JPH07312577A - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

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JPH07312577A
JPH07312577A JP6102626A JP10262694A JPH07312577A JP H07312577 A JPH07312577 A JP H07312577A JP 6102626 A JP6102626 A JP 6102626A JP 10262694 A JP10262694 A JP 10262694A JP H07312577 A JPH07312577 A JP H07312577A
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JP
Japan
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lens
optical
light
light beam
space transmission
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Withdrawn
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JP6102626A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asano
武史 浅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 送信信号に応じて変調したレーザ光を相手装
置に対して送信光として出射し、相手装置からの変調さ
れたレーザ光を受光して復調することで、双方向光空間
伝送を行う光空間伝送装置であり、大口径レンズ55の
前面に、平面と凹面とを有する第1のレンズ100と、
平面と第1のレンズ100の凹面に略等しい曲率の凸面
とを有する第2のレンズ101とを設け、これらレンズ
100と101の凹面と凸面を対向させて配置し、各々
のレンズ100,101を凹凸曲面のそれぞれの曲率中
心を回転軸として相対的に移動させることで、光ビーム
の光軸を可変できるようにする。 【効果】 熱変位や揺れに追従可能なサーボ機構を実現
でき、メンテナンスが容易でコストの増加を防ぐことが
でき、さらに装置の小型化も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に空間を伝播する光
ビームを媒介して所望の情報信号を伝送対象との間で送
受する光空間伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特に光源にレーザ発振器を用
い、空間を伝播するレーザビームを媒介して所望の情報
信号を伝送対象との間で送受する光空間伝送装置におい
ては、レーザ光を送信信号に応じて変調して外部に出射
すると共に、外部から入射した変調されたレーザ光を受
光して復調することにより、上記所望の情報信号の送受
を行うようにしている。
【0003】すなわち、図10に示すように、一方の光
空間伝送装置81と他方の光空間伝送装置82との間で
のレーザ光による双方向の光空間伝送は、一方の光空間
伝送装置81(又は82)で発生したレーザ光をレンズ
83を介して出射し、他方の光空間伝送装置82(又は
81)が上記一方の装置81(又は82)からのレーザ
光をレンズ83を介して受光することで実現される。
【0004】このように、光空間伝送装置は、信号光を
相手装置に確実に伝送照射すると共に、相手装置からの
信号光を安定に受信できることが重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、効率良く双
方向伝送が行える光空間伝送装置は、屋外で使用される
ことが多く、例えばビルの屋上に設置されたり、また、
放送用として例えばゴルフ中継等に使用される場合には
いわゆるイントレ(テレビカメラ等を乗せて高い位置か
ら作画するための足場)上などに設置されることが多
い。この場合、当該光空間伝送装置の設置場所の環境
は、太陽光等の熱により、一日を周期として変位するこ
とになる。また、放送用に光空間伝送装置を使用する場
合には、例えば人が乗り降りするテレビ中継車などの屋
根に設置されることも考えられ、この場合には当該テレ
ビ中継車への人の乗り降りに伴って光空間伝送装置の設
置位置自体に揺れが発生することもある。
【0006】このため、光空間伝送装置は、上述のよう
な熱変位や揺れ等に対して確実に且つ高応答で追従でき
るものでなければならない。
【0007】図11には、従来の光空間伝送装置の概略
構成を示す。この図11において、入力端子200には
例えば6チャンネルの映像信号と、これら映像信号の各
チャンネルにそれぞれ対応する左右2チャンネルの音声
信号(合計24チャンネルの音声信号)が供給される。
この端子200に供給された映像及び音声信号は、FM
変調・合成回路201によってそれぞれ周波数変調が施
されると共に映像と音声が合成されて、LD駆動回路2
02に送られる。
【0008】LD駆動回路202は、上記FM変調・合
成回路201からの信号に応じてレーザダイオード(L
