JPH07311826A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JPH07311826A
JPH07311826A JP6105199A JP10519994A JPH07311826A JP H07311826 A JPH07311826 A JP H07311826A JP 6105199 A JP6105199 A JP 6105199A JP 10519994 A JP10519994 A JP 10519994A JP H07311826 A JPH07311826 A JP H07311826A
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Masahiro Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メモリ内容が破壊・改ざんされても、データの
再生・復旧が可能なICカードを提供する。 【構成】ICカード1は、カード基体10、ICモジュ
ール11、データ表示部14より構成される。ICモジ
ュール11のメモリに記憶されている内容の一部または
全部のデータに対して、予め定めた所定の認証キーに基
づいて認証コードを演算により求める。そして、その内
容のデータと、それに基づいて求められた認証コードと
を、データ表示部14に記録・表示する。そのデータ表
示部14は非電気的に、目視可能なように記録できる表
示部である。したがって、ICモジュール11のメモリ
の内容が、読み取り不能、あるいは、破壊されたとして
も、データ表示部14に表示されているデータは読み取
り可能であり、内容チェックも行える。また、表示デー
タの安全性も高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ記憶用のメモリ
を有するICカードであって、特に目視可能に情報の記
録ができる表示手段を有するICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体回路(以後、ICと言う)をカー
ド状のパッケージに収容したICカードが急速に普及し
ている。このICカードは、演算処理機能を持ってお
り、記憶容量が大きい、データの消去・再書き込みが可
能、機密保持機能が優れている、などの特徴を有するた
め磁気カードに代わるものとして様々な分野で用いられ
ている。たとえば、プリペイドカードとしては、使用可
能残高と利用状況が逐次更新されながら記憶され用いら
れる。また、金融機関との取り引き用としては、個人認
証用の暗証番号のほか、預金残高や、最近の取り引き状
況などが記憶され用いられる。また、商店などにおい
て、購買の履歴と、各購買金額に応じて獲得する所定の
割合のポイントとを記憶しておき、そのポイントに応じ
て所定金額の品物と交換するいわゆるポイントカードと
して利用される場合も増えている。
【0003】そのようなICカードは通常、読み取り装
置にセットし、記憶データの読み取り、内容の確認、デ
ータの書き込みなどの処理を行う。しかし、カード携帯
者からは、読み取り装置にセットしなくとも、随時記憶
データを確認したいという要望があり、記憶されている
データを表示できるようにしたICカードも提案されて
いる。たとえば、預金残高、利用可能残高、獲得ポイン
トなどを、液晶などの表示窓に表示可能としたICカー
ドが提案されている。さらに、操作スイッチを有し、そ
のスイッチにより表示内容を切り換えることのできるI
Cカードも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のICカ
ードにおいては、記憶データが利用不可能となった場合
に、適切にデータの再生・復旧を行うことができないと
いう問題があった。記憶データが利用不可能になると
は、ICカードの記憶手段に記憶されているデータが物
理的に読み取り不可能となった場合と、データは読める
ものの、読み取りデータのチェック段階において不適切
データと判定され、その読み取りデータの信頼性を失っ
た場合である。前者は、ICカード内部の半導体回路の
断線や短絡による回路異常、ICカードと読み取り装置
とのコネクト部分の機械的故障などが原因として挙げら
れる。また、後者は、半導体回路のデータ線の短絡など
によるデータの変化、記憶素子の欠陥による記憶データ
