JPH0731024A - 電線点検装置用迂回レール - Google Patents
電線点検装置用迂回レールInfo
- Publication number
- JPH0731024A JPH0731024A JP17557893A JP17557893A JPH0731024A JP H0731024 A JPH0731024 A JP H0731024A JP 17557893 A JP17557893 A JP 17557893A JP 17557893 A JP17557893 A JP 17557893A JP H0731024 A JPH0731024 A JP H0731024A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- wire
- inspection device
- overhead
- steel tower
- Prior art date
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- Pending
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- Electric Cable Installation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 宙乗作業を完全に排除して電線の点検作業の
安全性を向上し得る新規な電線点検装置用迂回レールを
提供する。 【構成】 鉄塔8と架空電線1とに掛け渡され、電線点
検装置10を鉄塔8と架空電線1との間で引留部9を迂
回させて往復自在に乗継移動させるためのレールであっ
て、その鉄塔側端部12aに鉄塔に固定されるための固
定部13aを有し、その電線側端部12bに架空電線1
が嵌め入れられる溝部12dを有したものである。
安全性を向上し得る新規な電線点検装置用迂回レールを
提供する。 【構成】 鉄塔8と架空電線1とに掛け渡され、電線点
検装置10を鉄塔8と架空電線1との間で引留部9を迂
回させて往復自在に乗継移動させるためのレールであっ
て、その鉄塔側端部12aに鉄塔に固定されるための固
定部13aを有し、その電線側端部12bに架空電線1
が嵌め入れられる溝部12dを有したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空地線或いは送電線
等の電線点検装置用迂回レールに係り、特に、宙乗作業
を完全に排除し得る電線点検装置用迂回レールに関する
ものである。
等の電線点検装置用迂回レールに係り、特に、宙乗作業
を完全に排除し得る電線点検装置用迂回レールに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、架空地線或いは送電線等の架空
電線は従来より様々な地域において敷設されている。そ
の中で、敷設後数十年経過した線路にあっては、架空電
線が裸線であるために、風雨、着氷雪に伴う異状振動や
塩害等により、素線断線や内部腐蝕等の劣化を生じてい
るケースが多い。特に、本線(電力線)への落雷を防止
するためにこれに付設される架空地線においては、最近
では耐雷電線が開発されつつあるものの、雷撃による外
傷が著しく目立つ。
電線は従来より様々な地域において敷設されている。そ
の中で、敷設後数十年経過した線路にあっては、架空電
線が裸線であるために、風雨、着氷雪に伴う異状振動や
塩害等により、素線断線や内部腐蝕等の劣化を生じてい
るケースが多い。特に、本線(電力線)への落雷を防止
するためにこれに付設される架空地線においては、最近
では耐雷電線が開発されつつあるものの、雷撃による外
傷が著しく目立つ。
【0003】このような電線劣化は、その機械的強度を
低下させ、送電設備保全の面で近年大きな問題となって
いる。これに対応して、架空電線の確実な劣化判断と安
全な保守点検を行うため、自走式の電線点検装置を架空
電線上に走らせるといった手法が開発されており、本出
願人も先にこのような電線点検装置(特開平4-145815)
を提供している(特開平4-145815)。
低下させ、送電設備保全の面で近年大きな問題となって
いる。これに対応して、架空電線の確実な劣化判断と安
全な保守点検を行うため、自走式の電線点検装置を架空
電線上に走らせるといった手法が開発されており、本出
願人も先にこのような電線点検装置(特開平4-145815)
を提供している(特開平4-145815)。
【0004】図5に示すように、この電線点検装置10