D)203を駆動する。当該レーザダイオード203
は、光空間伝送装置筐体の水平軸に対して所定角度だけ
傾いた偏光面(例えば約45°傾いた偏波面)の光ビー
ムLA1を出射するように、光空間伝送装置の筐体に対
して所定の傾きで保持されている。このレーザダイオー
ド203から出射されたレーザ光は、レンズ204によ
り略平行光となされ、上記所定角度の偏波面の光ビーム
LA1を透過する偏光プリズム(偏光ビームスプリッ
タ)205に導かれる。当該偏光プリズム205を透過
した所定偏波面のレーザ光は、レンズ206及び207
を介し、さらに後述するミラー208で反射されて光軸
が折り曲げられた後、後述するビームモニタ光学系のハ
ーフミラー209を透過し(一部は反射される)、後述
する可動レンズ210と大口径のレンズ211によって
略平行でかつ所定のビーム形状となされて空間に出射さ
れる。この空間に出射された光が、送信側の光空間伝送
装置から出射される送信光ビームLA1となる。なお、
上記レンズ211が、前述した図10のレンズ83と対
応している。
【0009】また、上記ハーフミラー209は、当該光
空間伝送装置のレンズ211及び210を介して外部か
ら入射した伝送対象(相手方の光空間伝送装置)の周囲
の風景からの光を反射して、ビームモニタ光学系の撮像
光学系231に入射する。さらに、上記ハーフミラー2
09によって上記一部が反射された光ビームLA1のレ
ーザ光は、当該ビームモニタ光学系のコーナーキューブ
プリズム230によって略平行に折り返すように反射さ
れた後、当該ハーフミラー209を透過して撮像光学系
231に導かれる。
【0010】ビームモニタ光学系の撮像光学系231
は、入射された上記伝送対象の周囲の風景からの光と、
上記コーナーキューブプリズム230によって反射され
た光ビームLA1のレーザ光とを、内蔵する撮像素子上
に集光し、その撮像信号に基づく映像信号を例えば液晶
モニタ232に送る。これにより、当該液晶モニタ23
2には、伝送対象の光空間伝送装置240及びその周囲
の風景と、自己が出射している送信光ビームLA1に対
応する輝点241とが同時に映し出されるようになる。
これにより、自己が出射している送信光ビームLA1
が、伝送対象の光空間伝送装置240に良好に到達して
いるか否かを知ることができ、送信光ビームLA1に対
応する輝点241と伝送対象の光空間伝送装置240と
が重なるように、送信光ビームLA1の出射方向を調整
すれば、良好な光空間伝送が可能となる。
【0011】一方、受信側の光空間伝送装置では、送信
側の光空間伝送装置から到来する送信光ビームを、当該
受信側の光空間伝送装置のレンズ211及び210を介
して取り込み、さらに、ハーフミラー209及びミラー
208、レンズ207,206を介して、偏光プリズム
205に導く。
【0012】ここで、上記送信側と受信側の光空間伝送
装置においてそれぞれ送受する光ビーム、すなわち一方
の光空間伝送装置が送信する光ビームと他方の光空間伝
送装置が送信する光ビームとでは、上記偏波面が互いに
直交するようになされている。したがって、受信側の光
空間伝送装置にて受信された受信光ビームLA2は、上
記偏光プリズム205の反射面にて反射されて、ビーム
スプリッタ212に導かれる。
【0013】当該ビームスプリッタ212では、入射さ
れた受信光ビームLA2の一部を反射して、双方向光学
系の偏光プリズム213に導く。当該偏光プリズム21
3は、45度反射面を光軸が回転軸となるようにモータ
230によって回転させて調整することにより、所望の
偏光面の光のみを透過させて取り出すために設けられて
いる。
【0014】上記偏光プリズム213を透過した光は、
レンズ214によって受光素子としてフォトダイオード
(PD)215上に集光される。当該フォトダイオード
215上に集光された受信光ビームLA2は、当該フォ
トダイオード215によって電気信号に変換(O/E変
換)され、PD受光回路216に送られる。
【0015】PD受光回路216は、上記フォトダイオ
ード215からの電気信号を増幅すると共に所定のレベ
ルに利得を自動調整し、その信号を分離・FM復調回路
217に送る。当該分離・FM復調回路217は、前記
合成された映像及び音声信号を分離し、さらに前記周波
数変調された映像信号及び音声信号を復調する。当該分
離・FM復調回路217からの信号は、出力端子218
から6チャンネルの映像信号及び24チャンネルの音声
信号として取り出される。
【0016】また、上記ビームスプリッタ212を透過
した光は、角度検出系のフィルタ219を介し、さらに
レンズ220によって位置検出センサ221上に集光さ
れる。当該位置検出センサ221は、受光面に形成され
る光スポットの位置に応じた信号を出力する2次元の位
置検出センサで形成される。この位置検出センサ221
からの出力信号は、エラー信号検出回路222に送られ
る。
【0017】当該エラー信号検出回路222は、上記位
置検出センサ221の出力信号に基づいて、伝送対象の
光空間伝送装置からの受信光ビームLA2の射出位置を
検出し、この受信光ビームLA2の射出位置を基準にし
て送信光ビームLA1の照射位置のずれをエラー信号と
して検出して、このエラー信号をコントローラドライバ
223に送る。当該コントローラドライバ223には、
端子224から可動レンズ210の位置情報も供給さ