の変化、外部の強電磁界の影響によるデータの破壊、あ
るいは、故意の偽造行為などによるデータの改ざんなど
が原因として挙げられる。
【0005】そのような場合、金融機関との取り引き用
ICカードの場合であれば、そのオンラインシステム本
体の記憶装置に記憶されている原本のデータに基づい
て、正しいデータの復旧・再生を行い、新しいICカー
ドを再発行をすることができる。しかし、この作業は各
作業段階で厳重なチェックを必要とする上に、非定常作
業であるため、迅速に新しいICカードを再発行するこ
とができない。その場合、そのICカード利用者は、I
Cカードを利用したサービスを受けることができず、取
り引きが不便になるという問題を生じた。また、その利
用不可能となったICカードが、プリペイドカードやポ
イントカードなどのカードの場合には、前記金融機関の
ようなバックアップデータがないため、正確な復旧・再
生は不可能である。そのため、カード発行時のリセット
されたデータか、あるいは、規定に従った所定のデータ
を用いて、復旧・再生を行わざるを得ない。したがっ
て、ICカード利用者か、ICカード発行者のいずれか
が、損害を被るという問題を生じた。
【0006】いずれにしても、従来のICカードにおい
ては、記憶データが利用不可能となった場合に、ICカ
ード本体から記憶データを復旧・再生させるのは不可能
であり、したがって、不便で信頼性が十分でないという
問題があった。したがって、本発明の目的は、ICカー
ドのメモリに記憶されたデータが利用不可能となって
も、ICカード本体のみを用いて、迅速にデータの復旧
・再生が可能なICカードを提供することにある。その
結果、ICカードの保有者、および、ICカードの発行
者の双方にとって、便利で信頼性の高いICカードを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、前述した
問題を解決し、記憶データの信頼性を高めるために、ま
ず、データを二重に記憶することが必要であると考え
た。また、同一の手段により記憶するのでは、1つの原
因により二重化した記憶データの両方が不良となる可能
性が高いことを考慮し、その二重の記憶手段は、全く別
の記憶方法・記憶媒体に記憶することが適切であると考
えた。さらに、その二重化した記憶手段の記憶データの
少なくともいずれか一方は、電気的、あるいは機械的な
故障が生じたとしても、記憶内容の読み取りが可能な記
憶手段であるべきだという点も考慮した。そして、以上
の要件を満足させるようなICカードの構成について検
討を重ねて、本発明を完成させた。
【0008】本発明のICカードは、少なくとも利用デ
ータと、認証コードとを電気的に記憶・読出し可能な記
憶手段と、前記各データを非電気的に記憶し目視可能に
表示する表示手段とを有する。好適には、前記データを
電気的に記憶・読出し可能な記憶手段とは、PROM、
RAM、EPROM、EEPROMなどの、半導体メモ
リである。また好適には、前記非電気的に記憶し目視可
能に表示する表示手段は、反復して記録・表示可能で、
内容が更新可能な表示手段であることが望ましい。特定
的には、前記データを非電気的に記憶し目視可能に表示
する表示手段とは、基板上に磁性粉を内包したマイクロ
カプセルを塗設した記録層を有し、該記録層に磁界を印
加することにより情報を表示可能とした磁気表示手段で
ある。また特定的には、前記データを非電気的に記憶し
目視可能に表示する表示手段とは、感熱記録媒体を塗設
した感熱記録層を有し、該記録層に熱的に印字すること
により情報を表示可能とした感熱表示手段である。
【0009】
【作用】本発明のICカードの、非電気的に記憶され表
示されている利用データと認証コードのデータは、メモ
リに電気的に記憶されている記憶データとは、全く別の
記憶媒体に、別の記憶手段により記憶されている。した
がって、メモリに記憶されているデータが利用不可能と
なっても、この非電気的に記憶されているデータも利用
不可能となる可能性は極めて少ない。また、そのデータ
は目視可能なように表示され記憶されているので、電気
的あるいは機械的な故障がICカードに発生したとして
も、その記憶内容を読み出すため装置や特別な手段を何
ら必要せず、直接的にそのデータを目視により読み取る
ことができる。さらに、その記憶・表示データには、認
