JP3496345B2 - データ記録装置および方法 - Google Patents

データ記録装置および方法

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JP3496345B2
JP3496345B2 JP16802795A JP16802795A JP3496345B2 JP 3496345 B2 JP3496345 B2 JP 3496345B2 JP 16802795 A JP16802795 A JP 16802795A JP 16802795 A JP16802795 A JP 16802795A JP 3496345 B2 JP3496345 B2 JP 3496345B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、再生専用、また
は記録/再生可能なデータ記録媒体に対して適用でき、
特に、エラー訂正能力の劣化を回避でき、また、異なる
エラー訂正符号化の間で、ハードウエアの共用化が可能
なデータ記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの外部記憶装置として、大
容量、高速アクセスの利点から光ディスクドライブが注
目され、既に、CD−ROM(またはCD−I(CD I
nteractive) )ドライブ、MO(イレーザブルディスク
の一つである光磁気ディスク)ドライブの採用は、急速
に拡がりつつある。これら以外にも、ディスク直径が
2.5インチのMD(ミニディスク;イレーザブルディ
スク)も提案されている。さらに、映像記憶媒体とし
て、DVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)が開発さ
れつつある。
【0003】DVDは、CDと同一の直径の再生専用デ
ィスク、またはMOディスクあるいは相変化型ディスク
とされた記録/再生可能な光ディスクであって、MPE
G等で圧縮した映像情報を再生、または記録/再生でき
るディスクである。DVDでは、レーザ光の短波長化の
進展と、対物レンズのNAの増大と共に、ディジタル変
調およびエラー訂正符号化の処理の改良によって、記録
密度がより一層、向上され、単層ディスクの場合でも、
データ記憶容量が約3.7Gバイトと膨大なものであ
る。CD、MDが当初は、ディジタルオーディオディス
クとして開発され、その後、コンピュータの外部記憶媒
体としても利用されるのと同様に、より大容量のDVD
もコンピュータの外部記憶媒体として利用されることが
期待されている。
【0004】従来では、CD、CD−ROM等のCDフ
ォーマットにおけるCIRC(クロス・インターリーブ
・リード・ソロモン符号)のように、エラー訂正符号化
として、畳み込み型の2重符号化が知られている。この
エラー訂正符号化は、入力データをブロックに区切るこ
となしに、複数の入力データシンボルに対してC2符号
化を行い、それによってパリティQを形成し、データシ
ンボルおよびパリティQに対してインターリーブ処理に
よって、配列(符号化系列)を変更し、次にC1符号化
を行ない、パリティPを形成するものである。これによ
って、各データシンボルがC1符号およびC2符号の両
者に2重に含まれる。畳み込み型は、データの時系列の
順序で連続的に上述のエラー訂正符号化を行なうもので
ある。
【0005】畳み込み型は、CDあるいはCD−ROM
のような再生専用ディスクと異なる、書き換え可能なデ
ィスクの場合では、問題が生じる。すなわち、一般的に
記録/再生可能なディスクでは、書き換える単位(例え
ばセクタ)が所定の大きさとされており、畳み込み型の
符号化を採用している場合には、インターリーブ長に応
じてデータの記録を禁止する無効あるいは捨て領域を必
要とする。例えばMDでは、セクタ毎に捨て領域を設け
ると、冗長度が増えるので、36セクタからなるクラス
タを定義し、クラスタ単位での書き換えを許容してい
る。
【0006】本願発明者は、先に特開平1−28787
2号公報において、記録されるデータが音楽データのよ
うなシーケンシャルなデータの場合、あるいは再生専用
のディスクの場合では、畳み込み型の符号化を採用し、
コンピュータデータのようなディスクリートなデータの
場合、あるいは書き換え可能なディスクに対しての場合
では、所定のデータ単位で完結するブロック完結型の符
号化を行なう手法を提案している。このように、書き換
え可能な光ディスクに対してブロック完結型の符号化を
採用すると、それによって、捨て領域のような無駄な領
域をディスク上に設ける必要がなく、アクセス性を向上
できる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】畳み込み型とブロック
完結型の符号化の二つのエラー訂正符号化方法が存在す
る場合には、これらの符号化において、符号化アルゴリ
ズム、インターリーブ処理をなるべく共通とすることに
よって、ハードウエアの開発、設計の負担を少なくで
き、また、ハードウエアの規模を小さくすることができ
る。しかしながら、具体的な符号構成によっては、エラ
ー訂正能力の低下を招く問題がある。
【0008】この問題点について図13および図14を
参照して説明する。図13は、畳み込み型の2重符号化
の一例を示す。図13において垂直方向に整列する14
8バイト(例えば1シンボルが1バイトの場合)のデー
タシンボルと、14バイトのパリティQに対してC1符
号化がなされ、8バイトのパリティPが生成される。ま
た、148バイトのデータシンボルと8バイトのパリテ
ィに対して、C2符号化がなされ、14バイトのパリテ
ィQが生成される。この場合、C2符号化系列は、イン
ターリーブ処理によって、1フレーム(フレームは、C
1フレームの長さを意味する)ずつの遅延が与えられた
170バイトにより構成される。従って、この畳み込み
型の2重符号化の総遅延量は、169フレームであり、
インターリーブ長(インターリーブ処理における最大遅
延量であって、拘束長、インターリーブ間隔、インター
リーブの深さとも称される)が170フレームとなる。
【0009】一方、図14がブロック完結型の2重符号
化の処理を示す。ブロックは、データシンボルの2次元
配列であって、エラー訂正符号化の単位を意味する。図
14Aに示すように、一例として、1ブロックが170
×112の配列とされる。この配列は、データ量(14
