JPH0731118B2 - 化学発光式二酸化窒素分析装置 - Google Patents
化学発光式二酸化窒素分析装置Info
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- JPH0731118B2 JPH0731118B2 JP61189757A JP18975786A JPH0731118B2 JP H0731118 B2 JPH0731118 B2 JP H0731118B2 JP 61189757 A JP61189757 A JP 61189757A JP 18975786 A JP18975786 A JP 18975786A JP H0731118 B2 JPH0731118 B2 JP H0731118B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、煙道排出ガス中に含まれる二酸化窒素ガス
の濃度を測定する化学発光式二酸化窒素分析装置に関す
る。
の濃度を測定する化学発光式二酸化窒素分析装置に関す
る。
一般にケミルミ法と呼ばれ、NO(一酸化窒素)ガスがO3
(オゾン)と反応するときに発する光の強さを光電子増
倍管で検出してNOガス濃度を測定する方法を利用した化
学発光式二酸化窒素分析装置は、被測定ガス導入部から
サンプリングした被測定ガスを、NO2をNOに変換するNO2
−NOコンバータを通してそのコンバータを通した後のNO
ガス濃度を測定し、また被測定ガス導入部からサンプリ
ングした被測定ガスをNO2−NOコンバータを通さないで
そのNOガス濃度を測定して、両者のNOガス濃度の差から
被測定ガス中のNO2ガス濃度を測定する構成となってい
る。
(オゾン)と反応するときに発する光の強さを光電子増
倍管で検出してNOガス濃度を測定する方法を利用した化
学発光式二酸化窒素分析装置は、被測定ガス導入部から
サンプリングした被測定ガスを、NO2をNOに変換するNO2
−NOコンバータを通してそのコンバータを通した後のNO
ガス濃度を測定し、また被測定ガス導入部からサンプリ
ングした被測定ガスをNO2−NOコンバータを通さないで
そのNOガス濃度を測定して、両者のNOガス濃度の差から
被測定ガス中のNO2ガス濃度を測定する構成となってい
る。
上記した化学発光式二酸化窒素分析装置は、干渉影響が
少なく、感度、安定性などに優れた特性を示す。ところ
が、一般に煙道から排出されるガス中のNO2ガス濃度は
通常極めて低く、それにも拘らず、大きいフルスケール
濃度の測定レンジで測定を行なわなければならない点に
問題があった。すなわち、化学発光式二酸化窒素分析装
置は上記したように、NOガス濃度を測定することによっ
てNO2ガスの濃度を算出するものであるが、被測定ガス
中のNOガス濃度はNO2ガス濃度に比べて相当高いことか
ら、NO2ガス濃度自体は極めて低いにも拘らず、大きな
フルスケール濃度の測定レンジで測定を行なわなければ
ならない。このため、フルスケール濃度に対するNO2ガ
ス濃度の比率が極めて小となり、分析精度が悪くなると
いった問題があった。例えば、被測定ガス中のNOガス濃
度が100〜200ppmの間にあるとすると、分析装置の測定
レンジは250ppm程度のフルスケールのものを選定しなけ
ればならない。一方、NO2ガス濃度は通常僅かに5〜10p
pm程度であることから、250ppmのフルスケール濃度に対
しては2〜4%程度の値となるに過ぎない。このため、
従来装置においては、出力値を電気的に拡大して見かけ
上だけは小さいフルスケール濃度の測定レンジとしては
いるが、それは単に出力値を拡大しただけであって見か
け上の読み取り精度を向上させたに過ぎず、本質的な精
度の向上は達成されていない。
少なく、感度、安定性などに優れた特性を示す。ところ
が、一般に煙道から排出されるガス中のNO2ガス濃度は
通常極めて低く、それにも拘らず、大きいフルスケール
濃度の測定レンジで測定を行なわなければならない点に
問題があった。すなわち、化学発光式二酸化窒素分析装
置は上記したように、NOガス濃度を測定することによっ
てNO2ガスの濃度を算出するものであるが、被測定ガス
中のNOガス濃度はNO2ガス濃度に比べて相当高いことか
ら、NO2ガス濃度自体は極めて低いにも拘らず、大きな
フルスケール濃度の測定レンジで測定を行なわなければ
ならない。このため、フルスケール濃度に対するNO2ガ
ス濃度の比率が極めて小となり、分析精度が悪くなると
いった問題があった。例えば、被測定ガス中のNOガス濃