れ、この可動レンズ210の位置情報と上記エラー信号
とに基づいて、前記ミラー208の角度及び可動レンズ
210の位置を制御することで、送信光ビームLA1の
出射方向を調整するようにしている。
【0018】すなわち、従来の光空間伝送装置は、光ビ
ーム方向を調整(可変)する光学サーボ機構として、例
えば反射光学系やレンズ駆動系を使用している。
【0019】上記反射光学系としては、図11に示すよ
うに、一端が支持部227によって支持された圧電素子
であるバイモルフ板226の先端に、上記ミラー208
を保持し、当該バイモルフ板226を上記コントローラ
ドライバ223からの指令電圧によって駆動すること
で、上記レーザ光を反射するミラー208の角度を変更
することにより、当該光空間伝送装置からの光ビームの
出射方向を可変するようにしている。
【0020】また、レンズ駆動系としては、図11に示
すように、前記可動レンズ210を保持部229によっ
て保持すると共に、当該保持部229を移動させるモー
タ228を設け、上記コントローラドライバ223から
の指令電圧でモータ228を駆動することによって可動
レンズ210を移動させて、光ビーム方向を可変するこ
とも行っている。
【0021】なお、コントローラドライバ223には、
端子225を介したユーザからのイニシャライズスイッ
チ信号も供給されるようになっており、当該イニシャラ
イズスイッチ信号が供給されると、送信光ビームLA1
の照射位置調整機構を動作中心に設定し直す(初期化)
するようになされている。
【0022】ところが、上記反射光学系は、使用中にミ
ラー表面が劣化して伝送効率が悪化する問題がある。こ
の対策としては、定期的にメンテナンスを行うか、又は
定期交換部品として扱うことが必要となり、メンテナン
スが面倒である。
【0023】さらに、上記レンズ駆動系は、光ビームと
レンズの光軸がずれることになるので、大口径レンズ2
11の画角に対する要求(すなわち収差量)が厳しくな
り、結果としてレンズ群の枚数が増加し、コストアップ
になってしまう。さらに、この場合は、光路長も長くな
り、小型化には不向きである。
【0024】一方、従来の光空間伝送装置では、光ビー
ム方向を調整(可変)する光学サーボ機構として、図1
2に示すように、光空間伝送を行うための主要構成要素
である伝送光学系を鏡筒302内に一体化し、回転型リ
ニアモータを利用して当該光学系全体を動かすような構
成も用いられる。
【0025】この図12において、鏡筒302は、ベー
ス322を介して筐体300に保持され、このベース3
22に円筒形状の外側フレーム305が保持される。当
該外側フレーム305は、垂直方向の同一線上に配され
る2つのヨーイング軸321によって円筒形状の内側フ
レーム323を軸支するようになされている。また、上
記内側フレーム323は、水平方向の同一線上に配され
る2つのピッチング軸306によって鏡筒302を軸支
するようになされている。これにより、図12の光空間
伝送装置には、伝送光学系及び鏡筒302を支持するジ
ンバル機構が形成されている。
【0026】ここで、外側フレーム305と内側フレー
ム323との間には、上記ヨーイング軸321を回転軸
とする電磁駆動のアクチュエータ(回転型リニアモー
タ)が設けられており、したがって、当該アクチュエー
タを駆動することで、送信光ビームLA1の射出方向を
左右に可変し得るようになる。また、内側フレーム32
3と鏡筒302との間には、上記ピッチング軸306を
回転軸とする電磁駆動のアクチュエータ(回転型リニア
モータ)が設けられており、したがって、当該アクチュ
エータを駆動することで、送信光ビームLA1の射出方
向を上下方向(図中Rで示す回転方向)に可変し得るよ
うになる。
【0027】このように、図12の光空間伝送装置は、
いわゆるジンバル機構によって伝送光学系の向きを鏡筒
302と共に可動し得るようになされ、これにより送信
光ビームLA1の出射方向を補正し得るようになってい
る。
【0028】なお、上記鏡筒302内の伝送光学系のレ
ーザダイオード307は、図示を省略している前述同様
のFM変調・合成回路からの信号に応じてLD駆動回路
によって駆動され、当該レーザダイオード307から出
射されたレーザ光は、レンズ310により略平行光とな
され、偏光プリズム312に導かれる。当該偏光プリズ
ム312を透過した所定偏光面のレーザ光は、レンズ3
15及び301によって略平行でかつ所定のビーム形状
となされて空間に出射される。この空間に出射された光
が、送信側の光空間伝送装置から出射される送信光ビー
ムLA1となる。
【0029】また、受信側の光空間伝送装置では、送信
側の光空間伝送装置から到来する送信光ビームを、当該
受信側の光空間伝送装置のレンズ301及び315を介
して取り込む。このレンズ301及び315を介した光
は、偏光プリズム312で反射され、さらに偏光プリズ
ム313で反射された後、レンズ311によってフォト
ダイオード308上に集光され、当該フォトダイオード
308で電気信号に変換(O/E変換)され、図示を省
略している前述同様のPD受光回路を介して分離・FM
復調回路に送られる。
【0030】さらに、上記偏光プリズム313を透過し
た光は、レンズ314によって位置検出センサ309上
に集光される。当該位置検出センサ309は、前述同様