は、電線1上に載置されモータで駆動される駆動プーリ
2が電線1上で転動することにより走行するようになっ
ている。駆動プーリ2はその電源操作部であるコントロ
ーラ3により操作される。コントローラ3は、駆動プー
リ2及びこれに列設される従動プーリ2aを支持するフ
レーム2bより吊下げられる一対の吊下部材3a,3b
に取り付けられ、これらのうち片側の吊下部材3bは、
コントローラ3とフレーム2bとを必要に応じて掛け渡
したり解放したりする落下防止機構を形成している。
は、電線1上に載置されモータで駆動される駆動プーリ
2が電線1上で転動することにより走行するようになっ
ている。駆動プーリ2はその電源操作部であるコントロ
ーラ3により操作される。コントローラ3は、駆動プー
リ2及びこれに列設される従動プーリ2aを支持するフ
レーム2bより吊下げられる一対の吊下部材3a,3b
に取り付けられ、これらのうち片側の吊下部材3bは、
コントローラ3とフレーム2bとを必要に応じて掛け渡
したり解放したりする落下防止機構を形成している。
【0005】フレーム2bと一体的に接続される電線1
の探傷器4は、その内部を電線1が貫通し通過するよう
になっており、複導体電線1の径間に取り付けられてい
る振動防止ダンパ等の障害物を通過できるよう回避機構
5を有している。また、探傷器4には電線1の損傷状態
を光学的に読み取る検知装置が内蔵されている。検知装
置は、断面三角状に電線1を取り囲む検出面4aの内側
に発光素子4bと複数の受光素子4cとを配設させるこ
とにより構成され、発光素子4bから照射された光の反
射光を受光素子4で受光することにより、電線1の損傷
状態を検知するようになっている。受光素子4の受光信
号はコントローラ3上に固定される記憶素子6に送られ
た後に地上にて解析され、走行距離計7の走行距離数と
合わせて損傷箇所及び損傷状態が分かるようになってい
る。
の探傷器4は、その内部を電線1が貫通し通過するよう
になっており、複導体電線1の径間に取り付けられてい
る振動防止ダンパ等の障害物を通過できるよう回避機構
5を有している。また、探傷器4には電線1の損傷状態
を光学的に読み取る検知装置が内蔵されている。検知装
置は、断面三角状に電線1を取り囲む検出面4aの内側
に発光素子4bと複数の受光素子4cとを配設させるこ
とにより構成され、発光素子4bから照射された光の反
射光を受光素子4で受光することにより、電線1の損傷
状態を検知するようになっている。受光素子4の受光信
号はコントローラ3上に固定される記憶素子6に送られ
た後に地上にて解析され、走行距離計7の走行距離数と
合わせて損傷箇所及び損傷状態が分かるようになってい
る。
【0006】一方、架空電線の端部には鉄塔への引留部
が形成されており、電線は引留部において、具体的には
引留クランプを介して鉄塔に取り付けられているので、
鉄塔から電線の端部まで2〜3m程度の離間距離が存在
している。
が形成されており、電線は引留部において、具体的には
引留クランプを介して鉄塔に取り付けられているので、
鉄塔から電線の端部まで2〜3m程度の離間距離が存在
している。
【0007】点検装置は引留部を走行できない構成のた
め、これを何らかの手段を用いて電線上に送り出したり
回収したりする必要があるが、従来におけるその方法と
しては、作業者が搭上からこの引留部まで乗り出し乃至
宙乗して、点検装置を引留部よりさらに遠方に位置する
電線上に直接セットしたり、他方そこから回収したりし
ていた。
め、これを何らかの手段を用いて電線上に送り出したり
回収したりする必要があるが、従来におけるその方法と
しては、作業者が搭上からこの引留部まで乗り出し乃至
宙乗して、点検装置を引留部よりさらに遠方に位置する
電線上に直接セットしたり、他方そこから回収したりし
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
点検装置を走行させるのは、架空電線の確実な劣化判断
を行なうこともさることながら、最大の理由は宙乗作業
を排除するためである。
点検装置を走行させるのは、架空電線の確実な劣化判断
を行なうこともさることながら、最大の理由は宙乗作業
を排除するためである。
【0009】即ち、劣化、損傷した架空電線における宙
乗作業は、強度的に問題のある電線に作業者が宙乗して
作業を行なうことであり非常に危険である。極めて希な
例ではあるが、宙乗作業中に電線が突然断線するという
事故も発生している。
乗作業は、強度的に問題のある電線に作業者が宙乗して