8×112=16,576バイト≒16Kバイト)を含
む。そして、図13と同様に、インターリーブ長が17
0フレームの2重符号化を適用すると、図14Bに示す
ように、斜め方向の170シンボルによって一つのC2
符号化系列が形成される。この場合、2次元配列の横方
向の長さ(ブロック幅と称する)が112フレームと総
遅延量の169フレームより短いので、斜め方向に符号
化系列を形成する時に、一つの符号化系列を表す線がブ
ロックの縦方向(記録/再生方向)に関して重なり合う
ことになる。
【0010】1ブロック当りで112個のC2符号化系
列が形成されるが、図14Bでは、実線で示す符号化系
列C2と、一点鎖線で示す符号化系列C2´とが示され
ている。そして、記録/再生時には、図14において縦
方向に並ぶ170バイトずつが順番に伝送される。より
具体的には、各バイトが8−16変調によって、16チ
ャンネルビットへ変換され、さらに、所定の記録データ
毎にシンク(同期信号)が付加されてから、データ記録
媒体に対して記録される。
【0011】記録/再生の過程で、例えば図14Bにお
いて斜線で示すように、ブロックの8列のデータシンボ
ルがエラーとなるバーストエラーが発生すると、C2の
符号化系列では、左上コーナーからスタートした系列の
みならず、折り返した後の符号化系列もバーストエラー
の影響を受け、16バイトのエラーとなる。ここで、C
2符号が14バイトまでのエラーを消失訂正できるもの
とすると、C2符号によるエラー訂正は、消失訂正もで
きなくなる。一方、C2´の符号化系列では、折り返し
た符号化系列のみがエラーとなり、8バイトのエラーで
収まり、消失訂正が可能である。このように、同一の長
さのバーストエラーであっても、エラー訂正できる場合
とできない場合とが符号化系列によって生じる。エラー
訂正符号化のバーストエラー訂正能力は、より低いもの
に依存するので、バーストエラー訂正能力が実質的に劣
化することになる。
【0012】この問題を解決するために、ブロックの横
方向の長さを112バイトの2倍の224バイトとする
ことが考えられる。この場合の1ブロックのサイズは、
32Kバイトとなる。しかしながら、ビデオ情報のよう
な書き換えの単位が大きくても良いデータであっても、
32Kバイトのブロックサイズは、大きすぎる問題があ
り、16Kバイトの方がより好ましい。これ以外にも、
インターリーブ処理の総遅延量よりも小さいものにブロ
ック幅が制約されることがありうる。
【0013】 従って、この発明の目的は、総遅延量が
ブロック幅より大きい場合に、エラー訂正能力が低下す
る問題点を解決できるデータ記録装置および方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明は、データ記録媒体に対してディジタル
データを記録するようにしたデータ記録装置において、
ディジタルデータの所定数のシンボルで構成される2次
元配列毎に符号化を行なうと共に、記録方向に対して
シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複数のシンボルを
エラー訂正符号化することによって、符号化系列を形成
し、各シンボルに与えられる遅延量を一定にした場合、
符号化系列の一つの総遅延量が2次元配列の幅より大と
なる構成において、記録方向において隣接する2シンボ
ル間の遅延量の差を部分的に一定の遅延量に比して小と
することによって、符号化系列の一つの総遅延量を2次
元配列の幅と等しいか、またはより小となされたエラー
訂正符号の符号化手段と、符号化手段の出力をディジタ
ル変調し、変調出力をデータ記録媒体に対して記録する
ための手段とからなることを特徴とするデータ記録装置
である。
【0015】 また、この発明は、データ記録媒体に対
してディジタルデータを記録するようにしたデータ記録
方法において、ディジタルデータの所定数のシンボルで
構成される2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記録
方向に対して各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複
数のシンボルをエラー訂正符号化することによって、符
号化系列を形成し、各シンボルに与えられる遅延量を一
定にした場合、符号化系列の一つの総遅延量が2次元配
列の幅より大となる構成において、記録方向において隣
接する2シンボル間の遅延量の差を部分的に一定の遅延
量に比して小とすることによって、符号化系列の一つの
総遅延量を2次元配列の幅と等しいか、またはより小と
なされたエラー訂正符号のを行なうステップと、符号化
手段の出力をディジタル変調し、変調出力をデータ記録
媒体に対して記録するためのステップとからなることを
特徴とするデータ記録方法である。
【0016】 さらに、この発明は、データ記録媒体に
対してディジタルデータを記録するようにしたデータ記
録装置において、ディジタルデータの所定数のシンボル
で構成される2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記
録方向に対して各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、
複数のシンボルをエラー訂正符号化することによって、
符号化系列を形成し、各シンボルに与えられる遅延量を
一定にした場合、符号化系列の一つの総遅延量が2次元
配列の幅より大となる構成において、記録方向において
隣接する2シンボル間の遅延量の差を部分的に一定の遅
延量に比して小とすることによって、符号化系列の一つ
の総遅延量を2次元配列の幅と等しいか、またはより小
となされた第1のエラー訂正符号の符号化手段と、ディ
ジタルデータの時系列を区切ることなく符号化を行なう
と共に、記録方向に対して各シンボルにそれぞれ遅延量
を与えた、複数のシンボルをエラー訂正符号化すること
によって、符号化系列を形成し、符号化系列の一つの総
遅延量が2次元配列の幅よりも大きいものとされた第2
のエラー訂正符号の符号化手段と、第1および第2のエ
ラー訂正符号を選択するための選択手段と、選択された
エラー訂正符号化の出力をディジタル変調し、変調出力
をデータ記録媒体に対して記録するための手段と、選択
されたエラー訂正符号化を指示するID情報をデータ記
録媒体に記録されるデータ中に挿入するための手段とか
らなることを特徴とするデータ記録装置である。また、