度が100〜200ppmの間にあるとすると、分析装置の測定
レンジは250ppm程度のフルスケールのものを選定しなけ
ればならない。一方、NO2ガス濃度は通常僅かに5〜10p
pm程度であることから、250ppmのフルスケール濃度に対
しては2〜4%程度の値となるに過ぎない。このため、
従来装置においては、出力値を電気的に拡大して見かけ
上だけは小さいフルスケール濃度の測定レンジとしては
いるが、それは単に出力値を拡大しただけであって見か
け上の読み取り精度を向上させたに過ぎず、本質的な精
度の向上は達成されていない。
この発明は、化学発光式二酸化窒素分析装置における測
定精度を本質的な意味において高めることを課題として
いる。
定精度を本質的な意味において高めることを課題として
いる。
この発明は、上述したようにケミルミ法を利用した化学
発光式二酸化窒素分析装置が、被測定ガスをNO2−NOコ
ンバータを通してそのコンバータを通した後のNOガス濃
度と、NO2−NOコンバータを通さない被測定ガスのNOガ
ス濃度とを測定して、両者のNOガス濃度の差から被測定
ガス中のNO2ガス濃度を演算する構成である点に着眼し
てなされたものであって、化学発光式二酸化窒素分析装
置を次のような構成とした。すなわち、被測定ガス導入
部から導入された、NO2ガス及びNOガスが共存する被測
定ガスを、還元触媒が設けられたNO2−NOコンバータに
通してNO2をNOに変化させ、そのコンバータに通した後
のガスをケミルミチャンバ内へ導入するとともに、その
ケミルミチャンバ内へオゾンガスを導入して、ケミルミ
チャンバ内でNOガスとオゾンガスとが反応して発する光
の強さを光電子増倍管で検出し、コンバータに通した後
のガス中におけるNOガス濃度を測定するとともに、同じ
く被測定ガスをNO2−NOコンバータに通さずに、そのコ
ンバータに通さないガスをケミルミチャンバ内へ導入す
るとともに、そのケミルミチャンバ内へオゾンガスを導
入して、ケミルミチャンバ内でNOガスとオゾンガスとが
反応して発する光の強さを光電子増倍管で検出し、コン
バータに通さないガス中におけるNOガス濃度を測定し、
それらNOガス濃度間の差からNO2ガス濃度を算出する化
学発光式二酸化窒素分析装置において、前記NO2−NOコ
ンバータから前記ケミルミチャンバに至るガス流路のい
ずれかの個所にオゾンガス導入路を連通させたことを特
徴とする化学発光式二酸化窒素分析装置を要旨としてい
る。
発光式二酸化窒素分析装置が、被測定ガスをNO2−NOコ
ンバータを通してそのコンバータを通した後のNOガス濃
度と、NO2−NOコンバータを通さない被測定ガスのNOガ
ス濃度とを測定して、両者のNOガス濃度の差から被測定
ガス中のNO2ガス濃度を演算する構成である点に着眼し
てなされたものであって、化学発光式二酸化窒素分析装
置を次のような構成とした。すなわち、被測定ガス導入
部から導入された、NO2ガス及びNOガスが共存する被測
定ガスを、還元触媒が設けられたNO2−NOコンバータに
通してNO2をNOに変化させ、そのコンバータに通した後
のガスをケミルミチャンバ内へ導入するとともに、その
ケミルミチャンバ内へオゾンガスを導入して、ケミルミ
チャンバ内でNOガスとオゾンガスとが反応して発する光
の強さを光電子増倍管で検出し、コンバータに通した後
のガス中におけるNOガス濃度を測定するとともに、同じ
く被測定ガスをNO2−NOコンバータに通さずに、そのコ
ンバータに通さないガスをケミルミチャンバ内へ導入す
るとともに、そのケミルミチャンバ内へオゾンガスを導
入して、ケミルミチャンバ内でNOガスとオゾンガスとが
反応して発する光の強さを光電子増倍管で検出し、コン
バータに通さないガス中におけるNOガス濃度を測定し、
それらNOガス濃度間の差からNO2ガス濃度を算出する化
学発光式二酸化窒素分析装置において、前記NO2−NOコ
ンバータから前記ケミルミチャンバに至るガス流路のい
ずれかの個所にオゾンガス導入路を連通させたことを特
徴とする化学発光式二酸化窒素分析装置を要旨としてい
る。
上記のように構成したこの発明に係る化学発光式二酸化
窒素分析装置においては、NO2−NOコンバータからケミ
ルミチャンバに至るまでのガス流路のいずかの個所にオ
ゾンガス導入路を連通しているので、このオゾンガス導
入路を通してNOガス濃度よりも低い濃度のO3ガスを供給
すると、O3ガス濃度に相当する量だけNOは酸化してNO2
となってケミルミチャンバでは反応しなくなり、残存し
たNOガスのみがケミルミチャンバにおいて反応し光電子
