JPH07312716A - カード型カメラ - Google Patents

カード型カメラ

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JPH07312716A
JPH07312716A JP6103696A JP10369694A JPH07312716A JP H07312716 A JPH07312716 A JP H07312716A JP 6103696 A JP6103696 A JP 6103696A JP 10369694 A JP10369694 A JP 10369694A JP H07312716 A JPH07312716 A JP H07312716A
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Sadahiko Higami
貞彦 樋上
Tetsuya Taki
哲也 滝
Masako Nakanishi
雅子 仲西
Hiroyoshi Toda
浩義 戸田
Toyoji Horikawa
豊史 堀川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理機能を有し、外部の情報処理装置側
でリアルタイムにモニタリングでき、情報処理装置側か
らアクセス可能にする。 【構成】 ICカード部33は、メモリ部24と各種画
像処理部とICカードインターフェース部32を有し、
外部の情報処理装置に装着された際に情報処理装置内に
収納される。画像入力部23は、画像結像部21及び撮
像部22を有し、情報処理装置外に突出して被写体の画
像を取り込む。上記画像処理部は、メモリ部24に書き
込まれた画像データに対して画像処理を施し、情報処理
装置の画像表示手段によって表示するのに最適な画像デ
ータに変換する。上記ICカードインターフェース部3
2は、画像処理後の画像データを情報処理装置側に送出
してリアルタイムなモニタリングを可能にする一方、情
報処理装置側からアクセス可能にして画像処理条件等を
設定可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子手帳等の携帯型
情報機器,パーソナルワープロあるいはパーソナルコン
ピュータ等の情報処理装置に接続して使用するカード型
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子スチルカメラとして、図23
に外観を示し、図24にブロック図を示すようなものが
ある(特開平1−176168号公報)。この電子スチル
カメラ1は、図23に示すようなカード状のボディ3の
中央部にレンズ4やCCD(電荷結合素子)5から成る画
像入力部を設けたカードカメラから成り、コネクター6
を介して専用の再生部2(図24参照)に接続することに
よって、画像用メモリに書き込んだ静止画情報を再生す
る。
【0003】図24において、同期信号発生器7からの
タイミング信号をもとに駆動パルス発生器8で駆動パル
スを発生させることによってドライブ回路9によってC
CD5のドライブ信号を発生させる。そして、CCD5
からの出力信号はサンプルホールド10でサンプリング
され、自動利得制御(AGC)圧縮部11で利得調整され
た後に対数圧縮される。対数圧縮された信号はA/Dコ
ンバータ12でディジタル信号に変換された後、伸長部
13で対数伸長され、プロセス処理部14で色分類,水
平/垂直の輪郭補正,γ補正,ホワイトバランス等のプロ
セス処理が行われる。こうして得られたR,G,B信号は
データバッファ15を介してRメモリ,Gメモリおよび
Bメモリから成る画像メモリ16に記憶される。
【0004】こうして、上記画像メモリ16に記憶され
たR,G,B信号は、コネクター6を介して再生部2に送
出される。そして、再生部2のD/Aコンバータ17に
よってアナログ信号に変換され、映像増幅部18で増幅
される。そして、増幅されたアナログ信号に基づいてモ
ニター19に静止画像が表示される。その際における撮
影された静止画像に対する種々の画像処理は、再生部2
側において図示しない画像処理部によって実施されるの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記電子スチルカメラ
1においては、図23に示すように、カード状のボディ
3の中央部にレンズ4やCCD5から成る画像入力部を
設ける一方、側縁にコネクター6を設けている。したが
って、本電子スチルカメラ1を専用の再生部2に接続し
てリアルタイムでモニタリングしながら撮影する際に
は、コネクター6を除くボディ3の大略全体が再生部2
から突出するために使い勝手が悪いという問題がある。
【0006】また、上記電子スチルカメラ1において
は、A/Dコンバータ10でディジタル信号に変換して
画像メモリ14に記憶されたR,G,B信号に対しては特
別な画像処理は行ってはいない。そこで、上記ディジタ
ル化されたR,G,B信号に種々の画像処理を行う場合に
は、上述のように再生部2側の画像処理部によって行う
必要がある。したがって、撮影された画像を再生するま
でに処理時間が必要であり、フォーカス状態をリアルタ
イムで確認しながら画像を取り込んだり、フォーカス調
整をマニュアルで行ったりできないという問題がある。
さらに、液晶表示装置等のように多階調表示ができない
表示装置を有する再生部の場合には、直接高品位な画像
を表示できないという問題もある。
【0007】また、上記電子スチルカメラ1において
は、手持ち撮影時に手振れが起こるためにCCD5から
の画像信号のうちの片フィールド分の画像信号しか使え
ず、垂直方向の解像度が半分に低下するという問題があ
る。そこで、このような問題を回避するためにFIT
(フェイル・イン・タイム)型CCDを使うことも可能であ
るがその場合には非常にコスト高になってしまう。
【0008】また、上記電子スチルカメラ1では、再生
部2に接続した場合には電子スチルカメラ1側からのみ
一方的にアクセスするようになっているために、再生部
2側から画像メモリ14をアクセスすることができな
い。したがって、再生部2側から画像メモリ14に格納
された必要な画像データを読み出して画像処理を行い、
この処理結果を再度電子スチルカメラ1側へ転送するこ
とは不可能である。
【0009】そこで、この発明の目的は、メモリ部に記
憶されたディジタルの画像データに画像処理を施すこと
ができ、外部の情報処理装置に接続可能であり、接続さ
れた情報処理装置側でリアルタイムにモニタリングで
き、外部情報処理装置側から上記メモリ部に対してアク
セス可能である使い勝手のよいカード型カメラを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、被写体の像を結像面上に結
ぶ画像結像部および上記結像面上の画像を取り込んでデ
ィジタルの画像データを生成する撮像部を有する画像入
力部と,メモリ部・メモリ制御部およびコネクタを有する
ICカード部とから成り,上記画像入力部からの画像デ
ータを上記メモリ部に格納すると共に,上記格納された
画像データを上記コネクタを介して電気的に接続された
外部の情報処理装置に送出するカード型カメラにおい
て、上記ICカード部内に設けられると共に,上記画像
入力部から送出された画像データあるいは上記メモリ部
から読み出された画像データに対して誤差拡散処理を施
す誤差拡散部と、上記ICカード部内に設けられると共
に,上記メモリ部・メモリ制御部・誤差拡散部の何れかと
上記情報処理装置との間におけるデータの送受を行うI
Cカードインターフェース部を備えたことを特徴として
いる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、被写体の像
を結像面上に結ぶ画像結像部および上記結像面上の画像
を取り込んでディジタルの画像データを生成する撮像部
を有する画像入力部と,メモリ部・メモリ制御部およびコ
ネクタを有するICカード部とから成り,上記画像入力
部からの画像データを上記メモリ部に格納すると共に,
上記格納された画像データを上記コネクタを介して電気
的に接続された外部の情報処理装置に送出するカード型
カメラにおいて、上記ICカード部内に設けられると共
に,上記画像入力部から送出された画像データあるいは
上記メモリ部から読み出された画像データに対して,周
囲の輝度に応じて閾値を適応的に変化させる適応2値化
処理を施す適応2値化部と、上記ICカード部内に設け
られると共に,上記メモリ部・メモリ制御部・適応2値化
部の何れかと上記情報処理装置との間におけるデータの
送受を行うICカードインターフェース部を備えたこと
を特徴としている。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
かかる発明のカード型カメラにおいて、上記ICカード
部内に設けられると共に,上記画像入力部から送出され
た画像データあるいは上記メモリ部から読み出された画
像データに対して誤差拡散処理を施す誤差拡散部を備え
て、上記ICカードインターフェース部は、上記誤差拡
散部と上記情報処理装置との間におけるデータの送受を
も行うことを特徴としている。
【0013】また、請求項4に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2に係る発明のカード型カメラにおいて、上
記ICカード部内に設けられると共に,変換テーブルを
有して,上記画像データに対して上記変換テーブルを参
照した輝度変換処理を施す輝度変換部を備えて、上記I
Cカードインターフェース部は、上記輝度変換部と上記
情報処理装置との間におけるデータの送受をも行うこと
を特徴としている。
【0014】また、請求項5に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2に係る発明のカード型カメラにおいて、上
記ICカード部内に設けられると共に,上記画像データ
に基づいて,近傍画素との輝度値の差が所定値以上であ
る画素の輝度値を更に高めるエッジ強調処理を行うエッ
ジ強調部を備えたことを特徴としている。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2に係る発明のカード型カメラにおいて、上
記ICカード部内に設けられると共に,上記画像データ
に基づいて,近傍画素との輝度値の差が所定値以上であ
る画素の数をエッジ量として検出するエッジ量検出処理
を行うエッジ量検出部を備えて、上記ICカードインタ
ーフェース部は、上記エッジ量検出部と上記情報処理装
置との間におけるデータの送受をも行うことを特徴とし
ている。