この発明は、上述のようにデータを記録する記録方法で
ある。
【0017】
【作用】一つのエラー訂正符号化系列の総遅延量を、デ
ィジタルデータの所定数のシンボルで構成される2次元
配列(ブロック)の幅と等しいか、またはより小に設定
することができる。それによって、ブロックの縦方向に
おいて、符号化系列を結ぶ線が重なることを防止するこ
とができ、エラー訂正能力の劣化を防止できる。また、
畳み込み型の符号化における総遅延量とブロック完結型
の符号化における総遅延量を等しくすることができ、こ
れらの符号化のためのアルゴリズム、ハードウエアの共
用を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明による光ディスク記
録システムを示し、図2は、光ディスク再生システムを
示す。記録システムでは、入力端子1から記録データが
供給され、これが光ディスク2に記録される。記録デー
タは、圧縮されたビデオデータ、圧縮されたオーディオ
データ、コンピュータ用のデータ等である。現在提案さ
れているDVDの記録可能なタイプ(光磁気型あるいは
相変化型のディスク)は、光ディスク2の一例である。
【0019】なお、図1の記録システムは、記録可能な
光ディスク2に対して適用されるのみならず、再生専用
ディスクのマスタリングシステムにも適用できる。さら
に、1枚の光ディスクのデータ領域が記録可能な領域と
再生専用の領域とに分割されたハイブリッドディスク
(マルチセッションディスクとも称される)に対しても
この発明を適用できる。
【0020】ここで、この発明を適用できる光ディスク
2のデータ構造、特に、アクセス(記録または再生)の
ためのデータ単位について説明する。最初に読出し専用
のディスク(ROM−タイプと称する)の一例である、
CD−ROMは、周知のCD(ディジタルオーディオデ
ィスクDAD)から発展したものである。CDは、図3
に示すように、伝送フレーム(EFMフレーム、C1フ
レームとも称されることがある)内に、1バイトのサブ
コード、24バイトのデータ、各4バイトのC1パリテ
ィおよびC2パリティが配置されたものである。CD上
には、EFM変調により各バイトが14チャンネルビッ
トのコードワードに変換され、結合ビット(3チャンネ
ルビット)を介して記録される。さらに、各伝送フレー
ムの先頭に、11T(Tは、チャンネルビットの周期)
の反転間隔が連続し、その後に2チャンネルビットが付
加された計24チャンネルビットのシンク(同期信号を
意味する)が付加される。
【0021】サブコードは、98伝送フレームを周期と
して1単位となるように構成されている。従って、CD
−DAでは、98伝送フレーム内に、 24バイト×98=2352バイト のユーザデータが含まれる。
【0022】このCDの伝送フォーマットに基づいてC
D−ROMのデータ構造が規定されている。すなわち、
CD−ROMは、サブコードの周期の98フレームに含
まれるデータである、2352バイトをアクセス単位と
する。このアクセス単位は、ブロックとも称されるが、
以下の記述では、セクタと称することにする。図4は、
CD−ROMの1セクタのデータ構造を示す。
【0023】CD−ROMでは、モード0、モード1、
モード2が規定されている。これらのモードに共通し
て、セクタの区切りを示すシンク(12バイト)、ヘッ
ダ(4バイト)が付加される。モード0は、これらのシ
ンクおよびヘッダ以外が全て"0" のデータであり、ダミ
ーデータとして使用される。図4は、モード1およびモ
ード2の1セクタのデータ構造を示す。ヘッダは、CD
のサブコードと同様の3バイトのアドレス情報と1バイ
トのモード情報とからなる。
【0024】モード1のデータ構造では、ユーザデータ
が2,048(2K)バイトであり、エラー訂正能力を
高めるために、288バイトの補助データが付加されて
いる。すなわち、エラー検出符号(4バイト)、スペー
ス(8バイト相当)、Pパリティ(172バイト)、Q
パリティ(104バイト)が付加されている。モード1
は、文字コード、コンピュータデータ等のように、信頼
性が高いことが要求されるデータの記録に好適である。
モード2は、288バイトの補助データが付加されず、
従って、2,336バイトのユーザデータの記録が可能
なモードである。モード2は、ビデオデータ、オーディ
オデータのようなエラーを補間できるデータの記録に適
している。
【0025】さらに、CD−ROMと同様のROM−タ
イプとして、CD−Iが規格化されている。図5は、C
D−Iの1セクタのデータ構造を示す。CD−ROMと
同様に、12バイトのシンク、4バイトのヘッダを付加
され、ヘッダ中のモード情報は、モード2とされる。4
バイトの後に、CD−Iでは、8バイトのサブヘッダが
付加される。サブヘッダは、各2バイトのファイルナン
バー、チャンネルナンバ、サブモード、データタイプか
らなる。
【0026】さらに、CD−ROMのモード1とモード
2と同様に、CD−Iでは、フォーム1および2が規定
されている。フォーム1では、4バイトのエラー検出符
号、172バイトのPパリティ、104バイトのQパリ
ティが付加される。CD−ROMのモード1におけるス
ペースが設けられないので、ユーザデータの領域が2,
048バイトである。フォーム2では、リザーブ領域
(4バイト相当)が設けられ、ユーザデータの領域が
2,324バイトである。
【0027】次に、光ディスク2がRAM−タイプ(イ
レーザブルディスクまたはWOディスクである。WOデ
ィスクは、一回しか記録できないもので、厳密な意味で
は、多数回、記録/再生が可能なものではないが、ここ
では、簡単のため、RAM−タイプの一つに含める。)
の場合の1セクタのデータ構造を図6Aに示す。1セク
タの2,048バイトのユーザデータに対して、データ
シンク(4バイト)およびヘッダ(16バイト)が付加
され、また、信頼性の向上のためのエラー検出符号ED
C(4バイト)が付加される。従って、1セクタの長さ
が2,072バイトである。
【0028】一方、上述したCD−ROMの例えばモー
ド2のユーザデータは、2,336バイトであるから、
図6Bに示すように、データシンク(4バイト)および
ヘッダ(16バイト)を付加し、さらに、エラー検出符
号EDCを付加し、CD−ROMのヘッダ(4バイト)
を保存する。この場合、CD−ROMのヘッダを保存し
ないで、ユーザデータのサイズを2,340バイトとし
て扱っても良い。従って、1セクタの長さが2,368
