JP3393782B2 - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、光学赤
外線望遠鏡装置等の光学装置の観測精度を向上させるた
めの鏡面検査装置および追尾装置の小型化および光学装
置の観測精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、一般的な反射型大口径の光学赤
外線望遠鏡装置を示す斜視図である。図6は、図5に示
す光学赤外線望遠鏡装置の光学系を光軸とともに概略的
に示す図である。また、図7(a)、図7(b)は、光
学赤外線望遠鏡装置の鏡面検査装置および追尾装置の構
成をそれぞれ概略的に示す図であり、図8はこれらの装
置の駆動装置およびその設置位置を概略的に示す図であ
る。
【0003】図5に示すように、光学赤外線望遠鏡装置
1の架台2は、AZ(Azimuth)軸3に鉛直軸ま
わりに回動自在に支持されており、これによって光学赤
外線望遠鏡装置1を鉛直軸まわりに回転させることがで
きる。また、架台2には光学赤外線望遠鏡装置1の主要
部をなす鏡筒4がEL(Elevation)軸5によ
り天頂方向から水平方向まで回動自在に軸支されてい
る。鏡筒4には、主反射鏡6および副反射鏡7が備えら
れている。なお、図6に示すように、主反射鏡6は、鏡
面駆動装置8によって支持されており、鏡面駆動装置8
で主反射鏡6の鏡面形状を変えることにより、主反射鏡
6および副反射鏡7により結像する像の広がりを調整す
ることができる。また、図中に示す9は、鏡筒4の光軸
である。
【0004】図6に示すように、主反射鏡6は中央に孔
部6aを有する凹面鏡であり、副反射鏡7は凸面鏡であ
る。このような光学赤外線望遠鏡装置1において、観測
対象である天体10の光は、鏡筒4内の主反射鏡6およ
び副反射鏡7を介して集光され、主反射鏡6の孔部6a
を通じて焦点11で結像する。
【0005】しかし、鏡筒4や主反射鏡6等に変形や変
位が生じると、天体10の観測を妨げる鏡面誤差や追尾
誤差が発生する。主反射鏡6や副反射鏡7によって反射
されて焦点11に向かう天体10の光には鏡面誤差およ
び追尾誤差の信号が含まれている。 焦点11の近傍に
配設された鏡面検査装置12および追尾装置13は、天
体10と光学赤外線望遠鏡装置1の同一視野内にある天
体14、15をそれぞれ用いて、主反射鏡6のゆがみお
よび鏡筒4のゆらぎによりそれぞれ生じる鏡面誤差およ
び追尾誤差を検出するための装置である。なお、主反射
鏡6がゆがむと天体10の像がぼやけて広がり、鏡筒4
がゆらぐと視野内で観測対象である天体10の像が定ま
らずに振れてしまう。また、鏡面誤差および追尾誤差の
検出のために必要な天体14および天体15には十分な
明るさ(12乃至13等星程度の明るさ)が必要であ
り、また、どの天体を天体14および天体15として用
いるかは、光学赤外線望遠鏡装置1を向ける方向や時刻
によって異なる。
【0006】図7(a)、図7(b)および図8に示す
ように、鏡面検査装置12および追尾装置13は、これ
らの装置を光軸9を中心に回転移動させるための回転駆
動装置16、17と、これらの装置を光軸9とは垂直な
方向に移動させるための径方向移動装置18、19とを
それぞれ1つずつ備えている。回転駆動装置16、17
および径方向駆動装置18、19は、それぞれの制御装
置20a〜20dを通じて駆動されるものである。この
ような構成により、鏡面検査装置12および追尾装置1
3のそれぞれの設置位置を光軸9の周囲の光軸9と垂直
な平面内で自在に移動させることにより、鏡面検査装置
12および追尾装置13は、天体14および天体15の
光をそれぞれ取り込むことができる。以下、鏡面検査装
置12および追尾装置13のそれぞれについて説明す
る。
【0007】図7(a)に示すように、鏡面検査装置1
2は、ピックアップミラー21および鏡面検査部22を
備える。鏡面検査部22は、参照光源、CCDアレイお
よびこれらを光学的に接続する光学経路(ともに図示せ
ず)を内蔵する。なお、CCDカメラは像解析器(図示
せず)に接続されている。このような構造の鏡面検査部
22は、天体14および参照光源の光それぞれの像をC
CDアレイ上で比較することにより、主反射鏡6のゆが
み(鏡面誤差)を検出するものである。なお、参照光源
は、鏡面誤差がない場合に光学赤外線望遠鏡装置1の光
学系を通過した光によるCCDアレイ上の像と同じ像を
CCDアレイ上に映すように鏡面検査部22内に設置さ
れている光源である。
【0008】従って、主反射鏡6に歪みが生じている場
合は、即ち、観測対象である天体10の像がぼやけて広