【0016】また、請求項7に係る発明は、被写体の像
を結像面上に結ぶ画像結像部および上記結像面上の画像
を取り込んでディジタルの画像データを生成する撮像部
を有する画像入力部と,メモリ部・メモリ制御部およびコ
ネクタを有するICカード部とから成り,上記画像入力
部からの画像データを上記メモリ部に格納すると共に,
上記格納された画像データを上記コネクタを介して電気
的に接続された外部の情報処理装置に送出するカード型
カメラにおいて、上記ICカード部内に設けられると共
に,上記画像入力部から送出された画像データに基づい
て,フレーム画像を成す2つのフィールド画像のずれ量
を何れか一方のフィールド画像の読み出しアドレスのオ
フセット量として検出し,このオフセット量を上記メモ
リ部から当該フレーム画像を読み出す際のアドレス情報
として上記メモリ制御部に送出する手振れ補正部と、上
記ICカード部内に設けられると共に,上記メモリ部,メ
モリ制御部の何れかと上記情報処理装置との間における
データの送受を行うICカードインターフェース部を備
えたことを特徴としている。
【0017】また、請求項8に係る発明は、請求項7に
かかる発明のカード型カメラにおいて、上記手振れ補正
部は、上記画像入力部から送出された画像データに基づ
いて,フレーム画像を成す一方のフィールド画像におけ
る複数の代表画素の輝度値と,他方のフィールド画像に
おける上記各代表画素に対応する画素を基準位置とする
所定領域内の総ての画素の輝度値との差を算出する差算
出手段と、上記差算出手段による算出結果に基づいて,
上記各所定領域内における各対応する画素に係る上記差
の絶対値を総ての所定領域について加算して残差テーブ
ルを作成する残差テーブル作成手段と、上記残差テーブ
ルにおける最小値を呈する要素の基準位置からのずれ量
を上記他方のフィールド画像の読み出しアドレスのオフ
セット量として検出するオフセット検出手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明では、画像入力部の撮像部
よって取り込まれた画像の画像データがメモリ制御部の
制御の下にICカード部のメモリ部に格納される。そし
て、誤差拡散部によって、上記画像入力部から送出され
た画像データあるいは上記メモリ部から読み出された画
像データに対して誤差拡散処理が施される。そうする
と、ICカードインターフェース部によって、上記誤差
拡散処理が施された画像データがコネクタを介して電気
的に接続された情報処理装置に転送される。
【0019】その際に、上記情報処理装置から上記コネ
クタを介して上記誤差拡散処理の際に用いる閾値が転送
されてくると、この閾値が上記ICカードインターフェ
ース部によって上記誤差拡散部に送出される。そして、
上記誤差拡散部による以後の誤差拡散処理は、上記情報
処理装置からの新たな閾値を用いて行われる。
【0020】さらに、上記ICカードインターフェース
部によって上記メモリ部,メモリ制御部の何れかと上記
情報処理装置との間におけるデータの送受が行われ、上
記情報処理装置からのアドレスデータに基づいて、上記
メモリ制御部の制御の下に上記メモリ部に対する画像デ
ータの読み出し/書き込みが行われる。
【0021】また、請求項2に係る発明では、画像入力
部から送出された画像データあるいは上記メモリ部から
読み出された画像データに対して適応2値化部によって
適応2値化処理が施される。そして、ICカードインタ
ーフェース部によって、上記適応2値化処理が施された
画像データがコネクタを介して電気的に接続された情報
処理装置に転送される。
【0022】また、請求項3に係る発明では、画像入力
部から送出された画像データあるいは上記メモリ部から
読み出された画像データに対して誤差拡散部によって誤
差拡散処理が施される一方、上記適応2値化部によって
適応2値化処理が施される。そして、ICカードインタ
ーフェース部によって、上記誤差拡散処理が施された画
像データおよび上記適応2値化処理が施された画像デー
タが上記情報処理装置に転送される。その際に、上記情
報処理装置から上記誤差拡散処理の際に用いる閾値が転
送されてくると、この閾値が上記ICカードインターフ
ェース部によって上記誤差拡散部に送出される。そし
て、上記誤差拡散部による以後の誤差拡散処理は、上記
情報処理装置からの新たな閾値を用いて行われる。
【0023】また、請求項4に係る発明では、上記画像
データに対して、輝度変換部によって変換テーブルを参
照した輝度変換処理が施される。その際に、上記情報処
理装置から上記変換テーブルの更新情報が転送されてく
ると、上記ICカードインターフェース部によって上記
更新情報が上記輝度変換部に送出される。そして、上記
輝度変換部による以後の輝度変換処理は、更新された変
換テーブルを参照して行われる。
【0024】また、請求項5に係る発明では、上記画像
データに基づいて、エッジ強調部によって、近傍画素と
の輝度値の差が所定値以上である画素の輝度値を更に高
めるエッジ強調処理が行われる。
【0025】また、請求項6に係る発明では、上記画像
データに基づいて、エッジ量検出部によって、近傍画素
との輝度値の差が所定値以上である画素の数をエッジ量
として検出するエッジ量検出処理が行われる。そして、
上記エッジ量検出部で検出されたエッジ量は上記ICカ
ードインターフェース部によって上記情報処理装置に転
送される。こうして、上記情報処理装置側では、上記エ
ッジ量に基づいて現在取り込まれている画像のフォーカ
ス状態を知ることができる。
【0026】また、請求項7に係る発明では、画像入力
部から送出された画像データに基づいて、手振れ補正部
によって、フレーム画像を成す2つのフィールド画像の
ずれ量が何れか一方のフィールド画像の読み出しアドレ
スのオフセット量として検出され、このオフセット量が
メモリ部から当該フレーム画像を読み出す際のアドレス
情報としてメモリ制御部に送出される。そうすると、上
記メモリ部から当該フレーム画像を構成する上記一方の
フィールド画像が読み出される際には、上記メモリ制御
部によって、上記メモリ部をアクセスする際のアドレス
が上記オフセット量に応じてずらして設定される。こう
して、当該フレーム画像を構成する両フィールド画像の
ずれが補正されることによって手振れが補正される。
【0027】また、請求項8に係る発明では、上記手振
れ補正部における差算出手段によって、フレーム画像を
成す一方のフィールド画像における複数の代表画素の輝
度値と、他方のフィールド画像における上記各代表画素
に対応する画素を基準位置とする所定領域内の総ての画
素の輝度値との差が算出される。そして更に、残差テー
ブル作成手段によって、上記各所定領域内における各対
応する画素に係る上記差の絶対値が総ての所定領域につ
いて加算されて残差テーブルが作成される。そうする
と、オフセット検出手段によって、上記残差テーブルに
おける最小値を呈する要素の基準位置からのずれ量が、
上記他方のフィールド画像の読み出しアドレスのオフセ
ット量として検出されるのである。
【0028】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例におけるカード型カメラのブ
ロック図である。
【0029】このカード型カメラは、画像入力部23と
ICカード部33から概略構成される。上記画像入力部
21は、光学系レンズ等から成る画像結像部21および
CCDやCCD駆動回路やA/D変換器等から成る撮像
部22で構成されている。また、ICカード部33は、
メモリ部24,メモリ制御部25,手振れ補正部26,輝
度変換部27,エッジ強調部28,エッジ量検出部29,
誤差拡散部30,適応2値化部31およびICカードイ
ンターフェース32をLSI(大規模集積回路)化してカ
ード状のボディに収めて構成されている。そして、上記
ICカード部33における端縁にはICカードインター
フェース部32に接続されたICカードコネクタ34を
有して、外部の携帯型情報機器やパーソナルワープロや
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に接続可能と
なっている。
【0030】図2は上記カード型カメラの一例およびこ
のカード型カメラが装着される上記外部情報処理装置の
一例であるシテム電子手帳型の携帯型情報機器の外観図
である。上述のように、上記カード型カメラ35におけ
るICカード部33はカード状に形成され、その一端部
に画像入力部23aが設けられている。上記画像入力部
23aはヒンジ35aで折れ曲がるようになっており、画
像結像部21を成すレンズ21aの光軸のICカード部
33の表面に対する角度が変更できるようになってい
る。
【0031】このカード型カメラ35は、ICカード部
33を携帯型情報機器36のスロット36bに挿入する
ことによって携帯型情報機器36に装着される。そし
て、ICカード部33における他端部の縁33aに設け
られたICカードコネクタ34が携帯型情報機器36の
内部に設けられたコネクタに接続されるようになってい
る。
【0032】したがって、上記カード型カメラ35の画
像入力部23aから取り込まれた画像をリアルタイムで
携帯型情報機器36の表示画面36aに表示したり、一
旦メモリ部24(図1参照)に格納された画像データに後
に詳述するような画像処理を施した結果を表示画面36
aに表示したりできるのである。尚、51はシャッター
スイッチである。
【0033】図3は、上記カード型カメラ35を携帯型
情報機器36に装着した図である。この場合、ICカー
ド部33は携帯型情報機器36内に挿入されて隠れてし
まうが、画像入力部23aは携帯型情報機器36外に突
出しているので撮影が可能なのである。その際に、ヒン
ジ35aを回動中心として画像入力部23aを回動させる
ことによって、携帯型情報機器36の表示画面36aに
対して種々の方向にある被写体を撮影できるのである。
【0034】例えば、図3の場合には、上記表示画面3
6aを略水平に構えて前方の被写体を撮影することがで
きる。また、図4の場合には、表示画面36aを垂直に
構えて前方の被写体を撮影したり、表示画面36aを水
平に構えて下方の被写体を撮影したりすることができ
る。また、図5の場合には、表示画面36aを垂直に構
えて後方の被写体を撮影したり、表示画面36aを水平
に構えて上方の被写体を撮影したりすることができる。
【0035】尚、上記カード型カメラ35におけるフォ
ーカス調整は、図6に示すように、画像結像部21の外
筒21bを回転することによってマニュアル調整するよ
うにしている。
【0036】図7に示すカード型カメラ37は、図2に
示すカード型カメラ35における画像入力部23bをI