バイトである。好ましくは、データシンクおよびヘッ
ダ、並びにエラー検出符号EDCは、図6Aおよび図6
Bにそれぞれ示すRAM−タイプのディスクのデータと
ROM−タイプのデータとの間で共通のものを使用す
る。
【0029】このように、1セクタの長さは、異なるも
のとなり、然も、整数比の関係にはない。この一実施例
では、二つの異なるセクタサイズをAおよびBとすると
きに、nAとmB(n,mは、それぞれ整数で、n≠
m、n>mである)が所定サイズのデータ単位(ブロッ
クと称する)に入るように、ブロックを規定する。そし
て、ブロックの単位で、データを記録/再生(すなわ
ち、アクセス)するものである。n、mの規定の方法に
は、m=n−1で構成するように考える方法と、n=2
j (jは自然数)で構成する方法がある。m=n−1と
規定する方法は、ブロックサイズを最小とする場合に採
用される。n=2j と規定する方法は、コンピュータシ
ステムとの親和性を考える場合に採用される。
【0030】上述の例において、ユーザデータのみを考
えると、n=8、m=7と規定すると、 2048バイト×8=16,384バイト 2336バイト×7=16,352バイト となり、16Kバイト(16,384)バイトのブロッ
クにおさまる。
【0031】さらに、上述した図6に示すように、デー
タシンクおよびヘッダの合計20バイトを付加したもの
をセクタサイズとして考えると、A´=2,072、B
´=2,368であるから、n=8、m=7と選定し、
ブロックサイズは、 2,072×8=2,368×7=16,576バイト となり、共通の同一ブロックサイズを規定することがで
きる。
【0032】この場合の1ブロックのデータ構造とし
て、図7に示すように、(148×112=16,57
6バイト)の2次元配列を規定し、この2次元配列に対
してエラー訂正符号を適用することによって、エラー訂
正能力を高くすることができる。エラー訂正符号として
は、縦方向(各列)の162バイトに対して、第1のエ
ラー訂正符号(C1符号と称する)の符号化を行い、8
バイトをC1パリティを生成し、斜め方向の156バイ
トに対して、第2のエラー訂正符号(C2符号と称す
る)の符号化を行い、14バイトのC2パリティを付加
する、畳み込み型の2重符号化を採用できる。
【0033】勿論、エラー訂正符号としては、これ以外
に、積符号、ブロック完結型の2重符号化、LDC(Lon
g Distance Code)等を採用しても良く、単なるエラー検
出符号による符号化を行なうことも可能である。
【0034】2つの異なるサイズのセクタを同一サイズ
のブロックに統合する場合について、図8を参照してよ
り具体的に説明する。図8Aは、図6Aに示す2,07
2バイトの場合のセクタサイズの処理を示す。この1セ
クタをR/W方向に148バイト毎に区切り、148×
14=2,072バイトの2次元配列を形成する。従っ
て、この配列の1セクタは、1ブロック内に8個含ま
れ、1ブロックが8セクタのデータ構造が形成される。
【0035】図8Bは、図6Bに示す2,368バイト
の場合のセクタサイズの処理を示す。この1セクタをR
/W方向に148バイト毎に区切り、148×16=
2,368バイトの2次元配列を形成する。従って、こ
の配列の1セクタは、1ブロック内に7個含まれ、1ブ
ロックが7セクタのデータ構造が形成される。記録/再
生時には、データの2,072バイトまたは2,368
バイトをカウントするカウンタを設け、7個または8個
のセクタシンクを検出することによって、ブロックの区
切りを決定する。この方法に限らず、セクタシンクと別
のブロックシンクを付加しても良い。
【0036】また、この発明は、CD−DA(Digital A
udio) の場合の構造のデータを共通のサイズのブロック
構造とすることができる。CD−DAの場合では、98
伝送フレーム内に2,352バイトのユーザデータが含
まれる。図9に示すように、ユーザデータに対して、4
バイトのデータシンクと12バイトのヘッダを付加し、
それによって、1セクタのサイズを2,368バイトと
することができる。従って、上述したCD−ROMのセ
クタと同様に、1ブロック内に7個のCD−DAのセク
タが収まることになる。
【0037】図1に戻って、この発明の一実施例の記録
システムについて説明する。入力端子1からのディジタ
ルデータがインターフェース3例えばSCSIを介して
フォーマット化回路4a、4bに供給される。これらの
フォーマット化回路4a、4bは、受け取ったディジタ
ルデータをセクタ毎に区切り、データシンクおよびヘッ
ダを付加し、エラー検出符号化を行う。すなわち、フォ
ーマット化回路4aは、受け取ったデータを図6Aに示
すようなRAM−タイプ(2,072バイトのサイズ)
のセクタ構造に変換し、フォーマット化回路4bは、受
け取ったデータを図6Bに示すようなROM−タイプ
(2,368バイトのサイズ)のセクタ構造に変換す
る。
【0038】フォーマット化回路4a、4bの出力デー
タがスイッチ回路5aにより選択され、ブロック化回路
6に供給される。スイッチ回路5aは、インターフェー
ス3から出力されるディスクID信号により制御され、
インターフェース3が受け付けたデータと対応してスイ
ッチ回路5aが切り替えられる。ディスク2がRAM−
タイプの場合では、ID信号DMiによって、スイッチ
回路5aがフォーマット化回路4aの出力を選択し、デ
ィスク2がROM−タイプのマスターディスクのような
場合では、スイッチ回路5aがフォーマット化回路5b
の出力を選択する。
【0039】さらに、ディスクID信号がTOC発生回
路7に供給され、この情報を含むTOCデータが生成さ
れる。TOC(Table Of Contents) データは、ディスク
のコントロール情報、ディレクトリ情報等を含み、例え
ば最内周トラックに記録されるデータであって、ディス
クをドライブに装着した時にTOCデータが読み取られ
る。この場合、ディスクID信号は、媒体に固有のもの
であるので、媒体のTOCデータの一部としてプリフォ
ーマットしておくのが好ましい。
【0040】スイッチ回路5aの出力を受け取るブロッ
ク化回路6は、7セクタまたは8セクタからなるブロッ
クを構成し、ブロック毎のエラー訂正符号の符号化を行
う。ブロック化回路6からのデータがエラー訂正符号の
エンコーダ8aおよび8bに供給される。エンコーダ8
aは、ブロック完結型の二重符号化のエラー訂正符号化
