JPH07309837A - ピリジン誘導体、その製造法および剤 - Google Patents

ピリジン誘導体、その製造法および剤

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JPH07309837A
JPH07309837A JP9027694A JP9027694A JPH07309837A JP H07309837 A JPH07309837 A JP H07309837A JP 9027694 A JP9027694 A JP 9027694A JP 9027694 A JP9027694 A JP 9027694A JP H07309837 A JPH07309837 A JP H07309837A
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JP
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cyano
hydroxybenzoyl
compound
halogen
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JP9027694A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Shiraishi
充 白石
Toshifumi Watanabe
敏文 渡邉
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カリウム・チャネル開口作用を有する新規ピリ
ジン誘導体を提供する。 【構成】式 【化1】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、B環は置換されていてもよいピリジン環を、Qは水
酸基、OQ1またはQ1(Q1は置換されていてもよい脂
肪族炭化水素基を示す)を、nは0または1を示す。〕
で表される化合物またはその塩。 【効果】上記化合物は、カリウム・チャネル開口作用を
有し、狭心症、高血圧症等の循環器系疾患治療剤として
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬として有用な新規ピ
リジン誘導体、その製造法および剤に関する。本発明の
新規ピリジン誘導体はカリウム・チャネル開口作用に基
づく平滑筋弛緩作用、冠血流増加作用、血圧降下作用を
有し、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、高血圧症等
の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾患、脳血管攣縮、
脳溢血、てんかん等の脳疾患、尿失禁、消化器潰瘍、過
敏性腸症候群、毛髪喪失等の治療および予防効果を有す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、カリウム・チャネル・オープナー
と呼ばれ、カリウム・チャネルを開口(活性化)するこ
とにより、平滑筋弛緩作用を発現する新しいタイプの薬
物が注目されている。例えば、特開昭58−67683
号やジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)、1986年、29巻、219
4〜2201頁や文献ブリティシュ・ジャーナル・オブ
・ファーマコロジー(Br.J.Pharmac.)、198
6年、88巻、103〜111頁には、カリウム・チャ
ネル開口(活性化)作用を有し、高血圧自然発症ラット
に対して血圧降下作用を示すクロマン−3−オール誘導
体が、米国特許第4057636号には、血圧降下作用
を示すシアノグアニジン誘導体が開示されている。しか
し、カリウム・チャネル開口作用を示す2−(2−ヒド
ロキシベンゾイル)ピリジン誘導体は知られていない。
また、ベンゾイルピリジン O−置換オキシム誘導体
が、特開昭55−19288号、特開平2−11516
6号や特開平4−99767号に開示されている。
【0003】特開昭55−19288号には、潰瘍抑制
作用を有する式
【化13】 〔式中、Hetは場合によりハロゲン原子、C1-6アルキ
ル基またはC1-6アルコキシ基の1個またはそれ以上に
より置換されている。2−,3−または4−ピリジニル
基を表し、Arは場合によりハロゲン原子、C1-6アルキ
ル基、C1-6アルコキシ基、トリフルオロメチル基また
はヒドロキシメチル基の1個またはそれ以上により置換
されているフェニル基または5−または6員の単環式複
素環式基を表し、RはC1-3アルキル基を表し、mおよ
びnは各々0または1を表すが、ただしm+n=2とな
ることはない〕で表される化合物またはそのN−オキシ
ド、またはその薬学的に許容し得る塩が開示されてい
る。
【0004】特開平2−115166号には、カルモジ
ュリン拮抗作用を有する式
【化14】 〔式中、Arは置換されてもよい芳香族環基または複素
環基を意味し、Xは−(CH2m−基、−(CH2m
Y−基または−CH2−(CH−CH)n−基を意味し
(式中mは1ないし5の整数、nは1ないし2の整数、
Yは酸素または硫黄原子を意味する)、Rは置換されて
もよいフェニル基、ナフチル基、シクロアルキル基また
は複素環基を意味する。〕で表される化合物またはその
塩が開示されている。
【0005】特開平4−99767号には、式
【化15】 〔式中、R1は水素原子、C1-4アルキル基又はハロゲン
原子を示し、R2は水素原子又はメチル基を示し、Xは
ハロゲン原子を示し、lは0、1又は2を示し、Yはハ
ロゲン原子、C1-4アルキル基又はフェニル基を示し、
mは0、1又は2を示し、Zはハロゲン原子、C1-4
ルキル基、C1-4アルコキシ基、C1-4アルキルチオ基、
1-4ハロアルキル基、C1-4ハロアルコキシ基、C1-4
ハロアルキルチオ基、C1-4アルキルスルホニル基、C
1-4アルコキシ−カルボニル基、シアノ基又はニトロ基
を示し、そしてnは0、1又は3を示す。ただし、nが
2を示すとき、二ケのZは3,4−メチレンジオキシ基
を示すことができる。〕で表される3−ベンゾイルピリ
ジン O−ベンジルオキシム類を有効成分として含有す
ることを特徴とする除草剤が開示されている。
【0006】特開昭51−48673には、式
【化16】 〔式中、R2は水素原子または低級アルキル基であり、
3とR4とはそれぞれ互いに独立に水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、原子番号35までのハロゲ
ン原子、ベンジルオキシ基またはヒドロキシル基であ
り、そしてR3はまたトリフルオルメチル基、低級1−
ヒドロキシアルキル基、低級アルク−1−エニル基また
は各々炭素原子5ないし8個のヒドロキシシクロアルキ
ル基、シクロアルク−1−エニル基またはシクロアルキ
ル基であることもでき、またはR3とR4とは一緒になっ
てトリメチレン基、テトラメチレン基または縮合ベンゼ
ン核に相当する1,3−ブタジエニレン基であり、R6
とR7とは水素原子または両方で炭素原子が最大で6個
のアルキル基である。〕で表される化合物の製法におい
て用いられる原料として4−、3−または2−(O−ヒ
ドロキシベンゾイル)−ピリジン等が開示されている。
しかし、これらのベンゾイルピリジン O−置換オキシ
ム誘導体におけるベンゾイル基に水酸基が置換していて
もよいという具体的開示は全くなく、また、これらベン
ゾイルピリジン O−置換オキシム誘導体がカリウム・
チャネル開口作用を有するという開示も全くない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平滑筋弛緩
作用、冠血流増加作用、血圧降下作用を有し、狭心症、
不整脈、心不全、心筋梗塞、高血圧症等の循環器系疾
患、脳血管攣縮、脳溢血、てんかん等の脳疾患、喘息、
尿失禁等の治療および予防作用のほか、脱毛症の局部治
療に有用な新規ピリジン誘導体およびその塩を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ベンゾイ
ルピリジン誘導体につき種々検討した結果、ベンゾイル
基の2位に水酸基を有していることに化学構造上の特徴
を有する、式〔I〕
【化17】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、B環は置換されていてもよいピリジン環を、Qは水
酸基、OQ1またはQ1(Q1は置換されていてもよい脂
肪族炭化水素基を示す)を、nは0または1を示す。〕
で表される新規ピリジン誘導体またはその塩(以下、化
合物〔I〕と略称する)を合成し、かつこの化合物
〔I〕またはその塩が予想外にも優れたカリウム・チャ
ネル開口作用を有することを見いだし、これに基づいて
本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(1)式〔I〕で表
される化合物またはその塩、(2)ベンゼン環の置換基
が(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)アシル
基、(5)置換されていてもよいアミノ基、(6)置換されて
いてもよいアルコキシ基、(7)エステル化またはアミド
化されていてもよいカルボキシル基、(8)エステル化ま
たはアミド化されていてもよいスルフィン酸またはスル
ホン酸基、(9)置換されていてもよいメルカプト基、(1
0)置換されていてもよい炭化水素基、(11)カルボニル基
を介していてもよい2価の炭化水素基または(12)=N−
O−N=である前記(1)記載の化合物、(3)ベンゼ
ン環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ニトロ
基、(4)アシル基、(5)置換されていてもよいアミノ基、
(6)置換されていてもよいアルコキシ基、(7)置換されて
いてもよいメルカプト基または(8)置換されていてもよ
い炭化水素基である前記(1)記載の化合物、(4)ベ
ンゼン環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ニ
トロ基、(4)C1-10アシル基、(5)低級アルキルで置換さ
れていてもよいアミノ基、(6)ハロゲンで置換されてい
てもよい低級アルコキシ基、(7)低級アルキルチオ基ま
たは(8)ハロゲンで置換されていてもよい低級炭化水素
基である前記(1)記載の化合物、(5)ベンゼン環が
ハロゲンおよび/またはシアノ基で置換された前記
(1)記載の化合物、(6)A環が式
【化18】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
す。〕で表される環である前記(1)記載の化合物、
【0010】(7)ベンゼン環が1ないし3個の電子吸
引性基で置換されていてもよい前記(1)記載の化合
物、(8)A環が式
【化19】 〔式中、RxおよびRyはそれぞれ電子吸引性基を示
す。〕で表される環である前記(1)記載の化合物、
(9)電子吸引性基がハロゲン、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル基、トリ
フルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基または
1-10アシル基である前記(7)または(8)記載の化
合物、(10)B環が置換されたピリジン環である前記
(1)記載の化合物、(11)B環の置換基が(1)ハロ
ゲン、(2)シアノ基、(3)置換されていてもよいアミノ
基、(4)アシル基、(5)エステル化またはアミド化されて
いてもよいカルボキシル基、(6)置換されていてもよい
アルコキシ基、(7)置換されていてもよいメルカプト
基、(8)置換されていてもよい炭化水素基または(9)OR
2(R2は水素原子または水酸基の保護基を示す)である
前記(1)または(10)記載の化合物、(12)B環
の置換基が(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)アミノ基、
(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン−2−イ
ル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは低級アル
コキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、(7)低級ア
ルキルチオ基、(8)ヒドロキシ、ヒドロキシイミノ、ハ
ロゲンまたは低級アルコキシ基で置換されていてもよい
低級炭化水素基または(9)OR2(R2は水素原子または
水酸基の保護基を示す)である前記(1)または(1
0)記載の化合物、(13)ピリジン環が式
【化20】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
ハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
基またはハロゲノ低級アルキル基を、mおよびnはそれ
ぞれ0または1を示す。〕で表される環である前記
(1)または(10)記載の化合物、
【0011】(14)mが0である前記(13)記載の
化合物、(15)B環がハロゲン、低級アルコキシ基、
低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基およびOR2
(R2は水素原子または水酸基の保護基を示す)から選
ばれた1または2個で置換されていてもよいピリジン環
である前記(1)記載の化合物、(16)Z異性体であ
る前記(1)記載の化合物、(17)式
【化21】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、R1は水素原子または置換されていてもよい脂肪族
炭化水素基を、R2は水素原子または水酸基の保護基
を、R3はハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低
級アルキル基またはハロゲノ低級アルキル基を、nおよ
びmはそれぞれ0または1を示す。〕で表される前記
(1)記載の化合物、(18)R3がハロゲン、低級ア
ルコキシ基、低級アルキル基またはハロゲノ低級アルキ
ル基である前記(17)記載の化合物、(19)R1
水素原子、C1-10アルキル基、C3-10アルケニル基、C
3-10アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、C5-8シク
ロアルケニル基またはベンジル基である前記(17)記
載の化合物、(20)R1がt−ブチル基である前記
(17)記載の化合物、(21)mが0である前記(1
7)記載の化合物、(22)A環が式
【化22】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
す。〕で表される環である前記(17)記載の化合物、
【0012】(23)Raがハロゲン、シアノ基、ニト
ロ基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルキル基また
は低級アルキル基を、Rbが水素原子、ハロゲンまたは
低級アルコキシ基である前記(22)記載の化合物、
(24)式
【化23】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、R1は水素原子または置換されていてもよい脂肪族
炭化水素基を、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ア
ミノ基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン
−2−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは
低級アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、
(7)低級アルキルチオ基または(8)ヒドロキシ、ヒドロキ
シイミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換され
ていてもよい低級炭化水素基を、YはOまたはCH
2を、nは0または1を、qは0ないし2の整数を示
す。〕で表される前記(1)記載の化合物、(25)n
が1である前記(24)記載の化合物、(26)qが0
または1である前記(24)記載の化合物、(27)R
4がハロゲン、低級アルキル基または低級アルコキシ基
である前記(24)記載の化合物、(28)R1が分枝
状C3-8アルキル基またはシクロアルキル基である前記
(24)記載の化合物、(29)R1がt−ブチル基で
ある前記(24)記載の化合物、(30)A環が式
【化24】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
す。〕で表される環である前記(24)記載の化合物、
【0013】(31)Raがハロゲン、シアノ基、ニト
ロ基、低級アルコキシ基、低級アルキル基またはハロゲ
ノ低級アルキル基を、Rbは水素原子、ハロゲンまたは
低級アルコキシ基である前記(30)記載の化合物、
(32)(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオロ−2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその
塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オ
キシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオ
キシムもしくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4
−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムも
しくはその塩、(Z)−2−(5−クロロ−4−シアノ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはそ
の塩、(Z)−2−(5−シアノ−4−クロロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t
−ブチルオキシムもしくはその塩、または(Z)−2−
(5−フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t
−ブチルオキシムもしくはその塩である前記(1)記載
の化合物、
【0014】(33)(Z)−2−(5−クロロ−4−
フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムも
しくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはそ
の塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−
ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N
−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−アセトキシピリジン O−t−ブ
チルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−(5−ブロ
モ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ア
セトキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキ
シムもしくはその塩、(Z)−2−(5−クロロ−4−
シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシ
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもし
くはその塩、(Z)−2−(5−シアノ−4−クロロ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン
N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその
塩、(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
(Z)−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシムもしくはその塩、または(Z)−
2−(5−フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシムもしくはその塩である前記(1)
記載の化合物、
【0015】(34)(Z)−2−(5−クロロ−4−
フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイ
ロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシ
ムもしくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−ク
ロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムも
しくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオ
ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシ
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもし
くはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリ
ジン O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド
O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2
−(5−クロロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
(5−シアノ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
チルオキシムもしくはその塩、または(Z)−2−(5
−フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t
−ブチルオキシムもしくはその塩である前記(1)記載
の化合物、
【0016】(35)式
【化25】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、B'環は置換されたピリジン環を、nは0または1
を示す。〕で表される化合物またはその塩、(36)
B'環が式
【化26】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
ハロゲン、シアノ基、低級アルキル基、ハロゲノ低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、nおよびmはそれ
ぞれ0または1を示す。〕で表される環である前記(3
0)記載の化合物、(37)B'環が式
【化27】 〔式中、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)アミノ
基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン−2
−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは低級
アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、(7)低
級アルキルチオ基または(8)ヒドロキシ、ヒドロキシイ
ミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換されてい
てもよい低級炭化水素基を、nは0または1を、rは1
または2を示す。〕で表される環である前記(35)記
載の化合物、
【0017】(38)式
【化28】 〔式中の記号は前記(1)と同意義を示す。〕で表され
る化合物またはその塩と式 Q−NH2 〔式中の記号は前記(1)と同意義を示す。〕で表され
る化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする
前記(1)記載の化合物の製造方法、(39)前記
(1)記載の化合物を含有してなる循環器系疾患治療
剤、(40)循環器系疾患が狭心症である前記(39)
記載の治療剤および(41)循環器系疾患が高血圧症で
ある前記(39)記載の治療剤に関する。
【0018】上記式〔I〕中、A環はさらに置換されて
いてもよいベンゼン環を示す。A環で示されるベンゼン
環は、例えば(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ニトロ
基、(4)アシル基、(5)置換されていてもよいアミノ基、
(6)置換されていてもよいアルコキシ基、(7)エステル化
またはアミド化されていてもよいカルボキシル基、(8)
エステル化またはアミド化されていてもよいスルフィン
酸またはスルホン酸基、(9)置換されていてもよいメル
カプト基および(10)置換されていてもよい炭化水素基等
から選ばれた1ないし3個、好ましくは1または2個で
同一もしくは異なって、あるいは(11)カルボニル基を介
していてもよい2価の炭化水素基または(12)=N−O−
N=等で、置換可能な位置に置換されていてもよい。こ
こにおいて、(1)ハロゲンとしては、例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等が用いられ、好ましくは、例えばフ
ッ素、塩素、臭素等が用いられる。(4)アシル基として
は、例えばカルボン酸、スルフィン酸またはスルホン酸
から導かれるアシル基等が用いられ、好ましくは、例え
ばカルボン酸から導かれるC1-10アシル基等が用いられ
る。カルボン酸から導かれるC1-10アシル基としては、
例えばC1-8アルカノイル(例えばホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、ピバロイル等)、C3-6シクロアルキルカルボニル
(例えばシクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカ
ルボニル、シクロヘキシルカルボニル等)、 ベンゾイル
等が用いられ、好ましくは、例えばC1-8アルカノイル
等が用いられる。スルフィン酸から導かれるアシル基と
しては、例えばC1-6アルキルスルフィニル(例えばメ
チルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスル
フィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィ
ニル、イソブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニ
ル等)、C3-6シクロアルキルスルフィニル(例えばシ
クロプロピルスルフィニル、シクロペンチルスルフィニ
ル、シクロヘキシルスルフィニル等)、フェニルスルフ
ィニル等が用いられ、好ましくは、例えば低級アルキル
スルフィニル(例えばメチルスルフィニル、エチルスル
フィニル等のC1-4アルキルスルフィニル等)等が用い
られる。
【0019】スルホン酸から導かれるアシル基として
は、例えばC1-6アルキルスルホニル(例えばメチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イ
ソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチル
スルホニル、t−ブチルスルホニル等)、C3-6シクロ
アルキルスルホニル(例えばシクロプロピルスルホニ
ル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホ
ニル等)、 フェニルスルホニル等が用いられ、好ましく
は、例えば低級アルキルスルホニル(例えばメチルスル
ホニル、エチルスルホニル等のC1-4アルキルスルホニ
ル等)等が用いられる。このようなアシル基は、例えば
ニトロキシ(−O−NO2)、フェニル等で置換可能な
位置に置換されていてもよい。(5)置換されていてもよ
いアミノ基としては、例えばC1-6アルキル(例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、t−ブトキシ等)、ハロゲノC
1-4アルキル(例えばCF3等)、C3-6シクロアルキル
(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル等)、水酸基、カルバモイル、フェニル、フェニル
1-4アルキル(例えばベンジル、フェネチル等)、C
1-6アルカノイル(例えばホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイ
ル等)、ニトロキシC2-4アルカノイル(例えば2−ニ
トロキシアセチル、3−ニトロキシプロピオニル等)、
3-6シクロアルキルカルボニル(例えばシクロプロピ
ルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキ
シルカルボニル等)、 ベンゾイル、フェニルC2-4アル
カノイル(例えばフェニルアセチル、フェニルプロピオ
ニル等)、C1-6アルコキシカルボニル(例えばメトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、 プロポキシカルボ
ニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル
等)、ニトロキシC1-4アルコキシカルボニル(例えば
2−ニトロキシエトキシカルボニル、3−ニトロキシプ
ロポキシカルボニル等)、 フェノキシカルボニル、フェ
ニルC1-4アルコキシカルボニル(例えばベンジロキシ
カルボニル、フェニルエトキシカルボニル等)、C1-6
アルキルスルフィニル(例えばメチルスルフィニル、エ
チルスルフィニル、 プロピルスルフィニル、イソプロピ
ルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスル
フィニル、t−ブチルスルフィニル等)、ニトロキシC
1-4アルキルスルフィニル(例えば2−ニトロキシエチ
ルスルフィニル、3−ニトロキシプロピルスルフィニル
等)、 C3-6シクロアルキルスルフィニル(例えばシク
ロプロピルスルフィニル、シクロペンチルスルフィニ
ル、シクロヘキシルスルフィニル等)、 フェニルスルフ
ィニル、C1-6アルキルスルホニル(例えばメチルスル
ホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソ
プロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルス
ルホニル、t−ブチルスルホニル等)、ニトロキシC
1-4アルキルスルホニル(例えば2−ニトロキシエチル
スルホニル、3−ニトロキシプロピルスルホニル等)、
3-6シクロアルキルスルホニル(例えばシクロプロピ
ルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキ
シルスルホニル等)、 C1-6アルコキシスルホニル(例
えばメトキシスルホニル、エトキシスルホニル、プロポ
キシスルホニル、イソプロポキシスルホニル、ブトキシ
スルホニル、イソブトキシスルホニル、t−ブトキシス
ルホニル等)およびフェニルスルホニル等から選ばれる
1ないし2個で置換されていてもよいアミノ基等が用い
られる。また、このような置換基の2個が窒素原子と一
緒になって環状アミノ基を形成する場合もあり、このよ
うな環状アミノ基としては、例えばピロリジノ、ピペリ
ジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等が用いられる。置
換されていてもよいアミノ基としては、例えば低級アル
キル(例えばメチル、エチル等のC1-4アルキル等)で
置換されていてもよいアミノ基等が好ましい。
【0020】(6)置換されていてもよいアルコキシ基に
おけるアルコキシ基としては、例えばC1-6アルコキシ
(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ等)等が
