JPH07310561A - ガスタービンの運転方法 - Google Patents
ガスタービンの運転方法Info
- Publication number
- JPH07310561A JPH07310561A JP10533794A JP10533794A JPH07310561A JP H07310561 A JPH07310561 A JP H07310561A JP 10533794 A JP10533794 A JP 10533794A JP 10533794 A JP10533794 A JP 10533794A JP H07310561 A JPH07310561 A JP H07310561A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas turbine
- air
- control valve
- flow rate
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮空気貯蔵発電システムのガスタービンに
おいて燃空比の安定した運転方法を提供する。 【構成】 貯蔵空気タンク4に貯蔵された圧縮空気をガ
スタービンの燃焼器3に供給するように構成された圧縮
空気貯蔵発電システムのガスタービン1の運転方法にお
いて、ガスタービン1の低負荷領域では空気制御弁6と
燃料制御弁8とを共に制御し、中負荷領域以上では空気
制御弁6の開度を一定にして燃料制御弁のみを制御す
る。
おいて燃空比の安定した運転方法を提供する。 【構成】 貯蔵空気タンク4に貯蔵された圧縮空気をガ
スタービンの燃焼器3に供給するように構成された圧縮
空気貯蔵発電システムのガスタービン1の運転方法にお
いて、ガスタービン1の低負荷領域では空気制御弁6と
燃料制御弁8とを共に制御し、中負荷領域以上では空気
制御弁6の開度を一定にして燃料制御弁のみを制御す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気貯蔵発電シス
テムのガスタービンの空気流量と燃料流量を制御し発電
機出力(或いはガスタービン回転数)を制御するガスタ
ービンの運転方法に関する。
テムのガスタービンの空気流量と燃料流量を制御し発電
機出力(或いはガスタービン回転数)を制御するガスタ
ービンの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的なガスタービン発電システ
ムの系統図である。この図4に示すガスタービン発電シ
ステムは空気圧縮機11、ガスタービン12、及び発電
機13が一軸上に結合された単純一軸ガスタービン発電
機であって、空気圧縮機11の空気流量はガスタービン
12の回転数によって決まり発電機出力(負荷)には関
係しない。
ムの系統図である。この図4に示すガスタービン発電シ
ステムは空気圧縮機11、ガスタービン12、及び発電
機13が一軸上に結合された単純一軸ガスタービン発電
機であって、空気圧縮機11の空気流量はガスタービン
12の回転数によって決まり発電機出力(負荷)には関
係しない。
【0003】一方、燃焼器14に流入する燃料流量は、
発電機出力(負荷)の上昇につれて増加するので、燃料
流量のみを制御することによって発電機出力或いはガス
タービン回転数を調整することができる。符号15は燃
料制御弁である。
発電機出力(負荷)の上昇につれて増加するので、燃料
流量のみを制御することによって発電機出力或いはガス
タービン回転数を調整することができる。符号15は燃
料制御弁である。
【0004】図5は、空気流量と燃料流量との燃空関係
を示す図で、この図にみられるように、燃料流量が増加
すればそれに伴って空気流量も増加し、ガスタービン作
動可能範囲も斜線部に示すように自ずと決められる。
を示す図で、この図にみられるように、燃料流量が増加
すればそれに伴って空気流量も増加し、ガスタービン作
動可能範囲も斜線部に示すように自ずと決められる。
【0005】また、ガスタービン発電システムにおける
ガスタービンには、別置の電動圧縮機により空気を圧縮
してその圧縮空気を地下貯蔵タンク或いは、特別に設置
された圧力容器に圧力エネルギーの形態で貯蔵し必要時
に燃焼器に供給させ、ガスタービン燃料制御弁を経て供
給された燃料を燃焼させるような形式、即ちガスタービ
ン軸に結合させた空気圧縮機をもたない形式のものもあ
る。このような形式のガスタービンを備えた発電システ
ムが圧縮空気貯蔵発電システム(CAES)と呼ばれる
ものである。
ガスタービンには、別置の電動圧縮機により空気を圧縮
してその圧縮空気を地下貯蔵タンク或いは、特別に設置
された圧力容器に圧力エネルギーの形態で貯蔵し必要時
に燃焼器に供給させ、ガスタービン燃料制御弁を経て供
給された燃料を燃焼させるような形式、即ちガスタービ
ン軸に結合させた空気圧縮機をもたない形式のものもあ
る。このような形式のガスタービンを備えた発電システ
ムが圧縮空気貯蔵発電システム(CAES)と呼ばれる
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような圧縮空気貯
蔵発電システムにおけるガスタービンでは、空気圧縮機
とガスタービンが結合されていないので、燃料流量のみ
で発電機出力やガスタービン回転数を制御することは出
来ず、両制御弁が不安定な燃空比を醸し精度の良い制御
が不可能である。本発明はこの問題点を解消し、燃空比
が安定したガスタービンの運転方法を提供することを課
題としている。
蔵発電システムにおけるガスタービンでは、空気圧縮機
とガスタービンが結合されていないので、燃料流量のみ
で発電機出力やガスタービン回転数を制御することは出
来ず、両制御弁が不安定な燃空比を醸し精度の良い制御
が不可能である。本発明はこの問題点を解消し、燃空比
が安定したガスタービンの運転方法を提供することを課
題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、貯蔵された圧
縮空気をガスタービン燃焼器に供給するように構成され
た圧縮空気貯蔵発電システムのガスタービンにおける前
記課題を解決するため、そのガスタービンの低負荷領域
ではガスタービン燃焼器への空気流量と燃料流量とを共
に制御し、中負荷領域から高負荷領域(定格負荷付近)
では燃料流量のみを制御して発電機出力又はガスタービ
