JPH07311950A - 光ディスク記録媒体、光ディスク記録方法、光ディスク記録装置、及び光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク記録媒体、光ディスク記録方法、光ディスク記録装置、及び光ディスク再生装置

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JPH07311950A
JPH07311950A JP8753395A JP8753395A JPH07311950A JP H07311950 A JPH07311950 A JP H07311950A JP 8753395 A JP8753395 A JP 8753395A JP 8753395 A JP8753395 A JP 8753395A JP H07311950 A JPH07311950 A JP H07311950A
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disc
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JP8753395A
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Jun Yonemitsu
潤 米満
Ryuichi Iwamura
隆一 岩村
Shunji Yoshimura
俊司 吉村
Makoto Kawamura
真 河村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直径140mm以下の光ディスク記録媒体に
対して、大容量の圧縮ビデオデータを、高速の転送速度
で、高速アクセスできるような光ディスク記録媒体、記
録方法、記録装置及び再生装置を提供する。 【構成】 入力端子121には、MPEG規格により圧
縮されたビデオデータと圧縮されたオーディオデータと
が多重化されたメインデータが供給されている。このメ
インデータを、端子122からのTOC情報や端子12
3からのサブコード情報等の付加データと共にディスク
100に記録する。ディスク100は、トラックピッチ
が0.646〜1.05μm、記録線密度が0.237
〜0.387μm/bit、ディスク直径が140mm
以下、ディスク記録領域が中心より半径20mm以上6
5mm未満、線速度が3.3〜5.3mm/sec、ピ
ット形状がエンボスピット、基盤厚が1.2±0.1m
mの各条件を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮ビデオデータや圧
縮オーディオデータ等を含むディジタルデータを、操作
性の優れた小径、例えば12cm程度の光ディスクに記
録して得られる光ディスク記録媒体、この光ディスクを
記録するための光ディスク記録方法と記録装置及びこの
光ディスクを再生する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを使ったコンピュータの記憶
装置として実用化されているものに、いわゆるCD−R
OMがある。これはオーディオ用のCD(コンパクトデ
ィスク)の規格に基づいて決められた規格であり、ディ
スク一枚に約600Mバイトのデータが記録できる。デ
ィスクが廉価であること、ディスクドライブもCDオー
ディオのデバイスを流用でき低価格であることから、広
く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、元々オーデ
ィオ用に開発されたCDを転用しているため、上記CD
−ROMにビデオデータを記録しようとすると、次のよ
うな問題がある。
【0004】第一に、コンピュータの性能向上に伴い大
量のデータを処理するようになったため、データ容量が
600Mバイト程度では足りないという点である。
【0005】第二に、転送レートが1.4Mbps (Mbi
t/sec)と遅いことが挙げられる。最近のコンピュータ
の処理速度向上に伴い、周辺装置に高い転送レートが要
求されていることを考えると、これは大きな問題であ
る。
【0006】第三は、アクセスが遅いという点である。
CDのフォーマットはオーディオ信号の記録を前提に考
えられており、ディスクの任意の場所を頻繁にアクセス
するという点では有利ではない。これは、一般にオーデ
ィオCDからは比較的長いデータ列が読み出されるのに
対し、コンピュータに適用する場合には比較的小容量の
データを任意の位置から読み出すことを頻繁に要するか
らである。とくにセクタ単位のアクセスをする場合、光
学ピックアップがディスク上のどのセクタを読んでいる
か知るのに時間がかかるといった欠点がある。
【0007】第四に、誤り訂正能力が不十分である。オ
ーディオデータでは、誤り訂正不能な誤りが生じても、
オーディオ信号の高い相関性に基づく補間処理により修
整ができる。しかし、コンピュータデータでは、データ
間の相関性が低いためエラー修整による補間ができない
ことが多い。従って、CD−ROMに記録されるデータ
は、高いエラー訂正能力を提示する形態での符号化及び
変調がなされる必要がある。このためCD−ROMで
は、従来のCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon
Code)の他に、ブロック完結型の誤り訂正符号をもつフ
ォーマットを用意している。しかしながら、ブロック完
結型の符号は、データを復号化するために比較的長い時
間がかかり、より重大な点として、そのエラー訂正能力
は、ブロック内に複数のエラーが生じた場合には不十分
であるとされている。そこで、オーディオCDでは単に
1つのエラー訂正符号(ECC)の技術、すなわちCI
RC技術が用いられているのに対して、CD−ROMで
は2つのエラー訂正符号(ECC)の技術が用いられて
いる。このため、このようなエラー訂正を実現するため
に大量の非データ情報をCD−ROMに記録しなければ
ならず、この非データ情報は冗長データと称される。C
D−ROMのエラー訂正能力を向上する試みにおいて、
記録すべき冗長データ量は大幅に増加する。
【0008】また、例えばMPEG(Moving Picture I
mage Coding Experts Group )規格で圧縮されたビデオ
データのようなデータ圧縮形態で記録されたディジタル
ビデオ情報及び圧縮オーディオデータ(又はPCMオー
ディオデータ)を有するような標準化あるいは規格化さ
れた光ディスクを提供することが望ましい。このディス
クは、ディジタルビデオディスク(DVD)として使用
可能である。しかし、現時点ではいくつかのMPEG圧
縮技術あるいはフォーマットが有効となっており、将来
的にはさらに多くが開発されるであろう。もしビデオプ
ログラムを記録するために使用されたMPEGフォーマ
ットが直ちに決定できなければ、DVDからビデオプロ
グラムを再生することが困難である。そして、もし1枚
のDVDに、異なるいくつかのMPEGフォーマット及
びオーディオフォーマットで示される異なるいくつかの
ビデオプログラムが記録されていると、この問題はさら
に複雑化する。
【0009】また、ディジタルビデオディスクへの適用
を考える場合に、ビデオディスクとして固有のTOCや
サブコードデータが書き込めるのが望ましい。
【0010】本発明は上述のような状況に鑑みてなされ
たものであり、CD−ROMに比べてより大容量のデー
タを、より速い転送速度で、より速くアクセスできるよ
うな光ディスク記録媒体の提供、及びこの光ディスク記
録媒体を製造するための光ディスク記録方法及び装置、
並びにこの光ディスクを再生する光ディスク再生装置の
提供を目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、CD−ROMの転送
レートよりも高い転送レートを有するような光ディスク
記録媒体を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、光ディスクに記録さ
れたチャプタのようなビデオ情報の異なるセグメントの
アクセス能力を改善し、CD−ROMやDVDとして用
いるのにより有利とし得るような光ディスク記録媒体を
提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、冗長度が低減された
データを記録するような改善された光ディスク記録媒体
を提供することである。
【0014】本発明のさらに他の目的は、ディスクに記
録されたビデオ情報を識別しアクセスする能力を高める
ような光ディスク記録フォーマットを提供することであ
る。
【0015】本発明の他の目的は、充分に高い記録密度
を有する光ディスクを提供し、CD−ROMやDVDの
用途に便利とすることである。
【0016】本発明の他の目的は、チャプタ単位でビデ
オ及びオーディオデータが記録され、各チャプタは迅速
なアクセスのために単一的に識別され、互換性のあるデ
ータ再生を可能とするように識別される記録データの特
殊フォーマットを有するような光ディスクを提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
記録媒体は、上述の課題を解決するために、蓄積用動画
像符号化の一方式であるMPEG(Moving Picture Ima
ge Coding Experts Group )方式で圧縮されたディジタ
ルビデオデータや圧縮ディジタルオーディオデータ、あ
るいはコンピュータデータ等のメインデータが、TOC
(Table of Contents )やセクタヘッダ等の付加データ
と共に記録される直径140mm以下の光ディスク記録
媒体であって、トラックピッチが0.646〜1.05
μm、記録線密度が0.237〜0.387μm/bi
t、ディスク記録領域が中心より半径20mm以上65
mm未満、線速度が3.3〜5.3m/sec、ピット
形状がエンボスピットであり、基板厚が1.2±0.1
mmの各条件を満足するものである。また、ディスク上
はリードイン区間、プログラム区間、リードアウト区間
に分かれており、ディスク上に設けられたTOC領域に
はディスク名及びトラック情報が少なくとも記録され、
上記トラック情報は各トラックの開始セクタを含み、デ
ィスク上の各セクタの先頭にはそれぞれセクタヘッダが
配置され、このセクタヘッダは、セクタシンク、セクタ
アドレス、誤り検出符号、及びサブコードを含み、記録
データとして、8パリティシンボル以上のロングディス
タンス符号(Long Distance Code、以下LDCという)
により誤り訂正符号化されたデータを用い、ランレング
スリミテッド(d,k)符号として(2,10)を用い
て変調された記録信号が記録されて成るものである。
【0018】また、本発明に係る光ディスク記録方法
は、上記特徴を有する光ディスク記録媒体を記録形成す
ることにより、上述の課題を解決する。
【0019】また、本発明に係る光ディスク記録装置
は、上記特徴を有する光ディスク記録媒体を記録形成す
るために、ビデオデータをMPEG規格により圧縮符号
化するビデオデータ圧縮部と、オーディオデータを圧縮
符号化するオーディオデータ圧縮部と、これらの圧縮さ
れたビデオデータ及びオーディオデータから成るメイン
データに付加データとしてのTOCデータ及びセクタヘ
ッダデータを付加するデータ付加部と、このデータ付加
部からの出力データに対して誤り訂正符号のパリティを
付加して記録データとする誤り訂正符号化部と、この誤
り訂正符号化部からの記録データを記録信号に変換する
変調部とを有している。
【0020】さらに、本発明に係る光ディスク再生装置
は、上述の課題を解決するために、光ディスク記録媒体
に記録された情報信号を再生する光ディスク再生装置に
おいて、光ディスク記録媒体として、上記各条件を満足
し、ディスク上のTOC領域にはディスク名及びトラッ
ク情報が少なくとも記録され、上記トラック情報は各ト
ラックの開始セクタを含み、ディスク上の各セクタの先
頭にはそれぞれセクタヘッダが配置され、このセクタヘ
ッダは、セクタシンク、セクタアドレス、及びサブコー
ドを含み、8パリティシンボル以上のロングディスタン
ス符号により誤り訂正符号化され、ランレングスリミテ
ッド(d,k)符号として(2,10)を用いて変調さ
れた記録信号が記録された媒体を用い、この光ディスク
記録媒体の記録信号を光学的に読み取るピックアップ
と、このピックアップからの信号を復調する復調部と、
この復調部からのデータに対して誤り訂正復号化処理を
施す誤り訂正部と、この誤り訂正部からの出力データか
ら上記セクタヘッダの情報及び上記TOC領域の情報を
取り出す付加データ分離部と、上記誤り訂正部からの出
力データからメインデータとしての圧縮ビデオデータ及
び圧縮オーディオデータを取り出すデマルチプレクサ
と、このデマルチプレクサからの圧縮ビデオデータを伸
張復号化するビデオデータ伸張部と、上記デマルチプレ
クサからの圧縮オーディオデータを伸張復号化するオー
ディオデータ伸張部とを有している。
【0021】ここで、上記変調方式としては、8ビット
のデータを記録信号の低周波成分の増加を抑える16チ
ャネルビットの信号に変換する方式を用いることが挙げ
られる。
【0022】また、記録するデータの順番とディスク盤
上の記録順番とを一致させることが挙げられる。
【0023】また、上記ディスク上には、ビデオディス
クとして固有の情報管理用のアプリケーションTOCが
記録されていることが挙げられる。
【0024】また、上記メインデータは、ビデオデータ
とオーディオデータ以外に、字幕データをも含むことが
挙げられる。
【0025】
【作用】8パリティシンボル以上のロングディスタンス
符号(LDC)である誤り訂正符号を採用しているた
め、訂正能力の向上と冗長度の削減が可能となる。ま
た、光ディスクの記録密度を大幅に向上させることが可
能となる。さらに、誤り訂正符号など記録フォーマット
の変更により、冗長度を低減し、誤り訂正能力を上げ、
より大容量の圧縮ビデオデータを記録できる。また、ア
クセスを迅速に行なうことが可能となる。
【0026】また、変調方式として、記録データの8ビ
ットを記録信号の16チャネルビットに変換しているた
め、冗長度の削減が可能となる。
【0027】また、データの順番とディスク盤上の記録
順番とを一致させているため、セクタヘッダが迅速に読
める。
【0028】さらに、アプリケーションTOCをディス
クに記録しておくことにより、トラックサーチの機能を
用いて、ビデオディスク固有の情報管理が容易に行え
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係るいくつかの好ましい実施
例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】本発明は、CD−ROMとしての用途の光
ディスクにいくつかの異なるタイプのデータを記録する
のみならずディジタルビデオディスク(DVD)として
の用途にも適用できるものである。このようなデータ
は、コンピュータにて使用されるファイルデータ又はア
プリケーションデータであり、あるいは本明細書にて画
像情報及びオーディオ情報を含む動画像データとして参
照されるようなビデオデータから成る。このビデオデー
タは、例えばいわゆるMPEG(Moving PictureImage
Coding Experts Group )の規格であるMPEG−1、
MPEG−2として知られているような各種のビデオデ
ータ圧縮規格に従って圧縮されていることが望ましい。
また静止画の場合にはいわゆるJPEG(Joint Photog
raphic Coding Experts Group )規格により記録され
る。従って、このディスクに記録された情報はいわゆる
マルチメディアへの応用を可能とすることが明らかであ
る。
【0031】光ディスクへのデータ記録に用いられる技
術の説明に先立って、ディスク記録媒体そのものの概要
について簡単に説明する。
【0032】本発明の一実施例となる光ディスク記録媒
体の物理的あるいは構造的パラメータは、従来のオーデ
ィオCDに非常によく似ており、このため、ディスク自
体の図面を省略している。ここで、光ディスク記録媒体
としては、直径が140mm以下であり、好ましくは1
20mm又は135mmである。データがトラックに記
録され、トラックピッチは0.646μmから1.05
μmまでの範囲にあり、0.7〜0.9μmの範囲内に
あることが好ましい。オーディオCDデータのように、
データはエンボスピットの形態で光ディスクに記録され
ており、記録線密度は、0.237から0.387μm
/bitまでの範囲であり、この範囲は0.30〜0.
40μm/bitとしてもよい。データのディスク記録
領域が中心より半径20mm以上65mm未満である。
ディスクの基板厚が1.2±0.1mmであり、このデ
ィスクは線速度が3.3〜5.3m/secで再生駆動
されるようになされている。
【0033】ディスクの線密度及びトラックピッチに基
づき、情報は、開口数NAのレンズを介して波長λの光
ビームを投射し投射ビームが空間周波数l=λ/(2N
A)を示すようなピックアップヘッドにより光学的に読
み取られる。この光学ピックアップの光源としては、波
長λ=635nmのレーザビームが好ましい。このレー
ザビームは、開口数NA=0.52のレンズを介して投
射されるから、空間周波数lは、l=611nmとな
る。
【0034】光ディスクの物理的あるいは構造的パラメ
ータの典型例は、次の通りである。
【0035】ディスク直径=120mm プログラム領域=23mm〜58mm トラックピッチ=0.84μm 線密度=0.307μm この結果としてデータ記録容量は4.4Gバイトとな
る。
【0036】光ディスクにデータを記録するための構造
として、いわゆるEFM(8−14変調)方式を改良し
た変調方式(以下EFMプラス方式という)によるフレ
ーム構造が提案されている。このEFMプラス方式のフ
レーム(以下EFMプラスフレームという)は、85デ
ータシンボル(各シンボルは8ビットバイトの16ビッ
ト表現である)に同期用2シンボルが足されて、計87
個の16ビットシンボルにより形成されている。1セク
タは14×2 EFMプラスフレームから成っている。
しかし、セクタ内にあるユーザ情報の量、すなわち、セ
クタヘッダ情報やエラー検出符号(EDC)情報などを
除く有用なデータを含む情報の量は、2048シンボル
である。従って、EFMプラスフォーマットのデータ効
率は、 (2048 x 16)/(87 x 16 x 14 x 2) = 0.8407 と計算される。すなわち、EFMプラスフォーマットの
データ効率は約84%であり、これは1セクタ内に記録
される全データの84%が有用なデータであることを意
味する。従って、もし光ディスクの記録容量が上述した
ように4.4Gバイトならば、このディスクに記録可能
なユーザデータの量は、84%×4.4Gバイト=3.