増倍管でそれぞれ検出される。この場合、NO2−NOコン
バータを通した径路側のガスはNO2−NOコンバータを通
さない径路側のガスより、NO2がNOに変化した量だけNO
ガス濃度が高くなっているが、この両者から共にそれぞ
れ前記O3ガス濃度に相当するNOガス濃度が差し引かれる
ことになるので、前記両検出値の差が、NO2−NOコンバ
ータにおいてNOに変化したNO2のガス濃度に相当するこ
とになり、NO2ガス濃度として測定されることとなる。
従って、分析装置の測定レンジは、前記残存したNOガス
濃度に対応した小さいフルスケール濃度のものに設定す
ることが可能となる。
窒素分析装置においては、NO2−NOコンバータからケミ
ルミチャンバに至るまでのガス流路のいずかの個所にオ
ゾンガス導入路を連通しているので、このオゾンガス導
入路を通してNOガス濃度よりも低い濃度のO3ガスを供給
すると、O3ガス濃度に相当する量だけNOは酸化してNO2
となってケミルミチャンバでは反応しなくなり、残存し
たNOガスのみがケミルミチャンバにおいて反応し光電子
増倍管でそれぞれ検出される。この場合、NO2−NOコン
バータを通した径路側のガスはNO2−NOコンバータを通
さない径路側のガスより、NO2がNOに変化した量だけNO
ガス濃度が高くなっているが、この両者から共にそれぞ
れ前記O3ガス濃度に相当するNOガス濃度が差し引かれる
ことになるので、前記両検出値の差が、NO2−NOコンバ
ータにおいてNOに変化したNO2のガス濃度に相当するこ
とになり、NO2ガス濃度として測定されることとなる。
従って、分析装置の測定レンジは、前記残存したNOガス
濃度に対応した小さいフルスケール濃度のものに設定す
ることが可能となる。
以下、この発明の実施例を図を参照しながら説明する。
第1図はこの発明の1実施例を示し、化学発光式二酸化
窒素分析装置の概略構成図であり、第2図は従来装置及
びこの発明に係る装置のフルスケール濃度に対するNO2
濃度値の比率を示す図である。
窒素分析装置の概略構成図であり、第2図は従来装置及
びこの発明に係る装置のフルスケール濃度に対するNO2
濃度値の比率を示す図である。
図示した化学発光式二酸化窒素分析装置は、光電子増倍
管が付設されたケミルミチャンバ1と被測定ガスを導入
するガス導入口2との間が、流路ライン3で配管されて
いる。この流路ライン3にはNO2をNOに変換するコンバ
ータ4、前処理部5及び流量制御部6が接続されてい
る。また、コンバータ4の入口部7には切換えコック8
が設けられ、これにコンバータ4を通ることなく、コン
バータ4の出口部9に至る切換えライン3′が配管接続
されている。一方、ケミルミチャンバ1にはオゾン発生
部10からO3ガスを供給するためのオゾンガス供給ライン
11が配管されている。また、オゾンガス発生部10には、
前記ケミルミチャンバ1へのオゾンガス供給ライン11と
は別に、流路ライン3のコンバータ4の出口部9に配管
されたオゾンガス導入ライン12を設け、ガス導入口2か
ら流入する被測定ガスのNOガス濃度よりも低い濃度のO3
ガスを供給するようになっている。尚、13はケミルミチ
ャンバ1において光電子増倍管により検出されたNOガス
濃度を表示する指示計、14はオゾンガス分解部である。
管が付設されたケミルミチャンバ1と被測定ガスを導入
するガス導入口2との間が、流路ライン3で配管されて
いる。この流路ライン3にはNO2をNOに変換するコンバ
ータ4、前処理部5及び流量制御部6が接続されてい
る。また、コンバータ4の入口部7には切換えコック8
が設けられ、これにコンバータ4を通ることなく、コン
バータ4の出口部9に至る切換えライン3′が配管接続
されている。一方、ケミルミチャンバ1にはオゾン発生
部10からO3ガスを供給するためのオゾンガス供給ライン
11が配管されている。また、オゾンガス発生部10には、
前記ケミルミチャンバ1へのオゾンガス供給ライン11と
は別に、流路ライン3のコンバータ4の出口部9に配管
されたオゾンガス導入ライン12を設け、ガス導入口2か
ら流入する被測定ガスのNOガス濃度よりも低い濃度のO3
ガスを供給するようになっている。尚、13はケミルミチ
ャンバ1において光電子増倍管により検出されたNOガス
濃度を表示する指示計、14はオゾンガス分解部である。
上記構成とした化学発光式二酸化窒素分析装置におい
て、煙道等からガス導入口2を通って流路ライン3に導
入された、例えば10ppmのNO2ガスと190ppmのNOガスが共