作業を行なうことであり非常に危険である。極めて希な
例ではあるが、宙乗作業中に電線が突然断線するという
事故も発生している。
【0010】しかし上記した電線点検装置の送り出し及
び回収方法においては、距離的には短いものの、こうい
った乗り出し乃至宙乗作業がよく行われており、よっ
て、これをも排除して電線の点検作業の安全性をさらに
向上することが望ましいのは明らかである。
び回収方法においては、距離的には短いものの、こうい
った乗り出し乃至宙乗作業がよく行われており、よっ
て、これをも排除して電線の点検作業の安全性をさらに
向上することが望ましいのは明らかである。
【0011】これを目的として、例えば特開平1-321804
に示されるような方法もある。これは、鉄塔の上方或い
は側方をまわして恒久的にバイパスを設け、このバイパ
スで鉄塔の前後の架空地線同士を結び、点検装置が鉄塔
を通過して次の架空地線に渡れるようにしたものであ
る。このバイパスを用いれば点検装置の送り出し及び回
収が可能となるが、点検の頻度とコストとの兼ね合い、
或いは電力線での使用等の面で問題がある。また、この
バイパスはその両端が架空地線に完全に接続固定される
もので、その接続固定時に乗り出し乃至宙乗作業を行わ
なければならず根本的な問題は解決されない。
に示されるような方法もある。これは、鉄塔の上方或い
は側方をまわして恒久的にバイパスを設け、このバイパ
スで鉄塔の前後の架空地線同士を結び、点検装置が鉄塔
を通過して次の架空地線に渡れるようにしたものであ
る。このバイパスを用いれば点検装置の送り出し及び回
収が可能となるが、点検の頻度とコストとの兼ね合い、
或いは電力線での使用等の面で問題がある。また、この
バイパスはその両端が架空地線に完全に接続固定される
もので、その接続固定時に乗り出し乃至宙乗作業を行わ
なければならず根本的な問題は解決されない。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、宙乗作業を完全に排除して電線の点検作業の安全性
を向上し得る新規な電線点検装置用迂回レールを提供す
ることにある。
し、宙乗作業を完全に排除して電線の点検作業の安全性
を向上し得る新規な電線点検装置用迂回レールを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における電線点検装置用迂回レールは、鉄塔
と架空電線とに掛け渡され、電線点検装置を鉄塔と架空
電線との間で引留部を迂回させて往復自在に乗継移動さ
せるためのレールであって、その鉄塔側端部に鉄塔に固
定されるための固定部を有し、その電線側端部に架空電
線が嵌め入れられる溝部を有したものである。
に、本発明における電線点検装置用迂回レールは、鉄塔
と架空電線とに掛け渡され、電線点検装置を鉄塔と架空
電線との間で引留部を迂回させて往復自在に乗継移動さ
せるためのレールであって、その鉄塔側端部に鉄塔に固
定されるための固定部を有し、その電線側端部に架空電
線が嵌め入れられる溝部を有したものである。
【0014】また、電線点検装置の送り出し及び回収方
法において、鉄塔側端部に鉄塔に固定されるための固定
部を有し、電線側端部に架空電線が嵌め入れられる溝部
を有した電線点検装置用迂回レールを、鉄塔から架空電
線に引留部を迂回させて掛け渡した後、電線点検装置を
鉄塔と架空電線との間で往復自在に乗継移動させるよう
にしたものである。
法において、鉄塔側端部に鉄塔に固定されるための固定
部を有し、電線側端部に架空電線が嵌め入れられる溝部
を有した電線点検装置用迂回レールを、鉄塔から架空電
線に引留部を迂回させて掛け渡した後、電線点検装置を
鉄塔と架空電線との間で往復自在に乗継移動させるよう
にしたものである。
【0015】
【作用】上記構成の迂回レールにあっては、その固定部
を鉄塔上に固定し、その溝部に架空電線を嵌め入れるよ
うにして電線側端部を架空電線上に載置して鉄塔と架空
電線との間に掛け渡す。特に、架空電線上には載置する
だけなので鉄塔上作業により迂回レールを設置すること
ができる。また、鉄塔上において点検装置をこの迂回レ
ール上にセットして自走させることにより電線に送りだ
し、他方鉄塔上において迂回レール上を走行してきた点
検装置を回収することができるので、宙乗作業をせず点
検装置の送り出し及び回収を行なうことができる。以上
により、宙乗作業を完全に排除して点検作業の安全性を
大巾に高めることができる。
を鉄塔上に固定し、その溝部に架空電線を嵌め入れるよ
うにして電線側端部を架空電線上に載置して鉄塔と架空