7Gバイトとなる。
【0037】勿論、トラックピッチが変化した場合及び
/又はエンボスピットの線密度が変化した場合には、デ
ィスクの記録容量も同様に変化する。例えば、トラック
ピッチが約0.646μmオーダのとき、ディスクの記
録容量は約6.8Gバイトオーダになり、また、トラッ
クピッチが約1.05μmオーダのとき、ディスクの記
録容量は約4.2Gバイトオーダとなる。しかし実際的
には、ピックアップビームの空間周波数が最小トラック
ピッチ及び最小線密度を決定するため、トラックピッチ
はピックアップビームの空間周波数を下回らず、線密度
はピックアップビームの空間周波数の1/2を下回らな
いことが望ましい。
【0038】通常のオーディオCD(コンパクトディス
ク)と比較すると、本発明の実施例に用いられる光ディ
スクに記録されるデータの線密度はオーディオCDの線
密度の約1.7倍で、記録容量は3.5倍前後である。
また、線速度は、CDの約4倍であり、符号転送レート
は、約9Mbps(Mbit per second)と、CDの6倍以上
となる。
【0039】次に、本発明に係る光ディスク記録媒体を
作製するための光ディスク記録装置あるいは本発明に係
る光ディスク記録装置の一実施例、及び本発明に係る光
ディスク再生装置の一実施例について、図1及び図2を
参照しながら説明する。
【0040】先ず、図1を参照しながら上記光ディスク
記録装置の要部構成を説明する。
【0041】入力端子121には、動画像情報やオーデ
ィオ情報あるいはコンピュータデータ等のディジタル情
報信号のメインデータが入力され、入力端子122には
ディスク記録内容情報あるいは目次情報に相当するテー
ブルオブコンテンツ、いわゆるTOC情報が入力され、
入力端子123には後述するサブコード情報が入力され
ている。入力端子121からのメインデータは切換スイ
ッチ124の被選択端子bに送られ、入力端子122か
らのTOC情報は、TOCエンコーダ125を介して切
換スイッチ124の被選択端子aに送られている。
【0042】TOCエンコーダ125においては、ディ
スクの仕様に合わせてTOCデータが生成される。切換
スイッチ124は、TOCエンコーダ125からの出力
と記録すべき上記メインデータ入力とを切換選択するよ
うになっており、ディスクの仕様に合わせて、ディスク
上のTOC領域では被選択端子aに接続されてTOCデ
ータを、それが終ると被選択端子bに接続されて記録デ
ータを後段に送る。切換スイッチ124の制御はシステ
ムコントローラ110が行なう。
【0043】切換スイッチ124からの出力は、例えば
2048バイト毎にEDC付加回路127で誤り検出符
号(Error Detection Code:EDC)が付加される。こ
のEDC付加回路127からの出力は、セクタヘッダ付
加回路128に送られる。
【0044】一方、入力端子123からのサブコード情
報がセクタヘッダエンコーダ129に入力されて、後述
するサブコード、クラスタ位置、セクタアドレス、モー
ド、サブヘッダ及びCRCの各データからなるセクタヘ
ッダが生成される。サブコードには、トラックナンバ情
報、コピーライト管理情報、アプリケーションID情
報、ECCタイプ情報などが後述するようにサブコード
アドレスに応じて記録される。これらの制御はシステム
コントローラ110が行なう。
【0045】このセクタヘッダエンコーダ129からの
上記セクタヘッダがセクタヘッダ付加回路128に送ら
れることにより、上記EDC付加回路127からの出力
の1セクタ毎に、上記セクタヘッダが付加される。
【0046】次に、後述する誤り訂正符号であるC1符
号、C2符号を用いた誤り訂正符号化処理が施される。
【0047】すなわち、セクタヘッダ付加回路128か
らの出力信号がまずメモリ131に入力され、C2符号
系列の順に従って誤り訂正回路132に送られ、C2パ
リティが付加され、再びメモリ131に書き込まれる。
C2パリティが付加されたデータは次にC1符号順にメ
モリ131より読み出されC1パリティが付加されて、
再びメモリ131に書き込まれる。この後、奇数番目の
シンボルの遅延が行なわれて次の変調ブロック140に
送られる。これらメモリの書き込み、読みだしアドレス
の発生などは、メモリ制御部133が制御する。メモリ
制御部133はシステムコントローラ110により制御
される。
【0048】本発明の実施例で用いられ、光ディスクの
記録データとして適用可能なように変更されたECC
(誤り訂正符号)の一例は、米国リイッシュ特許(Reis
sue Patent)RE 31,666 の明細書に開示されて
いる。本発明の一実施例において、誤り訂正回路132
により生成されるECC符号は、畳み込み符号であり、
図17を参照しながら後で詳細に説明する。図1を理解
するのにあたっては、単に、ECC符号が例えば116
バイト又はシンボルで形成されたC2符号ワードとして
示されるデータバイト又はシンボルを集めて、所定数の
C2符号ワード中のそれぞれのデータバイト又はシンボ
ルの関数としてのC2パリティバイトを生成する点、を
指摘するだけで充分である。例えば、各C2符号ワード
のデータバイト又はシンボルを1、2、・・・116の
シーケンスとして示すならば、C2パリティバイト又は
シンボルは、C2符号ワードC21 からのバイト1とC
2からのバイト2とを結合することにより生成され
る。他のC2パリティバイト又はシンボルは、3番目の
C2符号ワードC23 からの第3のバイトとC24 から
の第4のバイトとを結合することにより生成される。こ
のようにして、C2パリティバイトはクロス−インター
リーブ技術により生成される。例えば、12個のC2パ
リティバイトはC2符号ワードC21 に付加される。こ
れらのC2パリティバイトは、他のC2ワードに含まれ
るデータバイトに関連している。次に、C1パリティバ
イトは、C2パリティバイトに付加されるC21 のよう
なC2ワードについて生成され、C11 のようなC1符
号ワードとして示されるようになる。結果として、C1
符号ワードは、116データバイトに、12個のC2パ
リティバイトが足され、8個のC1パリティバイトが足
されたものから成り、メモリ131に書き込まれる。
【0049】メモリ131に書き込まれたC1符号ワー
ドのデータバイトの配列順序は、例えばデータバイトの
奇数グループとデータバイトの偶数グループとを形成す
るように奇数バイトが遅延されて再配列される。各グル
ープはC1符号に含まれたデータバイトの単に1/2か
ら成っており、1つのC1符号ワードのデータバイトの
奇数グループは、次に続くC1符号ワードのデータバイ
トの偶数グループと結合されることにより、バイトの乱
された順序(不整順)を形成する。この乱された順序
は、ECC符号化データのバーストエラー耐性を改善す
る。この乱された順序のECC符号化バイトは、メモリ
131から変調回路140に送られ、この変調回路14
0では、好ましくは8−16変調が施される。これはい
わゆる8−14変調(EFM)でもよい。
【0050】メモリ制御回路133は、クロス−インタ
ーリーブ形式のC2パリティバイトを生成し、また上述
した乱された順序にデータバイトの配列順序を再配列す
るのに必要とされる読み出し、書き込みアドレスをメモ
リ131に供給する。
【0051】ここで本実施例の誤り訂正フォーマットと
しては、後述するように、拘束長の長いロングディスタ
ンスコードのL(ロング)フォーマットと、拘束長の短
いショートディスタンスコードのS(ショート)フォー
マットとの2種類を持つようにしている。図18に示さ
れるように配列されるC1符号ワードに帰着する上記L
フォーマットについては後述する。必要に応じて、EC
C符号化データは図19に示すような上記Sフォーマッ
トで表現され、これについても後述する。これらのEC
Cフォーマット切り替えは、システムコントロール11
0からの指令により、メモリ制御部133が選択された
LフォーマットかSフォーマットのいずれかに応じてメ
モリの読み出し書き込みを制御する。
【0052】このような誤り訂正符号化処理が施されて
メモリ131から読み出された記録データは、変調回路
140に送られて変調が施され、記録信号となる。この
変調方式としては、記録データの8ビットを最終的に記
録信号の16チャネルビットに変換するような方式が用
いられる。この場合、記録信号の低周波成分の増加を抑
えるように、累積ディジタルサムバリュー(DSV)を
0に近付けることが重要である。具体的な変調方式につ
いては後述するが、記録データの8ビットを14ビット
パターンに変換(いわゆる8−14変換、EFM)し
て、これらの14ビットのパターンを2ビットのマージ
ンビットで接続する際に累積DSVを0に近付ける方式
と、8ビットから16ビットに変換するテーブルを何種
類が用意して、これらのテーブルの内からDSVを0に
近付けるテーブルを選択して16ビットに変換する方式
とが挙げられる。
【0053】このような変調が施された記録信号は、カ
ッティング工程150に送られる。
【0054】すなわち、ディスクの原盤作製のためのカ
ッティング工程150において、いわゆるポッケルス効
果を用いるEOM(電気光学変調素子)151を光変調
のためのデバイスとして使用し、カッティング装置15
2により変調ブロック140の出力データである記録信
号をカッティング処理する。
【0055】次のマスタリング工程160においては、
現像処理及び蒸着プロセスにおいてマスタリングされ、
原盤のマスタが完成される。このマスタから複数枚のマ
ザー、さらにこのマザーから複数枚のスタンパが作られ
る。レプリケーション工程においては、上記スタンパを
用いてインジェクション装置171により射出成形を施
し、パッケージング工程172でパッケージングするこ
とにより光ディスク100が完成する。
【0056】次に、本発明に係る光ディスク再生装置の
一実施例の要部構成について、図2を参照しながら説明
する。
【0057】図2において、上記光ディスク100に記
録されているデータは、光学的なピックアップ212に
より再生される。ピックアップ212は、光ディスク1
00に、例えば空間周波数l=λ/2naを有するレー
ザ光を照射し、その反射光から光ディスク100に記録
されているデータを再生する。ピックアップ212から
出力された再生信号は、波形等化器(イコライザ)21
3、復調器215を経て、リングバッファ217に書き
込まれる。また、波形等化器213の出力からPLL
(Phase Locked Loop )クロック再生回路214に信号
が入力され、クロックが抽出されて、復調器215、リ
ングバッファ217に送られ、これを元にデータ処理が
なされる。
【0058】リングバッファ217に書き込まれたデー
タは、まずC1符号順に読み出されて誤り訂正回路21
6に送られ、誤りが訂正されて再び、リングバッファ2
17に書き込まれる。
【0059】すなわち、リングバッファ217は、リン
グバッファに書き込まれているデータ中に存在するエラ
ー訂正を行う誤り訂正回路216と連結されている。例
えば、データが、C2データのようなデータに相当する
116個のシンボル、C2パリティに相当する12個の
シンボル及びC1パリティに相当する8個のシンボルを
含む136個のシンボルで構成される例えばC1符号ワ
ードで形成されるロングディスタンス符号で記録される
と、先ず、誤り訂正回路216は、C1パリティシンボ
ルを用いて、C1符号中に存在するエラーの訂正を行
う。ここで、訂正されたC1符号はリングバッファ21
7に再度書き込まれ、次に、誤り訂正回路は、C2パリ
ティシンボルを用いて、更なるエラー訂正を行う。これ
らの更なるエラー訂正がなされたデータシンボルは、訂
正データとしてリングバッファに再度書き込まれる。ま
た、上述した米国リイッシュ特許(Reissue Patent)R
E31,666の明細書で示したエラー訂正の例に従っ
てリファレンスが作成される。
【0060】セクタヘッダ中のエラーが読み込まれる
と、誤り訂正回路216は、C1パリティシンボルを用
いて、セクタヘッダのエラー訂正を行い、このエラー訂
正されたセクタヘッダは、セクタヘッダ検出回路221
に再度書き込まれる。C2パリティシンボルは、セクタ
ヘッダのエラー訂正のためには必要なくなる。
【0061】上述したように、エラー訂正符号化を行う
ために供給された入力データシンボルは、既に与えられ
たシーケンス(データ列)を示すが、エラー訂正符号化
されたシンボルは、記録する際に異なるシーケンスにて
再配列される。ある配列においては、奇数や偶数のシン
ボルが分割され、また、C1符号ワードの奇数のシンボ
ルが奇数グループに記録されるのに対して、C1符号ワ
ードの偶数のシンボルは、偶数グループに記録される。
また、異なるC1符号ワードの奇数や偶数のシンボル
は、記録するためにまとめられる。さらに、データを記
録するために他のシーケンス配列を用いてもよい。デー
タの再生中は、誤り訂正回路216とリングバッファ2
17とは復元されたデータシンボルを元々与えられたシ
ーケンスに戻すために相互的に動作する。すなわち、デ
ータシンボルは、乱された順序(不整順)にて記録され
たものとして考えられ、また、誤り訂正回路とリングバ
ッファとの組み合わせは、C1符号中のシンボルの順序
を適正に配列されたシーケンスで再配列するように作用
する。
【0062】リングバッファ217に取り込まれたエラ
ー訂正済みのデータは、訂正不能のエラーを検出するた
めに、図1のEDC付加回路127により記録されたデ
ータに付加されたEDCビットを用いる誤り検出回路2
22に送られる。データが訂正され得ないときは、ED
Cの誤り検出回路222は、特定の訂正不能バイトに対
してエラーフラグ、訂正不能のC1符号ワードに対して
エラーフラグ等の適切なフラグを送り、エラーフラグの
有無にかかわらず、エラー訂正されたデータは出力端子
224に送られる。
【0063】さらに、ディスク100より再生されたT
OC情報は、誤り訂正回路216によりエラー訂正がな
され、EDC検出回路222によりエラー検出がなされ
た後に、データ再生操作の制御に用いるためと、ユーザ
データの素早いアクセスを可能にするために、TOCメ
モリ223に送られる。TOC情報がTOCメモリ22
3に取り込まれるのと同様に、セクタヘッダ検出回路2
21により再生成されたデータから分離されたセクタ情
報が、システムコントローラ230に送られる。このシ
ステムコントローラは、ユーザが所望するトラックやこ
れらトラックのセクタにアクセスするようにディスクド
ライブ225を制御するために、ユーザが作成しユーザ
インタフェース231により供給される命令に応答し、
その結果ユーザにより要求されたユーザデータが再生成
される。例えば、TOCメモリ223に取り込まれてい
るTOC情報は、各トラックの始まり位置に相当するデ
ータを含み、また、システムコントローラ230は、特
定のトラックにアクセスするようにディスクドライブ2
25を制御するためにユーザが作成した命令に応答する
ことで、所望するトラックが見つけだされアクセスされ
る。アクセスしたトラック内のデータに相当する特定の
識別情報が、再生され、セクタヘッダ検出回路221か
らシステムコントローラ230に供給される。このよう
にすることで、上記アクセスしたトラック内のデータに
対する素早いアクセスが達成される。大まかに上述した
方法にてディスクドライブを制御するために用いられる
TOC情報とセクタ情報とに関する更なる説明を、以下
により詳細に述べる。
【0064】図10及び図21によれば、ディスクより
再生されたセクタヘッダ情報が、セクタヘッダがC1符
号によりエラー訂正されるように、C1パリティシンボ
ルによりエラー訂正される。エラー訂正される確率で、
セクタヘッダに存在する可能性のある全てのエラーがC
1パリティシンボルのみにより訂正されるような高い確
率は存在する。C1符号は、異なるC1符号に含まれる
データシンボルから生成されるC2パリティシンボルを
含むため、セクタ情報は、セクタヘッダが訂正されるま
で全てのC2パリティシンボルが集められるのを待つぐ
らい素早く検出される。従って、セクタアドレスとして
のセクタヘッダに含まれるセクタの位置情報が検出さ
れ、故に所望するセクタまでの素早いアクセスが促進さ
れる。従来のCD−ROMとセクタヘッダ情報が幾つか
のC1符号中にインターリーブされる点において比較す
ると、セクタヘッダデータが集められ処理されるまでに
全てのC1符号の再生とエラー訂正とが要求される。
【0065】以上をまとめると、復調器215からの出
力はセクタヘッダ検出回路221に入力され、セクタヘ
ッダが検出分離される。ここでCRCによりセクタヘッ
ダの誤り検出を行なう。セクタヘッダ部分に誤りがある
場合は、C1訂正の結果、誤り訂正回路216から出力
される正しいデータに書き換えられる。訂正済みのセク
タヘッダの情報は、システムコントローラ230に送ら
れる。システムコントローラ230はこれにより、セク
タアドレス、サブコード情報などを知り、それに応じて
各ブロックを制御する。
【0066】例えば、サブコードのアプリケーションI
Dより、データの種類、すなわちコンピュータデータか
動画像音声信号かが識別でき、システムコントローラ2
30は、それに応じて復号ができるよう各ブロックを制
御する。なお、動画像音声信号の場合は後述する。
【0067】また、システムコントローラ230は、セ