用いられ、好ましくは、例えば低級アルコキシ(例えば
メトキシ、エトキシ等のC1-4アルコキシ等)等が用い
られる。このようなアルコキシ基は、例えば低級アルコ
キシ(例えばメトキシ、エトキシ等のC1-4アルコキシ
等)、フェニル、フェノキシ、 水酸基、 ニトロ、ニトロ
キシ(−O−NO2)、 ハロゲン(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、ハロゲノ低級アルコキシ(例え
ばCF3O、HCF2O等のハロゲノC1-4アルコキシ
等)およびシアノから選ばれる1ないし3個の基で、同
一もしくは異なって置換可能な位置に置換されていても
よい。置換されていてもよいアルコキシ基としては、例
えばハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ等
が好ましい。(7)エステル化またはアミド化されていて
もよいカルボキシル基における、エステル化されたカル
ボキシル基としては、例えばC1-6アルコキシカルボニ
ル(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル等)、 ニトロキシC1-4アルコキシカル
ボニル(例えば2−ニトロキシエトキシカルボニル、3
−ニトロキシプロポキシカルボニル等)、C3-6シクロア
ルコキシカルボニル(例えばシクロペンチロキシカルボ
ニル、シクロヘキシロキシカルボニル等)、フェニルC
1-4アルコキシカルボニル(例えばベンジロキシカルボ
ニル、フェネチロキシカルボニル等)等が用いられる。
アミド化されたカルボキシル基としては、例えばカルバ
モイル、 C1-6アルキルアミノカルボニル(例えばメチ
ルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピ
ルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、
ブチルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニ
ル、t−ブチルアミノカルボニル等)、 C3-6シクロア
ルキルアミノカルボニル(例えばシクロプロピルアミノ
カルボニル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロ
ヘキシルアミノカルボニル等)、 ニトロキシC1-4アル
キルアミノカルボニル(例えば2−ニトロキシエチルア
ミノカルボニル、3−ニトロキシプロピルアミノカルボ
ニル等)、 環状アミノカルボニル(例えばモルホリノカ
ルボニル、ピペリジノカルボニル、ピロリジノカルボニ
ル、チオモルホリノカルボニル等)、アニリノカルボニ
ルおよびフェニルC1-4アルキルアミノカルボニル(例
えばベンジルアミノカルボニル、フェネチルアミノカル
ボニル等)等が用いられる。
【0021】(8)エステル化またはアミド化されていて
もよいスルフィン酸またはスルホン酸基における、エス
テル化されたスルフィン酸基としては、例えばC1-6
ルコキシスルフィニル(例えばメトキシスルフィニル、
エトキシスルフィニル、プロポキシスルフィニル、イソ
プロポキシスルフィニル、ブトキシスルフィニル、イソ
ブトキシスルフィニル、t−ブトキシスルフィニル
等)、C3-6シクロアルコキシスルフィニル(例えばシ
クロペンチロキシスルフィニル、シクロヘキシロキシス
ルフィニル等)、フェニルC1-4アルコキシスルフィニ
ル(例えばベンジロキシスルフィニル、フェネチロキシ
スルフィニル等)等が用いられる。アミド化されたスル
フィン酸基としては、例えばスルフィマモイル、C1-6
アルキルアミノスルフィニル(例えばメチルアミノスル
フィニル、エチルアミノスルフィニル、プロピルアミノ
スルフィニル、イソプロピルアミノスルフィニル、ブチ
ルアミノスルフィニル、イソブチルアミノスルフィニ
ル、t−ブチルアミノスルフィニル等)、C3-6シクロ
アルキルアミノスルフィニル(例えばシクロプロピルア
ミノスルフィニル、シクロペンチルアミノスルフィニ
ル、シクロヘキシルアミノスルフィニル等)、ニトロキ
シC1-4アルキルアミノスルフィニル(例えば2−ニト
ロキシエチルアミノスルフィニル、3−ニトロキシプロ
ピルアミノスルフィニル等)、環状アミノスルフィニル
(例えばモルホリノスルフィニル、ピペリジノスルフィ
ニル、ピロリジノスルフィニル、チオモルホリノスルフ
ィニル等)、アニリノスルフィニル、フェニルC1-4
ルキルアミノスルフィニル(例えばベンジルアミノスル
フィニル、フェネチルアミノスルフィニル等)等が用い
られる。エステル化されたスルホン酸基としては、例え
ばC1-6アルコキシスルホニル(例えばメトキシスルホ
ニル、エトキシスルホニル、プロポキシスルホニル、イ
ソプロポキシスルホニル、ブトキシスルホニル、イソブ
トキシスルホニル、t−ブトキシスルホニル等)、C
3-6シクロアルコキシスルホニル(例えばシクロペンチ
ロキシスルホニル、シクロヘキシロキシスルホニル
等)、フェニルC1-4アルコキシスルホニル(例えばベ
ンジロキシスルホニル、フェネチロキシスルホニル等)
等が用いられる。
【0022】アミド化されたスルホン酸基としては、例
えばスルファモイル、C1-6アルキルアミノスルホニル
(例えばメチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホ
ニル、プロピルアミノスルホニル、イソプロピルアミノ
スルホニル、ブチルアミノスルホニル、イソブチルアミ
ノスルホニル、t−ブチルアミノスルホニル等)、C
3-6シクロアルキルアミノスルホニル(例えばシクロプ
ロピルアミノスルホニル、シクロペンチルアミノスルホ
ニル、シクロヘキシルアミノスルホニル等)、ニトロキ
シC1-4アルキルアミノスルホニル(例えば2−ニトロ
キシエチルアミノスルホニル、3−ニトロキシプロピル
アミノスルホニル等)、環状アミノスルホニル(例えば
モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニル、ピロリ
ジノスルホニル、チオモルホリノスルホニル等)、アニ
リノスルホニルおよびフェニルC1-4アルキルアミノス
ルホニル(例えばベンジルアミノスルホニル、フェネチ
ルアミノスルホニル等)等が用いられる。 (9)置換されていてもよいメルカプト基としては、例え
ばC1-6アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル等)、ニ
トロキシC1-4アルキル(例えば2−ニトロキシエチ
ル、3−ニトロキシプロピル等)、 C3-6シクロアルキ
ル(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル等)、 フェニル、フェニルC1-4アルキル(例え
ばベンジル、フェネチル等)、ハロゲノC1-4アルキル
(例えばCF3等)等で置換されていてもよいメルカプ
ト基等が用いられる。好ましくは、例えば低級アルキル
チオ(例えばメチルチオ、エチルチオ等のC1-4アルキ
ルチオ等)、ニトロキシC2-4アルキルチオ(例えば、
2−ニトロキシエチルチオ、3−ニトロキシプロピルチ
オ等)、C3-6シクロアルキルチオ(例えばシクロプロ
ピルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ
等)、(例えばメチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、
CF3またはシアノ等で1ないし2個置換されていても
よい)フェニルチオ、(例えばメチル、メトキシ、ハロ
ゲン、ニトロ、CF3またはシアノ等で1ないし2個置
換されていてもよい)フェニルC1-2アルキルチオ〔例
えば(例えばメチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、C
3またはシアノ等で1ないし2個置換されていてもよ
い)ベンジルチオ等〕、ハロゲノC1-2アルキルチオ
(例えばトリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチ
ルチオ等)等が用いられ、より好ましくは、例えば低級
アルキルチオ等が用いられる。
【0023】(10)置換されていてもよい炭化水素基にお
ける炭化水素基としては、例えばC1-6アルキル(例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、t−ブチル等)、C2-6アルケニル(例え
ばビニル、アリル、イソプロペニル、3−メチル−2−
ブテニル等)、C2-6アルキニル(例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロペニル等)、C3-6シクロアル
キル(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等)、C6-10アリール(例えばフェニル等)等
が用いられ、好ましくは、例えば低級アルキル(例えば
メチル、エチル等のC1-4アルキル等)等が用いられ
る。このような炭化水素基は、例えば低級アルキル(例
えばメチル、エチル等のC1-4アルキル等)、低級アル
コキシ(例えばメトキシ、エトキシ等のC1-4アルコキ
シ等)、フェニル、フェノキシ、 水酸基、 ニトロ、 ニト
ロキシ、 ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、ハロゲノ低級アルコキシ(例えばCF3O、HC
2O等のハロゲノC1-4アルコキシ等)およびシアノ等
から選ばれる1ないし3個の基で、同一もしくは異なっ
て置換可能な位置に置換されていてもよい。これら置換
基におけるフェニルは、さらに低級アルキル(例えばメ
チル、エチル等のC1-4アルキル等)、低級アルコキシ
(例えばメトキシ、エトキシ等のC1-4アルコキシ
等)、水酸基、ニトロ、ハロゲン(例えばフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、ハロゲノ低級アルキル(例えば
CF3、CF3CF2、CH2F、CHF2等のハロゲノC
1-4アルキル等)、シアノおよびハロゲノ低級アルコキ
シ(例えばCF3O、HCF2O等のハロゲノC1-4アル
コキシ等)等から選ばれる1ないし3個の基で、同一も
しくは異なって置換可能な位置に置換されていてもよ
い。なかでもC1-6アルキルの置換基としては、例えば
低級アルコキシ、 フェニル、フェノキシ、 水酸基、ニト
ロ、 ニトロキシ、 ハロゲン、 ハロゲノ低級アルコキシお
よびシアノ等から選ばれる1ないし3個の基等が用いら
れ、C2-6アルケニルおよびC3-6シクロアルキルの置換
基としては、例えば低級アルキル、ハロゲンおよびフェ
ニル等から選ばれる1ないし3個の基等が用いられ、C
2-6アルキニルの置換基としては、例えば低級アルキ
ル、ハロゲンおよびフェニル等から選ばれる1ないし3
個の基等のほか、トリメチルシリル基等も用いられる。
【0024】置換されていてもよい炭化水素基として
は、例えばハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)で置換されていてもよい低級炭化水素基〔例えば
低級アルキル(例えばメチル、エチル等のC1-4アルキ
ル等)、低級アルキニル(例えばエチニル、1−プロピ
ニル等のC2-4アルキニル等)、低級アルケニル(例え
ばビニル、アリル等のC2-4アルケニル等)等〕等が好
ましく、例えばハロゲノ低級アルキル(例えばCF3
CF3CF2、CH2F、CHF2等のハロゲノC1-4アル
キル等)等がより好ましい。また、置換されていてもよ
い炭化水素基としては、置換イミノメチルも用いられ、
このような置換イミノメチルのイミノの置換基として
は、例えば水酸基、アミノ、C1-6アルキル(例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル等)、C3-6シクロアルキル(例え
ばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等)、C1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、t−ブトキシ等)、C3-6シクロアルコキシ(例え
ばシクロプロポキシ、シクロペンチロキシ、シクロヘキ
シロキシ等)、フェニルC1-4アルキル(例えばベンジ
ル、フェネチル等)、フェニルC1-4アルコキシ(例え
ばベンジロキシ、フェネロキシ等)等が用いられ、置換
イミノメチルとしては、例えばヒドロキシイミノメチル
等が好ましい。(11)カルボニル基を介していてもよい2
価の炭化水素基としては、例えば−CH=CH−CH=
CH−(ここで、この基は1ないし3個のC1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、CF3、C
1-4アルコキシカルボニルおよびシアノから選ばれる基
で置換されていてもよい)、−(CH2)a−(aは3また
は4である)または−(CH2)b−CO−(bは2または
3である)等が用いられ、好ましくは、例えば(例えば
メチル、メトキシ、ニトロ、ハロゲン、CF3、シアノ
等で置換されていてもよい)−CH=CH−CH=CH
−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)2−CO
−、−(CH2)4−CO−等が用いられる。
【0025】また、A環が(12)=N−O−N=で置換さ
れている場合は、A環は式
【化29】 で表わされる環を示す。ベンゼン環の置換基としては、
効果の面からは、例えば(1)ハロゲン、(2)シアノ基、
(3)ニトロ基、(4)アシル基、(5)置換されていてもよい
アミノ基、(6)置換されていてもよいアルコキシ基、(7)
置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されてい
てもよい炭化水素基等が好ましく、例えば(1)ハロゲ
ン、(2)シアノ基、(3)ニトロ基、(4)C1-10アシル基、
(5)低級アルキルで置換されていてもよいアミノ基、(6)
ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、
(7)低級アルキルチオ基、(8)ハロゲンで置換されていて
もよい低級炭化水素基等がより好ましく、なかでも例え
ばハロゲン、シアノ基等がさらに好ましい。
【0026】A環としては、例えば式
【化30】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
す。〕で表される環等が好ましい。RaまたはRbで示さ
れるハロゲン、C1-10アシル基(カルボン酸、スルフィ
ン酸またはスルホン酸から導かれるC1-10アシル基)、
低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基および低級炭化
水素基は、A環で示されるベンゼン環の置換基において
上記した基と同様の基が用いられる。また、ベンゼン環
の置換基としては、例えば電子吸引性基等も好ましく、
A環としては、例えば式
【化31】 〔式中、RxおよびRyはそれぞれ電子吸引性基を示
す。〕で表される環等も好ましい。このような電子吸引
性基としては、例えばハロゲン、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル基、トリ
フルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、C
1-10アシル基等がより好ましい。ここにおいて電子吸引
性基として示されるハロゲンおよびC1-10アシル基は、
上記したRaまたはRbで示されるハロゲンおよびC1-10
アシル基と同様の基が用いられる。
【0027】上記式〔I〕中、B環は置換されていても
よいピリジン環を示す。B環で示されるピリジン環は、
例えば(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)置換されていて
もよいアミノ基、(4)アシル基、(5)エステル化またはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基、(6)置換され
ていてもよいアルコキシ基、(7)置換されていてもよい
メルカプト基、(8)置換されていてもよい炭化水素基、
(9)OR2(R2は水素原子または水酸基の保護基を示
す)等から選ばれた1または2個で、同一もしくは異な
って置換可能な位置に置換されていてもよい。ここにお
いて、(1)ハロゲン、(3)置換されていてもよいアミノ
基、(5)エステル化またはアミド化されていてもよいカ
ルボキシル基、(6)置換されていてもよいアルコキシ
基、(7)置換されていてもよいメルカプト基および(8)置
換されていてもよい炭化水素基は、上記したA環で示さ
れるベンゼン環の置換基と同様の基が用いられる。(4)ア
シル基としては、A環で示されるベンゼン環の置換基と
して上記したアシル基と同様の基が用いられるが、さら
に例えば1,3−ジオキソラン−2−イル基等も用いら
れる。R2で示される水酸基の保護基としては、生体内
で脱離する基であればよく、例えばホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、スクシニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ピバロイル等のC1-6アシル基、SO3H、ベンジル
基等が用いられる。B環で示されるピリジン環の置換基
としては、効果の面からは、例えば(1)ハロゲン、(2)シ
アノ基、(3)アミノ基、(4)C1-10アシルまたは1,3−
ジオキソラン−2−イル基、(5)カルボキシル、カルバ
モイルまたは低級アルコキシカルボニル基、(6)低級ア
ルコキシ基、(7)低級アルキルチオ基、(8)ヒドロキシ、
ヒドロキシイミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で
置換されていてもよい低級炭化水素基、(9)OR2(R2
は水素原子または水酸基の保護基を示す)等が好まし
い。
【0028】ここにおいて、(4)C1-10アシル、(6)低級
アルコキシ基、(7)低級アルキルチオ基は、上記したA
環で示されるベンゼン環の置換基と同様の基が用いられ
る。(5)低級アルコキシカルボニル基としては、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等のC1-6
ルコキシカルボニル等が用いられる。(8)ヒドロキシ、
ヒドロキシイミノ、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)または低級アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ等のC1-4アルコキシ等)で置換されてい
てもよい低級炭化水素基〔例えば低級アルキル(例えば
メチル、エチル等のC1-4アルキル等)、低級アルキニ
ル(例えばエチニル、2−プロピニル等のC2-4アルキ
ニル等)、低級アルケニル(例えばビニル、アリル等の
2-6アルケニル等)等〕としては、例えば低級アルキ
ル、ハロゲノ低級アルキル(例えばCF3、CF3
2、CH2F、CHF2等のハロゲノC1-4アルキル
等)、ヒドロキシ低級アルキル(例えばヒドロキシメチ
ル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル等の
ヒドロキシC1-4アルキル等)、ヒドロキシイミノ低級
アルキル(例えばヒドロキシイミノメチル等のヒドロキ
シイミノC1-4アルキル等)、低級アルコキシ低級アル
キル(例えばメトキシメチル、エトキシエチル等のC
1-4アルコキシC1-4アルキル等)、低級アルケニル、ハ
ロゲノ低級アルケニル(例えばCF2=CF等のハロゲ
ノC2-4アルケニル等)、低級アルキニル等が用いられ
る。B環としては、例えば式
【化32】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
ハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
基またはハロゲノ低級アルキル基を、mおよびnはそれ
ぞれ0または1を示す。〕で表される環等が好ましい。
3で示されるハロゲン、低級アルコキシ基、低級アル
キル基およびハロゲノ低級アルキル基は、上記したB環
で示されるピリジン環の置換基と同様の基が用いられ
る。mとしては、0である場合が好ましい。また、B環
はハロゲン、低級アルコキシ基、低級アルキル基、ハロ
ゲノ低級アルキル基およびOR2(R2は水素原子または
水酸基の保護基を示す)から選ばれた1または2個で置
換されていてもよいピリジン環である場合も好ましい。
【0029】Qは水酸基、OQ1またはQ1(Q1は置換
されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す)を示す。Q
1で示される置換されていてもよい脂肪族炭化水素基に
おける脂肪族炭化水素基としては、例えばC1-10アルキ
ル(例えばメチル、エチル、プロピル、 イソプロピル、
ブチル、 イソブチル、t−ブチル、s−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1−
メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプ
ロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシ
ル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メ
チルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメ
チルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチ
ル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピ
ル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1
−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル
等)、 C3-10アルケニル(例えばアリル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチ
ル−3−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニ
ル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等)、 C3-10アル
キニル(例えば2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブ
チニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ペンチニ
ル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2
−ブチニル、1−メチルー3−ブチニル、2−メチルー
3−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1
−エチル−2−プロピニル、2−ヘキシニル、3−ヘキ
シニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル
−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−
メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニ
ル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−4−ペ
ンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−
ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチ
ニル、1−エチル−2−ブチニル、2−エチル−3−ブ
チニル、1−プロピル−2−プロピニル、1−イソプロ
ピル−2−プロピニル、1−エチル−1−メチル−2−
プロピニル等)、C3-8シクロアルキル(例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル等)、C5-8シクロアルケニル(例えば2−シクロ
ペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、
2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−
1−イル等)等のC1-10脂肪族炭化水素基等が用いられ
る。
【0030】Q1で示される置換されていてもよい脂肪
族炭化水素基における置換基としては、例えば(i)ハ
ロゲン、(ii)ハロゲノC1-4アルキル(例えばCF
3等)、(iii)C1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エ
トキシ等)、(iv)C1-4アルキル(例えばメチル、エ
チル等)、C1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エトキ
シ等)、水酸基、ニトロ、ハロゲン、ハロゲノC1-4
ルキル(例えばCF3等)、シアノおよびハロゲノC1-4
アルコキシ(例えばCF3O等)から選ばれる1ないし
3個で置換されていてもよいフェニル基等から選ばれる
1ないし3個が用いられる。 Q1として好ましくは、例えばC3-8アルキル(例えばプ
ロピル等)、C3-8アルケニル(例えばアリル等)、C
3-8アルキニル(例えばプロピニル等)、C3-6シクロア
ルキル(例えばシクロヘキシル等)、C5-6シクロアル
ケニル(例えばシクロヘキセニル等)または(メチル、
メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで
置換されていてもよい)ベンジル等が挙げられる。より
好ましくは、例えば分岐鎖を有するC3-6アルキル(例
えばイソプロピル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1,
2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、1−メチ
ルブチル、2−メチルブチル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチ
ル、1−エチル−1−メチルプロピル、2−エチル−1
−メチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、
1,2,2−トリメチルプロピル等)またはC3-6シク
ロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、
シクロヘキシル等)等である。とりわけ、イソプロピ
ル、 t−ブチル、 ネオペンチル、 t−ペンチル、 1,2
−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピ
ル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル等が繁用される。
【0031】代表的な式〔I〕の化合物としては、例え
ば、式〔Ia〕
【化33】 〔式中、R'およびR"はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ、シアノ、置換されていてもよいC1-6アル
キル、置換されていてもよいC1-6アルコキシ、置換さ
れていてもよいC2-6アルケニル、置換されていてもよ
いC2-6アルキニル、置換されていてもよいC3-6シクロ
アルキル、 置換されていてもよいC3-6シクロアルコキ
シ、 置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよ
いC1-10アシル、エステル化またはアミド化されていて
もよいカルボキシル、エステル化またはアミド化されて
いてもよいスルホン酸、 置換イミノメチルまたは置換さ
れていてもよいメルカプト基を示すか、あるいはR'と
R"が互いに結合して−CH=CH−CH=CH−(こ
こで、この基は1ないし3個のC1-4アルキル、C1-4
ルコキシ、ニトロ、ハロゲン、CF3、C1-4アルコキシ
カルボニルおよびシアノから選ばれる基で置換されてい
てもよい)、=N−O−N=、−(CH2)a−(aは3
または4である)または−(CH2)b−CO−(bは2
または3である)を、その他の記号は前記と同意義を示
す。〕で表される化合物またはその塩等が用いられる。
【0032】化合物〔Ia〕におけるR'およびR"は、
好ましくは、ベンゼン核の4位および5位にある(便宜
上、ベンゼン核上の水酸基の位置を2位とする)。しか
しながら、これらの基は、また3位と4位、3位と5
位、3位と6位、4位と6位あるいは5位と6位にあっ
てもよい。R'およびR"のうちの一方が水素であり、そ
して他方が水素とは異なる基である場合は、この他方の
基は好ましくは5位にあるが、3位、4位、6位にあっ
てもよい。あるいは、R'とR"がどちらも水素でない場
合、または互いに結合している場合は、4位と5位が好
ましいが、3位と4位、5位と6位であってもよい。
R'およびR"で示される置換されていてもよいC1-6
ルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル等)および置換さ
れていてもよいC1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ、t−ブトキシ等)における置換基としては、
例えばC1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ
等)、 フェニル、フェノキシ、 水酸基、 ニトロ、 ニトロ
キシ、 ハロゲン、ハロゲノC1-4アルコキシ(例えばC
3O等)およびシアノ等から選ばれる1ないし3個の
基が挙げられ、これら置換基におけるフェニルは、さら
に例えばC1-4アルキル(例えばメチル、エチル等)、
1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ等)、水
酸基、ニトロ、ハロゲン、ハロゲノC1-4アルキル(例
えばCF3等)、シアノおよびハロゲノC1-4アルコキシ
(例えばCF3O等)等から選ばれる1ないし3個の基
で置換されていてもよい。置換されていてもよいC2-6
アルケニル基(例えばビニル、アリル、イソプロペニ
ル、3−メチル−2−ブテニル等)の置換基としては、
例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル等)、
ハロゲンおよびフェニル等から選ばれる1ないし3個の
基が挙げられる。置換されていてもよいC2-6アルキニ
ル基(例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロペニ
ル等)の置換基としては、例えばC1-4アルキル(例え
ばメチル、エチル等)、 ハロゲンおよびフェニル等から
選ばれる1ないし3個の基のほか、トリメチルシリル基
等が挙げられる。
【0033】置換されていてもよいC3-6シクロアルキ
ル基(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等)の置換基としては、例えばC1-4アルキル
(例えばメチル、エチル等)、 ハロゲンおよびフェニル
等から選ばれる1ないし3個の基が挙げられる。置換さ
れていてもよいC3-6シクロアルコキシ基(例えばシク
ロプロピロキシ、シクロペンチロキシ、シクロヘキシロ
キシ等)の置換基としては、例えばC1-4アルキル(例
えばメチル、エチル等)、 ハロゲンおよびフェニル等か
ら選ばれる1ないし3個の基が挙げられる。置換されて
いてもよいアミノの置換基としては、式〔I〕における
A環の置換基で示される置換されていてもよいアミノの
置換基と同様の基が用いられる。置換されていてもよい
1-10アシル基におけるC1-10アシル基としては、C
1-8アルカノイル(例えばホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイ
ル等)、C3-6シクロアルキルカルボニル(例えばシク
ロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シ
クロヘキシルカルボニル等)、 ベンゾイル、 C1-6アル
キルスルフィニル(例えばメチルスルフィニル、エチル
スルフィニル、プロピルスルフィニル、 イソプロピルス
ルフィニル等)、 C3-6シクロアルキルスルフィニル
(例えばシクロプロピルスルフィニル、シクロペンチル
スルフィニル、シクロヘキシルスルフィニル等)、 フェ
ニルスルフィニル、 C1-6アルキルスルホニル(例えばメ
チルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニ
ル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソ
ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル等)、C3-6
シクロアルキルスルホニル(例えばシクロプロピルスル
ホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルス
ルホニル等)、 フェニルスルホニル等が挙げられる。C
1-10アシル基の置換基としてはニトロキシ(−O−NO
2)、フェニル等が挙げられる。
【0034】エステル化またはアミド化されたカルボキ
シル基としては、式〔I〕におけるA環の置換基で示さ
れるエステル化またはアミド化されたカルボキシル基と
同様の基が用いられる。エステル化またはアミド化され
たスルホン酸基としては、式〔I〕におけるA環の置換
基で示されるエステル化またはアミド化されたスルホン
酸基と同様の基が用いられる。置換イミノメチルのイミ
ノの置換基としては、式〔I〕においてA環の置換基と
して示される置換イミノメチルの置換基と同様の基が用
いられる。置換されていてもよいメルカプトの置換基と
しては、式〔I〕においてA環の置換基として示される
置換されていてもよいメルカプト基の置換基と同様の基
が用いられる。
【0035】R'およびR″は、それぞれ、好ましく
は、例えばC1-4アルキル(例えばメチル、エチル等)、
3-6シクロアルキル(例えばシクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル等)、ヒドロキシC1-4アル
キル(例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、
2−ヒドロキシエチル等)、ニトロC1-4アルキル(例
えばニトロメチル、 2−ニトロエチル等)、シアノC
1-4アルキル(例えばシアノメチル、 2−シアノエチル
等)、ニトロキシC1-4アルキル(例えばニトロキシメ
チル、2−ニトロキシエチル等)、ニトロキシC1-4
ルコキシC1-2アルキル(例えば2−ニトロキシエトキ
シメチル、 2−ニトロキシエトキシエチル、3−ニトロ
キシプロポキシメチル、 3−ニトロキシプロポキシエチ
ル等)、 置換されていてもよいフェニルC1-2アルキル
〔例えば(メチル、 メトキシ、 ハロゲン、ニトロ、 CF3
あるいはシアノで1ないし2個置換されていてもよい)
ベンジル等〕、 C1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エ
トキシ等)、 C3-6シクロアルコキシ(例えばシクロプ
ロピロキシ、 シクロペンチロキシ、シクロヘキシロキシ
等)、 ヒドロキシC1-4アルコキシ(例えば2−ヒドロ
キシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ等)、ニトロ
キシC1-4アルコキシ(例えば2−ニトロキシエトキ
シ、3−ニトロキシプロポキシ等)、置換されていても
よいフェニルC1-2アルコキシ〔例えば(メチル、メト
キシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1な
いし2個置換されていてもよい)ベンジルオキシ等〕、
2-6アルケニル(例えばビニル、アリル、イソプロペ
ニル、3−メチル−2−ブテニル等)、置換されていて
もよいフェニルC2-3アルケニル〔例えば(メチル、メ
トキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1
ないし2個置換されていてもよい)スチリル等〕、CF
3、CF3CF2、CF3O、HCF2O、CF2=CF、C
2-4アルキニル(例えばエチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル等)、置換されていてもよいフェニルC
2-3アルキニル〔例えば(メチル、メトキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個置換
されていてもよい)フェニルエチニル等〕、トリメチル
シリルエチニル、C1-6アルカノイル(例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、 イソブチリ
ル、 バレリル、ピバロイル等)、C3-6シクロアルキル
カルボニル(例えばシクロプロピルカルボニル、シクロ
ペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル等)、
ニトロキシC2-4アルカノイル(例えば2−ニトロキシ
アセチル、3−ニトロキシプロピオニル、4−ニトロキ
シブチリル等)、(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニト
ロ、CF3あるいはシアノで置換されていてもよい)ベ
ンゾイル、置換されていてもよいフェニルC2-3アルカ
ノイル〔例えば(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニト
ロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個置換されてい
てもよい)フェニルアセチル等〕、 C1-4アルキルスル
フィニル(例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィ
ニル等)、ニトロキシC2-4アルキルスルフィニル(例
えば2−ニトロキシエチルスルフィニル、3−ニトロキ
シプロピルスルフィニル等)、C3-6シクロアルキルス
ルフィニル(例えばシクロプロピルスルフィニル、シク
ロペンチルスルフィニル、シクロヘキシルスルフィニル
等)、(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3
あるいはシアノで1ないし2個置換されていてもよい)
フェニルスルフィニル、置換されていてもよいフェニル
1-2アルキルスルフィニル〔例えば(メチル、メトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ない
し2個置換されていてもよい)ベンジルスルフィニル
等〕、C1-4アルキルスルホニル(例えばメチルスルホ
ニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル等)、ニ
トロキシC2-4アルキルスルホニル(例えば2−ニトロ
キシエチルスルホニル、3−ニトロキシプロピルスルホ
ニル等)、C3-6シクロアルキルスルホニル(例えばシ
クロプロピルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、
シクロヘキシルスルホニル等)、(メチル、メトキシ、
ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2
個置換されていてもよい)フェニルスルホニル、置換さ
れていてもよいフェニルC1-2アルキルスルホニル〔例
えば(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3
るいはシアノで1ないし2個置換されていてもよい)ベ
ンジルスルホニル等〕、C1-4アルコキシカルボニル
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、 ニトロキシC2-4アルコキシカルボニル(例えば
2−ニトロキシエトキシカルボニル、 3−ニトロキシプ
ロポキシカルボニル等)、 置換されていてもよいフェニ
ルC1-2アルコキシカルボニル〔例えば(メチル、メト
キシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1な
いし2個置換されていてもよい)ベンジロキシカルボニ
ル等〕、カルバモイル、C1-4アルキルアミノカルボニ
ル(例えばメチルアミノカルボニル、エチルアミノカル
ボニル等)、 C3-6シクロアルキルアミノカルボニル
(例えばシクロプロピルアミノカルボニル、シクロペン
チルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニ
ル等)、ニトロキシC2-4アルキルアミノカルボニル
(例えば2−ニトロキシエチルアミノカルボニル、3−
ニトロキシプロピルアミノカルボニル等)、(メチル、
メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで
1ないし2個置換されていてもよい)アニリノカルボニ
ル、 置換されていてもよいフェニルC1-2アルキルアミ
ノカルボニル〔例えば(メチル、 メトキシ、 ハロゲン、
ニトロ、 CF3あるいはシアノで1ないし2個置換され
ていてもよい)ベンジルアミノカルボニル等〕、 C1-4
ルコキシスルホニル(例えばメトキシスルホニル、エト
キシスルホニル等)、置換されていてもよいフェニルC
1-2アルコキシスルホニル〔例えば(メチル、メトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ない
し2個置換されていてもよい)ベンジロキシスルホニル
等〕、スルファモイル、C1-4アルキルアミノスルホニ
ル(例えばメチルアミノスルホニル、エチルアミノスル
ホニル等)、C3-6シクロアルキルアミノスルホニル
(例えばシクロプロピルアミノスルホニル、シクロペン
チルアミノスルホニル、シクロヘキシルアミノスルホニ
ル等)、ニトロキシC2-4アルキルアミノスルホニル
(例えば2−ニトロキシエチルアミノスルホニル、3−
ニトロキシプロピルアミノスルホニル等)、(メチル、
メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで
1ないし2個置換されていてもよい)アニリノスルホニ
ル、置換されていてもよいフェニルC1-2アルキルアミ
ノスルホニル〔例えば(メチル、メトキシ、ハロゲン、
ニトロ、CF3で1ないし2個置換されていてもよい)
ベンジルアミノスルホニル等〕、C1-4アルキルアミノ
(例えばメチルアミノ、エチルアミノ等)、環状アミノ
(例えばモルホリノ、ピペラジノ、ピロリジノ、チオモ
ルホリノ等)、ハロゲノC1-2アルキルアミノ(例えば
トリフルオロメチルアミノ、ペンタフルオロエチルアミ
ノ等)、C3-6シクロアルキルアミノ(例えばシクロプ
ロピルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシル
アミノ等)、ウレイド、(メチル、メトキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個置換
されていてもよい)アニリノ、置換されていてもよいフ
ェニルC1-2アルキルアミノ〔例えば(メチル、メトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ない
し2個置換されていてもよい)ベンジルアミノ等〕、C
1-4アルカノイルアミノ(例えばホルミルアミノ、アセ
チルアミノ等)、C3-6シクロアルキルカルボニルアミ
ノ(例えばシクロプロピルカルボニルアミノ、シクロペ
ンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルア
ミノ等)、(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、C
3あるいはシアノで1ないし2個置換されていてもよ
い)ベンズアミド、置換されていてもよいフェニルC
2-3アルカノイルアミノ〔例えば(メチル、メトキシ、
ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2
個置換されていてもよい)フェニルアセタミド等〕、ニ
トロキシC2-4アルカノイルアミノ(例えば2−ニトロ
キシアセチルアミノ、3−ニトロキシプロピオニルアミ
ノ等)、C1-4アルコキシカルボニルアミノ(例えばメ
トキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ
等)、ニトロキシC2-4アルコキシカルボニルアミノ
(例えば2−ニトロキシエトキシカルボニルアミノ、3
−ニトロキシプロポキシカルボニルアミノ等)、(メチ
ル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシア
ノで1ないし2個置換されていてもよい)フェノキシカ
ルボニルアミノ、置換されていてもよいフェニルC1-2
アルコキシカルボニルアミノ〔例えば(メチル、メトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ない
し2個置換されていてもよい)ベンジロキシカルボニル
アミノ等〕、C1-4アルキルスルフィニルアミノ(例え
ばメチルスルフィニルアミノ、エチルスルフィニルアミ
ノ等)、ニトロキシC2-4アルキルスルフィニルアミノ
(例えば2−ニトロキシエチルスルフィニルアミノ、3
−ニトロキシプロピルスルフィニルアミノ等)、C3-6
シクロアルキルスルフィニルアミノ(例えばシクロプロ
ピルスルフィニルアミノ、シクロペンチルスルフィニル
アミノ、シクロヘキシルスルフィニルアミノ等)、(メ
チル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシ
アノで1ないし2個置換されていてもよい)フェニルス
ルフィニルアミノ、C1-4アルキルスルホニルアミノ
(例えばメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルア
ミノ等)、C3-6シクロアルキルスルホニルアミノ(例
えばシクロプロピルスルホニルアミノ、シクロペンチル
スルホニルアミノ、シクロヘキシルスルホニルアミノ
等)、ニトロキシC2-4アルキルスルホニルアミノ(例
えば2−ニトロキシエチルスルホニルアミノ、3−ニト
ロキシプロピルスルホニルアミノ等)、C1-4アルコキ
シスルホニルアミノ(例えばメトキシスルホニルアミ
ノ、エトキシスルホニルアミノ等)、(メチル、エトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ない
し2個置換されていてもよい)フェニルスルホニルアミ
ノ、ヒドロキシイミノメチル、ヒドラジノメチル、C
1-4アルキルイミノメチル(例えばメチルイミノメチ
ル、エチルイミノメチル等)、C3-6シクロアルキルイ
ミノメチル(例えばシクロプロピルイミノメチル、シク
ロペンチルイミノメチル、シクロヘキシルイミノメチル
等)、C1-4アルコキシイミノメチル(例えばメトキシ
イミノメチル、エトキシイミノメチル、 イソプロポキシ
イミノメチル、イソブトキシイミノメチル、t−ブトキ
シイミノメチル等)、C3-6シクロアルコキシイミノメ
チル(例えばシクロプロピロキシイミノメチル、シクロ
ペンチロキシイミノメチル、シクロヘキシロキシイミノ
メチル等)、置換されていてもよいフェニルC1-2アル
キルイミノメチル〔例えば(メチル、メトキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個置換
されていてもよい)ベンジルイミノメチル等〕、置換さ
れていてもよいフェニルC1-2アルコキシイミノメチル
〔例えば(メチル、メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF
3あるいはシアノで1ないし2個置換されていてもよ
い)ベンジロキシイミノメチル等〕、C1-4アルキルチ
オ(例えばメチルチオ、エチルチオ等)、ニトロキシC
2-4アルキルチオ(例えば2−ニトロキシエチルチオ、
3−ニトロキシプロピルチオ等)、C3-6シクロアルキ
ルチオ(例えばシクロプロピルチオ、シクロペンチルチ
オ、シクロヘキシルチオ等)、(メチル、メトキシ、ハ
ロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個
置換されていてもよい)フェニルチオ、置換されていて
もよいフェニルC1-2アルキルチオ〔例えば(メチル、
メトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで
1ないし2個置換されていてもよい)ベンジルチオ
等〕、ハロゲノC1-2アルキルチオ(例えばトリフルオ
ロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ等)、ニト
ロ、シアノ、ハロゲン、アミノ、CO2HまたはSH等
である。これら置換基におけるフェニルは、例えばC
1-4アルキル(例えばメチル、エチル等)、C1-4アルコ
キシ(例えばメトキシ、エトキシ等)、水酸基、ニト
ロ、ハロゲン、ハロゲノC1-4アルキル(例えばCF
3等)、シアノおよびハロゲノC1-4アルコキシ(例えば
CF3O等)等から選ばれる1ないし3個の基で置換さ
れていてもよい。
【0036】R'およびR″は、より好ましくは、例え
ばメチル、エチル、ニトロキシメチル、 2−ニトロキシ
エチル、2−ニトロキシエトキシメチル、ニトロメチ
ル、シアノメチル、メトキシ、エトキシ、ビニル、CF
3、CF3CF2、CF3O、CF2=CF、エチニル、ホ
ルミル、 アセチル、プロピオニル、イソブチリル、シク
ロプロピルカルボニル、2−ニトロキシアセチル、3−
ニトロキシプロピオニル、(メチル、メトキシ、ハロゲ
ン、ニトロ、CF3あるいはシアノで1ないし2個置換
されていてもよい)ベンゾイル、メチルスルホニル、エ
チルスルホニル、プロピルスルホニル、2−ニトロキシ
エチルスルホニル、3−ニトロキシプロピルスルホニ
ル、(メチル、エトキシ、ハロゲン、ニトロ、CF3
るいはシアノで1ないし2個置換されていてもよい)フ
ェニルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、2−ニトロキシエトキシカルボニル、カルバモ
イル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニ
ル、2−ニトロキシエチルアミノカルボニル、メトキシ
スルホニル、エトキシスルホニル、スルファモイル、メ
チルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、2−
ニトロキシエチルアミノスルホニル、メチルアミノ、エ
チルアミノ、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、メチル
スルホニルアミノ、2−ニトロキシエチルスルホニルア
ミノ、ヒドロキシイミノメチル、メトキシイミノメチ
ル、2−ニトロキシエチルチオ、ニトロ、シアノ、ハロ
ゲンまたはアミノ等である。R'とR″が互いに結合し
ている場合は、好ましくは、例えば(メチル、メトキ
シ、ハロゲン、ニトロ、CF3あるいはシアノで置換さ
れていてもよい)−CH=CH−CH=CH−、=N−
O−N=、−(CH23−、−(CH24−、−(CH
22CO−または−(CH23CO−等である。化合物
〔Ia〕におけるB環は水素原子、ハロゲン、低級アル
キル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基お
よびOR2(R2は水素原子または水酸基の保護基を示
す)から選ばれた1または2個で置換されていてもよい
ピリジン環を示す。ハロゲノ低級アルキル基としては、
例えばCF3、CF3CF2等のハロゲノC1-4アルキル基
が用いられる。低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル等のC1-4アルキル基が用いられる。低級アルコキシ
基としては、メトキシ、エトキシ等のC1-4アルコキシ
基が用いられる。R2で示される水酸基の保護基として
は、生体内で脱離する基であればよく、例えばホルミ
ル、アセチル、ピバロイル等のC1-6アシル基、SO
3H、ベンジル基等が用いられる。
【0037】化合物〔Ia〕におけるQは、上記した式
〔I〕におけるQと同意義を示す。化合物〔I〕は、と
りわけ式〔I'〕
【化34】 〔式中、R1は水素原子または置換されていてもよい脂
肪族炭化水素基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
である化合物またはその塩または式〔I″〕
【化35】 〔式中、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)アミノ
基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン−2
−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは低級
アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、(7)低
級アルキルチオ、(8)ヒドロキシ、ヒドロキシイミノ、
ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換されていてもよ
い低級炭化水素基を、YはOまたはCH2を、qは0な
いし2の整数を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で
ある化合物またはその塩等が好ましい。式〔I'〕および
〔I″〕中のR1で示される置換されていてもよい脂肪族
炭化水素基としては、上記した式〔I〕中のQ1と同様の
基が用いられる。式〔I'〕中のR1としては、例えば水
素原子、Q1で例示したようなC1-10アルキル基、C
3-10アルケニル基、C3-10アルキニル基、C3-8シクロ
アルキル基、C5-8シクロアルケニル基またはベンジル
基等が好ましく、とりわけ例えばt−ブチル基等が好ま
しい。
【0038】式〔I″〕中のR1としては、例えば分枝状
3-8アルキル基(例えばイソロピル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、
t−ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、1−エチル
プロピル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,
1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、1−エチル−1−メチルプロピル、
2−エチル−1−メチルプロピル、1,1,2−トリメ
チルプロピル、1,2,2−トリプロピル等)、シクロ
アルキル(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等のC3-8シクロアルキル
基等)等が好ましく、とりわけ例えばt−ブチル基等が
好ましい。式〔I'〕中のR2およびR2で示される水酸基
の保護基としては、式〔I〕または式〔Ia〕中のB環の
置換基において上記したR2およびR2で示される水酸基
の保護基と同様の基が用いられる。式〔I'〕中のR3
示されるハロゲン、低級アルコキシ基、低級アルキル
基、ハロゲノ低級アルキル基としては、式〔I〕または
〔Ia〕中のB環の置換基として上記したハロゲン、低級
アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基と同様の基が用いられる。mとしては0である場合が
好ましいが、mが1の場合は、R3として好ましくは、
例えばハロゲン、低級アルコキシ基、低級アルキル基、
ハロゲノ低級アルキル基等が用いられ、より好ましく
は、ハロゲン、CF3、メチル、メトキシ等が用いられ
る。式〔I″〕中のR4で示される(1)ハロゲン、(4)C
1-10アシル、(5)低級アルコキシカルボニル基、(6)低級
アルコキシ基、(7)低級アルキルチオ、(8)ヒドロキシ、
ヒドロキシイミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で
置換されていてもよい低級炭化水素基としては、B環の
置換基において上記した基と同様の基が用いられる。q
としては、0または1である場合が好ましい。また、q
は0である場合も好ましい。R4としては、例えばハロ
ゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ基等も好まし
い。
【0039】式〔I'〕中のA環としては、例えば式
【化36】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、低級炭化水素基またはハロゲ
ノ低級アルキル基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
す。〕で表される環等が好ましく、式〔I″〕中のA環
としては、例えば式
【化37】 〔式中の記号は前記した式〔I'〕中の記号と同意義を示
す。〕で表される環等が好ましい。RaおよびRbは、上
記したA環で示されるベンゼン環の置換基として示され
るRaおよびRbと同意義を示す。また、Raがニトロ
基、シアノ基、ハロゲン、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基またはハロゲノ低級アルキル基を、Rbは水素原
子、ハロゲンまたは低級アルコキシ基である場合も好ま
しい。
【0040】本発明の化合物〔I〕は、オキシムまたは
イミン構造部分にピリジル基とQ基の立体配置に基づく
幾何異性を有し、EおよびZ異性体またはそれらの混合
物で存在し得る。本発明の目的化合物には、個々の異性
体およびそれらの混合物を包含する。好ましくは、Z異
性体およびEとZの混合物であり、より好ましくは、Z
異性体である。本発明の化合物〔I〕の好ましい具体例
としては、例えば式〔I'〕に含まれる化合物として、
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−
t−ブチルオキシム、 (Z)−2−(5−トリフルオロメチル−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(5−トリフルオロメチル
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−
2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t
−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−シアノ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−シアノ−2−
ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N
−オキシド O−t−ブチルオキシム、2−(5−クロ
ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリ
ジンO−t−ブチルオキシム、2−(5−クロロ−2−
ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジンN−
オキシド O−t−ブチルオキシム、
【0041】2−(5−トリフルオロメトキシ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム、2−(5−トリフルオロメトキシ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−
2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−
ヒドロキシピリジン O−i−プロピルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−i
−プロピルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−
ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O
−エチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
オキシド O−エチルオキシム、(Z)−2−(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(2−
ヒドロキシ−5−メチルベンゾイル)−3−ヒドロキシ
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(2−ヒドロキシー5−ニトロベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4−フルオロ−2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4−フルオロ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−
2−(4,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(4,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシム、
【0042】(Z)−2−(4,5−ジフルオロ−2−
ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O
−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4,5−ジフル
オロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−
ブチルオキシム、(Z)−2−(5−クロロー4−フル
オロー2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ
ー2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−
2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−2−(4−クロロ−5−フルオロー2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−
(5−ブロモ−2−ヒドロキシー4−メチルベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシー4−
メチルベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オ
キシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−
ブロモ−4−フルオロー2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
シド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(2−ヒ
ドロキシ−4,5−ジメチルベンゾイル)−3−ヒドロ
キシピリジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−
(2−ヒドロキシ−4,5−ジメチルベンゾイル)−3
−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチル
オキシム、
【0043】(Z)−2−(4−フルオロ−2−ヒドロ
キシ−5−メチルベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4−フル
オロ−2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾイル)−3−
ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ
−4−メチルベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−フルオロ
