JPH07309709A - 義歯安定剤 - Google Patents

義歯安定剤

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JPH07309709A
JPH07309709A JP6129605A JP12960594A JPH07309709A JP H07309709 A JPH07309709 A JP H07309709A JP 6129605 A JP6129605 A JP 6129605A JP 12960594 A JP12960594 A JP 12960594A JP H07309709 A JPH07309709 A JP H07309709A
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JP
Japan
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vinyl acetate
acetate resin
polymerization
denture
average degree
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JP6129605A
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English (en)
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Toshiyuki Ozawa
利之 小沢
Takashi Watanabe
貴史 渡辺
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用前のチューブからの押出し性に優れ、か
つ使用後の義歯床からの剥離性にも優れている上、低温
保存しても液分離することがなく、保存安定性に優れた
義歯安定剤を得る。 【構成】 けん化時の分裂数K値が2.5〜5.0×1
-4となる範囲の分枝状態であり、平均重合度が800
〜3000で、かつ目開き180μmの篩上で60%以
上の残留量である粒度を有する酢酸ビニル樹脂40〜8
0重量%とポリプロピレンオキサイド系重合体0.5〜
20重量%とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブからの押出し
性及び義歯床からの剥離性に優れている上、低温保存時
の液分離が改善され、低温保存安定性に優れた義歯安定
剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】日本は
既に高齢化社会の前半に突入しており、それと共に義歯
人口も年々増加し、現在、その数は2000万人とも言
われているが、総義歯使用者の調査結果によると、義歯
の維持安定や咀嚼に関する不満の多いことが指摘されて
いる。
【0003】一方、義歯安定剤の主機能は、義歯床と口
腔粘膜との隙間を埋めることにより義歯を固定化させる
ことであり、その結果、義歯が落ちなくなって良く噛め
るようになる上、食事の際に食べカスが入り難くなり、
話し易くなるなどの効果がある。それ故、義歯安定剤
は、乳歯・永久歯に続く第3の歯と言われ、義歯の快適
性向上をサポートする医療用具としてその市場は年々増
加している。
【0004】現在市販されている義歯安定剤は、義歯の
維持安定に関する作用機構の違いにより密着タイプと粘
着タイプの2種類に大別できる。前者の密着タイプの義
歯安定剤は、別名クッションタイプとも呼ばれ、主に酢
酸ビニル樹脂を主基剤とするもので、製剤が義歯と口腔
粘膜との隙間を埋めて中の空気を追い出して吸盤のよう
に義歯を密着固定させるものである。また、後者の粘着
タイプの義歯安定剤は、水溶性高分子化合物を口腔内の
唾液で膨潤させ、その粘着力によって義歯の維持安定を
図るものである。
【0005】上記2種類の中でも密着タイプの義歯安定
剤は、製剤の溶け出しによる違和感が少なく、使用中に
義歯を外して水洗いができ、しかも連続して2〜3日間
の使用が可能であるなど粘着タイプにはない優れた特徴
を有しており、このため日本ではこのタイプが主流を占
めている。
【0006】しかしながら、密着タイプの義歯安定剤