クタアドレスよりピックアップ212の位置情報を得
て、これを元にランダムアクセス制御を行なう。また、
タイムコードがサブコードに記録されている場合は、こ
れを利用してアクセス制御を行なうことも可能である。
このように、従来の復号装置に比べ、C2符号訂正やデ
インターリーブ、デマルチプレクスをしなくてもディス
クの位置情報が得られるので、迅速なアクセスが可能と
なる。
【0068】また、システムコントローラ230は、T
OCないしサブコードのECCタイプ情報より記録され
たECCフォーマットを識別し、リングバッファ217
への読み書きをそれぞれのフォーマットに合うように切
替える。
【0069】ユーザインタフェース231は、ユーザか
ら「再生」、「停止」等の命令を受けシステムコントロ
ーラ230に指示し、システムコントローラ230は、
それに従い、ディスクドライブ225を制御する。例え
ば、第2トラックに飛んで再生せよ、という指示をユー
ザがユーザインタフェース231より入力すると、シス
テムコントローラ230は、TOCメモリ223を参照
して第2トラックのトラック情報から先頭のセクタアド
レスを調べる。それとともに、現在のセクタアドレスを
セクタヘッダ検出回路221から得て、ピックアップ2
12を内周ないし外周にどれだけ移動するかを計算す
る。そしてディスクドライブ225に指示を与えてピッ
クアップ112を目標のセクタまで移動させ、読み出し
を開始する。以上の処理により、第2トラックの再生が
実現する。
【0070】次に、本発明に係る光ディスク記録媒体の
一実施例に記録されている情報及び記録フォーマットに
ついて説明する。
【0071】先ず、ディスクの記録内容情報あるいは目
次情報に相当するテーブルオブコンテンツ(Table of C
ontents 、以下TOCという)について説明する。
【0072】図3に示されるように、ディスクは、リー
ドイン区間(LEAD IN AREA)、プログラム区間(PROGRA
M AREA)、リードアウト区間(LEAD OUT AREA )に分か
れている。リードイン区間(LEAD IN AREA)とリードア
ウト区間(LEAD OUT AREA )とは、それぞれディスクか
ら信号が読み出せる区間あるいはエリアの最初と最後を
示している。
【0073】リードイン区間(LEAD IN AREA)は、負の
セクタアドレスを持ち、原則として0xFFFFFFで終了す
る。
【0074】プログラム区間(PROGRAM AREA)は正のセ
クタアドレスを持ち、原則として0から始まる。ただし
TOC領域の位置によって具体的には、図5〜図7のよ
うな配置となる。
【0075】プログラム区間(PROGRAM AREA)には、上
記TOCが記録される領域と、実際のデータが記録され
る領域とに分割され、データが記録される領域は、同じ
アプリケーションであるセクタの集まりとして、トラッ
クに分類される。
【0076】TOC(Table of Contents )は、ディス
クの仕様や内容に関する情報を記録する領域(TOC)
を記録する領域であり、必ずディスク上の決められた位
置のセクタのユーザデータに記録される。
【0077】図4〜図7にディスクの構造とTOCの位
置の具体例を示している。
【0078】TOCの書き込まれる位置は、たとえば、
図4の(A)に示すように、セクタアドレス−32〜−
1に記録する場合や、図4の(B)に示すようにリード
イン領域に繰り返し記録する場合や、図6に示すように
セクタアドレス0〜31に記録する場合や、図7のよう
にセクタアドレス32〜63に記録する場合がある。特
に図5及び図7の場合は、セクタ番号0から数セクタま
たは数十セクタの領域が、コンピュータ上で稼働するフ
ァイルシステムが使用する領域であることを考慮し、そ
の領域を避けてTOCを記録した例である。
【0079】ここで、図4の(A)、(B)に示す具体
例では、1つ乃至それ以上のトラックから成るTOC領
域が、リードイン領域に配列され、図4の(A)に示す
ように、TOC情報は−32から−1までの間で示され
るセクタ中に記録される。TOC情報の32個のセクタ
は、リードイン領域において単一のTOCトラックで表
されるような固定された場所である。図4の(B)にお
いて、TOC領域の繰り返しは、リードイン領域に配置
されている。また、図4の(A)、(B)に示すよう
に、プログラム領域はN個(Nは変数)のトラックから
成る。プログラム領域の最初のトラックのセクタアドレ
スは、アドレス0で識別され、プログラム領域に含まれ
る全トラック数はディスクに記録される情報量に依存し
ていて、トラック番号2、3、…Nのリードセクタのセ
クタアドレスは様々な値をとる。勿論、リードアウト領
域は、N番目のトラックが記録されている位置の後から
始まる。
【0080】また図5は、TOCをセクタアドレス−3
2〜−1に記録する場合に、負のセクタアドレスを持っ
たセクタからのデータ読み出しをコンピュータシステム
からは苦手とするので、TOCと同一内容のコピーデー
タをセクタアドレスがプラスの領域に記録する例であ
る。
【0081】実際の規格としては、これらの図4〜図7
の内の1つを採用すればよい。ただし、TOCをセクタ
番号がマイナスのリードイン区間に置く場合には、同じ
内容のTOCのコピーをプログラム区間に置くか否かで
2通りのバリエーションを採用することもでき、コンピ
ュータデータ用のディスクであって再生装置が上記プロ
グラム区間しか読まないような場合には、上記TOCの
コピーを必ず置くようにすればよい。なお、このTOC
のコピーは、セクタ番号の0から置く場合と、数十セク
タあけて置く場合とがあり、いずれかに予め規定してお
く。
【0082】本実施例では、TOCを記録する領域とし
て、32セクタ(=64kbytes )を確保している。こ
のTOCの構造の一具体例を表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】この表1において、TOCに記録されるデ
ータは、ディスク情報とトラック情報とに大きく分けら
れる。ディスク情報はディスク全体に共通する情報であ
り、トラック情報はトラック毎に異なる情報である。ト
ラック情報についてはそれぞれのトラックについて情報
を記録する。本実施例では、ディスク情報は2048by
tes とし、トラック情報は1トラックにつき32バイト
とする。またTOC全体の大きさを、32セクタ(=6
4kbytes )とする。
【0085】次に、上記表1中のディスク情報の構成の
具体例を次の表2に示し、この表2を参照しながら、デ
ィスク情報の各項目について説明する。
【0086】
【表2】
【0087】HD−CD IDは、この記録媒体のデー
タの記録形式を示す識別文字列を記録するフィールドで
あり、このフィールドに“HD-CD001”と記録することに
より、そのディスクが、図4の(A)に示されるディス
クの構造、表1、表2及び後述する表3に示されるTO
C構造、及び後述する表4等に示されているセクタの構
造に適合して記録されていることを表す。ディスクの構
造、またはTOC構造、またはセクタの構造、またはそ
のうち複数が変更された場合、このフィールドにたとえ
ば、“HD-CD002”などの異なる識別文字列を記録するこ
とにより、再生装置はそれらの構造の違いを認識し、デ
ータを適切に解釈することができる。
【0088】ディスク種類あるいはディスクタイプ(Di
sc Type )は、この記録媒体が読み出し専用ディスク
(Read Only Disc)であるか、書き換え可能なディスク
(Erasable Disc)であるか、1回のみ書き込み可能な
ディスク(Write Once Disc)であるかを示すフィール
ドである。本発明の実施例では、記録媒体は読み出し専
用ディスク(Read Only Disc)であるので、それを示す
数値1をこのフィールドに記録することにするが、将来
書き換え可能なディスク(Erasable Disc )もしくは1
回のみ書き込み可能なディスク(Write Once Disc )に
記録する場合はこのフィールドにたとえばそれぞれ2お
よび3と記録することにより、それらのディスクの種類
を識別することができる。
【0089】ディスクサイズ用予備(Reserved for Dis
c Size)は、ディスクの直径または記憶容量を示す情報
を記録するフィールドである。本発明で使用する記録媒
体は約12cmの直径の光ディスクであり、本フィール
ドにはそれを示す1を記録するが、現行のコンパクトデ
ィスクには約12cmの直径のものと約8cmの直径の
ものがあるように、本実施例の記録媒体も異なる直径の
記録媒体が作られることが考えられる。本フィールドは
それらの直径のことなる記録媒体を識別するための情報
を記録するフィールドである。
【0090】リードアウトセクタアドレス(Lead Out S
ector Address )は、ディスクのリードアウトの開始位
置をセクタアドレスで表したものを書き込むためのフィ
ールドである。
【0091】マルチセッションパラメータ用予備(Rese
rved for Multi Session Parameters )およびライタブ
ルパラメータ用予備(Reserved for Writable Paramete
rs)は、それぞれ前述の1回のみ書き込み可能なディス
ク(Write Once Disc )および書き換え可能なディスク
(Erasable Disc )のために必要な情報を記録するため
に確保しておくフィールドである。特に、マルチセッシ
ョンパラメータ用予備(Reserved for Multi Session P
arameters )は、1回のみ書き込み可能なディスク(Wr
ite Once Disc )において、現行のコンパクトディスク
(CD)で行われているような追記型のアプリケーショ
ンまたは、ディスクの異なる領域に追記をしていくいわ
ゆるマルチセッションのアプリケーションを実現する場
合に必要となる情報を記録することのできるフィールド
でもある。読み出し専用ディスク(Read Only Disc)の
場合、この2つのフィールドには、全て0を書き込んで
おく。
【0092】ボリューム番号(Volume Number )は、記
録媒体が複数枚でひとつの番組または内容を構成し、さ
らに構成する記録媒体群に番号が付される場合に、その
番号を記録するためのフィールドである。番組または内
容が1枚の記録媒体で構成される場合には、このフィー
ルドには数値1を書き込む。
【0093】全ボリューム番号(Total Volume Number
)は、記録媒体が複数枚でひとつの番組または内容を
構成する場合に、その番組または内容が計何枚の記録媒
体で構成されるかを示すフィールドである。番組または
内容が1枚の記録媒体で構成される場合には、このフィ
ールドには数値1を書き込む。
【0094】カタログ番号(Catalog Number)は、その
記録媒体の種類を識別するための情報を記録するための
フィールドで、ここには主に商品を識別するために現在
一般に使用されているUPC/EAN/JAN コードが記録され
る。特に記録媒体の種類を識別するための情報を記録し
たくない場合には数値0を記録する。
【0095】アプリケーションID文字列用予備(Rese
rved for Application ID strings)は、この記録媒体
が使用されるアプリケーションを識別する情報を書き込
むためのフィールドである。その情報の内容はアプリケ
ーションで必要がある場合に定義される。本実施例では
null(文字コード0)を8文字記録しておく。
【0096】英語のディスク名(Disc Title in Englis
h/ISO646)は、記録媒体に名前が付される場合、その名
前を記録するフィールドである。このフィールドは、英
語で記録すること、およびISO646のキャラクターセット
を用いて記録されることとする。後に示すローカル言語
のディスク名(Disc Title in Local Lang. )が理解で
きないユーザでも英語が理解できればそのタイトルを読
みとることができる。このフィールドは固定長で16by
tes 用意されており、最大16文字までの名前を記録す
ることができ、名前が16文字に満たないとき、最後の
文字の次のキャラクタはnull(文字コード0)とする。
また名前が付されない場合はこのフィールドの最初にnu
ll(文字コード0)を記録するものとする。
【0097】ローカル言語の国コード(Local Language
Country Code )は、下のローカル言語のディスク名
(Disc Title in Local Lang. )が何の言語で記述され
ているかを判断するための目安となる国名を表す情報を
記録するフィールドである。このフィールドはISO3166
で規定されている数値または文字列で国名が記録され
る。特に国名を記録したくない場合もしくはローカル言
語のディスク名(Disc Title in Local Lang. )が記録
されない場合には、このフィールドには0xFFFFFFを記録
することとする。
【0098】ローカル言語のディスク名長(Length of
Disc Title in Local Lang. )は、ローカル言語のディ
スク名(Disc Title in Local Lang. )が何バイトで記
録されるかその長さを記録するフィールドである。名前
が付されない場合はこのフィールドに数値0を記録する
ものとする。
【0099】ローカル言語のディスク名(Disc Title i
n Local Lang. )は、記録媒体に名前が付される場合、
その名前を記録するフィールドであるが、英語のディス
ク名(Disc Title in English/ISO646)と異なり、ロー
カル言語の国コード(LocalLanguage Country Code )
で表される国で用いられる言語で、表記することができ
る。
【0100】第1トラック番号(First Track Numer )
は、トラック情報の最初のトラックのトラック番号(Tr
ack Number)を示す情報を記録するフィールドである。
【0101】トラックエントリー数(N.of Track Entry
)は、いくつのトラック情報が記録されているかを表
す数値を記録するフィールドである。
【0102】予備(Reserved)は、将来の拡張のために
確保されているフィールドである。値としては数値0を
記録する。
【0103】次に、上記表1中のトラック情報の具体例
を表3に示し、この表3を参照しながら、トラック情報
の各項目について説明する。
【0104】
【表3】
【0105】トラック番号(Track Number)は、そのト
ラックに付されるトラックナンバを記録するフィールド
である。1バイトで表され、0〜255までの値をとる
ことができる。また1枚の記録媒体中では同じトラック
番号(Track Number)を持つトラックが複数あってはい
けないとする。本実施例では、トラック番号(TrackNum
ber)は、直前のトラック情報のトラック番号(Track N
umber)に1を加えた値、ただし当該トラック情報が最
初のトラック情報であった場合にはディスク情報の第1
トラック番号(First Track Numer )と同じ値でなくて
はならないとするが、他の実施例としては、1枚の記録
媒体中では同じトラック番号(Track Number)を持つト
ラックが複数あってはいけないという前述の条件を満た
す限り自由な番号付けが許される。
【0106】ECCタイプ(ECC Type)は、そのトラッ
クのデータに対するECCすなわち誤り訂正符号が、S
フォーマットかLフォーマットかを表す情報を記録する
フィールドである。
【0107】速度設定(Speed Setting )は、そのトラ
ックのデータがアプリケーションに対して、通常再生時
にどのくらいの読み出し速度で読み出されることを想定
しているかを表す情報を記録するフィールドである。例
えば図8に示す値が記録される。現行コンパクトディス
クの読み出し速度である約1.4Mbps を基準として、
固定レートの1倍速読み出し、2倍速読み出し、4倍速
読み出し、6倍速読み出し、が想定される場合は、値と
してそれぞれ1,2,4,6が記録される。可変レート
の読み出しが想定されている場合は0xFFが記録される。
主にコンピュータデータなどリアルタイムな読み出しが
必要のないトラックに関しては値として0を記録するこ
ととする。
【0108】スタートSA(Start SA)、エンドSA
(End SA)は、そのトラックの開始位置および終了位置
をセクタアドレスで記録するフィールドである。
【0109】開始位置のタイムコード(Time Code at s
tart point)は、トラックに記録されている番組にタイ
ムコード情報がついていた場合、その最初のタイムコー
ドを記録するためのフィールドである。タイムコードを
記録しない場合にはここには4バイトのnull(文字コー
ド0)を記録しておくこととする。
【0110】再生時間(Playing Time)は、トラックに
記録されている番組にタイムコード情報がついていた場
合、その最初のタイムコードを記録するためのフィール
ドである。タイムコードを記録しない場合にはここには
4バイトのnull(文字コード0)を記録しておくことに
する。
【0111】作成日時(Mastering Date & Time )は、