に受光面に形成される光スポットの位置に応じた信号を
出力し、この位置検出センサ309からの出力信号が、
ビーム入射位置検出回路303に送られる。
【0031】当該ビーム入射位置検出回路303は、上
記位置検出センサ309の出力信号に基づいて、伝送対
象の光空間伝送装置からの受信光ビームLA2の射出位
置を検出し、この受信光ビームLA2の射出位置を基準
にして送信光ビームLA1の照射位置のずれを検出し
て、この検出信号を偏差電圧として上記電磁駆動のリニ
アモータを駆動する駆動回路304に送る。当該駆動回
路304は、上記偏差電圧に基づいてリニアモータを駆
動することで、送信光ビームLA1の出射方向の調整が
なされることになる。
【0032】しかし、上述したジンバル機構を使用する
光空間伝送装置においては、慣性の原理を応用したシス
テムであるためジンバル機構が大型化し、逆に光学系を
小型軽量化すると十分な慣性が利用し難くなり、したが
って、装置全体の小型化には不向きとなる。
【0033】また、慣性の原理を十分に活用するには、
光学系の重心を精度良く支持することが必要であるが、
現実的には伝送に必要なハーネス、同軸ケーブル等によ
るメカ的アンバランスが発生することは避けられず、製
造、調整に多くの工数がかかる。
【0034】そこで、本発明は、上述したようなことに
鑑み、熱変位や揺れに追従可能なサーボ機構を実現でき
ると共に、メンテナンスが容易で、コストの増加を防ぐ
ことができ、さらに、装置の小型化も可能な光空間伝送
装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の光空間伝送装置
は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、送信信号に応じて変調した光を送信光として出射す
る送信光出射手段と、照射された光を電気信号に変換す
る受光手段と、上記送信光出射手段からの送信光を外部
に出射すると共に外部から入射した変調された受信光を
上記受光手段上に照射する光学系と、上記光学系を介し
て受光手段で受光して得た電気信号を復調する復調手段
とを有するものである。ここで、本発明の光空間伝送装
置は、平面と凹状の曲面とを有する第1のレンズと、平
面と上記第1のレンズの凹状の曲面の曲率に略等しい曲
率の凸状の曲面とを有する第2のレンズとからなり、上
記凹状の曲面と上記凸状の曲面を対向させて配置し、上
記第1のレンズと第2のレンズを各々の曲面の曲率中心
を回転軸として相対的に移動させることで、光軸を可変
にする光軸可変素子を、上記光学系に設けてなるもので
ある。
【0036】また、上記光軸可変素子は、上記第1のレ
ンズと第2のレンズを各々の曲面の曲率中心を回転軸と
して相対的に移動させるモータを備えてなる。
【0037】
【作用】本発明によれば、平面と凸状の曲面を有する第
1のレンズと、平面と凹状の曲面を有する第2のレンズ
を、それぞれの曲面で組み合わせ、両者の相対的位置を
それぞれの曲率中心を回転軸として変位させることによ
り、光軸を曲げ、光ビーム制御を可能としている。
【0038】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。先ず、図1には本発明実施例の光空
間伝送装置の外観を示す。この図1において、光空間伝
送装置30は、電源装置31から供給される電源で駆動
し得るようになされている。
【0039】すなわち、電源装置31は、内部にバッテ
リを収納し、前面に設けられた電源スイッチ31Aがオ
ン操作されると、ケーブル31Bを介して当該バッテリ
の電源を光空間伝送装置本体34に供給する。
【0040】これにより光空間伝送装置本体34は、電
源装置31側に設けられた電源スイッチ31Aの操作に
応動して動作状態に立ち上がる。このように本実施例の
光空間伝送装置30においては、電源装置31側で簡易
にバッテリを交換できるようになっている。
【0041】光空間伝送装置本体34は、架台35上に
搭載されて所定位置に設置し得るようになされ、操作パ
ネル上の表示画面36を介して、必要に応じて当該光空
間伝送装置本体34から出射される光ビームLA1の照
射位置を確認し得るようになされている。また、光空間
伝送装置本体34は、上記操作パネルにイニシャライズ
スイッチ37が設けられており、当該イニシャライズス
イッチ37がオン操作されると、光ビームの照射位置調
整機構を動作中心に設定し直すようになされている。さ
らに、光空間伝送装置本体34は、イニシャライズスイ
ッチ37の下に照射位置調整用の操作子38A〜38D
を有し、当該操作子38A〜38Dをオン操作すると、
それぞれ操作子38A〜38Dに対応して光ビームLA
1の照射位置を上下左右の4方向に調整できるようにな
っている。
【0042】次に、光空間伝送装置本体34は、上述の
ように光ビームLA1の照射位置を調整した後、サーボ
スイッチ39がオン操作されると、伝送対象から到来す
る光ビームLA2を基準にして光ビームLA1の照射位
置を補正し、さらに当該補正状態を発光素子40A,4
0Bの点灯によって目視確認できるようになっている。
【0043】また、サーボスイッチ39の下には、モニ
タスイッチ41及びズーム操作子42が配置され、当該
モニタスイッチ41がオン操作されると表示画面がオン
状態に切り換えられ、ズーム操作子42がオン操作され