を行い、エンコーダ8bは、畳み込み型の二重符号化の
エラー訂正符号の符号化を行なう。二重符号化は、C1
符号およびC2符号とそれぞれ称される二つの符号化系
列にデータシンボルが二重に含まれると共に、各符号化
系列が異なるデータシンボルで構成されるようにインタ
ーリーブ処理がなされる。
【0041】エンコーダ8aおよび8bの符号化出力の
一方がスイッチ回路5bによって選択される。スイッチ
回路5bは、スイッチ回路5aと同様にディスクIDに
より制御される。すなわち、光ディスク2がRAM−タ
イプの場合では、エンコーダ8aの出力をスイッチ回路
5aが選択し、これがROM−タイプの場合では、エン
コーダ8bの出力をスイッチ回路5bが選択する。
【0042】エンコーダ8aでなされるブロック完結型
の二重符号化と、エンコーダ8bでなされる畳み込み型
の二重符号化との間では、符号化(C1符号およびC2
符号のそれぞれ)が同一とされ、また、インターリーブ
長が同一の長さ(この例では、170フレーム)とされ
る。これによって、符号化のアルゴリズム、ハードウエ
ア等を共用できる。ブロック完結型の二重符号化におい
ては、図8に示すような二つのセクタ構造を統合できる
ブロック内で符号化が完結する。エラー訂正符号化のよ
り具体的な処理は、後述する。
【0043】スイッチ回路5bで選択された符号化出力
が供給されるスイッチング回路9は、符号化出力とTO
C発生回路7からのTOCデータとを切り換えてディジ
タル変調回路10に対して出力する。ディジタル変調回
路10は、例えば1バイト(8ビット)のデータシンボ
ルを16ビットのコードワードに、予め決めたテーブル
に従ってマッピングすることによって、直流分の少ない
変調出力を生成する。勿論、CDにおけるEFM、8ビ
ットのデータシンボルを15ビットのコードワードに変
換する8−15変調、等をディジタル変調として採用す
ることができる。ディジタル変調回路10の出力がシン
ク付加回路11に供給される。
【0044】シンク付加回路11において、所定のシン
クが付加される。例えばエラー訂正エンコーダ8a、8
bにおいて発生する170個のデータシンボルからなる
C1符号化系列が85データシンボルに分割され、この
85データシンボルを8−16変調したものを1伝送フ
レームとし、各伝送フレームの先頭に対してフレームシ
ンクが付加される。さらに、セクタ毎にフレームシンク
の代わりにセクタシンクが付加され、また、ブロック毎
にセクタシンクの代わりにブロックシンクが付加され
る。これらのシンクとしては、例えば32チャンネルビ
ットの長さであって、変調されたデータ中に現れること
がない、特異なビットパターンのものが使用される。こ
の記録データのフォーマットは、エラー訂正符号化が相
違しても同一である。
【0045】シンク付加回路11の出力がドライバ12
を介して光ピックアップ13に供給され、光磁気記録、
または相変化によって光ディスク2に記録される。光デ
ィスク2は、スピンドルモータ14によって、CLV
(線速度一定)またはCAV(角速度一定)によって回
転される。光ピックアップ13によって記録/再生され
るデータの最小単位が上述の1ブロックである。
【0046】上述のようにデータが記録された光ディス
ク2の再生回路について図2を参照して説明する。光デ
ィスク2は、RAM−タイプ、またはROM−タイプで
あって、この媒体の識別は、TOCデータ中のディスク
ID信号によって可能である。なお、図2において、光
ディスク2、光ピックアップ3、スピンドルモータ13
と、記録回路(図1)と同一の参照符号を使用している
が、このことは、記録および再生を同一の装置で行なう
ことを意味しない。特に、ROM−タイプの場合では、
図1の記録装置がマスタリングシステムであり、図2の
再生装置がROMのドライブである。
【0047】光ピックアップ13で読出された再生デー
タがRFアンプ21を介してクロック抽出用のPLL回
路22に供給される。図示しないが、記録側および再生
側には、光ピックアップ13のフォーカスサーボ、トラ
ッキングサーボ、送り動作(シーク)の制御、記録時の
レーザパワーコントロール等を行うために、サーボコン
トロール回路が設けられている。PLL回路22の出力
データがシンク分離回路23に供給され、フレームシン
ク、セクタシンクおよびブロックシンクとそれぞれ対応
するシンク検出信号がシンク分離回路23から発生す
る。これらのシンク検出信号が図示しないが、タイミン
グ生成回路に供給され、再生データと同期したセクタ周
期、ブロック周期等の種々のタイミング信号が生成され
る。
【0048】シンク分離回路23に対して、ディジタル
復調回路24が接続される。ディジタル変調回路10と
逆の処理によって、コードワードがデータシンボルに戻
されたデータが復調回路24から発生する。ディジタル
復調回路24の出力データがTOC分離回路25に供給
される。TOC分離回路25は、ディスク装着時に読み
取られたTOCデータを分離する。分離されたTOCデ
ータがTOCデコーダ26に供給される。TOCデコー
ダ26によってTOCデータが復号され、種々のディレ
クトリ情報、制御情報が得られる。ディスクID信号も
再生TOCデータから得られる。
【0049】TOC分離回路25を介された再生データ
がエラー訂正符号のデコーダ27aおよび27bに供給
される。これらのデコーダ27a、27bによって、再
生データのエラー訂正がなされる。デコーダ27aは、
記録側のエンコーダ8aと対応するRAM−タイプの光
ディスク用のもので、デコーダ27bは、記録側のエン
コーダ8bと対応するROM−タイプの光ディスク用の
ものである。デコーダ27a、27bの復号出力がスイ
ッチ回路28に供給される。
【0050】スイッチ回路28は、TOCデコーダ26
からの再生ディスクID信号により制御される。再生デ
ィスクID信号は、光ディスク2がRAM−タイプか、
ROM−タイプかを指示する。スイッチ回路28aで選
択された再生データがブロック分解回路29に供給され
る。ブロック分解回路29は、記録側のブロック化回路
6の処理と逆の処理を行い、セクタ構造のデータをブロ
ック分解回路29が出力する。ブロック分解回路29に
対してフォーマット分解回路30a、30bが接続され
る。フォーマット分解回路30a、30bの出力がスイ
ッチ回路28bにより選択される。
【0051】フォーマット分解回路30aは、記録側の