証コードも同時に記憶・表示されているので、その読み
取り利用データが正しいか否かの判定を行うことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明のICカードの一実施例について図1
〜図6を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例
である接触型ICカードの構造を示す図である。ICカ
ード1は、カード基体10、ICモジュール11、デー
タ表示部14より構成される。以下、まずICカード1
の各部の構造について説明する。カード基体10は、前
記各構成部を支持し、保護する基体でありプラスチック
の基材中に、金属またはプラスチックシートを平板状に
形成した芯材を埋設した構造である。また、カード基体
10は、ICモジュール11を収容するための孔部、デ
ータ表示部14を貼付するための凹部を有する。
【0011】ICモジュール11は、演算部であるマイ
クロプロセッサと、記憶部であるメモリと、さらにそれ
らを制御、保護する周辺回路、および、外部装置と電気
的に接続するための接続端子とが、フィルム上に実装さ
れた回路モジュールである。ICモジュール11は、カ
ード基体10内に収容される。本実施例においては、前
記接続端子は、回路電源供給端子、信号用電源供給端
子、接地端子、クロック入力端子、リセット端子、デー
タ入出力端子、および、リザーブ用2端子に規定され
る。
【0012】データ表示部14は、ICカード1に記憶
されているデータの一部または全部を目視可能な状態に
記憶・表示する表示手段である。本実施例において、こ
のデータ表示部14は磁界を印加することにより、情報
を目視可能な状態で記憶する磁気表示媒体を用いる。磁
気表示媒体は、液体と、この液体の中に浮遊しかつ磁場
に感応する磁性粉とが含有されているマイクロカプセル
を、基板上に塗設し記録層とした記憶・表示媒体であ
る。この媒体に垂直磁場をかけるとマイクロカプセルの
磁性粉は垂直方向に整列する。そのため、外部からの入
射光は基板表面まで達し、そこで反射される。その結
果、反射光として基板の色が目視される。また、前記媒
体に平行磁場をかけると、マイクロカプセルの磁性粉は
水平配向され、外部からの入射光は磁性粉で反射され
る。その結果、反射光として磁性粉の色が目視される。
したがって、基板の色と磁性粉の色とを異なる色にする
ことにより、目視可能なように情報を記録できる。
【0013】次に、ICカード1の使用方法について、
図2〜図5を参照して説明する。まず、通常の使用方法
について図2および図3を参照して説明する。図2は、
ICカード1の通常使用時の信号の流れを示す図であ
る。図3は、ICカード1の通常使用時の処理手順を説
明するフローチャートである。なお、図2と図3におい
て、同一処理に対しては同一の符号を付してある。
【0014】なお、本実施例のICカード1は、買物を
する度に、購買金額の所定割合に相当する点数を累積
し、その累積点数に応じて所定の商品と交換する、いわ
ゆるポイントカードである。各ICカード1には、IC
カードを利用した累積ポイントデータと、そのデータの
正当性をチェックするための認証コードが記憶されてい
る。また、このポイントシステムの対象となるカードか
否かをチェックするため、ICカード処理装置(以後、
処理装置と言う)と各ICカードは、共通の秘密キーを
記憶している。そして、この秘密キーと累積ポイントデ
ータとに基づいて求められた前記認証コードを、ICカ
ードと処理装置の両方において照合することにより、I
Cカードと累積ポイントデータの両方のチェックを行
う。なお、本実施例のシステムにおいては、ICカード
個々の識別をする必要はなく、故に、ICカードの識別
データは使用していない。
【0015】以下、そのデータの更新および照合の方法
について説明する。まず、ICカード1を処理装置にセ
ットする(ステップ0)。処理装置より電源供給を開始
されたICカード1は、メモリに記憶されているこれま
での累積のポイントデータP0 を読み出し、処理装置に
転送する(ステップ1)。ICカード処理装置において
は、入力されたポイントデータP0 と、予め設定されて
いる本ポイントシステムの秘密キーI1 に基づいて、認
証コードK1 を生成する(ステップ2)。次に、ICカ
ード1より、ICカード1のメモリに記憶されている認