トラックに記録されているデータが作成または記録され
た日付および時刻の情報を記録するためのフィールドで
ある。データの形式は図9による。特に日時および時刻
の情報を記録しない場合にはここには7バイトのnull
(文字コード0)を記録しておくこととする。
【0112】アプリケーションID文字列用予備(Rese
rved for Application ID strings)は、そのトラック
に記録されているデータが使用されるアプリケーション
を識別する情報を書き込むためのフィールドである。そ
の情報の内容はアプリケーションで必要がある場合に定
義される。本実施例ではnull(文字コード0)を8文字
記録しておく。意味は、上記表2に示されているディス
ク情報の同じ名前のフィールド(Reserved for Applica
tion ID strings )と同じであるが、ディスク情報に記
録されている方が記録媒体全体に関する情報であり、こ
のトラック情報に記録されている方がトラック毎の情報
であるところが異なる。
【0113】次にセクタの構造を説明する。
【0114】セクタの構造の一具体例を次の表4及び図
10の(A)に示す。
【0115】
【表4】
【0116】これらの表4及び図10の(A)におい
て、セクタは、セクタシンク4バイト、巡回符号(CR
C)2バイト、サブコード5バイト、クラスタ位置(Po
s_in_Cluster)1バイト、セクタアドレス3バイト、モ
ード1バイト、サブヘッダ8バイトの合計24バイトか
らなるセクタヘッダと、ユーザデータ2048バイト、
誤り検出符号(EDC)4バイト、予備12バイトから
構成される。
【0117】セクタシンクはセクタの先頭を検出するた
めのもので、特定のパタンである。このパタンが偶然ユ
ーザデータの部分に現れてシンク誤検出する可能性があ
るが、セクタアドレスの連続性、CRCによる誤り検
出、C1符号訂正などの結果より、セクタシンクか否か
判別できる。
【0118】シンク誤検出の対策の別法として、符号化
装置において、セクタシンクに特定パタンを割り当てて
誤り訂正符号のパリティを付加したのち変調し、その
際、変調禁止パタンを割り当ててもよい。復号化装置に
て復調する際、この変調禁止パタンを検出することでセ
クタシンクであることがわかる。この変調禁止パタンは
元の特定パタンに変換されて誤り訂正される。この特定
パタンの変換は、復調の変換テーブルにはない特別扱い
の変換である。以上のようにしてもシンク誤検出を防げ
る。
【0119】CRC(Cyclic Redanduncy Code)2バイ
トは、巡回符号であり、サブコード、クラスタ位置、セ
クタアドレス、モードの合計10バイトについて計算さ
れており、これらに誤りがあった場合の検出ができる。
【0120】クラスタ位置は、ディスクが、あるセクタ
数をクラスタとするクラスタ構造をもっているときに、
クラスタの中でのセクタの順番を示すものである。
【0121】セクタアドレスは、ディスク上のすべての
セクタに対して与えられる通し番号である。ディスク上
には同じセクタアドレスをもつセクタは1つだけであ
る。セクタアドレスは、ディスクのリードイン領域の最
後のセクタが0xFFFFFFであり、その次から0、1、2、
と続く。0xは16進数を示す。
【0122】モードはCD−ROM規格で定義されるモ
ード名を記録する場所であり、ここでは固定値3を記録
する。
【0123】サブヘッダは、CD−ROM XA、CD
−I規格で定義されているサブヘッダを記録する場所で
ある。4バイトデータを2回繰り返して記録する。
【0124】セクタアドレス3バイト、モード1バイ
ト、サブヘッダ8バイトは、CD−ROMの規格と同じ
である。
【0125】以上までがセクタヘッダである。
【0126】次に、ユーザデータは、コンピュータデー
タやディジタル化された動画像音声信号など記録再生す
べきデータを記録する。動画像音声信号の場合、例え
ば、ISO13818-1に準拠して多重化されたパケットが記録
される。
【0127】誤り検出符号EDC(Error Detection Co
de)4バイトは、巡回符号であり、ユーザデータ部分の
誤りを検出することが可能である。
【0128】予備12バイトは、将来拡張のためのデー
タ領域である。
【0129】ここで、図10の(B)は、セクタヘッダ
の他の具体例を概略的に示し、この例ではセクタヘッダ
は20バイトで成っている。この図10の(B)に示す
20バイトのセクタヘッダ領域は、図10の(A)に示
すセクタヘッダ領域に似ており、説明の不要な重複を避
けるため、説明を省略する。
【0130】次にサブコードの説明をする。
【0131】サブコードの構成の具体例を図11(A)
〜(E)に示す。
【0132】サブコードの最初の1バイトすなわちサブ
コードアドレス(Subcode Address)によって、続く4
バイトの意味が異なる。図11の(A)〜(E)は、サ
ブコードアドレスが0〜4の場合にそれぞれ対応してい
る。
【0133】サブコードアドレスが0の場合、図11の
(A)に示すように、サブコードアドレスに続く4バイ
トには意味のあるデータは記録されず、値としては0
(ZeroData )が記録される。
【0134】サブコードアドレスが1の場合、図11の
(B)に示すようにサブコードアドレスに続く4バイト
には、トラックナンバ(Track Number)1バイト、コピ
ーライトバイト(Copyright Byte)1バイト、アプリケ
ーションID(ApplicationID)1バイト、予備(Reser
ved)1バイトが記録される。トラックナンバには、そ
のセクタが属するトラックのトラック番号が記録され
る。コピーライトバイトは、例えば図12に示されるよ
うな構成となる。各ビットはそれぞれ、アナログ信号の
デコード後のビデオデータおよびオーディオデータ、デ
ジタル信号のデコード後のビデオデータおよびオーディ
オデータおよび字幕データ、デマルチプレクスを行う前
の多重化ビットストリームデータについて、コピーを禁
止する場合は「1」、コピーを許可する場合は「0」を
記録する。アプリケーションIDには、例えば図13で
定義されるように、そのセクタに記録されているユーザ
データが何のアプリケーションのデータかを示す。0の
場合は、何も意味のあるデータが入っていないか、どの
アプリケーションからも利用されないデータが記録され
ていることを示す。1の場合は、コンピュータデータが
記録されていることを示す。2の場合は、動画像音声信
号が記録されていることを示す。3から0xFF(すなわち
10進数で255)までは将来の拡張に備えて空けてお
く。ECCタイプ(ECC Type)1バイトにはECCフォ
ーマットのタイプを記録する。例えば、ロングフォーマ
ットとショートフォーマットの2方式がある場合、記録
する値は、例えば図16のようにする。ECCフォーマ
ットについては後述する。
【0135】サブコードアドレスが2の場合、図11の
(C)に示すように、続く4バイトには、タイムコード
(Time Code )4バイトが記録される。タイムコード
は、動画像音声信号など、データが時間にそってリアル
タイムに再生されるデータに付加される。タイムコード
の形式の一例を図14に示す。時・分・秒・フレームの
各数字は2桁のBCDで表記される。
【0136】サブコードアドレスが3、4の場合は、図
11の(D)、(E)に示すように、動画像音声信号記
録の場合に使われる。これらについては後述する。な
お、図11(E)の項目のピクチャタイプの内容の例を
図15に示す。
【0137】次に本発明の記録再生方式の誤り訂正フォ
ーマットについて説明する。
【0138】以下の説明において、1シンボルは1バイ
トと同義である。
【0139】誤り訂正フォーマットは、拘束長を長くし
てバーストエラー訂正能力を向上させたL(ロング)フ
ォーマット、拘束長を短くしてバーストエラー訂正能力
を必要最小限にして処理速度を上げたS(ショート)フ
ォーマットの2種類をもつものとする。
【0140】図17は、C1符号の例を示す図である。
符号長は136シンボル、データは116シンボル、末
尾の8シンボルがC1パリティ中央の12シンボルがC
2パリティである。符号先頭には同期シンクがある。な
お、C2パリティの位置は、図17に示したようにC1
符号の中央に限るものではなく、例えばC1パリティの
すぐ手前でもよい。
【0141】図17は、C1符号あるいはC1ワードの
例を示す図である。符号長は136シンボル、データは
116シンボル、末尾の8シンボルがC1パリティ中央
の12シンボルがC2パリティである。符号先頭には同
期シンクがある。なお、C2パリティの位置は、図17
に示したようにC1符号の中央に限るものではなく、例
えばC1パリティのすぐ手前でもよい。
【0142】ここで、C1符号あるいはC1ワードの構
造が生成される方法を、簡単に説明する。例えば、C2
符号あるいはC2ワードとして知られる116データバ
イトあるいはシンボルが、図1のメモリ131及び誤り
訂正(ECC)回路132で構成されるECCエンコー
ダに供給される。C2ホールド部分(パリティ部分)
が、58シンボルの2つのグループの間に挿入されるこ
とで上記C2符号に加えられ、また、C1ホールド部分
(パリティ部分)は、合成された128シンボルの最後
に付け加えられる。ここで、ホールド部分は、単にパリ
ティデータが続けて挿入されるデータストリームの場所
を確保するだけに過ぎない。従って、仮のC1ワード
は、58データシンボルのグループから構成されると考
えて差し支えなく、上記58データシンボルの後にはC
2ホールド部分が、このC2ホールド部分の後には別の
58データシンボルのグループが続き、さらに、末尾の
58データシンボルのグループの後に、C1ホールド部
分が続く。それから、例えばモデュロ−2加算(法2の
加算)により、C2パリティシンボルが生成される。む
しろ、ある仮のC1符号内のあるデータシンボルが、次
あるいは2番目の仮のC1符号に含まれるデータシンボ
ルと結合したモデュロ−2であることが望ましい。必要
があれば、3つ後の仮のC1符号等に含まれるデータシ
ンボルと更に結合することにより、1つのC2パリティ
シンボルを生成するのに効果的であろう。次のC2パリ
ティシンボルは、以下に続く仮のC1符号内のそれぞれ
に対応するデータシンボルを有するこの第1の仮のC1
符号内において続くデータシンボルが同様に結合するこ
とによって生成される。このようにして、C2パリティ
シンボルは、連続する仮のC1符号の予め設定されたワ
ード数と同じ所定個数のデータシンボルを結合すること
で生成される。すなわち、仮にC2パリティシンボル
が、2つのデータ符号をモデュロ−2結合させることに
より生成するなら、第1の仮のC1符号の1つのデータ
符号は、続く仮のC1符号の次のシンボル位置における
1つのデータシンボルとモデュロ−2結合されることに
なる。また、仮にC2パリティシンボルが、3つのデー
タシンボルを結合させることで生成されるなら、連続す
る3つの仮のC1符号毎から成る連続するシンボル位置
における1つのデータシンボルが、C2パリティシンボ
ルを生成するために結合されることになる。そして、仮
にC2パリティシンボルが4つのデータシンボルを結合
させることにより生成されるなら、連続する4つの仮の
C1符号毎から成る連続するシンボル位置における1つ
のデータシンボルが、結合されることになる。
【0143】このECC符号化の好ましい特徴として、
結合されたデータシンボルは、それぞれの仮のC1符号
における連続する位置を埋めることが挙げられる。すな
わち、仮に、第1の仮のC1符号内のデータシンボルが
n番目のデータシンボルであるとすると、第2の仮のC
1符号内のデータシンボルは(n+1)番目のデータシ
ンボルであり、また、第3の仮のC1符号内のデータシ
ンボルは(n+2)番目のデータシンボル等という具合
になっていく。
【0144】12個のC2パリティシンボルが上述のよ
うな方法で生成されると、それら12個のC2パリティ
シンボルは、この第1の仮のC1符号のC2ホールド部
分に挿入される。従って、プレカーサ(準備段階の)C
1符号が形成される。そして、8個のC1パリティシン
ボルが、上記プレカーサC1符号に含まれるデータとパ
リティシンボルに応じて従来のパリティシンボル生成を
行うことで生成される。生成されたC1パリティシンボ
ルは、C1ホールド部分に挿入され、C1符号が形成さ
れる。
【0145】図17に示したC1符号において、C2パ
リティシンボルは、データシンボルの2つのグループ間
に挿入される。あるいは、C2パリティシンボルを11
6データシンボルの末尾、すなわちC2符号の末尾に配
置させてもよい。図17で示したような構造を有するC
1符号の予め設定した数値は、ロングディスタンス誤り
訂正符号化データを構成する。すなわち、C1符号の予
め設定された数値は、図18に示されるような構造を有
するLフォーマットECC符号化データとして用いられ
る。
【0146】図18にLフォーマットの一例を示す。C
2符号あるいはC2ワードは、符号長が128シンボル
で、128個のC1符号あるいはC1ワードにわたりイ
ンターリーブされている。C2符号でイレージャ訂正を
行ない全パリティシンボルを使用して訂正すると、C2
符号中の12シンボルの誤りが訂正できる。これは、C
1符号12個に相当し、1632シンボルのバーストエ
ラーまで訂正できる。
【0147】この図18に例として挙げられているよう
に、i=0,1,…,127として128C1符号が用
いられる。各C1符号は、136シンボルであるS0
1,…Sj ,…S135 (j=0,1,…135)に続
く同期(sync)コードやパターンから構成される。図1
8において、円で示した箇所が、C2パリティシンボル
が生成される部分に相当する。上述したように、C2パ
リティシンボルは、C10 ,C11 ,…C1r (r:デ
ータシンボルの個数)符号に含まれるデータシンボルに
対応したC10 符号を得るために生成され、そしてパリ
ティシンボルを生成するために結合される。
【0148】図17及び図18によれば、シンボルS0
からS127 までがデータとC2パリティシンボルとを構
成し、シンボルS128 からS135 までがC1パリティシ
ンボルを構成することは明らかである。ここで、12個
のC2パリティシンボルがC1符号に記録されるため、
12個までのC2パリティシンボルが訂正され得ること
は好ましいことである。これら12個のデータシンボル
が12個の連続するC1符号に含まれるため、12個の
C1符号のバーストエラーが訂正され得る。これは、1
2×136=1632シンボルのエラー訂正に相当す
る。
【0149】図19にSフォーマットのECC符号化の
一例を示す。C1符号はLフォーマットと全く同じであ
る。C2符号は、符号長は、Lフォーマットと同じく1
28シンボルであるが、拘束長はLフォーマットの半分
になっており、64番目のC1符号で折り返されるよう
なインターリーブになっている。Lフォーマットと同じ
くC2符号中の12シンボルの誤りが訂正できるとする
と、C1符号6個分、すなわち816シンボルのバース
トエラーまで訂正できる。
【0150】例えば、これまで提案されてきたタイプの
CD−ROMに適用したECCフォーマットと比較する
と、本発明の実施例のLフォーマットあるいはSフォー
マットを利用すると、現行のCD−ROMでは25%割
いてきた冗長部分を本発明のCD−ROMにおいては1
5%まで削減を可能にする。また、訂正パリティが8お
よび12シンボルで、いわゆるロングディスタンス符号
(Long Distance Code、以下LDCという)となってお
り、高い訂正能力が得られる。
【0151】LフォーマットあるいはSフォーマットに
おけるECC符号化データで形成されるセクタは、図2
1に示すように、セクタが24シンボルで形成されるセ
クタヘッダを含み、また、18個のC1符号から構成さ
れ、この各C1符号は図17で示したような構造を有し
ている。ここで、セクタを含む末尾のC1符号は、4個
のエラー検出符号シンボルと、必要となるときまで確保
される12個のシンボルとを有している。また、セクタ
ヘッダは、図10に示したような構造を有している。そ
れにもかかわらず、セクタヘッダに存在するエラーは、
通常はC1符号を得るために生成されるC1パリティシ
ンボル1つだけ用いて訂正される。
【0152】本発明実施例の特徴としては、トラックに
記録されたようなC1符号に含まれるシンボルの順序
は、記録を行うために供給されるシンボルの順序とは異
なる。すなわち、図1に関しては、変調回路140に送
られるシンボルの順序は、スイッチ124に送られるシ
ンボルの順序とは異なる。ここで述べたような乱された
順序(不整順)でデータシンボルを記録することで、バ
ーストエラーがデータを破壊する、さらにデータを再生
成した場合にはこの再生成されたデータが解読処理不能
となる可能性が低減される。特に、仮にデータがビデオ
情報を示しているとすると、乱された順序(不整順)で
データシンボルを記録することで、バーストエラーが存
在するのにもかかわらず正確なビデオ映像が回復する可
能性が高くなる。図20は、データシンボルが記録を行
うために不整順で配列されるようすを概略的に示す。
【0153】ここで、データシンボルがDk の順序にて
ディスク上に記録されると仮定し、さらに、各C1符号
はm個のシンボルで形成されると仮定する。なお、これ