がっている場合は、CCDアレイ上において天体14の
像と参照光源の光の像の形状に差が生じるので、鏡面検
査部22で鏡面誤差を検出することができる。このよう
に鏡面誤差が生じた場合は、鏡面検査部22による鏡面
誤差信号に基づいて図示しない制御装置が鏡面駆動装置
8を駆動させ、主反射鏡6のゆがみが矯正される。
【0009】一方、図7(b)に示すように、追尾装置
13は、ピックアップミラー23および追尾部24を備
える。追尾部24は、凸レンズを含む光学経路およびC
CDカメラ(共に図示せず)を内蔵する。なお、CCD
カメラは像解析器(図示せず)に接続されている。この
ような構造の追尾部24は、天体15の像をCCDカメ
ラ上で捕らえて、風等の外乱により鏡筒4がゆらぐこと
により、視野内における天体10の像が振れる(追尾誤
差)のを抑止するように、図示しない駆動装置を駆動さ
せて、光学赤外線望遠鏡1をAZ軸2およびEL軸4ま
わりに微小回転させて、天体10の像が視野内で振れな
いようにするための追尾誤差信号を検出するものであ
る。
【0010】従って、望遠鏡装置の視野内の天体10の
像がゆらいでいる場合には、CCDカメラ上の天体15
の撮像が振れるので、この振れに基づき追尾部24内の
CCDカメラに接続された像解析器が追尾誤差を検出す
る。追尾部24は、像解析器が検出した追尾誤差を追尾
誤差信号としてAZ軸2およびEL軸4の駆動装置に伝
達し、該駆動装置がAZ軸2およびEL軸4を調節する
ことにより、天体10の像が振れが抑制される。
【0011】以上のような鏡面検査部22および追尾部
24を内蔵する鏡面検査装置12および追尾装置13を
備えることにより、光学赤外線望遠鏡装置1で天体10
の観測を行っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、鏡面誤差および追尾誤差を検出するために必要な天
体14および15にはある程度以上の明るさが必要であ
るが、実際には観測対象である天体10と同一視野内に
十分な明るさを有する2つの天体がない場合が多い。こ
のため、天体14または15のどちらかの光度が足りな
い状態で鏡面誤差および追尾誤差の検出を行うこととな
り、これら検出される誤差が大きくなる結果、光学赤外
線望遠鏡装置1の光学性能の低下を招くという課題があ
った。 また、鏡面検査部22を内蔵する鏡面検査装置
12および追尾部24を内蔵する追尾装置13は別々の
ユニットであるため、これらの装置のそれぞれについて
光学系、支持手段、駆動装置等が必要となるが、様々な
機器が密集する焦点11付近に鏡面検査装置12および
追尾装置13を設置するための十分なスペースを確保す
ることが困難となる課題があった。
【0013】従って、この発明の目的は、観測対象であ
る天体と同一視野内にある程度以上の明るさを有する天
体が1つしかない状況においても、鏡面誤差および追尾
誤差を小さく抑えることにより、光学赤外線望遠鏡装置
等の光学装置の光学性能を高く保つとともに、十分なス
ペースを確保することが困難な焦点付近に設置すること
が容易な光学装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の光学装置は、
光学系を通過してきた光源の光に基づいて該光学系の鏡
面のゆがみを検出する鏡面検査部と、観測対象の光源を
追尾するための追尾部と、鏡面検査部および追尾部を観
測対象の光の光軸を回転軸として回転移動させるための
回転方向駆動装置と、鏡面検査部および追尾部を観測対
象の光の光軸とは垂直な方向に移動させるための径方向
駆動装置と、光学系を介した光源の光を鏡面検査部およ
び追尾部に振り分ける分割光学手段とを備える。
【0015】また、上記分割光学手段は、光を波長によ
り分割する波長分割光学素子である。
【0016】また、上記分割光学手段は、光を偏光方向
により分割する光分割光学素子である。
【0017】さらに、上記分割光学手段は、光を時分割
して光路を切り換える時分割光路切換光学機構を備え
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る光
学装置の鏡面検査装置および追尾装置部分の断面を概略
的に示す図である。また、図2は図1の光学装置の鏡面
検査装置および追尾装置部分を鏡筒の光軸とともに概略
的に示す図である。
【0019】図1において、例えば光学赤外線望遠鏡装
置である光学装置30の鏡面検査装置および追尾装置部
分は、ピックアップミラー31、分割光学手段として波
長分割光学素子であるダイクロイックミラー32、鏡面
