JPH07309547A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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Publication number
JPH07309547A
JPH07309547A JP10287394A JP10287394A JPH07309547A JP H07309547 A JPH07309547 A JP H07309547A JP 10287394 A JP10287394 A JP 10287394A JP 10287394 A JP10287394 A JP 10287394A JP H07309547 A JPH07309547 A JP H07309547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
rescue
building
hoistway
disaster
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Fujishima
泰生 藤嶋
Toshimasa Koga
敏真 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd, Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Priority to JP10287394A priority Critical patent/JPH07309547A/ja
Publication of JPH07309547A publication Critical patent/JPH07309547A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、災害発生時に高層ビルの出
入口が遮断されてもその高層ビル内の居住者を救出する
のに好適なエレベータ装置を提供するにある。 【構成】 本発明の特徴は、屋外に面した昇降路1側面
に人間が出入可能な大きさに設定した救出口9を設け、
この救出口9には緊急時のみ開閉可能にした救出扉10
を設けるとともに、この救出扉10の近傍に乗りかご3
の平常運転装置を開放させた後に乗りかご3の運転を行
わせる災害時運転装置12を配設するようにした構成に
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビルに設置するの
に好適なエレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ装置は、昇降路と、
この昇降路内に昇降可能に設けた乗りかごと、この乗り
かごを駆動させる駆動装置と、この駆動装置を制御して
乗りかごの平常運転を行う平常運転装置とを備えてい
る。そして、駆動装置や平常運転装置は、機械室などの
建物内に設置されており、建物の外からは操作すること
ができないようになっている。また、乗りかごの出入
は、建物内の乗場ホール側からしかできない構造になっ
ている。
【0003】そして、高層ビルでは、地震や火災などの
災害が発生したときに、その高層ビルの出入口が遮断さ
れてしまい、その高層ビル内に居住している人々の救出
が困難となる場合がしばしば見られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエレベータ
装置では、災害時に高層ビルの出入口が遮断された状態
で、乗りかごの平常運転装置が故障すると、建物の外か
ら乗りかごを操作することができないので、乗りかご内
の乗客以外は高層ビル内に居住者がいない場合、その乗
客を救出するのが困難となるという問題点があった。
【0005】本発明の目的とするところは、上記問題点
に鑑み、災害発生時に、高層ビルの出入口が遮断されて
も、高層ビル内の居住者を円滑に救出できるエレベータ
装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、建物に設け
た昇降路と、この昇降路内を昇降する乗りかごと、この
乗りかごの出入口に設けた乗りかご用扉と、前記乗りか
ご及び前記乗りかご用扉の平常運転を行う平常運転装置
とを少なくとも備え、前記昇降路の外側面の少なくとも
1つを、屋外に面する構成にしたエレベータ装置におい
て、前記屋外に面した昇降路側面に、人間が出入可能の
大きさに設定した救出口を設け、この救出口には災害時
のみ開閉可能にした救出扉を設けるとともに、この救出
扉の近傍に、前記平常運転装置を停止させた後に、前記
乗りかごの運転を行う災害時運転装置を配設したことに
より達成される。
【0007】
【作用】火災などの災害が発生し高層ビルの出入口が遮
断状態となり、消防員などの救助活動員が高層ビル内に
入ることができない場合には、消防車などの梯子を利用
して、屋外に面して設けられている救出扉のあるところ
まで救助活動員が昇り、その救出扉を開くとともに、災
害時運転装置を操作する。
【0008】災害時運転装置を操作することにより、乗
りかごを救出口まで移動させて、乗りかご内で缶詰状態
の乗客を救出口から高層ビル外に脱出させる。
【0009】また、高層ビルの屋上などに高層ビルの居
住者が逃避している場合には、災害時運転装置を操作し
て、乗りかごを最上階まで移動させる。そして屋上など
に逃避している居住者は、乗りかご内に乗り込み、乗り
かごを救出口まで移動させて、その救出口から高層ビル
外に脱出させる。
【0010】
【実施例】図1〜図4は本発明の一実施例を示す図で、
図1は要部縦断面図、図2は本発明の要部拡大断面図、
図3は屋外方向からの要部視図、図4は乗りかご部分の
透視図である。
【0011】図において、昇降路1は、建物の外壁を兼
ねた昇降路壁1Aと図示しない横壁とで構成され、昇降
路1からは各階床に対応して出入口2が設けられてい
る。
【0012】また昇降路1内には、乗りかご3が上下方
向にのみ移動できるように図示しないガイドレールによ
り案内されているとともに、昇降路1の上部に設けられ
た駆動装置を介してつり合い錘5に主ロープ6で連結さ
れている。
【0013】駆動装置は、巻上機4及び電動機7で構成
され、平常運転装置8により制御されており、平常運転
時は各階の出入口2に設けられた乗りかご呼び装置及び
乗りかご3内に設けられた乗りかご行先装置により自動
制御されている。
【0014】昇降路1の屋外側昇降路壁1Aには、任意
の階に屋外から人間が出入可能な大きさに設定した救出
口9が設けられている。この救出口9を開閉する救出扉