らのm個のシンボルの内、n個は、例えば、116個の
データシンボルや12個のC2パリティシンボル等のC
2符号を構成し、(m−n)個はC1パリティシンボル
を構成するものである。また、データ記録のためのi、
j、k、m、nの間の関係は、以下の式で示される。
【0154】 k=m×i+2×j−m , j<m/2 k=m×i+2×j−(m−1) , j≧m/2 仮に、記録されたシーケンスD0 、D1 、D2 、…のデ
ータシンボルがディスク上で出現すると、この出現した
データシンボルは偶数グループに続く奇数グループにグ
ループ化される。例えば、136シンボルについて考え
てみると、データシンボルD0 からD67までは奇数番号
のデータシンボルである奇数グループを構成し、データ
シンボルD68からD135 までは偶数番号のデータシンボ
ルである偶数グループを構成する。ここで、“奇数”と
“偶数”とは、これらデータシンボルが記録のために配
置されていた当初のシーケンスに関したものである。上
記式において、iはC1符号が配置されるシーケンス番
号であり、jはこの配置された各C1符号におけるm個
のシンボルのシーケンス番号であり、kはm個のシンボ
ルがディスク上のどの位置に記録されたかを示すシーケ
ンス番号である。すなわち、Dj ≠Dk である。
【0155】シーケンスD0 、D1 、…D135 のデータ
シンボルを有するC1符号がディスクから再生される
と、図2のリングバッファ217に取り込まれていたデ
ータシンボルは、図20に示したようなシーケンスに再
配列される。この図20で示すシーケンスは配列された
シーケンスであり、記録の際に当初図1のスイッチ12
4に存在していたデータシンボルと同様の、奇数及び偶
数データシンボルを交互に入れ替えたシーケンスで形成
される。記録されたC1符号に含まれるデータシンボル
が、実際にC10 符号やC11 符号の一部に属すること
が分かる。すなわち、仮に記録されたC11 符号はシン
ボルD0 、D1 、…D135 から形成され、再生成された
C10 符号はシンボルD1 、D3 、…D133 、D135
含み、さらに再生成されたC11 符号はシンボルD0
2 、…D132 、D134 を含んでいる。図2で示される
と共にディスクから再生成されたシンボルDk のリング
バッファ217内のシーケンスの保存位置は、以下のよ
うに表される。
【0156】i=(k/m)−(kmod2)+1 j=(m/2)×(kmod2)+(kmodm)/2 ここで、iはリングバッファより読み出されたC1符号
のシーケンス順序あるいは番号であり、jはリングバッ
ファより読み出された各C1符号におけるm個のシンボ
ルのシークエンスのシーケンス順序あるいは番号であ
り、kはm個のシンボルをディスク上に記録する際の乱
された順序あるいは不整順番号である。
【0157】すなわち、kが偶数であるシンボルをC1
符号の前半に並べ、kが奇数であるシンボルを1符号前
のC1符号の後半に並べる。このように遅延を行なうこ
とで、ディスク上のデータ順とC2符号のそれが一致し
なくなり、バーストエラーの影響を小さくすることがで
きる。
【0158】次に、LフォーマットかSフォーマットか
どちらかを識別する方法について述べる。前述のTOC
内のトラック情報のECCタイプか、あるいはサブコー
ド内のECCタイプにフォーマットの識別情報を記録す
る。あるいは、セクタシンクに特定のパタンを割り当て
ることを前述したが、このパタンを2通り用意して、L
とSフォーマットに振り分ける方法がある。こうするこ
とでセクタシンク検出と同時にECCフォーマットの識
別が可能である。また、別方法として、同期シンクの直
後に識別ビットを設けても良い。この場合、後述のEF
Mのランレングス条件を満足するようにする。
【0159】また、復号化装置にてこれらの識別情報を
利用しない方法も可能である。
【0160】すなわち、L、S両フォーマットともC1
符号は共通であり、訂正が可能であるが、C2符号は、
両者でインターリーブが異なる。もし、Lフォーマット
のつもりでSフォーマットのデータを訂正しようとする
と、C2符号はすべて訂正不能となる。従って、C2符
号訂正結果を監視することで、少々時間を要するが正し
いフォーマットに切り換えることが可能である。なお、
バーストエラー時の訂正不能は、C2のみならずC1も
訂正不能となるので、C1訂正の結果を調べれば、バー
ストエラーによる訂正不能か、フォーマットが間違って
いるのかの区別は容易にできる。
【0161】LフォーマットおよびSフォーマットは畳
み込み符号であるが、C2インターリーブを変えるだけ
でブロック符号に切替えることができる。
【0162】図22は、Lフォーマットをブロック符号
にした場合の一例を示す。同じC2符号内のシンボルを
同じ印で示す。四角のシンボルにC2符号内の順番を示
す。このようにC2インターリーブを折り返すことで、
1ブロックが8セクタであり、ユーザデータが16kバ
イトのブロック符号となる。そしてブロック単位で独立
して誤り訂正が行なうことができる。
【0163】図23は、Sフォーマットの例である。や
はり、同様にC2インターリーブを変更することで、1
ブロック4セクタ、ユーザデータが8kバイトのブロッ
ク符号となる。畳み込み符号かブロック符号かの区別
は、例えばTOCやサブコードの予備領域に識別IDを
記録することで可能である。
【0164】本フォーマットは、コンピュータデータや
画像の圧縮データなどの記録再生に使用されることを前
提としているため、誤り訂正不能が生じたときにその不
能部分が広範囲に拡大しないような配慮が必要である。
このため、元のデータ順とディスク上の記録順を一致さ
せて、バーストエラーが誤り訂正符号順に見てできるだ
け散らないようにしている。
【0165】次に本実施例に適用可能な変調方式の具体
例について説明する。
【0166】本実施例に適用可能な変調方式の第1の具
体例としては、本件出願人が先に特願平6−32655
号明細書及び図面において提案したものを挙げることが
できる。この変調方式は、通常のコンパクトディスクの
規格において用いられている8−14変調あるいはEF
M(Eight Fourteen Modulation )を改良したものであ
り、マージンビットを2ビットにしてデータ記録密度の
向上を図ったものである。
【0167】すなわち、通常のコンパクトディスク規格
のEFMは、8ビットのデータを14チャネルビットの
符号に変換し、さらにそれらを3チャネルビットのマー
ジンビットで連結して、デジタルサムバリエーションあ
るいはデジタルサムバリュー(Digital Sum Value 、以
下DSVという)を小さくし、変調信号の低周波成分を
低減している。EFMでは最短ランレングスが2に制限
されている、すなわち1と1との間のゼロは2個以上で
ある。これより、マージンビットは3ビットではなく2
ビットにすることが可能である。しかし、2ビットで
は、3種類のマージンビットしかなく、使用可能なマー
ジンビットがランレングスの制約からそのうちの1つに
限られることもある。ゆえに、DSV制御不可能な部分
が生じ、結果として、変調信号の低周波成分が十分に低
減されないため、サーボの安定性などに悪影響をおよぼ
す。
【0168】このような点を考慮して、上記特願平6−
32655号明細書及び図面において提案した変調方式
(以下これを改良EFMという)は、マージンビットを
2ビットにしてディスクに記録できるデータ量を増やし
つつ、低周波成分を十分に低減する変調方式である。上
記改良EFMは、EFMと異なるのはマージンビットが
2ビットでその選択方法が違うという点であり、8ビッ
トから14ビットへの変換テーブル、および最短記録波
長3T、最長記録波長11Tである点はEFMと全く同
じである。また、同期シンクパタンもEFMと同じであ
る。
【0169】ここで図24は、上記改良EFMにより変
調された出力信号を示している。
【0170】この図24において、上記8−14変換さ
れた14チャネルビットパターンのある1ワードのデー
タD1 とその次の1ワードのデータD2 との間を結合す
る2ビットのマージンビットM1 として、上記3種類の
マージンビットから最適のもの、すなわち上記DSVを
最小にするもの、を選択する場合を示し、上記ワードD
2 の次以降に続くワードを順次D3 、D4 、・・・と
し、Dm+1 までを調べている。また、データD2 とD3
との間の接続点のマージンビットをM2 、D3 とD4
の間の接続点のマージンビットをM3 、・・・、Dm
m+1 との間の接続点のマージンビットをMm としてい
る。
【0171】次に図25は、上記最適マージンビットを
選択するためのアルゴリズムを説明するためのフローチ
ャートである。この場合の最適マージンビットとは、チ
ャネルビットパターンと結合した際に、変調規則を破ら
ない選択可能マージンビットの内の、さらに上記累積D
SVを極力0に近付けるようなものである。この場合の
変調規則とは、ランレングスリミテッド(d,k)符号
として(2,10)を用いることであり、記録信号の波
形では、最短波長3T、最長波長11Tとなることであ
る。
【0172】また、図26は、このような改良EFMを
実現するための信号変調回路の具体例を示すものであ
る。
【0173】これらの図25、図26の説明に先立っ
て、上記改良EFMにより変調されて得られる記録信号
のフレーム構成を、図27を参照しながら説明する。
【0174】この図27において、フレーム先頭にフレ
ームシンクが設けられている。図のように8ビットデー
タは14ビットに変換され2ビットのマージンビットに
て連結される。マージンビットとしては、どこにおいて
も1と1の間に前述のように2個以上かつ10個以下の
0があるように、“00”、“01”および“10”の
うちの1種が選ばれる。また、マージンビットの挿入に
よって、フレーム同期パタンと同じ11Tの2回繰り返
しパタンが生じないようにする必要がある。
【0175】図28は、上記ルールに基づく禁止マージ
ンビット(以下Minh とする)の判別を示す図である。
すなわち、2つの14ビットデータD1 、D2 の間に挿
入するマージンビットに関して、図28中ハッチングで
示されているビットに関してテストを行い、その結果に
応じてD1 とD2 の連結に用いてはならないマージンビ
ットMinh を判別する。
【0176】この禁止パターン判別のアルゴリズムは以
下の通りである。
【0177】(1)14ビットデータD2 の前端の
“0”の個数Aと、D1 の終端の“0”の個数Bとの合
計が8個以上(A+B≧8)の場合:この場合にはマー
ジンビット“00”が禁止される(Minh =“0
0”)。
【0178】(2)14ビットデータD2 の最上位ビッ
トC1が“1”(A=0)または次位ビットC2が
“1”(A=1)の場合:マージンビット“01”が禁
止される(Minh =“01”)。
【0179】(3)14ビットデータD1 の最下位ビッ
トC14が“1”(B=0)または次位ビットC13が
“1”(B=1)の場合:マージンビット“10”が禁
止される(Minh =“10”)。
【0180】上述したような変調規則及び禁止パターン
判別に基づいて、図25の動作が行われる。すなわち、
図25は、図24に示す上記14チャネルビットデータ
1とその次のデータD2 との間を結合するマージンビ
ットM1 について、最適マージンビットを選択するアル
ゴリズムを示す図である。ここで言う最適マージンビッ
トとは、上記の禁止マージンビットに抵触せず、しかも
累積DSVを極力零に近づけるようなものである。
【0181】図25の最初のステップS1においては、
上記各マージンビットM1 、M2 、・・・、Mm のそれ
ぞれについて、14チャネルビットパターン系列の各ワ
ードのデータD1 、D2 、D3 、・・・、Dm 、Dm+1
と結合したときに上記変調規則の3T〜11Tルールを
破るような禁止マージンビットパターンMinh1
inh2、・・・、Minhmと、それぞれの禁止パターンの
個数NI1 、NI2 、・・・、NIm とを求めている。
【0182】次のステップS2においては、現在選択中
のマージンビットM1 の禁止パターンの個数NI1 を調
べることで、上記選択可能マージンビットが唯一か否か
を判別している。具体的には、上記3種類のマージンビ
ット“00”、“01”、“10”の内、上記禁止パタ
ーンが2個あるとき、選択可能マージンビットが1個の
みとなるから、ステップS2では、NI1 =2か否かを
判別している。
【0183】このステップS2でYES、すなわち禁止
パターンの個数NI1 が2で、選択可能マージンビット
が1個のみと判別されたときには、ステップS3に進
む。この場合には、マージンビットM1 に関しては選択
の余地がないため、M1 の禁止されていないパターンを
そのまま出力して終了する。
【0184】上記ステップS2でNO、すなわち禁止パ
ターンの個数NI1 が2よりも少なく、選択可能マージ
ンビットが2個以上あると判別されたときには、マージ
ンビットM1 に関しては選択の余地があり、ステップS
4以降に進んで、低周波成分を抑圧するマージンビット
の選択を行っている。
【0185】すなわち、ステップS4では、2≦n≦m
のnについて、NIn <2となるような最小のnを求め
る。2≦n≦mの全てのnについてNIn =2である、
すなわち全てのMn に関して選択の余地がないときは、
n=m+1とする。
【0186】次のステップS5においては、14ビット
データのD2 からDn までを、それぞれ禁止されていな
いマージンビットパターン、すなわちそれぞれ唯一の選
択可能マージンビットパターンで連結する。
【0187】次のステップS6では、現在選択中のマー
ジンビットM1 について、上記禁止パターンMinh1に相
当しない選択可能マージンビットパターンで14ビット
データD1 とD2 以降を連結した場合の、これまでの分
を含めてDn までの累積DSVを計算する。すなわち、
マージンビットM1 の禁止されていない各パターンにつ
いて、D1 以前の分も含めてDn までの累積DSVを計
算する。
【0188】次のステップS7では、上記ステップS6
で計算された累積DSVの絶対値が最小となるようなマ
ージンビットパターンを出力する。すなわち、絶対値の
最も小さい累積DSVを与えるM1 のパターンを出力し
て終了する。
【0189】ここで図29は、上記14チャネルビット
ワードの最大連結数あるいはDSVの計算を行う範囲の
ワードの上限値を与える上記有限の整数mを3とする場
合の一例を説明するための図である。
【0190】この図29において、14ビットデータD
1 の開始時点で、CWLL=“0”、また累積DSV=
−3であったとする。この図29の例の場合には、D1
とD2 の連結点では“10”、“01”、“00”のい
ずれのマージンビットも選択することができる(NI1
=0)。また、D2 とD3 の連結点では“00”以外の
マージンビットは選択できず(NI2 =2)、D3 とD
4 の連結点では“10”、“01”が選択できる(NI
3 =1)。ここで、マージンビットM1 の各パターン
“10”、“01”、“00”に対応する各チャネルビ
ットパターンをそれぞれ図29の(A)、(B)、
(C)に示し、またDSVの軌跡を図29の(D)の各
曲線a、b、cにそれぞれ示す。
【0191】従来のマージンビット決定アルゴリズムを
適用した場合、D2 の終端における累積DSVを比較
し、絶対値を最小とする“01”がM1 の最適マージン
ビットとなる。
【0192】この具体例によれば、M1 は、D3 までの
累積DSVが最小になるものが選択される。これらよ
り、“00”が最適マージンビットであると判断され
る。
【0193】次に、上記図26を参照しながら信号変調
回路の一具体例を説明する。この具体例では、上記DS
Vを計算するときの14チャネルビットデータのワード
数の上限値を与える整数mを4とした場合を示してい
る。この図26の禁止マージンビット判別回路30及び
マージンビット発生回路50において、上述した信号変
調方法の実施例と同様な動作が行われる。
【0194】この図26において、入力端子10には、
図示しないデータ発生回路から前述のように1シンクフ
レーム当り32シンボルのデータが入力される。8ビッ
トの各シンボルはテーブルROM11により、それぞれ
14ビットデータに8−14変換される。
【0195】サブコーディングフレームを構成する98
シンクフレームの第0および第1シンクフレームには、
前述のように14ビットのサブコードシンク信号S0お
よびS1が付加される。このサブコードシンク信号S0
およびS1の付加は、図示しないサブコードシンクタイ
ミング信号に基づいて、サブコードシンク付加回路12
によって行われる。
【0196】疑似フレームシンク付加回路13は、図示
しないフレームシンクタイミング信号に基づき、14ビ
ットの疑似フレームシンク信号S’f(=“1XXXX
XXXXXXX10”)を各シンクフレームの先頭に付
加する。疑似フレームシンク信号S’fの先端1ビット
および終端2ビットのビットパターンは正規の24ビッ
トフレームシンク信号(=“100000000001
000000000010”)のそれと同一であるの
で、マージンビットを選択する場合、他の14ビットデ
ータと全く同一の処理が可能となる。
【0197】サブコードシンク信号S0、S1および疑