証コードK2 を処理装置に取り込む(ステップ3)。な
お、認証コードK2はこれまでの累積のポイントデータ
POと秘密キーI1とからICカード内で生成された認
証コードである。そして、前記生成された認証コードK
1 と、ICカード1より取り込まれた認証コードK2 が
一致するか否かをチェックする(ステップ4)。一致し
なかった場合は、このICカードと各データのいずれか
は、このシステムおよび処理装置で扱うのに適切ではな
いと判断され、ICカードを排出し(ステップ10)、
処理を中止する。
【0016】ステップ4において、前記生成された認証
コードK1 と、ICカード1より取り込まれた認証コー
ドK2 が一致した場合は、このICカード1およびその
記憶データは、この処理装置で取扱い対象として適切な
ICカードおよびデータであると判断される。そして、
転送されたポイントデータP0 に新たに発生したポイン
トデータP1 が加算され、新たな累積ポイントデータP
2 が作成される(ステップ5)。この新たな累積ポイン
トデータP2 は、ICカード1に転送され、ICカード
のメモリに記憶される(ステップ6)。ICカードの演
算部においては、前記ポイントデータP2 より、ICカ
ードのメモリに記憶されている秘密キーI1 に基づい
て、認証コードK3 を作成し、ICカード内のメモリに
記憶する(ステップ7)。また、処理装置においても、
ICカード1同様に、前記算出した新たな累積ポイント
データP2 と、秘密キーI1 に基づいて、認証コードK
4 を作成する(ステップ8)。そして、処理装置は、前
記新たな累積ポイントデータP2 と認証コードK4 を、
ICカード1の磁気表示部14に印字記録する(ステッ
プ9)。以上の処理を行った後、処理装置はICカード
1を排出し一連の処理を終了する(ステップ10)。
【0017】以上のような処理を行うことにより、IC
カード1に記憶されているポイントデータP0 は、発生
したポイントデータP1 を累積したポイントデータP2
に更新される。さらにそのチェックデータである認証コ
ードK2 も、更新されたにポイントデータP2 に基づい
た新たな認証コードK4 に更新される。
【0018】次に、前述したような通常の処理が行えな
かった場合の処理について図4、図5を参照して説明す
る。図4は、ICカード1のデータ異常時の信号の流れ
を示す図である。図5は、ICカード1のデータ異常時
の処理手順を説明するフローチャートである。なお、前
記通常の処理が行えなかった場合とは、ICカードをセ
ットした段階で、電気的あるいは機械的に、処理装置と
接続不可能な場合、または、前記通常の処理のステップ
4において、ICカード1に記憶されていた認証コード
K2 とポイントデータP0 に基づいて生成された認証コ
ードK1 が異なり、記憶データが適切でないと判断され
た場合である。
【0019】まず、ICカード1の磁気表示部14に表
示してあるポイントデータを目視により読み取り、処理
装置の入力装置より入力する(ステップ11)。次に、
予め処理装置の記憶メモリに格納されている、このポイ
ントシステムの秘密キーI1と、前記入力されたポイン
トデータP0 より認証コードK1 を生成する(ステップ
12)。また、オペレータは次にICカード1の磁気表
示部14に表示してある認証コードK2 を目視により読
み取り、処理装置の入力装置より入力する(ステップ1
3)。そして、その入力された認証コードK2 と、生成
された認証コードK1 を比較し、一致しているか否かを
チェックする(ステップ14)。一致している場合に
は、磁気表示部14に表示されていたポイントデータP
0 が正しいとして処理を終了する(ステップ15)。こ
の場合、たとえば、新しいカードを発行するなどの処置
をした上で、前記通常時の処理手順のステップ5より処
理を続ける。また、前記入力された認証コードK2 と、
生成された認証コードK1 が一致しなかった場合は、こ
の磁気表示部14に表示されているデータは、何らかの
理由で書き変わっており適切な値ではないと判定し、デ
ータの復旧を放棄し、処理を終了する(ステップ1
6)。
【0020】なお、前述した処理の中で、ポイントデー
タと秘密キーに基づいて認証コードを作成する作成方法
は、データ通信用暗号標準(DES)に準じた方式によ
り行う。DES方式は、入力された64ビットの平文P