ると上記表示画面の拡大率が可変される。
【0044】表示画面36の下には、モニタ用のインジ
ケータ43が配置され、当該インジケータ43の指針に
より、伝送対象から到来するビームLA2の光強度をモ
ニタし得るようになされている。
【0045】さらに、操作パネルには、コネクタ44及
び45も配置され、ここから受信した映像信号,音声信
号及び連絡用の信号をそれぞれ外部に出力できるように
なっている。
【0046】次に、本実施例の光空間伝送装置の伝送光
学系の構成について図2を用いて説明する。なお、この
図2では図示を省略しているが、本実施例の光空間伝送
装置にも、前述した図11同様のビームモニタ光学系
や、双方向光学系の偏光プリズム213及びこの偏光プ
リズム213の45度反射面を回転させて所望の偏光面
の光のみを透過させるためのモータ230等が設けられ
ている。
【0047】この図2において、光空間伝送装置は、そ
の筐体内部に、伝送光学系48を収納し、当該伝送光学
系48を介して伝送対象との間で光ビームLA1及びL
A2を送受する。
【0048】駆動回路50は、端子49を介して供給さ
れる伝送に供する所望の情報信号S1によってレーザダ
イオード51を駆動する。当該レーザダイオード51
は、光空間伝送装置筐体の水平軸に対して約45°だけ
偏波面W1の傾いた光ビームLA1を出射するように、
光空間伝送装置の筐体に対して所定の傾きで保持されて
いる。レーザダイオード51から出射される光ビームL
A1はレンズ52によって平行光線に変換された後、上
記偏波面W1の光ビームLA1を透過する偏光プリズム
(偏光ビームスプリッタ)53を介し、さらにレンズ5
4及び大口径レンズ55を介して後述する光軸制御用の
第1のレンズ100及び第2のレンズ101に導かれ
る。なお、図2では図示の都合上、第1のレンズ100
及び第2のレンズ101を離して描いているが、実際に
は後述する図7及び図8のように凹面と凸面がわずかな
隙間を残して近接している。
【0049】このとき、レンズ100,101は、矢印
c及びdで示すようにモータ60及び61によってそれ
ぞれの曲率中心を回転軸として回転駆動されるようにな
されている。すなわち上記モータ60及び61によって
回転駆動されることで、上記レンズ100,101は当
該レンズの曲率面にそって回転する。また、上記モータ
60及び61は、後述するサーボ回路58から出力され
る駆動信号SX2及びSY2に基づいて駆動されるもの
である。
【0050】一方、伝送対象(相手側の光空間伝送装
置)から到来する光ビームLA2は、上記光ビームLA
1の光路を逆進し、偏光プリズム53に入射する。ここ
で、光ビームLA2は、上記光ビームLA1の偏波面W
1に対して直交する偏波面W2の光となされて伝送対象
から出射されてくるものである。このため、当該光ビー
ムLA2は、上記偏光プリズム53によって反射され、
ハーフミラー62に入射する。当該ハーフミラー62を
透過した光ビームLA2は、レンズ63によって受光素
子64上に集光される。なお、ハーフミラー62の代わ
りにビームスプリッタを用いることも可能である。
【0051】当該受光素子64は、光ビームLA2を受
光して電気信号に変換し、この電気信号を信号処理回路
65に出力する。当該信号処理回路65では、上記光ビ
ームLA2に基づく電気信号を復調して情報信号S2を
得る。この情報信号S2は、伝送対象から送信された情
報信号であり、この情報信号S2は前述した図11のよ
うに出力端子から出力されると共に、撮像信号処理回路
72に送られる。
【0052】当該撮像信号処理回路72では、上記情報
信号S2からモニタ装置73への映像信号を形成する。
当該モニタ装置73は前記表示画面36と対応し、上記
撮像信号処理回路72からの映像信号に基づく映像を表
示する。
【0053】また、上記ハーフミラー62によって反射
された光ビームLA2は、図3に示すフィルタ特性のフ
ィルタ66を介し、さらに集光レンズ67によって位置
検出センサ68の受光面上に集光される。
【0054】ここで、位置検出センサ68は、受光面に
形成される光スポットの位置に応じた出力信号IX1〜
IY2を出力する2次元の位置検出センサで形成され、
当該光空間伝送装置本体34に対する光ビームLA2の
出射位置を高い精度で検出し得るようになっている。
【0055】当該位置検出センサ68の出力信号IX1
〜IY2は、サーボ回路58に送られる。このサーボ回
路58は、当該出力信号IX1〜IY2について、後述
する加減算処理等を実行してエラー信号を生成し、当該
エラー信号に基づいた駆動信号SX2,SY2を出力
し、この駆動信号SX2,SY2がモータ60,61に
送られる。したがって、上記レンズ100,101を介
する光ビームLA1の出射方向は、上記サーボ回路58
からの駆動信号SX2及びSY2に基づいて調整される
ことになる。
【0056】すなわち、本実施例の光空間伝送装置にお
いては、上記サーボ回路58からの駆動信号SX2及び
SY2に基づいてレンズ100,101を可動すること
で、例えば当該光空間伝送装置本体34が風等で振動し
た場合でも、光ビームLA1を確実に伝送対象に照射で
きるようになされている。言い換えれば、本実施例の光
空間伝送装置は、サーボ回路58が位置検出センサ68
の出力信号IX1〜IY2に基づいてレンズ100,1
