JP4923014B2 - 2軸式ガスタービン - Google Patents

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本発明は、2軸式ガスタービンおよびその制御方法に関する。
ガスタービンにおいて、圧縮機を駆動する高圧タービンと、発電機あるいはポンプ等の負荷を駆動する低圧タービンとが別軸構成となっている2軸式ガスタービンが、例えば特許文献1に開示されている。
2軸式ガスタービンは、ポンプ等の被駆動機の回転数が定格回転数より低い場合でも、これらを駆動する低圧タービンの作動ガスを発生させるガスジェネレータ、すなわち圧縮機と高圧タービンを、低圧タービンとは異なる回転数で運転することができる。そのため、圧縮機と高圧タービンとを含むガスジェネレータを高速回転させ、低圧タービンにおける膨張仕事能力がより一層高い作動ガスを発生させることができる。低圧タービンの低回転数域でのトルクを大きくすることができるため、2軸式ガスタービンはポンプ等の機械駆動用として用いられることが多い。しかし、低圧タービンで発電機を駆動する発電用として用いることも有用である。減速機なしで使用する場合には、圧縮機を高速回転させることで高効率化が図れる利点がある。また、減速機を使用する場合でも、減速比を小さくできるため、コスト低減,効率向上が可能である。
一方、ガスタービン作動流体(たとえば空気)に水分を添加して加湿し、この加湿空気によってガスタービン排ガスの持つ熱エネルギーを回収することで、出力および効率の向上を図る高湿分利用ガスタービンシステムが特許文献2に開示されている。
特開平5−18271号公報 国際公開第00/25009号パンフレット
2軸式ガスタービンに高湿分利用ガスタービンシステムを適用すれば、2軸式ガスタービンの出力および効率の向上を図れる。しかし高湿分利用ガスタービンのように、圧縮機作動ガスに比べて高圧タービン作動ガスの流量が比較的多いタイプの2軸式ガスタービンの場合、圧縮機の消費動力と高圧タービンの出力のバランスが特にくずれやすい。
本発明の目的は、圧縮機作動ガスに比べて高圧タービン作動ガスの流量が比較的多いタイプでも、圧縮機の消費動力と高圧タービンの出力とのバランスを簡単に取ることが可能な2軸式ガスタービンを提供することにある。
空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段と、圧縮空気と該追加された流体との混合物と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器で生成された燃焼ガスによって駆動される高圧タービンと、該高圧タービンを駆動した燃焼ガスにより駆動される低圧タービンと、該圧縮機と該高圧タービンとを接続する第一回転軸と、該低圧タービンの回転軸である第二回転軸と、該第二回転軸に接続された第一負荷を備えた2軸式ガスタービンにおいて、該第一回転軸に接続された第二負荷と、前記高圧タービンの回転数に基づいて前記第二の負荷を制御する制御装置と、前記高圧タービンを駆動した燃焼ガスを前記低圧タービンに供給する流路の途中に、前記第一負荷と前記第二負荷への負荷配分を調整するために燃焼器に供給する流体の一部を合流させる合流流路を有し、前記合流流路が負荷配分を調整するための流量調整弁を備える。
本発明によると、圧縮機作動ガスに比べて高圧タービン作動ガスの流量が比較的多いタイプでも、圧縮機の消費動力と高圧タービンの出力とのバランスを簡単に取ることが可能な2軸式ガスタービンを提供できる。
2軸式ガスタービンの出力は、1軸式ガスタービンと同じように、投入燃料量を調整することにより制御する。1軸式ガスタービンとの大きな違いは、2軸式ガスタービンは圧縮機の消費動力(損失含む、以下同様)と高圧タービンの出力(損失含む、以下同様)をバランスさせて回転数を一定に保たなければならないことである。ガスタービン出力を調整するために投入燃料量を変更すると、圧縮機消費動力と高圧タービン出力がそれぞれ変動し、動力バランスが壊れて回転数を一定に保つことができなくなる。動力バランスを取るためには、圧縮機作動ガス流量を調整したり、バランス時の回転数を変更したり、高圧タービン入口の圧力を調整したり、あるいは低圧タービン入口の圧力を調整したりする必要がある。これらの制御方法のうち、高圧タービン入口の圧力調整および低圧タービン入口の圧力調整は、非常に高温であるタービン入口付近に可変静翼等を設置することが必要となるため、採用は敬遠される傾向にある。一般には、圧縮機に設置された入口案内羽根による圧縮機作動ガス流量の調整と、バランス時の回転数の変更が、バランス制御方法として採用されることが多い。