Cカード部33に対して固定して、カード型カメラ37
の構成を簡単にしたものである。この場合には、図7
(b)に示すように、カード型カメラ37を携帯型情報機
器36に装着した際には、表示画面36aの表面の延在
方向とレンズ21aの光軸の方向とは同一に固定され
る。
【0037】また、図8に示すカード型カメラ38は、
図7に示すカード型カメラ37の変形例であり、レンズ
21aを画像入力部23cの横に取り付けている。この場
合には、図8(b)に示すように、表示画面36aを水平に
構えた際には、レンズ21aは左方を向く。
【0038】図9に示すカード型カメラ39は、画像入
力部23dの先端部を本カード型カメラ39の軸を中心
として回転可能に成したものである。そして、この回転
部21cの側面にレンズ21aおよびその外筒21bを設
けて、回転部21cに画像結像部21を形成したもので
ある。この場合には、図10(a)および図10(b)に示す
ように、カード型カメラ39が装着された携帯型情報機
器36の表示画面36aを垂直に構えた際には、レンズ
21aの光軸を水平面内で360度回転できる。
【0039】図11に示すカード型カメラ40は、画像
入力部23eとICカード部33とを分離して両者をケ
ーブル41で接続したものである。この場合には、画像
入力部23eにおけるレンズ21aは携帯型情報機器36
の表示画面36aの向きに全く制約されずに自由な方向
を向くことが可能となる。尚、その際に、上記画像入力
部23eとICカード部33との間の画像データの搬送
を無線伝送や光伝送にして、ケーブルレスにすることも
可能である。
【0040】上述のように、本実施例におけるカード型
カメラ35,37,38,39,40においては、画像入力
部23a,23b,23c,23d,23eをICカード部33
の側方あるいは別体に設けて、携帯型情報機器36に装
着した際に、ICカード部33は携帯型情報機器36内
に挿入されて隠れ、画像入力部23のみが携帯型情報機
器36外に突出する。したがって、図23に示す従来の
電子スチルカメラ1のごとく、ICカード部33の大略
全体が携帯型情報機器36から突出することがなく、使
い勝手が非常に良い。さらに、図2および図9に示すカ
ード型カメラ35,39の如くレンズ21aの方向を回転
可能に成すこと、あるいは図11に示すカード型カメラ
40の如く画像入力部23eをICカード部33から分
離することによって、被写体の方向が携帯型情報機器3
6の表示画面36aの方向によって制限を受けることが
なく、更に使い勝手がよくなる。
【0041】図12は、上記携帯型情報機器36のブロ
ック図である。CPU(中央演算処理装置)42は、メイ
ンメモリ43に格納されたシステムプログラムに従って
システムコントローラ44およびパルス符号変調コンピ
ュータ・インターフェース・アダプタ(PCMCIA)コン
トローラ45を制御して、カード型カメラ(以下、カー
ド型カメラ35で代表する)側による画像取込処理動作
や後に詳述する各種画像処理動作を制御する。さらに、
システムコントローラ44,PCMCIAコントローラ
45および表示コントローラ47を制御して、コネクタ
46から取り込まれたカード型カメラ35からの画像デ
ータに基づいて、ビデオメモリ46を介して表示画面3
6aとしての液晶ディスプレイ(LCD)に画像を表示す
る。
【0042】次に、上記構成のカード型カメラ35によ
る画像取り込み処理について説明する。図13は、携帯
型情報機器36におけるCPU42の制御の下に、カー
ド型カメラ35側で実施される画像取込処理動作のフロ
ーチャートである。以下、図13に従って、画像取込処
理動作について説明する。上記CPU42によって画像
取込処理動作の開始が指令されると、画像取込処理動作
が開始される。
【0043】ステップS1で、上記ICカード部33に
おける各レジスタが初期化され、実行される画像処理機
能が設定され、携帯型情報機器36へ画像データを転送
するメモリ部24の領域の設定等が実施される。その際
における画像処理機能の設定は、手振れ補正処理,輝度
変換処理,エッジ強調処理,エッジ量検出処理,誤差拡散
処理および適応2値化処理の画像処理機能の総てであっ
てもよいし、携帯型情報機器36の表示画面36aに表
示するのに必要な誤差拡散処理あるいは適応2値化処理
だけでもよい。要は、装着される情報処理装置の画像表
示手段に最適な画像を表示可能なように設定すればよ
い。ステップS2で、上記フォーカス調整および輝度変
換等の処理のために撮像部22によって1フィールド画
像分の画像データが取り込まれ、ディジタル化されてメ
モリ部24に格納される。
【0044】ステップS3で、上記メモリ部24に格納
された1フィールド画像の画像データが上記ステップS
1において設定された領域から読み出され、この読み出
された画像データに対して上記各画像処理機能のうち上
記ステップS1において設定された画像処理が実行され
る。ステップS4で、上記ステップS3において画像処理
が実行された後の1フィールド画像の画像データがIC
カードインターフェース部32によってICカードコネ
クタ34を介して携帯型情報機器36に送出される。そ
うすると、上記携帯型情報機器36側においては、こう
して送出された画像データに基づいて、表示画面36a
に画像が表示されるのである。ここで、1フィールド画
像のみの画像データを携帯型情報機器36側に送出する
のは、転送情報を少なくして高速に画像表示を行うため
である。尚、本ステップにおいて転送した画像データに
基づく画像表示はフォーカス調整時等のモニタとしての
画像表示であるから、片フィールド画像で十分なのであ
る。
【0045】ステップS5で、当該カード型カメラに設
けられたシャッタースイッチ51が押圧されたか否か、
または、携帯型情報機器36側からシャッター動作が指
令されたか否かが判別される。その結果、シャッタース
イッチ51が押圧されているかまたはシャッター動作が
指令されている場合(以下、両者をまとめて単に“シャ
ッタースイッチが押圧されている"と言う)にはステップ
S6に進む。一方、所望する画像が表示画面36aに表示
されていないためにシャッタースイッチが押圧されてい
ない場合には上記ステップS2に戻って次の1フィール
ド画像が取り込まれる。こうして、上記シャッターが押
圧されるまで携帯型情報機器36における表示画面36
aに1フィールド画像が順次表示される。その間に、操
作者によって表示画面36aに順次表示される画像が参
照されて、例えば上述のようにしてマニュアルによるフ
ォーカス調整等が行われる。そして、所望する画像が表
示画面36aに表示されて操作者によってシャッタース
イッチが押圧されると、上記ステップS5においてシャ
ッタースイッチが押圧されたと判別されてステップS6
に移行する。
【0046】ステップS6で、上記シャッタースイッチ
が押圧された際に取り込まれているフィールド画像に連
続する次フィールド画像の画像データが撮像部22によ
って取り込まれ、ディジタル化されてメモリ部24に格
納される。ステップS7で、これで上記メモリ部24に
フレーム画像が取り込まれたので画像取り込みが停止さ
れる。
【0047】ステップS8で、上記メモリ部24に格納
されたフレーム画像の画像データに対して、上記ステッ
プS1において設定された画像処理が実行される。ここ
で、上記ステップS3において実行される画像処理は、
飽くまでもモニタリング用の画像を携帯型情報機器36
の表示画面36aに表示するための画像処理であるのに
対して、本ステップは、操作者によって取り込まれたフ
レーム画像に対して行われる手振れ補正等の本来の画像
処理である。ステップS9において、上記ステップS8に
おいて画像処理が行われた後のフレーム画像の画像デー
タがICカードインターフェース部32によってICカ
ードコネクタ34を介して携帯型情報機器36に送出さ
れて、画像取込処理動作を終了する。以後、上記携帯型
情報機器36側においては、こうして送出された画像デ
ータに基づいて表示画面36aに画像を表示したり、送
出された画像データをメインメモリ43に記憶したりす
る。
【0048】このように、本カード型カメラ35は、携
帯型情報機器36に装着することによって恰も1台のカ
メラの如く機能して、操作者のフォーカス調整等に際し
て被写体の1フィールド画像を取り込んで誤差拡散処理
や適応2値化処理等の画像処理を施して、携帯型情報機
器36の表示画面36aにリアルタイムで表示する。そ
して、最適画像が得られた状態でシャッタースイッチ5
1が押圧されると、上記1フィールド画像と次フィール
ド画像とから成るフレーム画像の画像データを取り込ん
でメモリ部24に格納した後、このフレーム画像データ
に対して予め設定された手振れ補正処理等の画像処理を
施して携帯型情報機器36に送出する。その際に、上記
表示画面36aにリアルタイムに表示される画像は誤差
拡散処理や適応2値化処理等の画像処理が施された画像
データに基づいて表示されるので、表示画面36aに画
像を表示する画像表示手段は多階調表示が可能な画像表
示手段であっても液晶表示手段であっても高品位な画像
を表示できるのである。
【0049】尚、上記画像取込処理動作においては、取
り込まれてメモリ部24に格納された1フィールド画像
または1フレーム画像の画像データに対して本カード型
カメラ35で各種の画像処理を行うようにしているが、
メモリ部24に格納された画像を直接携帯型情報機器3
6側から読み出すことも可能である。その場合には、携
帯型情報機器36側で上述のような画像処理を実施する
ことによって高品位な画像を得ることができるのであ
る。
【0050】図14は、上記シャッタースイッチ押圧動
作に係るブロック図である。カード型カメラ35の画像
入力部23に設けられたシャッタースイッチ51が押圧
されると、シャッタースイッチ51からの割込要求を表
す情報が割込要求レジスタ52に書き込まれると共に、
割込信号がICカードインターフェース32に送出され
る。そして、ICカードインターフェース32によって
ICカードコネクタ34を介して携帯型情報機器36に
割込信号が送出される。
【0051】ここで、当該割込信号に他の割込信号がワ
イヤードオアされているために携帯型情報機器36側で
割り込み原因を究明する必要がある場合には、携帯型情
報機器36のCPU42はICカードインターフェース
32を介して割込要求レジスタ52をアクセスする。そ
して、シャッタースイッチ51からの割込要求を表す情
報を検出した際にシャッタースイッチ押圧による割り込
みであることを確認するのである。
【0052】そして、上記携帯型情報機器36側では、
シャッタースイッチ51からの割込信号を受け取った際