は、上述の如く機能性には優れているものの、主成分で
ある酢酸ビニル樹脂が無定形高分子化合物で30〜35
℃にガラス転移点を持つため、前記温度以上では低弾性
であり、前記温度以下では高弾性であるという性質を有
する結果、口腔内装着時(37℃前後の温度条件下)に
は流動し易いが、低温(20℃以下の温度条件下)にな
ると製剤がチューブから非常に押し出し難くなる上、低
温下で保存すると、酢酸ビニル樹脂が収縮して液分が系
外に押し出されるため液分離が起こり、製剤が濡れて義
歯床に付かなくなるという欠点があった。更に、酢酸ビ
ニル樹脂とレジン床のポリメチルメタアクリレート樹脂
とは親和性が高いため接着性も良いが、逆に剥離性に課
題があり、このため使用後に義歯床から剥し難いという
欠点もあり、使用性の改善が課題となっている。
【0007】この場合、酢酸ビニル樹脂を主基剤とする
密着タイプの義歯安定剤は、機能性と使用性、具体的に
は接着性(機能性)と剥離性(使用性)、弾力性(機能
性)と押出し性(使用性)などは相反する技術関係にあ
り、両者を同時に満足することは難しい。従って、機能
性と使用性とのバランスをとるための検討が行われ、下
記のような種々の提案がなされている。 (1)特公昭60−21123号公報 重合度400〜1000の酢酸ビニルと重合度3000
〜7000の酢酸ビニルとの重合度の異なる酢酸ビニル
を組み合わせ、接着性と剥離性という相反する技術を同
時に満足させる。 (2)特公昭64−9018号公報 重合度200〜500の酢酸ビニルと重合度1000〜
2000の酢酸ビニルと重合度5000〜7000の酢
酸ビニルとの重合度の異なる酢酸ビニルを組み合わせ、
低温での押出し性、高温での安定性を改良する。 (3)特開昭62−265209号公報 ポリプロピレンオキサイド系重合体を配合し、義歯床か
らの剥離性とチューブからの押出し性を向上させたクッ
ションタイプ義歯安定剤。 (4)特開昭61−73648号、特開平2−1248
08号、同4−149110号公報 それぞれ部分けん化酢酸ビニル樹脂、アクリル系三元共
重合体と酢酸ビニル樹脂との併用、ジメチルポリシロキ
サンと酢酸ビニル樹脂との併用により、義歯床からの剥
離性を向上させたもの。
【0008】しかし、上記製剤は使用性及び機能性がな
お十分満足し得るものとは言い難く、それ故、更に使用
性及び機能性に優れた義歯安定剤の開発が望まれる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
チューブからの押出し性に優れ、かつ義歯床からの剥離
性にも優れている上、低温保存時の液分離が改善されて
低温保存安定性に優れた義歯安定剤を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、けん化時の
分裂数K値が2.5〜5.0×10-4となる範囲の分枝
状態であり、平均重合度が800〜3000で、かつ目
開き180μmの篩上で60%以上の残留量である粒度
を有する酢酸ビニル樹脂40〜80重量%とポリプロピ
レンオキサイド系重合体0.5〜20重量%とを併用し
た場合、使用前にチューブから押出し易く、かつ使用後
に義歯床から剥し易い上、低温保存時に液分離が生じる
ことがなく、保存安定性に優れ、快適な咀嚼を保証し得
ることを知見した。
【0011】即ち、酢酸ビニル樹脂を主基剤とする義歯
安定剤にポリプロピレンオキサイド系重合体を配合する
ことにより、使用性が向上することは上記特開昭62−
265209号公報に見られるように公知であるが、分
枝状態、平均重合度及び粒度が上記特定範囲外の酢酸ビ
ニル樹脂とポリプロピレンオキサイド系重合体とを併用
した場合は、後述する実験例から明らかなように使用性
及び保存安定性がなお不十分である。ところが、分枝状
態、平均重合度及び粒度が上記特定範囲の酢酸ビニル樹
脂とポリプロピレンオキサイド系重合体とを併用する
と、意外にも使用性(押し出し性及び剥離性)、更には
低温保存安定性が非常に向上すること、それ故、満足な
機能性及び使用性が得られることを知見し、本発明をな
すに至ったものである。
【0012】従って、本発明は、けん化時の分裂数K値
が2.5〜5.0×10-4となる範囲の分枝状態であ
り、平均重合度が800〜3000で、かつ目開き18
