JPH0730977B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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JPH0730977B2
JPH0730977B2 JP24137188A JP24137188A JPH0730977B2 JP H0730977 B2 JPH0730977 B2 JP H0730977B2 JP 24137188 A JP24137188 A JP 24137188A JP 24137188 A JP24137188 A JP 24137188A JP H0730977 B2 JPH0730977 B2 JP H0730977B2
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清 佐久間
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、冷媒サイクルに蓄熱槽を設けたヒートポン
プ装置の改良に関するものである。
【従来の技術】
第11図、第12図は例えば、特開昭62−175559号公報に示
されている蓄熱槽を利用したヒートポンプ装置の冷媒回
路構成図である。第11図、第12図において、1は圧縮
機、2は暖房運転時に凝縮器となる室内熱交換器、3お
よび3aは膨張弁または毛細管のような第1および第2の
減圧装置、4は暖房運転時に蒸発器となる室外熱交換
器、5は蓄熱槽6に相変化温度が0〜30℃の間にある蓄
熱材7とともに内蔵された蓄熱用熱交換器、8〜11は第
1〜第4の開閉弁、12は第1の冷媒回路、13は第2の冷
媒回路、14は除霜用冷媒回路である。そして、圧縮機1
と室内熱交換器2と第1の減圧装置3と室外熱交換器4
とが環状に接続されて冷凍サイクルが構成されている。
この冷凍サイクルは、暖房運転時における室内熱交換器
2の出口側と室外熱交換器4の出口側との間に、第1の
開閉弁8,蓄熱用交換器5,第1の減圧装置3および室外熱
交換器4をこの順に接続した第1の冷媒回路12と、第2
の開閉弁9および第2の減圧装置3aをこの順に接続した
第2の冷媒回路13とが並列に接続されている。また、第
1,第2の冷媒回路12,13が室外熱交換器4の出口側で合
流した部分が第3の開閉弁10を介して圧縮機1の吸入側
に接続され、さらに第1の開閉弁8と蓄熱用熱交換器5
の間が第4の開閉弁11を介して圧縮機1の吸入側に接続
される除霜用冷媒回路14が具備されている。 次に、このヒートポンプ装置の冷媒回路の動作について
説明する。 まず、第11図に示す暖房運転時は、第1,第3の開閉弁8,
10が開き、第2,第4の開閉弁9,11が閉じる。そして、冷
媒は第11図に実線矢印で示すように流れ、圧縮機1から
出た高温高圧の冷媒ガスが凝縮器となる室内熱交換器2
に送られ、ここで暖房のため放熱し、凝縮液化する。暖
房効果を発揮し室内熱交換器2を出た40℃前後の冷媒液
は、第1の冷媒回路12を通り第1の開閉弁8から蓄熱槽
6内の蓄熱用熱交換器5に送られ、蓄熱槽6内に充填さ
れている相変化温度が0〜30℃の間にある蓄熱材7を加
熱しこれに蓄熱する。蓄熱用熱交換器5を出た冷媒液
は、第1の減圧装置3を通って減圧され、低温,低圧と
なった後、蒸発器となる室外熱交換器4に送られて蒸発
する。蒸発した冷媒ガスは第3の開閉弁10を通って圧縮
機1に戻るサイクルを繰り返す。この運転において、外
気温が低く冷媒の蒸発温度が0℃以下になる場合には、
室外熱交換器4の伝熱面に霜が付着し、暖房能力の低下
をきたす。このため霜を取り除く除霜運転が必要にな
り、この運転が次に行われる。 除霜運転時は、第1,第3の開閉弁8,10が閉じ、第2,第4
の開閉弁9,11が開き、冷媒は第12図に実線矢印で示すよ
うに流れ、圧縮機1から出た高温,高圧の冷媒ガスが室
内熱交換器2に送られ、ここで放熱して暖房が行われ
る。しかし、冷媒ガスは、その暖房効果をすべて発揮せ
ず、一部に冷媒ガスを残した気液混合状態で、第2の冷
媒回路13を通り、第2の開閉弁9から第2の減圧装置3a
に送られる。ここで、ガス,液2相の冷媒ガスは中間圧