あるいはシャッタースイッチ押圧による割込要求を確認
した際には、現在割込処理が可能であるか否かを判断す
る。そして、割込処理が不可能であれば表示画面36a
にその旨を表示する一方、可能であればシャッター音が
鳴る構成である場合にはシャッター音を鳴らした後、上
記次フレーム画像の画像データ取込制御を実行する。
尚、上記割込要求レジスタ52に書き込まれたシャッタ
ースイッチ51からの割込要求情報は、携帯型情報機器
36側からのアクセス(リードあるいはクリア要求)によ
ってクリアされる。
【0053】以下、上記ICカード部33における手振
れ補正部26によって実施される手振れ補正処理、輝度
変換部27によって実施される輝度変換処理、エッジ強
調部28によって実施されるエッジ強調処理、エッジ量
検出部29によって実施されるエッジ量検出処理、誤差
拡散部30によって実施される誤差拡散処理、及び、適
応2値化部31によって実施される適応2値化処理の各
画像処理について詳細に説明する。
【0054】<手振れ補正処理>本カード型カメラ35
を携帯型情報機器36に装着して撮影する場合には、全
体を三脚等によって固定せずに手持ちにて撮影する機会
が多い。ところが、手持ち撮影の場合には、連続するフ
ィールド画像間に手振れによるずれが生じ、連続する2
フィールド画像によって得られる静止画像の画像品位が
著しく低下することになる。このような連続したフィー
ルド画像間のずれを補正するには、先ず、代表点マッチ
ングを利用して両フィールド画像間のずれ量を求める。
そして、求めたずれ量を、何れか一方のフィールド画像
の画像データをメモリ部24から読み出す際におけるア
ドレスのオフセット値とするのである。こうすることに
よって、両フィールド画像間のずれ量が補正されて、高
品位の静止画像が得られるのである。
【0055】図15は、上記手振れ補正部26の詳細な
ブロック図である。上記撮像部22によって取り込まれ
たある時点における1フィールド画像(例えば、奇数フ
ィールド画像)の画像データが、ローパスフィルタ53
に入力される。そして、上記奇数フィールド画像の画像
データにおける注目画素と丁度1ライン前の画素と1画
素前の画素の画像データを用いた無限インパルス応答
(IIR)ローパスフィルタによって画像のノイズ成分を
除去する。こうして、ノイズ成分が除去された奇数フィ
ールド画像データの中から、代表点テーブル作成部54
によって複数個の代表点(代表画素)が選択されて代表点
テーブルに格納される。
【0056】次に、上記奇数フィールド画像に続く偶数
フィールド画像の画像データが取り込まれて、上述と同
様にして、ローパスフィルタ53によって画像のノイズ
成分が除去される。そして、ノイズ成分が除去された偶
数フィールド画像データにおける各画素と上記代表点と
の間のマッチング処理を実施する。その際のマッチング
処理は、上記代表点に対応する画素の位置を(1,1)と
する(n画素×m画素)の所定の探索範囲内で実施され
る。
【0057】すなわち、差算出部55によって、上記代
表点テーブルにおける夫々の代表点の輝度値と偶数フィ
ールド画像データにおける各代表点に対応する上記探索
範囲内の各画素の輝度値との差が算出される。その際に
おける偶数フィールド画像データにおける画素の輝度値
は、当該偶数フィールド画像データにおける連続する2
ライン上の互いに隣接する画素の輝度値の平均値によっ
て求める。これは、フレーム画像が奇数フィールド画像
と偶数フィールド画像とで構成され、偶数フィールド画
像の連続する2ライン間に奇数フィールド画像のライン
が存在するからである。
【0058】残差テーブル作成部56は、上記差算出部
55によって得られた上記差の絶対値を全代表点に係る
総てのマトリックスにおける同じ要素毎に加算して残差
テーブルを作成する。この加算処理はシーケンシャルに
行われ、連続する2フィールド分の処理が終了した際に
おける残差テーブルの内容をもってマッチング結果とす
る。オフセット検出部57は、上記残差テーブル作成部
56によって作成された残差テーブルの中から最小値を
呈する要素を検索し、検索され要素のアドレスを奇数フ
ィールド画像と偶数フィールド画像とのずれ量に相当す
る上記オフセット値として検出するのである。
【0059】上述の処理をブランキング期間中に実施す
れば、2フィールド毎にオフセット値を検出できる。そ
の際に、オフセット値が余りにも大きくて手振れ補正処
理を行っても解像度が確保できないと予測される場合に
は、次の2フィールドでの結果を採用するようにする。
【0060】こうして検出されたオフセット値はメモリ
制御部25に送出され、メモリ部24から偶数フィール
ド画像データを読み出す際の補正データとして使用され
る。このように、上記メモリ部24から連続する奇数フ
ィールド画像データおよび偶数フィールド画像データの
何れか一方を読み出す際の読み出し開始アドレスに上記
オフセット値を与えることによって、奇数フィールド画
像と偶数フィールド画像との間にずれが生じないように
フレーム画像の画像データを読み出すことができ、効果
的な手振れ補正処理を行うことができるのである。
【0061】<輝度変換処理>上記撮像部22において
はCCDからの出力信号に対してγ補正処理を行ってい
る。しかしながら、更に当該カード型カメラ35が装着
される携帯型情報機器36の上記画像表示手段の特性に
合わせて輝度値を変更したい場合や、環境の明るさに応
じて明るめの画像や暗めの画像を表示したい場合があ
る。前者の場合には、輝度変換部27によって参照テー
ブルに基づいて輝度変換を行い、後者の場合には、画像
取り込みの際にCCDの蓄積時間を制御するのである。
何れの場合にも、上記ICカードインターフェース部3
2によって双方向に情報を転送可能にすることによっ
て、携帯型情報機器36側から輝度変換条件を制御可能
にしている。
【0062】図16は、上記輝度変換部27の詳細なブ
ロック図である。アドレスセレクタ58は、上記メモリ
制御部25の制御の下にメモリ部24から読み出された
画像データに基づく入力画像の輝度値に応じてRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)59のアドレスをセレクト
する。そして、アドレスセレクタ58によってセレクト
されたアドレスに基づいてRAM59がアクセスされ、
RAM59に格納された参照テーブルにおける新たな輝
度値が読み出されてエッジ強調部28に送出される。つ
まり、端的に言うならば、参照テーブルを用いて入力画
像の輝度値を変換するのである。
【0063】その際に、上記RAM59の内容を変更す
ることによって異なった輝度データに変換することがで
きる。その際におけるRAM59の内容の更新は、次の
ようにして行われる。すなわち、ICカードインターフ
ェース部32を介して携帯型情報機器36側から入力さ
れた書き込み制御情報に同期して、RAMコトローラ6
0はアドレス信号を生成してアドレスセレクタ58に送
出する。さらに、書き込み信号を生成してRAM59に
送出する。そして、上記アドレス信号に基づいてアドレ
スセレクタ58によってセレクトされたRAM59にお
けるアドレスに携帯型情報機器36からの新たな参照テ
ーブルの要素値(輝度データ)を書き込むのである。すな
わち、上記書き込み制御情報と新たな参照テーブルの要
素値とで上述した変換テーブルの更新情報を成すのであ
る。
【0064】このように、上記RAM59に書き込む輝
度データを外部の情報処理装置によって書き換え可能に
することによって、使用状況に応じた輝度での表示が可
能となる。また、例えば当該情報処理装置の画像表示手
段が画素の点灯時間を制御することによって階調表現す
るような画像表示手段であっても、画像表示手段の輝度
特性に合わせて最適な輝度で表示できる。また、CRT
(陰極線管)とLCDとではγ特性は異なるのであるが、
用いる画像表示手段のγ特性に合わせた輝度補正が可能
となる。
【0065】尚、この発明はこれに限定されるものでは
なく、RAM59に変わって輝度変換用の輝度データが
書き込まれたROM(リード・オンリ・メモリ)を用いて、
上述のような輝度値の変換をカード型カメラ35側で行
ってもよい。その場合には、輝度変換用の輝度データが
書き込まれたROMを複数用意し、携帯型情報機器36
側から使用するROMを選択するようにすれば、変換用
の輝度データを携帯型情報機器36側から変えることが
できる。
【0066】<エッジ強調処理>フォーカス調整が十分
ではなく被写体に対するピントが甘い場合、あるいは、
レンズ系の変調伝達関数(MTF)の値が悪い場合には、
入力画像データにエッジ強調処理を施すことによって鮮
明な画像を得ることができる。このようなエッジ強調処
理は、特に、文字画像のエッジを際立たせたい場合に有
効である。
【0067】図17は、上記エッジ強調部28の詳細な
ブロック図である。上記輝度変換部27によって輝度変
換処理された画像データが先入れ先出しメモリ61によ
って遅延される。そして更に、この遅延された画像デー
タが次の先入れ先出しメモリ62によって更に遅延され
る。こうして遅延された2ラインの画像データを用い
て、注目画素aの輝度値とその4近傍画素b,c,d,e
の輝度値が画像データ演算部63に格納される。演算処
理部64は、上記各画素a〜eの輝度値を用いて、次式
によって注目画素aの輝度値Aを新たな輝度値A'に変
換する。こうして、注目画素の輝度値を高めることによ
ってエッジ強調を行うのである。 A'=3A−1/2(B+C+D+E) ここで、B,C,D,Eは画素b,c,d,eの輝度値
【0068】その際に、全ての画素に対してエッジ強調
処理を施すとノイズ成分も強調されることになって逆に
品位の悪い画像になってしまう。そこで、強調したい画
素のみに選択的にエッジ強調処理を施すのである。すな
わち、演算処理部54は、注目画素aの輝度値に対して
4近傍画素b,c,d,eの輝度値がどれだけ変化してい
るのかを判断する。例えば、256階調入力に際して
は、│A−B│,│A−C│,│A−D│,│A−E│の
何れかの値が“32"以上あれば注目画素aをエッジ強
調処理が必要な画素であると見なすのである。こうし
て、上記演算処理部64は、エッジ強調処理が必要であ
ると見なした注目画素に対して上述の輝度値変換を行う
一方、エッジ強調処理が必要ではないと見なした注目画
素はそのままの輝度値を出力するのである。尚、上記エ
ッジ強調処理が必要であると判定するための輝度の変化
値“32"は強調のさせ方によって適宜に最適値に設定
しても構わない。また、画像全体の明るさ等に応じて適
応的に変化可能にしてもよい。
【0069】尚、上記画像入力部23で取り込まれた画