0μmの篩上で60%以上の残留量である粒度を有する
酢酸ビニル樹脂40〜80重量%とポリプロピレンオキ
サイド系重合体0.5〜20重量%とを配合してなるこ
とを特徴とする義歯安定剤を提供する。
【0013】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の義歯安定剤は、酢酸ビニル樹脂を主基剤と
し、更にポリプロピレンオキサイド系重合体を配合して
なるもので、ペースト状に調製されてなり、押出しチュ
ーブに収容されてなるものである。
【0014】ここで、主基剤の酢酸ビニル樹脂として
は、けん化時の分裂数K値が2.5〜5.0×10-4
なる範囲の分枝状態であり、平均重合度が800〜30
00で、かつ目開き180μmの篩上で60%以上の残
留量となる粒度を有する酢酸ビニル樹脂を使用する。
【0015】上記酢酸ビニル樹脂の分枝状態の指標とし
て用いたけん化時の分裂数K値は、酢酸ビニル樹脂の重
合度と、酢酸ビニル樹脂ポリマーをけん化することで出
来上がるポバールの重合度との兼ね合いで調べる方法で
あり、下記式に基づいて算出される〔井本三郎著、プラ
スチック材料講座14、酢酸ビニル樹脂(日刊工業新聞
社発行)参照〕。 K値=1/(ポバールの数平均重合度)−1/(酢酸ビ
ニル樹脂の数平均重合度)
【0016】この場合、けん化は、酢酸ビニルポリマー
の主鎖で起きるため、分枝部分は切り離されて別の分子
としてけん化される。従って、分子の多い酢酸ビニルポ
リマーは、これをけん化すると重合度がかなり下がるこ
とから、上記K値が大きいほど酢酸ビニル樹脂の分枝は
多いことになる。
【0017】本発明で使用する酢酸ビニル樹脂は、上述
したけん化時の分裂数K値が2.5〜5.0×10-4
好ましくは3.0〜4.0×10-4となる範囲の分枝状
態であるもので、分裂数K値が2.5×10-4未満の場
合は低温保存時の液分離安定性に劣り、5.0×10-4
を超えるとパール重合法で平均重合度800〜3000
のものを調製することが難しくなる。
【0018】また、酢酸ビニル樹脂の平均重合度は、8
00〜3000、好ましくは1000〜2500、より
好ましくは1200〜1800である。この平均重合度
が800に満たないと製剤のベタツキが大きく、義歯床
へ塗布時に手に付着したり、義歯床からの剥離性が低下
する。また、平均重合度が3000を超えると、製剤が
固くなり、チューブからの押し出し性が低下してしま
う。
【0019】更に、粒度は、目開き180μmの篩上で
60%以上、好ましくは70%以上の残留量であること
が必要であり、上記残留量が60%未満の場合は、製造
条件にもよるが、製造後に酢酸ビニル樹脂のダマが出来
易くなり、製剤の外観上、好ましくない。
【0020】上記酢酸ビニル樹脂としては、その形状が
粒状又は球状のものを使用することが望ましい。なお、
通常の酢酸ビニル樹脂は、大きなブロック状、板状であ
り、実工程では高温・高圧下での予備溶解が必要となる
が、小さな粒状又は球状の酢酸ビニル樹脂は、実製造工
程において秤量が容易であるばかりでなく、予備溶解せ
ずに低シェアーでの混合攪拌が可能であり、製造上のメ
リットは大きい。
【0021】酢酸ビニル樹脂の配合量は、製剤全体の4
0〜80%(重量%、以下同様)、より好ましくは50
〜75%、更に好ましくは55〜70%とする。
【0022】次に、ポリプロピレンオキサイド系重合体
には、平均重合度2〜120のポリオキシプロピレン鎖
を有し、かつこのポリオキシプロピレン鎖の含有量が全
ポリオキシアルキレン鎖の60%以上であるものが好適
に使用される。このようなポリプロピレンオキサイド系
重合体としては、例えばポリオキシアルキレン鎖の全部
がポリオキシプロピレン鎖であるポリプロピレンオキサ
イド単独重合体あるいはポリオキシアルキレン鎖の60
%以上がポリオキシプロピレン鎖であり、残余が例えば
ポリオキシエチレン鎖であるポリエチレンオキサイドポ
リプロピレンオキサイド共重合体などを挙げることがで
きる。
【0023】かかるポリプロピレンオキサイド系重合体
として、1価もしくは多価のアルコール又は一塩基性も
しくは多塩基性カルボン酸に、プロピレンオキサイド又
はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重