似フレームシンク信号S’fを含む14ビットデータ
は、縦列接続されたレジスタ14〜17に供給される。
レジスタ14の入力をD5 とし、レジスタ14〜17の
それぞれの出力をD4 、D3 、D2 、D1 とする。
【0198】14ビットデータD5 およびD4 は、禁止
マージンビット判別回路30に供給される。また、D5
は後述するマージンビット発生回路50にも供給され
る。
【0199】禁止マージンビット判別回路30は、D4
とD5 の連結点において前述の禁止マージンビット判別
アルゴリズムに抵触する禁止マージンビットを判別し、
マージンビット禁止信号Sinh4を発生する。具体的には
前記図28と共に説明したビットの組み合せを、組み合
せ判別回路により検出することで実現できる。
【0200】マージンビット禁止信号Sinh4は3ビット
からなり、各ビットは3種類のマージンビット“1
0”、“01”、“00”にそれぞれ対応する。例え
ば、前述の禁止マージンビット判別アルゴリズムにより
第1および第2マージンビット“10”、“01”が禁
止される場合、3ビットのマージンビット禁止信号S
inh4は“110”とされる。
【0201】フレームシンク変換回路18は、図示しな
いフレームシンクタイミングに基づいて、順次入力する
14ビットデータD1 の内、疑似フレームシンク信号
S’fを正規の24ビットフレームシンク信号Sfに変
換し、また他の14ビットデータはそのまま、P/Sレ
ジスタ19に供給する。
【0202】24ビットのパラレルイン/シリアルアウ
ト(P/S)レジスタ19は、24.4314MHzの
チャネルビットクロックに基づいて、14ビットデータ
(フレームシンク信号Sfの場合のみ24ビットデー
タ)と、後述するマージンビット発生回路50から入力
される2ビットデータ(マージンビット)とを交互にシ
リアル出力する。
【0203】24.4314Mbpsの速度で出力され
るシリアル信号は、NRZI回路20によるNRZI変
調後、記録信号として、例えば再生専用光ディスクの原
盤マスタリング装置や、追記/書き換え型光ディスクの
ディスク記録回路に供給される。
【0204】NRZI変調された信号が供給されるDS
V積分回路40は、この入力信号のDC成分を16チャ
ネルビットを単位として積分し、この累積DSVの値を
マージンビット発生回路50に出力する。
【0205】次に、マージンビット発生回路50につい
て説明する。このマージンビット発生回路50は、3種
類のマージンビット“10”、“01”、“00”のう
ち最適なマージンビットを出力する。最適なマージンビ
ットとは、先に説明した2つの14ビットデータD1
2 との間をこのマージンビットで連結することによ
り、連結箇所においても上記変調規則である3T〜11
Tルールが成立し、かつフレームシンク信号の誤発生を
防止すると共に、変調された出力信号の累積DSVを極
力零に近づけるように選択されたマージンビットであ
る。
【0206】このマージンビット発生回路50は、先に
図25と共に説明した最適マージンビットの選択アルゴ
リズムを実現するものである。
【0207】以上説明したような改良EFMによれば、
従来のDSV制御法ではDSVを十分に制御できずに、
しばしばマージンビットの選択肢が限定されるような系
でも、マージンビットの選択肢が生じる点までのDSV
を考慮して累積DSVを小さくするような制御を行うた
め、変調信号の低周波成分の抑圧に大きな効果が得られ
る。したがって、マージンビットのビット数を削減して
光ディスクの大容量化をはかる際に、サーボの安定化や
データ復調時の誤り率の低減などに大きく寄与すること
ができる。データ記録密度としては、17/16倍に高
めることができる。また、8−14変換テーブルは従来
のEFMと同じであるため、回路上で従来のシステムと
の互換性が非常に取りやすくなるという利点もある。
【0208】次に、本実施例に適用可能な変調方式の他
の具体例について説明する。
【0209】上記EFMや改良EFMにおいては、8ビ
ット符号を一旦14ビットに変換しているのに対し、こ
の方式は、8ビットを直接16ビット符号に変換する。
マージンビットは無い。以下、この変調方式を8−16
変調方式と呼ぶ。8−16変調も、1と1の間の0は2
個以上10個以下、すなわちランレングスリミテッド
(2,10)符号であるというEFMの条件を満足す
る。
【0210】上記EFMや改良EFMでは8ビットを1
4ビットに変換するテーブルは1種類であるが、上記8
−16変調では、8ビットを16ビットに変換するテー
ブルが数種類ある。ここでは、基本テーブルが4種類あ
るような具体例について説明する。
【0211】4種類の各基本テーブルT1 〜T4 は、そ
れぞれについて上記DSVが正方向に大きい符号からな
るテーブルと、DSVが負方向に大きい符号からなるテ
ーブルから成っている。前者をテーブルTa、後者をテ
ーブルTbとする。従って、全テーブルは、T1a
1b、T2a、T2b、T3a、T3b、T4a、及びT4bの8種
類となる。
【0212】ここで、前の符号の最後が“1”か“1
0”で終わる場合は、次の符号は基本テーブルT1 より
選ぶ。前の符号が2個以上5個以下の連続した0で終わ
る場合は、基本テーブルT2 又はT3 を選ぶ。前の符号
が6個以上9個以下の連続した0で終わる場合は、基本
テーブルT4 を選ぶ。また、フレームシンクの後の最初
の1バイトは必ず基本テーブルT1 の変換符号から始め
るものとする。基本テーブルT2 とT3 の変換符号は、
例えば、基本テーブルT2 では第1ビットと第13ビッ
トが必ず0であり、基本テーブルT3 では両ビットのど
ちらかは必ず1であるというように、いずれの基本テー
ブルの符号であるかを識別できるような工夫がなされて
いる。
【0213】ここで、同じ基本テーブルで違う2つの入
力値が同じ符号に変換されるような変換を許すものとす
る。この場合、次に使用する基本テーブルを、例えばテ
ーブルT2 又はT3 と変えることにより、復調時に元の
入力値が一意的に求まる。
【0214】例えば、基本テーブルT2 において、入力
値が「10」と「20」の場合、いずれも“0010000100
100100”に変換されるものとするとき、入力値が「1
0」のときは次のテーブルがT2 、入力値が「20」の
ときは次のテーブルがT3 であるように割り当てるわけ
である。従って、復調時に、“0010000100100100”を逆
変換する場合には、次の符号を調べ、それが基本テーブ
ルT2 に属せば元の値が「10」であり、基本テーブル
3 に属せば元の値が「20」であるとわかる。これら
の基本テーブルT2 とT3 との識別は、上述したよう
に、第1ビットと第13ビットとを調べることにより容
易に行える。
【0215】次に各基本テーブルT1 〜T4 のそれぞれ
について、上記DSVに応じて区別したテーブルTa、
Tbには、DSVが大きい符号のみならず、DSVが小
さい符号も割り当てられている。これらは、テーブルT
a、Tbで共通の符号とする。例えば、入力値が64未
満の場合は、DSVが大きい符号に変換され、テーブル
Taでは正方向に、テーブルTbでは負方向に大きい符
号に変換されるが、入力値が64以上の場合には、テー
ブルTa、Tbで共通なDSVが小さい符号に変換され
るようになっている。
【0216】図30は、上述したような8−16変調方
式を実現するための変調回路の一構成例を示している。
【0217】この図30において、例えばROM等を用
いて構成されるメモリ62、63、64、65、66、
67、68、及び69には、それぞれ上記各テーブルT
1a、T1b、T2a、T2b、T3a、T3b、T4a、及びT4b
書き込まれている。また、各基本テーブルT1 〜T4
ついての上記テーブルTa、Tbからの出力は、それぞ
れ切換スイッチ71〜74の被選択端子a、bにそれぞ
れ送られている。例えばテーブルT1aのメモリ62から
の出力は切換スイッチ71の被選択端子aに、テーブル
1bのメモリ63からの出力は切換スイッチ71の被選
択端子bにそれぞれ送られている。これらの切換スイッ
チ71、72、73及び74からの出力は、切換スイッ
チ75の被選択端子x1、x2、x3及びx4にそれぞ
れ送られている。切換スイッチ75からの出力は、テー
ブル切換回路76及びDSV計算回路77に送られると
共に、出力端子78を介して取り出される。
【0218】入力端子61からの変調しようとする入力
データは、これらのメモリ62〜69の各テーブルT1a
〜T4bに送られて、8ビット毎に16チャネルビットの
変換符号に変換される。図30の例では、切換スイッチ
71が被選択端子aに接続され、切換スイッチ75が被
選択端子x1に接続されているから、メモリ62のテー
ブルT1aで変換された符号が切換スイッチ75より取り
出され、テーブル切換回路76及びDSV計算回路77
に送られる。
【0219】テーブル切換回路76では、上述したよう
に符号末尾の“0”の数により次に使用するテーブルを
選択し、切換スイッチ75を切り換える。例えば、テー
ブル切換回路76で次に基本テーブルT3 を選択するよ
うに判別されたときには、切換スイッチ75を被選択端
子x3に切換接続する。
【0220】DSV計算回路77では、累積DSVを計
算し、その結果が正方向に大きい場合は、切換スイッチ
71〜74をいずれも被選択端子b側に切換接続し、負
方向に大きい場合は、切換スイッチ71〜74をいずれ
も被選択端子a側に切換接続する。どちらでもない場合
は、前に接続されている状態を保持する。このようにし
て、累積DSVが正方向に大きい場合は、次にDSVが
負方向に大きい符号を、累積DSVが負方向に大きい場
合は、次にDSVが正方向に大きい符号を選ぶようにし
て、累積DSVを常に0に近付けるように制御する。
【0221】次に、図31は、上記8−16変調方式に
より変調された信号を復調するための復調回路の一構成
例を示している。
【0222】この図31において、ROM等のメモリ8
4〜87に書き込まれているテーブルIT1 〜IT
4 は、上記各基本テーブルT1 〜T4 の変換に対する逆
変換を行うためのものである。ここで、上記DSVに応
じて区分された各テーブルTa、Tbについて、変換値
は共通のものがなく、逆変換では一意的に変換値、すな
わち元の8ビット値が決まるので、逆変換テーブルは1
つにまとめられている。
【0223】入力端子81を介して入力された変換符号
は、レジスタ82を経てメモリ84〜87に送られ、逆
変換用の各テーブルIT1 〜IT4 を参照することで1
6ビットから8ビットへの逆変換が行われる。テーブル
切換回路83は、切換スイッチ88を被選択端子y1、
y2、y3、y4のいずれかに切換接続制御すること
で、上記逆変換用のテーブルIT1 、IT2 、IT3
IT4 を切換選択している。
【0224】テーブル切換動作について説明すると、上
記フレームシンク後の最初の1バイトは、上記基本テー
ブルT1 が使用されると決まっているので、切換スイッ
チ88を被選択端子y1に接続し、メモリ84のテーブ
ルIT1 からの出力を選択する。ここで、テーブル切換
回路83には逆変換前の符号が入力され、その末尾を調
べることで次のテーブルを知り、切換スイッチ88をそ
のテーブルに切り換えて次の出力を得る。テーブルIT
2 、IT3 の識別は、上記基本テーブルT2 、T3 の選
択について説明したように特定のビットを調べればよ
い。また、1つのテーブルで異なる8ビット値に同じ変
換符号を割り当てている場合は、上述の通り、その次の
符号がどのテーブルに属しているが知る必要がある。そ
こで、テーブル切換回路83には、レジスタ82の前段
の次に入力される符号を入力して先読みし、その符号の
テーブルを識別して、切換スイッチ88を当該テーブル
に切り換えるようにしている。切換スイッチ88からの
出力は、出力端子89を介して取り出される。
【0225】以上に述べた方法により、入力データの8
ビットを直接的にテーブルを参照して16ビットに変換
する8−16変調、及び逆変換の復調が実現できる。
【0226】従来のEFMと比べ、前記改良EFMおよ
び上記8−16変調は、16/17、すなわち約6%、
総データ量を減らすことが可能である。
【0227】次に、本発明の上述した実施例を、動画像
音声信号を記録再生するディジタルビデオディスクに応
用した例を次に述べる。
【0228】ここで、動画像音声信号の圧縮伸長方式に
は、蓄積用動画像符号化の一方式であるMPEG(Movi
ng Picture Image Coding Experts Group )方式を採用
するものとする。
【0229】動画像音声信号記録の場合は、サブコード
には、上記図11の(D)、(E)に示すように、サブ
コードアドレス(SubcodeAddress )=3、4として、
次のように画像関連情報が記録される。
【0230】サブコードアドレスが3の場合、上記図1
1の(D)に示すように、サブコードアドレスに続く4
バイトには、直前I距離(Prev I Distance(2 byte
s))、次I距離(Next I Distance(2 bytes))が記録さ
れる。このサブコードアドレス3は、ユーザデータにI
SO11172−2(MPEG1 Video)、IS
O13818−2(MPEG2 Video)が記録さ
れる場合に使用される。
【0231】直前I距離(Prev I Distance(2 bytes))
には、現在のセクタアドレスと、直前のIピクチャヘッ
ダが含まれるセクタのセクタアドレスの差の絶対値が記
録される。ただし、当該セクタにIピクチャが含まれる
場合には、0が記録される。
【0232】次I距離(Next I Distance(2 bytes))に
は、現在のセクタアドレスと、直後のIピクチャヘッダ
が含まれるセクタのセクタアドレスの差の絶対値が記録
される。ただし、当該セクタにIピクチャが含まれる場
合には、0が記録される。
【0233】サブコードアドレスが4の場合、上記図1
1の(E)に示すように、サブコードアドレス続く4バ
イトには、ピクチャタイプ(Pictyre Type (2 byte
s))、テンポラリリファレンス(Temporal Reference
(1 bytes))、予備(Reserved (1Bytes))が記録され
る。サブコードアドレス4は、ユーザデータにISO1
1172−2(MPEG1 Video)、ISO13
818−2(MPEG2 Video)が記録される場
合に使用される。
【0234】ピクチャタイプ(Pictyre Type (2 byte
s))には、当該セクタに記録されているピクチャのピク
チャタイプが記録される。
【0235】テンポラリリファレンス(Temporal Refer
ence (1 bytes))には、当該セクタに記録されているピ
クチャのテンポラリリファレンス番号が記録される。
【0236】ピクチャタイプおよびテンポラリリファレ
ンス番号の意味はISO11172−2(MPEG1
Video)、ISO13818−2(MPEG2 V
ideo)による。ピクチャタイプおよびテンポラリリ
ファレンス番号に関して、もし当該セクタに2つ以上の
ピクチャデータが含まれ、それぞれ異なるピクチャタイ
プおよびテンポラリリファレンス番号を持つときは、当
該セクタのユーザデータ内で最初に現れたピクチャヘッ
ダが示すピクチャタイプを記録するものとする。
【0237】予備(Reserved (1 Bytes))には将来情報
が記録されることを想定して、領域を確保しておく。値
としてはゼロを書き込む。
【0238】サブコードにタイムコードが記録されてい
る場合、そのタイムコードの示す時刻は、当該セクタの
ユーザデータにMPEG2ビデオデータのピクチャヘッ
ダが含まれる場合、そのピクチャヘッダに対応するピク
チャの表示時刻が記録される。ただし、当該セクタに複
数のピクチャヘッダが含まれる場合は、最初のピクチャ
ヘッダに対応するピクチャの表示時刻とする。当該セク
タのユーザデータにMPEG2ビデオデータのピクチャ
ヘッダ含まれない場合、当該セクタから逆方向、すなわ
ちセクタ番号が小さくなる方向に直近のピクチャヘッダ
に対応するピクチャの表示時刻が記録される。
【0239】図32は動画像音声信号を符号化記録する
符号化装置である。
【0240】この図32において、マルチプレクサ10
7からの出力は、前記図1の装置の入力端子121に送
られるものとする。
【0241】ビデオ信号(Y,R−Y,B−Y)は、ア
ナログ/ディジタル(A/D)変換器101でディジタ
ル信号に変換され、次の圧縮回路102に送られる。圧
縮回路102では、ISO11172−2(MPEG1
Video)又はISO13818−2(MPEG2 Vide
o)に定められているMPEG符号化方式によりビデオ
信号の圧縮を行なう。圧縮されたビデオデータは、次の
コードバッファメモリ103に蓄えられた後、マルチプ
レクサ107に送られる。Iピクチヤデータがある位置
を示すIピクチャ存在情報、ピクチャの種別を示すピク
チャタイプ情報、テンポラリリフアレンス番号が記録さ
れたテンポラリリフアレンス情報、そしてタイムコード
などは圧縮回路102よりシステムコントローラ110
に送られ、上記図1のセクタヘッダエンコーダ129に
てセクタヘッダ情報として記録される。
【0242】オーディオ信号(L,R)は、A/D変換
器104でディジタル信号に変換され、圧縮回路105