01を可動して、光ビームLA1の照射位置を補正する
ことで、確実に情報を送受し得るようになっている。な
お、図示は省略しているが、上記サーボ回路58は、上
記光学系を一体化して内蔵する鏡筒を回転させるための
サーボ信号をも生成するものであり、本実施例ではこの
サーボ信号に応じて鏡筒を回転させることで、上記光ビ
ームLA1の偏波面W1をも補正可能となっている。
【0057】また、上記サーボ回路58は、前記サーボ
スイッチ39及びイニシャライズスイッチ37の操作に
応動してシステム制御回路77から出力される制御信号
SC2に応じて、動作状態に立ち上がるようになされて
いる。
【0058】より具体的に説明すると、上述したような
サーボ回路58による光ビームLA1の照射位置の補正
は、以下の図4〜図8のような構成によって実現されて
いる。なお、図4の光学系は図示を簡略化するため図2
の光学系の主要部のみを示している。
【0059】この図4において、光学系は、大別すると
伝送光学系130と後述する光軸制御部140とから構
成されており、上記サーボ回路58はビーム入射位置検
出回路80とサーボ信号出力回路91及び駆動回路81
(81X,81Y)とから構成されている。
【0060】この図4の上記サーボ回路58において、
上記位置検出センサ68の出力信号IX1〜IY2は、
X方向位置検出回路86X及びY方向位置検出回路86
Yに与えられる。これらX方向位置検出回路86X及び
Y方向位置検出回路86Yは次に述べるようにしてエラ
ー信号VERX,VERYを検出する。
【0061】すなわち、図5に示すように、X方向位置
検出回路86Xは、位置検出センサ68の出力信号IX
1及びIX2をそれぞれ対応する電流電圧変換回路87
A及び87Bに与える。上記電流電圧変換回路87A及
び87Bから出力される出力信号VX1,VX2は、そ
れぞれ加算回路88A及び減算回路88Bに送られる。
これら加算回路88Aからの加算信号と減算回路88B
からの減算信号は、割り算回路89に送られる。当該割
り算回路89は、上記減算回路88Bから出力される減
算信号を、加算回路88Aから出力される加算信号で割
り算し、当該割り算結果をエラー信号VERXとして出
力する。
【0062】ここで、位置検出センサ68においては、
図6に示すように、光電変換膜でなる受光面に光ビーム
LA2が集光されると、当該光ビームLA2の集光位置
に応じて抵抗層に電流が流れ、出力電流I1及びI2の
比が変化する。
【0063】これにより、割り算回路89を介して、次
の関係式で表されるX方向のエラー信号VERXを得る
ことができ、光ビームLA2の集光位置を検出すること
ができる。なお、当該式のK1は定数を表す。
【0064】VERX=K1(IX1−IX2)/(I
X1+IX2)
【0065】また、Y方向位置検出回路86Yは、位置
検出センサ68からの出力信号IY1,IY2を用いて
上述同様の電流電圧変換及び加減算と割り算とを実行し
て、Y方向のエラー信号VERYを生成出力する。これ
により、当該エラー信号VERX及びVERYに基づい
て、光ビームLA2の位置ずれを検出することができ
る。
【0066】サーボ信号出力回路91では、上記エラー
信号VERX及びVERYに基づいて駆動回路81X及
び81Yを制御し、上記駆動回路81X及び81Yから
の駆動信号SX2及びSY2によって前記レンズ10
0,101を回動するためのモータ60,61が駆動さ
れる。これにより、レンズ100,101を介して出射
される光ビームLA1の照射位置を補正することができ
る。
【0067】次に、図2のシステム制御回路77は、演
算処理回路で構成され、図1の当該光空間伝送装置30
全体を制御する。すなわち、システム制御回路77は、
図1の電源装置31から電源が供給されるとサーボ回路
58に対して制御信号SC2を送り、当該光空間伝送装
置本体34をサーボ状態に立ち上げる。
【0068】この状態で例えばイニシャライズスイッチ
37がオン操作されると、システム制御回路77は、制
御信号SX1,SY1を出力してモータ60及び61を
駆動し、レンズ100,101を回動中心の位置に設定
する。これにより、システム制御回路77は、当該光空
間伝送装置30を、光ビームLA1の照射位置調整用の
初期状態に設定する。
【0069】また、システム制御回路77は、操作子3
8A〜38Dがオン操作されると、当該操作子38A〜
38Dの操作に応動してサーボ回路58に制御信号SX
及びSY出力し、レンズ100,101を回動させる。
【0070】さらにこのとき、システム制御回路77
は、モニタスイッチ41がオン操作されると、前記信号
処理回路65からの撮像信号である情報信号S2を映像
信号に変換してモニタ装置73に送る撮像信号処理回路
72に対して制御信号SC1を出力し、これによりモニ
タ装置73の前記表示画面36に表示がなされる。
【0071】したがって、ユーザにおいては、イニシャ
ライズスイッチ37をオン操作した後、操作子38A〜
38Dを操作することにより、簡易に光ビームLA1の
照射位置を調整し得、この調整後にサーボスイッチ39
をオン操作することにより、伝送対象に対して光ビーム
LA1を確実に照射することができる。
【0072】これに対して電源の供給が中断或いは光ビ
ームLA1,LA2間に例えば鳥などの障害物がきた場