−2−ヒドロキシ−4−メチルベンゾイル)−3−ヒド
ロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5
−ニトロベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5
−ブロモ−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロ
モ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキ
シム、(Z)−2−(4−クロロ−5−シアノ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4−クロロ−5−
シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシ
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、2
−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルアミノベ
ンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチル
オキシム、2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−クロロ−2−
ヒドロキシ−4−メチルスルフィニルベンゾイル)−3
−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチ
ルスルホニルベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
【0044】(Z)−2−(5−クロロ−4−シアノ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−クロロ
−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒド
ロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−シアノ−4−
フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(4−シアノ−5−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−
ブチルオキシム、(Z)−2−(4−シアノ−5−フル
オロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
シド O−t−ブチルオキシム、およびこれらの塩等が
用いられる。また、これらの3−アセトキシ体および3
−ピバロイロキシ体等も用いられる。
【0045】式〔I″〕に含まれる化合物として、
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシ
ム、2−(5−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシベ
ンゾイル)ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)ピリジン N−オキシド O−t−ブチル
オキシム、(Z)−2−(5−シアノ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)ピリジン N−オキシド O−t−ブチル
オキシム、(Z)−2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロ
ベンゾイル)ピリジン N−オキシド O−t−ブチル
オキシム、(Z)−2−(4,5−ジクロロ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)ピリジン N−オキシド O−t−
ブチルオキシム、(Z)−2−(4,5−ジフルオロ−
2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン N−オキシド
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−
4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジンN−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4
−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−〔(5−ブロモ−2−ヒドロキシ)−αー
ネオペンチルイミノベンジル〕ピリジン N−オキシ
ド、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)−3−フルオロメチルピリジン O−t−ブチル
オキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)−3−ホルミルピリジン O−t−ブチル
オキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)−3−ヒドロキシメチルピリジン O−t
−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−トリフルオロメチルピリジ
ン O−t−ブチルオキシム、
【0046】(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−ヒドロキシイミノメチルピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−シアノピリジンO
−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−ビニルピリジンO−t
−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−クロロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−クロロピリジンO−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−エトキシカルボニルピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−フルオロピリジン
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ジフルオロメチルピ
リジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−
ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−フルオロメ
チルピリジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−3−
カルバモイル−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)ピリジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−
3−シアノ−2−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ
イル)ピリジンO−t−ブチルオキシム、(Z)−2−
(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−シアノピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−シアノピリジンO−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−メトキシメチルピリジン O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−3−シアノ−2−(5−フルオロ−2
−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン O−t−ブチルオ
キシム、(Z)−3−シアノ−2−(2−ヒドロキシ−
5−トリフルオロメトキシベンゾイル)ピリジン O−
t−ブチルオキシム、(Z)−3−シアノ−2−(2−
ヒドロキシ−5−トリフルオロメチルベンゾイル)ピリ
ジン O−t−ブチルオキシム、(Z)−3−シアノ−
2−(2−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾイル)ピリジ
ンO−t−ブチルオキシム、およびこれらの塩等が用い
られる。
【0047】化合物〔I〕のさらに好ましい例として
は、(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5
−ブロモ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチ
ルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−
2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキ
シム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5
−クロロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t−ブチ
ルオキシム、(Z)−2−(4−クロロ−5−シアノ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2
−(4−シアノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−
t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−シアノ−4−
フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O
−t−ブチルオキシム、
【0048】これらの3−アセトキシ体である、(Z)
−2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベ
ンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド
O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−
4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセト
キシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシ
ム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5
−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−アセトキシピリジン O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキシ
ド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−クロ
ロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ア
セトキシピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキ
シム、(Z)−2−(4−クロロ−5−シアノ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4
−シアノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−アセトキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオ
ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリ
ジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)
−2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド O−t
−ブチルオキシム、
【0049】これらの3−ピバロイロキシ体である、
(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(5
−ブロモ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t−
ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フル
オロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン O−t
−ブチルオキシム、(Z)−2−(5−ブロモ−4−シ
アノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−クロロ−4−シアノ−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オ
キシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−(4−
クロロ−5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
チルオキシム、(Z)−2−(4−シアノ−5−フルオ
ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシ
ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム、
(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン N−
オキシド O−t−ブチルオキシム、(Z)−2−
(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
チルオキシム、およびこれらの塩等が用いられる。本文
中において、目的化合物〔I〕またはその塩、またはそ
の原料化合物あるいは合成中間体またはその塩を、“ま
たはその塩”を省略して、目的化合物〔I〕またはその
原料化合物あるいは合成中間体と略記する場合がある。
【0050】本発明の化合物〔I〕は、例えば式〔II〕
【化38】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物またはその塩と、式〔III〕 Q−NH2 〔III〕 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物またはその塩とを反応させることにより製造すること
ができる。化合物〔III〕またはその塩は化合物〔II〕
またはその塩1モルに対して通常約1から2モル用い
る。この反応は、必要に応じ、1/10から3倍モル程
度のトリエチルアミン、ピロリジン、酢酸ナトリウム、
三フッ化ホウ素・ジエチルエーテルなどを触媒として添
加することにより、円滑に反応を進行させることもでき
る。例えば、本縮合反応は、不活性溶媒、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、DMF、DMSO、酢
酸、ピリジン、水など、あるいはこれらの混合溶媒の中
で行うことができる。反応は約0℃ないし180℃の温
度範囲で行われる。出発物質として用いる化合物〔II〕
は、公知の方法またはそれに準じた方法により製造する
ことができ、例えば後記の参考例に示す方法により製造
することができる。また、化合物〔II〕は、新規化合物
である式〔IIa
【化39】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
を、B'環は置換されたピリジン環を、nは0または1
を示す。〕で表される化合物またはその塩を含んでお
り、B'環で示される置換されたピリジン環の置換基
は、上記したB環で示される置換されていてもよいピリ
ジン環における置換基と同様の基が用いられる。
【0051】式〔IIa〕で表わされる化合物としては、
B'環が、例えば式〔IIb
【化40】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
ハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
基またはハロゲノ低級アルキル基を、nおよびmはそれ
ぞれ0または1を示す。〕で表される環、式〔IIc
【化41】 〔式中、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)アミノ
基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン−2
−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは低級
アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、(7)低
級アルキルチオ基または(8)ヒドロキシ、ヒドロキシイ
ミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換されてい
てもよい低級炭化水素基を、nは0または1を、rは1
または2を示す。〕で表される環である化合物等が好ま
しい。
【0052】さらに、化合物〔I〕中の1個またはそれ
より多くの基R'および/またはR"を、他のR'および
/またはR"に変換することができる。例えばそれ自体
公知の方法に準じて、水素原子をハロゲン化によってハ
ロゲン原子に置換し、または、ニトロ化によってニトロ
基に、そしてニトロ基の還元によりアミノ基に、アミノ
基のアシル化あるいはスルホン化によって、アシルアミ
ノ基あるいはスルホニルアミノ基に導くこともできる。
シアノ基は、例えば水酸化ナトリウム水溶液/30%過
酸化水素水で処理することによりカルバモイル基に換え
ることもできる。また、シアノ基は、例えば水酸化ナト
リウム水溶液中で加温して加水分解してカルボキシル基
に、またはリン酸ナトリウムの存在下、水/酢酸/ピリ
ジン中でラネーニッケルを使用してホルミル基に変換す
ることもできる。ホルミル基は、ウイッチヒ(Witti
g)反応によりビニル基に、ヒドロキシアミンとの反応
により、ヒドロキシイミノメチル基等に変換できる。ア
ルキル水酸基は、硫酸/硝酸によりニトロキシアルキル
基に変換することもできる。また、ピリジル基は、メタ
クロロ過安息香酸、過安息香酸、パラニトロ過安息香
酸、ペンタフルオロ過安息香酸、一過フタル酸、マグネ
シウム・モノパーオキシフタレート、過酢酸、過酸化水
素などで酸化することによって、ピリジン−N−オキシ
ド基に換えることができる。この酸化反応は、使用する
酸化剤により反応条件を変えることが望ましく、例えば
メタクロロ過安息香酸を用いる場合、不活性溶媒、例え
ばジクロルメタン、クロロホルム、1,2−ジクロルエ
タン、ジエチルエーテル、アセトン、酢酸エチルなど、
あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことができる。酸
化剤はピリジン誘導体1モルに対して約1から2モル用
いる。通常−25℃から80℃(好ましくは−25℃か
ら25℃)の温度範囲で反応は行われる。
【0053】また、例えば化合物〔I'〕またはその塩
は、例えば反応式Iで示す反応によって製造することが
できる。反応式I
【化42】 で表される化合物と、一般式〔V〕
【化43】 〔式中、M1およびM2は一方がCNで、他方が脱離基
を、R2aおよびはR'''はそれぞれ水酸基の保護基を、
その他の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物を反応させた後、酸加水分解して式〔VI〕
【0054】
【化44】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表されるケト
ン化合物を得、さらに、式〔III"〕 R1−O−NH2 〔III"〕 〔式中、R1は前記と同意義である。〕で表される化合
物またはその塩と反応させた後、脱保護あるいは脱保護
/酸化することにより製造することができる。
【0055】式〔VI〕で表されるケトン化合物は、例え
ば式〔VII〕
【化45】 で表される化合物と、式〔VIII〕
【化46】 〔式中、M3およびM4は一方がCHOで他方が脱離基を
示し、他の記号は前記と同意義である。〕で表される化
合物とを反応させた後、酸化することにより得ることも
できる。
【0056】また、式〔VI〕で表される化合物は、式
〔IX〕
【化47】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物と、塩基触媒の存在下、式〔X〕
【化48】 〔式中、Wはハロゲンを示し、R3、R2aおよびmは前
記と同意義である。 〕で表される化合物を反応させた
後、 酸化的脱シアノ化反応を行うことによっても得るこ
ともできる。さらに、化合物〔I〕は、式〔VI〕で表さ
れる化合物とヒドロキシルアミンを反応させた後、式
〔XI〕 R1−E 〔XI〕 〔式中、Eはハロゲンまたはエステル化された水酸基を
示し、R1は前記と同意義である。〕で表される化合物
を反応させ、その後脱保護あるいは脱保護/酸化するこ
とによっても製造することもできる。
【0057】上記式中、M1ないしM4で表される脱離基
としては好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属
またはそれらのハロゲン化物(例えばLi、Na、K、
Ca(1/2)、MgCl、MgBr、MgI等)、亜
鉛化合物(例えばZnCl等)、錫化合物(例えばSn
Cl等)等が挙げられる。式〔IV〕、〔VI〕、〔VII〕
および〔IX〕中のR'''、式〔V〕、〔VI〕、〔VIII〕
および〔X〕中のR2aで表される水酸基の保護基として
は好ましくは、自体公知のフェノール性水酸基の保護
基、例えば、メトキシジメチルメチル基、トリメチルシ
リル基、t−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリ
ルエトキシメチル(SEM)基、メトキシメチル基、ベ
ンジルオキシメチル基、テトラヒドロピラニル(TH
P)基等が挙げられる。式〔X〕中、Wで表されるハロ
ゲンとしては好ましくは、塩素、臭素またはヨウ素が挙
げられる。式〔XI〕中、Eで表されるハロゲンとしては
好ましくは、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられ、エス
テル化された水酸基としては好ましくは、トリフルオロ
メタンスルホニル、メタンスルホニル、p−トルエンス
ルホニル等の反応性基でエステル化された水酸基が挙げ
られる。
【0058】以下に各工程を詳細に説明する。 (工程1)本縮合反応は不活性溶媒、例えばテトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ヘキ
サン、トルエン、ベンゼン、メチレンクロリド等、ある
いはこれらの混合溶媒の中で、約−80℃ないし70℃
の温度範囲で行われる。本反応は好ましくは、不活性ガ
ス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。生
成するイミン化合物は、それ自体公知の手段により、例
えば加水分解や加アルコール分解により、ケトン化合物
に変換される。 (工程2)本縮合反応も工程1の縮合反応と同様に行わ
れる。生成するベンジルアルコール化合物の酸化反応
は、それ自体公知の方法、例えば酸化剤として活性二酸
化マンガンを用いる場合、約2から10倍重量の酸化剤
を用い、不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、クロ
ロホルム、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ヘキサン等、
あるいはこれらの混合溶媒の中で、約0℃ないし100
℃の温度範囲で行われる。 (工程3)ベンジルシアニド化合物〔IX〕とハロゲノピ
リジン化合物〔X〕の縮合反応は、不活性溶媒、例えば
ベンゼン、トルエン、クロロホルム、 ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、DMF等、あるいはこれらの混合溶媒中で
塩基の存在下、約0℃ないし100℃の温度範囲で行わ
れる。塩基としては、水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムt−ブトキシド等を用いることができる。この反
応は、必要に応じ、1から3倍モル程度のベンゼンスル
フィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリ
ウム等を添加することにより、 円滑に反応を進行させる
こともできる。本反応は好ましくは、 不活性ガス(例え
ば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。その後の酸
化的脱シアノ化反応は好ましくは、例えば不活性有機溶
媒(ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエン、DMF、DMSO等)、
あるいはこれらの混合溶媒(含水溶媒)中、塩基(水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等)の存在下、必要に応じ相間移動触媒(硫酸
水素テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチ
ルアンモニウム等)を加えることにより、約10℃ない
し50℃の温度範囲で行われる。
【0059】工程1、2、3で得られるケトン化合物
〔VI〕は、単離精製することなく次の反応に用いること
もできる。 (工程4)ケトン化合物〔VI〕とヒドロキシアミン化合
物〔III"〕の縮合反応およびピリジル基の酸化反応は、
前記と同様に行われる。脱保護反応は、常法に従って酸
性加水分解またはテトラブチルアンモニウムフロリド、
フッ化カリウム等のフッ素化塩試薬により行われる。 (工程5)ケトン化合物〔VI〕とヒドロキシルアミンの
縮合反応は、前記と同様に行われる。生成するヒドロキ
シム化合物とハロゲノ(または活性エステル)化合物
〔XI〕の反応は、不活性溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ベンゼン、トルエン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、DMF、DMSO等、
あるいはこれらの混合溶媒中で塩基の存在下、約0℃な
いし100℃の温度範囲で行われる。塩基としては、水
素化リチウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、
炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン等を用い
ることができる。本反応は好ましくは、不活性ガス(例
えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。 ピリジル基の酸化および脱保護反応は、前記と同様に行
われる。反応式I中の出発物質は公知であるか、例えば
後記の参考例に示す方法により製造することができる。
【0060】さらに、化合物〔I"〕またはその塩は反
応式IIで示す反応によって製造することもできる。反応式II
【化49】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物と、式〔III’〕 R1−Y−NH2 〔III'〕 〔式中、R1およびYは、前記と同意義である。〕で表
される化合物またはその塩とを反応させて、式〔IV'〕
【化50】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物を得、さらに、酸化することにより製造することがで
きる。
【0061】さらに、化合物〔I〕は、式〔V'〕
【化51】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物と化合物〔III'〕またはその塩とを反応させることに
より製造することもできる。
【0062】以下に各工程を詳細に説明する。 (工程1)本縮合反応は、不活性溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、DMF、DMSO、酢
酸、ピリジン、水等、あるいはこれらの混合溶媒の中で
約0℃ないし180℃の温度範囲で行われる。また、こ
の反応は、必要に応じ、1/10から3倍モル程度のト
リエチルアミン、ピロリジン、酢酸ナトリウム、三フッ
化ホウ素・ジエチルエーテル等を触媒として添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。 (工程2)本反応で使用する酸化剤としては、例えば、
メタクロロ過安息香酸、過安息香酸、パラニトロ過安息
香酸、ペンタフルオロ過安息香酸、一過フタル酸、マグ
ネシウム・モノパーオキシフタレート、過酢酸、過酸化
水素等が挙げられる。本反応は、使用する酸化剤により
反応条件を変えることが望ましく、例えば、メタクロロ
過安息香酸を用いる場合、不活性溶媒、例えばジクロル
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、ジエ
チルエーテル、アセトン、酢酸エチル等、あるいはこれ
らの混合溶媒の中で、−25℃から80℃の温度範囲で
反応は行われる。 (工程3)本縮合反応は、前記反応式II、工程1と同様
に行われる。反応式II中の出発物質は公知の方法または
それに準じた方法により製造することができ、例えば後
記の参考例に示す方法により製造することもできる。
【0063】ただし、上述のすべての製造法において、
A環のベンゼン環またはB環のピリジン環の置換基とし
て、カルボニルアシル基を有する場合は、予めそれ自体
公知の方法によりカルボニル部分を例えば1,3−ジオ
キソラン−2−イル基で保護して反応を行った後、それ
自体公知の方法により例えば1,3−ジオキソラン−2
−イル基の場合、酸加水分解を行い、脱保護することに
よりカルボニルアシル基に戻すことができる。また反応
生成物中にアミノ、ヒドロキシルまたはカルボキシルの
保護基が含まれている場合には、例えば酸による方法、
塩基による方法、ヒドラジンによる方法、還元による方
法、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウムによる方
法等の公知の手段を適宜選択して保護基を除去すること
ができる。上記目的化合物またはその原料化合物あるい
は合成中間体のうち、塩基性化合物は、常法に従い酸を
使用して塩に変換することができる。この反応に対する
適当な酸は、好ましくは、薬理学的に許容されうる塩を
与える酸である。例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫
酸、硝酸またはスルファミン酸等の無機酸、酢酸、酒石
酸、クエン酸、フマール酸、マレイン酸、p−トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸またはグルタミン酸等の
有機酸が挙げられる。また、得られる化合物が塩である
場合は常法に従って遊離塩基へ変換してもよい。また、
目的化合物またはその原料化合物あるいは合成中間体の
うち、例えば−COOH、−SO2Hまたは−SO3H等
の酸性基を有する化合物は常法に従い塩に変換すること
ができる。このような塩の好ましい例としては、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、置換アンモ
ニウム等との塩が挙げられ、さらに詳しくは、例えばナ
トリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシ
ウム、アルミニウム、亜鉛、アンモニウム、トリ−C
1-4アルキルアンモニウム(例えばトリメチルアンモニ
ウム、トリエチルアンモニウム等)、トリエタノールア