を、64ビットのキーIを用いて、同じく64ビットの
暗号文f(I,P)に変換する暗号方法である。このD
ES方式に準じた方式の暗号化方法について、図6の模
式図を参照して説明する。まず、入力された64ビット
のデータPについて所定のテーブルに基づいてビットの
位置を変換する処理(H)を行う。次に、そのデータに
対して式1に示す変換を16回繰り返す。
【0021】
【数1】 なお、キーデータin は、キーIを順次所定の回数シフ
トして下位48ビットを抽出したデータである。
【0022】そして、その結果のデータ(L16,R16
の上位ビットと下位ビットを入れ換えた後、所定のテー
ブルに基づいて、前記ビットの位置を変換する処理の逆
変換(H-1)を行う。この結果が暗号文f(I,P)で
ある。この方法によれば、前記各テーブルや、非線型関
数gが公表されたものであっても、キーIを非公開にし
ておけば、原データの復元は困難なものとなる。また、
本実施例においては、ポイントデータに日付などのデー
タ、あるいは、固定値を付加して64ビットのデータと
して、この暗号化用データとして用いる。
【0023】このように、本発明のICカードによれ
ば、ICモジュール内のメモリに格納されているデータ
が、何らかの理由で読み出し不能となったり、破壊され
たとしても、直接的に目視可能な状態で、記憶・表示部
に記憶されているため、データの復旧が行える。したが
って、便利で信頼性の高い表示機能をもったICカード
が提供できる。
【0024】なお、本発明のICカードは、本実施例に
限られるものではなく、種々の変形が可能である。たと
えば、本実施例においては、特定のポイントシステムに
おいて、処理装置、ICカードともに共通のキーを記憶
しておき、その共通キーより認証キーを生成する方法で
あった。しかし、カード毎に個別の識別データを保持さ
せ、該識別データを用いて、認証を行うようにしてもよ
い。すなわち、ICカードから処理装置に対して、前述
したデータの他にさらに、カード識別データ(たとえ
ば、カード上に印字されている会員番号など)を転送す
る。このカード識別データと、処理装置に予め記憶され
ているベースキーより認証キーを求める。このベースキ
ーは、処理装置にのみ記憶されているものであり、個々
のICカードには記憶されていないキーである。このよ
うな構成にすれば、ICカード各々に別個の認証キーを
設定でき、カード別の正当性チェックも可能となる。
【0025】また前述した例において、ICカード1に
おいてポイントデータP2 と認証キーI1 に基づいて生
成された認証コードK3 と、処理装置において同様に生
成した認証コードK4 とは同一のアルゴリズムにより算
出された値であるから同一の値になるはずである。した
がって、ICカード1で生成された認証コードK3 を再
び処理装置に読み込み、認証コードK4 との一致チェッ
クをとるような構成にしてもよい。そのようにすれば、
ICカード1および処理装置の演算部のチェックを行う
ことができる。
【0026】さらに、前記認証コードの演算も、作業者
がそのポイントシステムの認証キーを知っている場合に
は、電卓などを用いて手動により計算してもよい。その
ような場合で、表示データの正当性のチェックを行うの
みであれば、処理装置は全く必要ない。また、前記表示
部への記憶・表示データは、例示として、購買金額に応
じて獲得できるポイント数としたが、これに限られるも
のではない。このポイント数のほかに、さらに日付、時
間など取り引き時の可変データを付加してもよい。さら
に、それら複数種類のデータを用いて認証コードの生成
を行えば、秘密キーや認証コードの類推を一層難しくす
るることができる。また、IC演算部には接触端子をも
たない非接触ICを用いてもよい。
【0027】また、ICカードのデータの記憶・表示部
として、本実施例においては磁気表示媒体を用いたが、
これに限られるものではなく感熱記録媒体でもよい。感
熱記録媒体とは、例えば透明なフィルム上に熱可逆記録
層を積層させた、反復記録可能な感熱記録シートであ
る、このシートにサーマルヘッドなどで所定記録温度以
上の温度で印字すると、その印字部分が白濁状態になり
文字を記録できる。また、前記所定の記録温度より低く
かつ常温より高い温度に加熱後冷却すると、全体が透明
状態となり文字は消去される。
【0028】
【発明の効果】本発明のICカードは、記録データを、