このような背景から、一般的に2軸式ガスタービンの圧縮機は、1軸式ガスタービンの圧縮機と比較して、より広い圧縮機作動ガス流量の範囲と、より広い運転回転数の範囲を許容するように設計される。すなわち、2軸式ガスタービンの圧縮機は、1軸式ガスタービンの圧縮機と比較して、より広い運転条件での安定運転が、設計上、要求される。広い運転範囲の信頼性を確保しようとすると、効率低下やコスト上昇を招くのが一般的である。例えば、より広範な圧縮機作動ガス流量を実現するために可変静翼を適用する段数を拡大させたり、流れのはく離などの不安定現象が発生しにくい翼形を採用したり、共振回避のために翼形を制限したりすることが、効率低下やコスト上昇を招く可能性がある。
ここで、圧縮機作動ガスに比べて、高圧タービン作動ガスの流量が比較的多い2軸式ガスタービンについて考える。その代表例として、2軸式の高湿分利用ガスタービンを考える。湿分空気利用ガスタービンでは、シンプルサイクルガスタービンと比べて、作動ガスに添加される湿分の影響により、さらに広い運転条件での安定運転が、設計上、要求される。すなわち2軸式の高湿分利用ガスタービンでは、湿分を利用しない2軸式ガスタービンと比べ、さらなる効率低下及びコスト上昇を招く可能性がある。
そもそも、高湿分利用ガスタービンでは、圧縮機作動ガスに添加された湿分は単位質量当たりの圧縮機消費動力の低減に寄与する。逆に、高圧タービン作動ガスに添加された湿分は単位質量当たりの高圧タービン出力の増大に寄与する。すなわち、ヒートサイクル上、圧縮機消費動力に比べて高圧タービン出力が大きくなる。添加される湿分の影響が大きい場合には、前述した入口案内羽根による圧縮機作動ガス流量の調整と、バランス時の回転数の変更だけでは、ヒートサイクル上、バランス制御方法として成立しない。圧縮機に設置した入口案内羽根で調整可能な流量は5%程度であり、これ以上の調整は圧縮機性能を大きく損なう。例えば、高圧タービンの排気流量が、圧縮機の吸込み流量に比べて10%増加するような2軸式ガスタービンでは、従来一般的に用いられる手法でのバランス制御は困難である。
また、シンプルサイクルガスタービンと高湿分利用ガスタービンでは高圧タービンと低圧タービンの出力配分が異なる。高圧タービン出力と低圧タービン出力の合計に対する低圧タービン出力の割合は、高湿分利用ガスタービンの方がシンプルサイクルガスタービンよりも大きくなる。高圧タービンと低圧タービンを所望の出力または所望の回転数で運転したい場合には、これらの出力配分を変更する必要がある。
圧縮機作動ガスに比べて、高圧タービン作動ガスの流量が比較的多い、他のタイプの2軸式ガスタービンについても、2軸式の高湿分利用ガスタービンと同様、従来一般的に用いられる手法でのバランス制御が困難なほど、圧縮機消費動力に比べて高圧タービン出力が大きくなる。また、出力の合計に対する低圧タービン出力の割合が、高圧タービン出力に比べて大きくなる傾向もある。他のタイプのガスタービンとしては、排熱回収ボイラで生成した蒸気を燃焼器に注入するタイプの2軸式ガスタービンや、低カロリー燃料を利用するガスタービンシステムなどがある。低カロリー燃料を利用するガスタービンは、一般的な燃料を利用するものと比べ、燃料の必要量が多くなり、高圧タービン作動ガス流量に占める燃料流量が多くなるため、圧縮機作動ガスに比べて、高圧タービン作動ガスの流量が比較的多くなる。
本発明の目的は、2軸式高湿分利用ガスタービンにおいて、圧縮機駆動動力と圧縮機を駆動するタービン出力のバランスを簡単に取ることが出来る高湿分利用ガスタービンの構成を提供することにある。
以下説明する各実施例のガスタービンによれば、2軸式高湿分利用ガスタービン等、圧縮機作動ガスに比べて高圧タービン作動ガスの流量が比較的多いガスタービンにおいて、圧縮機の消費動力と高圧タービンの出力とのバランスを簡単に取ることができる。そうすると、熱効率と信頼性の高い2軸式ガスタービンを提供することができる。
具体的には、起動運転,停止運転,負荷運転を含めた全ての運転において、以下のことがいえる。圧縮機と該圧縮機を駆動するタービンとから成るガスジェネレータに関し、その回転軸に連結あるいは接続された負荷を制御することにより、容易にガスジェネレータ回転数を調整することができる。これにより、ガスジェネレータについても1軸式ガスタービンに近い運転制御が可能となり、一般的な2軸式ガスタービンの運転制御方法に比べ、運転制御方法が非常に簡単になる。そうすると制御ロジックが容易になり運転時における信頼性が向上する。また、2軸式ガスタービンの圧縮機に要求される圧縮機作動ガス流量範囲と運転回転数範囲は、一般的に1軸式ガスタービンの圧縮機よりも広いが、この範囲を縮小する或いは同等にすることが可能となる。従来一般の手法では、広い運転条件下で安定運転を確保することの代償として、効率低下とコスト上昇を避けることは困難であった。しかし本発明によると、圧縮機作動ガス流量範囲と運転回転数範囲を狭い範囲に抑えることができるため、効率低下やコスト上昇を抑制することが可能となる。さらには、1軸式ガスタービンの圧縮機を流用することも可能になり、開発・設計・製造に要するコスト及び時間を低減或いは削減することもできる。また、部品の流用は新規開発品の減少にもつながり、信頼性確保及び管理の観点からも有利となる。