力まで減圧され、例えば凝縮温度が10℃〜20℃程度の状
態になって室外熱交換器4に送られ、ここで放熱するこ
とで全体が凝縮して冷媒液となる。この放熱によって室
外熱交換器4に付着していた霜が融かされた除霜が行わ
れる。室外熱交換器4を出た冷媒液は第1の冷媒回路12
の第1の減圧装置3を通り、低温,低圧となって蓄熱槽
6内の蓄熱用熱交換器5に送られる。ここで冷媒液は蓄
熱材7から吸熱し蒸発して冷媒ガスとなり、除霜用冷媒
回路14を通り第4の開閉弁11を経て圧縮機1に戻り、除
霜が完了するまで続けられる。除霜完了時には、第1〜
第4の開閉弁8〜11が上記暖房運転状態に戻り、暖房運
転が再開される。
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のヒートポンプ装置で暖房運転時に、
圧縮機、凝縮器となる室内熱交換器、蓄熱材とともに蓄
熱槽に内蔵された蓄熱用熱交換器、第1の減圧装置およ
び蒸発器となる室外熱交換器を環状に接続し、この順に
冷媒を循環させて上記蓄熱槽に蓄熱させ、除霜運転時に
は、圧縮機、室内熱交換器、第2の減圧装置、室外熱交
換器、第1の減圧装置および蓄熱用熱交換器を環状に接
続し、この順に冷媒を循環させて蓄熱槽に蓄熱された熱
を冷媒の蒸発熱源として用いており、実際の除霜運転が
非定常運転であるため、冷媒の制御がむずかしく、室外
熱交換器に温度の高い冷媒が多く流れて放熱ロスが増大
し、暖房能力が確保できなかったり、また室外熱交換器
に温度の低い冷媒が少なく流れて、除霜時間が長くなり
効率を落としたりするという問題点があった。また、暖
房運転時に室内熱交換器を出た冷媒は室外熱交換器を経
てすべて蓄熱用熱交換器に入り、ここで蓄熱材と熱交換
して蓄熱するため、除霜運転から暖房運転に切り換えた
時には蓄熱槽の蓄熱材が除霜運転時に吸熱され固化して
低温になっていることにより、室内熱交換器を出た冷媒
は蓄熱槽に内蔵された熱交換器で熱を奪われ高圧が低下
し、蓄熱が完了するまで高圧が上昇せず、この間は暖房
能力の低下を招いているという問題点があった。 この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、効率のよい除霜,暖房運転における蓄熱時
の暖房能力の低下を防ぐことができるヒートポンプ装置
を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記のような冷凍サイクルを有するヒート
ポンプ装置において、圧縮機の吸入冷媒のスーパーヒー
トを検出するスーパーヒート検出部と、このスーパーヒ
ート検出部の検出値に応じて第1の減圧装置の絞り量を
変える減圧量制御部とを備えたものである。
【作用】
この発明における空気調和機は、スーパーヒート検出部
の検出値に応じ減圧量制御部で第1の減圧装置を制御す
ることにより、圧縮機の吸入スーパーヒートが目標値に
安定するので、圧縮機の液圧縮や異常温度上昇を生ずる
ような冷媒循環量の過不足による不具合をなくすことが
できる。
【実施例】
以下、この発明の第1実施例を第1図ないし第3図につ
いて説明する。 第1図はこの発明の第1実施例によるヒートポンプ装置
の冷媒回路構成図である。第1図において1は圧縮機、
2は室内熱交換器、3および3aは第1および第2の減圧
装置、4は室外熱交換器、5は蓄熱槽6に相変化温度が
0〜30℃間にある蓄熱材7と共に内蔵された蓄熱用熱交
換器、8〜11は第1〜第4の開閉弁、12は第1の冷媒回
路、13は第2の冷媒回路、14は除霜用冷媒回路であり、
第1の冷媒回路12と第2の冷媒回路13は室内熱交換器2
の暖房運転時の出口側と室外熱交換器4の暖房運転時出
口側との間に並列に接続されており、以上の構成は第11
図,第12図に示す従来のものと同様である。 また、第1図において、20は室外熱交換器4の除霜運転
時の入口近傍に設けられ、その入口部における冷媒の圧
力Pmを検出する圧力検出部、21は圧力検出部20で検出し
た圧力Pmの大小に応じて第2の減圧装置3aの絞り量を変
える第2の減圧量制御部、22は圧縮機1の吸入配管近傍
にけられ吸入冷媒のスーパーヒートS.H.を検出するスー