10は蝶番11により屋外方向へ開くように昇降路壁1
Aに支持されている。そして救出扉10は屋外から昇降
路1に雨水などが侵入して昇降路1内の機器の発錆や電
気的絶縁不良などを生じさせないように防水構造になっ
ている。
【0015】また、救出口9の昇降路1側には、エレベ
ータの平常運転を停止させる救出扉全閉確認スイッチ1
6と災害時運転装置12が設けられている。
【0016】災害時運転装置12には、エレベータの緊
急運転に必要な最小限の制御装置及び緊急呼び戻し釦1
3が設けられ、緊急呼び戻し釦13を押すことにより、
各階の出入口2に設けられた乗りかご呼び装置及び乗り
かご3内に設けられた乗りかご行先装置の働きを無効に
するとともに、乗りかご3を救出口に対応する階床まで
呼び戻す装置となっている。
【0017】上述のように構成された本実施例のエレベ
ータ装置において、例えば1階にて火災が発し、建物内
に侵入できない状態が発生し、1階より上の階の人達が
建物内に取り残された場合などに、消防員などの救出活
動員は梯子車又は梯子などで救出口9まで昇り、救出扉
10を開くことにより、救出扉10の全閉状態を確認す
る救出扉全閉確認スイッチ16が開路されエレベータは
平常運転をとりやめる。
【0018】これ以降は、災害時運転装置12のみが乗
りかごの運転を可能にし、緊急呼び戻し釦13を押すこ
とにより救出口に対応する階床まで戻ってくる。その後
渡し板14を昇降路壁1A側へ倒すことにより、二次災
害防止のためエレベータは運転不能状態を維持し続け
る。
【0019】次に進入口15を乗りかご3側へ倒し乗り
かご3内の乗客を高層ビル外へ救出する。又、乗りかご
3を移動し救出する場合は、渡し板14及び進入口15
を再度セットすることにより、エレベータは運転可能な
状態へ復帰し、災害時運転装置12により運転でき、最
上階などへ乗りかご3を移動させ、居住者を乗りかご3
内に乗せ、乗りかご3を救出口まで移動させその後進入
口15を乗りかご3側へ倒し、次に渡し板14を昇降路
壁1A側へ倒し、脱出させる。
【0020】更にエレベータ利用者が乗りかご3の中に
閉じ込められるという、所謂缶詰故障が発生し、自動通
話装置などにより保守会社に缶詰故障の通報が入り、保
守員が駆けつけた建物内にエレベータ利用者以外に人が
居らず、しかも建物が施錠されているような場合でも保
守員は梯子などを使用し、救出口9まで昇り救出扉10
を開き、前記と同様の操作により乗りかご3内に閉じ込
められた利用者を救出することができる。
【0021】以上のように何らかの理由で高層ビルの出
入口が遮断され建物内へ入れない状況で火災や缶詰故障
などが発生しても、建物自体を破壊することなく救出口
9を利用して円滑に救出できる。
【0022】また、救出口と乗りかごの間には構造上隙
間が発生するが、隙間に対応した渡し板14を備えるこ
とにより女性あるいは老人・子供でも安全に救出できる
効果がある。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば災害発生
時に、高層ビルの出入口が遮断された状態になっても、
乗りかご内で缶詰状態になった乗客はもちろん、高層ビ
ル内の他の場所に残っている居住者を乗りかごを利用し
て昇降路の救出口から円滑に救出することのできるエレ
ベータ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す屋外方向からの要部視
図である。
【図4】本発明の一実施例を示す乗りかご部分の透視図
である。
【符号の説明】
1 昇降路 3 乗りかご 8 平常運転装置 9 救出口 10 救出扉 12 災害時運転装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物に設けた昇降路と、この昇降路内を
    昇降する乗りかごと、この乗りかごの出入口に設けた乗
    りかご用扉と、前記乗りかご及び前記乗りかご用扉の平
    常運転を行う平常運転装置とを少なくとも備え、前記昇
    降路の外側面の少なくとも1つを、屋外に面する構成に
    したエレベータ装置において、前記屋外に面した昇降路
    側面に、人間が出入可能の大きさに設定した救出口を設
    け、この救出口には災害時のみ開閉可能にした救出扉を
    設けるとともに、この救出扉の近傍に、前記平常運転装
    置を停止させた後に、前記乗りかごの運転を行う災害時
    運転装置を配設したことを特徴とするエレベータ装置。
JP10287394A 1994-05-17 1994-05-17 エレベータ装置 Pending JPH07309547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287394A JPH07309547A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 エレベータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287394A JPH07309547A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 エレベータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07309547A true JPH07309547A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14339021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287394A Pending JPH07309547A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 エレベータ装置

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JP (1) JPH07309547A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108083059A (zh) * 2018-01-03 2018-05-29 肖永杰 一种高层建筑物火灾消防设备及其控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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