電線との間に掛け渡す。特に、架空電線上には載置する
だけなので鉄塔上作業により迂回レールを設置すること
ができる。また、鉄塔上において点検装置をこの迂回レ
ール上にセットして自走させることにより電線に送りだ
し、他方鉄塔上において迂回レール上を走行してきた点
検装置を回収することができるので、宙乗作業をせず点
検装置の送り出し及び回収を行なうことができる。以上
により、宙乗作業を完全に排除して点検作業の安全性を
大巾に高めることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
詳述する。
【0017】図1に示すように、鉄塔8間に掛け渡され
る架空電線1(図示例では架空地線)は、前述のように
その端部に鉄塔8への引留部9が形成されており、この
引留部9において具体的には引留クランプを介して鉄塔
8に取り付けられるようになっており、鉄塔8から電線
1の端部までは所定の離間距離を有している。
る架空電線1(図示例では架空地線)は、前述のように
その端部に鉄塔8への引留部9が形成されており、この
引留部9において具体的には引留クランプを介して鉄塔
8に取り付けられるようになっており、鉄塔8から電線
1の端部までは所定の離間距離を有している。
【0018】この電線1上に電線点検装置10を走行さ
せることになるが、本実施例では迂回レール11を鉄塔
8と電線1との間に掛け渡して着脱自在に設置すること
で、電線点検装置10の送りだし及び回収を容易にして
いる。
せることになるが、本実施例では迂回レール11を鉄塔
8と電線1との間に掛け渡して着脱自在に設置すること
で、電線点検装置10の送りだし及び回収を容易にして
いる。
【0019】迂回レール11は、図2に詳しく示すよう
に、剛体を折り曲げて形成され、鉄塔8から引留部9よ
りさらに鉄塔8から離れた位置の電線1まで掛け渡すの
に充分な長さを有し、その断面は電線1に略等しい形状
とされて点検装置10の走行を可能とし、その鉄塔側端
部12aに鉄塔8のアーム8a上に起立するよう固定さ
れる固定部13aを、電線側端部12bの先端部12c
に電線1が嵌め入れられる溝部12dをそれぞれ有して
おり、電線側端部12bから鉄塔側端部12a方向に向
けて、電線1の架線方向から鉄塔8中心に向かうよう
に、また電線1から斜め上方に勾配がつけられてアーム
8a上に延出されるようになっている。
に、剛体を折り曲げて形成され、鉄塔8から引留部9よ
りさらに鉄塔8から離れた位置の電線1まで掛け渡すの
に充分な長さを有し、その断面は電線1に略等しい形状
とされて点検装置10の走行を可能とし、その鉄塔側端
部12aに鉄塔8のアーム8a上に起立するよう固定さ
れる固定部13aを、電線側端部12bの先端部12c
に電線1が嵌め入れられる溝部12dをそれぞれ有して
おり、電線側端部12bから鉄塔側端部12a方向に向
けて、電線1の架線方向から鉄塔8中心に向かうよう
に、また電線1から斜め上方に勾配がつけられてアーム
8a上に延出されるようになっている。
【0020】固定部13aは、設置位置におけるアーム
8aの幅に合わせて迂回レール11に沿って脚状に二箇
所設けられ、その下端部は迂回レール11が自重或いは
点検装置10の重みで回転し脱落せぬよう、L字状の取
付金具14を介してアーム8a上に適当な手段で固定さ
れる。
8aの幅に合わせて迂回レール11に沿って脚状に二箇
所設けられ、その下端部は迂回レール11が自重或いは
点検装置10の重みで回転し脱落せぬよう、L字状の取
付金具14を介してアーム8a上に適当な手段で固定さ
れる。
【0021】特に、電線側端部12bには、図3に示す
ように、その先端部12cに電線1が嵌め入れられる溝
部12dが形成され、つまり先端部12cが二股状に形
成されることにより、電線1の振動によっても外れるこ
となく迂回レール11の電線1側の位置決めを確実にし
ている。また、電線側端部12bの取り付け乃至位置決
めを溝部12cを電線1上に載置するだけで行なうの
で、迂回レール11の取り付け、取り外しを容易とし、
足場が確保しにくい搭上においても安全、確実に作業を
行なうことができる。
ように、その先端部12cに電線1が嵌め入れられる溝
部12dが形成され、つまり先端部12cが二股状に形
成されることにより、電線1の振動によっても外れるこ
となく迂回レール11の電線1側の位置決めを確実にし
ている。また、電線側端部12bの取り付け乃至位置決
めを溝部12cを電線1上に載置するだけで行なうの
で、迂回レール11の取り付け、取り外しを容易とし、
足場が確保しにくい搭上においても安全、確実に作業を
行なうことができる。
【0022】尚、電線側端部12bには電線1上に載置
されて起立する支持脚13bが設けられている。支持脚
13bはその位置、長さが溝部12dに電線1が充分嵌
め入れられるよう設定され、その下端部は電線1上に載
置可能となるよう、例えば先端部12c同様二股状に形
成される。また、前述の点検装置10は、その駆動プー
リ2と従動プーリ2とが迂回レール11の先端部12c
と電線1との間を乗継移動できる溝幅を有しており、そ
の探傷器4の回避機構5が振動防止ダンパ等の障害物と
同様に支持脚13bをも回避できるようになっている。
されて起立する支持脚13bが設けられている。支持脚
13bはその位置、長さが溝部12dに電線1が充分嵌
め入れられるよう設定され、その下端部は電線1上に載
置可能となるよう、例えば先端部12c同様二股状に形
成される。また、前述の点検装置10は、その駆動プー
リ2と従動プーリ2とが迂回レール11の先端部12c
と電線1との間を乗継移動できる溝幅を有しており、そ
の探傷器4の回避機構5が振動防止ダンパ等の障害物と
同様に支持脚13bをも回避できるようになっている。
【0023】そこで、この迂回レール11を用いて、本
実施例の点検装置10の送り出し及び回収方法は以下の
ようになる。
実施例の点検装置10の送り出し及び回収方法は以下の
ようになる。
【0024】点検装置10の送り出し方法としては、図
2及び図4に示すように、始めに鉄塔8のアーム8a上
にて、迂回レール11の電線側端部12bの溝部12c
を電線1上に載置すると共に、鉄塔側端部12aの固定
部13aをアーム8a上に固定することにより、迂回レ
ール11を鉄塔8から電線1まで掛け渡す。そして、点
検装置10をその落下防止機構としての吊下部材3bを
解放して迂回レール11の鉄塔側端部12aに吊下げ、
電線側端部12bに向けて走行させる。すると、点検装
置10は、迂回レール11の略中間位置Cを経て徐々に
斜め上方から電線1に接近していき、迂回レール11が
電線1と平行になる位置Bに到達する。そこで吊下部材
3bを復帰させる。さらに、点検装置10は位置Aで迂
回レール11から電線1に乗り移り、これによって送り
出し完了となる。
2及び図4に示すように、始めに鉄塔8のアーム8a上
にて、迂回レール11の電線側端部12bの溝部12c
を電線1上に載置すると共に、鉄塔側端部12aの固定
部13aをアーム8a上に固定することにより、迂回レ
ール11を鉄塔8から電線1まで掛け渡す。そして、点
検装置10をその落下防止機構としての吊下部材3bを
解放して迂回レール11の鉄塔側端部12aに吊下げ、
電線側端部12bに向けて走行させる。すると、点検装
置10は、迂回レール11の略中間位置Cを経て徐々に
斜め上方から電線1に接近していき、迂回レール11が
電線1と平行になる位置Bに到達する。そこで吊下部材
3bを復帰させる。さらに、点検装置10は位置Aで迂
回レール11から電線1に乗り移り、これによって送り
出し完了となる。
【0025】そして、これと逆に、点検装置10を電線
1から迂回レール11に乗り移らせ鉄塔8側に戻るよう
自走させることでこれを回収することになる。
1から迂回レール11に乗り移らせ鉄塔8側に戻るよう
自走させることでこれを回収することになる。
【0026】以上述べたように、本実施例では迂回レー
ル11の設置や点検装置10の送り出し及び回収を全て
鉄塔8上で行なうので、これにより乗り出し乃至宙乗作
業を完全に排除して電線の点検作業の安全性を飛躍的に
向上できる。また、このような足場が悪く危険な鉄塔8
上の作業となっても、迂回レール11は取り付け、取り
外しが容易なので安全に作業を行なうことができる。
尚、本実施例の迂回レールは電力線においても適用で
き、よって全ての架空電線に適用し得る。
ル11の設置や点検装置10の送り出し及び回収を全て
鉄塔8上で行なうので、これにより乗り出し乃至宙乗作
業を完全に排除して電線の点検作業の安全性を飛躍的に
向上できる。また、このような足場が悪く危険な鉄塔8
上の作業となっても、迂回レール11は取り付け、取り
外しが容易なので安全に作業を行なうことができる。
尚、本実施例の迂回レールは電力線においても適用で
き、よって全ての架空電線に適用し得る。
【0027】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0028】(1)乗り出し乃至宙乗作業を完全に排除
して、架空電線の点検作業の安全性を飛躍的に向上する