パーヒート検出部であり、この検出部22は、圧縮機1へ
の吸入冷媒の圧力検出部23および上記吸入冷媒の温度検
出部24を備え、圧力検出部23で検出された吸入圧力に相
当する冷媒飽和温度T1と、温度検出部24で検出された吸
入冷媒温度T2とにより、スーパーヒートがS.H.=T2−T1
によって求められるものである。25はスーパーヒート検
出部22で検出したスーパーヒート量に応じて第1の減圧
装置3の絞り量を変える第1の減圧量制御部である。 第2図は、室外熱交換器4近傍の圧力Pmの大小によるこ
の実施例のヒートポンプ装置の除霜運転状態を示すモリ
エル線図である。第2図において、Pm=P0の場合には線
Aに示す運転状態であり、この時第1の凝縮器となる室
内熱交換器2では暖房能力QHが発揮され、第2の凝縮器
となる室外熱交換器4では除霜用能力QDが発揮される。
Pm=P0の時の暖房能力QHによって除霜運転中の必要暖房
能力が満足し、また除霜用能力QDによって所定時間で除
霜運転が終了するヒートポンプ装置において、Pm=PL
P0となる低い圧力で除霜運転すると、室外熱交換器4の
管内温度Tin(P1に相当する冷媒飽和温度)と、室外熱
交換器4の管外温度Tout(除霜運転中は霜層であるので
ほぼ0℃)との温度差ΔT=Tin−Toutが小さくなるた
めに、第2図に線Bで示すように除霜用能力QDが減少
し、第2の凝縮器である室外熱交換器4の凝縮能力が低
下する分トータルの凝縮能力が低下するので、第1の凝
縮器である室内熱交換器2の冷媒圧力が上昇することと
も相まって暖房能力QHが増加する。しかし、除霜用能力
QDが少ない分除霜所要時間が長くなってしまい、極端な
場合には蓄熱槽6に蓄えられた熱量を使い尽しても霜が
残ってしまうなど、見かけ上暖房能力が増加しても効果
がない。逆に、Pm=PM>P0なる高い圧力で除霜運転する
と、第2図に線Cで示すように、Pm=PL<P0の場合とは
正反対に除霜用能力QDが増加する分除霜所要時間は短く
できるが、除霜運転中の暖房能力QHが確保できず、快適
な住居空間を得ることができない。上述したように、Pm
の大小はこの実施例のようなヒートポンプ装置の運転性
能を大きく左右する。 そこで、この実施例ではPm=P0になるような制御を付加
することによって、適正な暖房能力QHと除霜用能力QD
確保できるようにしたものである。 このような制御を、第3図に示す制御フローチャートに
ついて以下に説明する。 暖房運転によって室外熱交換器4の着霜が進むと、除霜
運転が開始31される。この運転開始31時に、第1の減圧
量制御部25は第1の減圧装置3を初期絞り量L1に設定32
し、第2の減圧量制御部21は第2減圧装置3aを初期絞り
量L2に設定33する。以後、適宜の時間t0経過34後に、ス
ーパーヒート検出部22で吸入スーパーヒートS.H.を検出
35し、目標スーパーヒートS.H.0に対し適当な範囲内で
安定域を設け、その上限値をS.H.1、下限値をS.H.2とお
けば(S.H.2≦S.H.0≦S.H.1)となる。S.H.>S.H.1の時
36には第1の減圧量制御部25は第1の減圧装置3に絞り
値を適当量開き気味になるように指令37し、逆にS.H.<
S.H.2の時38には第1の減圧装置3に絞り値を適当量絞
り気味になるように指令39する。なお、S.H.2≦S.H.≦
S.H.1の場合には第1の減圧装置3の絞りは固定する。
続いて、圧力検出部20によって室外熱交換器4近傍の冷
媒圧力Pmを検出40し、目標圧力P0に対し上限値P1と下限
値P2の間に適当な安定値を設け(PL<P2≦P0≦P1<Puと
する。)る。そして、Pm>P1の時41には第2の減圧量制
御部21は第2の減圧装置3aに絞り値を適当量絞り気味に
なるように指令42し、逆にPm<P2の時43には絞り値を適
当量開き気味になるように指令44する。なお、P2≦Pm≦
P1の場合には第2の減圧装置3aの絞りは固定する。そし
て、除霜終了が判定45されるまで、適当時間t0ごとに上
記35〜44を繰り返してスーパーヒートS.H.、室外熱交換
器4内圧力Pmを各々の目標値近傍へ安定させることで、
常に冷媒循環量を過不足なく制御しながら適正な暖房能
