JPH07309075A - フレキソ印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材 - Google Patents
フレキソ印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材Info
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- JPH07309075A JPH07309075A JP12964594A JP12964594A JPH07309075A JP H07309075 A JPH07309075 A JP H07309075A JP 12964594 A JP12964594 A JP 12964594A JP 12964594 A JP12964594 A JP 12964594A JP H07309075 A JPH07309075 A JP H07309075A
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Abstract
動力バランスを崩すことがなく、且つ反発弾性が良好
で、カーリング現象を起こさず、しかも印字精度の高い
フレキソ印刷用の版材及び貼り合わせ用基材を提供する
ことにある。 【構成】 伸縮性基材(2)の片面に発泡体層(3)が
設けられ、他面には弾性材料層(4)が設けられてい
る。弾性材料層(4)の表面にはプラスチックフィルム
(5)が積層されている。弾性材料層(4)としては、
天然又は合成ゴム、或いはゴム発泡体、さらには合成樹
脂発泡体等が使用される。
Description
びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材に係り、その目的は
比較的軽量で輪転機の動力バランスを崩すことがなく非
画像部を剥離でき、しかも反発弾性が良好でカーリング
現象を起こさず、且つ耐久性、耐薬品性、耐水性、さら
には印刷適性に優れたフレキソ印刷用版材及びフレキソ
印刷用貼り合わせ用基材を提供することにある。
ら、図3に示すような6〜10mm厚の天然ゴム製のゴ
ム版(A)表面に印刃で彫刻して凹凸をつけたが印材と
して使用されていた。ところが、フレキソ印刷において
は、通常、印材は版胴の周囲全面には取り付けられず、
必要な部分にのみ位置決めをして取り付けられている。
従って、比較的重量のある天然ゴム製のゴム版(A)を
取り付けると、輪転機の動力バランスが崩れてしまい、
良好な印刷を行なえないという課題が存在した。しか
も、天然ゴム製のゴム版(A)は、反り返りやすく、カ
ーリング現象を起こしやすく、そのうえ非画像部を少し
ずつ印刃でけずっていかなければならず、作業性が悪い
という課題も存在した。
製のゴム版(A)に代わって、図4に示すような比較的
軽量の合成樹脂発泡体からなる版材(B)が使用されて
くるようになってきた。この版材(B)は、合成樹脂発
泡体層(c)の片面に支持体としてのプラスチックフィ
ルム(d)を貼り付けてなる版材であった。一方、前記
以外に図5に示すような版材(E)も存在している。こ
の版材(E)は、天然ゴム層(f)と合成ゴム層(h)
との間に基布(g)を介在させてなる版材であった。ま
た、上記版材(B)、(E)の厚みを3〜6mmにし、
合成樹脂発泡体層(c)若しくは天然ゴム層(f)上に
感光性樹脂を貼り合わせ、光学的に凹凸をつけるという
方法も採られている。
4に示すような合成樹脂発泡体層(c)からなる版材
(B)では、プラスチックフィルム(d)には伸縮性が
なく、反対にこのプラスチックフィルム(d)に積層さ
れている合成樹脂発泡体層(c)には伸縮性があるため
に、経時的に積層間にひずみが生じてしてまうという問
題が存在した。従って、このひずみのために、輪転機に
うまく装着できず、印刷物がよごれたり、印刷がかすれ
るという課題が存在した。また、非画像部を印刃で削ら
なければならず、作業性の悪さも問題とされていた。一
方、図5に示した版材(E)では、カーリング現象が起
こりやすいとともに、重量が重く、輪転機の動力バラン
スを崩してしまい印字精度も悪いという課題が存在し
た。そこで、業界では、比較的軽量で輪転機の動力バラ
ンスを崩すことがなく非画像部を剥離でき、しかも反発
弾性が良好でカーリング現象を生じる恐れがなく、印字
精度にも優れた版材の創出が望まれていた。
の片面には発泡体層が設けられ、他面には弾性材料層が
設けられてなり、前記発泡体層の表面にはプラスチック
フィルムが積層されてなることを特徴とするフレキソ印
刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材を提供す
ることにより、前記従来の課題を悉く解消する。
材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材の構成について
図面に基づいて詳述する。図1は、この発明に係るフレ
キソ印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材の
一実施例を示す断面説明図である。図示する実施例では
伸縮性基材(2)の片面に発泡体層(3)が設けられ、
他面に弾性材料層(4)が設けられている。また、発泡
体層(3)の表面にはプラスチックフィルム(5)が積
層されている。この発明において、伸縮性基材(2)と
しては、版胴に取り付ける際に版胴の形状に応じて伸縮
し、取り付け性が良好となるものであればいずれのもの
でも使用することができ、剥離可能に接着されて設けら
れる。具体的には、アクリル、ナイロン、テトロン、ウ
レタン、綿などを基材とした繊維が好ましいが、場合に
よると伸縮性の紙なども使用することができる。伸縮性
基材(2)を使用することにより、版胴への取り付け作