以下、図面を用いて本発明の各実施例である2軸式ガスタービンついて説明する。
図1は本発明の実施例1である2軸式高湿分利用ガスタービンプラントの全体構成を表す回路図である。
本プラントは、主として圧縮機1,燃焼器2,高圧タービン3H,低圧タービン3L,第一発電機7L,第二発電機7H,制御装置8,吸気噴霧冷却装置11,空気冷却器12,加湿装置13,再生熱交換器14,給水加熱器15,水回収装置16,排ガス再加熱装置17,分岐流路19,合流流路20,流量調整弁21とから構成される。
圧縮機1に流入させるための大気101は吸気噴霧冷却装置11に導かれる。吸気噴霧冷却装置11において、供給された水301が微粒子化された後に噴霧され、その一部が蒸発する。蒸発の際、雰囲気である大気101から熱エネルギーを吸収するため、圧縮機1に流入する際には大気101の温度は大気温よりも低くなる。一方、蒸発せずに残った噴霧水は、液体のまま圧縮機1に導かれる。すなわち吸気噴霧装置11から排出される主流である作動流体102は、大気101と、噴霧水301の一部が蒸発した水蒸気と、蒸発せず液体のままの噴霧水301である水粒子の混合物となる。
圧縮機1において、導入された大気101と水蒸気と水粒子の混合物である作動流体102は、所定の圧力まで圧縮された後に、下流に配置された空気冷却器12に導かれる。その際、水粒子が徐々に蒸発し水蒸気となる。この際、雰囲気から熱エネルギーを吸収するため、水粒子が存在しない場合と比べて、作動流体の温度上昇が緩和される。
空気冷却器12に導かれた圧縮空気103は、冷却された後に下流に配置された加湿装置13に導かれる。空気冷却器12では、冷媒として前記加湿装置13の回収水302が利用される。回収水302は、熱交換により圧縮空気103を冷却し、温度が上昇した後に前記加湿装置13へ供給水303として回収される。すなわち冷媒の一部は空気冷却器12と加湿装置13を循環する。この作用により、空気冷却器12において作動流体から吸収した熱エネルギーは加湿装置13に輸送される。
空気冷却器12から供給される、冷却された圧縮空気104は、加湿装置13で加湿されて高湿分空気105となり、下流に配置された再生熱交換器14に導かれる。加湿方法として本実施例では増湿塔方式を採用したが、濡壁塔方式、或いは圧縮空気104にスプレイノズルを用いて水を噴霧するスプレイ方式等を用いても構わない。加湿に利用される高温水は空気冷却器12と給水加熱器15から供給される。蒸発せずに回収された水のうち、一部は空気冷却器12の冷媒として、一部は後述する排ガス再加熱装置17の熱源として利用される。
高湿分空気105は再生熱交換器14で加熱され、高温の高湿分空気106となって分岐流路19に導かれる。再生熱交換器14の熱源には、低圧タービン3Lからの排ガス112が利用される。再生熱交換器14での熱交換によって温度が低下した排ガス113は下流に配置された給水加熱器15に熱源として導かれる。
分岐流路19では、導かれた高温の高湿分空気106のうち、所定の流量が高湿分空気107として燃焼器2へ導かれ、残りが高湿分空気108として合流流路20へ導かれる。なお、流量配分は流量調整弁21により制御される。制御方法は後述する。
燃焼器2に導かれた高湿分空気107は、燃料201を燃焼させるのに利用され、燃焼ガス109が生成される。燃焼ガス109は下流に配置された高圧タービン3Hに導かれる。
高圧タービン3Hに導かれた燃焼ガス109は膨張仕事をし、高圧タービン3Hに回転動力が発生する。圧縮機1と変速機6と第二発電機7Hとは回転軸4を介して接続されており、高圧タービン3Hに発生した動力のうち、一部が圧縮機1で消費され、残りが第二発電機7Hによって電力に変換されて本プラントの外部で利用される。また、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した燃焼ガス110は合流流路20に導かれる。なお、本実施例では負荷として発電機を接続したが、ポンプ等の負荷、あるいは発電機と他の負荷とを組合せたものを接続しても構わない。