フォーマット化回路4aの処理と逆の処理を行い、フォ
ーマット分解回路30bは、フォーマット化回路4bの
処理と逆の処理を行う。フォーマット分解回路30aに
よって、図6Aに示すRAM−タイプの光ディスクのセ
クタから2,048バイトのユーザデータが切り出され
ると共に、エラー検出がなされる。フォーマット分解回
路30bによって、図6Bに示すROMタイプの光ディ
スクのセクタから2,336バイトのユーザデータが切
り出される共に、エラー検出がなされる。
【0052】フォーマット分解回路30aおよび30b
で切り出されたユーザデータの一方がスイッチ回路28
bにより選択され、インターフェース31に供給され、
インターフェース31から出力端子32に再生データが
取り出される。スイッチ回路28bは、TOCデコーダ
26からのディスクID信号によって制御され、実際に
再生されたデータのセクタ構造に対応する処理を行う回
路30aの出力または回路30bの出力を選択する。
【0053】なお、光ピックアップ13に関連するフォ
ーカスサーボ、トラッキングサーボ、送りサーボが設け
られ、また、レーザパワーを制御する回路等が設けられ
ている。これらは、従来の回路構成のものと同等である
ので、それらの説明を省略する。
【0054】この発明の一実施例におけるエラー訂正符
号化について、より具体的に説明する。エンコーダ8b
およびデコーダ27bにおいてなされるエラー訂正符号
化として、例えば帰還型−畳み込み型−2重符号化を採
用することができる。図10は、エンコーダ8bにおけ
る符号化の処理を表すブロック図である。148バイト
の入力シンボルがC1エンコーダ41に供給される。C
1エンコーダ41の出力(データシンボル148バイト
および8バイトのC1パリティP)がインターリーブ用
の遅延回路群42を介してC2エンコーダ43に供給さ
れる。
【0055】C2エンコーダ43では、〔170,15
6,15〕リード・ソロモン符号の符号化によって、1
4バイトのC2パリティQが形成される。また、C1エ
ンコーダ41では、データのみならず、C2パリティQ
もC1符号化するので、C2エンコーダ43からインタ
ーリーブ用の遅延回路群44を介してC2パリティQが
C1エンコーダ41にフィードバックされる。従って、
C1エンコーダ41は、〔170,162,9〕リード
・ソロモン符号の符号化を行う。
【0056】C1エンコーダ41からの170バイト
(148バイトのデータ、8バイトのC1パリティP、
14バイトのC2パリティQからなる)が遅延回路を含
む配列変更回路45を介して出力シンボルとして取り出
される。この配列変更回路45は、隣接するシンボルの
間隔を離して、シンボル境界のエラーが2シンボルエラ
ーとなることを防止するために設けられている。この帰
還型−畳み込み型−2重符号化のインターリーブ長は、
遅延回路群42における最大遅延量と対応した170フ
レーム(1フレームは、C1符号化系列の長さを意味す
る)である。
【0057】図10に示すROM−タイプ用のエンコー
ダ8bと対応するデコーダ27bの処理を図11を参照
して説明する。入力シンボル(170バイト)が配列変
更回路51を介してC1デコーダ52に供給される。配
列変更回路52は、エンコーダの配列変更回路45と逆
の処理を行う。C1デコーダ52は、〔170,16
2,9〕リード・ソロモン符号の復号を行う。
【0058】C1デコーダ52の出力がディインターリ
ーブ用の遅延回路群53を介してC2デコーダ54に供
給される。C2デコーダ54は、〔170,156,1
5〕リード・ソロモン符号の復号を行う。さらに、C2
デコーダ54の復号出力がディインターリーブ用の遅延
回路群55を介してC1デコーダ56に供給される。こ
のように、C1復号、C2復号およびC1復号の処理を
経ることによって、エラー訂正された148バイトのデ
ータシンボルが取り出される。
【0059】次に、光ディスク2がRAM−タイプの場
合のエラー訂正符号化について説明すると、この場合で
は、図7に示すブロックで完結する二重符号化がエンコ
ーダ8aにおいてなされる。エンコーダ8aは、図10
に示すエンコーダ8bと同様に、C1符号化、インター
リーブ処理およびC2符号化からなるものである。但
し、(148×112)バイトの入力シンボルに対し
て、これらの符号化およびインターリーブ処理がなされ
る。このブロックは、その横方向の長さ(ブロック幅と
称する)が112であるので、総遅延量が169フレー
ムの場合では、折り返しがブロックの縦方向に関して重
なることになる。そこで、この発明では、記録または再
生方向に対して、遅延量を有してエラー訂正符号化され
る場合に、符号化系列を結ぶ線がブロック幅を越えて折
り返しても、縦方向に関してこの線が重ならないよう
に、隣合うシンボル間の遅延量の内の一部のものを0と
するものである。
【0060】この一実施例のインターリーブ処理では、
170バイトのシンボルのそれぞれが隣のシンボルに対
して1フレームずつの差を持つように遅延され、遅延量
の合計(総遅延量)が169フレーム、最大遅延量(イ
ンターリーブ長)が170フレームとされている。そこ
で、下記のように、隣のシンボルとの間の遅延量の差の
一部を0とする。
【0061】170バイトの一方の端のバイトから順に
下記のように、遅延量の差を設定する。(1,1,0)
の遅延量の差を14回、繰り返す。(1,0)の遅延量
の差を設ける。(1,1,0)の遅延量の差を13回、
繰り返す。(1,0)の遅延量の差を設ける。(1,
1,0)の遅延量の差を14回、繰り返す。(1,0)
の遅延量の差を設ける。(1,1,0)の遅延量の差を
13回、繰り返す。1の遅延量の差を設ける。
【0062】このように、遅延量の差を設定することに
よって、遅延回路群により与えられる遅延量の合計であ
る、総遅延量が112となり、ブロック内で符号化系列
を結ぶ線が折り返しても縦方向に関して重ならない。勿
論、上述したインターリーブ処理のための遅延量は、一
例であって、総遅延量が112以下の範囲で、種々の設
定が可能である。但し、バーストエラーの訂正能力の点
では、総遅延量が112に等しいことが好ましく、ま
た、遅延量の差が0の部分が一つの符号化系列の中で集
中するよりも、平均的に分布する方が良い。また、ブロ
ック幅に対応して遅延量の差が0の部分を増減すること
によって、ブロック幅が任意の値の場合に対してもこの
発明を適用することができる。
【0063】この発明の一実施例において、ブロックの