像データに対してこのようなエッジ強調処理を施すこと
によって、後に続く誤差拡散処理に際してできるだけエ
ッジ部分が保存されるように、あるいは、適応2値化処
理に際して細かい部分が消えてしまわないようにでき
る。
【0070】<エッジ量検出処理>上記カード型カメラ
35においてフォーカス調整をマニュアルで実施する際
には、画像取り込み中に何らかの方法によってフォーカ
ス状態(フォーカス調整状態)を知る必要がある。ところ
で、被写体にフォーカスを合わせた場合には当然ジャス
トフォーカスで画像に含まれる高周波成分の量が最大に
なる。また、上記エッジ強調部28における演算処理部
64によって4近傍画素との輝度値差が“32"以上あ
るためにエッジ強調処理が必要な画素(すなわち、エッ
ジに位置する画素)の数を数えれば(つまり、エッジ量を
検知すれば)、画像に含まれる高周波成分の相対量を知
ることができる。したがって、上記エッジ量をフォーカ
ス状態として利用し、エッジ量が最大になるようにフォ
ーカス調整を行えばよい。
【0071】そこで、上記エッジ量検出部29をエッジ
強調部28と同様に構成する。そして、その演算処理部
においては、上記4近傍画素b,c,d,eとの輝度値の
差│A−B│,│A−C│,│A−D│,│A−E│の何
れかの値が“32"以上である画素aの数を数える。そ
して、得られた計数値をエッジ量としてICカードイン
ターフェース32に送出するように成すのである。
【0072】上記携帯型情報機器36におけるCPU4
2は、ICカードインターフェース32を介してエッジ
量を読み出して現在のフォーカス状態を以下のようにし
て判定し、この判定結果を表示画面36aに表示する。
こうすることによって、操作者は表示画面36aに表示
されるフォーカス状態を参照してフォーカス調整を行う
ことがきるのである。
【0073】第1のフォーカス状態判定方法としては、
エッジの絶対量によって判定する方法である。すなわ
ち、上記表示画面36aにはエッジ量を表す値を表示
し、操作者は表示値を参照して上記エッジ量が最大にな
るようにフォーカス調整を行うのである。
【0074】第2のフォーカス状態判定方法としては、
エッジ量の変化方向によって判定する方法である。すな
わち、図13に示す画像取込処理動作のフローチャート
のステップS2〜ステップS5の循環において前回取り込
まれた1フィールド画像から得られたエッジ量に対して
今回取り込まれた1フィールド画像から得られたエッジ
量が増加していれば表示画面36aにフォーカスが合っ
て来ていることを表すマークを表示し、減少していれば
フォーカスが外れて行っていることを表すマークを表示
し、大略等しい場合にはジャストフォーカスであること
を表すマークを表示する。操作者はジャストフォーカス
のマークが表示されるようにフォーカス調整を行うので
ある。
【0075】第3のフォーカス状態判定方法としては、
上記画像取込処理動作のフローチャートのステップS2
〜ステップS5の循環において連続して取り込まれた画
像のエッジ量の最大値をホールドしておき、今回取り込
まれた画像のエッジ量と上記最大値との比較によって判
定する方法である。すなわち、上記今回のエッジ量と最
大値との比較結果が増加であれば表示画面36aにフォ
ーカスが合って来ていることを表すマークを表示し、減
少であればフォーカスが外れて行っていることを表すマ
ークを表示し、等しければジャストフォーカスであるこ
とを表すマークを表示する。
【0076】第4のフォーカス状態判定方法としては、
エッジ量を正規化して判定する方法である。すなわち、
画像に含まれるエッジ量は被写体の明るさや照明状態に
よって変わるために、上述したエッジ量の最大値で今回
取り込まれた画像のエッジ量を除すことによって、エッ
ジ量の正規化を図ると共にエッジ量の増減率を得るので
ある。こうすることによって、エッジ量の絶対量に左右
されないフォーカス状態を判定できるのである。また、
上記得られたエッジ量を適当なローパスフィルタを通す
ことによってフォーカス状態判定の際における判定間違
いを回避することができる。
【0077】このように、上記エッジ量検出処理は、フ
ォーカス調整を補助するための機能であり、ユーザの使
いがってをよくするための機能である。したがって、こ
のフォーカス調整の補助機能を利用することによって、
例えばコントラストの悪いLCD36aの画像を見なが
らのフォーカス調整操作を容易にすることができるので
ある。
【0078】このようにしてフォーカス調整が行われて
シャッタースイッチ51が押圧されると1フレームの画
像が取り込まれ、取り込まれが画像データに対して上述
した手振れ補正処理,輝度変換処理およびエッジ強調処
理が施されて誤差拡散部30および適応2値化部31に
送出される。そして、中間調表示を行うための誤差拡散
処理、および、データ量を少なくしたい場合や文字画像
であるためコントラストが必要である場合のための適応
2値化処理が行われる。
【0079】<誤差拡散処理>上記誤差拡散処理とは、
設定された幾つかの閾値を用いて入力画像の階調を丸め
込んで行くに際して、ある画素の輝度値を別の輝度値に
置き換えるときに生ずる誤差を以後の画素の閾値処理に
反映させ、原画像の階調情報をできるだけ保存して少な
い階調で多階調表現を可能にする処理である。
【0080】図18は、上記誤差拡散部30の詳細なブ
ロック図である。誤差加算部65は、上記エッジ強調部
28からの画像データに基づいて注目画素の輝度値に誤
差演算部69によって演算された誤差の値を加算して当
該画素の輝度値とする。そうすると、閾値処理部66
は、こうして得られた当該画素の新たな輝度値に対して
予め設定されている閾値に従って閾処理を行い、丸めら
れた輝度値をICカードインターフェース部32に出力
する。誤差検出部67は、上記誤差加算部65からの丸
める前の輝度値と閾値処理部66からの丸められた輝度
値との誤差を検出する。そして、検出された誤差の値を
誤差演算部69と先入れ先出しメモリ68に送出する。
【0081】そうすると、上記誤差演算部69は、誤差
検出部67からの誤差値列と先入れ先出しメモリ68か
らの誤差値列とに基づいて、注目画素の1つ前の画素に
係る誤差値と注目画素の1ライン前の3近傍画素に係る
誤差値との4つの誤差値の夫々に係数を掛けて、平均す
ることによって注目画素の誤差値を求めるのである。そ
の際に、上記4つの係数は、その合計値が“1"より小
さくなるように設定される。
【0082】その際に、上記閾値処理部66において予
め設定されている閾値とその数は、携帯型情報機器36
側からICカードインターフェース部32を介して新た
に設定可能である。こうすることによって、8ビット
(256階調)で表現されている入力画像の輝度を1ビッ
ト(2階調)〜4ビット(16階調)の何れかで選択的に表
現可能となり、上記画像表示手段の特性に合わせた階調
変換が可能となるのである。
【0083】<適応2値化処理>取り込まれた画像には
カード型カメラ35自身の陰や照明斑や被写体そのもの
が有する地濃度変化等が含まれる。したがって、表示画
面36aに白黒の2階調画像を表示するために画像デー
タを一定の閾値で2値化すると、本来黒く表示されるべ
き画素が白く飛んでしまったり本来白く表示されるべき
画素が黒く汚れてしまう場合がある。こうした不都合を
回避するために、本実施例においては、閾値を画像の輝
度状態に応じて適応的に変化させて最適な2値化を図る
のである。
【0084】図19は、上記適応2値化部31の詳細な
ブロック図である。近傍画素輝度平均算出部70は、上
記エッジ強調部28からの画像データに基づいて注目画
素が存在するライン上に在る近傍画素(16画素〜64
画素)の輝度平均値を算出して先入れ先出しメモリ71
に送出する。また、1ライン輝度平均算出部72は、注
目画素が存在するライン上の全ての画素の輝度平均値を
算出する。そうすると、閾値演算部73は、1ライン輝
度平均算出部72からの1ラインの輝度平均値と先入れ
先出しメモリ71からの近傍画素の輝度平均値とに基づ
いて、次式によって閾値を算出する。そして、得られた
閾値を閾値処理部75に送出する。 th=k・th0+(1−k)m 但し、 th:求める閾値 th0:近傍画素の輝度平均値 m:1ラインの輝度平均値
【0085】上記閾値処理部75は、先入れ先出しメモ
リ74を介して送出されてくる画像データにおける注目
画素に係る輝度値に対して、閾値演算部73からの閾値
を用いて閾値処理を実施する。そして、処理結果をIC
カードインターフェース部32に送出する。
【0086】すなわち、本実施例においては、上記注目
画素近傍の輝度変化に1ラインの大局的な輝度変化を加
味して、各注目画素毎に輝度値を2値化する際のスレッ
シュホールドを算出して更新している。したがって、周
囲画素の輝度環境に応じて、リアルタイムに適応的な2
値化処理を実施可能となる。
【0087】尚、上述のように、誤差拡散部30による
誤差拡散処理の結果と適応2値化部31による適応2値
化処理の結果とは、ICカードインターフェース部32
によって、装着されている情報処理装置に転送される。
そうすると、上記情報処理装置側では、CPU42の制
御の下に、システムコントローラ44によってPCMC
IAコントローラ44に対して、表示コントローラ47
およびLCD36aの表示能力に応じて上記誤差拡散処
理の結果あるいは適応2値化処理の結果の何れかを採択
してコネクタ46から取り込むことを指示する。こうし
て取り込まれた上記誤差拡散処理あるいは適応2値化処
理が施された画像データはシステムバスを通ってビデオ
メモリ48に転送され、表示コントローラ47によって
LCD36aに表示されるのである。
【0088】すなわち、上記表示コントローラ47およ
びLCD36aが例えば4階調表示による中間調表示が
可能である場合には、携帯型情報機器36側から誤差拡
散部30の閾値処理部66で使用される閾値を設定し、
得られた誤差拡散処理結果を採択して4階調表示による
中間調画面をLCD36aに表示する。こうして、低階
調表示のLCDにおいても高品位の自然画像を表示でき
るのである。この場合には、取り込まれた画像の1画素
当たり8ビット(256階調)の画像データを1画素当た
り2ビット(4階調)に情報量を圧縮でき、16ビットバ
スで一度に8画素分の画像データを高速で転送可能とな
る。一方、上記表示コントローラ47およびLCD36
aが2階調表示のみを表示する場合には、上記適応2値
化処理の結果を採択して表示画面36aに適応2値化処
理が施された高品位の2階調画像を表示するのである。
【0089】こうして、本カード型カメラ35側におい
て、LSI化された誤差拡散部30および適応2値化部