燃焼ガス110と高湿分空気108は合流流路20で合流し、燃焼ガスと高湿分空気の混合ガス111として下流に配置された低圧タービン3Lに導かれる。
低圧タービン3Lに導かれた燃焼ガスと高湿分空気の混合ガス111は膨張仕事をし、低圧タービン3Lに回転動力を発生させる。回転軸5を介して第一発電機7Lが接続されており、低圧タービン3Lに発生した動力が第一発電機7Lによって電力に変換されて本プラントの外部で利用される。また、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した燃焼ガスと高湿分空気の混合ガスである排ガス112は、再生熱交換器14に熱源として導かれる。なお、本実施例では負荷として発電機を接続したが、ポンプ等の負荷、あるいは発電機と他の負荷とを組合せたものを接続しても構わない。
給水加熱器15において、水305は加熱され、その後、高温水306として加湿装置13に導かれる。熱源は排ガス113である。熱エネルギーを回収して温度の低下した排ガス114は、下流に配置された水回収装置16に導かれる。
水回収装置16に導かれた排ガス114は、冷却水307との接触によって、内在する湿分を回収される。湿分が回収された後の排ガス115は、下流に配置された排ガス再加熱装置17に導かれる。
排ガス再加熱装置17に導かれた、湿分回収後の排ガス115は、再加熱された後に排ガス116として煙突18に導かれ、大気に放出される。熱源には加湿装置13の回収水304が利用される。
次に、本実施の2軸式ガスタービンの出力調整方法に関して説明する。
本実施例で利用している発電機は出力3MW以上のガスタービン用発電機において最も一般的な2極式の交流発電機とする。この発電機を使用すると、回転数と同じ周波数の交流電力が発生する。例えば、発電機を毎分3600回転で運転すると60ヘルツの電力が発生する。運用上、発電機は一定の回転数で運転されなければならない。したがって、発電機の負荷、すなわち要求電力に対応させてガスタービンの出力を調整し、回転数を一定に保つことが必要である。本実施例のガスタービンでは、制御装置8が要求電力から投入燃料流量を計算すると共に、第一発電機7Lと第二発電機7Hの電力配分を制御する。すなわち、第一発電機7Lと第二発電機7Hの合計電力が要求電力となり、かつ第一発電機7Lと第二発電機7Hが所定の回転数となるように制御される。
要求電力が増えた場合、制御装置8が電力の増大分をそれぞれの発電機に分配する。発電量を増やす際には負荷が増大する。そのため、第一発電機7Lが接続された回転軸5と、第二発電機7Hが接続された回転軸4の両回転軸ともに回転数が低下する。回転数が低下すると、制御装置8は、回転数を所定の回転数に戻すために燃料投入量を増やすよう制御する。燃料流量が増えると、高圧タービン3H及び低圧タービン3Lの出力が増大し、回転数が上昇する。このような制御により、要求電力を得つつタービン出力と発電機出力をバランスさせることができ、回転数も定常回転数とすることができる。
この一連の制御の中で、第一発電機7Lの回転数が所定回転数よりも小さく、且つ第二発電機7Hの回転数が所定回転数よりも大きい場合には、制御装置8は第一発電機7Lの負荷を小さくするよう制御する。第一発電機7Lの負荷を下げた分の電力不足分は、第二発電機7Hの負荷を増やして補うよう制御する。
逆に、第一発電機7Lの回転数が所定回転数よりも大きく、且つ第二発電機7Hの回転数が所定回転数よりも小さい場合には、制御装置8は第二発電機7Hの負荷を小さくし、その分を第一発電機7Lに追加するよう制御する。
第一発電機7Lの回転数が所定回転数よりも小さく、且つ第二発電機7Hの回転数も所定回転数よりも小さい場合には、制御装置8は燃料投入量を増やすよう制御する。逆に、第一発電機7Lの回転数が所定回転数よりも大きく、且つ第二発電機7Hの回転数も所定回転数よりも大きい場合には、制御装置8は燃料投入量を減らすよう制御する。
このようにして制御装置8は、要求電力が増大した場合に第一発電機7Lと第二発電機7Hで発電される合計電力が要求電力となり、発電機出力をバランスさせ、かつ第一発電機7Lと第二発電機7Hが所定回転数となるように制御する。
要求電力が減少した場合は、制御装置8が電力の減少分をそれぞれの発電機に分配する。発電量を減らす際には負荷が減少する。そのため、第一発電機7Lが接続された回転軸5と、第二発電機7Hが接続された回転軸4の両回転軸ともに回転数が増大する。回転数が増大すると、制御装置8は、回転数を所定の回転数に戻すために燃料投入量を減らすよう制御する。燃料流量が減ると、高圧タービン3Hと低圧タービン3Lの出力が低下し、回転数が減少する。この一連の制御の中で、第一発電機7Lや第二発電機7Hの回転数の調整が必要な場合には、前述のように、負荷の分配調整や燃料の投入量の調整により制御する。このようにして制御装置8は、要求電力が減少した場合に第一発電機7Lと第二発電機7Hで発電される合計電力が要求電力となり、発電機出力をバランスさせ、かつ第一発電機7Lと第二発電機7Hが所定回転数となるように制御する。
