JPH07312836A - 小型モータ用ロータ - Google Patents

小型モータ用ロータ

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Publication number
JPH07312836A
JPH07312836A JP6126950A JP12695094A JPH07312836A JP H07312836 A JPH07312836 A JP H07312836A JP 6126950 A JP6126950 A JP 6126950A JP 12695094 A JP12695094 A JP 12695094A JP H07312836 A JPH07312836 A JP H07312836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet
magnetic
path member
magnetic pole
Prior art date
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Pending
Application number
JP6126950A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawanaka
宏 河中
Shogo Okugawa
省吾 奥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakagawa Electric Ind Co Ltd
Original Assignee
Nakagawa Electric Ind Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nakagawa Electric Ind Co Ltd filed Critical Nakagawa Electric Ind Co Ltd
Priority to JP6126950A priority Critical patent/JPH07312836A/ja
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックマグネットを用いた永久磁石ロ
ータにおいて、ロータの重量を大きくすることなく大き
い慣性が得られるようにし、しかもプラスチックマグネ
ットの使用量を減じて材料費を節減出来るようにする。 【構成】 ロータはロータボスとその周囲に設けたロー
タマグネットとからなる。ロータマグネットは、ロータ
ボスの外周面に沿わせて周設した磁路部材と、その磁路
部材に相互間に間隔を隔てて点在的に装着した夫々プラ
スチックマグネット製の多数の磁極部材とで構成してあ
る。磁路部材は、比重の大きい材料で形成してあり、ロ
ータが回転するときにその回転の慣性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型同期モータ等の小型
モータにおいて用いられる永久磁石ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】ロータボスの周囲に、希土類−Fe−B
系ボンド磁石(プラスチックマグネットとも称される)
でもって環状に形成したロータマグネットを装着した構
成のロータが知られている(例えば特開平3−6610
6号公報参照)。このようなロータは、上記ロータマグ
ネットを通常のプラスチック成形技術で形成できる為、
製造が容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような構
成のロータは、高価な上記プラスチックマグネットの使
用量が多い為、材料費が高くつく問題点があった。又上
記構成のロータは軽量な為、回転時の慣性が小さく回転
安定性が悪いという問題点もあった。尚出願人会社にお
いては、上記回転安定性を向上させる為に、図3に示す
如く重量のある金属材料例えば鉄板で形成した円盤状の
慣性板20をロータボス1fの端面に添設することを試み
た。しかしそのようにするとロータの重量が大きくなる
問題点が生じ、その結果ロータを支えるための軸の荷重
負担が増し、それに対する配慮が必要となったりする問
題点があった。尚2fはプラスチックマグネット製のロー
タマグネットである。
【0004】本願発明の小型モータ用ロータは上記従来
技術の問題点(技術的課題)を解決する為に提供するも
のである。第1の目的は、回転時には大きい慣性が得ら
れて円滑な回転をさせることの出来るロータを提供する
ことである。第2の目的は、上記慣性を高める為の部材
を利用することによりプラスチックマグネットの使用量
を減少させることが出来て、材料費を節減できる構造の
ロータを提供することである。第3の目的は、上記大き
い慣性を得られるものであっても、ロータの全重量は比
較的軽量化できるようにしたロータを提供することであ
る。他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の
説明により容易に明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における小型モータ用ロータは、ロータボ
スとその周囲に設けたロータマグネットとからなる小型
モータ用ロータにおいて、上記ロータマグネットの構成
は、上記ロータボスの外周面に、高透磁性でしかもロー
タの慣性を高める為にプラスチックマグネットよりも比
重が大きい材料で形成した帯状の磁路部材を上記外周面
に沿わせて周設すると共に、上記磁路部材には夫々プラ
スチックマグネットで形成した多数の磁極部材を相互間
に間隔を隔てて点在的に装着した構成を特徴とするもの
である。
【0006】
【作用】磁路部材は高透磁性材料製なので、磁極部材相
互間での磁束の行き来は磁気抵抗少なく行われる。従っ
て小さな磁極部材のみがプラスチックマグネット製であ
ってもその磁極部材は磁極として大きな磁力を発する。
上記磁路部材は大きい比重の材料で形成してあるので、
ロータの回転の場合、該磁路部材には大きい慣性が生
じ、ロータの回転を円滑化する。この場合、磁路部材は
ロータボスの外周側にある為、重量の割に大きい慣性が
生ずる。このことは、小さい重量の磁路部材でもって、
ロータとして必要充分な慣性を得ることを可能にし、ロ
ータの軽量化に寄与する。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1および図2において、1はロータボス、2はロ
ータボス1の周囲に装着したロータマグネットを示す。
上記ロータボス1は周知の構成のもので、絶縁材料例え
ばジュラコンなどの熱可塑性樹脂材料製であり、3は軸
部、4は支承用の軸体を挿通するための透孔、5は回動
力出力用のピニオン、6は鍔、7はリムを夫々示す。リ
ム7の外径は例えば22.6mmである。
【0008】次に上記ロータマグネット2について説明
する。8は磁極部材相互間での磁束の通路をなす為の磁
路部材で、高透磁性材料でもって帯状の環状に形成して
ある。又該磁路部材8は、ロータの慣性部材としても機
能させる為に比較的比重の大きい材料例えばプラスチッ
クマグネットよりも大きい比重の材料で形成する。プラ
スチックマグネットの比重は例えば4.0であるので、