合させることにより合成されたもの、特に上記ポリプロ
ピレンオキサイド系重合体の末端が、水酸基、1価もし
くは多価のアルコールのエステル又は一塩基性もしくは
多塩基性カルボン酸のエステルもしくはその塩であるこ
とが好適である。
【0024】これらの中ではとりわけ平均重量分子量1
000〜6000のポリプロピレングリコールが最も好
ましく使用される。
【0025】上記ポリプロピレンオキサイド系重合体の
配合量は、製剤全体の0.5〜20%、より好ましくは
1〜10%、更に好ましくは3〜8%である。配合量が
0.5%に満たないと所定の効果が十分発揮されず、2
0%を越えると義歯に付き難くなったり、液分離等の欠
点が生じ易くなる。
【0026】本発明の義歯安定剤には、上記成分に加え
てその他の任意成分を必要に応じて配合することができ
る。任意成分としては、例えば無毒性油脂・ワックス
類、乳化剤、可塑剤、水不溶性粉体、酵素、殺菌剤、
水、エタノール、色素等を挙げることができ、具体的に
は無毒性油脂・ワックス類としてミツロウ、木ロウ、キ
ャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、
パラフィンロウ、カルナバロウ等、乳化剤としてステア
リン酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセライ
ド、アセチル化グリセリル脂肪酸エステル、ソルビタン
モノステアレート、ショ糖脂肪酸エステル等、可塑剤と
してグリセリンのアセチル誘導体、例えばトリアセチル
グリセリン、1,2−ジアセチン、1,3−ジアセチン
等、水不溶性粉体として炭酸カルシウム、酸化チタン、
リン酸水素カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオライト、
二酸化珪素、プラスチックパウダー、セルロースパウダ
ー等、酵素としてデキストラナーゼ、ムタナーゼ、β−
1,3−グルカナーゼ、アミラーゼ等、殺菌剤としてト
リクロサン、セチルピリジニウムクロライド、塩化ベン
ゼトニウム、クロルヘキシジン等が例示される。なお、
これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範
囲で通常量とすることができる。
【0027】本発明の義歯安定剤は、通常粘度100〜
1000000ポイズ、特に1000〜500000ポ
イズ(25℃)のペースト状に調製される。また、アル
ミニウムチューブ、プラスチックチューブ、アルミニウ
ム箔ラミネートプラスチックチューブなどのチューブに
充填されて使用に供される。
【0028】
【発明の効果】本発明の義歯安定剤は、チューブからの
押出し性に優れ、かつ使用後の義歯床からの剥離性に優
れている上、低温保存しても液分離が生じることがなく
保存安定性に優れているもので、義歯の固定化に好適に
利用し得る。
【0029】
【実施例】以下、実験例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の%はいずれも重量%であ
る。
【0030】〔実験例1〕義歯安定剤の押出し性及び剥
離性の評価を下記方法で行った。表1に示す組成の義歯
安定剤を常法に従って製造した後、40g/本の白無地
アルミチューブに充填し、サンプルとした。総義歯使用
者10名をパネルとして一人のパネルが全てのサンプル
を評価するという方法で下記の評価基準に基づき押出し
性と剥離性の使用テストを行った。使用後にアンケート
を回収し、以下に示す評点の平均値をもって結果とし
た。結果を表1に示す。 評点: 5点 容易 2点 やや困難 4点 やや容易 1点 困難 3点 どちらとも言えない 評価基準:◎ 5.0〜4.5 △ 3.4〜
2.4 ○ 4.4〜3.5 × 2.3以下
【0031】表1の結果より、ポリプロピレングリコー
ル無添加で本発明に係わる酢酸ビニル樹脂を配合した場
合(比較品2,5)は、義歯床からの剥離性に劣り、ポ
リプロピレングリコールと共に平均重合度が本発明範囲
外の酢酸ビニル樹脂(比較品1,4)や分裂数K値が本
発明範囲外の酢酸ビニル樹脂(比較品3)を配合した場
合は、チューブからの押し出し性や義歯床からの剥離性
が満足できるものではないが、平均重合度、粒度、分裂