力QHと除霜用能力QDで除霜運転が行える。 次に、この発明の第2の実施例を第4図ないし第6図に
ついて説明する。 第4図は第2の実施例によるヒートポンプ装置の冷媒回
路構成図であり、第4図において第1図と同一符号は同
一または相当部分を示す。この第2の実施例は、室内熱
交換器2の除霜運転時の出口近傍に圧力検出部20を設
け、この圧力検出部20で上記出口部における冷媒の圧力
PDを検出し、この圧力PDの大小に応じて第2の減圧量制
御部21によって第2の減圧装置3aの絞り量を変えるよう
にしたことが、上述した第1図に示すものと異なるだけ
である。 第5図は、室内熱交換器2の入口近傍の圧力PDの大小に
よる第2の実施例の除霜運転状態を示すモリエル線図で
ある。第5図におて、PD=P0の場合には線Aに示す運転
状態であり、この時第1の凝縮器となる室内熱交換器2
では暖房能力QHが、第2の凝縮器となる室外熱交換器4
では除霜用能力QDがそれぞれ発揮される。PD=P0の時の
暖房能力QHによって除霜運転中の必要暖房能力が満足
し、また除霜用能力QDによって所定時間で除霜運転が終
了するヒートポンプ装置において、PD=PLP0なる低い圧
力で除霜運転すると、真空熱交換器2の温度(P2に相当
する冷媒飽和温度)と、室内空気温度との温度差が小さ
くなるために、第5図に線Cで示すように暖房能力QH
減少し、必要な能力を確保できず、快適な居住空間を得
ることができない。また除霜能力QDが増加する分、除霜
時間は短くできるが室外熱交換器4の各部の除霜を均一
に同時に完了させることが不可能であるため、除霜完了
部分から外気への放熱量が増加し、効率の悪い運転をす
ることになる。逆に、PD=PH>P0なる高い圧力で除霜運
転すると、第5図に線Bで示すように暖房能力QHは増加
するが、除霜用能力QDが減少し、除霜所要時間が長くな
ってしまい、蓄熱槽6に蓄えられた熱量を使い尽くして
も霜が残ってしまい暖房運転時の能力低下を生ずること
になる。上記のように、PDの大小はこの実施例のような
ヒートポンプ装置の運転性能を大きく左右する。 そこで、この実施例では、PD=P0になるような制御を付
加することによって、適正な暖房能力QHと除霜用能力QD
を確保できるようにしたものである。 上記のような制御は、第6図に示す制御フローチャート
によって第3図に示す除霜運転時の制御とほぼ同様に行
い、スーパーヒートS.H.、室内熱交換器2出口の圧力を
各々の目標値近傍へ安定させることで、常に冷媒循環量
を過不足なく制御しながら、適正な暖房能力QHと除霜用
能力QDで除霜運転が行える。 第7図および第8図は第3の実施例によるヒートポンプ
装置の暖房運転時および除霜運転時の冷媒回路構成図で
ある。第7図および第8図において、第1図と同一符号
は同一又は相当部分を示し、3bは第1の冷媒回路12の室
内熱交換器2と蓄熱用熱交換器5との間に、第1の開閉
弁8と除霜用冷媒回路14接続点との間に配置して設けら
れた第3の減圧装置、46は室内熱交換器2の出口近傍に
設けられ室内熱交換器2出口部のサブクールS.C.を検出
するサブクール検出部であり、この検出部46は、スーパ
ーヒート検出部22と同様に圧力検出部47および温度検出
部48を備え、圧力検出部47で検出された圧力に相当する
飽和温度T3と温度検出部48で検出された温度T4とによ
り、サブクールS.C.が、S.C.=T3−T4によって求められ
る。49はサブクール検出部46で検出したサブクール量に
応じて第3の減圧装置3bの絞り量を変える第3の減圧量
制御部である。なお、第3の実施例の上述した以外の構
成は、第1の実施例と同様である。 上記のように構成された第3の実施例によるヒートポン
プ装置の除霜運転は、第8図に示すように従来のヒート
ポンプ装置の第12図に示した除霜運転の動作と同様であ
る。 そして、除霜が完了すると、第1,第3の開閉弁8,10が開
き、第2,第4の開閉弁9,11が閉じ、冷媒は第1図の実線
矢印に示すように流れ、暖房運転が開始される。 第9図は従来例と第3の実施例との暖房運転時における
リモエル線図を示している。従来例では高温、高圧の冷
媒が蓄熱槽6内に流れ込み、とくに除霜運転から暖房運
転に切り換わる時、蓄熱材7と蓄熱槽6に流れ込んだ冷