業が良好となり、弾性材料層(4)を加圧接着した際
に、弾性材料層(4)が、伸縮性繊維間にアンカー接着
されるため望ましい。
天然又は合成ゴム素材からなるものがいずれのものでも
好適に使用される。具体的に、合成樹脂としてはポリウ
レタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、フェノール樹脂等が
好ましく使用されるが、特に限定はされない。合成ゴム
としては、例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)、
ポリブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、
クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、
エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロスルフォ
ン化ポリメセン(CSM)、シリコンゴム(SR)、フ
ッ素ゴム(FR)、ウレタンゴム、アクリルゴム等が好
適に使用されるが、特に限定はされない。さらに、発泡
体層(3)としては、独立気泡であっても、連続気泡で
あっても、いずれでもよい。このような発泡体層(3)
において、その発泡倍率については特に限定はされない
が、より好ましくは2〜7倍程度の発泡倍率としておく
のが、カーリング現象を起こしにくく、且つ積層体間に
ひずみを生じさせないため好ましい。
応じて適宜なものを選択して使用することができる。例
えば、細字、JANコード、ITFコード、ハイライト
等の印刷においては、天然又は合成ゴム素材が好適に使
用される。合成ゴム素材としては、前述したスチレンブ
タジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(C
R)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴ
ム(EPDM)、クロロスルフォン化ポリメセン(CS
M)、シリコンゴム(SR)、フッ素ゴム(FR)、ウ
レタンゴム、アクリルゴム等が好適に使用されるが、特
に限定はされない。また、この発明においては、弾性材
料層(4)として、上記天然又はゴム素材以外に、図2
に示すようなゴム素材の発泡体を使用してもよい。ゴム
発泡体を使用する場合は、独立気泡又は連続気泡いずれ
であってもよい。さらに、前記ゴム発泡体以外に、例え
ばボーム印刷においては、合成樹脂発泡体を使用するこ
ともできる。合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、フェノール樹脂等の独立気泡又は連続
気泡発泡体がいずれのものでも好適に使用される。
5%圧縮応力は50gf/cm2〜6000gf/cm2
の範囲内とされるのが好ましい。この理由は、印刷時に
おいては、弾性材料層(4)の表面に凹凸が設けられて
印字がなされるため、この弾性材料層(4)の25%圧
縮応力が50gf/cm2未満であると、反発弾性が悪
く、例えば段ボール等の不定形で、表面に凹凸が認めら
れる材料への印刷には適さないからである。一方弾性材
料層(4)の25%圧縮応力が6000gf/cm2 を
超えると、カーリング現象が生じやすく、且つ印字精度
が低下するため好ましくないからである。
泡体を使用する場合、その発泡倍率は2〜7倍程度とさ
れるのが、印字精度の面から好ましい。
(3)の表面にはプラスチックフィルム(5)が積層さ
れる。プラスチックフィルム(5)としては、厚さ12
〜500μm程度の薄いポリエチレンテレフタレートフ
ィルムが好適に使用されるが、この発明では特に限定は
されない。
(5)、発泡体層(3)、伸縮性基材(2)、弾性材料
層(4)とがそれぞれ積層されて、この発明に係るフレ
キソ印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材と
されるが、各材料の積層方法については任意であり、適
宜な接着剤を用いて加圧接着等を行なえばよい。また、
この発明のフレキソ印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り
合わせ用基材の厚みとしては、3〜10mm、より好ま
しくは、フレキソ印刷用版材では7mm前後、フレキソ
印刷用貼り合わせ用基材では4mm前後とするのが望ま
しい。さらに、発泡体層(3)と弾性材料層(4)との
厚みは、発泡体層(3)に対して弾性材料層(4)を1
/15〜15倍程度の範囲内で適宜任意に設定されれば
よい。具体的には0.5〜8.5mm程度の範囲内で適
宜な厚みを選択すればよいが、好ましくはフレキソ印刷
用版材では発泡体層(3)を4mm前後、弾性材料層
(4)を3mm前後、またフレキソ印刷用貼り合わせ用
基材では発泡体層(3)を2mm前後、弾性材料層
(4)を2mm前後としておくのが好ましい。
材の片面には発泡体層が設けられ、他面には弾性材料層
が設けられてなり、前記発泡体層の表面にはプラスチッ
クフィルムが積層されてなることを特徴とするフレキソ
印刷用版材及びフレキソ印刷用貼り合わせ用基材である
から、以下の優れた効果を奏する。すなわち、発泡体層
表面に積層されたプラスチックフィルムが版材の支持体
となり、伸縮性材料として作用し、カーリング現象等の
発生が抑制される。また、発泡体層を積層させているた
め、版材を軽量化することができ、輪転機の動力バラン
スを崩すことなく、フレキソ印刷用の版材及びフレキソ
印刷用貼り合わせ用基材として好適に使用することがで
きる。しかも、弾性材料層と発泡体層との間隙に伸縮性
基材を設けているため、版胴に巻き付ける際にはこの伸
縮性基材が版胴の形状に応じて伸縮され、取り付け作業
を簡便に行なうことができるとともに非画像部を簡単に