ンモニウム等との塩が挙げられる。
【0064】上記の各反応は、特に記載されていない場
合には、原料は通常等モル用い、反応時間は通常1から
24時間程度である。かくして得られる本発明の目的化
合物〔I〕または原料化合物は、反応混合物から通常の
分離精製手段、例えば抽出、濃縮、中和、ろ過、再結
晶、カラム(あるいは薄層)クロマトグラフィー等の手
段を用いることによって単離できる。本発明の化合物
〔I〕は、動物とりわけ哺乳動物(例、ヒト、サル、イ
ヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、ラットまたはマウス
等)に対してカリウム・チャネル開口(活性化)作用に
基づくと考えられる平滑筋弛緩作用、冠血流増加作用、
血圧降下作用を示し、例えば、狭心症、心筋梗塞、うっ
血性心不全、高血圧症、喘息、脳血管攣縮、不整脈、脳
溢血、月経困難、腎不全、末梢血管閉塞、尿失禁、胃腸
障害(特に過敏性腸症候群)、てんかん、毛髪喪失等の
治療剤および予防剤として有用である。本発明の化合物
〔I〕は毒性が低く、経口投与でも吸収がよく、安定性
にもすぐれているので、前記の医薬として用いる場合、
それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される担体、賦
形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤
(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、液剤、
注射剤、坐剤等の医薬組成物として経口的または非経口
的に安全に投与することができる。投与量は、投与対
象、投与ルート、症状によっても異なるが、例えば狭心
症あるいは高血圧症の治療の目的で成人患者に経口投与
する場合、通常1回量として、約0.001ないし10
mg/kg、好ましくは0.001ないし0.2mg/k
g、さらに好ましくは、0.001ないし0.02mg
/kg程度であり、これらの服用量を症状に応じて1日
約1ないし3回程度投与するのが望ましい。
【0065】
【実施例】以下に、出発物質の製造を示す参考例、式
〔I〕で表わされる本発明の目的化合物の製造を示す実
施例および化合物〔I〕の薬理作用を示す実験例を挙げ
て、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。 参考例1(化合物A−1の製造) 2,4−ジブロモフェノール(25.7g)と2−メトキシプ
ロペン(10mL)を室温で1時間撹拌した後、ジエチルエー
テル(300mL)を加え、アルゴン雰囲気下、−78℃に冷却
した。ついで、1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
(70mL)を滴下し、温度をそのままに保ちながら1時間撹
拌した。続いて、2−シアノ−3−トリメチルシリルオ
キシピリジン(19.1g)を滴下し、滴下後、冷却浴を取り
除き室温まで昇温しながら3時間撹拌した。その後、メ
タノール(10mL)を加え、数分間撹拌し、続いて、減圧
下、溶媒を留去した。残渣にメタノール(50mL)、THF
(テトラヒドロフラン)(25mL)、2N塩酸(60mL)を加
え、室温で2時間撹拌した。次に、炭酸水素ナトリウム
を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。 有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、 残
渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチル/ヘ
キサンで溶出し精製して、2−(5−ブロモ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン(19.9g)
を得た(化合物A−1)。物性およびスペクトルデータ
を〔表1〕、〔表3〕に示す。同様にして、〔表1〕に
示す化合物A−2、A−3を製造した。 参考例2(化合物B−1の製造) 2−ブロモ−4−メチルフェノール(16.6g)とN−エチ
ルジイソプロピルアミン(20mL)をジクロロメタン(150m
L)に溶かし、0℃に冷却し、クロロメチルメチルエーテ
ル(7.5mL)を滴下した。滴下後、室温まで昇温し、7.5時
間撹拌した。水を加えて反応を止め、クロロホルムで抽
出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧
下、溶媒留去し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢
酸エチル/ヘキサン溶出)により精製し、2−ブロモ−
4−メチルフェノール メトキシメチルエーテル(19.8
g)を得た(化合物B−1)。物性を〔表7〕に示す。同
様にして、〔表7〕、〔表8〕に示す化合物B−14、
B−22、B−28、B−30を製造した。
【0066】参考例3(化合物B−2の製造) 3−クロロ−4−フルオロフェノール(10.0g)をジクロ
ロメタン(150mL)に溶かし、臭素(3.7mL)のジクロロメタ
ン(10mL)溶液を室温で滴下した。室温で4日間撹拌した
後、亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温で20分間
撹拌した。続いて、クロロホルムで抽出し、乾燥(無水
硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣
にN−エチルジイソプロピルアミン(18mL)とジクロロメ
タン(200mL)を加え、0℃に冷却した後、クロロメチル
メチルエーテル(6.5mL)を滴下した。滴下後、室温まで
昇温し、終夜撹拌した。水を加えて反応を止め、クロロ
ホルムで抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウ
ム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製
し、2−ブロモ−5−クロロ−4−フルオロフェノール
メトキシメチルエーテル(12.4g)を得た(化合物B−
2)。物性を〔表7〕に示す。同様にして、〔表7〕、
〔表8〕に示すB−3、B−16、B−17、B−1
8、B−20、B−42、B−44、B−52を製造し
た。 参考例4(化合物A−4の製造) 2−ブロモ−4−メチルフェノール メトキシメチルエ
ーテル(9.49g)のジエチルエーテル(170mL)溶液を−78℃
に冷却し、アルゴン雰囲気下、1.6M n−ブチルリチウ
ムヘキサン溶液(30mL)を滴下し、45分間撹拌した。続い
て、2−シアノ−3−トリメチルシリルオキシピリジン
(8.13g)を−78℃で滴下し、滴下後、冷却浴を取り除き
室温まで昇温しながら3時間撹拌した。メタノール(10m
L)を加えて反応を止め、ついで、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣に、メタノール(100mL)、THF(25mL)、2N
塩酸(60mL)を加え、室温で終夜撹拌した後、2時間加熱
還流した。空冷後、水酸化ナトリウム水溶液で中和し、
溶媒濃縮後、酢酸エチルで抽出した。乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、 残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に
より精製し、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾ
イル)−3−ヒドロキシピリジン(7.72g)を得た(化合
物A−4)。物性およびスペクトルデータを〔表1〕、
〔表3〕に示す。同様にして、〔表1〕に示す化合物A
−5、A−6、A−18、A−19、A−20を製造し
た。
【0067】参考例5(化合物B−4の製造) 4−メトキシサリチルアルデヒド(7.54g)とN−エチル
ジイソプロピルアミン(17mL)のジクロロメタン(250mL)
溶液を0℃に冷却し、クロロメチルメチルエーテル(6.0
mL)を滴下した。滴下後、室温まで昇温し、終夜撹拌し
た。水を加えて反応を止め、クロロホルムで抽出した。
有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒
を留去し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチ
ル/ヘキサンで溶出)により精製し、4−メトキシ−2
−メトキシメトキシベンズアルデヒド(8.82g)を得た
(化合物B−4)。物性を〔表7〕に示す。同様にし
て、〔表7〕、〔表8〕に示す化合物B−5、B−6、
B−13、B−24、B−47を製造した。 参考例6(化合物B−7の製造) 4−メチルサリチル酸(50.0g)とN−エチルジイソプロ
ピルアミン(170mL)のジクロロメタン(500mL)溶液を0℃
に冷却し、クロロメチルメチルエーテル(60mL)を滴下し
た。滴下後、室温まで昇温し、終夜撹拌した。水を加え
て反応を止め、クロロホルムで抽出した。 有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、 残
渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサン
で溶出)により精製し、 メトキシメチルエーテル体を得
た。この化合物のTHF(150mL)溶液を水素化アルミニ
ウムリチウム(12.5g)のTHF(350mL)溶液に0℃で滴下
し、室温に昇温しながら1時間撹拌した。氷水中に反応
液を注ぎ、酢酸エチルを加えた後、セライトを用いて不
溶物を濾別した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、
減圧下、溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン(500m
L)に溶かし、活性二酸化マンガン(92.0g)を加え、室温
で終夜撹拌した。セライト濾過により、二酸化マンガン
を取り除き、ろ液を減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精
製し、4−メチル−2−メトキシメトキシベンズアルデ
ヒド(54.4g)を得た(化合物B−7)。物性を〔表7〕
に示す。
【0068】参考例7(化合物B−8の製造) 5−ブロモサリチルアルデヒド(25.0g)をDMF(100mL)
に溶かし、シアン化第一銅(14.4g)を加えて、アルゴン
雰囲気下、 3時間加熱還流した。塩化第二鉄・6水和物
(55.2g)、濃塩酸(13mL)、および水(160mL)を加え室温で
40分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和硫酸水素カリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、
乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣にN−エチルジイソプロピルアミン(40mL)とジ
クロロメタン(500mL)を加えて溶解し、0℃に冷却後、
クロロメチルメチルエーテル(15mL)を滴下した。滴下
後、室温まで昇温し、終夜撹拌した。水を加えて反応を
止め、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸
マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶
出)により精製し、5−シアノ−2−メトキシメトキシ
ベンズアルデヒド(10.4g)を得た(化合物B−8)。物
性を〔表7〕に示す。 参考例8(化合物B−9の製造) 4−メトキシサリチルアルデヒド(9.33g)のジクロロメ
タン(100mL)溶液に、臭素(3.1mL)のジクロロメタン(5m
L)溶液を室温で滴下した。室温で1時間撹拌後、亜硫酸
水素ナトリウム水溶液を加え20分間撹拌した。続いて、
クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネ
シウム)後、減圧下、溶媒を留去した。引き続き、その
残渣とN−エチルジイソプロピルアミン(20mL)をジクロ
ロメタン(300mL)に溶かし、0℃でクロロメチルメチル
エーテル(7.0mL)を滴下した。滴下後、室温まで昇温
し、終夜撹拌した。水を加えて反応を止め、クロロホル
ムで抽出し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢
酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、5−ブロモ
−4−メトキシ−2−メトキシメトキシベンズアルデヒ
ド(13.9g)を得た(化合物B−9)。物性を〔表7〕に
示す。同様にして、〔表7〕に示す化合物B−10、B
−15を製造した。
【0069】参考例9(化合物B−11の製造) 4−メトキシサリチルアルデヒド(9.58g)の酢酸(50mL)
溶液に、硝酸(10mL)を0℃でゆっくりと滴下し、1時間
20分間撹拌した。 酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧
下、溶媒を留去した。残渣にN−エチルジイソプロピル
アミン(20mL)とジクロロメタン(300mL)を加えて溶解
し、0℃でクロロメチルメチルエーテル(7.5mL)を滴下
した。滴下後、室温まで昇温し、終夜撹拌した。水を加
えて反応を止め、クロロホルムで抽出し、乾燥(無水硫
酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶
出)により精製し、4−メトキシ−5−ニトロ−2−メ
トキシメトキシベンズアルデヒド(5.67g)を得た(化合
物B−11)。物性を〔表7〕に示す。同様にして、
〔表7〕に示す化合物B−12を製造した。 参考例10(化合物C−1の製造) 2−ブロモ−3−(β−トリメチルシリルエトキシメト
キシ)ピリジン(9.13g)のTHF(100mL)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、1.7M t−ブチルリチウムペンタン溶液(3
8mL)を−78℃で滴下し、20分間撹拌した。次に、5−メ
トキシ−2−メトキシメトキシベンズアルデヒド(6.01
g)のTHF(40mL)溶液を−78℃で滴下し、滴下後、室温
まで昇温し、3時間撹拌した。水を加えて反応を止め、
飽和硫酸水素カリウム水溶液で中和し、抽出(酢酸エチ
ル)、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、溶媒濃縮、シリカ
ゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に
より精製して、 ベンジルアルコール体(7.40g)を得た
(化合物C−1)。物性およびスペクトルデータを〔表
9〕、〔表10〕に示す。同様にして、〔表9〕に示す
化合物C−2を製造した。
【0070】参考例11(化合物C−3の製造) 5−ブロモ−4−メトキシ−2−メトキシメトキシベン
ズアルデヒド(5.56g)のTHF(100mL)溶液に、あらかじ
め調整しておいた2−リチオ−3−セムオキシピリジン
(20.2mmol)のTHF(150mL)溶液〔2−ブロモ−3−
(β−トリメチルシリルエトキシメトキシ)ピリジン
(6.13g)のTHF(150mL)溶液に、1.7M t−ブチルリチ
ウムペンタン溶液(26mL)を滴下して調整した。〕をアル
ゴン雰囲気下、 −78℃で滴下した。滴下後、1.5時間撹
拌し、水を加えて反応を止めた。飽和硫酸水素カリウム
水溶液で中和し、抽出(酢酸エチル)、乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)、溶媒濃縮、シリカゲルカラムクロマト
(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製して、 ベン
ジルアルコール体(8.56g)を得た(化合物C−3)。物
性およびスペクトルデータを〔表9〕、〔表10〕に示
す。同様にして、〔表9〕に示す化合物C−4ないしC
−13を製造した。 参考例12(化合物A−7の製造) 化合物C−1(7.40g)のジクロロメタン(200mL)溶液に、
活性二酸化マンガン(20.3g)を加え室温で4.5時間間撹拌
した。セライト濾過により、二酸化マンガンを取り除
き、そのろ液を減圧濃縮した。 得られた残渣に、アセト
ン(50mL)、 1N硫酸(36mL)を加え、50-60℃で6時間撹
拌した。飽和重曹水で中和し、溶媒濃縮後、クロロホル
ムで抽出し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、溶媒濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、酢酸エチ
ル/ヘキサンで溶出し精製して、2−(2−ヒドロキシ
−5−メトキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン
(3.32g)を得た(化合物A−7)。物性およびスペクト
ルデータを〔表1〕、〔表3〕に示す。同様にして、
〔表1〕に示す化合物A−8ないしA−16、A−2
2、A−23を製造した。
【0071】参考例13(化合物A−17の製造) 4−エチルフェノール メトキシメチルエーテル(4.64
g)のジエチルエーテル(120mL)溶液に、 アルゴン雰囲気
下、 −78℃で1.7M t−ブチルリチウムペンタン溶液(1
8mL)を滴下し、1時間撹拌した。 ついで、 2−シアノ−
3−トリメチルシリルオキシピリジン(4.91g)を滴下し、
滴下後、 冷却浴を取り除き室温まで昇温しながら3時間
撹拌した。 メタノール(10mL)を加えて反応を止め、 溶媒
留去した。残渣にアセトン(200mL)、 濃硫酸(4mL)、 水(4
0mL)を加え、5時間加熱還流した。 冷却後、 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、 溶媒濃縮
した。 クロロホルムで抽出し、 乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、 溶媒留去し、 残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、2−
(5−エチル−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒド
ロキシピリジン(4.40g)を得た(化合物A−17)。物
性およびスペクトルデータを〔表1〕、〔表4〕に示
す。 参考例14 参考例4の化合物A−4の製造における2−シアノ−3
−トリメチルシリルオキシピリジンのかわりに2−シア
ノピリジンを用い、参考例4に準じて反応を行い、2−
ブロモ−5−クロロ−4−フルオロフェノール(4.92g)
から2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)ピリジン(3.59g, m.p.122-123℃)を得た。
スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3); δ7.12(1H,d,J=6.4Hz), 7.58(1H,ddd,
J=1.4,4.8&8.7Hz),7.94-8.03(1H,m), 8.07-8.11(1H,m),
8.27(1H,d,J=10.4Hz), 8.72(1H,m), 12.74(1H,s). IR(KBr); 3440, 3090, 1840, 1625, 1590, 1480, 1455,
1430, 1400, 1040(cm-1)
【0072】参考例15 5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンズアルデヒド
(5.00g)のメタノール(50mL)溶液に0℃で水素化ホウ素
ナトリウム(0.46g)を加えた。 同温で30分間撹拌後,濃
縮した。 残渣に酢酸エチルを加え、 硫酸水素カリウム水
溶液、 飽和食塩水で順次洗浄し、 有機層を乾燥(無水硫
酸マグネシウム)後、 濃縮し、 5−ブロモ−2−メトキ
シメトキシベンジルアルコール(5.04g)を淡黄色油状物
として得た。 同様にして、〔表7〕に示す化合物B−21を製造し
た。 参考例16 60%水素化ナトリウム(1.22g)をヘキサンで洗浄し、 D
MF(30mL)に懸濁した。これに0℃で5−ブロモサリチ
ル酸(3.00g)を加え、 室温に昇温しながら1時間撹拌し
た。 続いて、 クロロメチルメチルエーテル(3.06g)を加
え、 室温で1時間撹拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エ
チルで抽出した。 抽出液を水で洗浄後、乾燥(無水硫酸
マグネシウム)、 濃縮して油状物(3.88g)を得た。 本油状
物のTHF(5mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(0.
32g)のTHF(70ml)懸濁液に室温で加え、1時間撹拌し
た。 反応液を飽和食塩水に注ぎ、 酢酸エチルを加えてセ
ライト濾過した。 有機層を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥
(無水硫酸マグネシウム)、 濃縮し、 得られた油状物をシ
リカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製して、5−ブロモ−2−メトキシメト
キシベンジルアルコール(2.83g)を油状物として得た。
【0073】参考例17 5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンジルアルコール
(27.2g)、 トリエチルアミン(23mL)のジクロロメタン(55
0mL)溶液に0℃でメタンスルホニルクロリド(13.9g)を
加え、 室温に昇温しながら15時間撹拌した。 反応液を水
に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を食塩水で洗浄
後、 乾燥(無水硫酸マグネシウム)、 濃縮し、 得られた油
状物をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒: 酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製して、5−ブロモ−2−メト
キシメトキシベンジルクロリド(21.6g)を油状物として
得た。 参考例18 5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンジルクロリド(2
1.6g)、 シアン化ナトリウム(8.33g)、 ジクロロメタン(1
0mL)の混合物に、 15ないし20℃でDMSO(80ml)を加
え、 室温で3時間撹拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水で洗浄後、 乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)、 濃縮し、 得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト(溶出溶媒: 酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンジル
シアニド(20.4g)を油状物として得た。 スペクトルデー
タを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3); δ3.49(3H,s), 3.67(2H,s), 5.22(2
H,s), 7.03(1H,d,J=8.8Hz),7.40(1H,dd,J=8.8&2.4Hz),
7.48(1H,d,J=2.4Hz). IR(neat); 2250, 1600, 1490(cm-1). 参考例19(化合物C−14の製造) 5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンジルシアニド
(2.10g)、 2−ブロモ−3−メトキシメトキシピリジン
(1.79g)、 p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(0.44
g)、THF(30mL)の混合物に、 室温で 60%水素化ナト
リウム(0.69g)を加えた後、 アルゴン雰囲気下2時間加
熱還流した。 反応液を飽和食塩水に注ぎ、 酢酸エチルで
抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥(無水硫
酸ナトリウム)、濃縮し、 得られた状物をシリカゲルカラ
ムクロマト(溶出溶媒: 酢酸エチル/ヘキサン)により精
製して、2−(5−ブロモ−α−シアノ−2−メトキシ
メトキシベンジル)−3−メトキシメトキシピリジン
(2.58g)を得た(化合物C−14)。物性およびスペク
トルデータを〔表9〕、〔表12〕に示す。 同様にして、〔表13〕に示す化合物D−3を製造し
た。
【0074】参考例20 2−(5−ブロモ−α−シアノ−2−メトキシメトキシ
ベンジル)−3−メトキシメトキシピリジン(2.40g)、
炭酸カリウム(2.53g)、 硫酸水素テトラブチルアンモニ
ウム(0.41g)、 DMF(24mL)の混合物を室温で38時間撹
拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽
出液を水で洗浄後、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮
し、 得られた油状物をシリカゲルカラムクロマト(溶出
溶媒: 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−
(5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3
−メトキシメトキシピリジン(2.03g)を油状物として得
た。スペクトルデータを以下に示す。1 H- NMR(CDCl3); δ3.19(3H,s), 3.44(3H,s), 4.83(2H,
s), 5.21(2H,s), 7.03(1H,d,J=8.8Hz), 7.34(1H,dd,J=
8.4&4.8Hz), 7.55(1H,dd,J=8.8&2.6Hz), 7.58(1H,dd,J=
8.4&1.4), 7.87(1H,d,J=2.6Hz), 8.25(1H,dd,J=4.8&1.4
Hz). 同様にして、〔表16〕に示す化合物E−3を製造し
た。 参考例21(化合物A−1の製造) 2−(5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンゾイル)
−3−メトキシメトキシピリジン(1.89g)、 塩酸(10mL)、
メタノール(80mL)の混合液を室温で70時間撹拌した。
反応液を濃縮し、 残渣を酢酸エチル−水で分配した。 有
機層を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥(無水硫酸ナトリウ
ム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(5
−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン(1.34g)を得た(化合物A−1)。同様にし
て、〔表2〕、〔表16〕に示す化合物A−25ないし
A−30、E−4、E−6、E−8、E−21を製造し
た。
【0075】参考例22(化合物D−1の製造) 2−ブロモピリジン(5.75g)のTHF(125mL)溶液に、 ア
ルゴン雰囲気下、 −78℃で1.6M n−ブチルリチウムヘ
キサン溶液(40.0mL)を加え、 同温度で15分間撹はんし
た。 ついで、 5−ブロモサリチルアルデヒド(3.65g)の
THF(20mL)溶液を加え、 同温度で20分、 さらに室温に
昇温しながら15分間撹はんした。 反応液を3N塩酸に注
ぎ、ジエチルエーテルで洗浄後、3N水酸化ナトリウム
でアルカリ性にし、再度ジエチルエーテルで洗浄後、3
N塩酸で弱酸性(pH 約5)にした。酢酸エチルで抽出し、
水洗後、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)し、 濃縮乾固して、
5−ブロモ−2−ヒドロキシ−α−(2−ピリジル)ベ
ンジルアルコール(3.50g)を得た(化合物D−1)。 物性およびスペクトルデータを〔表13〕、〔表14〕
に示す。 参考例23 5−ブロモ−2−ヒドロキシ−α−(2−ピリジル)ベ
ンジルアルコール(3.18g)のクロロホルム(60mL)溶液に
0℃で70% m−クロロ過安息香酸(3.30g)を加え、同温
度で10分間、さらに室温に昇温しながら3.5時間撹はん
した。 反応液を亜硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。 抽出液を炭酸ナトリウム水溶液、 飽和
食塩水で順次洗浄後、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮
し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、2−(5−ブロモ
−2,α−ジヒドロキシベンジル)ピリジン N−オキ
シド(2.50g, m.p.188-189℃)を得た。 スペクトルデータ
を以下に示す。1 H-NMR(DMSO-d6); δ6.37(1H,d,J=4.4Hz), 6.49(1H,dd,
J=8.4&2.6Hz), 6.72(1H,d,J=8.4Hz), 7.24(1H,dd,J=8.4
&2.6Hz), 7.42-7.48(2H,m), 7.56(1H,td,J=8.0&0.8Hz),
7.72(1H,dd,J=8.0&2.0Hz), 8.35(1H,dd,J=6.0&0.8Hz),
10.85(1H,s).
【0076】参考例24 2−(5−ブロモ−2,α−ジヒドロキシベンジル)ピ
リジン N−オキシド(2.50g)、 活性二酸化マンガン(1
2.5g)、 クロロホルム(60mL)の混合物を室温で16時間撹
はんした。 二酸化マンガンをろ別後、 濃縮し、 残渣を酢
酸エチルから結晶化して、 2−(5−ブロモ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)ピリジン N−オキシド(1.26g, m.
p.160-162℃)を得た。 スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3); δ6.97(1H,d,J=9.2Hz), 7.36-7.49(4H,
m), 7.59(1H,dd,J=9.2&2.6Hz), 8.28(1H,dd,J=9.2&2.6H
z), 11.2-11.6(1H,br.s). 参考例22と参考例24に従って〔表16〕に示す化合
物E−22を製造した。 参考例25 3−ブロモピリジン(17.8g)のクロロホルム(500mL)溶液
に、0℃でm−過安息香酸(28.0g)をゆっくりと加え
た。添加後、室温まで昇温し、3時間撹拌した。亜硫酸
水素ナトリウム水溶液を加え、30分間撹拌した後、水酸
化ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて抽出した。
有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、濃縮した。 残
渣にトリメチルシリルニトリル(50.0g)、トリエチルア
ミン(60mL)、アセトニトリル(130mL)を加えて、8時間加
熱還流した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製
して、3−ブロモ−2−シアノピリジン(14.6g)を油状
物として得た。スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3); δ7.42(1H,dd,J=4.8&8.0Hz), 8.04(1H,
dd,J=1.4&8.0Hz), 8.67(1H,dd,J=1.4&4.8Hz). 同様にして、 3,5−ジクロロピリジンから3,5−ジ
クロロ−2−シアノピリジンを製造した。1 H-NMR(CDCl3);δ7.91(1H,d,J=2.0Hz), 8.58(1H,d,J=
2.0Hz).