31によって情報処理装置側の画像表示手段の能力に応
じた低階調による中間調表示用画像データおよび2階調
表示用画像データを高速に得ることによって、上記情報
処理装置側でリアルタイムに画像を表示できるのであ
る。
【0090】また、上述のように、本カード型カメラ3
5に誤差拡散部30および適応2値化部31の両方を設
けることによって、装着される情報処理装置側の画像表
示手段が中間調表示が可能な画像表示手段であっても2
階調画像のみを表示する画像表示手段であっても高品位
な画像を表示できるのである。さらに、画像入力部23
で取り込まれた画像を何らかの方法(ユーザによる分類
(手動による分類)あるいは自動分類)によって文字画像
と自然画像とに分類することによって、文字画像の場合
には適応2値化部31によって適応2値化処理を施した
エッジが明瞭な画像を表示する一方、自然画像の場合に
は誤差拡散部30によって誤差拡散処理を施した自然な
画像を表示することも可能である。
【0091】上述のように、本実施例においては、上記
メモリ部24に取り込んだ1フレーム分の画像データに
対して、手振れ補正処理,輝度変換処理,エッジ強調処
理,エッジ量検出処理,誤差拡散処理および適応2値化処
理の画像処理を実施して携帯型情報機器36に送出し、
メインメモリ43に格納したり、表示画面36aに表示
したりする。これに対して、上記携帯型情報機器36側
からICカードインターフェース部32を介してカード
型カメラ35のメモリ部24をアクセスして未処理の画
像データを読み出し、CPU42の制御の下にソフトウ
ェアによって上述の画像処理を行うことも可能である。
しかしながら、その場合には、本実施例のように各画像
処理部をLSI化してハードウェアによって上述の画像
処理を実施するよりは処理速度は低下する。
【0092】上述したように、上記フォーカス調整時や
輝度変換時には携帯型情報機器36の表示画面36aに
モニタ用の画像を表示する必要がある。その場合には、
携帯型情報機器36はカード型カメラ35側から高速に
連続して画像を取り込む必要がある。しかも、その際に
は、カード型カメラ35が画像を取り込むサイクルとは
非同期に、携帯型情報機器36から画像の転送要求が行
われる。
【0093】そこで、特に、上記フォーカス調整時にお
けるモニタリングに際しては、片フィールド(例えば、
奇数フィールド)画像のみをメモリ部24に書き込み、
垂直方向は奇数フィールド画像間を単純に補完して1フ
レーム画像の画像データとして携帯型情報機器36に渡
すことによって、少ない記憶量で高速な画像データ転送
を可能にしている。図20は、上記モニタリング時にお
いて、カード型カメラ35で取り込まれた奇数フィール
ド画像の画像データを非同期に携帯型情報機器36側か
ら読み出す場合(図13に示す画像取込処理動作のフロ
ーチャートにおけるステップS4に相当)のタイミングチ
ャートである。その際に、携帯型情報機器36は常に最
新の画像データを読み出せるように、メモリ部24は第
1RAM24aと第2RAM24bの二つのRAMを有し
ている。尚、図中の番号はフィールド画像の番号であ
る。
【0094】先ず、上記撮像部22から送出されてくる
第1フィールドの画像データが第1RAM24aに書き
込まれる。そして、この書き込み動作が終了すると携帯
型情報機器36への転送許可信号のレベルが“H"とな
る。こうして、第1RAM24aからの読み出しが可能
されると、携帯型情報機器36は第1RAM24aから
第1フィールドの画像データを読み出す。そして、第1
RAM24aが動作中に撮像部22から第3フィールド
の画像データが送出されてきた場合には、第2RAM2
4bに書き込まれる。
【0095】次に、上記撮像部22から第5フィールド
の画像データが送出されてきた場合に、上記第1RAM
24aが未だ動作中(携帯型情報機器36が読み出し中)
であれば、第2RAM24bの内容を第5フィールドの
画像データに書き換える。その際に、第1RAM24a
からの読み出しが終了しても第2RAM24bが動作中
(第5フィールドの画像データを書き込み中)であれば、
携帯型情報機器36に対して読み出しは許可されない。
そして、第2RAM24bへの第5フィールドの画像デ
ータの書き込みが終了すると、読み出しが許可されて、
第5フィールドの画像データが携帯型情報機器36によ
って読み出される。
【0096】以後、このような動作が繰り返されて、携
帯型情報機器36には、常に最新の奇数フィールド画像
データが転送されるのである。
【0097】これに対して、上記シャッタースイッチ5
1が押圧されて、次フィールド画像の画像データが取り
込まれた後に画像取り込みが停止された場合には、以下
のようなタイミングによって、取り込まれたフレーム画
像の画像データが携帯型情報機器36側から読み出され
る。図21は、上記シャッタースイッチ押圧時における
画像データ読み出し(図13に示す画像取込処理動作の
フローチャートにおけるステップS9に相当)のタイミン
グチャートである。
【0098】上記シャッタースイッチ51が押圧される
までは、上述のモニタリンブ状態と同様にして、第1R
AM24aと第2RAM24bとに奇数フィールドの画像
データが書き込まれる。そして、シャッターポイントA
においてシャッタースイッチ51が押圧されると、メモ
リ制御部25によって第1RAM24aと第2RAM2
4bとに奇数/偶数の両フィールド画像を書き込むように
書き込みアドレスが制御される。その結果、上記CCD
によって第6フィールドの画像が取り込まれた時点で、
第1RAM24aと第2RAM24bとには連続したフィ
ールド画像の画像データ書き込まれる。こうして書き込
み動作が終了すると上記CCDからの画像取り込みが停
止されると共に、第1RAM24a,第2RAM24bか
らの読み出しが許可される。そして、携帯型情報機器3
6によって、第1RAM24aから第6フィールドの画
像データが読み出される一方、第2RAM24bから第
5フィールドの画像データが読み出される。このように
して、1フレーム画像が読み出されるのである。
【0099】また、シャッターポイントBにおいてシャ
ッタースイッチ51が押圧された場合には、上記CCD
によって第9フィールドの画像が取り込まれた時点では
第1RAM24aと第2RAM24bとには連続したフィ
ールド画像の画像データが書き込まれてはおらず、第1
0フィールドの画像が取り込まれた時点で初めて第1R
AM24aと第2RAM24bとに連続したフィールド画
像の画像データが書き込まれる。したがって、この時点
で上記CCDからの画像取り込みが停止されると共に、
第1RAM24a,第2RAM24bからの読み出しが許
可されるのである。
【0100】さらに、上記フォーカス調整時におけるモ
ニタリングに際しては、撮像部22で取り込んだ画像を
携帯型情報機器36の表示画面36aにリアルタイムで
表示することが重要となる。そこで、本実施例では、メ
モリ部24における第1RAM24aあるいは第2RA
M24bに書き込まれた奇数フィールド画像データの全
てを携帯型情報機器36に転送するのではなく、メモリ
制御部25で生成された転送アドレスに従って上記両R
AMにおける小領域の画像データを転送することによっ
て高速転送を可能にし、リアルタイムでのモニタリング
を可能にするのである。
【0101】図22は、上記メモリ制御部25における
第1RAM24aあるいは第2RAM24bの転送アドレ
スの生成に関するブロック図である。上記ICカードイ
ンターフェース部32からアドレスデータが送出されて
くると、このアドレスデータに従ってX方向の開始アド
レスがレジスタXsにロードされ、X方向の終了アドレ
スがレジスタXeにロードされ、Y方向の開始アドレス
がレジスタYsにロードされ、Y方向の終了アドレスが
レジスタYeにロードされる。さらに、転送要求信号が
送出されてくると、先ずレジスタXsの値がXカウンタ
76にロードされ、レジスタYsの値がYカウンタ78
にロードされる。そして、Xカウンタ76がカウントア
ップ(カウントダウン)されてアドレスが更新される。そ
の際に、Xカウンタ76からのアドレス信号は、常時x
アドレス信号としてメモリ部24およびXアドレス比較
部77に送出される。一方、Yカウンタ78からのアド
レス信号は、常時yアドレス信号としてメモリ部24お
よびYアドレス比較部79に送出される。
【0102】上記Xアドレス比較部77は、Xカウンタ
76から送出されるアドレスとレジスタXeにロードさ
れている終了アドレスとを比較し、等しくなると再度レ
ジスタXsの値をXカウンタ76にロードさせてカウン
トアップ(カウントダウン)させる。さらに、Yカウンタ
78の内容をインクリント(デクリメント)させる。こう
して、Yカウンタ78がカウントアップ(カウントダウ
ン)されるに際して、Yアドレス比較部79は、Yカウ
ンタ78から送出されるアドレスとレジスタYeにロー
ドされている終了アドレスとを比較し、等しくなるとX
カウンタ76とYカウンタ78の動作を停止させるので
ある。
【0103】上述のようにして、上記Xカウンタ76か
ら出力されるxアドレス信号およびYカウンタ78から
出力されるyアドレス信号を第1RAM24aあるいは
第2RAM24bのCAS(コラムアドレス・ストローブ
信号),RAS(ローアドレス・ストローブ信号)として使
用することによって、読み出しアドレスを自動的に更新
して携帯型情報機器36に画像データを転送できるので
ある。
【0104】その際に、上記画像取込処理動作のフロー
チャートにおけるステップS1において、上記開始アド
レスおよび終了アドレスを、例えばフィールド画像から
数ラインおきに数ライン分の画像データを読み出すよう
に指定することによって、上記両RAMにおける小領域
の画像データを転送して、リアルタイムでの高速モニタ
リングが可能になるのである。
【0105】上記メモリ部24におけるアドレス指定は
書き込み時にも有効である。したがって、メモリ部24
への書き込み領域を指定して携帯型情報機器36側から
高速に画像データをメモリ部24に書き込み、カード型
カメラ35側で上述の各種画像処理を実施した後、処理
後の画像データを再度携帯型情報機器36に戻すことも
可能である。
【0106】このように、本実施例においては、光学系
レンズ21aを有する画像結像部21とCCD等を有す
る撮像部22とから成る画像入力部23と、メモリ部2
4,各種画像処理部およびICカードインターフェース
部32をLSI化して成るICカード部33とによって
カード型カメラを構成したので、ICカード部33を外
部の情報処理装置としての携帯型情報機器36のスロッ
ト36bに挿入することによって携帯型情報機器36と
一体となって、恰も1台のカメラの如く機能できる。
【0107】したがって、上記画像入力部23で取り込
んだ画像の画像データに対してICカード部33の誤差
拡散部30による誤差拡散処理および適応2値化部31
による適応2値化処理を実施することによって、携帯型
情報機器36の画像表示手段の能力に応じた中間調表示
用および2階調表示用の画像データを高速に得ることが
でき、携帯型情報機器36の表示画面36bにリアルタ
イムで画像を表示できる。また、上記画像表示手段の能
力に制限されることなく表示画面36aに高品位画像を
表示できる。
【0108】その際に、上記ICカード部33は携帯型
情報機器36内に収納されて画像入力部23のみが露出
しているので、非常に使い勝手よく被写体を撮影ができ
る。さらに、取り込んだ画像データに対してエッジ量検
出部29によるエッジ量検出処理を行うことによって画
像の高周波成分の相対量を検知して、携帯型情報機器3
6側でフォーカス状態を知ることができる。したがっ
て、リアルタイムでフォーカス状態を参照してフォーカ
ス調整を実施して最適な画像を撮影できる。
【0109】また、取り込んだ画像データに対して手振
れ補正部26による手振れ補正処理を実施することによ
って1フレーム画像を構成する2つのフィールド画像間
のずれ量を検知して、フレーム画像を構成する何れか一
方のフィールド画像データの読み出しアドレスにオフセ
ット値を与えることによって手振れを補正できる。した
がって、撮影された画像の画像データとしてフレーム画
像を用いることができ、通常のCCDを用いても垂直方
向の解像度が低下することがない。
【0110】また、本実施例においてはカード型カメラ
35側にICカードインターフェース部32を有してい
るので、カード型カメラ35のメモリ部24あるいは各
画像処理部に対して携帯型情報機器36側からもアクセ
スできる。したがって、輝度変換処理時に用いる参照テ
ーブルの要素値や、誤差拡散処理時に用いる閾値とその
数や、メモリアドレス生成時における開始アドレスと終
了アドレス等を携帯型情報機器36側から設定できる。
したがって、上記携帯型情報機器36の上記画面表示手
段の能力に応じた画像データへの変換やメモリ部24に
対する読み出し/書き込み時間の短縮を行うことができ
る。
【0111】尚、上記実施例においては、上記カード型
カメラ35によって得られたエッジ量に基づいて携帯型
情報機器36のCPU42によってフォーカス状態を判
定するようにしている。しかしながら、この発明はこれ
に限定されるものではなく、フォーカス状態判定をカー
ド型カメラ35側で行うようにしてもよい。また、上述
した各カード型カメラ35,37,38,39,40におい
ては、マニュアル操作によってフォーカス調整をするよ
うにしているが、情報処理装置側におけるフォーカス状
態の判定結果あるいは各カード型カメラ側におけるフォ
ーカス状態の判定結果に基づいて、オートフォーカッシ
ングを行ってもよい。
【0112】また、上記実施例においては、メモリ部2
4→輝度変換部27→エッジ強調部28→誤差拡散部3
0の順に画像データを転送するようにしているが、この
発明はこれに限定されるものではなく、夫々の画像処理
部にはメモリ部24からの画像データや撮像部22から
の画像データや任意の画像処理部で処理された画像デー
タを入力するようにしても差し支えない。
【0113】また、上記実施例においては、カード型カ
メラが装着される外部の情報処理装置として携帯型情報
機器36を例に上げて説明しているが、この発明におい
てはこれに限定されるものではなく、パーソナルワード
プロセッサやパーソナルコンピュータであっても差し支
えない。その際には、カード型カメラ35を携帯型情報
機器36に装着して撮像した画像をパーソナルコンピュ
ータ等で画像処理することが可能になる。また、上記実
施例においては、LCDに画像を表示する場合を例に、
輝度変換部27,エッジ強調部28およびエッジ量検出
部29の処理動作について説明しているが、CRT等に
画像を表示する際にも同様に動作して、「使用する画像
表示手段の特性に応じた輝度による表示」,「エッジ部に
対する強調」あるいは「画像に含まれる高周波成分の相対
量の検出」を行う。
【0114】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のカード型カメラは、画像結像部および撮像部を
有する画像入力部とメモリ部,メモリ制御部およびコネ
クタを有するICカード部とから成り、上記ICカード
部には誤差拡散部およびICカードインターフェース部
を設けたので、以下のような効果を奏する。 (1) 上記画像入力部からの画像データや上記メモリ部
に記憶された画像データに対して、本カード型カメラ側
で誤差拡散処理を高速に施すことができる。 (2) 上記誤差拡散処理が施された画像データを上記I
Cカードインターフェース部によって上記情報処理装置
に転送することができる。したがって、上記情報処理装
置の画像表示部に高品位な画像を高速に表示でき、情報
処理装置側でリアルタイムにモニタリングできる。 (3) 上記情報処理装置側から転送されてくる誤差拡散
処理の際に用いる閾値を上記ICカードインターフェー
ス部によって上記誤差拡散部に送出できる。したがっ
て、上記情報処理装置側から上記閾値を変更して、上記
情報処理装置の画像表示手段における表示階調数に応じ
た誤差拡散処理を実行できる。すなわち、当該画像表示
手段が低階調表示可能な液晶表示手段である場合には、
その階調数応じた中間階調によって自然画像を表示でき
る。 (4) 上記ICカードインターフェース部によって上記
メモリ部,メモリ制御部の何れかと上記情報処理装置と
の間におけるデータの送受を行うことができ、上記情報
処理装置側からのアドレスデータに基づいて、上記メモ
リ制御部の制御の下に上記メモリ部に対して画像データ
の読み出し/書き込みを行うことができる。したがっ
て、本カード型カメラで取り込んだ画像データに対して
上記情報処理装置によって画像処理を施したり、上記情
報処理装置側からの画像データに対して本カード型カメ
ラ側で画像処理を施したりできる。
【0115】また、請求項2に係る発明のカード型カメ
ラは、画像結像部および撮像部を有する画像入力部とメ
モリ部,メモリ制御部およびコネクタを有するICカー
ド部とから成り、上記ICカード部には適応2値化部お
よびICカードインターフェース部を設けたので、上述
の効果(4)に加えて以下のような効果を奏する。 (5) 上記画像入力部からの画像データや上記メモリ部
に記憶された画像データに対して、適応2値化処理を本
カード型カメラ側で高速に施すことができる。 (6) 上記適応2値化処理が施された画像データを上記
ICカードインターフェース部によって上記情報処理装
置に転送できる。したがって、上記情報処理装置の液晶
表示部に高品位な2値画像を高速に表示でき、上記情報
処理装置側でリアルタイムにモニタリングできる。
【0116】また、請求項3に係る発明のカード型カメ
ラは、請求項2に係る発明のカード型カメラに誤差拡散
部を設けたので、上述の効果(1),(3)〜(5)に加えて
以下のような効果を奏する。 (7) 上記ICカードインターフェース部によって、上
記誤差拡散処理が施された画像データおよび上記適応2
値化処理が高速に施された画像データを上記情報処理装
置に転送できる。したがって、上記情報処理装置側の画
像表示手段が多階調表示が可能であるか否かに拘わら
ず、上記画像表示部には高品位の画像を高速に表示でき
る。さらに、文字画像の場合には上記適応2値化処理を
施してエッジの明瞭な画像を表示し、自然画像の場合に
は上記誤差拡散処理を施してより自然な画像を表示でき
る。
【0117】また、請求項4に係る発明のカード型カメ
ラは、請求項1あるいは請求項2に係る発明のカード型
カメラに輝度変換部を設けたので、上述の効果(1)〜
(6)に加えて以下のような効果を奏する。 (8) 上記画像データに対して、変換テーブルを参照し
た輝度変換処理を施すことができる。 (9) 上記ICカードインターフェース部によって、上
記情報処理装置側からの上記変換テーブルの更新情報を
上記輝度変換部に送出できる。したがって、上記情報処
理装置側から上記変換テーブルの内容を更新して、上記
情報処理装置における画像表示手段の特性に応じた輝度
で上記画像表示部に画像を表示できる。
【0118】また、請求項5に係る発明のカード型カメ
ラは、請求項1あるいは請求項2に係る発明のカード型
カメラにエッジ強調部を設けたので、上述の効果(1)〜
(6)に加えて以下のような効果を奏する。 (10) 上記画像データに基づいて、近傍画素との輝度
値の差が所定値以上である画素の輝度値を更に高めるエ
ッジ強調処理を行うことができる。したがって、後に実
行される画像処理によってエッジ部分か劣化しないよう
に予め補強したり、劣化したエッジ部分の画像情報を復
元することができ、文字画像を表示する際に最適であ
る。
【0119】また、請求項6にかかる発明のカード型カ
メラは、請求項1あるいは請求項2に係る発明のカード
型カメラにエッジ量検出部を設けたので、上述の効果
(1)〜(6)に加えて以下のような効果を奏する。 (11) 上記画像データに基づいて、近傍画素との輝度
値の差が所定値以上である画素の数をエッジ量として検
出できる。 (12) 上記ICカードインターフェース部によって上
記エッジ量を上記情報処理装置に転送できる。したがっ
て、上記情報処理装置側では、画像に含まれる高周波成
分の相対量を表す上記エッジ量に基づいて、現在表示さ
れている画像のフォーカス状態をリアルタイムに知るこ
とができる。こうして、コントラストの悪いLCDを見
ながらのフォーカス調整を容易にできる。
【0120】また、請求項7に係る発明のカード型カメ
ラは、画像結像部および撮像部を有する画像入力部とメ
モリ部,メモリ制御部およびコネクタを有するICカー
ド部とから成り、上記ICカード部には手振れ補正部お
よびICカードインターフェース部を設けたので、上述
の効果(4)に加えて以下のような効果を奏する。 (13) 上記画像入力部からの画像データに基づいて、
上記手振れ補正部によって、フレーム画像を成す2つの
フィールド画像のずれ量を何れか一方のフィールド画像
の読み出しアドレスのオフセット量として検出して上記
メモリ制御部に送出できる。
【0121】したがって、この発明によれば、上記メモ
リ制御部の制御の下に、上記メモリ部から当該フレーム
画像の画像データを読み出すに際して2つのフィールド
画像のずれを補正することができ、手振れ補正が可能と
なる。
【0122】また、請求項8に係る発明のカード型カメ