媒との温度差が大きく、この冷媒は熱を奪われて高圧が
低下し、室内熱交換器2出口がガス液2相域になってい
るため、第9図の破線に示すように、エンタルピ差がと
れず暖房能力が低下してしまう。暖房能力の低下を防ぐ
には、冷媒の高圧を防ぐことが必要である。このために
は室内熱交換器2出口の冷媒が常に液となるようにサブ
クールS.C.をつける制御を行うことである。しかし、従
来例で、単純に第1の減圧装置の絞り量を絞り気味にす
ると、サブクールS.C.がつき高圧は上昇するが、低圧が
低下してしまい、スーパーヒートS.H.が大きくつきすぎ
逆の能力がさらに低下してしまう。そこで、第3の実施
例では、第7図と第9図の実線とに示すように、室内熱
交換器2出口と蓄熱槽6との間に第3の減圧装置3bを設
け、これの絞り量を制御することにより、室内熱交換器
2出口が常に液となるようにサブクールS.C.をつける運
転ができ、しかも蓄熱槽6内に流れ込む冷媒が高温、高
圧状態ではなく、中間のある圧力、温度となり、蓄熱槽
6内での熱交換器量の制御も併せてできるようにする。
そして、圧縮機1の吸入スーパーヒートS.H.は、第1の
減圧装置3の絞り量を第1の実施例と同様にして制御す
ることができ、サブクールS.C.とスーパーヒートS.H.の
両方を最適に保つ運転が実現できる。 このような制御を第10図に示す制御フローチャートにつ
いて以下に説明する。 除霜運転が終了すると暖房運転が開始51されると、第1,
第3の減圧装置3,3bの絞り量を、制御部25,49によって
初期値に設定52,53する。以後、適宜の時間T0経過54後
に、第1の実施例と同様にスーパーヒート検出部22で吸
入スーパーヒートS.H.を検出55し、目標スーパーヒート
S.H.0に対し適当な範囲で安定域を設け、この安定域に
第1の減圧装置3を制御する。続いてサブクール検出部
46で室内熱交換器2出口のサブクールS.C.を検出60し、
目標サブクールS.C.0に対しスーパーヒートと同様に適
当な範囲で安定値を設け、その上限値をS.C.1,下限値を
S.C.2とおけば(S.C.2≦S.C.0≦S.C.1)とな。S.C.>S.
C.161の時61には第3の制御部49は第3の減圧装置3bに
絞り量を適当値開き気味になるように指令62し、逆にS.
C.<S.C.2の時63には第3の減圧装置3bに絞り量を適当
値絞り気味になるように指令64する。なお、S.C.2≦S.
C.≦S.C.1の場合には第3の減圧装置3bの絞り量の制御
を繰り返し、スーパーヒートS.H.、サブクールS.C.を最
適に保つことにより、冷媒の高,低圧を一定に維持で
き、蓄熱時における暖房能力の低下を防ぐことができ
る。 なお、上記実施例では、スーパーヒート検出部の検出手
段として冷媒の圧力と温度から演算によってスーパーヒ
ートを求めたが、この発明はスーパーヒートを求める手
段を求める手段を問わない。また、この発明は、スーパ
ーヒート、サブクール、室外または室内熱交換器の冷媒
圧力を求める手段も、PID制御など、スーパーヒート、
室外また室内熱交換器の圧力の安定が図れれば、その手
段を問わない。 さらに、この発明は、第1実施例による第2の減圧装置
の減圧制御部と、第3実施例による第3の減圧装置の減
圧量制御部とを1つのヒートポンプ装置に組み込むな
ど、スーパーヒートを検出して第1の減圧装置を絞り量
の制御に加え、第2,第3の減圧装置の両方の絞り量の制
御を行うヒートポンプ装置にしてもよい。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、スーパーヒー
ト検出部の検出値に応じ、減圧量制御部で第1の減圧装
置を制御することにより、圧縮機の吸入スーパーヒート
が目標値に安定するので、圧縮機の液圧縮や異常温度上
昇を生ずるような冷媒循環量の過不足による不具合をな
くすことができ、第1,第2実施例のように、除霜運転中
に、圧力検出部の検出値に応じ、第2の減圧量制御部で
第2の減圧装置を制御することにより、室外熱交換器ま
たは室内熱交換器出口の冷媒圧力が目標値に安定するの
で、室内熱交換器による暖房能力を発揮しながら適正な