存する被測定ガスを、まず、切換えコック8でコンバー
タ4内へ導入させる。このコンバータ4において、被測
定ガス中のNO2はNOに変換されるからNOガス濃度が200pp
mとなって出口部9に至る。この出口部9において、オ
ゾンガス発生部10からオゾンガス導入ライン12を通して
NOガス濃度よりも低い、例えば150ppmのO3ガスが供給さ
れると、NO+O3=NO2+O2の反応が起こり、150ppmの濃
度のNO2ガスと50ppmの濃度のNOガスとなって、前処理部
5に至り、ここで、除湿、除塵等の前処理が行なれる。
この前処理されたガスは流量制御部6を介してケミルミ
チャンバ1に供給される。ケミルミチャンバ1において
は、オゾンガス発生部10からオゾンガス供給ライン11を
通して導入されるO3ガスが、150ppmの濃度のNO2ガスと
は反応せず、50ppmの濃度のNOガスと反応して化学発光
し、これが光電子増倍管で電気信号に変換され、NOガス
50ppmの濃度に相当する信号が検出され、この検出値を
保持しておく。次に、切換えコック8を切換え、コンバ
ータ4を通さずに切換えライン3′に被測定ガスを流し
て出口部9へ送る。ここでは、オゾンガス発生部10から
オゾンガス導入ライン12を通して150ppmの濃度O3ガスが
供給されることから、前記コンバータ4を通した場合と
同様の反応が起こり、10ppmの濃度のNO2ガスと190ppmの
濃度のNOガスが共存する被測定ガスは、160ppmの濃度の
NO2ガスと40ppmの濃度のNOガスとなって前処理部5から
ケミルミチャンバ1に至り、残存した40ppmの濃度のNO
ガスがオゾンガス発生部10から供給されるO3ガスと反応
して化学発光し、NOガス濃度40ppmとして検出される。
前記コンバータ4を通した場合に検出し保持されている
50ppmのNOガス濃度相当の信号は、コンバータ4におい
てNO2がNOに変化したNOガス濃度分を含むことから、こ
の検出値からコンバータ4を通さない場合に検出した40
ppmのNOガス濃度を差し引いたNOガス濃度が、求めるNO2
ガス濃度として測定されるのである。
て、煙道等からガス導入口2を通って流路ライン3に導
入された、例えば10ppmのNO2ガスと190ppmのNOガスが共
存する被測定ガスを、まず、切換えコック8でコンバー
タ4内へ導入させる。このコンバータ4において、被測
定ガス中のNO2はNOに変換されるからNOガス濃度が200pp
mとなって出口部9に至る。この出口部9において、オ
ゾンガス発生部10からオゾンガス導入ライン12を通して
NOガス濃度よりも低い、例えば150ppmのO3ガスが供給さ
れると、NO+O3=NO2+O2の反応が起こり、150ppmの濃
度のNO2ガスと50ppmの濃度のNOガスとなって、前処理部
5に至り、ここで、除湿、除塵等の前処理が行なれる。
この前処理されたガスは流量制御部6を介してケミルミ
チャンバ1に供給される。ケミルミチャンバ1において
は、オゾンガス発生部10からオゾンガス供給ライン11を
通して導入されるO3ガスが、150ppmの濃度のNO2ガスと
は反応せず、50ppmの濃度のNOガスと反応して化学発光
し、これが光電子増倍管で電気信号に変換され、NOガス
50ppmの濃度に相当する信号が検出され、この検出値を
保持しておく。次に、切換えコック8を切換え、コンバ
ータ4を通さずに切換えライン3′に被測定ガスを流し
て出口部9へ送る。ここでは、オゾンガス発生部10から
オゾンガス導入ライン12を通して150ppmの濃度O3ガスが
供給されることから、前記コンバータ4を通した場合と
同様の反応が起こり、10ppmの濃度のNO2ガスと190ppmの
濃度のNOガスが共存する被測定ガスは、160ppmの濃度の
NO2ガスと40ppmの濃度のNOガスとなって前処理部5から
ケミルミチャンバ1に至り、残存した40ppmの濃度のNO
ガスがオゾンガス発生部10から供給されるO3ガスと反応
して化学発光し、NOガス濃度40ppmとして検出される。
前記コンバータ4を通した場合に検出し保持されている
50ppmのNOガス濃度相当の信号は、コンバータ4におい
てNO2がNOに変化したNOガス濃度分を含むことから、こ
の検出値からコンバータ4を通さない場合に検出した40
ppmのNOガス濃度を差し引いたNOガス濃度が、求めるNO2
ガス濃度として測定されるのである。
このため、この実施例装置における測定レンジは、上記
例ではフルスケール濃度が例えば50ppmのものに設定す
ることができるようになるのである。この点について、