ン回転数を制御する運転方法を採用する。制御されない
空気流量の制御弁は100%開度にしたままに保持して
おく。
縮空気をガスタービン燃焼器に供給するように構成され
た圧縮空気貯蔵発電システムのガスタービンにおける前
記課題を解決するため、そのガスタービンの低負荷領域
ではガスタービン燃焼器への空気流量と燃料流量とを共
に制御し、中負荷領域から高負荷領域(定格負荷付近)
では燃料流量のみを制御して発電機出力又はガスタービ
ン回転数を制御する運転方法を採用する。制御されない
空気流量の制御弁は100%開度にしたままに保持して
おく。
【0008】
【作用】本発明によるガスタービンの運転方法では、低
負荷領域においては、空気制御弁及び燃料制御弁の両制
御弁を操作してある程度の燃空比の不安定さを看過して
運転されるが、中負荷領域以上から高負荷領域(定格負
荷付近)の実質出力領域においては、空気制御弁を10
0%開度に保持し無制御とし、燃料制御弁のみの制御と
し燃空比の精度を上げ、これによって負荷に応じた所定
のガス温度を得ることができる。
負荷領域においては、空気制御弁及び燃料制御弁の両制
御弁を操作してある程度の燃空比の不安定さを看過して
運転されるが、中負荷領域以上から高負荷領域(定格負
荷付近)の実質出力領域においては、空気制御弁を10
0%開度に保持し無制御とし、燃料制御弁のみの制御と
し燃空比の精度を上げ、これによって負荷に応じた所定
のガス温度を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるガスタービン運転方法の
実施の態様を図1〜図3を用いて具体的に説明する。ま
ず、図1に示す圧縮空気貯蔵発電システムにおいて、1
はガスタービン、2は発電機である。ガスタービン1と
発電機2とは、一軸上に結合されているが、空気圧縮機
は結合されていない。
実施の態様を図1〜図3を用いて具体的に説明する。ま
ず、図1に示す圧縮空気貯蔵発電システムにおいて、1
はガスタービン、2は発電機である。ガスタービン1と
発電機2とは、一軸上に結合されているが、空気圧縮機
は結合されていない。
【0010】3はガスタービンの燃焼器で、この燃焼器
3には空気制御弁6を介在させた貯蔵空気ライン5によ
って貯蔵空気タンク4が連結され、また、燃料制御弁8
を介在させた燃料ライン7が連結されている。このよう
に、燃焼器3に供給される空気は、別に設置された空気
圧縮機(図には示されていない)から貯蔵空気タンク4
に供給され貯蔵された空気である。
3には空気制御弁6を介在させた貯蔵空気ライン5によ
って貯蔵空気タンク4が連結され、また、燃料制御弁8
を介在させた燃料ライン7が連結されている。このよう
に、燃焼器3に供給される空気は、別に設置された空気
圧縮機(図には示されていない)から貯蔵空気タンク4
に供給され貯蔵された空気である。
【0011】貯蔵空気は、貯蔵空気ライン5に配設され
た空気制御弁6によって制御されて燃焼器3に供給され
る。また燃料は燃料ライン7に配設された燃料制御弁8
によって制御されて燃焼器3に供給され燃焼される。
た空気制御弁6によって制御されて燃焼器3に供給され
る。また燃料は燃料ライン7に配設された燃料制御弁8
によって制御されて燃焼器3に供給され燃焼される。
【0012】図2は空気流量と燃料流量との関係図であ
る。空気流量が100%供給される状態になったのち、
燃料流量のみを増加させ中負荷領域以上から高負荷領域
(定格負荷付近)に至る空気流量と燃料流量の関係が示
されている。
る。空気流量が100%供給される状態になったのち、
燃料流量のみを増加させ中負荷領域以上から高負荷領域
(定格負荷付近)に至る空気流量と燃料流量の関係が示
されている。
【0013】また、図3は空気制御弁及び燃料制御弁の
関係図で、横軸の制御信号は回転数及び負荷に応じて出
力される制御信号である。空気制御弁の開作動の途中か
ら燃料制御弁が開かれ空気制御弁が100%開度に至る
までは、両制御弁操作により負荷の増加に対応する。そ
のあと、空気制御弁は全開のまま保持され燃料制御弁の
みで負荷の増加に対応する関係が示されている。
関係図で、横軸の制御信号は回転数及び負荷に応じて出
力される制御信号である。空気制御弁の開作動の途中か
ら燃料制御弁が開かれ空気制御弁が100%開度に至る
までは、両制御弁操作により負荷の増加に対応する。そ
のあと、空気制御弁は全開のまま保持され燃料制御弁の
みで負荷の増加に対応する関係が示されている。
【0014】
【発明の効果】本発明のガスタービン制御方法によれ
ば、立上りの低負荷領域では、空気及び燃料の両流量制
御弁を制御するのである程度の燃空比の不安定運転を余
儀なくされるが中負荷領域以後の実質有効発電領域にお
いては、燃料流量のみの制御によって燃空比の安定した
精度良い運転が可能となりガスタービンの信頼性が向上
する。
ば、立上りの低負荷領域では、空気及び燃料の両流量制
御弁を制御するのである程度の燃空比の不安定運転を余
儀なくされるが中負荷領域以後の実質有効発電領域にお
いては、燃料流量のみの制御によって燃空比の安定した
精度良い運転が可能となりガスタービンの信頼性が向上
する。
【図1】本発明による運転方法の実施の態様を説明する
ための圧縮空気貯蔵発電システムの系統図。
ための圧縮空気貯蔵発電システムの系統図。
【図2】本発明の運転方法におけるガスタービンへの空
気流量と燃料流量との関係を示す線図。
気流量と燃料流量との関係を示す線図。
【図3】本発明の運転方法におけるガスタービンへの空
気制御弁と燃料制御弁との開度の関係を示す線図。
気制御弁と燃料制御弁との開度の関係を示す線図。
【図4】圧縮機結合型ガスタービンの発電系統図。
【図5】図4に示したガスタービンにおける空気流量と
燃料流量との関係を示す線図。
燃料流量との関係を示す線図。
1 ガスタービン 2 発電機 3 燃焼器 4 貯蔵空気タンク 5 貯蔵空気タンク 6 空気制御弁 7 燃料ライン 8 燃料制御弁
Claims (1)
- 【請求項1】 貯蔵された圧縮空気をガスタービン燃焼
器に供給するように構成された圧縮空気貯蔵発電システ
ムのガスタービンにおいて、同ガスタービンの低負荷領
域ではガスタービン燃焼器への空気流量と燃料流量とを
共に制御し、中負荷領域以上では空気流量制御弁の開度
を一定にして燃料流量のみを制御して発電機出力又はガ