ラは、請求項7に係る発明のカード型カメラにおける上
記手振れ補正部を、フレーム画像を成す一方のフィール
ド画像における複数の代表画素の輝度値と他方のフィー
ルド画像における所定領域内の総ての画素の輝度値との
差を算出する差算出手段と、上記差の絶対値を総ての所
定領域について加算して残差テーブルを作成する残差テ
ーブル作成手段と、上記残差テーブルを用いて上記他方
のフィールド画像の読み出しアドレスのオフセット量を
検出するオフセット量検出手段で構成したので、手振れ
補正処理を簡単な処理によって容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカード型カメラにおけるブロック図
である。
【図2】図1に示すカード型カメラの一例を示す外観図
と携帯型情報機器への装着例を示す図である。
【図3】図2に示すカード型カメラの画像入力部におけ
る動作例を示す図である。
【図4】図3とは異なる動作例を示す図である。
【図5】図3および図4とは異なる動作例を示す図であ
る。
【図6】図2に示すカード型カメラにおけるフォーカス
調整例を示す図である。
【図7】図1に示すカード型カメラの図2とは異なる外
観図と携帯型情報機器への装着例を示す図である。
【図8】図1に示すカード型カメラの図2および図7と
は異なる外観図と携帯型情報機器への装着例を示す図で
ある。
【図9】図1に示すカード型カメラの図2,図7および
図8とは異なる外観図である。
【図10】図9に示すカード型カメラにおける画像入力
部の動作例を示す図である。
【図11】図1に示すカード型カメラの図2,図7,図8
および図9とは異なる外観図である。
【図12】図2における携帯型情報機器の概略ブロック
図である。
【図13】画像取込処理動作のフローチャートである。
【図14】図1に示すカード型カメラにおけるシャッタ
ースイッチ押圧動作に係るブロック図である。
【図15】図1における手振れ補正部の詳細なブロック
図である。
【図16】図1における輝度変換部の詳細なブロック図
である。
【図17】図1におけるエッジ強調部の詳細なブロック
図である。
【図18】図1における誤差拡散部の詳細なブロック図
である。
【図19】図1における適応2値化部の詳細なブロック
図である。
【図20】モニタリング時に携帯型情報機器側から画像
データを読み出す際のタイミングチャートである。
【図21】シャッタースイッチ押圧時に携帯型情報機器
側から画像データを読み出す際のタイミングチャートで
ある。
【図22】図1におけるメモリ制御部によるアドレスの
生成に関するブロック図である。
【図23】従来の電子スチルカメラの外観図である。
【図24】図23に示す電子スチルカメラのブロック図
である。
【符号の説明】
21…画像結像部、 22…撮像部、2
3…画像入力部、 24…メモリ部、2
6…手振れ補正部、 27…輝度変換部、
28…エッジ強調部、 29…エッジ量検
出部、30…誤差拡散部、 31…適応
2値化部、32…ICカードインターフェース部、33
…ICカード部、 34…ICカードコネ
クタ、35…カード型カメラ、 36…携帯
型情報機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 浩義 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 堀川 豊史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の像を結像面上に結ぶ画像結像部
    及び上記結像面上の画像を取り込んでディジタルの画像
    データを生成する撮像部を有する画像入力部と、メモリ
    部,メモリ制御部及びコネクタを有するICカード部と
    から成り、上記画像入力部からの画像データを上記メモ
    リ部に格納すると共に、上記格納された画像データを上
    記コネクタを介して電気的に接続された外部の情報処理
    装置に送出するカード型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像入力
    部から送出された画像データあるいは上記メモリ部から
    読み出された画像データに対して誤差拡散処理を施す誤
    差拡散部と、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記メモリ
    部,メモリ制御部,誤差拡散部の何れかと上記情報処理装
    置との間におけるデータの送受を行うICカードインタ
    ーフェース部を備えたことを特徴とするカード型カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 被写体の像を結像面上に結ぶ画像結像部
    及び上記結像面上の画像を取り込んでディジタルの画像
    データを生成する撮像部を有する画像入力部と、メモリ
    部,メモリ制御部及びコネクタを有するICカード部と
    から成り、上記画像入力部からの画像データを上記メモ
    リ部に格納すると共に、上記格納された画像データを上
    記コネクタを介して電気的に接続された外部の情報処理
    装置に送出するカード型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像入力
    部から送出された画像データあるいは上記メモリ部から
    読み出された画像データに対して、周囲の輝度に応じて
    閾値を適応的に変化させる適応2値化処理を施す適応2
    値化部と、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記メモリ
    部,メモリ制御部,適応2値化部の何れかと上記情報処理
    装置との間におけるデータの送受を行うICカードイン
    ターフェース部を備えたことを特徴とするカード型カメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカード型カメラにおい
    て、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像入力
    部から送出された画像データあるいは上記メモリ部から
    読み出された画像データに対して誤差拡散処理を施す誤
    差拡散部を備えて、 上記ICカードインターフェース部は、上記誤差拡散部
    と上記情報処理装置との間におけるデータの送受をも行
    うことを特徴とするカード型カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のカード
    型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、変換テーブル
    を有して、上記画像データに対して上記変換テーブルを
    参照した輝度変換処理を施す輝度変換部を備えて、 上記ICカードインターフェース部は、上記輝度変換部
    と上記情報処理装置との間におけるデータの送受をも行
    うことを特徴とするカード型カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のカード
    型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像デー
    タに基づいて、近傍画素との輝度値の差が所定値以上で
    ある画素の輝度値を更に高めるエッジ強調処理を行うエ
    ッジ強調部を備えたことを特徴とするカード型カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のカード
    型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像デー
    タに基づいて、近傍画素との輝度値の差が所定値以上で
    ある画素の数をエッジ量として検出するエッジ量検出処
    理を行うエッジ量検出部を備えて、 上記ICカードインターフェース部は、上記エッジ量検
    出部と上記情報処理装置との間におけるデータの送受を
    も行うことを特徴とするカード型カメラ。
  7. 【請求項7】 被写体の像を結像面上に結ぶ画像結像部
    及び上記結像面上の画像を取り込んでディジタルの画像
    データを生成する撮像部を有する画像入力部と、メモリ
    部,メモリ制御部及びコネクタを有するICカード部と
    から成り、上記画像入力部からの画像データを上記メモ
    リ部に格納すると共に、上記格納された画像データを上
    記コネクタを介して電気的に接続された外部の情報処理
    装置に送出するカード型カメラにおいて、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記画像入力
    部から送出された画像データに基づいて、フレーム画像
    を成す2つのフィールド画像のずれ量を何れか一方のフ
    ィールド画像の読み出しアドレスのオフセット量として
    検出し、このオフセット量を上記メモリ部から当該フレ
    ーム画像を読み出す際のアドレス情報として上記メモリ
    制御部に送出する手振れ補正部と、 上記ICカード部内に設けられると共に、上記メモリ
    部,メモリ制御部の何れかと上記情報処理装置との間に
    おけるデータの送受を行うICカードインターフェース
    部を備えたことを特徴とするカード型カメラ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のカード型カメラにおい
    て、 上記手振れ補正部は、 上記画像入力部から送出された画像データに基づいて、
    フレーム画像を成す一方のフィールド画像における複数
    の代表画素の輝度値と、他方のフィールド画像における
    上記各代表画素に対応する画素を基準位置とする所定領
    域内の総ての画素の輝度値との差を算出する差算出手段
    と、 上記差算出手段による算出結果に基づいて、上記各所定
    領域内における各対応する画素に係る上記差の絶対値を
    総ての所定領域について加算して残差テーブルを作成す
    る残差テーブル作成手段と、 上記残差テーブルにおける最小値を呈する要素の基準位
    置からのずれ量を上記他方のフィールド画像の読み出し
    アドレスのオフセット量として検出するオフセット検出
    手段を備えたことを特徴とするカード型カメラ。
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