【0077】参考例26(B−19の製造) 3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル(7.01g)のTH
F(200mL)溶液を0℃に冷却し、60%水素化ナトリウム
(1.58g)を10分で加えた。その後、室温で1時間撹拌、
続いてクロロメチルメチルエーテル(2.8mL)を滴下し
た。滴下後、2時間撹拌し、水を加えて反応を止め、酢
酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製
し、3−メトキシメチルオキシ−2−ナフトエ酸メチル
(7.11g)を得た(化合物B−19)。物性を〔表7〕に
示す。 参考例27(A−21の製造) 2−ブロモ−3−(β−トリメチルシリルエトキシメト
キシ)ピリジン(8.51g)のTHF(150mL)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、1.7M t−ブチルリチウムペンタン溶液(3
5mL)を−78℃で滴下し、20分間撹拌した。次に、3−メ
トキシメチルオキシ−2−ナフトエ酸メチル(6.68g)の
THF(50mL)溶液を−78℃で滴下し、その後、室温まで
昇温し、2時間撹拌した。水を加えて反応を止め、酢酸
エチルで抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウ
ム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にアセトン(200
mL)、 1N硫酸(36mL)を加え、50-60℃で5時間撹拌し
た。反応液を空冷後、飽和重曹水で中和し、クロロホル
ムで抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)
後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、2
−(3−ヒドロキシ−2−ナフトイル)−3−ヒドロキ
シピリジン(3.93g)を得た(化合物A−21)。物性お
よびスペクトルデータを〔表1〕、〔表5〕に示す。 参考例28(B−23の製造) 2−ブロモ−4−メトキシメトキシメチルフェノール
メトキシメチルエーテル(11.18g)のジエチルーテル(400
mL)溶液を−78℃に冷却し、1.6M n−ブチルリチウム
ヘキサン溶液(28mL)をアルゴン雰囲気下滴下し、温度を
そのままに保ちながら1時間撹拌した。続いて、DMF
(5mL)を滴下し、滴下後、室温まで昇温し、終夜撹拌し
た。水、酢酸エチルを加えて抽出した。有機層を洗浄
(飽和食塩水)、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減
圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、5−メト
キシメトキシメチルサリチルアルデヒド メトキシメチ
ルエーテル(7.23g)を得た(化合物B−23)。物性を
〔表7〕に示す。同様にして、〔表8〕に示す化合物B
−29、B−32、B−45を製造した。
【0078】参考例29(B−25の製造) 四臭化炭素(56.58g)、トリフェニルホスフィン(44.61
g)、および亜鉛(11.18g)にジクロロメタン(300mL)を加
え、室温で25時間撹拌した。 次いで、 p−メトキシメチ
ルオキシベンズアルデヒド(13.91g)を加え、30時間撹拌
した。反応液をセライトを通して濾過し、濾液を減圧
下、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸
エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、4−(2,2
−ジブロモエテニル)フェノール メトキシメチルエー
テル(17.84g)を得た(化合物B−25)。物性を〔表
7〕に示す。 参考例30(B−26の製造) 4−(2,2−ジブロモエテニル)フェノール メトキ
シメチルエーテル(16.56g)のTHF(350mL)溶液を−78
℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、1.6M n−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液(70mL)を滴下した。 滴下後、 同条件下
で1時間、次いで、 昇温し室温で1時間撹拌した。続い
て、氷冷し、 トリメチルクロロシラン(7.2mL)を滴下
し、滴下後、室温まで昇温しながら3時間撹拌した。水
を加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出した。有機層を
洗浄(飽和食塩水)、乾燥(無水硫酸マグネシウム)
後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、4
−(2−トリメチルシリルエチニル)フェノール メト
キシメチルエーテル(10.76g)を得た(化合物B−2
6)。物性を〔表8〕に示す。 参考例31(B−27の製造) 4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェノール メ
トキシメチルエーテル(6.08g)のジエチルエーテル(450m
L)溶液を−78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、1.7M t
−ブチルリチウムペンタン溶液(18mL)を滴下し、同温度
で1時間撹拌した。続いて、DMF(5mL)を滴下し、そ
の後、室温まで昇温し終夜撹拌した。反応液に酢酸エチ
ル、水を加えて抽出し、有機層を洗浄(飽和食塩水)、
乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/
ヘキサンで溶出)により精製し、5−(2−トリメチル
シリルエチニル)−2−メトキシメトキシベンズアルデ
ヒド(5.29g)を得た(化合物B−27)。物性を〔表
8〕に示す。
【0079】参考例32 p−ヒドロキシベンズアルデヒド(12.60g)をクロロホル
ム(500mL)に溶かし、臭素(6mL)のクロロホルム(15mL)
溶液を室温で滴下した。室温で終夜撹拌した後、亜硫酸
水素ナトリウム水溶液を加え30分間撹拌した。クロロホ
ルムを加えて抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にエチレング
リコール(10mL)、トルエン(300mL)、p−トルエンスル
ホン酸(0.57g)を加え、共沸脱水を終夜行った。空冷
後、重曹水で中和し、 減圧下、トルエンを留去した。 残
渣を酢酸エチルで抽出し、洗浄(飽和食塩水)、乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘ
キサンで溶出)により精製し、2−ブロモ−4−(1,
3−ジオキソラン−2−イル)フェノール(19.17g)を得
た。融点84-87℃。 参考例33 2−〔5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−
メトキシメトキシ−α−ヒドロキシベンジル〕−3−セ
ムオキシピリジン(4.41g)のジクロロメタン(250mL)溶液
に活性二酸化マンガン(13.18g)を加え、室温で終夜撹拌
した。セライト濾過により、二酸化マンガンを濾去し、
濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢
酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製し、2−〔5−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メトキシメ
トキシベンゾイル〕−3−セムオキシピリジン(2.66g)
を油状物として得た。スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3);δ-0.01(9H,s), 0.88-0.96(2H,m), 3.1
9(3H,s), 3.67-3.75(2H,m), 4.03-4.14(4H,m), 4.86(2
H,s), 5.21(2H,s), 5.84(1H,s), 7.07(1H,d,J=8.6Hz),
7.31-7.35(1H,m), 7.57-7.63(2H,m), 7.94(1H,d,J=2.4H
z), 8.25(1H,dd,J=1.2&4.6Hz). 同様にして、〔表16〕、〔表17〕、〔表22〕に示
す化合物E−1、E−7、E−9、E−18、E−2
3、E−27、E−32、E−40、E−42、E−4
7、F−11を製造した。
【0080】参考例34(化合物A−24の製造) 3−(2−メトキシメトキシ−5−ニトロベンゾイル)
−3−セムオキシピリジン(4.31g)を水(10mL)と酢酸(50
mL)の混合溶液に溶かし、室温で鉄粉(3.63g)を15分で加
えた後、さらに2時間撹拌した。溶媒を濃縮し、重曹水
で中和し、セライト濾過の後、濾液に酢酸エチルを加え
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥(無水硫
酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
ジクロロメタン(200mL)に溶かし、0℃に冷却後、トリ
エチルアミン(15mL)と塩化アセチル(1.3mL)を順次加え
た。添加後、昇温し室温で終夜撹拌し、水とクロロホル
ムを加えて抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製
し、ベンジルアルコール体(2.01g)を得た。ベンジルア
ルコール体(2.01g)をジクロロメタン(150mL)に溶かし、
活性二酸化マンガン(6.32g)を室温で加え、終夜撹拌し
た。セライト濾過により、二酸化マンガンを濾去し、濾
液を濃縮した。残渣にアセトン(100mL)、 1N硫酸(21m
L)を加え、50-60℃で5時間撹拌した。空冷後、飽和重
曹水を加えて中和し、クロロホルムで抽出した。有機層
を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/
ヘキサンで溶出)により精製し、2−(5−アセトアミ
ノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリ
ジン(0.88g)を得た(化合物A−24)。物性およびス
ペクトルデータを〔表1〕、〔表5〕に示す。 参考例35(化合物B−31の製造) 5−メチルサリチル酸(3.92g)、 炭酸カリウム(8.91g)の
DMF(50mL)懸濁液にクロロメチルメチルエーテル(5.8
3g)を30分で滴下した。 室温で一晩撹拌した後、氷水を
加えて反応を止め、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
洗し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、溶媒を減圧下
留去して、2−メトキシメトキシ−5−メチル安息香酸
メトキシメチル(6.19g)を得た(B−31)。物性を
〔表8〕に示す。同様にして、4−クロロ−5−フルオ
ロサリチル酸〔融点 205℃(分解)〕から〔表8〕に示
す化合物B−39、B−43、B−47、B−51を製
造した。
【0081】参考例36(化合物B−33の製造) 4−クロロサリチル酸(125g)をオルトギ酸エチル
(1.2L)に溶かし、38時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をクロロホルム(850mL)に溶かし、臭素(41mL)
のクロロホルム(20mL)溶液を室温で滴下した。続いて、
40℃に加温し、3日間撹拌した後、亜硫酸水素ナトリウ
ム溶液を加え、室温で20分間撹拌した。クロロホルムを
加えて抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)
後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をDMF(800mL)に
溶かし、炭酸カリウム(205.1g)を加えた後、クロロメチ
ルメチルエーテル(83.5mL)を40分かけて滴下した。滴下
後、2.5時間撹拌し、セライトを用いて濾過を行った。
濾液を濃縮し、残渣に酢酸エチル、水を加えて抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥(無水
硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで
溶出)により精製し、5−ブロモ−4−クロロ−2−メ
トキシメトキシ安息香酸エチル(161.4g)を得た(化合物
B−33)。物性を〔表8〕に示す。同様にして、5−
フルオロサリチル酸から〔表8〕に示す化合物B−36
を製造した。 参考例37(化合物B−34の製造) 5−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシメトキシ安息香
酸エチル(161.4g)をTHF(800mL)に溶かし、水素化リ
チウムアルミニウム(19.2g)を0℃で30分にわたって加
え、さらに30分間撹拌した。反応液を飽和食塩水に注
ぎ、酢酸エチルを加えてセライト濾過した。有機層を飽
和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘ
キサンで溶出)により精製して、5−ブロモ−4−クロ
ロ−2−メトキシメトキシベンジルアルコール(137.9g)
を得た(化合物B−34)。物性を〔表8〕に示す。同
様にして、〔表8〕に示す化合物B−37、B−40を
製造した。
【0082】参考例38(化合物B−35の製造) 5−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシメトキシベンジ
ルアルコール(137.9g)、トリエチルアミン(105mL)のジクロロメタ
ン(500ml)溶液に0℃でメタンスルホニルクロリド(45.5
mL)を30分にわたって加え、次いで室温に昇温しながら
一晩(13時間)撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジクロロ
メタンで抽出し、 抽出液を乾燥(無水硫酸マグネシウ
ム)、濃縮した。残渣とシアン化ナトリウム(51.4g)のジ
クロロメタン(40mL)懸濁液に0℃でDMSO(300mL)を
滴下し、 その後、 室温で3時間撹拌した。反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥(無
水硫酸マグネシウム)、濃縮後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製
して、5−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシメトキシ
ベンジルシアニド(86.4g)を得た(化合物B−35)。
物性を〔表8〕に示す。同様にして、〔表8〕に示す化
合物B−38、B−41を製造した。 参考例39(化合物C−15の製造) 5−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシメトキシベンジ
ルシアニド(10.4g)、2−ブロモ−3−メトキシメトキ
シピリジン(7.81g)、p−トルエンスルフィン酸ナトリ
ウム(12.7g)にTHF(150mL)懸濁液に室温で60%水素化
ナトリウム(3.63g)を加えた後、 アルゴン雰囲気下で2
時間加熱還流した。空冷後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、濃縮した。得られた結晶
をシクロヘキサン/イソプロピルエーテル(5:1)で洗浄
して、 2−(5−ブロモ−4−クロロ−α−シアノ−2
−メトキシメトキシベンジル)−3−メトキシメトキシ
ピリジン(10.9g)を得た(化合物C−15)。物性およ
びスペクトルデータを〔表9〕、〔表12〕に示す。同
様にして、〔表9〕に示す化合物C−16、C−17、
C−18を製造した。
【0083】参考例40 2−(5−ブロモ−4−クロロ−α−シアノ−2−メト
キシメトキシベンジル)−3−メトキシメトキシピリジ
ン(10.1g)、炭酸カリウム(9.84g)にDMF(100mL)を加
え、 酸素雰囲気下、 室温で終夜撹拌した。反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで
溶出)により精製して、2−(5−ブロモ−4−クロロ
−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−メトキシメ
トキシピリジン(9.08g, m.p. 70−72℃)を得た。スペク
トルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3) ; δ3.20(3H,s), 3.45(3H,s), 4.83(2H,
s), 5.21(2H,s), 7.27(1H,s), 7.34(1H,dd,J=4.6&8.6H
z), 7.58(1H,dd,J=1.2&8.6Hz), 7.98(1H,s), 8.24(1H,d
d,J=1.2&4.6Hz). 化合物C−16に同様の反応を行ったところ、2−(5
−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシメトキシベンゾ
イル)−3−メトキシメトキシピリジン(4−フルオロ
体)と2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−メトキシメ
トキシベンゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン
(4−シアノ体)の混合物(約4:1)として得た。 スペクト
ルデータを以下に示す。 4−フルオロ体:1 H-NMR(CDCl3);δ3.20(3H,s), 3.45(3H,s), 4.82(2H,
s), 5.21(2H,s), 6.97(1H,d,J=8.0Hz), 7.34(1H,dd,J=
4.6&8.6Hz), 7.58(1H,dd,J=1.2&8.6Hz), 8.00(1H,d,J=
8.0Hz),8.25(1H,dd,J=1.2&4.6Hz). 4−シアノ体:1 H-NMR(CDCl3);δ3.23(3H,s), 3.48(3H,s), 4.89(2H,
s), 5.26(2H,s), 7.39(1H,dd,J=4.4&8.4Hz), 7.47(1H,
s), 7.61-7.66(1H,m), 7.88(1H,s), 8.23-8.26(1H,m). 同様に化合物C−17から、2−(4−クロロ−5−フ
ルオロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−メト
キシメトキシピリジン(5−フルオロ体)と2−(4−ク
ロロ−5−シアノ−2−メトキシメトキシベンゾイル)
−3−メトキシメトキシピリジン(5−シアノ体)の混合
物(約3:1)として得た。 スペクトルデータを以下に示
す。 5−フルオロ体:1 H-NMR(CDCl3):δ3.20(3H,s), 3.45(3H,s), 4.82(2H,
s), 5.21(2H,s), 6.99(1H,d,J=10.8Hz), 7.34(1H,dd,J=
4.6&8.6Hz), 7.58(1H,dd,J=1.2&8.6Hz), 7.86(1H,d,J=
8.6Hz), 8.25(1H,dd,J=1.2&4.6Hz). 5−シアノ体:1 H-NMR(CDCl3);δ3.23(3H,s), 3.48(3H,s), 4.89(2H,
s), 5.26(2H,s), 7.34-7.42(1H,m), 7.47(1H,s), 7.72
(1H,s), 8.23-8.26(1H,m).
【0084】参考例41(化合物A−8の製造) 2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシメトキシ
ベンゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン(7.73g)
のメタノール(250mL)溶液に塩酸(12.5mL)を加え、50℃
で5時間撹拌した。メタノールを減圧下、留去し、残渣
に酢酸エチル(5mL)を加え、 水の中に注いだ。 析出結晶
を濾取し、 酢酸エチルで洗浄後、 乾燥して、2−(5−
ブロモ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ヒドロキシピリジン(5.95g)を得た(化合物A−8)。
同様にして、 参考例40の4−フルオロ体と4−シアノ
体の混合物から、化合物A−16と2−(5−ブロモ−
4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロ
キシピリジン(4−シアノ体)の混合物(約4:1)を得た。
4−シアノ体のスペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3);δ7.39(1H,s), 7.68(2H,d,J=3.0Hz),
8.29(1H,t,J=3.0Hz), 8.45(1H,s). 同様に参考例40の5−フルオロ体と5−シアノ体の混
合物から、化合物A−5と2−(4−クロロ−5−シア
ノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリ
ジン(5−シアノ体)の混合物(約3:1)を得た。 5−シア
ノ体のスペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3);δ7.41(1H,s), 7.68(2H,d,J=3.0Hz),
8.30(1H,t,J=3.0Hz), 8.32(1H,s). 参考例42(化合物D−2の製造) 公知の方法により合成した2−ブロモ−3−(1,3−ジ
オキソラン−2−イル)ピリジン(融点 35-40℃;3.60g)
のTHF(60mL)溶液にアルゴン雰囲気下、 −78℃で1.6
M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(10.8mL)を加え、
同温で15分間撹拌した。 次いで5−ブロモ−2−メトキ
シメトキシベンズアルデヒド(3.83g)のTHF(10mL)溶
液を加え、 同温で15分、 更に室温に昇温しながら20分間
撹拌した。反応液を飽和食塩水に注ぎ、 酢酸エチルで
抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥(無水硫
酸ナトリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し
て、2−(5−ブロモ−α−ヒドロキシ−2−メトキシ
メトキシベンジル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−
イル)ピリジン(4.50g)を得た(化合物D−2)。物性およ
びスペクトルデータを〔表13〕、〔表14〕に示す。
同様にして、〔表13〕に示す化合物D−7、D−8、
D−9、D−11、D−14を製造した。
【0085】参考例43(化合物E−1の製造) 2−(5−ブロモ−α−シアノ−2−メトキシメトキシ
ベンジル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリ
ジン(120mg)、 炭酸カリウム(102mg)にDMF(2mL)を加
え、 室温で80時間撹拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水で洗浄後、乾燥(無水硫酸
ナトリウム)、 濃縮して、 2−(5−ブロモ−2−メトキ
シメトキシベンゾイル)−3−(1,3−ジオキソラン−
2−イル)ピリジン(90mg)を得た(化合物E−1)。物性
およびスペクトルデータを〔表16〕、〔表18〕に示
す。同様にして、〔表16〕、〔表17〕に示す化合物
E−5、E−34を製造した。 参考例44(化合物E−2の製造) 2−(5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−
3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(4.27
g)、 塩酸(9mL)、 THF(81mL)の混合溶液を室温で14時
間撹拌した。 水酸化ナトリウム水溶液で中和後、 酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥(無
水硫酸ナトリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラム
クロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製
して、2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ホルミルピリジンと2−(5−ブロモ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)ピリジンとの約7:2の混合物(3.22g)を得た。 本混
合物(3.22g)、 エチレングリコール(560mg)、 p−トルエ
ンスルホン酸一水和物(170 mg)、 トルエン(40mL)の混合
物を2時間、 共沸加熱還流した。 反応液を水に注ぎ、 酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、 乾
燥(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン
(2.92g)を得た(化合物E−2)。物性およびスペクトル
データを〔表16〕、〔表18〕に示す。同様にして、
〔表16〕、〔表17〕に示す化合物E−19、E−3
3、E−41、E−49を製造した。
【0086】参考例45(化合物D−4の製造) 5−ブロモ−2−メトキシメトキシベンジルシアニド
(3.50g)、 2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジ
ン(2.48g)、 p−トルエンスルフィン酸ナトリウム(731m
g)、 DMF(35mL)の混合物に室温で60%水素化ナトリウ
ム(656mg)を加え、アルゴン雰囲気下、同温で30分間撹
拌した。反応液を食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)
後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(5−
ブロモ−α−シアノ−2−メトキシメトキシベンジル)
−3−トリフルオロメチルピリジン(2.63g)を得た(化合
物D−4)。物性およびスペクトルデータを〔表1
3〕、〔表14〕に示す。同様にして、〔表13〕に示
す化合物D−5、D−12を製造した。 参考例46 1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(35mL)とジエチ
ルエーテル(200mL)の混合物に−78℃でアルゴン雰囲気
下、 1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(6.35
g)のジエチルエーテル(200mL)溶液を加え、 −70ないし
−50℃で1時間撹拌した。 次いで、 −70℃で3−フルオ
ロピリジン(5.00g)を加え、 −70ないし−60℃で1時間
撹拌後、 −70℃でDMF(9.41g)を加えた。 −70ないし−50℃で1時間撹拌後、 反応液を飽和食塩水
に注ぎ、 酢酸エチル/クロロホルム(約4:1)で抽出し
た。 抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリ
ウム)後、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶
出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−
フルオロ−2−ホルミルピリジン(2.75g, m.p. 52-53
℃)を得た。 参考例47(化合物D−6の製造) 2,4−ジブロモ−1−メトキシメトキシベンゼン(3.50
g)のジエチルエーテル(50mL)溶液に−78℃でアルゴン雰
囲気下、 1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(8.1m
L)を加えた。 同温で20分間撹拌後、 3−フルオロ−2−
ホルミルピリジン(1.48g)のTHF(10mL)溶液を加え、−
78ないし−60℃で1時間撹拌した。 反応液を飽和食塩水
に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で
洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製して、2−(5−ブロモ−α−ヒドロキ
シ−2−メトキシメトキシベンジル)−3−フルオロピ
リジン(1.64g)を得た(化合物D−6)。物性およびスペ
クトルデータを〔表13〕、 〔表14〕に示す。
【0087】参考例48(化合物E−10の製造) 2−(5−クロロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−
3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(3.41
g)、 塩酸(5.0mL)、 THF(35mL)の混合物を室温で27時
間撹拌した。 反応液を水酸化ナトリウム水溶液で中和
後、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、溶媒を留去して、 2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)−3−ホルミルピリジン(2.03g)を得た(化
合物E−10)。物性およびスペクトルデータを〔表1
6〕、〔表18〕に示す。同様にして、〔表16〕、
〔表17〕に示すE−15、E−24、E−35、E−
37、E−43、E−48を製造した。参考例48と参
考例52に従って、〔表17〕に示す化合物E−29を
製造した。 参考例49(化合物E−11の製造) 予めヘキサンで洗浄した60%水素化ナトリウム(348 mg)
のDMF(25mL)懸濁液にアルゴン雰囲気下、 0℃で2−
(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ホルミ
ルピリジン(2.05g)を加え、 同温で40分間撹拌した。 次
いで、 80%クロロメチルメチルエーテル(867mg)を加え、
同温で40分間撹拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エチ
ルで抽出した。 抽出液を水洗、乾燥(無水硫酸ナトリウ
ム)、 濃縮して、 2−(5−クロロ−2−メトキシメトキ
シベンゾイル)−3−ホルミルピリジン(2.34g)を得た
(化合物E−11)。物性およびスペクトルデータを〔表
16〕、〔表19〕に示す。同様にして、〔表16〕、
〔表17〕に示す化合物E−16、E−25、E−3
0、E−38、E−44を製造した。 参考例50(化合物E−12の製造) 2−(5−クロロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−
3−ホルミルピリジン(2.34g)、 ヒドロキシルアミン塩
酸塩(532mg)、 トリエチルアミン(775 mg)にアセトニト
リル(30mL)を加え、 室温で1.5時間撹拌した。 反応液を
濃縮し、 残渣を酢酸エチル−水で分配した。 有機層を飽
和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮し
て、 2−(5−クロロ−2−メトキシメトキシベンゾイ
ル)−3−ヒドロキシイミノメチルピリジン(2.39g)を得
た。 本化合物と無水酢酸(15mL)の混合物を1時間加熱還
流後、 減圧下、 無水酢酸を留去した。 残渣をシリカゲル
カラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)によ
り精製して、2−(5−クロロ−2−メトキシメトキシ
ベンゾイル)−3−シアノピリジン(1.51g)を得た(化合
物E−12)。同様にして、化合物E−39、E−4
5、E−46を製造した。物性およびスペクトルデータ
を〔表16〕、 〔表17〕、〔表19〕、〔表21
a〕、〔表21b〕示す。
【0088】参考例51(化合物E−13の製造) 2−(5−クロロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−
3−シアノピリジン(1.50g)、 塩酸(2.5mL)、 THF(17.