合には、レンズ位置検出センサ110,111より出力
されている位置情報を、システム制御回路77内のマイ
コンが記憶するようになされている。
【0073】これにより、システム制御回路77におい
ては、例えば通信を中断してバッテリを交換した場合や
障害物によって通信が中断されたときでも、これら中断
後(バッテリの交換後、障害物の通過後)、速やかに通
信を再開し得るようになされている。
【0074】ところで、例えば電源が立ち上がる度にレ
ンズ100,101を回動して初期状態に設定するよう
にすれば、上記イニシャライズスイッチ37を省略して
その分操作子の数を低減することも可能である。しか
し、このようにすると、例えば上述のようにバッテリを
交換しただけの場合でも、その都度不必要に光ビームL
A1の照射位置が初期化されてしまうようになり、その
都度光ビームLA1の照射位置を調整し直す必要性がで
てくる。このようなことから、本実施例では、上記イニ
シャライズスイッチ37を別途設けるようにしており、
電源の立ち上げに伴って当該光空間伝送装置本体34で
のサーボ動作が開始されるようにすることで、電源立ち
上げ時の調整作業を省略できるようにし、また必要な場
合のみサーボ状態を解除し得るようにしている。かくし
て、光空間伝送装置34においては、通信を中断した場
合は、電源の供給を開始することにより、即座に通信を
再開することができる。このように、当該光空間伝送装
置30の使い勝手は良好になされている。
【0075】また、システム制御回路77は、サーボ状
態に立ち上がると、発光素子40Aを点灯させる。この
状態で、システム制御回路77は、サーボ回路58のエ
ラー信号VERX及びVERYに基づいて、位置検出セ
ンサ68の受光面において光ビームLA2が所定範囲内
に集光されていることを知ると、サーボロックの状態で
あると判断し、発光素子40Bを点灯させる。したがっ
て、発光素子40Aが点灯し、発光素子40Bが点灯し
ていない場合は、光ビームLA1の照射位置を補正し得
ない状態であると判断することができる。
【0076】これにより、ユーザにおいては、イニシャ
ライズスイッチ37及び操作子38A〜38Dを改めて
操作して光ビームLA1の照射位置を調整し直した後、
サーボスイッチ39をオン操作することにより、伝送対
象に対して確実に光ビームLA1を照射することができ
る。
【0077】さらに、システム制御回路77は、イニシ
ャライズスイッチ37がオン操作されない限り操作子3
8A〜38Dがオン操作されても、当該オン操作を無視
するようになされている。これにより、ユーザの誤操作
を有効に回避することが可能となる。
【0078】ところで、レンズ100,101の回動量
が余りに大きくなると、例えば左側の大きな変位にはサ
ーボ動作が追従し得ても、右側の大きな変位には追従し
得ないような場合が発生する。
【0079】このため、システム制御回路77は、モー
タ60及び61の移動軸に設けられた位置検出センサ1
10及び111によって、上記レンズ100,101の
移動量を検出し、当該移動量が所定値以上になると、表
示画面36上にアラーム表示するようにもしている。
【0080】次に、上記レンズ100,101を回動さ
せることによる光ビームLA1の照射位置のサーボ機能
すなわち光軸サーボ機能について、図7,図8,図9を
用いて説明する。
【0081】本実施例の光空間伝送装置の光軸制御部1
40内には、図7に示すような平凹レンズ3と平凸レン
ズ2とからなる光軸可変素子1が設けられている。上記
平凹レンズ3は平面部3aと凹曲面3bを有し、平凸レ
ンズ2は平面部2aと凸曲面部2bを有している。これ
ら平凹レンズ3と平凸レンズ2は同一の屈折率を有する
硝子材によって作成されている。また、上記凹曲面3b
と凸曲面2bの曲率は、実質的に同一になされている。
さらに、平凹レンズ3と平凸レンズ2はそれぞれ凹曲面
3bと凸曲面2bが組み合わされるように配置されてい
る。なお、凹曲面3bと凸曲面2bの間には、僅かな隙
間が設けられている。
【0082】ここで、図7に示すように、平凹レンズ3
と平凸レンズ2が、平面部3aと平面部2aが平行にな
るような位置関係にあるときには、平凸レンズ2側の光
軸4と平凹レンズ3側の光軸5は一致する。
【0083】これに対して、図8に示すように、平凹レ
ンズ3と平凸レンズ2が、平面部3aと平面部2aのな
す角度がθになるように、相対的に移動した場合には、
平凸レンズ2側の光軸4は平凹レンズ3側の光軸5に対
してφだけ曲げられることになる。すなわち、平凹レン
ズ3と平凸レンズ2の硝子材の屈折率をnとすると、θ
とφの間には、次式が成立する。
【0084】sinφ=nsinθ
【0085】この関係をグラフに図示すると、図9のよ
うになる。図9は、横軸がθ、縦軸がφのそれぞれ角度
を単位にして表している。この図から明らかなように、
θが数度の範囲ではφと略比例の関係にある。
【0086】このように本実施例の光空間伝送装置の光
軸可変素子によれば、当該光軸可変素子を同一硝子材よ
りなる2枚のレンズで構成し、その一方を平面と凹面か
ら構成されるレンズ、他方を平面と凸面から構成される
レンズとし、上記凹面と凸面の曲率を同じか極近いもの
とし、両者を組み合わせて曲面に沿って両者の相対的位
置を変えると、両レンズの平面の間の角度が変わり、光