200ppmの濃度のNOガスを測定するためにフルスケール濃
度250ppmである測定レンジとした従来の場合と比較する
と、第2図のようになる。すなわち、10ppmの濃度のNO2
ガスを250ppmフルスケールレンジで測定すると、フルス
ケールの僅かに4%であるが、50ppmフルスケールレン
ジであればフルスケールの20%となるのである。このよ
うにNOガスの濃度を50ppm以下となるようにすれば、フ
ルスケール濃度が50ppmといった小さな測定レンジに設
定して測定することが可能となるとともに、演算部のゲ
インを拡大する必要がなくなり、従来のようにゲインを
拡大した見かけの読み取り精度の向上ではなく、本質的
な意味での精度向上が達成される。
例ではフルスケール濃度が例えば50ppmのものに設定す
ることができるようになるのである。この点について、
200ppmの濃度のNOガスを測定するためにフルスケール濃
度250ppmである測定レンジとした従来の場合と比較する
と、第2図のようになる。すなわち、10ppmの濃度のNO2
ガスを250ppmフルスケールレンジで測定すると、フルス
ケールの僅かに4%であるが、50ppmフルスケールレン
ジであればフルスケールの20%となるのである。このよ
うにNOガスの濃度を50ppm以下となるようにすれば、フ
ルスケール濃度が50ppmといった小さな測定レンジに設
定して測定することが可能となるとともに、演算部のゲ
インを拡大する必要がなくなり、従来のようにゲインを
拡大した見かけの読み取り精度の向上ではなく、本質的
な意味での精度向上が達成される。
尚、上記実施例においては、ガス流路ラインを1系列と
し、その途中で、NO2をNOに変化させるNO2−NOコンバー
タを通す流路と通さない流路とを分岐させるとともにNO
2−NOコンバータを下流側でそれらの流路を合流させ、
分岐点で流路の切換えを行なうようにした場合について
説明したが、それぞれの流路を各別に、すなわち2系列
とし、それぞれの流路にオゾン導入手段を設け、各系列
毎にNOガス濃度を検出してNO2ガス濃度を測定するよう
にしてもよい。
し、その途中で、NO2をNOに変化させるNO2−NOコンバー
タを通す流路と通さない流路とを分岐させるとともにNO
2−NOコンバータを下流側でそれらの流路を合流させ、
分岐点で流路の切換えを行なうようにした場合について
説明したが、それぞれの流路を各別に、すなわち2系列
とし、それぞれの流路にオゾン導入手段を設け、各系列
毎にNOガス濃度を検出してNO2ガス濃度を測定するよう
にしてもよい。
以上説明したこの発明の化学発光式二酸化窒素分析装置
によれば、NO2−NOコンバータを通した被測定ガス及びN
O2−NOコンバータを通さない被測定ガスのそれぞれに、
NOガス濃度よりも低い濃度のO3ガスを供給するようにす
ると、供給されたO3ガス濃度分だけNOが酸化されてNO2
となり、各ガス中に残存するNOガス濃度は全く同濃度分
だけ低くなるから、それらNOガス濃度の検出値の差が、
NOに変化したNO2のガス濃度を示していることになる。
従って、低濃度のNO2ガスを小さなフルスケールの測定
レンジで測定できるようになるので、化学発光式二酸化
窒素分析装置における分析精度を向上させることができ
る。
によれば、NO2−NOコンバータを通した被測定ガス及びN
O2−NOコンバータを通さない被測定ガスのそれぞれに、
NOガス濃度よりも低い濃度のO3ガスを供給するようにす
ると、供給されたO3ガス濃度分だけNOが酸化されてNO2
となり、各ガス中に残存するNOガス濃度は全く同濃度分
だけ低くなるから、それらNOガス濃度の検出値の差が、
NOに変化したNO2のガス濃度を示していることになる。
従って、低濃度のNO2ガスを小さなフルスケールの測定
レンジで測定できるようになるので、化学発光式二酸化
窒素分析装置における分析精度を向上させることができ
る。
第1図は、この発明に係る化学発光式二酸化窒素分析装
置の1実施例に示す概略構成図、第2図は従来装置及び
この発明に係る装置における各フルスケール濃度に対す
るNO2ガス濃度値の比率を示した図である。 1……ケミルミチャンバ、 2……ガス導入口、3……流路ライン、 3′……切換えライン、4……コンバータ、 5……前処理部、6……流量制御部、 7……入口部、7……切換えコック、 9……出口部、10……オゾンガス発生部、 11……オゾンガス供給ライン、 12……オゾンガス導入ライン、 13……指示計。
置の1実施例に示す概略構成図、第2図は従来装置及び