高圧タービン3H及び低圧タービン3Lの回転数に基づき、第二の負荷である第二発電機7Hに必要な負荷を調節することにより、高圧タービン3Hの回転数を所望の回転数に近づければ、圧縮機1の消費動力と高圧タービン3Hの出力とのバランスを簡単に取ることができる。
なお、本実施例の2軸式ガスタービンは、高圧タービン3Hを駆動した燃焼ガス110を低圧タービン3Lに供給する流路の途中に、燃焼器2に供給する流体である高湿分空気106の一部を合流させる合流流路20を有している。そのため、分岐流路19と合流流路20との間に設置された流量調整弁21により、それぞれの負荷への負荷配分、すなわち第一発電機7Lと第二発電機7Hの電力配分を調整することも可能である。この機能は、少なくともどちらかの負荷が発電機ではなくポンプ等のターボ機械である場合に、それぞれの負荷を独立に調整する手段として特に有効である。この流量調整に加え、前述した、それぞれの負荷の大きさを調整する制御を行えば、より最適な回転数制御が可能となる。
ここで、本発明の各実施例に係るガスタービンの優位性を説明する、比較例としての2軸式高湿分利用ガスタービンについて、図5を用いて説明する。
図5は比較例の2軸式高湿分利用ガスタービンの概略回路図である。図1と同符号の要素は同じ機能を有しているものとする。簡単のため圧縮機1は同一性能を有しているものとすると、高圧タービン3Hは圧縮機1のみを駆動すればよいので、実施例1の高圧タービン3Hよりも発生動力は小さくなっている。その分、低圧タービン3Lの出力が大きくなっている。すなわち、高圧タービン3Hと低圧タービン3Lの出力配分は、実施例1のものと異なっている。
次に、出力調整方法について説明する。要求電力から燃料流量201が計算され、燃焼器2に投入される。要求電力が定格電力よりも少ない場合、投入燃料流量201も定格流量より少なくなる。この場合、高圧タービン3Hの出力が低下するため第一回転軸4の回転数も低下する。それにより圧縮機1の吸込流量と圧力比が減少し消費動力も減少し、最終的に定格回転数よりも小さい回転数において圧縮機1と高圧タービン3Hの動力バランスがとれる。すなわち、要求電力に応じて第一回転軸4の運転回転数が変化する。これは前記したように、2軸式ガスタービンの特徴でもある。運用する要求出力範囲に対応して第一回転軸4の回転数が変化するために、圧縮機1及び高圧タービン3Hは、この回転数範囲において安全に運用できることが要求される。つまり、圧縮機翼,タービン翼および回転軸の共振回避設計をこの回転数範囲において行う必要がある。通常、共振を回避しなければならない回転数範囲が広くなると、圧縮機翼,タービン翼および回転軸の形状に対する制約が大きくなる。これらの制約は、性能,コストあるいは信頼性に影響を与える。
以上説明した比較例の2軸式ガスタービンに比べ、本発明の各実施例である2軸式ガスタービンが優れている点につき説明する。
本実施例の2軸式ガスタービンは、空気を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段である、圧縮機1から吐出された圧縮空気103に湿分を添加する加湿装置13と、圧縮空気と追加された流体との混合物である高湿分空気107と燃料とを燃焼させて燃焼ガス109を生成する燃焼器2と、燃焼器2で生成された燃焼ガス109によって駆動される高圧タービン3Hと、高圧タービン3Hを駆動した燃焼ガス110により駆動される低圧タービン3Lと、圧縮機1と高圧タービン3Hとを接続する第一回転軸4と、低圧タービン3Lの回転軸である第二回転軸5と、第二回転軸5に接続された第一負荷である発電機7Lを備えた2軸式ガスタービンであり、第一回転軸4に接続された第二負荷である発電機7Hを有している。第一回転軸4に負荷を有しているため、この負荷を調節することにより、圧縮機1の消費動力と高圧タービン3Hの出力とのバランスを簡単に取ることができる。さらに、高圧タービン3Hの回転数に基づいて、第二の負荷である発電機7Hを制御する制御装置8を有しているため、このバランス制御を制御装置8により実現できる。