に送られる。圧縮回路105では、ISO11172−
3(MPEG1 Audio)、ISO13818−3(MP
EG2 Audio)、又はソニー株式会社のMD(ミニデイ
スク)規格に応じた、いわゆるATRAC(AdaptiveTr
ansform Acousitc Coding)に定められている符号化方
法で符号化しオーディオ信号の圧縮を行なう。
【0243】圧縮されたオーディオデータは、オーディ
オバッファメモリ106に蓄えられた後、マルチプレク
サ107に送られる。また、オーディオ信号は、これら
の圧縮を行なわず、例えば16ビットリニアデータのま
ま、マルチプレクサ107に送ってもよい。
【0244】キャラクタ、コンピュータ、グラフィッ
ク、MIDIなどのサブ情報は、マルチプレクサ107
に送られる。
【0245】字幕データは、文字発生器111で作られ
て、次の圧縮回路112で、例えばランレングス可変長
符号化されて、マルチプレクサ107に送られる。
【0246】マルチプレクサ107では、ビデオ、オー
ディオ、サブ情報、字幕の各データをISO11172
−1(MPEG1 System )又はISO13818−1
(MPEG2 System )の規定に準拠して多重化する。
マルチプレクサ107の出力は、図1で説明した符号化
装置に入力され、光ディスク111が製造される。
【0247】図33は動画像音声信号を再生する復号化
装置である。
【0248】前記図2で説明した装置の出力端子224
からの出力信号が、デマルチプレクサ248に入力され
るものとする。
【0249】デマルチプレクサ248では、ISO11
172−1(MPEG1 System)又はISO1381
8−1(MPEG2 System)に規定に従つて、ビデ
オ、オーディオ、字幕、サブ情報のデータに逆多重化分
離される。
【0250】ビデオデータは、コードバッファメモリ2
49に蓄えられた後、伸長回路250に入力される。こ
こで、ISO11172−2(MPEG1 Video)又は
ISO13818−2(MPEG2 Video)に準拠して
データが伸長復号化され、元のビデオデータが得られ
る。この後、ポストプロセッサで、後述の字幕データが
スーパーインポーズされて、次のディジタル/アナログ
(D/A)変換器251でアナログ信号に変換されて出
力される。
【0251】オーディオデータは、オーディオバッファ
メモリ252に蓄えられた後、ISO11172−3
(MPEG1 Audio)又はISO13818−3(MP
EG2Audio)、又は上記MD(ミニデイスク)規格に
応じたATRAC、に準拠して伸長回路253にて伸長
復号化され、元のオーディオデータが得られる。圧縮を
せず、例えば16ビットデータリニアデータのまま記録
されている場合は、伸長はされず次のD/A変換器25
4に直接送られる。これらのデータはD/A変換器25
4でアナログ信号に変換されて出力される。
【0252】サブ情報は、デマルチプレクサ248より
直接出力される。
【0253】字幕データは、字幕コードバッファ233
に蓄えられた後、字幕デコーダ260に入力される。こ
こで、ランレングス可変長復号化されて、ポストプロセ
ッサ256に送られる。
【0254】デマルチプレクサ248は、これら、コー
ドバッファメモリ249、オーディオバッファメモリ2
52、字幕コードバッファ233の残量を監視し、デー
タが溢れないよう、これらに対するデータ出力を制御す
る。
【0255】ユーザインターフェース231及びシステ
ムコントローラ230は、前述した図2の各部と同様で
ある。
【0256】上述のように本発明の一実施例をディジタ
ルビデオディスクの用途に適用する場合に、データ記録
に伴う付加データについて以下説明する。
【0257】この場合、ディジタルビデオディスク(以
下DVDという)に記録されるデータは、いわゆるMP
EGで圧縮されたビデオデータと、MPEG又は他の圧
縮方法で圧縮されたもしくは圧縮されないリニアPCM
のオーディオデータと、字幕データとが多重化された多
重化データである。
【0258】多重化されたデータは、その内容によって
いくつかのまとまりに分けることができる。この分割さ
れたひとまとまりをチャプタという。1つまたは複数の
チャプタから成る多重化データがディスクに記録され
る、というように言い換えることもできる。
【0259】図34に示すように、1つのチャプタは1
つのトラックに割り当てられる。
【0260】これにより、トラックサーチの機能を用い
てチャプタサーチが実現できる。DVD(ディジタルビ
デオディスク)では、アプリケーションTOCをトラッ
ク1に置き、多重化データはトラック2以降に記録す
る。従って、ユーザから見て最初に再生されるチャプ
タ、すなわちチャプタ1は、トラック2となる。このよ
うにトラック番号とチャプタ番号とは通常異なるが、ト
ラック番号とチャプタ番号とは1対1で対応する。すな
わち、1枚のディスク内では、チャプタ番号からトラッ
ク番号が一意に求まり、またその逆もいえる。
【0261】また、DVDとして固有のTOCやサブコ
ード以外の付加情報をも記録し、再生し、サーチ等に利
用するため、DVDでは、DVD用のサブコードと、ア
プリケーションTOCとを使用する。
【0262】DVDでのサブコードとアプリケーション
TOCを説明する前に、DVD用途での各トラックでの
データの記録方法について説明する。
【0263】DVDでは、データとしていわゆるMPE
Gで圧縮されたビデオデータと、MPEG又は他の圧縮
方法で圧縮されたもしくは圧縮されないリニアPCMの
オーディオデータと、字幕データとが多重化されたデー
タが記録される。多重化データは、その内容によって分
割して記録することができる。この分割をチャプタとよ
ぶ。1つのチャプタは1つのトラックに割り当てられ、
トラックによるサーチ機能を用いてサーチを行うことに
より、チャプタによるサーチが可能になる。DVDで
は、アプリケーションTOCをトラック1に置き、多重
化データはトラック2以降に記録する。従って、ユーザ
から見て最初に再生されるチャプタ、すなわちチャプタ
1は、トラック2となる。このようにトラック番号とチ
ャプタ番号とは異なることが許されるが、トラック番号
とチャプタ番号とは1対1で対応する。
【0264】ここで、DVD用のサブコードとは、前述
した図11の(C)〜(E)に示すような、サブコード
アドレスが2〜4となるものである。これらの詳細は、
前述した通りであるため、説明を省略する。
【0265】上記アプリケーションTOCは、ディスク
に記録されているDVD番組の内容を示す情報である。
これは、DVDとして使用するために必要又は便利とさ
れる情報であり、前記表1に示すTOCでは足りない情
報を加えている。
【0266】すなわち、アプリケーションTOCは、図
35に示すように、ディスク情報、チャプタ情報、Rese
rved、Name Field、Sea of Stream Parameter 、Sea of
Entry Point Info 、Reservedから構成される。ただ
し、チャプタ情報は、チャプタ番号における昇順の順序
でチャプタの数だけ繰り返される。
【0267】ディスク情報は、ディスク全体に共通する
情報を記録するフィールドの集合体であり、チャプタ情
報は、チャプタ毎に異なる情報を記録するフィールドの
集合体である。ディスク情報の内容を図36に、チャプ
タ情報の内容を図37にそれぞれ示している。これらの
ディスク情報及びチャプタ情報については後述する。
【0268】図35のアプリケーションTOC構造にお
いて、予備(Reserved)は、予備の領域である。値とし
ては数値0をおく。
【0269】名前フィールド(Name Field)は、各チャ
プタの名前を記録するフィールドである。図38に示す
ように、それぞれ8バイトからなる Name Field #0から
NameField #2047のName Field Entryから構成される。
各チャプタの名称は、1つ又はいくつかの連続したName
Field Entryに記録される。すなわち、あるチャプタの
名称については、その名称び記録されている位置の先頭
が、後に示すチャプタ情報の Point to Chapter Nameに
記録されているName Field Entryで示され、そのチャプ
タの名称が記録される。Name Field Entryにはチャプタ
の名称が左詰めで記録され、最後のバイトの次のバイト
及び余ったバイトには、文字null(文字コード0)が記
録される。チャプタの名称が8バイトを越える場合に
は、連続したName Field Entryにチャプタの名称が記録
される。チャプタの名称が8バイトを越える場合にも、
最後のバイトの次のバイト及び余ったバイトには、文字
null(文字コード0)が記録される。
【0270】ストリームの種類パラメータ(Sea of Str
eam Parameter )には、図39に示すように、4バイト
で構成されるStream Parameterが連続して記録されてい
る。各Stream Parameterは、多重化された各ストリーム
の種類を示す情報である。各チャプタに記録される多重
化データは、1つ又は複数のストリームが多重化された
ものであり、このSea of Stream Parameter には、多重
化データを構成するストリームの情報が各チャプタ毎に
まとまって記録される。
【0271】ストリームパラメータ(Stream Paramete
r)には、図41に示すように、Stream Type と、Strea
m ID と、Languageで構成されている。Stream Type に
書かれる情報は、図43に定義する通りである。Stream
ID は、ストリームに付加される番号を記録するフィー
ルドである。Languageには、そのストリームが、オーデ
ィオ又は字幕データのように言語に依存する場合に、そ
のストリームに用いられている言語を、ISO3166
で定義される数値又は2バイトの文字によって表される
国名情報を用いて記録するフィールドである。ただし、
そのストリームが特定の言語には依存しない場合は、数
値0xFFFFを記録するものとする。
【0272】シーオブエントリポイント(Sea of Entry
Point Info )には、図40に示すように、4バイトで
構成されるEntry Point Infoが連続して記録されてい
る。各Entry Point Infoには、図42に示すように、I
ピクチャのあるセクタすなわちエントリポイントの位置
情報がその位置におけるチャプタ番号と対応して記録さ
れている。各Entry Point Infoは、その位置すなわちセ
クタ番号に関して昇潤に並べられて、Sea of Entry Poi
nt Info に記録されている。
【0273】Sea of Entry Point Info に続くReserved
は、予備の領域である。値としては数値0を記録してお
く。
【0274】次に、ディスク情報は、図36に示すよう
に構成される。
【0275】この図36において、TOC識別(TOC Id
entifier)は、このアプリケーションTOCのデータ形
式の種類を表す識別文字列であり、文字列“AVTOC001”
が記録される。この文字列によって、この文字列以降の
バイト又はセクタに記録されているデータが、図35〜
図44で示されるアプリケーションTOC構造を持つこ
とを識別することができる。
【0276】TOC言語(TOC Language)は、上記Name
Fieldに記録されているチャプタの名称が記述されてい
る言語を判断するのに目安となる情報を記録するフィー
ルドであり、記録されるデータの内容は、TOCのディ
スク情報におけるLocal Language Country Code と同様
である。
【0277】予備(Reserved)は、予備の領域である。
値としては数値0を記録しておく。
【0278】エントリポイントの総数(Total Number o
f Entry Point )には、そのディスクのSea of Entry P
oint Info に存在するEntry Point Infoの総数を記録し
ておく。
【0279】ピクチャアクセスポイントの総数(Total
Number of Picture Access Point)とそれに続く予備
(Reserved)は、予備の領域である。値としては数値0
を記録しておく。
【0280】次に、チャプタ情報は、図37に示すよう
な構成を有している。
【0281】この図37において、チャプタ番号(Chap
ter Number)は、そのチャプタに付される番号を記録す
るフィールドである。1バイトで表され、0から255
までの値をとることができる。各チャプタ間で重複した
チャプタ番号は持てないこととする。また、チャプタ番
号は、直前に置かれているチャプタのチャプタ番号に1
を加えたものとする。ただし、そのディスクの最初のチ
ャプタに関しては、その限りでない。
【0282】対応トラック番号(Corresponding Track
Number)は、そのチャプタが、ディスク上でどのトラッ
クに記録されているかを表す情報を記録するフィールド
である。
【0283】チャプタカテゴリー(Chapter Category)
は、そのチャプタに記録されているデータの内容を示す
情報であり、記録するデータの定義は、図44による。
【0284】チャプタ名称のポインタ(Pointer to Cha
pter Name )そのチャプタの名称が記録されている場所
を示す情報を記録するフィールドである。名称は、Name
Field中の#0から#2047までのフィールドに記録
されており、Name Fieldの箇所で説明した方法で記録さ
れている。このPointer to Chapter Name には、当該チ
ャプタの名称がどの番号のフィールドから記録されてい
るかが0から2047までの数値によって記録されてい
る。
【0285】ストリームパラメータのポインタ(Pointe
r to Stream Prameter)は、そのチャプタに記録されて
いる多重化データに多重化されているストリームに関す
る情報すなわちストリームパラメータが、Sea of Strea
m Prameter中の何番目から記録されているかを示す情報
が記録されている。Sea of Stream Prameterで説明した
ように、Stream Prameter は各チャプタ毎にまとまって
記録されており、Pointer to Stream Prameterは、当該
チャプタに関する最初のStream Prameter が何番目であ
るかを表す。
【0286】ストリーム番号(Number of Stream)は、
上記の当該チャプタに関するストリームパラメータが、
いくつ記録されているかの情報を記録するフィールドで
ある。
【0287】エントリポイントのポインタ(Pointer to
Entry Point)は、そのチャプタで最初に現れるEntry
Point Infoが、上記Sea of Entry Point Info 中で何番
目なのかを表す情報を記録するフィールドである。
【0288】エントリポイント数(Number of Entry po
int )は、上記Sea of Entry PointInfo 中で示される
エントリポイントの内、当該チャプタ中に現れるエント
リポイントの数を記録するフィールドである。
【0289】ISRCは、そのチャプタに楽曲が記録さ
れる場合、その楽曲に付けられたISRC(Internatio
nal Standard Recording Code )を記録するフィールド
である。そのチャプタに楽曲が記録されない場合には、
このフィールドには文字コード0xFFの文字を12バイト
繰り返して記録するものとする。
【0290】予備(Reserved)は、予備の領域である。
値としては数値0を記録しておく。
【0291】以上のようにして、ディジタルビデオディ
スク(DVD)の用途でのデータ記録が行える。
【0292】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、圧縮されたビデオデータや圧縮された御デ
ータを含むメインデータが付加データと共に記録される
直径140mm以下の光ディスク記録媒体であって、ト
ラックピッチが0.646〜1.05μm、記録線密度
が0.237〜0.387μm/bit、ディスク記録
領域が中心より半径20mm以上65mm未満、線速度
が3.3〜5.3m/sec、ピット形状がエンボスピ
ットであり、基板厚が1.2±0.1mmの各条件を満
足し、ディスク上に設けられたTOC領域にはディスク
名及びトラック情報が少なくとも記録され、上記トラッ
ク情報は各トラックの開始セクタを含み、ディスク上の
各セクタの先頭にはそれぞれセクタヘッダが配置され、
このセクタヘッダは、セクタシンク、セクタアドレス、
誤り検出符号、及びサブコードを含み、記録データとし
て、8パリティシンボル以上のロングディスタンス符号
により誤り訂正符号化されたデータを用い、ランレング
スリミテッド(d,k)符号として(2,10)を用い
て変調された記録信号が記録された光ディスク記録媒体
を用いているため、CD−ROMに比べて、より大容量
の圧縮ビデオデータを、より速い転送速度で、より速く
アクセスできる。
【0293】また、8パリティシンボル以上のロングデ
ィスタンス符号(LDC)である誤り訂正符号を採用し