上記のような高比重の材料としては例えば鉄(比重は
7.86)がある。磁路部材8の厚みT1は、次に述べ
る磁極部材からの磁束を通すに充分な断面積が得られ、
しかもロータに必要な慣性を得るに足る重量となる厚
み、例えば0.7mmにしてある。従って磁路部材8の
外径は24mmとなっている。厚みはより大きく例えば
0.8mm程度にしても良い。尚磁路部材8の高さ(ロ
ータの軸線方向の長さ)は例えば7.5mmである。9
は磁路部材8に対する磁極形成部材の止着の為に形成し
た凹部を示す。
【0009】次に10,10・・・は磁路部材8に対して相
互間に間隔を隔てて点在的に装着した多数の磁極形成部
材を示す。11は該部材10における磁極部材で、ロータと
しての磁極をなす為のものであり、プラスチックマグネ
ットでもって形成してある。これらの磁極部材11は磁路
部材8と反対側の面がロータとしての磁極を構成してい
る。上記多数の磁極部材11は、ロータの外周においてそ
の周方向にN極とS極とが交互に並ぶよう、反磁路部材
8側の面がN磁極となっているものとS磁極となってい
るものとが交互に並んでいる。磁路部材8の周囲におけ
る上記磁極部材11の配設数は、この種の永久磁石ロータ
において通常知られた磁極数にするとよい。尚上記磁路
部材8の寸法が上記した寸法の場合、上記磁極部材11の
幅Wは例えば2.6mm(2.3〜3.6mm程度でも
良い)、厚みT2は例えば0.8mm(0.3〜3mm
程度でも良い)、隣り合う磁極部材11同士の間隔Gは例
えば6.28mmである。12は上記止着用の凹部9に対
する止着部材で、磁極部材11にロータの回転に伴う遠心
力が加わった場合でも該磁極部材11を磁路部材8の外周
面に添わせた状態に固定的に保持する為のものであり、
上記凹部9に位置させるようにした持出片13と、上記凹
部9の縁部における上記磁路部材8の内周面に係合させ
るよう上記持出片13の先端部に備えさせた係合爪14とか
らなり、上記磁極部材11と一体に形成してある。
【0010】上記構成のロータの製造手順を説明する。
先ず環状の磁路部材8を形成する。次にその内側におい
て上記樹脂材料の成形によりロータボス1を、上記磁路
部材8がインサートされた状態で形成する。次にそれら
の成形物の外周側において、夫々上記のような磁極部材
11と止着部材12を備えた多数の磁極形成部材10を、通常
知られたプラスチックマグネットの成形手段例えば射出
成形手段によって、夫々の止着部材12が止着用の凹部9
に嵌合状止着した状態に一度に形成する。これによりロ
ータが完成する。
【0011】上記構成のロータにあっては、隣接する磁
極部材11相互間では上記磁路部材8を通って磁束のやり
とりが行われる為、各磁極部材11において磁極となって
いる外面から効率よく磁束を発することが出来る。即ち
良好な磁気特性のロータとして機能させることが出来
る。
【0012】上記ロータは磁路部材8が重量の大きい材
料で形成してある為、ロータが回転する場合、上記磁路
部材8は慣性体として機能する。しかもその磁路部材8
はロータボス1の外周面にある為、その重量の割に大き
い慣性を持たせることが出来る。例えば上記のような寸
法及び材質の磁路部材8の場合、慣性モーメントは約8
0000g・mm5である。この場合、ロータの重量は
4.27gである。これを前記図3に示された構成のも
のと比較すると、前記慣性板20によって同程度の慣性モ
ーメントを得るようにした場合、ロータの重量が6.0
8gとなるのに比べて重量を大きく軽減できている。こ
のような軽量化は、モータの起動特性の改善に役立つ。
即ち軽量化されているので起動電圧が低くて足り、安定
な回動を行わせることの出来る電圧範囲を広くすること
が出来る。又上記構成のロータは、磁極形成部材10を磁
路部材8の周囲においてロータとしての磁極の必要な位
置においてのみ配置した構成であるので、その磁極形成
部材10を高価なプラスチックマグネットで形成してもそ
の量は少なくて足り(上記寸法の場合、プラスチックマ
グネットの使用量は1.35g。これに対し図3の構成
のものにおける使用量は2.0g)、従って材料コスト
を低く抑えることが出来る。
【0013】
【発明の効果】以上のように本願発明は、前記目的を達
成して、プラスチックマグネットを用いたロータであっ
ても、ロータの重量を大きくすることなく大きい慣性が
得られるようにすることが出来、しかもプラスチックマ
グネットの使用量を減じて材料費の節減を果たし得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図。
【図2】半断面図。
【図3】慣性板を用いたロータの構造を示す半断面図。
【符号の説明】
1 ロータボス 2 ロータマグネット 8 磁路部材 11 磁極部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータボスとその周囲に設けたロータマ
    グネットとからなる小型モータ用ロータにおいて、上記
    ロータマグネットの構成は、上記ロータボスの外周面
    に、高透磁性でしかもロータの慣性を高める為にプラス
    チックマグネットよりも比重が大きい材料で形成した帯
    状の磁路部材を上記外周面に沿わせて周設すると共に、
    上記磁路部材には夫々プラスチックマグネットで形成し
    た多数の磁極部材を相互間に間隔を隔てて点在的に装着
    した構成であることを特徴とする小型モータ用ロータ。
JP6126950A 1994-05-16 1994-05-16 小型モータ用ロータ Pending JPH07312836A (ja)

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JP6126950A JPH07312836A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 小型モータ用ロータ

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JP (1) JPH07312836A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049188A3 (en) * 2000-12-11 2002-09-12 Crumax Magnetics Inc Permanent magnet rotor with high robustness and method of manufacturing the same
WO2016075297A1 (de) * 2014-11-14 2016-05-19 OBE OHNMACHT & BAUMGäRTNER GMBH & CO. KG Permanentmagnet

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049188A3 (en) * 2000-12-11 2002-09-12 Crumax Magnetics Inc Permanent magnet rotor with high robustness and method of manufacturing the same
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