本実施例の2軸式ガスタービンは、双方の回転軸に負荷である発電機を有するため、運転制御、特に回転数の制御が容易である。高圧タービン3Hまたは低圧タービン3Lの回転数に基づいて、第一の負荷である発電機7Lおよび第二の負荷である発電機7Hを制御する制御装置8を有している。この制御装置8は、高圧タービン3H及び低圧タービン3Lが所定の回転数で回転するように第一発電機7L及び第二発電機7Hを制御している。本実施例の2軸式ガスタービンはこのように構成されることにより、負荷配分調整により回転数を所定値に保つことが可能となっている。そのため、特に発電用などに用いられる場合に、所定の回転数での運用の要求を満たすことができる。また、共振回避などの設計上の制約が緩和される。設計上の制約の緩和により、性能,コスト及び信頼性が向上する。所定の回転数のみで運転するため、発電用などの既に開発されたガスタービンの圧縮機或いはタービンを流用することもできる。これにより、さらにコストの低減が図れると同時に、管理部品点数の削減により信頼性向上にもつながる。
なお、制御装置8が第二の負荷を制御することにより、圧縮機作動ガスに比べて、高圧タービン作動ガスの流量が比較的多い2軸式ガスタービンでは、前述のように、圧縮機消費動力と高圧タービン出力とのバランスを簡単にとれるという効果も得られる。この負荷を発電機による発電や、ポンプの駆動等に用いれば、動力を有効利用できることはいうまでもない。
図2は本発明の実施例2である2軸式高湿分利用ガスタービンプラントの全体構成を表す回路図である。
実施例2のプラントは、主として圧縮機1,燃焼器2,高圧タービン3H,低圧タービン3L,第一発電機7L,第二発電機7H,制御装置8,排熱回収ボイラ22,分岐流路19,合流流路20,流量調整弁21とから構成される。前述の実施例1と同様な構成については説明を省略する。
圧縮機1に導入された大気101は、所定の圧力まで圧縮された後に下流に配置された燃焼器2に導かれる。
燃焼器2に導かれた圧縮空気103は燃料201を燃焼させるのに利用され、燃焼ガス109が生成される。燃焼ガス109は下流に配置された高圧タービン3Hに導かれる。
合流流路20に導かれた燃焼ガス110と後述する蒸気508は合流し、燃焼ガスと蒸気の混合ガス111として、下流に配置された低圧タービン3Lに導かれる。
低圧タービン3L周りについては、実施例1のものと同様である。なお、本実施例における排ガス112は、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した燃焼ガスと高湿分空気の混合ガスである。
排熱回収ボイラ22において、給水401は加熱されて蒸気506となり、後述する分岐流路19に導かれる。排熱回収ボイラ22の熱源としては、前記した低圧タービン3Lからの排ガス112が利用される。熱交換によって温度が低下した排ガス113は、下流に配置された煙突18に導かれて大気に開放される。
分岐流路19に導かれた蒸気506のうち、所定の流量が蒸気507として燃焼器2へ導かれ、残りが蒸気508として合流流路20へ導かれる。なお、流量配分は流量調整弁21により制御される。
本実施例の2軸式ガスタービンは、圧縮機1で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段として、排熱回収ボイラ22で生成された蒸気を燃焼器2に供給するよう構成されている点で実施例1のものと異なる。出力調整方法は、実施例1のものと同様である。流量調整弁21により第一発電機7Lと第二発電機7Hの電力配分を調整することも可能である。効果についても前述の実施例1の場合と同様である。
図3は本発明の実施例3である2軸式高湿分利用ガスタービンプラントの全体構成を表す回路図である。図2と同符号の要素は同等の機能を有しているものとし、説明は省略する。
高圧タービン3Hに導かれた燃焼ガス109は膨張仕事をし、高圧タービン3Hに回転動力が発生させる。前記圧縮機1と変速機6と燃料昇圧用圧縮機7hとは回転軸4を介して接続されている。高圧タービン3Hに発生した動力のうち、一部が圧縮機1で消費され、残りが燃料昇圧用圧縮機7hで消費される。燃料昇圧用圧縮機7hは自らが消費する燃料201を昇圧する。昇圧した燃料は制御装置8により流量を計算された後、前記燃焼器2に供給される。また、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した燃焼ガス110は後述する合流流路20に導かれる。
次に、この2軸式ガスタービンの出力調整方法に関して説明する。
本実施例の2軸式ガスタービンでは、制御装置8が要求電力から投入燃料流量を計算し投入する。また、流量調整弁21により燃料昇圧用圧縮機7h及び発電機7Lが所定の回転数となるように制御する。
本実施例の2軸式ガスタービンでは、双方の回転軸に負荷を有するため、運転制御、特に回転数の制御が容易となっている。
図4は本発明の実施例4である2軸式ガスタービンプラントの全体構成を表す回路図である。