8列にわたるバーストエラーが発生した場合について図
12を参照して説明する。図12Aは、上述した遅延量
の差の一部を示す。この遅延量の差と対応したC2符号
化系列の一部を図12Bに示す。図12Bにおける各ド
ットが1バイトのデータと対応している。このC2符号
化系列に対して、8列にわたる長さで、図12Cに示す
ように、異なる位置のバーストエラーが発生した時に
は、図12Cに示すように、13バイトまたは12バイ
トのデータエラーが生じる。8列の中で、遅延量の差が
0の部分が多く含まれるほど、同一の長さのバーストエ
ラーによりエラーとなるバイト数が増加する。この一実
施例では、最悪の場合で、8列のバーストエラーによっ
て、13バイトのデータエラーが発生する。
【0064】この一実施例においては、C2符号として
〔170,156,15〕リード・ソロモン符号が使用
されているので、14バイトまでのエラーであれば、消
失訂正が可能である。遅延量の差が0の部分を設けない
従来技術では、8列の長さにわたるバーストエラーが発
生した場合、C2符号化系列の中で、折り返したものが
重なるので、16バイトのエラーとなるものが生じる。
この16バイトエラーは、消失訂正も不可能なものであ
り、エラー訂正能力が劣化する。この発明の一実施例で
は、かかる問題点を生じない。
【0065】なお、この発明は、ブロック完結型の二重
符号化に限らず、ブロックを単位として、記録または再
生方向に対して遅延量を有する複数シンボルに対してエ
ラー訂正符号化を行なうものに適用することができる。
また、この発明は、ディスク状記録媒体に限らず、大容
量の半導体メモリ、あるいは磁気テープをデータ記録媒
体として使用する場合に対しても適用することができ
る。
【0066】
【発明の効果】この発明は、記録または再生方向に対し
て遅延量を有する複数シンボルに対してエラー訂正符号
化を行なう場合に、符号化系列を結ぶ線が折り返しても
ブロックの縦方向に関して重ならないようにするもので
ある。従って、この発明は、バーストエラーが発生した
時に、ブロック内の符号化系列によって、エラー訂正能
力を越える数のエラーが発生する問題を回避することが
でき、エラー訂正能力の劣化を防止することができる。
【0067】また、この発明は、ブロック幅の制約を除
くことができるので、畳み込み型とブロック完結型の2
種類の符号化方式の間で、エラー訂正符号化のアルゴリ
ズム、ハードウエアの共用を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による記録回路の一実施例のブロック
図である。
【図2】この発明による再生回路の一実施例のブロック
図である。
【図3】従来のCDのデータ構造を説明するための略線
図である。
【図4】従来のCD−ROMのデータ構造を説明するた
めの略線図である。
【図5】従来のCD−Iのデータ構造を説明するための
略線図である。
【図6】この発明の一実施例におけるセクタの二つのデ
ータ構造の一例を示す略線図である。
【図7】この発明の一実施例におけるブロックのデータ
構造を示す略線図である。
【図8】この発明の一実施例におけるセクタとブロック
の関係を示す略線図である。
【図9】この発明の一実施例におけるセクタのデータ構
造の他の例を示す略線図である。
【図10】この発明の一実施例に適用できる畳み込み型
のエラー訂正符号化のエンコーダの一例の処理を示すブ
ロック図である。
【図11】この発明の一実施例に適用できる畳み込み型
のエラー訂正符号化のデコーダの一例の処理を示すブロ
ック図である。
【図12】この発明の一実施例のバーストエラーに対す
るエラー訂正能力の説明に用いる略線図である。
【図13】畳み込み型の二重符号化の説明に用いる略線
図である。
【図14】ブロック完結型の二重符号化の説明に用いる
略線図である。
【符号の説明】
1 記録データの入力端子 2 光ディスク 4a,4b フォーマット化回路 5a、5b スイッチ回路 7 TOCデータ発生回路 8a、8b エラー訂正符号のエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/18 G11B 20/18 572F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12 G11B 20/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記録媒体に対してディジタルデー
    タを記録するようにしたデータ記録装置において、 上記ディジタルデータの所定数のシンボルで構成される
    2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記録方向に対し
    各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複数の上記シ
    ンボルをエラー訂正符号化することによって、符号化系
    列を形成し、上記各シンボルに与えられる遅延量を一定にした場合、
    上記符号化系列の一つの総遅延量が上記2次元配列の幅
    より大となる構成において、上記記録方向において隣接
    する2シンボル間の遅延量の差を部分的に上記一定の遅
    延量に比して小とすることによって、 上記符号化系列の
    一つの総遅延量を上記2次元配列の幅と等しいか、また
    はより小となされたエラー訂正符号の符号化手段と、 上記符号化手段の出力をディジタル変調し、変調出力を
    上記データ記録媒体に対して記録するための手段とから
    なることを特徴とするデータ記録装置。
  2. 【請求項2】 データ記録媒体に対してディジタルデー
    タを記録するようにしたデータ記録装置において、 上記ディジタルデータの所定数のシンボルで構成される
    2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記録方向に対し
    各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複数の上記シ
    ンボルをエラー訂正符号化することによって、符号化系
    列を形成し、上記各シンボルに与えられる遅延量を一定にした場合、
    上記符号化系列の一つの総遅延量が上記2次元配列の幅
    より大となる構成において、上記記録方向において隣接