時間で除霜を完了させることができ、また第3実施例の
ように、冷凍サイクルの室内交換器と蓄熱用熱交換器と
の間に開閉弁を介して設けた第3の減圧装置を室内熱交
換器出口のサブクールが目標値に安定するように第3の
減圧制御部で制御することにより、暖房運転の蓄熱時に
冷媒の高,低圧を一定に維持することができて暖房能力
の低下を防ぐことができるなど、効率のよい除霜,暖房
運転ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例によるヒートポンプ装置
の冷媒回路構成図、第2図は同実施例による除霜運転時
のモリエル線図、第3図は同実施例による除霜運転時の
フローチャート、第4図はこの発明の第2実施例による
ヒートポンプ装置の冷媒回路構成図、第5図は同実施例
による除霜運転時のモリエル線図、第6図は同実施例に
よる除霜運転時のフローチャート、第7図および第8図
はこの発明の第3実施例によるヒートポンプ装置の暖房
運転時および除霜運転の冷媒回路図、第9図は同実施例
による暖房運転時のモリエル線図、第10図は同実施例に
よる暖房運転時のフローチャート、第11図および第12図
は従来例のヒートポンプ装置の暖房運転時および除霜運
転時の冷媒回路構成図である。 1……圧縮機、2……室内熱交換器、3,3a,3b……第1,
第2,第3の減圧装置、4……室外熱交換器、5……蓄熱
用熱交換器、6……蓄熱槽、7……蓄熱材、8,9,10,11
……第1,第2,第3,第4の開閉弁、12……第1の冷媒回
路、13……第2の冷媒回路、14……除霜用冷媒回路、20
……圧力検出部、21……第2の減圧量制御部、22……ス
ーパーヒート検出部、25……第1の減圧量制御部、46…
…サブクール検出部、49……第3の減圧量制御部。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】暖房運転時には、圧縮機、凝縮機となる室
    内熱交換器、蓄熱材とともに蓄熱槽に内蔵された蓄熱用
    熱交換器、第1の減圧装置、および蒸発器となる室外熱
    交換器を環状に接続し、この順に冷媒を循環させて上記
    蓄熱槽に蓄熱させ、除霜運転時には、上記圧縮機、蒸気
    室内熱交換器、第2の減圧装置、上記室外熱交換器、第
    1の減圧装置および上記蓄熱用熱交換器を環状に接続
    し、この順に冷媒を循環させて上記蓄熱槽に蓄熱された
    熱を冷媒の蒸発熱源として用いる冷凍サイクルを有した
    ヒートポンプ装置において、上記圧縮機の吸入配管の近
    傍に設けられ吸入冷媒のスーパーヒートを検出するスー
    パーヒート検出部と、このスーパーヒート検出部の検出
    値に応じて第1の減圧装置の絞り量を変える減圧量制御
    部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】室外熱交換器の除霜運転時の入口近傍に設
    けられこの入口部の冷媒圧力を検出する圧力検出部と、
    この圧力検出部の検出値に応じて第2の減圧装置の絞り
    量を変える第2の減圧量制御部とを具備させた請求項
    (1)記載のヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】室内交換器の除霜運転時の出口近傍に設け
    られこの出口部の冷媒圧力を検出する圧力検出部と、こ
    の圧力検出部の検出値に応じて第2の減圧装置の絞り量
    を変える第2の減圧量制御部とを具備させた請求項
    (1)記載のヒートポンプ装置。
  4. 【請求項4】暖房運転時に環状に接続される冷媒回路の
    室内熱交換器と蓄熱用熱交換器との間に開閉弁を介して
    設けられた第3の減圧装置と、室内熱交換器の暖房運転
    時の出口近傍に設けられこの出口部のサブクールを検出
    するサブクール検出部と、このサブクール検出部の検出
    値に応じて第3の減圧装置の絞り量を変えるサブクール
    検出部とを具備させた請求項(1)記載のヒートポンプ
    装置。
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