5mL)の混合物を室温で13時間撹拌した。 反応液を水酸化
ナトリウム水溶液で中和し、 酢酸エチルで抽出した。 抽
出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)
後、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、2−(5−クロロ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−シアノピリジン(1.10
g)を得た(化合物E−13)。物性およびスペクトルデー
タを〔表16〕、〔表19〕に示す。参考例50と参考
例51に従って、〔表16〕、〔表17〕に示す化合物
E−17、E−26、E−31を製造した。 参考例52(化合物E−14の製造) 2−ブロモ−3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピ
リジン(3.50g)のTHF(50mL)溶液にアルゴン雰囲気下、
−78℃で1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(10.5
mL)を加え、 20分間撹拌した。本反応液をアルゴン雰
囲気下、同温で2−メトキシメトキシ−5−メチル安息
香酸メトキシメチルエステル(3.66g)のTHF(50mL)溶
液に加え、 40分間撹拌し、 更に室温に昇温しながら1時
間撹拌した。 反応液を飽和食塩水に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)
後、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3−(1,
3−ジオキソラン−2−イル)−2−(2−メトキシメト
キシ−5−メチルベンゾイル)ピリジン(2.06g)を得た
(化合物E−14)。物性およびスペクトルデータを〔表
16〕、〔表19〕に示す。同様にして、〔表16〕、
〔表17〕に示す化合物E−20、E−36を製造し
た。
【0089】参考例53(化合物F−1の製造) 2−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロフェノール メ
トキシメチルエーテル(17.65g)のジエチルエーテル(400
mL)溶液を−78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、1.6M
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(45mL)を滴下し、同条
件下で1時間撹拌した。続いて、2−シアノ−3−トリ
メチルシリルオキシピリジン(13.18g)を−78℃で滴下
し、滴下後、冷却浴を取り除き室温まで昇温しながら終
夜撹拌した。メタノール(50mL)を加えて反応を止め、つ
いで、減圧下、溶媒を留去した。残渣にメタノール(300
mL)、濃塩酸(7mL)を加え、2時間室温で撹拌した。炭酸
カリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出し、乾
燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキ
サンで溶出)により精製し、2−(5−クロロ−4−フ
ルオロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−ヒド
ロキシピリジン(9.18g)を得た(化合物F−1)。物性
およびスペクトルデータを〔表22〕、〔表23〕に示
す。 参考例54(化合物F−2の製造) 参考例35に従って、2−(5−クロロ−4−フルオロ
−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−ヒドロキシ
ピリジン(9.15g)をメトキシメチル化し、2−(5−ク
ロロ−4−フルオロ−2−メトキシメトキシベンゾイ
ル)−3−メトキシメトキシピリジン(9.82g)を得た
(化合物F−2)。物性およびスペクトルデータを〔表
22〕、〔表23〕に示す。参考例53と参考例54に
従って、〔表22〕に示す化合物F−10を製造した。
【0090】参考例55(化合物F−3の製造) 2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−メトキシメトキ
シベンゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン(1.98
g)、50%ジメチルアミン水溶液(20mL)およびDMF(50mL)
の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、
残渣をシリカカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサン)に
より精製し、2−(5−クロロ−4−ジメチルアミノ−
2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−メトキシメト
キシピリジン(1.82g)を得た(化合物F−3)。50%ジ
メチルアミン水溶液の代わりに40%メチルアミン水溶液
を用い、 エタノール中で同様の反応を行い、 2−(5−
クロロ−2−メトキシメトキシ−4−メチルアミノベン
ゾイル)−3−メトキシメトキシピリジンを得た(化合
物F−4)。 同様に15%メチルメルカプタンナトリウ
ム水溶液を用い、 エタノール中で反応を行い、 2−(5
−クロロ−2−メトキシメトキシ−4−メチルチオベン
ゾイル)−3−メトキシメトキシピリジンを得た(化合
物F−5)。同様に水酸化ナトリウムエタノール溶液中
で反応を行い、2−(5−クロロ−4−エトキシ−2−
メトキシメトキシベンゾイル)−3−メトキシメトキシ
ピリジンを得た(化合物F−6)。ベンジルアミン、炭
酸カリウムとDMF溶媒中、60℃で終夜反応を行い、同
様に処理して、 2−(4−ベンジルアミノ−5−クロロ
−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−メトキシメ
トキシピリジンを得た(化合物F−7)。シアン化カリ
ウムとDMSO中、40℃で終夜反応を行い、同様に処理
して、 2−(5−クロロ−4−シアノ−2−メトキシメ
トキシベンゾイル)−3−メトキシメトキシピリジンを
得た(化合物F−8)。同様にして、化合物E−42、
F−12を製造した。化合物F−4ないしF−8、F−
12の物性およびスペクトルデータを〔表22〕、〔表
23〕に示す。化合物E−42の物性およびスペクトル
データを〔表17〕、〔表21a〕に示す。
【0091】参考例56(化合物F−9の製造) 参考例40のDMFの代わりにDMSO/水(10:
1)を用い、 2−(5−ブロモ−α−シアノ−4−フル
オロ−2−メトキシメトキシベンジル)−3−ベンジル
オキシピリジン(2.53g)の酸化的脱シアノ化反応を行い、
2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシメト
キシベンゾイル)−3−ベンジルオキシピリジン(2.46
g)を得た(化合物F−9)。物性およびスペクトルデー
タを〔表22〕、〔表23〕に示す。 参考例57 2−ブロモ−3−ホルミルピリジン(2.51g)のメタノー
ル(40mL)溶液に室温で水素化ホウ素ナトリウム(255mg)
を加え、 同温で15分間撹拌した。 反応液を濃縮し、 残渣
に水を加え、 酢酸エチル抽出した。 抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮して、 2−
ブロモ−3−ヒドロキシメチルピリジン(2.40g)を得た。
本化合物(2.40g)、 ヨードメタン(5.44g)及びDMF(25
mL)の混合物に、 室温で60%水素化ナトリウム(613mg)を
加え同温で30分間撹拌した。 反応液を水に注ぎ、 酢酸エ
チル抽出した。 抽出液を水で洗浄後、 乾燥(無水硫酸ナ
トリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト
(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、2−ブ
ロモ−3−メトキシメチルピリジン(2.34g)を黄色液体
として得た。 参考例58(化合物D−10の製造) 参考例46のDMFを添加する代わりに、2−メトキシ
メトキシ−5−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド
のTHF溶液を加え、同様に処理して、3−フルオロ−
2−(α−ヒドロキシ−2−メトキシメトキシ−5−ト
リフルオロメトキシベンジル)ピリジン(2.38g)を得た
(化合物D−10)。物性およびスペクトルデータを
〔表13〕、〔表15〕に示す。
【0092】参考例59(化合物E−28の製造) 3−フルオロ−2−(2−メトキシメトキシ−5−トリ
フルオロメトキシベンゾイル)ピリジン(2.26g)、 シアン
化カリウム(525mg)およびDMF(20mL)の混合物を150℃
で8分間撹拌した。 反応液を氷冷後、 食塩水に注ぎ、 酢
酸エチルで抽出した。 抽出液を食塩水で洗浄後、 乾燥
(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)で精製し
て、3−シアノ−2−(2−メトキシメトキシ−5−ト
リフルオロメトキシベンゾイル)ピリジン(0.57g)を得た
(化合物E−28)。物性およびスペクトルデータを〔表
17〕、〔表20〕に示す。 参考例60(化合物D−13の製造) 3−クロロ−2−(5−クロロ−α−シアノ−2−メト
キシメトキシベンジル)−5−ニトロピリジン(15.0g)
を酢酸(300mL)に溶かし、 水(10mL)、 鉄粉(11.4g)を加
え、 室温で2時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣に酢酸エチル、炭酸ナトリウム水を加え、不溶物をセ
ライトを通して濾去した。有機層を水、飽和食塩水で順
次洗浄後、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル
/ヘキサン)により精製し、5−アミノ−3−クロロ−
2−(5−クロロ−α−シアノ−2−2−メトキシメト
キシベンジル)ピリジン(12.4g)を得た(化合物D−
13)。物性およびスペクトルデータを〔表13〕、
〔表15〕に示す。 参考例61(化合物B−48の製造) 5−ブロモ−4−フルオロサリチル酸(17.77g)を1−メ
チル−2−ピロリドン(100mL)に溶かし、シアン化第一
銅(9.86g)を加えて、アルゴン雰囲気下、 3時間加熱還流
した。塩化第二鉄・6水和物(34.0g)、濃塩酸(9mL)、お
よび水(120mL)を加え室温で30分間撹拌した後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和硫酸水素カリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣に炭酸カリウ
ム(62.7g)とDMF(200mL)を加えた後、クロロメチルメ
チルエーテル(26mL)を滴下し、終夜撹拌した。氷水を加
えて反応を止め、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサ
ンで溶出)により精製し、5−シアノ−4−フルオロ−
2−メトキシメトキシ安息香酸メトキシメチル(16.6g)
を得た(化合物B−48)。物性を〔表8〕に示す。
【0093】参考例62(化合物B−49の製造) 5−シアノ−4−フルオロ−2−メトキシメトキシ安息
香酸メトキシメチル(16.6g)のジエチルエーテル(500mL)
溶液を−30℃に冷やした後、水素化リチウムアルミニウ
ム(2.39g)をゆっくりと加え、30分間撹拌した。 反応液
を飽和食塩水に注ぎ、 酢酸エチルを加えてセライト濾過
した。 有機層を飽和食塩水で洗浄後、 乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)、 濃縮し、 得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマト(溶出溶媒: 酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、5−シアノ−4−フルオロ−2−メトキシメ
トキシベンジルアルコール(10.0g)を得た(化合物B−
49)。物性を〔表8〕に示す。 参考例63(化合物B−50の製造) 5−シアノ−4−フルオロ−2−メトキシメトキシベン
ジルアルコール(10.0g)のジクロロメタン(500mL)溶液に
活性二酸化マンガン(31.4g)を加え、室温で終夜撹拌し
た。セライト濾過により、二酸化マンガンを濾去し、濾
液を濃縮した。得られた結晶をヘキサンで洗浄して、5
−シアノ−4−フルオロ−2−メトキシメトキシベンズ
アルデヒド(8.01g)を得た(化合物B−50)。物性を
〔表8〕に示す。 参考例64(化合物A−31の製造) 化合物F−12(0.23g)のジクロロメタン(25mL)溶液
に、トリフルオロ酢酸(0.2mL)を加え室温で終夜撹拌し
た。飽和重曹水で中和し、溶媒濃縮後、クロロホルムで
抽出し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)、溶媒濃縮し
た。得られた結晶をイソプロピルエーテルで洗浄して、
2−(4、5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン(0.12g)を得た(化合物A−
31)。物性およびスペクトルデータを〔表2〕、〔表
6〕に示す。 参考例65(化合物D−15の製造) 5−ブロモ−4−クロロサリチル酸エチルを原料とし
て、参考例60、61、62、42に従って反応を行
い、2−(4−クロロ−5−シアノ−α−ヒドロキシ−
2−メトキシメトキシベンジル)−3−(1,3−ジオ
キソラン−2−イル)ピリジンを得た(化合物D−1
5)。物性およびスペクトルデータを〔表13〕、〔表
15〕に示す。
【0094】
【表1】
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】
【表5】
【0099】
【表6】
【0100】
【表7】
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】
【表10】
【0104】
【表11】
【0105】
【表12】
【0106】
【表13】
【0107】
【表14】
【0108】
【表15】
【0109】
【表16】
【0110】
【表17】
【0111】
【表18】
【0112】
【表19】
【0113】
【表20】
【0114】
【表21】
【0115】
【表21a】
【0116】
【表21b】
【0117】
【表22】
【0118】
【表23】
【0119】実施例1(化合物40、41の製造) 2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン(2.81g)とトリエチ
ルアミン(20mL)をエタノール(50mL)に溶かし、O−t−
ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.63g)を加え、5時
間加熱還流した。溶媒を減圧下留去した後、クロロホル
ム、 水を加えて抽出し、乾燥(無水硫酸マグネシウム)し
た。 減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトに付し、 酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精製し
て、(Z)−2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t
−ブチルオキシム(2.35g)と(E)−2−(4−クロロ−
5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒド
ロキシピリジン O−t−ブチルオキシム(1.03g)を得
た(化合物40、41)。同様にして、化合物1ないし
7、9ないし10、12ないし14、16ないし30、
36ないし39、42ないし44、60ないし62、6
8、70、83ないし86、106ないし114、11
6、128、130、131、148ないし151、1
53、154、157ないし164、174、178、
179、194を製造した。これらの化合物ならびに以
下の実施例にて得られる化合物の物性およびスペクトル
データを〔表24〕ないし〔表59〕に示す。 実施例2(化合物34、35の製造) 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノール(7.27g)と
2−メトキシプロペン(10mL)を室温で1時間撹拌した
後、ジエチルエーテル(75mL)を加えて−78℃に冷却し
た。アルゴン雰囲気下、1.6M n−ブチルリチウムヘキ
サン溶液(25mL)を滴下し、1時間撹拌した。続いて、2
−シアノ−3−トリメチルシリルオキシピリジン(7.01
g)を滴下し、滴下後、冷却浴を取り除き室温まで昇温し
ながら3時間撹拌した。エタノール(10mL)を加えて反応
を止め、 減圧下、溶媒を留去した。残渣にトリエチルア
ミン(20mL)、 O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩
(3.06g)とエタノール(50mL)を加え、5時間加熱還流し
た。溶媒を留去後、クロロホルム、水を加えて抽出し、
有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、減圧下、溶媒
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチ
ル/ヘキサンで溶出)により精製し、(Z)−2−(4,
5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム(5.19g)と
(E)−2−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオ
キシム(1.49g)を得た(化合物34、35)。同様にし
て、化合物8、11、15、32、33、36、37を
製造した。
【0120】実施例3(化合物56の製造) (Z)−2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−
ブチルオキシム(0.82g)のクロロホルム(30mL)溶液に0
℃で70%m−クロロ過安息香酸(1.01g)を加えた。 添加
後、室温まで昇温し5時間撹拌した。亜硫酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて反応を止め、 クロロホルムで抽出
し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢
酸エチル/ヘキサンついで酢酸エチル/THFで溶出)
により精製した後、エタノール/水より再結晶を行い、
(Z)−2−(4−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
シド O−t−ブチルオキシム(0.79g)を得た(化合物
56)。同様にして、化合物48ないし55、57ない
し59、63ないし67、69、89ないし104、1
18ないし127、129、132、133、169、
171ないし173、175、177、193、195
を製造した。 実施例4(化合物45の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム
(0.86g)をエタノール(20mL)に溶解し、2N塩酸(1.4mL)
を加えた。室温で1時間撹拌後、減圧下、溶媒を留去し
た。 残渣を酢酸エチルで結晶化させ、 (Z)−2−(5−
ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシ
ピリジン O−t−ブチルオキシム・塩酸塩(0.31g)を
得た(化合物45)。
【0121】実施例5(化合物46の製造) ピリジン(0.30mL)をクロロホルム(10mL)に溶かし、無水
酢酸(0.18mL)を室温で加え、50分間撹拌した。ついで、
(Z)−2−(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチル
ベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチ
ルオキシム(0.21g)を加え、 室温で3時間撹拌した。
水、クロロホルムを加えて抽出し、有機層を乾燥(無水
硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンつ
いで酢酸エチル/THFで溶出)により精製し、(Z)−
3−アセトキシ−2−(2−ヒドロキシ−5−トリフル
オロメチルベンゾイル)ピリジン O−t−ブチルオキ
シム(0.20g)を得た(化合物46)。同様にして、化合
物168を製造した。 実施例6(化合物47の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム
(1.66g)をピリジン(10mL)に溶かし、三酸化硫黄ピリジ
ニウム塩(1.02g)を加え、室温で3時間撹拌した。不溶
物を少量のシリカゲルに通して濾別した後、減圧下、溶
媒を留去し、残渣を酢酸エチルで結晶化させ、(Z)−2
−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム 3−イオ
ウ酸・ピリジニウム塩(1.14g)を得た(化合物47)。
【0122】実施例7(化合物31の製造) 2−(2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン(9.01g)を酢酸(50mL)に溶解し、0℃で硫酸(20m
L)、硝酸(4.5mL)を順次滴下した。滴下後、1時間室温
で撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液で中和した。続い
て、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグ
ネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトリエ
チルアミン(30mL)、O−t−ブチルヒドロキシルアミン
塩酸塩(5.00g)とエタノール(60mL)を加え、5時間還流
した。溶媒を留去後、クロロホルム、 水を加えて抽出
し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトに付
し、酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精製して、(Z)−2
−(2−ヒドロキシ−3−ニトロベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム(1.28g)を
得た(化合物31)。 実施例8(化合物71の製造) (Z)−2−(5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム
(0.98g)のエタノール(20mL)溶液に0℃で6N水酸化ナ
トリウム(0.15mL)と30%過酸化水素水(1.5mL)を加えた
後、 50−60℃で2時間撹拌した。 空冷後、 飽和硫酸水素
カリウム水溶液で中和し、 溶媒濃縮した。クロロホルム
で抽出し、 乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、 溶媒留去し
た。 残渣をクロロホルムから再結晶して、(Z)−2−
(5−カルバモイル−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム(0.42
g)を得た(化合物71)。
【0123】実施例9(化合物75の製造) 2,4−ジブロモフェノール(5.01g)と2−メトキシプ
ロペン(4mL)を室温で1時間撹拌した後、ジエチルエー
テル(50mL)を加え、アルゴン雰囲気下、 −78℃に冷却し
た。ついで、1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1
4mL)を滴下し、同温度で1時間撹拌した。続いて、2−
シアノピリジン(2.1mL)を滴下し、滴下後、冷却浴を取
り除き室温まで昇温しながら3時間撹拌した。その後、
エタノール(10mL)を加えて数分間撹拌し、続いて、減圧
下、溶媒を留去した。残渣にトリエチルアミン(20mL)、
O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.5g)とエタ
ノール(50mL)を加え、5時間加熱還流した。溶媒を留去
後、クロロホルム、 水を加えて抽出し、有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)し、減圧下、溶媒留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトに付し、 酢酸エチル/ヘ
キサンで溶出し精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2
−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン O−t−ブチルオ
キシム(4.24g)を得た(化合物75)。同様にして、化
合物72、73、77、82を製造した。 実施例10(化合物81の製造) 実施例9の化合物75の製造における2−シアノピリジ
ンのかわりに3−ブロモ−2−シアノピリジン(5.88g)
を用い、 実施例9に準じて反応を行い、2,4−ジブロ
モフェノール(8.01g)から(Z)−2−(5−ブロモ−2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−ブロモピリジン O−
t−ブチルオキシム(3.47g)を得た(化合物81)。同
様にして、化合物74、78ないし80を製造した。
【0124】実施例11(化合物87の製造) 2−(2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン(14.1g)を
酢酸(70mL)に溶かし、氷冷下、硫酸(15mL)と硝酸(10mL)
を順次滴下した。滴下後、2時間室温で撹拌し、水酸化
ナトリウム水溶液で中和した。続いて、酢酸エチルで抽
出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧
下、溶媒を留去した。残渣にトリエチルアミン(30mL)、
O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(10.0g)とエ
タノール(80mL)を加え、5時間加熱還流した。溶媒を留
去後、クロロホルム、 水を加えて抽出し、有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)し、 減圧下、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサ
ンで溶出)により精製し、(Z)−2−(2−ヒドロキシ
−5−ニトロベンゾイル)ピリジン O−t−ブチルオ
キシム(6.17g)を得た(化合物87)。 実施例12(化合物74の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)
ピリジン O−t−ブチルオキシム(12.7g)をDMF(10
0mL)に溶かし、シアン化第一銅(4.64g)を加え、アルゴ
ン雰囲気下、3時間加熱還流した。続いて、エチレンジ
アミン(30mL)水(200mL)溶液を加えて、室温で30分撹拌
した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥(無水硫酸
マグネシウム)し、溶媒留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトに付し、 酢酸エチル/ヘキサンで溶出し精
製して、(Z)−2−(5−シアノ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)ピリジン O−t−ブチルオキシム(4.31g)を
得た(化合物74)。
【0125】実施例13(化合物88の製造) 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン
〔参考例22で得た5−ブロモ−2−ヒドロキシ−α−
(2−ピリジル)ベンジルアルコールを活性二酸化マン
ガンで酸化することにより製造した。融点71-73℃;0.8
0g〕、ネオペンチルアミン(0.50g)、三フッ化ホウ素・
ジエチルエーテル(35μL)、トルエン(15mL) の混合物を
室温で100分間撹拌した。反応液を食塩水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥
(無水硫酸ナトリウム)、濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、(Z)−2−〔(5−ブロモ−2−ヒドロキシ)−α
−ネオペンチルイミノベンジル〕ピリジン(0.53g)を得
た(化合物88)。 実施例14(化合物105の製造) 実施例13の化合物88の製造における2−(5−ブロ
モ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジンのかわりに2
−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン
N−オキシド(0.35g)を用いて、 実施例13と同様に
反応させ、シリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−〔(5−
ブロモ−2−ヒドロキシ)−α−ネオペンチルイミノベ
ンジル〕ピリジン N−オキシド(0.25g)を得た(化合
物105)。 実施例15(化合物115の製造) 2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−トリメチルシリルエ
チニル)ベンゾイル〕−3−ヒドロキシピリジン O−
t−ブチルオキシム(0.70g)をメタノール(50mL)に溶か
し、炭酸カリウム(0.1g)を室温で加えた後、 3時間加熱
還流した。 空冷後、溶媒を留去し、残渣にクロロホル
ム、水を加えて抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸マグ
ネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、 残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により
精製し、(Z)−2−(5−エチニル−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチ
ルオキシム(0.21g)を得た(化合物115)。
【0126】実施例16(化合物117の製造) 2−〔2−メトキシメトキシ−5−(1,3−ジオキソ
ラン−2−イル)ベンゾイル〕−3−セムオキシピリジ
ン(2.66g)とピロリジン(5mL)をエタノール(50mL)に溶か
した後、O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2
8g)を加え、5時間加熱還流した。空冷後、溶媒を留去
し、クロロホルム、 水を加えて抽出した。有機層を乾燥
(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。
残渣にアセトン(100mL)、1N硫酸(10mL)を加え、50−6
0℃で5時間撹拌した。空冷後、飽和重曹水で中和し、酢
酸エチルで抽出した。 有機層を乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後、減圧下、溶媒を留去し、 残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)により精製
し、(Z)−2−(5−ホルミル−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン(0.83g)を得た(化合
物117)。 実施例17(化合物134の製造) 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(2.92g)、 O
−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.09g)、ピロ
リジン(1.78g)のn−プロパノール(40mL)溶液を2時間
加熱還流した。 反応液を濃縮し、 水を加え、 酢酸エチル
で抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫酸
ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し
て、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン
O−t−ブチルオキシム(2.81g)を(化合物134)。同
様にして、化合物146、187、191、198、2
04を製造した。
【0127】実施例18(化合物135の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン O−
t−ブチルオキシム(2.81g)、 p−トルエンスルホン酸
一水和物(1.27g)、 アセトン(70mL)、 水(30mL)の混合物
を16時間加熱還流した。反応液を濃縮し、残渣に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサ
ン)により精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)−3−ホルミルピリジン O−t−ブ
チルオキシム(2.33g)を得た(化合物135)。同様にし
て、化合物199、205を製造した。 実施例19(化合物136の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ホルミルピリジンO−t−ブチルオキシム(340mg)
のメタノール(3mL)溶液に0℃で水素化ホウ素ナトリウ
ム(17mg)を加え、 同温で20分間撹拌した。 反応液を濃縮
し、 残渣に水を加え、 硫酸水素カリウム水溶液で中和
後、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗
浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、濃縮し、 残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサ
ン)により精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒド
ロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシメチルピリジン O
−t−ブチルオキシム(292mg)を得た(化合物136)。
同様にして、化合物188を製造した。 実施例20(化合物137の製造) ジエチルアミノスルファトリフルオリド(416mg)のジク
ロロメタン(12mL)溶液にアルゴン雰囲気下、 −78℃で
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ヒドロキシメチルピリジン O−t−ブチルオキシ
ム(653mg)のジクロロメタン(12mL)溶液を10分間で加え
た。室温に昇温しながら20分間撹拌した後、反応液を食
塩水に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩
水で洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣
をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/
ヘキサン)により精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2
−ヒドロキシベンゾイル)−3−フルオロメチルピリジ
ン O−t−ブチルオキシム(150mg)を得た(化合物13
7)。
【0128】実施例21(化合物138の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ホルミルピリジンO−t−ブチルオキシム(500mg)
のアセトン(4mL)溶液に室温でJones試薬(1mL)を加え、 3
0分間撹拌した。 反応液にジエチルエーテルを加えて、
生じた不溶物を濾去し、 濾液に少量のイソプロピルアル
コールを加えた後、 濃縮した。 残渣をシリカゲルカラム
クロマト(溶出溶媒:ジエチルエーテル)により精製し
て、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)ニコチン酸 O−t−ブチルオキシム(240mg)を得た
(化合物138)。 実施例22(化合物139) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)ニ
コチン酸 O−t−ブチルオキシム(540mg)、 DMF(0.
02mL)のTHF(6mL)溶液に、 室温でオキサリルクロリド
(0.33mL)を加えた。同温で2時間撹拌後、 濃縮し、 残渣
をTHF(2mL)に溶かし、 室温でエタノール(8mL)を加え
た。 同温で1.5時間撹拌後、 濃縮し、 残渣に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾
燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシリカゲル
カラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)によ
り精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ
ベンゾイル)ニコチン酸エチル O−t−ブチルオキシム
(403mg)を得た(化合物139)。 実施例23(化合物140の製造) 60%水素化ナトリウム(170mg)をヘキサンで洗浄後、 ア
ルゴン雰囲気下でDMSO(3.0mL)を室温で加えた。 本
混合物を30分間80℃で撹拌後、 更に室温まで冷却しなが
ら10分間撹拌した。 反応液にメチルトリフェニルホスホ
ニウムブロミド(1.52g)のDMSO(5.0mL)溶液を室温で
加え、 同温で20分間撹拌後、 (Z)−2−(5−ブロモ−
2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ホルミルピリジン
O−t−ブチルオキシム(400mg)のDMSO(3.0mL)溶液
を加えた。 室温で更に30分間撹拌後、水に注ぎ、 硫酸水
素カリウム水溶液で中和して酢酸エチルで抽出した。 抽
出液を水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮
し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−(5−ブ
ロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−エテニルピリ
ジン O−t−ブチルオキシム(267mg)を得た(化合物1
40)。
【0129】実施例24(化合物141の製造) ジエチルアミノスルファトリフルオリド(1.18g)のジク
ロロメタン(10mL)溶液に室温で(Z)−2−(5−ブロモ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ホルミルピリジン
O−t−ブチルオキシム(1.10g)のジクロロメタン(5.