数K値が本発明範囲内の酢酸ビニル樹脂とポリプロピレ
ングリコールとを組み合わせると(本発明品6,7)、
チューブからの押出し性及び義歯床からの剥離性の効果
が飛躍的に向上することがわかった。
【0032】
【表1】
【0033】〔実験例2〕義歯安定剤の低温保存安定性
を下記方法で評価した。表2に示す組成の義歯安定剤を
常法に従って製造し、40g/本の白無地アルミチュー
ブに充填した後、低温下(−5〜5℃サイクル)に保存
した。3ヶ月放置後チューブから絞り出し、以下に示す
基準により官能評価した。結果を表2に示す。 評価基準:○ チューブから製剤を藁半紙上に押し出し
た時、藁半紙にシミだした面積が1cm2以下である。 △ チューブから製剤を藁半紙上に押し出した時、製剤
に沿って藁半紙上にシミだしの後がつく。 × チューブを開けた時、口元から液分が出る。
【0034】表2の結果より、平均重合度、粒度、分裂
数K値が本発明範囲外の酢酸ビニル樹脂とポリプロピレ
ングリコールとを配合した場合(比較品8〜9,11)
や、上記値が本発明範囲内の酢酸ビニル樹脂を使用して
もポリプロピレングリコール無添加の場合(比較品1
0)は、液分離が生じてしまうが、平均重合度、粒度、
分裂数K値が本発明範囲内の酢酸ビニル樹脂とポリプロ
ピレングリコールを組み合わせると(本発明品12〜1
4)、低温保存安定性が向上することがわかった。
【0035】
【表2】
【0036】〔実施例1〕 酢酸ビニル樹脂 65 % 〔重合度1200、粒度(180μm篩上)75%、 分裂数K値(×10-4)3.1〕 ポリプロピレングリコール 5 トリアセチルグリセリン 1 β−1,3−グルカナーゼ 0.552%エタノール バランス 計 100.0%
【0037】〔実施例2〕 酢酸ビニル樹脂 50 % 〔重合度2450、粒度(180μm篩上)71%、 分裂数K値(×10-4)4.3〕 ポリプロピレングリコール 3 ミツロウ 1 ステアリン酸モノグリセライド 1 炭酸カルシウム 552%エタノール バランス 計 100.0%
【0038】〔実施例3〕 酢酸ビニル樹脂 60 % 〔重合度1500、粒度(180μm篩上)80%、 分裂数K値(×10-4)3.4〕 ポリプロピレングリコール 8 トリアセチルグリセリン 5 ステアリン酸モノグリセライド 1 炭酸カルシウム 3 β−1,3−グルカナーゼ 152%エタノール バランス 計 100.0%
【0039】〔実施例4〕 酢酸ビニル樹脂 63 % 〔重合度1400、粒度(180μm篩上)83%、 分裂数K値(×10-4)3.6〕 ポリプロピレングリコール 5 トリアセチルグリセリン 452%エタノール バランス 計 100.0%
【0040】〔実施例5〕 酢酸ビニル樹脂 70 % 〔重合度900、粒度(180μm篩上)77%、 分裂数K値(×10-4)2.6〕 ポリプロピレングリコール 15 トリアセチルグリセリン 1052%エタノール バランス 計 100.0%
【0041】〔実施例6〕 酢酸ビニル樹脂 65 % 〔重合度1450、粒度(180μm篩上)65%、 分裂数K値(×10-4)3.8〕 ポリプロピレングリコール 7 トリアセチルグリセリン 1 ミツロウ 1 ステアリン酸モノグリセライド 1 炭酸カルシウム 3 β−1,3−グルカナーゼ 0.152%エタノール バランス 計 100.0%

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けん化時の分裂数K値が2.5〜5.0
    ×10-4となる範囲の分枝状態であり、平均重合度が8
    00〜3000で、かつ目開き180μmの篩上で60
    %以上の残留量である粒度を有する酢酸ビニル樹脂40
    〜80重量%とポリプロピレンオキサイド系重合体0.
    5〜20重量%とを配合してなることを特徴とする義歯
    安定剤。
  2. 【請求項2】 酢酸ビニル樹脂が粒状又は球状である請
    求項1記載の義歯安定剤。
JP6129605A 1994-05-19 1994-05-19 義歯安定剤 Pending JPH07309709A (ja)

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