本プラントは、主として圧縮機1,燃焼器2,高圧タービン3H,低圧タービン3L,発電機7L,燃料昇圧用圧縮機7h,制御装置8とから構成される。
該燃焼器2に導かれた圧縮空気103は燃料201を燃焼させるのに利用され、燃焼ガス109が生成される。燃焼ガス109は下流に配置された高圧タービン3Hに導かれる。
高圧タービン3Hに導かれた燃焼ガス109は膨張仕事をし、高圧タービン3Hに回転動力を発生させる。前記圧縮機1と変速機6と燃料昇圧用圧縮機7hとは回転軸4を介して接続されている。高圧タービン3Hに発生した動力のうち、一部が圧縮機1で消費され、残りが燃料昇圧用圧縮機7hにより消費される。燃料昇圧用圧縮機7hは自らが消費する燃料201を昇圧する。昇圧した燃料は制御装置8により流量を計算された後、燃焼器2に供給される。また、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した燃焼ガス110は下流に配置された低圧タービン3Lに導かれる。
低圧タービン3Lに導かれた燃焼ガス109は膨張仕事をし、低圧タービン3Lに回転動力を発生させる。回転軸5を介して発電機7Lが接続されており、低圧タービン3Lに発生した動力が発電機7Lによって電力に変換されて本プラントの外部で利用される。また、膨張仕事をし、温度と圧力が低下した排ガス112は下流に配置された煙突18に導かれ、大気に開放される。なお、本実施例では負荷として発電機を接続したが、他にポンプ等の負荷あるいは発電機と他の負荷の組合せたものを接続してもよい。
次に、この2軸式ガスタービンの出力調整方法に関して説明する。
本実施例では、制御装置8が要求電力から投入燃料流量を計算し、適切な量の燃料を投入する。
本発明の効果は以下の点に認められる。
本実施例のガスタービンは、基準となる2軸式ガスタービン(以下、ベースガスタービン)を利用し、このベースガスタービンが計画していた燃料よりも発熱量が小さい燃料を用いる2軸式ガスタービンにおいて特に有効である。ベースガスタービンと同じ燃焼温度を達成するためには、燃料発熱量に応じた燃料を投入しなければならない。例えば、燃料として液化天然ガスを計画していたベースガスタービンにおいて、ガス化石炭を使用する場合には、燃料発熱量が5分の1程度になるため、投入燃料流量が5倍以上必要となる。計画よりも多い燃料の投入により高圧タービン3Hの流量が計画よりも大きくなり、計画よりも大きい動力が発生する。それにより圧縮機1と高圧タービン3Hの動力バランスが壊れ、計画回転数での運転が不可能となる。特に、燃料発熱量の変化が大きい場合には、投入燃料が大きく変化するために動力のアンバランスが大きくなる。本実施例ではこの課題を解決するために、高圧タービン3H側にも負荷である圧縮機7hを設けてある。これにより動力アンバランスを解消あるいは緩和している。本実施例のガスタービンでは、双方の回転軸に負荷を有するため、運転制御、特に回転数の制御が容易となっている。
本発明の実施例1である2軸式高湿分利用ガスタービンプラントの全体構成を表す回路図である。 本発明の実施例2である2軸式高湿分利用ガスタービンの全体構成を表す回路図である。 本発明の実施例3である2軸式高湿分利用ガスタービンの全体構成を表す回路図である。 本発明の実施例4である2軸式ガスタービンの全体構成を表す回路図である。 比較例の2軸式高湿分利用ガスタービンの概略回路図である。
符号の説明
1,7h 圧縮機
2 燃焼器
3H 高圧タービン
3L 低圧タービン
4,5 回転軸
7L,7H 発電機
8 制御装置
13 加湿装置
14 再生熱交換器
19 分岐流路
20 合流流路
21 流量調整弁
22 排熱回収ボイラ
101 大気
102 作動流体
103,104 圧縮空気
105,106,107,108 高湿分空気
109,110 燃焼ガス
111 混合ガス
112 排ガス
506,507,508 蒸気

Claims (7)

  1. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段と、
    該圧縮空気と該追加された流体との混合物と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器で生成された燃焼ガスによって駆動される高圧タービンと、該高圧タービンを駆動した燃焼ガスにより駆動される低圧タービンと、該圧縮機と該高圧タービンとを接続する第一回転軸と、該低圧タービンの回転軸である第二回転軸と、該第二回転軸に接続された第一負荷を備えた2軸式ガスタービンにおいて、
    該第一回転軸に接続された第二負荷と、
    前記高圧タービンの回転数に基づいて前記第二の負荷を制御する制御装置と、