スタービン回転数を制御することを特徴とするガスター
ビンの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10533794A JPH07310561A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ガスタービンの運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10533794A JPH07310561A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ガスタービンの運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310561A true JPH07310561A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14404921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10533794A Withdrawn JPH07310561A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ガスタービンの運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07310561A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008023901A1 (en) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Compressed-air-storing electricity generating system and electricity generating method using the same |
JP2013064399A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-04-11 | Alstom Technology Ltd | 断熱圧縮空気エネルギー貯蔵システムおよび方法 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10533794A patent/JPH07310561A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008023901A1 (en) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Compressed-air-storing electricity generating system and electricity generating method using the same |
US7663255B2 (en) | 2006-08-21 | 2010-02-16 | Korea Institute Of Machinery & Materials | Compressed-air-storing electricity generating system and electricity generating method using the same |
JP2013064399A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-04-11 | Alstom Technology Ltd | 断熱圧縮空気エネルギー貯蔵システムおよび方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4343427B2 (ja) | 蒸気原動所の出力調整方法とその蒸気原動所 | |
JP4923014B2 (ja) | 2軸式ガスタービン | |
JPH04159402A (ja) | コンバインドサイクル発電プラント | |
TW255005B (en) | Gas turbine control method and apparatus | |
US4685287A (en) | Compressor system and start-up method therefor | |
US20070077459A1 (en) | Compressor-expander with high to idle air flow to fuel cell | |
JP2002309964A (ja) | ガスタービンエンジンを運転するための方法及び制御装置 | |
JPH07310561A (ja) | ガスタービンの運転方法 | |
US11976588B2 (en) | Gas turbine hot air injection power augmentation utilizing compressed stored air | |
JPH045703Y2 (ja) | ||
JPH0339885Y2 (ja) | ||
JPH09125984A (ja) | 蒸気注入ガスタービンとその制御方法 | |
JPH08128331A (ja) | 圧縮空気貯蔵型発電システム | |
JPH10141006A (ja) | 都市ガスラインエネルギー回収タービンの制御装置 | |
JP2003129860A (ja) | 熱電可変合成ガスタービン | |
JPH11229963A (ja) | 液体ロケットエンジンにおけるエキスパンダサイクル構造 | |
JP2612023B2 (ja) | ガスタービン制御装置 | |
JPS60262364A (ja) | 燃料電池制御システム | |
JP2005140023A (ja) | マイクロガスタービン発電設備 | |
JPH04194508A (ja) | 燃焼装置の制御装置 | |
JPS5993104A (ja) | ガス再循環通風機の制御方法 | |
JP2002267784A (ja) | 原子炉注水系統の注水流量調整設備 | |
JPH036332B2 (ja) | ||
JPH0371142U (ja) | ||
JPS6239651B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |