JPH07310220A

JPH07310220A - 折畳みヘルメットの内装体

Info

Publication number: JPH07310220A
Application number: JP12835894A
Authority: JP
Inventors: Masayoshi Adachi; 正義安達
Original assignee: SHOWA GOMME KIZAI KK
Current assignee: SHOWA GOMME KIZAI KK
Priority date: 1994-05-18
Filing date: 1994-05-18
Publication date: 1995-11-28
Anticipated expiration: 2014-01-27
Also published as: JP2850195B2

Abstract

(57)【要約】【構成】折畳みヘルメットの前面体Ｐの内側に装着する
前内装体１と、後面体Ｑの内側に装着する後内装体２
と、使用者の頭のサイズに合わせる調整体３とを設け
る。調整体３は、伸縮自在で前面体Ｐの内側で長さ調整
自在に連結する。前内装体１は、前面体Ｐと共に前後に
摺動し、上面に緩衝材４を着脱自在に設ける。後内装体
２は、使用時に、前面体Ｐと後面体Ｑとの間に挿入する
楔状緩衝材５を設ける。【効果】折畳みヘルメットに一体に装着しておくことが
可能であり、個々の使用者の頭のサイズに簡単に調整す
ることができ、しかも、衝撃吸収性に富む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、携帯に便利な折畳み
ヘルメットの内装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】当出願人は、先に、前後に分割可能な折
畳みヘルメットを提案している（特願平4-358147号）。
このヘルメットは、前頭部を覆う前面体と、後頭部を覆
う後面体とが側面の連結軸で揺動自在に連結されたもの
である。更に、このヘルメットに装着する内装体とし
て、使い捨てヘルメット内装体を提案している（特願平
4-358146号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】先に提案した内装体
は、折畳みヘルメットの使用ごとに新しいものを使用す
るので、常に清潔な使用が可能になるものである。しか
しながら、ヘルメットと内装体とを別体にしてあるの
で、使用時にこれらを組み合わせて使用する手間を要し
ていた。また、内装体を使い捨てとしたことで、このサ
イズは規格品とならざるを得ず、使用者個々の頭のサイ
ズに適応させることは困難であった。

【０００４】また、従来の一般の工場用ヘルメット等に
使用されている内装体は、頭部の後側で長さを調整する
ものである。したがって、使用者の頭部のサイズに合わ
せるまでに、何度か被り直して調整する必要があり、そ
の調整に手間を要していた。

【０００５】そこでこの発明は、上述の課題を解決すべ
く創出されたもので、個々の使用者の頭のサイズに簡単
に調整することができ、折畳みヘルメットに一体に装着
しておくことが可能であり、しかも、衝撃吸収性に富む
折畳みヘルメットの内装体の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
この発明の第１の手段は、前頭部を覆う前面体Ｐと、後
頭部を覆う後面体Ｑとが側面の連結軸Ｒで揺動自在に連
結された折畳みヘルメットを設ける。そして、前面体Ｐ
の内側に装着する前内装体１と、後面体Ｑの内側に装着
する後内装体２と、使用者の頭のサイズに合わせる調整
体３とから構成する。

【０００７】第２の手段の調整体３は、前面体Ｐの内側
で長さ調整自在に連結する。

【０００８】第３の手段の調整体３は、伸縮自在に設け
る。

【０００９】第４の手段の前内装体１は、前面体Ｐと共
に前後に摺動する。

【００１０】第５の手段の前内装体１は、自身の上面に
緩衝材４を着脱自在に設ける。

【００１１】第６の手段の後内装体２は、使用時に、前
面体Ｐと後面体Ｑとの間に挿入する楔状緩衝材５を設け
たことにある。

【００１２】

【作用】すなわちこの発明によると、前面体Ｐには前内
装体１が装着され、後面体Ｑには後内装体２が装着さ
れ、使用時、折畳み時を問わず、これらの内装体がヘル
メットに常時装着されている。

【００１３】調整体３は、使用者の前頭部位置で伸縮自
在に連結し、使用者の頭のサイズに調整される。

【００１４】前内装体１は、上面に設けた緩衝材４がヘ
ルメットへの衝撃を吸収する。この緩衝材４は、着脱自
在に交換される。

【００１５】後内装体２は、前面体Ｐと後面体Ｑとの間
に楔状緩衝材５を挿入して使用時のヘルメットを固定す
る。

【００１６】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。

【００１７】図において示される符号Ｐは、前頭部を覆
う前面体であり、この前面体Ｐは、同じく後頭部を覆う
後面体Ｑと共に連結軸Ｒにて前後に揺動自在に連結され
ている（図１参照）。これら、前面体Ｐと後面体Ｑとの
連結角度を 110度乃至 190度にすることで、工場用とし
て使用するヘルメットになり、また、 140度乃至 210度
にすることで、オートバイ用等のヘルメットとして使用
できるもので、この連結角度を任意に設定することで、
他の用途にも使用可能なものである（図５及び図６参
照）。

【００１８】そして、前面体Ｐの内側に前内装体１を装
着する（図２参照）。この前内装体１は、前面体Ｐと共
に連結軸Ｒに連結してあり、前面体Ｐと共に前後に摺動
する。図示例の前内装体１は、連結軸Ｒに連結する連結
片１Ａから前面体Ｐの下面に位置する基盤１Ｂが連続形
成されており、基盤１Ｂの先端に取付片１Ｃを設け、こ
の取付片１Ｃを前面体Ｐの前部内側に突設した突起Ｐ１
に着脱自在に連結している。

【００１９】前内装体１の上部には、緩衝材４を着脱自
在に設けてある（図２参照）。図示の緩衝材４は、面フ
ァスナー４Ａにて基盤１Ｂに着脱自在に設けてあるが、
この面ファスナー４Ａの代わりに両面接着テープなど、
他の接着手段を用いることもできる。この緩衝材４の材
質は、摩擦抵抗が少く、衝撃吸収力のある樹脂材やゴム
材、繊維、紙、綿等の素材を利用したスポンジ状、フェ
ルト状、中空成型状、ホース状のものを使用する。ま
た、緩衝材４には、ヘルメット内部の臭いを防ぐ防臭剤
や脱臭剤、芳香剤や、頭部のムレを防止する防湿材、虫
除け用の防虫剤等を施してもよい。脱臭剤等の加工は、
例えば、直接緩衝材４の材質に含浸する含浸加工や、脱
臭剤等を含浸させた布、紙、不織布、フェルト、綿等で
緩衝材４を包む加工などを予定している。

【００２０】また、緩衝材４の上面に、滑材４Ｂを設け
てあり、緩衝材４が前内装体１と共に前後に移動するの
を助けている（図２参照）。この滑材４Ｂの材質は、例
えば布、紙、不織布、フェルト、綿、或いは、前内装体
１を形成する滑らかなプラスチック材（図４参照）の使
用を予定している。また、緩衝材４は、中空成型状のも
の（図４参照）や、ホース状のもの（図７参照）にする
ことで、通気性を良好にすることができる。

【００２１】更に、前面体Ｐに連結する連結取付片１Ｃ
を取り外すことで、前内装体１を前面体Ｐ下面から引き
出し、この緩衝材４の交換を容易に行うことができる。
このとき、取付片１Ｃは、図１に示す如く、前面体Ｐの
内面に突設した突起Ｐ１に着脱自在に係止するタイプ
や、図４に示すように面ファスナータイプの取付片１Ｃ
や、図示していないが、ホックタイプの取付片１Ｃを使
用する。

【００２２】後内装体２は、後面体Ｑの下面に装着する
もので、前内装体１と同様に連結軸Ｒに連結してある。
図示の後内装体２は、連結軸Ｒの外、後内装体２の内面
に突設した複数個の突起Ｑ１に係止片２Ａを係止するこ
とで、より確実に固定している。このとき、係止片２Ａ
は、側面略Ｕ字形状に折り曲げてあり、連結軸Ｒや突起
Ｑ１の先端部を、この係止片２Ａや後内装体２で被覆し
てある（図３参照）。これにより、連結軸Ｒや突起Ｑ１
の先端部が使用者の頭部に直に接するのを防止できる。
また、図示の突起Ｑ１の代わりにホックを使用してもよ
い。

【００２３】更に、各係止片２Ａの折り曲げ部分の内側
を切り欠いて肉薄状に形成すると、連結軸Ｒや突起Ｑ１
に取り付け易くなるばかりでなく、この係止片２Ａのバ
ネ効果により、使用者の頭部に後内装体２が馴染んで装
着感を良好にし、この屈曲部分が衝撃を吸収する効果も
奏する。

【００２４】楔状緩衝材５は、ヘルメット使用時に、前
面体Ｐと後面体Ｑとの間に挿入するもので、後内装体２
の上面にスライド自在に設けている（図２参照）。図示
の楔状緩衝材５は、後内装体２の上部に屈曲延長した保
護突片２Ｂにスライド自在に連結する連結片５Ａと、こ
の連結片５Ａの端部に設けた緩衝材５Ｂとから成る。そ
して、この緩衝材５Ｂを前内装体１の下から前内装体１
の基盤１Ｂに開穿した開口部１Ｄを通して前面体Ｐと後
面体Ｑとの間に挿入するものである（図１参照）。この
ように、楔状緩衝材５は、ヘルメット折り畳み時におい
て、ヘルメット内側に収納され、ヘルメット使用時にお
いて、前面体Ｐと後面体Ｑとのガタ付きを防止する衝撃
吸収材として機能する。

【００２５】調整体３は、使用者の頭のサイズに合わせ
るもので、伸縮自在に設けられ、前面体Ｐの内側で長さ
調整自在に連結する（図１参照）。図示の調整体３は、
後面体Ｑの突起Ｑ１に連結した帯状を成し、調整体３の
一部に弾性部材３Ａを設けている。この弾性部材３Ａ
は、ゴム材等の伸縮性に富む材質を使用している。そし
て、プラスチック材等で形成した調整体３の一部にひだ
部３Ｂを設け、このひだ部３Ｂに弾性部材３Ａを連結し
ている（図２参照）。こうすることで、調整体３が伸縮
自在となり、また、ひだ部３Ｂが側面の緩衝材として機
能する。

【００２６】更に、調整体３の先端部に、長さ調整自在
に連結する連結体３Ｃを設けている。この連結体３Ｃ
は、面ファスナーを使用しているが、従来周知の他の連
結手段でもよい。この連結体３Ｃは、調整体３に直接固
着する手段の外、袋状加工した布、合成皮革、レザー等
で調整体３を覆い、この袋状加工の表面に連結体３Ｃを
設けても良い。

【００２７】

【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。

【００２８】すなわち、請求項１乃至３により、ヘルメ
ットを着用したままで使用者の頭のサイズに合わせるこ
とができる。したがって、個々の使用者の頭のサイズに
簡単に調整することができる。

【００２９】また、請求項１及び４により、この発明内
装体を折畳みヘルメットに一体に装着しておくことが可
能になった。

【００３０】更に、請求項５及び６により、極めて衝撃
吸収性に富み、ヘルメットの各部分を補強することが可
能になる。

【００３１】このように、この発明によると、折畳みヘ
ルメットに一体に装着しておくことが可能であり、個々
の使用者の頭のサイズに簡単に調整することができ、し
かも、衝撃吸収性に富むなどといった産業上有益な種々
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の使用状態を示す側断面図。

【図２】この発明を示す分解斜視図。

【図３】前内装体と後内装体と調整体との連結状態を示
す要部断面図。

【図４】他の緩衝材の装着状態を示す分解斜視図。

【図５】この発明の内装体を装着する折畳みヘルメット
を示す分解斜視図。

【図６】この発明の内装体を装着する折畳みヘルメット
を示す側面図。

【図７】他の緩衝材の装着状態を示す分解斜視図。

【符号の説明】

Ｐ前面体Ｐ１突起Ｑ後面体Ｑ１突起Ｒ連結軸１前内装体１Ａ連結片１Ｂ基盤１Ｃ取付片１Ｄ開口部２後内装体２Ａ係止片２Ｂ保護突片３調整体３Ａ弾性部材３Ｂひだ部３Ｃ連結体４緩衝材４Ａ面ファスナー４Ｂ滑材５楔状緩衝材５Ａ連結片５Ｂ緩衝材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前頭部を覆う前面体と、後頭部を覆う後
面体とが側面の連結軸で揺動自在に連結された折畳みヘ
ルメットの内装体であって、前面体の内側に装着する前
内装体と、後面体の内側に装着する後内装体と、使用者
の頭のサイズに合わせる調整体とから構成することを特
徴とする折畳みヘルメットの内装体。
【請求項２】調整体は、前面体の内側で長さ調整自在
に連結する請求項１記載の折畳みヘルメットの内装体。
【請求項３】調整体は、伸縮自在に設けた請求項１ま
たは２記載の折畳みヘルメットの内装体。
【請求項４】前内装体は、前面体と共に前後に摺動す
る請求項１乃至３記載の折畳みヘルメットの内装体。
【請求項５】前内装体は、自身の上面に緩衝材を着脱
自在に設けた請求項１乃至４記載の折畳みヘルメットの
内装体。
【請求項６】後内装体は、使用時に、前面体と後面体
との間に挿入する楔状の緩衝材を設けた請求項１乃至５
記載の折畳みヘルメットの内装体。