検査部22および追尾部24を内蔵する。ダイクロイッ
クミラー32は、入射光の光の強度を維持したまま、波
長により選択的に光を透過または反射させることができ
るミラーである。なお、ダイクロイックミラー32は、
長波長帯の光を反射させて鏡面検査部22に入射させる
とともに、短波長帯の光を透過させて追尾部24に入射
させるように設定されており、また、このダイクロイッ
クミラー32を用いることにより、1つの光源の光を鏡
面検査部22および追尾部24に入射させることができ
る。
【0020】また、図2に示すように、光学装置30の
鏡面検査装置および追尾装置部分は、光軸9を回転軸と
して回転移動させるための回転駆動装置33および光軸
9とは垂直な方向に移動させるための径方向移動装置3
4を備えている。回転駆動装置33および径方向駆動装
置34は、制御装置35a、35bを通じて駆動される
ものである。このような構成により、光学装置30の鏡
面検査装置および追尾装置部分の設置位置を光軸9の周
囲の光軸9と垂直な平面内で自在に移動させることがで
きるので、光学装置30の鏡面検査装置および追尾装置
部分に天体36の光を取り込むことができる。
【0021】鏡面検査部22は、参照光源、CCDアレ
イおよびこれらを光学的に接続する光学経路(図示せ
ず)を内蔵しており、天体36および参照光源の光それ
ぞれの像をCCDアレイ上で比較することにより、主反
射鏡6(図5参照)のゆがみ(鏡面誤差)を検出するも
のである。なお、参照光源は、鏡面誤差がない場合の入
射光がCCDアレイ上で結像する像と同じ像をCCDア
レイ上に映すように鏡面検査部22内に設置されている
光源である。
【0022】従って、主反射鏡6にゆがみが生じている
場合、即ち、観測対象である天体10の像が定まらない
場合は、CCDアレイ上における天体36の像と参照光
源の光の像がずれるので、鏡面検査部22が鏡面誤差を
検出する。そして、検出された鏡面誤差信号が鏡面駆動
装置8の制御装置(図示せず)に伝達されると、この鏡
面誤差信号に基づいて図示しない制御装置が鏡面駆動装
置8を駆動させることにより、主反射鏡6のゆがみが矯
正される。
【0023】また、追尾部24は、凸レンズを含む光学
経路およびCCDカメラ(共に図示せず)を内蔵する。
なお、CCDカメラは像解析器(図示せず)に接続され
ている。このような構造の追尾部24は、天体36の像
をCCDカメラ上で捕らえて、風等の外乱により鏡筒4
がゆらぐことに伴い、視野内における天体10の像が振
れることを抑止するように図示しない駆動装置を駆動さ
せて、光学赤外線望遠鏡1をAZ軸2およびEL軸4ま
わりに微小回転させて天体10の像が視野内で振れない
ようにするための制御に必要な追尾誤差信号を検出す
る。
【0024】従って、光学赤外線望遠鏡装置の視野内の
天体10の像がゆらいでいる場合には、CCDカメラ上
の天体36の撮像が振れるので、追尾部24内のCCD
カメラに接続された像解析器が追尾誤差を検出する。そ
して、追尾部24が追尾誤差信号をAZ軸2およびEL
軸4の駆動装置に伝達し、該駆動装置がAZ軸2および
EL軸4を調節することにより、視野内の天体10の像
の振れが抑制される。
【0025】以上説明したように、この発明の光学装置
30の鏡面検査装置および追尾装置部分は、1つの光源
(天体36)の光の強度を落とすことなく鏡面検査部2
2および追尾部24に配分する分割光学手段であるダイ
クロイックミラー32を用いることにより、十分な明る
さを有する1つの天体の光を、その光の強度を減衰させ
ることなく鏡面検査部22および追尾部24に入射させ
ることができる。この結果、観測対象である天体と同一
視野内にある程度以上の明るさを有する天体が1つしか
ない状況においても、鏡面誤差および追尾誤差を小さく
することができ、光学赤外線望遠鏡装置の光学性能が向
上する。
【0026】また、光学装置30の鏡面検査装置および
追尾装置部分は、鏡面検査部22および追尾部24を1
つのユニット内に収めているので、1つの回転駆動装置
33および1つの径方向移動装置34により、これらの
装置を光軸9を回転軸として回転移動させるとともに、
光軸9とは垂直な方向に移動させることができる。従っ
て、十分なスペースを確保することが困難な焦点付近に
光学装置30の鏡面検査装置および追尾装置部分を容易
に設置することができる。
【0027】なお、この実施の形態1においては、ダイ
クロイックミラー32により長波長帯が鏡面検査部22
に、短波長帯が追尾部24に振り分けられるように設定
したが、これとは反対に、短波長帯が鏡面検査部22
に、長波長帯が追尾部24に振り分けられるように設定