この発明に係る装置における各フルスケール濃度に対す
るNO2ガス濃度値の比率を示した図である。 1……ケミルミチャンバ、 2……ガス導入口、3……流路ライン、 3′……切換えライン、4……コンバータ、 5……前処理部、6……流量制御部、 7……入口部、7……切換えコック、 9……出口部、10……オゾンガス発生部、 11……オゾンガス供給ライン、 12……オゾンガス導入ライン、 13……指示計。
Claims (1)
- 【請求項1】被測定ガス導入部から導入された、NO2ガ
ス及びNOガスが共存する被測定ガスを、還元触媒が設け
られたNO2−NOコンバータに通してNO2をNOに変化させ、
そのコンバータに通した後のガスをケミルミチャンバ内
へ導入するとともに、そのケミルミチャンバ内へオゾン
ガスを導入して、ケミルミチャンバ内でNOガスとオゾン
ガスとが反応して発する光の強さを光電子増倍管で検出
し、コンバータに通した後のガス中におけるNOガス濃度
を測定するとともに、同じく被測定ガスをNO2−NOコン
バータに通さずに、そのコンバータに通さないガスをケ
ミルミチャンバ内へ導入するとともに、そのケミルミチ
ャンバ内へオゾンガスを導入して、ケミルミチャンバ内
でNOガスとオゾンガスとが反応して発する光の強さを光
電子増倍管で検出し、コンバータに通さないガス中にお
けるNOガス濃度を測定し、それらNOガス濃度間の差から
NO2ガス濃度を算出する化学発光式二酸化窒素分析装置
において、前記NO2−NOコンバータから前記ケミルミチ
ャンバに至るガス流路のいずれかの個所にオゾンガス導
入路を連通させたことを特徴とする化学発光式二酸化窒
素分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61189757A JPH0731118B2 (ja) | 1986-08-12 | 1986-08-12 | 化学発光式二酸化窒素分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61189757A JPH0731118B2 (ja) | 1986-08-12 | 1986-08-12 | 化学発光式二酸化窒素分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6345536A JPS6345536A (ja) | 1988-02-26 |
JPH0731118B2 true JPH0731118B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=16246668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61189757A Expired - Lifetime JPH0731118B2 (ja) | 1986-08-12 | 1986-08-12 | 化学発光式二酸化窒素分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731118B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02141844U (ja) * | 1989-04-30 | 1990-11-29 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54119987A (en) * | 1978-03-09 | 1979-09-18 | Mitsui Shipbuilding Eng | Analyzer for nitrogen oxide and oxygen |
JPS5523479A (en) * | 1978-08-07 | 1980-02-19 | Horiba Ltd | Analyzer for nitrogen oxide |
JPS61102855A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-21 | Toyota Motor Corp | 携帯用電話対照器 |
-
1986
- 1986-08-12 JP JP61189757A patent/JPH0731118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6345536A (ja) | 1988-02-26 |
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