    する2シンボル間の遅延量の差を部分的に上記一定の遅
    延量に比して小とすることによって、 上記符号化系列の
    一つの総遅延量を上記2次元配列の幅と等しいか、また
    はより小となされた第1のエラー訂正符号の符号化手段
    と、 上記ディジタルデータの時系列を区切ることなく符号化
    を行なうと共に、記録方向に対して各シンボルにそれぞ
    遅延量を与えた、複数の上記シンボルをエラー訂正符
    号化することによって、符号化系列を形成し、 上記符号化系列の一つの総遅延量が上記2次元配列の幅
    よりも大きいものとされた第2のエラー訂正符号の符号
    化手段と、 上記第1および第2のエラー訂正符号を選択するための
    選択手段と、 上記選択されたエラー訂正符号化の出力をディジタル変
    調し、変調出力を上記データ記録媒体に対して記録する
    ための手段と、 上記選択されたエラー訂正符号化を指示するID情報を
    上記データ記録媒体に記録されるデータ中に挿入するた
    めの手段とからなることを特徴とするデータ記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 2次元配列毎に符号化を行なう場合に、上記記録方向に
    おいて隣接する2シンボル間の遅延量の差を部分的に0
    とすることによって、上記符号化系列の一つの総遅延量
    を上記2次元配列の幅と等しいか、またはより小とする
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 記録方向に並ぶ複数のシンボルに対して、更に、他のエ
    ラー訂正符号の符号化系列を形成する二重符号化を行な
    うことを特徴とするデータ記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 上記2次元配列の構成は、互いに異なるサイズAおよび
    Bの第1および第2のセクタがそれぞれnAおよびmB
    (n,mは、それぞれ整数で、n≠m)が入るように規
    定されたことを特徴とするデータ記録装置。
  6. 【請求項6】 データ記録媒体に対してディジタルデー
    タを記録するようにしたデータ記録方法において、 上記ディジタルデータの所定数のシンボルで構成される
    2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記録方向に対し
    各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複数の上記シ
    ンボルをエラー訂正符号化することによって、符号化系
    列を形成し、上記各シンボルに与えられる遅延量を一定にした場合、
    上記符号化系列の一つの総遅延 量が上記2次元配列の幅
    より大となる構成において、上記記録方向において隣接
    する2シンボル間の遅延量の差を部分的に上記一定の遅
    延量に比して小とすることによって、 上記符号化系列の
    一つの総遅延量を上記2次元配列の幅と等しいか、また
    はより小となされたエラー訂正符号のを行なうステップ
    と、 上記符号化手段の出力をディジタル変調し、変調出力を
    上記データ記録媒体に対して記録するためのステップと
    からなることを特徴とするデータ記録方法。
  7. 【請求項7】 データ記録媒体に対してディジタルデー
    タを記録するようにしたデータ記録方法において、 上記ディジタルデータの所定数のシンボルで構成される
    2次元配列毎に符号化を行なうと共に、記録方向に対し
    各シンボルにそれぞれ遅延量を与えた、複数の上記シ
    ンボルをエラー訂正符号化することによって、符号化系
    列を形成し、上記各シンボルに与えられる遅延量を一定にした場合、
    上記符号化系列の一つの総遅延量が上記2次元配列の幅
    より大となる構成において、上記記録方向において隣接
    する2シンボル間の遅延量の差を部分的に上記一定の遅
    延量に比して小とすることによって、 上記符号化系列の
    一つの総遅延量を上記2次元配列の幅と等しいか、また
    はより小となされた第1のエラー訂正符号の符号化を行
    なうステップと、 上記ディジタルデータの時系列を区切ることなく符号化
    を行なうと共に、記録方向に対して各シンボルにそれぞ
    遅延量を与えた、複数の上記シンボルをエラー訂正符
    号化することによって、符号化系列を形成し、 上記符号化系列の一つの総遅延量が上記2次元配列の幅
    よりも大きいものとされた第2のエラー訂正符号の符号
    化を行なうステップと、 上記第1および第2のエラー訂正符号化を選択するステ
    ップと、 上記選択されたエラー訂正符号化の出力をディジタル変
    調し、変調出力を上記データ記録媒体に対して記録する
    ためのステップと、 上記選択されたエラー訂正符号化を指示するID情報を
    上記データ記録媒体に記録されるデータ中に挿入するた
    めのステップとからなることを特徴とするデータ記録方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、 2次元配列毎に符号化を行なう場合に、上記記録方向に
    おいて隣接する2シンボル間の遅延量の差を部分的に0
    とすることによって、上記符号化系列の一つの総遅延量
    を上記2次元配列の幅と等しいか、またはより小とする
    ことを特徴とするデータ記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7において、 記録方向に並ぶ複数のシンボルに対して、更に、他のエ
    ラー訂正符号の符号化系列を形成する二重符号化を行な
    うことを特徴とするデータ記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項6または請求項7において、 上記2次元配列の構成は、互いに異なるサイズAおよび
    Bの第1および第2のセクタがそれぞれnAおよびmB
    (n,mは、それぞれ整数で、n≠m)が入るように規
    定されたことを特徴とするデータ記録方法。
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