しても同様の効果を得ることができる。
【0028】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係る光学装置の鏡面検査装置および追尾装置部
分を概略的に示す断面図である。この実施の形態2にお
いて、光学装置40の鏡面検査装置および追尾装置部分
は、分割光学手段として光分割光学素子である偏光板4
1を用いていること以外は、実施の形態1に準ずる。
【0029】図3に示すように、偏光板41は入射光を
S偏光とP偏光に分ける素子である。S偏光は鏡面検査
部22に入射し、P偏光は追尾部24に入射する。 以
下は、実施の形態1と同様に鏡面検査部22による鏡面
誤差および追尾部24による追尾誤差が検出され、主反
射鏡6のゆがみが矯正されるとともに、視野内の天体1
0の像が一定に保持される。
【0030】なお、偏光板41により分割されるS偏光
およびP偏光の光の強度は、それぞれ入射光の強度の半
分となるが、光学赤外線望遠鏡装置の視野内に十分な明
るさを有する天体を1つ見つけられる確率は高いので、
このことは観測上の大きな問題とはならない。
【0031】光学装置40の鏡面検査装置および追尾装
置部分は、光を偏光方向により配分する分割光学手段で
ある偏光板41を用いることにより、1つの天体の光を
鏡面検査部22および追尾部24に入射させることがで
きる。従って、実施の形態1の場合と同様に、観測対象
である天体と同一視野内に収まるある程度以上の明るさ
を有する天体が1つしかない状況においても、鏡面誤差
および追尾誤差を小さく抑えることができ、光学赤外線
望遠鏡装置の光学性能を向上させることができる。ま
た、鏡面検査部22および追尾部24を1つのユニット
内に収めているので、1つの回転駆動装置33および1
つの径方向移動装置34により、これらの装置を光軸9
を回転軸として回転移動させるとともに、光軸9とは垂
直な方向に移動させることができる。従って、十分なス
ペースを確保することが困難な焦点付近に光学装置40
の鏡面検査装置および追尾装置部分を容易に設置するこ
とができる。
【0032】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3に係る光学装置の鏡面検査装置および追尾装置部
分を概略的に示す断面図である。この実施の形態3にお
いて、光学装置50の鏡面検査装置および追尾装置部分
は、分割光学手段として時分割光路切換光学機構51を
用いていること以外は、実施の形態1に準ずる。
【0033】時分割光路切換光学機構51は、光を時分
割して光路を切り換えるための駆動装置52およびピッ
クアップミラー53を備える。なお、駆動装置52は、
光路を時分割で切り換えるための制御装置を内蔵する。
図4において、ピックアップミラー53が実線で表す位
置にあるときは、光学装置50の鏡面検査装置および追
尾装置部分に入射する光は全て鏡面検査部22に入射
し、ピックアップミラー53が点線で示す位置にあると
きは、入射光は全て追尾部24に入射する。
【0034】また、鏡面検査部22が鏡面誤差を検出す
るためには、鏡面検査部22に光を1分毎に10秒間程
度入射させる必要がある。一方、追尾部が追尾誤差を検
出するためには、断続的に光を入射させ続けることが必
要である。従って、駆動装置52は、1分間のうち10
秒間はピックアップミラー53を図4中に実線で示す位
置に設置して入射光を鏡面検査部22に入射させるが、
残りの50秒間はピックアップミラー53を図4中に点
線で示す位置に設置して入射光を追尾部24に入射させ
るように制御される。
【0035】光学装置50の鏡面検査装置および追尾装
置部分は、光を時分割して光路を切り換えるための時分
割光路切換光学機構51を用いることにより、1つの天
体の光を鏡面検査部22および追尾部24に時分割して
入射させることができる。従って、実施の形態1の場合
と同様に、観測対象である天体と同一視野内に収まるあ
る程度以上の明るさを有する天体が1つしかない状況に
おいても、鏡面誤差および追尾誤差を小さく抑えること
ができ、光学赤外線望遠鏡装置の光学性能を向上させる
ことができる。また、鏡面検査部22および追尾部24
を1つのユニット内に収めることについても実施の形態
1、2と同様であるので、1つの回転駆動装置33およ
び1つの径方向移動装置34により、これらの装置を光
軸9を回転軸として回転移動させるとともに、光軸9と
は垂直な方向に移動させることができる。従って、十分
なスペースを確保することが困難な焦点付近に光学装置