軸の角度を変更できる楔型のプリズムとして作用するよ
うになる。
【0087】したがって、本実施例の光空間伝送装置
は、上述のような光軸可変素子をセンサと組み合わせて
制御システムを構成し、主光学系のレンズ部の前部(大
口径レンズ前)に取り付けることにより、熱変位や揺れ
などの外乱に対して追従可能な光軸サーボ機構を実現で
きると共に、メンテナンスが容易で、コストの増加を防
ぐたとができ、さらに、装置の小型化も可能となってい
る。
【0088】すなわち、本発明実施例の光空間伝送装置
においては、主光学系(大口径レンズ55からレーザダ
イオード51及びフォトダイオード64までを含む光学
ブロック(伝送光学系130)と、光軸制御部140と
を切り離すことが可能であるため、光路長を短くでき、
装置の小型化に有利であり、かつ装置への後付けも可能
となる。
【0089】また、本実施例装置においては、光軸に対
して一直線となるように光学系を配置できるため、収差
を考慮する必要がなく、シンプルで安価な光学系を使用
することができる。
【0090】さらに、光軸制御部140は、可動部が前
記第1のレンズ100と第2のレンズ101の2つだけ
であるため、小型,軽量化に適しており、かつ低消費電
力で高速応答が可能となる。また、当該光軸制御部14
0は、前記第1のレンズ100と第2のレンズ101か
らなる簡単な光学系で構成できるため、調整組み立て工
数も削減できる。
【0091】また、光軸制御部140の可動部は、レン
ズの回転機構のみで光軸の制御が可能であるため、効率
の高い駆動モータ(例えばボイスコイルモータ等)を利
用することができる。
【0092】
【発明の効果】本発明の光空間伝送装置においては、平
面と凸状の曲面を有する第1のレンズと、平面と凹状の
曲面を有する第2のレンズを、それぞれの曲面で組み合
わせ、両者の相対的位置をそれぞれの曲率中心を回転軸
として変位させることにより、光軸を曲げ、光ビーム制
御を可能としており、したがって、熱変位や揺れに追従
可能な光軸サーボ機構を実現できると共に、メンテナン
スが容易で、コストの増加を防ぐことができ、さらに、
装置の小型化も可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光空間伝送装置の外観図であ
る。
【図2】本実施例の光空間伝送装置の主要構成要素を概
略的に示す図である。
【図3】フィルタの特性を示す特性図である。
【図4】伝送光学系と光軸制御部及びサーボ回路につい
て説明するための図である。
【図5】位置検出回路の具体的構成を示すブロック回路
図である。
【図6】位置検出センサの具体的構成を示す図である。
【図7】光軸制御部の主要部の断面を示し、第1のレン
ズと第2のレンズの光軸が一致した状態を説明するため
の図である。
【図8】光軸制御部の主要部の断面を示し、第1のレン
ズと第2のレンズの光軸を変位させた状態を説明するた
めの図である。
【図9】第1のレンズと第2のレンズとの平面部がなす
角と、光軸の変位角との関係を説明するための図であ
る。
【図10】光空間伝送装置における双方向伝送について
説明するための図である。
【図11】ミラーとレンズの駆動によってビーム方向を
可変する従来の光空間伝送装置の構成を示す図である。
【図12】ジンバル機構によってビーム方向を可変する
従来の光空間伝送装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
51 レーザダイオード 53 偏光プリズム 55 大口径レンズ 58 サーボ回路 60,61 モータ 62 ハーフミラー 64 フォトダイオード 68 位置検出センサ 77 システム制御回路 100 第1のレンズ 101 第2のレンズ 110,111 レンズ位置検出センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号に応じて変調した光を送信光と
    して出射する送信光出射手段と、照射された光を電気信
    号に変換する受光手段と、上記送信光出射手段からの送
    信光を外部に出射すると共に外部から入射した変調され
    た受信光を上記受光手段上に照射する光学系と、上記光
    学系を介して受光手段で受光して得た電気信号を復調す
    る復調手段とを有する光空間伝送装置において、 平面と凹状の曲面とを有する第1のレンズと、平面と上
    記第1のレンズの凹状の曲面の曲率に略等しい曲率の凸
    状の曲面とを有する第2のレンズとからなり、上記凹状
    の曲面と上記凸状の曲面を対向させて配置し、上記第1
    のレンズと第2のレンズを各々の曲面の曲率中心を回転
    軸として相対的に移動させることで、光軸を可変にする
    光軸可変素子を、上記光学系に設けてなることを特徴と
    する光空間伝送装置。
  2. 【請求項2】 上記光軸可変素子は、上記第1のレンズ
    と第2のレンズを各々の曲面の曲率中心を回転軸として
    相対的に移動させるモータを備えてなることを特徴とす
    る請求項1記載の光空間伝送装置。
JP6102626A 1994-05-17 1994-05-17 光空間伝送装置 Withdrawn JPH07312577A (ja)

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