剥離することができる。さらに弾性材料層として、合成
樹脂発泡体を使用することにより、より軽量化すること
ができ優れた版材となる。以上のように、この発明の版
材及び貼り合わせ用基材では、プラスチックフィルムと
伸縮性基材とを積層させていることにより、カーリング
現象が抑制され、且つ発泡体層により重量が軽量化され
ているため、フレキソ印刷の輪転機の動力バランスを崩
すことなく好適に使用され、しかもプラスチックフィル
ム、発泡体層に続いて伸縮性基材が積層が積層されてい
るため、輪転機表面に巻き付けた際に各積層間にひずみ
等が生じることなく、極めて精度の高い印刷を行なうこ
とができるという優れた効果を奏する。さらに、良好な
反発弾性と耐久性とを備えた優れた印刷用版材となる効
果を奏する。
ソ印刷用貼り合わせ用基材の一実施例を示す断面説明図
である。
ソ印刷用貼り合わせ用基材の他の実施例を示す断面説明
図である。
図である。
明図である。
用基材 2 伸縮性基材 3 発泡体層 4 弾性材料層 5 プラスチックフィルム
Claims (3)
- 【請求項1】 伸縮性基材の片面には発泡体層が設けら
れ、他面には弾性材料層が設けられてなり、前記発泡体
層の表面にはプラスチックフィルムが積層されてなるこ
とを特徴とするフレキソ印刷用版材及びフレキソ印刷用
貼り合わせ用基材。 - 【請求項2】 前記弾性材料層が発泡体層であることを
特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷用版材及びフ
レキソ印刷用貼り合わせ用基材。 - 【請求項3】 前記弾性材料層がゴム材料層であること
を特徴とする請求項1に記載のフレキソ印刷用版材及び
フレキソ印刷用貼り合わせ用基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12964594A JP3476908B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | フレキソ印版用基材及びフレキソ印版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12964594A JP3476908B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | フレキソ印版用基材及びフレキソ印版 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309075A true JPH07309075A (ja) | 1995-11-28 |
JP3476908B2 JP3476908B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=15014645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12964594A Expired - Lifetime JP3476908B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | フレキソ印版用基材及びフレキソ印版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3476908B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5622948B1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-11-12 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
JP5622947B1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-11-12 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP12964594A patent/JP3476908B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5622948B1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-11-12 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
JP5622947B1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-11-12 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
WO2014199469A1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-12-18 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
WO2014199470A1 (ja) * | 2013-06-12 | 2014-12-18 | 株式会社金陽社 | フレキソ印刷用版材 |
CN105283319A (zh) * | 2013-06-12 | 2016-01-27 | 株式会社金阳社 | 柔版印刷用版材 |
CN105283318A (zh) * | 2013-06-12 | 2016-01-27 | 株式会社金阳社 | 柔版印刷用版材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3476908B2 (ja) | 2003-12-10 |
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