ているため、訂正能力の向上と冗長度の削減が可能とな
る。また、光ディスクの記録密度を大幅に向上させるこ
とが可能となる。さらに、誤り訂正符号など記録フォー
マットの変更により、冗長度を低減し、誤り訂正能力を
上げ、より大容量データを記録できる。また、アクセス
を迅速に行なうことが可能となる。
【0294】また、変調方式として、記録データの8ビ
ットを記録信号の16チャネルビットに変換しているた
め、冗長度の削減が可能となり、データの順番とディス
ク盤上の記録順番とを一致させているため、セクタヘッ
ダが迅速に読める。
【0295】さらに、ディジタルビデオディスク(DV
D)に固有のTOCとしてのアプリケーションTOCを
記録しているため、DVDを再生する際により適切なア
クセスや処理が行え有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例としての光ディスク記録側
すなわちディスク製造側の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る実施例の再生側の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】本発明に係る実施例となる光ディスク記録媒体
のディスク上のリードイン区間、プログラム区間、リー
ドアウト区間を示す図である。
【図4】本発明の実施例におけるディスク上の各データ
の記録領域の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるディスク上の各データ
の記録領域の他の例を示す図である。
【図6】本発明の実施例におけるディスク上の各データ
の記録領域のさらに他の例を示す図である。
【図7】本発明の実施例におけるディスク上の各データ
の記録領域のさらにまた他の例を示す図である。
【図8】本発明の実施例におけるディスク上のTOC中
のトラック情報の1つである速度設定(Speed Setting
)の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施例におけるディスク上のTOC中
のトラック情報の1つである作製日時(Mastering Date
& Time )のフォーマットの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるディスク上のセクタ
構造の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるディスク上のセクタ
ヘッダ中のサブコードの構造の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施例におけるディスク上のサブコ
ード中のコピーライトバイトの構造の一例を示す図であ
る。
【図13】本発明の実施例におけるディスク上のサブコ
ード中のアプリケーションIDの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施例におけるディスク上のサブコ
ード中のタイムコードの一例を示す図である。
【図15】本発明の実施例におけるディスク上のサブコ
ード中のピクチャタイプの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施例におけるディスク上のサブコ
ード中の誤り訂正符号(ECC)の一例を示す図であ
る。
【図17】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法における1フレームの構成を示す図である。
【図18】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるL(ロング)フォーマット誤り訂正符号を
示す図である。
【図19】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるS(ショート)フォーマット誤り訂正符号
を示す図である。
【図20】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるディスク上の記録順とC1誤り訂正符号順
とを示す図である。
【図21】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるセクタの構造を示す図である。
【図22】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるL(ロング)フォーマットブロック符号を
示す図である。
【図23】本発明の実施例に用いられる誤り訂正符号化
方法におけるS(ショート)フォーマットブロック符号
を示す図である。
【図24】変調出力信号のデータとマージンビットの接
続を示す図である。
【図25】本発明の実施例に適用可能な改良EFMの変
調アルゴリズムを説明するためのフローチャートであ
る。
【図26】本発明の実施例としての光ディスク記録装置
の変調回路の一具体例の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の実施例に適用可能な改良EFMのフ
レーム構成を示す図である。
【図28】本発明の実施例に適用可能な改良EFMの禁
止マージンビットを示す図である。
【図29】本発明の実施例に適用可能な改良EFMの変
調方法を示す図である。
【図30】本発明の実施例に適用可能な変調方式の他の
具体例の変調回路の構成例を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施例に適用可能な変調方式の他の
具体例の復調回路の構成例を示すブロック図である。
【図32】本発明の実施例を動画像音声信号の記録に適
用するための符号化装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図33】本発明の実施例を動画像音声信号の再生に適
用するための復号化装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図34】本発明の実施例におけるディスク上のTOC
とアプリケーションTOCの記録領域、及びトラックと
チャプタの関係を説明するための図である。
【図35】本発明の実施例におけるディスク上のアプリ
ケーションTOCの構造の一例を示す図である。
【図36】本発明の実施例におけるアプリケーションT
OC中のディスク情報の内容の一例を示す図である。
【図37】本発明の実施例におけるアプリケーションT
OC中のチャプタ情報の内容の一例を示す図である。
【図38】アプリケーションTOC中の名前フィールド
の内容の一例を示す図である。
【図39】アプリケーションTOC中のシーオブストリ
ームパラメータの内容の一例を示す図である。
【図40】アプリケーションTOC中のシーオブエント
リポイントの内容の一例を示す図である。
【図41】アプリケーションTOC中のシーオブストリ
ームパラメータ内のストリームパラメータを示す図であ
る。
【図42】アプリケーションTOC中のシーオブエント
リポイント内のエントリポイント情報を示す図である。
【図43】シーオブストリームパラメータ内のストリー
ムパラメータのストリームタイプの定義の一例を示す図
である。
【図44】アプリケーションTOC中のチャプタ情報の
内のチャプタカテゴリの定義の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 テーブルROM 13 擬似フレームシンク付加回路 14、15、16、17 レジスタ 18 フレームシンク変換回路 30 禁止マージンビット判別回路 40 DSV積分回路 50 マージンビット発生回路 100 ディスク 101,104 A/D変換器 102 ビデオ信号用圧縮部 103 コードバッファメモリ 105 オーディオ圧縮回路 106 オーディオバッファメモリ 107 マルチプレクサ 110 システムコントローラ 121 入力端子 125 TOCエンコーダ 127 EDC付加回路 128 セクタヘッダ付加回路 129 セクタヘッダエンコーダ 131 メモリ 132 誤り訂正符号化回路 133 メモリ制御部 140 変調回路 212 ピックアップ 213 等化器 215 復調器 216 誤り訂正回路 217 リングバッファ 221 セクタヘッダ検出回路 222 EDC誤り検出回路 223 TOCメモリ 225 ディスクドライブ 230 システムコントローラ 231 ユーザインターフェース 248 デマルチプレクサ 249 コードバッファメモリ 250 ビデオ伸張回路 251、254 D/A変換器 252 オーディオバッファメモリ 253 オーディオ伸張回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 570 C 8940−5D (72)発明者 河村 真 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビデオデータとオーディオデータとを含む
    メインデータが付加データと共に記録される光ディスク
    記録媒体において、 トラックピッチ:0.646〜1.05μm 記録線密度:0.237〜0.387μm/bit ディスク直径:140mm以下 ディスク記録領域:中心より半径20mm以上65mm
    未満 線速度:3.3〜5.3mm/sec ピット形状:エンボスピット 基盤厚:1.2±0.1mm の各条件を満足し、ディスク上はリードイン区間、プロ
    グラム区間、リードアウト区間に分かれており、ディス
    ク上に設けられたTOC領域にはディスク名及びトラッ
    ク情報が少なくとも記録され、上記トラック情報は各ト
    ラックの開始セクタを含み、ディスク上の各セクタの先
    頭にはそれぞれセクタヘッダが配置され、このセクタヘ
    ッダは、セクタシンク、セクタアドレス、誤り検出符
    号、及びサブコードを含み、記録データとして、8パリ
    ティシンボル以上のロングディスタンス符号により誤り
    訂正符号化されたデータを用い、ランレングスリミテッ
    ド(d,k)符号として(2,10)を用いて変調され
    た記録信号が記録されて成ることを特徴とする光ディス
    ク記録媒体。
  2. 【請求項2】上記メインデータは、MPEG規格により
    圧縮されたビデオデータと、圧縮されたオーディオデー
    タとが多重化されたものであることを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク記録媒体。
  3. 【請求項3】上記ディスク上には、ビデオディスクとし
    て固有のアプリケーションTOCが記録されていること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク記録媒体。
  4. 【請求項4】上記メインデータは、ビデオデータとオー
    ディオデータと、字幕データとを有することを特徴とす
    る請求項1記載の光ディスク記録媒体。
  5. 【請求項5】MPEG規格により圧縮されたビデオデー
    タと圧縮されたオーディオデータとを含むメインデータ
    を付加データと共に光ディスク記録媒体に記録する光デ
    ィスク記録方法において、 トラックピッチ:0.646〜1.05μm 記録線密度:0.237〜0.387μm/bit ディスク直径:140mm以下 ディスク記録領域:中心より半径20mm以上65mm
    未満 線速度:3.3〜5.3mm/sec ピット形状:エンボスピット 基盤厚:1.2±0.1mm の各条件を満足する光ディスク記録媒体を用い、ディス
    ク上のTOC領域にはディスク名及びトラック情報を少
    なくとも記録し、上記トラック情報は各トラックの開始
    セクタを含み、ディスク上の各セクタの先頭にはそれぞ
    れセクタヘッダを配置し、このセクタヘッダは、セクタ
    シンク、セクタアドレス、及びサブコードを含み、記録
    データとして、8パリティシンボル以上のロングディス
    タンス符号により誤り訂正符号化されたデータを用い、
    ランレングスリミテッド(d,k)符号として(2,1
    0)を用いて変調した記録信号を記録することを特徴と
    する光ディスク記録方法。
  6. 【請求項6】上記ディスク上には、ビデオディスクとし
    て固有のアプリケーションTOCを記録することを特徴
    とする請求項5記載の光ディスク記録方法。
  7. 【請求項7】上記メインデータは、ビデオデータとオー
    ディオデータと、字幕データとを有することを特徴とす
    る請求項5記載の光ディスク記録方法。
  8. 【請求項8】ビデオデータをMPEG規格により圧縮符
    号化するビデオデータ圧縮部と、 オーディオデータを圧縮符号化するオーディオデータ圧
    縮部と、 これらの圧縮されたビデオデータ及びオーディオデータ
    から成るメインデータに付加データとしてのTOCデー
    タ及びセクタヘッダデータを付加するデータ付加部と、 このデータ付加部からの出力データに対して誤り訂正符
    化処理を施して記録データとする誤り訂正符号化部と、 この誤り訂正符号化部からの記録データを記録信号に変
    換する変調部と、 トラックピッチ:0.646〜1.05μm 記録線密度:0.237〜0.387μm/bit ディスク直径:140mm以下 ディスク記録領域:中心より半径20mm以上65mm
    未満 線速度:3.3〜5.3mm/sec ピット形状:エンボスピット 基盤厚:1.2±0.1mm の各条件を満足する光ディスク記録媒体に上記記録デー
    タを記録する記録部とを備え、 上記データ付加部で付加される上記TOCデータは、デ
    ィスク名及び各トラックの開始セクタを含むトラック情
    報を少なくとも有し、上記セクタヘッダデータは、セク
    タシンク、セクタアドレス、及びサブコードを含み、上
    記誤り訂正符号化部では、8パリティシンボル以上のロ
    ングディスタンス符号により誤り訂正符号化処理を施
    し、上記変調部では、ランレングスリミテッド(d,
    k)符号として(2,10)を用いて変調することを特
    徴とする光ディスク記録装置。
  9. 【請求項9】上記ディスク上には、ビデオディスクとし
    て固有のアプリケーションTOCを記録することを特徴
    とする請求項8記載の光ディスク記録装置。
  10. 【請求項10】上記メインデータは、ビデオデータとオ
    ーディオデータと、字幕データとを有することを特徴と
    する請求項8記載の光ディスク記録装置。
  11. 【請求項11】光ディスク記録媒体に記録されたMPE
    G規格により圧縮されたビデオデータと圧縮されたオー
    ディオデータとを含む情報信号を再生する光ディスク再
    生装置において、 光ディスク記録媒体として、 トラックピッチ:0.646〜1.05μm 記録線密度:0.237〜0.387μm/bit ディスク直径:140mm以下 ディスク記録領域:中心より半径20mm以上65mm
    未満 線速度:3.3〜5.3mm/sec ピット形状:エンボスピット 基盤厚:1.2±0.1mm の各条件を満足し、ディスク上のTOC領域にはディス
    ク名及びトラック情報が少なくとも記録され、上記トラ
    ック情報は各トラックの開始セクタを含み、ディスク上
    の各セクタの先頭にはそれぞれセクタヘッダが配置さ
    れ、このセクタヘッダは、セクタシンク、セクタアドレ
    ス、及びサブコードを含み、8パリティシンボル以上の
    ロングディスタンス符号により誤り訂正符号化され、ラ
    ンレングスリミテッド(d,k)符号として(2,1
    0)を用いて変調された記録信号が記録された媒体を用
    い、 この光ディスク記録媒体の記録信号を光学的に読み取る
    ピックアップと、 このピックアップからの信号を復調する復調部と、 この復調部からのデータに対して誤り訂正復号化処理を
    施す誤り訂正部と、 この誤り訂正部からの出力データから上記セクタヘッダ
    の情報及び上記TOC領域の情報を取り出す付加データ
    分離部と上記誤り訂正部からの出力データからメインデ
    ータとしての圧縮ビデオデータ及び圧縮オーディオデー
    タを取り出すデマルチプレクサと、 このデマルチプレクサからの圧縮ビデオデータを伸張復
    号化するビデオデータ伸張部と、 上記デマルチプレクサからの圧縮オーディオデータを伸
    張復号化するオーディオデータ伸張部とを有することを
    特徴とする光ディスク再生装置。
  12. 【請求項12】上記メインデータは、ビデオデータとオ
    ーディオデータと、字幕データとを有し、上記デマルチ
    プレクサから取り出された字幕データをデコードする字
    幕デコーダを設けて成ることを特徴とする請求項11記
    載の光ディスク再生装置。
JP8753395A 1994-03-19 1995-03-20 光ディスク記録媒体、光ディスク記録方法、光ディスク記録装置、及び光ディスク再生装置 Withdrawn JPH07311950A (ja)

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