50の鏡面検査装置および追尾装置部分を容易に設置す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】この発明の光学装置は、光学系を通過し
てきた光源の光に基づいて該光学系の鏡面のゆがみを検
出する鏡面検査部と、観測対象の光源を追尾するための
追尾部と、鏡面検査部および追尾部を観測対象の光の光
軸を中心に回転移動させるための回転方向駆動装置と、
鏡面検査部および追尾部を観測対象の光の光軸とは垂直
な方向に移動させるための径方向駆動装置と、光学系を
介した光源の光を鏡面検査部および追尾部に振り分ける
分割光学手段とを備えるので、観測対象である天体と同
一視野内に明るい天体が1つしかない場合でも、鏡面誤
差および追尾誤差を小さく抑えることができ、これによ
り光学赤外線望遠鏡装置の光学性能を向上させることが
できるとともに、鏡面検査部および追尾部を1つのユニ
ット内に収めているので、1つの回転駆動装置および1
つの径方向移動装置により、十分なスペースを確保する
ことが困難な焦点付近においても鏡面検査部および追尾
部を光軸9を回転軸として回転移動させるとともに、光
軸9とは垂直な方向に移動させることができる。
【0037】また、上記分割光学手段は、光を波長によ
り分割する波長分割光学素子であるので、入射光の光の
強度を減衰させることなく、容易に鏡面検査部および追
尾部に1つの天体の光を入射させることができる。
【0038】また、上記分割光学手段は、光を偏光方向
により分割する光分割光学素子であるので、容易に鏡面
検査部および追尾部に1つの天体の光を入射させること
ができる。
【0039】さらに、上記分割光学手段は、光を時分割
して光路を切り換える時分割光路切換光学機構を備える
ので、安価な構成で、入射光の光の強度を減衰させるこ
となく、容易に鏡面検査部および追尾部に1つの天体の
光を入射させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る光学装置の鏡
面検査装置および追尾装置部分の断面を概略的に示す図
である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る光学装置の鏡
面検査装置および追尾装置部分を光軸とともに示す図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る光学装置の鏡
面検査装置および追尾装置部分の断面を概略的に示す図
である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る光学装置の鏡
面検査装置および追尾装置部分の断面を概略的に示す図
である。
【図5】 従来の光学赤外線望遠鏡装置を示す斜視図で
ある。
【図6】 従来の光学赤外線望遠鏡装置の光路を概念的
に示す図である。
【図7】 従来の光学装置の鏡面検査装置および追尾装
置の断面を概略的に示す図である。
【図8】 従来の光学装置の鏡面検査装置および追尾装
置を光軸とともに概略的に示す図である。
【符号の説明】
9 光軸、10 天体(観測対象)、22 鏡面検査
部、24 追尾部、30、40、50 光学装置、32
ダイクロイックミラー(分割光学手段)、33回転方
向駆動装置、34 径方向駆動装置、41 偏光板(分
割光学手段)、51 時分割光路切換光学機構(分割光
学手段)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を通過してきた光源の光に基づい
    て該光学系の鏡面のゆがみを検出する鏡面検査部と、 観測対象の光源を追尾するための追尾部と、 上記鏡面検査部および上記追尾部を観測対象の光の光軸
    を回転軸として回転移動させるための回転方向駆動装置
    と、 上記鏡面検査部および上記追尾部を観測対象の光の光軸
    とは垂直な方向に移動させるための径方向駆動装置と、 上記光学系を介した光源の光を上記鏡面検査部および上
    記追尾部に振り分ける分割光学手段とを備える光学装
    置。
  2. 【請求項2】 上記分割光学手段は、光を波長により分
    割する波長分割光学素子である請求項1記載の光学装
    置。
  3. 【請求項3】 上記分割光学手段は、光を偏光方向によ
    り分割する光分割光学素子である請求項1記載の光学装
    置。
  4. 【請求項4】 上記分割光学手段は、光を時分割して光
    路を切り換える時分割光路切換光学機構を備える請求項
    1記載の光学装置。
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