ことができる。
して、架空電線の点検作業の安全性を飛躍的に向上する
ことができる。
【0029】(2)迂回レールは鉄塔側で固定し架空電
線上には載置するだけなので、特別な工具、工法を必要
とせず取り付け、取り外しが容易であり、足場が確保し
にくい搭上においても安全、確実に作業を行なうことが
できる。また、構造がシンプルなので製作コストを安価
とすることができる。
線上には載置するだけなので、特別な工具、工法を必要
とせず取り付け、取り外しが容易であり、足場が確保し
にくい搭上においても安全、確実に作業を行なうことが
できる。また、構造がシンプルなので製作コストを安価
とすることができる。
【図1】本発明に係る電線点検装置用迂回レールの一実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図2】迂回レール及び鉄塔に引留られた電線を示す図
で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図3】溝部を示す斜視図である。
【図4】電線点検装置が電線へ移動する様子を示す正面
図である。
図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
1 電線 8 鉄塔 9 引留部 10 点検装置 11 迂回レール 12a 鉄塔側端部 12b 電線側端部 12d 溝部 13a 固定部
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄塔と架空電線とに掛け渡され、電線点
検装置を鉄塔と架空電線との間で引留部を迂回させて往
復自在に乗継移動させるためのレールであって、その鉄
塔側端部に鉄塔に固定されるための固定部を有し、その
電線側端部に架空電線が嵌め入れられる溝部を有したこ
とを特徴とする電線点検装置用迂回レール。 - 【請求項2】 鉄塔側端部に鉄塔に固定されるための固
定部を有し、電線側端部に架空電線が嵌め入れられる溝
部を有した電線点検装置用迂回レールを、鉄塔から架空
電線に引留部を迂回させて掛け渡した後、電線点検装置
を鉄塔と架空電線との間で往復自在に乗継移動させるよ
うにしたことを特徴とする電線点検装置の送り出し及び
回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17557893A JPH0731024A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電線点検装置用迂回レール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17557893A JPH0731024A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電線点検装置用迂回レール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731024A true JPH0731024A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15998538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17557893A Pending JPH0731024A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電線点検装置用迂回レール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731024A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012115064A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 電線点検装置用懸架具 |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP17557893A patent/JPH0731024A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012115064A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 電線点検装置用懸架具 |
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