0mL)溶液を加えた。同温で1.5時間撹拌後、 反応液を水
に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で
洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製して、(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒ
ドロキシベンゾイル)−3−ジフルオロメチルピリジン
O−t−ブチルオキシム(258mg)を得た(化合物14
1)。 実施例25(化合物142の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−ホルミルピリジンO−t−ブチルオキシム(300mg)、
ヒドロキシルアミン塩酸塩(66mg)、 トリエチルアミン
(177mg)のエタノール(5mL)溶液を2.5時間加熱還流した。
反応液を濃縮し、 水を加え、 酢酸エチルで抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)
後、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2−(5−
ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシ
イミノメチルピリジン (Z)−O−t−ブチルオキシム
(215mg)を得た(化合物142)。同様にして、化合物2
00を製造した。 実施例26(化合物143の製造) 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシイミノメチルピリジン (Z)−O−t−ブチル
オキシム(702mg)と無水酢酸(7mL)の混合物を18時間加熱
還流した。 反応液を濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し
て、(Z)−2−(2−アセトキシ−5−ブロモベンゾイ
ル)−3−シアノピリジン O−t−ブチルオキシム(64
0mg)を油状物質として得た。 本油状物質(640mg)のエタ
ノール(6mL)溶液に室温で炭酸ナトリウム(814mg)の水(3
mL)溶液を加え、 同温で8時間撹拌した。 硫酸水素カリ
ウム水溶液で中和後、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を
飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮
し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−(5−ブ
ロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−シアノピリジ
ン O−t−ブチルオキシム(504mg)を得た(化合物14
3)。同様にして、化合物201を製造した。実施例2
5、実施例26に従って、化合物156、189、19
0、206を製造した。
【0130】実施例27(化合物144の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−シアノピリジンO−t−ブチルオキシム(630mg)、
2N水酸化ナトリウム(7mL)、 30%過酸化水素水(7mL)、
THF(28mL)の混合物を室温で14時間撹拌した。 反応液
を塩酸で中和後、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和
食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−(5−ブロモ
−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−カルバモイルピリ
ジン O−t−ブチルオキシム(392mg)を得た(化合物1
44)。 実施例28(化合物145の製造) (Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−
3−シアノピリジンO−t−ブチルオキシム(350mg)、 5
0%m−クロロ過安息香酸(710mg)のクロロホルム(5mL)
溶液を50℃で6時間撹拌した。 反応液を室冷後、 亜硫酸
ナトリウム水溶液に注ぎ撹拌した。 クロロホルムで抽出
し、 抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、 飽和食塩
水で順次洗浄し、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮
し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2−(5−ブ
ロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−シアノピリジ
ンN−オキシド O−t−ブチルオキシム(120mg)を得
た(化合物145)。 実施例29(化合物152の製造) 2−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−シ
アノピリジン(217mg)、O−t−ブチルヒドロキシルア
ミン塩酸塩(158mg)、 ピロリジン(149mg)、 n−プロパノ
ール(4.0mL)の混合物を30分間加熱還流した。 反応液を
飽和食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。 抽出液を硫
酸水素カリウム水溶液、 飽和食塩水で順次洗浄後、 乾燥
(無水硫酸ナトリウム)、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精
製して、(Z)−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−カルバモイルピリジン O−t−ブチル
オキシム(251mg)を得た(化合物152)。
【0131】実施例30(化合物155の製造) 2−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベン
ゾイル)−3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジ
ン(1.45g)、O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩
(1.69g)、 ピロリジン(9.56g)のn−プロパノール(20mL)
溶液を1.5時間加熱還流した。 反応液を濃縮し、 水を加
え、 酢酸エチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗
浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、 濃縮し、 残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサ
ン)により精製して、(Z)−2−(5−クロロ−4−フル
オロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−(1,3−ジオ
キソラン−2−イル)ピリジン O−t−ブチルオキシ
ムと(Z)−2−〔5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−
(ピロリジン−1−イル)ベンゾイル〕−3−(1,3−ジ
オキソラン−2−イル)ピリジン O−t−ブチルオキ
シムの約2:1の混合物(540mg)を得た。 本混合物(470m
g)とp−トルエンスルホン酸一水和物(162mg)、 アセト
ン(9.0mL)、 水(3.5 mL)の混合物を14時間加熱還流した。
反応液を濃縮し、残渣に水を加え、 酢酸エチルで抽出し
た。 抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリ
ウム)後、 濃縮して油状物を得た。 本油状物をクロロホ
ルム(2.0mL)に溶かし、 室温で50%m−クロロ過安息香
酸(75mg)を加えた。 同温で8分間撹拌後、 反応液を亜硫
酸ナトリウム水溶液に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。 抽
出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥(無水硫酸ナトリウム)
後、 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(Z)−2
−(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾ
イル)−3−ホルミルピリジン O−t−ブチルオキシ
ム(230mg)を得た(化合物155)。 実施例31(化合物165、166の製造) 2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオベ
ンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチル
オキシム(0.51g; E/Z=1:1.4)、メタ過ヨウ素酸ナトリウ
ム(0.36g)、水(30mL)およびメタノール(50mL)の混合物
を50℃で8時間撹拌した。空冷後、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。続いて、
乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキ
サンで溶出)により精製し、2−(5−クロロ−2−ヒ
ドロキシ−4−メチルスルフィニルベンゾイル)−3−
ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオキシム〔Z体;
0.17g, E体; 0.18g〕を得た(化合物165、16
6)。
【0132】実施例32(化合物167の製造) 2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルチオベ
ンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチル
オキシム(1.82g; E/Z=1:1.4)、70% m−クロロ過安息
香酸(10.08g)およびクロロホルム(50mL)の混合物を室温
で8時間撹拌した。亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え
て反応を止め、 酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和重曹
水、水、飽和食塩水で順次洗浄した。乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣を酢酸エ
チルから結晶化させ、2−(5−クロロ−2−ヒドロキ
シ−4−メチルスルホニルベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシム
(1.54g; E/Z=1/1)を得た(化合物167)。 実施例33(化合物170の製造) 実施例5の無水酢酸の代わりにピバロイルクロリドを用
い、 同様の反応を行い、 (Z)−2−(5−ブロモ−4
−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロ
イロキシピリジン O−t−ブチルオキシムを得た(化
合物170)。 実施例34(化合物192の製造) 2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシメトキ
シベンゾイル)−3−ベンジルオキシピリジン(2.46
g)、濃塩酸(0.5mL)およびメタノール(50mL)の混合物を
5時間還流した。空冷後、酢酸エチルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で順次洗浄した。続いて、乾燥(無水
硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣を
O−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.23g)、ト
リエチルアミン(10mL)およびエタノール(50mL)と共に5
時間還流した。空冷後、酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄した。続いて、乾燥(無水硫
酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/ヘキサンで溶出)
により精製し、3−ベンジルオキシ−2−(5−ブロモ
−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジン
O−t−ブチルオキシム(1.98g; E/Z=3/1)を得た(化
合物192)。スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3); δ1.28&1.31(併せて9H,s), 5.10&5.15
(併せて2H,s), 6.76(1H,d,J=10.0Hz), 6.77-6.84&7.17-
7.38(併せて9H,m), 8.19&8.33-8.36〔併せて1H,それぞ
れdd(J=1.6&4.2Hz),m〕, 10.27&11.60(併せて1H,s).
【0133】実施例35(化合物176の製造) 2−(4,5−ジフルオロー2−メトキシメトキシベン
ゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン(7.18g)、シ
アン化カリウム(4.47g)およびDMSO(100mL)の混合物
を35-40℃で終夜撹拌した。酢酸エチル、水を加えて抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。続い
て、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル/
ヘキサンで溶出)により精製し、2−(4−シアノ−5
−フルオロ−2−メトキシメトキシベンゾイル)−3−
メトキシメトキシピリジンと原料(5:1)の混合物(7.05g)
を得た。この混合物(6.98g)にメタノール(100mL)、濃塩
酸(5mL)を加え、60℃で終夜撹拌した。空冷後、飽和重
曹水を用いて中和し、クロロホルムで抽出した。有機層
を乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下、溶媒を留
去し、残渣をイソプロピルエーテルで洗浄し、2−(4
−シアノ−5−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジンの粗結晶(4.59g)を得た。こ
の粗結晶をさらに精製することなく、実施例1に従って
オキシム化反応を行い、(Z)−2−(4−シアノ−5−
フルオロー2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
シピリジン O−t−ブチルオキシム(2.46g)を得た
(化合物176)。 実施例36(化合物180の製造) 実施例17のn−プロパノールの代わりにエタノールを
溶媒として用い、 2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベ
ンゾイル)−3−メトキシメチルピリジン(80mg)から、
(Z)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル)
−3−メトキシメチルピリジン O−t−ブチルオキシ
ム(60mg)を得た(化合物180)。 実施例37(化合物181、182の製造) 実施例1でトリエチルアミンを用いずに同様に反応を行
い、3−シアノ−2−(5−シアノ−2−ヒドロキシベ
ンゾイル)ピリジン(0.68g)から、 (Z)−3−シアノ−
2−(5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ピリジ
ン O−t−ブチルオキシム(0.29g)とその(E)体(0.
42g)を得た(化合物181、182)。
【0134】実施例38(化合物183、184の製
造) 実施例37と同様にして、3−シアノ−2−(2−メト
キシメトキシ−5−トリフルオロメトキシベンゾイル)
ピリジン(0.54g)から一挙に(Z)−3−シアノ−2−
(2−ヒドロキシ−5−トリフルオロメトキシベンゾイ
ル)ピリジンO−t−ブチルオキシム(0.17g)とその
(E)体(0.25g)を得た(化合物183、184)。同
様にして、化合物185、186、196、197、2
02、203を製造した。 実施例39(化合物192の製造) 化合物F−11(2.0g)と1N硫酸(5mL)のアセトン(50m
L)溶液を5時間還流した。空冷後、飽和重曹水を加えて
中和し、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥(無水
硫酸マグネシウム)後、溶媒濃縮した。残渣に、トリエ
チルアミン(2mL)、O−t−ブチルヒドロキシルアミン
塩酸塩(1.16g)とエタノール(20mL)を加え、5時間加熱
還流した。溶媒を留去後、クロロホルム、水を加えて抽
出し、有機層を乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、減圧
下、溶媒を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
(溶出溶媒: 酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、
(Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロ
キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−
ブチルオキシム(0.63g)を得た(化合物192)。
【0135】
【表24】
【0136】
【表25】
【0137】
【表26】
【0138】
【表27】
【0139】
【表28】
【0140】
【表29】
【0141】
【表30】
【0142】
【表31】
【0143】
【表32】
【0144】
【表33】
【0145】
【表34】
【0146】
【表35】
【0147】
【表36】
【0148】
【表37】
【0149】
【表38】
【0150】
【表39】
【0151】
【表40】
【0152】
【表41】
【0153】
【表42】
【0154】
【表43】
【0155】
【表44】
【0156】
【表45】
【0157】
【表46】
【0158】
【表47】
【0159】
【表48】
【0160】
【表49】
【0161】
【表50】
【0162】
【表51】
【0163】
【表52】
【0164】
【表53】
【0165】
【表54】
【0166】
【表55】
【0167】
【表56】
【0168】
【表57】
【0169】
【表58】
【0170】
【表59】
【0171】
【表60】
【0172】
【表60a】
【0173】つぎに化合物〔I〕の薬理効果を示す実験
例を挙げる。 実験例1 ラット大動脈標本における血管弛緩作用 テトラエチルアンモニウムクロリド(TEA)および塩
化バリウム(Ba)で惹起した収縮に対する作用 実験方法:雄性ウイスターラット(10ないし13週
齢)を用いて実験を行った。脱血後に大動脈を滴出し、
リング標本(5mm長)を作成した後に、 酸素(95%
2−5%CO2)付加クレブス溶液(36℃)を満たし
た液槽中に懸垂した。リング標本は一端を固定し、他端
を張力測定用トランスデューサー(日本光電)に接続
し、その張力を測定した。1時間の安定期間後にTEA
(30−45mM)とBa(0.3mM)を液槽に添加
し血管弛緩収縮を発生させた。収縮が定常状態に達した
(約15分後)のち、試験化合物を添加し、その弛緩作
用を調べた。 実験結果:〔表61〕、〔表62〕、〔表63〕に抑制
率で示す。これより、本発明化合物が血管弛緩作用を示
すことは明らかである。 実験例2 ラット大動脈標本における血管弛緩作用 塩化カリウム(KCl)で惹起した収縮に対する作用 実験方法:実験例1で用いたTEAとBaのかわりにK
Cl(80mM)を用いて実験を行った。その他の方法
は実験例1と同様である。 実験結果:〔表64〕、〔表65〕に抑制率で示す。こ
れより、本発明化合物の血管弛緩作用がカリウム・チャ
ネル開口作用に基づくことは明らかである。 実験例3 ラットでの降圧作用(テイルカフ法) 実験方法:高血圧自然発症ラット(SHR、雄、20な
いし23週齢)を36℃に加温し、テイルカフ法を用い
て非観血的に尾動脈の血圧を測定した。血圧は薬物経口
投与前、投与2時間および5時間後の計3回測定した。
試験化合物はアラビアゴムと懸濁し経口投与した。 実験結果:投与前血圧値に対する最大降圧作用を〔表6
6〕に%pre.で示す。 これより、本発明化合物が降
圧作用を示すことは明らかである。
【0174】実験例4 麻酔犬での冠血流量増加作用
(冠動脈内投与) 実験方法:ビーグル犬(10ないし12kg)をペント
バルビタールで麻酔した後、人工呼吸下で開胸した。左
冠動脈と左頚動脈との間に電磁流量計(日本光電)を装
着したバイパスを作成して冠血流量を測定した。試験化
合物は50%ポリエチレングリコール生理食塩水、50
%DMF生理食塩水あるいはDMFに溶解して、バイパ
スから冠動脈内投与した(30μg/dog)。 実験結果:投与前値に対する最大変化率(%of basal f
low)と持続時間〔作用が半減する時間(T1/2)で示
す。〕を〔表67〕に示す。これより、本発明化合物が
冠血流量増加作用を示すことは明らかである。
【0175】
【表61】
【0176】
【表62】
【0177】
【表63】
【0178】
【表64】
【0179】
【表65】
【0180】
【表66】
【0181】
【表67】
【0182】
【発明の効果】本発明によって、カリウム・チャネル開
口作用による狭心症、高血圧症等の循環器系疾患等の治
療剤として有用な新規ピリジン誘導体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ABU ACF ACJ ACL ACV 31/455 ABN C07D 213/61 213/65 213/73 213/80 213/82 213/85 213/89 405/04 213

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
    を、B環は置換されていてもよいピリジン環を、Qは水
    酸基、OQ1またはQ1(Q1は置換されていてもよい脂
    肪族炭化水素基を示す)を、nは0または1を示す。〕
    で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】ベンゼン環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シ
    アノ基、(3)ニトロ基、(4)アシル基、(5)置換されてい
    てもよいアミノ基、(6)置換されていてもよいアルコキ
    シ基、(7)エステル化またはアミド化されていてもよい
    カルボキシル基、(8)エステル化またはアミド化されて
    いてもよいスルフィン酸またはスルホン酸基、(9)置換
    されていてもよいメルカプト基、(10)置換されていても
    よい炭化水素基、(11)カルボニル基を介していてもよい
    2価の炭化水素基または(12)=N−O−N=である請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】ベンゼン環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シ
    アノ基、(3)ニトロ基、(4)アシル基、(5)置換されてい
    てもよいアミノ基、(6)置換されていてもよいアルコキ
    シ基、(7)置換されていてもよいメルカプト基または(8)
    置換されていてもよい炭化水素基である請求項1記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】ベンゼン環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シ
    アノ基、(3)ニトロ基、(4)C1-10アシル基、(5)低級ア
    ルキルで置換されていてもよいアミノ基、(6)ハロゲン
    で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(7)低級ア
    ルキルチオ基または(8)ハロゲンで置換されていてもよ
    い低級炭化水素基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】ベンゼン環がハロゲンおよび/またはシア
    ノ基で置換された請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】A環が式 【化2】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
    アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
    基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
    は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
    ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
    キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
    す。〕で表される環である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】ベンゼン環が電子吸引性基で置換されてい
    てもよい請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】A環が式 【化3】 〔式中、RxおよびRyはそれぞれ電子吸引性基を示
    す。〕で表される環である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】電子吸引性基がハロゲン、シアノ基、ニト
    ロ基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル
    基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ
    基またはC1-10アシル基である請求項7または8記載の
    化合物。
  10. 【請求項10】B環が置換されたピリジン環である請求
    項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】B環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シアノ
    基、(3)置換されていてもよいアミノ基、(4)アシル基、
    (5)エステル化またはアミド化されていてもよいカルボ
    キシル基、(6)置換されていてもよいアルコキシ基、(7)
    置換されていてもよいメルカプト基、(8)置換されてい
    てもよい炭化水素基または(9)OR2(R2は水素原子ま
    たは水酸基の保護基を示す)である請求項1または10
    記載の化合物。
  12. 【請求項12】B環の置換基が(1)ハロゲン、(2)シアノ
    基、(3)アミノ基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオ
    キソラン−2−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイ
    ルまたは低級アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコ
    キシ基、(7)低級アルキルチオ基、(8)ヒドロキシ、ヒド
    ロキシイミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換
    されていてもよい低級炭化水素基または(9)OR2(R2
    は水素原子または水酸基の保護基を示す)である請求項
    1または10記載の化合物。
  13. 【請求項13】ピリジン環が式 【化4】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
    ハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
    基またはハロゲノ低級アルキル基を、mおよびnはそれ
    ぞれ0または1を示す。〕で表される環である請求項1
    または10記載の化合物。
  14. 【請求項14】mが0である請求項13記載の化合物。
  15. 【請求項15】B環がハロゲン、低級アルコキシ基、低
    級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基およびOR
    2(R2は水素原子または水酸基の保護基を示す)から選
    ばれた1または2個で置換されていてもよいピリジン環
    である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】Z異性体である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】式 【化5】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
    を、R1は水素原子または置換されていてもよい脂肪族
    炭化水素基を、R2は水素原子または水酸基の保護基
    を、R3はハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低
    級アルキル基またはハロゲノ低級アルキル基を、nおよ
    びmはそれぞれ0または1を示す。〕で表される請求項
    1記載の化合物。
  18. 【請求項18】R3がハロゲン、低級アルコキシ基、低
    級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基である請求項1
    7記載の化合物。
  19. 【請求項19】R1が水素原子、C1-10アルキル基、C
    3-10アルケニル基、C3-10アルキニル基、C3-8シクロ
    アルキル基、C5-8シクロアルケニル基またはベンジル
    基である請求項17記載の化合物。
  20. 【請求項20】R1がt−ブチル基である請求項17記
    載の化合物。
  21. 【請求項21】mが0である請求項17記載の化合物。
  22. 【請求項22】A環が式 【化6】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
    アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
    基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
    は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
    ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
    キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
    す。〕で表される環である請求項17記載の化合物。
  23. 【請求項23】Raがハロゲン、シアノ基、ニトロ基、
    低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルキル基または低級
    アルキル基を、Rbが水素原子、ハロゲンまたは低級ア
    ルコキシ基である請求項22記載の化合物。
  24. 【請求項24】式 【化7】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
    を、R1は水素原子または置換されていてもよい脂肪族
    炭化水素基を、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)ア
    ミノ基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン
    −2−イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは
    低級アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、
    (7)低級アルキルチオ基または(8)ヒドロキシ、ヒドロキ
    シイミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換され
    ていてもよい低級炭化水素基を、YはOまたはCH
    2を、nは0または1を、qは0ないし2の整数を示
    す。〕で表される請求項1記載の化合物。
  25. 【請求項25】nが1である請求項24記載の化合物。
  26. 【請求項26】qが0または1である請求項24記載の
    化合物。
  27. 【請求項27】R4がハロゲン、低級アルキル基または
    低級アルコキシ基である請求項24記載の化合物。
  28. 【請求項28】R1が分枝状C3-8アルキル基またはシク
    ロアルキル基である請求項24記載の化合物。
  29. 【請求項29】R1がt−ブチル基である請求項24記
    載の化合物。
  30. 【請求項30】A環が式 【化8】 〔式中、Raはハロゲン、シアノ基、ニトロ基、C1-10
    アシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ
    基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキル基また
    は低級炭化水素基を、Rbは水素原子、ハロゲン、シア
    ノ基、ニトロ基、C1-10アシル基、アミノ基、低級アル
    キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
    基、低級炭化水素基またはハロゲノ低級アルキル基を示
    す。〕で表される環である請求項24記載の化合物。
  31. 【請求項31】Raがハロゲン、シアノ基、ニトロ基、
    低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルキル基または低級
    アルキル基を、Rbは水素原子、ハロゲンまたは低級ア
    ルコキシ基である請求項30記載の化合物。
  32. 【請求項32】(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオ
    ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリ
    ジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくは
    その塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−
    ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N
    −オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
    (Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヒドロ
    キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
    シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
    −2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベン
    ゾイル)−3−ヒドロキシピリジン O−t−ブチルオ
    キシムもしくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4
    −シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキ
    シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムも
    しくはその塩、(Z)−2−(5−クロロ−4−シアノ
    −2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
    ン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはそ
    の塩、(Z)−2−(5−シアノ−4−クロロ−2−ヒ
    ドロキシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−
    オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
    (Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロ
    キシベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキ
    シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
    −2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t
    −ブチルオキシムもしくはその塩、または(Z)−2−
    (5−フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ヒドロキシピリジン N−オキシド O−t
    −ブチルオキシムもしくはその塩である請求項1記載の
    化合物。
  33. 【請求項33】(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオ
    ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリ
    ジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくは
    その塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ−2−
    ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N
    −オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
    (Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヒドロ
    キシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキ
    シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
    −2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベン
    ゾイル)−3−アセトキシピリジン O−t−ブチルオ
    キシムもしくはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4
    −シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキ
    シピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムも
    しくはその塩、(Z)−2−(5−クロロ−4−シアノ
    −2−ヒドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジ
    ン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはそ
    の塩、(Z)−2−(5−シアノ−4−クロロ−2−ヒ
    ドロキシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−
    オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、
    (Z)−2−(5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロ
    キシベンゾイル)−3−アセトキシピリジン N−オキ
    シド O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)
    −2−(4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド O−t
    −ブチルオキシムもしくはその塩、または(Z)−2−
    (5−フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−アセトキシピリジン N−オキシド O−t
    −ブチルオキシムもしくはその塩である請求項1記載の
    化合物。
  34. 【請求項34】(Z)−2−(5−クロロ−4−フルオ
    ロ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシ
    ピリジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもし
    くはその塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−クロロ−
    2−ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリ
    ジン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくは
    その塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−フルオロ−2
    −ヒドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジ
    ン N−オキシド O−t−ブチルオキシムもしくはそ
    の塩、(Z)−2−(5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒ
    ドロキシベンゾイル)−3−ピバロイロキシピリジン
    O−t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
    (5−ブロモ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
    −t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
    (5−クロロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
    −t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
    (5−シアノ−4−クロロ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
    −t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
    (5−シアノ−4−フルオロ−2−ヒドロキシベンゾイ
    ル)−3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O
    −t−ブチルオキシムもしくはその塩、(Z)−2−
    (4,5−ジシアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−3
    −ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t−ブ
    チルオキシムもしくはその塩、または(Z)−2−(5
    −フルオロ−4−シアノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
    −3−ピバロイロキシピリジン N−オキシド O−t
    −ブチルオキシムもしくはその塩である請求項1記載の
    化合物。
  35. 【請求項35】式 【化9】 〔式中、A環はさらに置換されていてもよいベンゼン環
    を、B'環は置換されたピリジン環を、nは0または1
    を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  36. 【請求項36】B'環が式 【化10】 〔式中、R2は水素原子または水酸基の保護基を、R3
    ハロゲン、シアノ基、低級アルコキシ基、低級アルキル
    基またはハロゲノ低級アルキル基を、nおよびmはそれ
    ぞれ0または1を示す。〕で表される環である請求項3
    5記載の化合物。
  37. 【請求項37】B'環が式 【化11】 〔式中、R4は(1)ハロゲン、(2)シアノ基、(3)アミノ
    基、(4)C1-10アシルまたは1,3−ジオキソラン−2
    −イル基、(5)カルボキシル、カルバモイルまたは低級
    アルコキシカルボニル基、(6)低級アルコキシ基、(7)低
    級アルキルチオ基または(8)ヒドロキシ、ヒドロキシイ
    ミノ、ハロゲンまたは低級アルコキシ基で置換されてい
    てもよい低級炭化水素基を、nは0または1を、rは1
    または2を示す。〕で表される環である請求項35記載
    の化合物。
  38. 【請求項38】式 【化12】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と式 Q−NH2 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物の製造方法。
  39. 【請求項39】請求項1記載の化合物を含有してなる循
    環器系疾患治療剤。
  40. 【請求項40】循環器系疾患が狭心症である請求項39
    記載の治療剤。
  41. 【請求項41】循環器系疾患が高血圧症である請求項3
    9記載の治療剤。
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WO2002002527A1 (en) * 2000-07-05 2002-01-10 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Benzoylpyridine derivative or its salt, fungicide containing it as an active ingredient, its production process and intermediate for producing it

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