全く別の記憶方法・記憶媒体に二重に記憶した。さら
に、その二重化した記憶データの一方は、電気的、ある
いは機械的な故障が生じても、記憶内容を読み取り可能
な記憶手段とした。したがって、このICカードによれ
ば、電気的にデータを記憶・読出し可能な記憶手段に記
憶されているデータが利用不可能となっても、ICカー
ド本体のみを用いて、迅速にデータの復旧・再生が可能
なICカードを提供できる。さらに、IC内部の記録デ
ータだけでなく、表示部データのセキュリティ確保も可
能となるため、よりセキュリティ度の高い情報表示も行
うことができる。つまり、ICカードの保有者、およ
び、ICカードの発行者の双方にとって、便利で信頼性
の高いICカードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるICカードの構造を示
す図である。
【図2】図1に示したICカードの通常使用時の信号の
流れを示す図である。
【図3】図1に示したICカードの通常使用時の処理手
順を説明するフローチャートである。
【図4】図1に示したICカードのデータ異常時の信号
の流れを示す図である。
【図5】図1に示したICカードのデータ異常時の処理
手順を説明するフローチャートである。
【図6】DES方式の暗号化を説明する図である。
【符号の説明】
1…ICカード 11…ICモジュール 13…磁気記録部 14…データ表示部 P0 〜P2 …ポイントデータ I1 …秘密キー K1 〜K4 …認証コード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの利用に応じて更新されて書き換え
    られる利用データと、その利用データに認証キーを演算
    させて生成され、利用データの書換え時に書換えられる
    認証コードとを、電気的に記憶・読出し可能な記憶手段
    と、 前記利用データおよび認証コード書換え時に、前記利用
    データおよび前記認証コードを非電気的に記憶し目視可
    能に表示する表示手段とを有するICカード。
  2. 【請求項2】前記認証キーは、カード各々に付された識
    別データと、予め設定されたキーデータとを演算させて
    生成された認証キーである請求項1記載のICカード。
  3. 【請求項3】前記電気的に記憶・読出し可能な記憶手段
    は、読出し再書込み可能なメモリ(RAM)、プログラ
    マブル読出し専用メモリ(PROM)、紫外線による消
    去可能な読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去
    可能な読出し専用メモリ(EEPROM)などの、電気
    的にデータを記憶するメモリー手段である請求項1また
    は2記載のICカード。
  4. 【請求項4】前記非電気的に記憶し目視可能に表示する
    表示手段は、反復して記録・表示が可能で、内容が更新
    可能な表示手段である請求項1〜3いずれか記載のIC
    カード。
  5. 【請求項5】前記非電気的に記憶し目視可能に表示する
    表示手段は、基板上に磁性粉を内包したマイクロカプセ
    ルを塗設した記録層を有し、該記録層に磁界を印加する
    ことにより情報を表示可能とした磁気表示手段である請
    求項4記載のICカード。
  6. 【請求項6】前記非電気的に記憶し目視可能に表示する
    表示手段は、感熱記録媒体を塗設した感熱記録層を有
    し、該記録層に熱的に印字することにより情報を表示可
    能とした感熱表示手段である請求項4記載のICカー
    ド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005244132A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 薄膜集積回路、及び薄型半導体装置
JP2008502966A (ja) * 2004-06-18 2008-01-31 シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム 少なくとも2つのデータ貯蔵素子を担持するアイテム
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