    前記高圧タービンを駆動した燃焼ガスを前記低圧タービンに供給する流路の途中に、前記第一負荷と前記第二負荷への負荷配分を調整するために燃焼器に供給する流体の一部を合流させる合流流路を有し、前記合流流路が負荷配分を調整するための流量調整弁を備えることを特徴とする2軸式ガスタービン。
  2. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された圧縮空気に湿分を添加する加湿装置と、加熱後の圧縮空気と燃料とから燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器からの燃焼ガスにより駆動され、前記圧縮機と第一回転軸で接続される高圧タービンと、該高圧タービンを駆動した燃焼ガスにより駆動される低圧タービンと、該低圧タービンと第二回転軸で接続される第一負荷とを備えた2軸式ガスタービンにおいて、
    該第一回転軸に接続された第二負荷と、
    前記高圧タービンの回転数に基づいて前記第二の負荷を制御する制御装置と、
    前記高圧タービンを駆動した燃焼ガスを前記低圧タービンに供給する流路の途中に、前記第一負荷と前記第二負荷への負荷配分を調整するために燃焼器に供給する流体の一部を合流させる合流流路を有し、前記合流流路が負荷配分を調整するための流量調整弁を備えることを特徴とする2軸式ガスタービン。
  3. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段と、該圧縮空気と該追加された流体との混合物と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器で生成された燃焼ガスによって駆動される高圧タービンと、該高圧タービンを駆動した燃焼ガスにより駆動される低圧タービンと、該圧縮機と該高圧タービンとを接続する第一回転軸と、該低圧タービンの回転軸である第二回転軸と、該第二回転軸に接続された第一負荷を備え、該圧縮機の吸込流量よりも前記高圧タービンを駆動する流体の流量が10%以上増大する2軸式ガスタービンにおいて、
    該第一回転軸に接続された第二負荷と、
    前記高圧タービンの回転数に基づいて前記第二の負荷を制御する制御装置と、
    前記高圧タービンを駆動した燃焼ガスを該低圧タービンに供給する流路の途中に、前記第一負荷と前記第二負荷への負荷配分を調整するために燃焼器に供給する流体の一部を合流させる合流流路を有し、前記合流流路が負荷配分を調整するための流量調整弁を備えることを特徴とする2軸式ガスタービン。
  4. 請求項1−3のいずれかに記載の2軸式ガスタービンにおいて、
    前記合流流路で合流する前記燃焼器に供給する流体は、前記圧縮機から吐出された圧縮空気を含むことを特徴とする2軸式ガスタービン。
  5. 請求項4に記載の2軸式ガスタービンにおいて、
    前記合流流路で合流する前記燃焼器に供給する流体は、システムの主流流体であることを特徴とする2軸式ガスタービン。
  6. 請求項1−5のいずれかに記載の2軸式ガスタービンにおいて、
    前記第一の負荷,前記第二の負荷はそれぞれ第一発電機,第二発電機であり、
    前記制御装置は、高圧タービン及び低圧タービンが所定の回転数で回転するように、前記第一発電機及び第二発電機を制御することを特徴とする2軸式ガスタービン。
  7. 空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された圧縮空気に流体を追加する手段と、該圧縮空気と該追加された流体との混合物と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器で生成された燃焼ガスによって駆動される高圧タービンと、該高圧タービンを駆動した燃焼ガスにより駆動される低圧タービンと、該圧縮機と該低圧タービンとを接続する第一回転軸と、該高圧タービンの回転軸である第二回転軸と、該第二回転軸に接続された第一負荷と該第一回転軸に接続された第二負荷と、前記高圧タービンを駆動した燃焼ガスを前記低圧タービンに供給する流路の途中に、燃焼器に供給する流体の一部を合流させる合流流路とを備えた2軸式ガスタービンの制御方法であって、
    前記高圧タービンの回転数に基づき、前記合流流路の流量を調整する流量調整弁による前記第一負荷と前記第二負荷への負荷配分の調整に加えて前記第二の負荷を調節することにより、前記高圧タービンの回転数を所望の回転数に近づけることを特徴とする2軸式ガスタービンの制御方法。
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