JPH07309062A - 印刷物及びその製造方法 - Google Patents

印刷物及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07309062A
JPH07309062A JP6125906A JP12590694A JPH07309062A JP H07309062 A JPH07309062 A JP H07309062A JP 6125906 A JP6125906 A JP 6125906A JP 12590694 A JP12590694 A JP 12590694A JP H07309062 A JPH07309062 A JP H07309062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
plate
printed matter
patterns
original plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6125906A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
聡 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6125906A priority Critical patent/JPH07309062A/ja
Publication of JPH07309062A publication Critical patent/JPH07309062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】いかなる複写能力を有するる複写機によって複
写しても、警告文字が現れる複写牽制機能のある製版原
版、印刷物およびその製造方法を提供する。 【構成】少なくとも2種のパターンP1,P2と該パタ
ーンにそれぞれ対応するスケールS1,S2からなる製
版原版並びに印刷物1であって、該パターンと該パター
ンに対応するスケールを構成する画像素子は該パターン
と該パターンに対応するスケールごとに、配列ピッチが
段階的に異なり、面積%は同一か連続的に変化して、隣
接するパターン同士が同調している製版原版と印刷物1
であり、さらに製版原版作成および刷版、印刷工程にお
いて、画面に代わって前記スケールS1,S2の所定の
位置における画像素子の面積%を測定して制御すること
によって同調精度の高い複写牽制機能のある製版原版及
び印刷物を得る製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複写機による悪意のコ
ピーを実質的に無効ならしめるコピー牽制パターンを有
する印刷製版原版、印刷物及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機などの複写機の解像
度、色再現性、複写スピード等の性能は急速に向上し、
種々な文書の精巧なそしてスピーディーな複写が可能に
なり、事務の合理化等に貢献しているが、その反面で、
小切手、株券などの有価証券、さらに商品券、入場券等
の金券類を悪意で複写し、その複写物を悪用する事件が
起こり問題になっている。
【0003】そのような悪用を防止するため、複写を困
難にする試み、あるいは複写を牽制する試みがすでに種
々提案されている。たとえば、特開昭53−14223
7号公報には、小さなピッチ、たとえば133線/イン
チの平網の第1の警告マークと大きなピッチ、たとえば
65線/インチの平網の第2の警告マークとの2つの警
告マークを混成させた混成マークに対して、カムフラー
ジュ(隠し地紋)パターンを組み合わせて、印刷物の上
記警告マークを目視困難にする一方、その印刷物を複写
すると、警告マークが鮮明に複写されることから、悪意
の複写を牽制することを意図する技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、小さなピッ
チの平網と大きなピッチの平網の組み合わせからなり、
複写によって警告パターンが現れるような牽制パターン
では、複写機の性能が向上し、小さなピッチの平網も鮮
明にプリント出来るようになると牽制機能が失われると
いう根本的な問題がある。すでに使用されている複写機
にも複写性能にかなりの差がみられ、悪意によるコピー
がどの複写機を使って行われるかは不明である。従って
最高の複写性能を有する複写機に合わせた牽制パターン
を作成し、全ての印刷物にそれを適用すればよいのであ
るが、必要以上に印刷コストを高くするという問題があ
る。複写機の複写性能の向上はこれからも続くので、こ
れから開発される高性能な複写機の解像力をもってして
もコピー不能な微細な網点あるいは万線等の画像素子に
よるパターンが牽制パターンとして採用されていなけれ
ばならない。それぞれピッチの異なる画像素子によるパ
ターン同士の隣接する境界が目視では区別できないよう
になる(本願では同調と称する)には、両者の見当、色
調が一致していることは勿論であるが、両者の隣接する
境界において、集合濃度あるいは画像素子の面積%がほ
ぼ一致していなければならない。この境界における同調
をピッチの異なる平網同士ではなく、連続的に階調を変
化させるようにしたパターン同士によって得られるよう
にした印刷物は、すでに同一出願人による特願平4−3
60529によって提案されている。しかるに、この印
刷物をこれまでの方法で原版作成、刷版、印刷しようと
すると、工程中に微妙に増減する画像素子の大きさある
いは太さを制御し、最終的に隣接するパターン同士の同
調を得るのが難しく、予期しない不良製版原版あるいは
不良印刷物ができてしまい、時間的にも、コスト的にも
損失が大きいという問題がある。本発明はかかる問題を
鑑みてなされたものであって、段階的あるいは連続的階
調のあるパターンを用いて、精度の高い同調が得られ、
いかなる複写能力レベルの複写機で複写しても、優れた
複写牽制効果を発揮する牽制パターンを有する印刷原版
と印刷物及びそれらを経済的に、安定して製造する製造
方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明は次の点を要旨とする。 (1)少なくとも2種のパターンと該パターンにそれぞ
れ対応するスケールからなる。 (2)前記パターンと該パターンにそれぞれ対応するス
ケールを構成する画像素子の配列ピッチは、該パターン
と該パターンに対応するスケールごとに段階的に変化し
ており、画像素子の集合濃度は、すべての該パターンと
該パターンに対応するスケール内で一定である。 (3)前記パターンと該パターンにそれぞれ対応するス
ケールを構成する画像素子の配列ピッチは、それぞれの
該パターンと該パターンに対応するスケールごとに異な
り、画像素子の集合濃度が該パターンと該パターンに対
応するスケール内で連続的もしくは段階的に変化してい
る。 (4)前記パターン同士がまた該パターンにそれぞれ対
応するスケール同士が隣接する境界において同調してい
る。 (5)前記パターンと該パターンにそれぞれ対応するス
ケールを構成する画像素子において、少なくとも1種の
パターンと該パターンに対応するスケールを構成してい
る画像素子の大きさあるいは太さが、複写機で解像でき
ない大きさあるいは太さのものと、かつ複写機で解像で
きる大きさあるいは太さのものを含んでいる。 (6)前記パターンのうち、少なくとも1種が文字、図
形を、他の少なくとも1種が前記文字、図形の背景を形
成している。 (7)前記パターンにカムフラージュ文様が組み込まれ
ている。 (8)前記スケールには集合濃度変化方向に当たり罫が
所定の間隔で組み込まれている。 (9)前記製版原版の作成工程および該製版原版を用い
た前記印刷物に至る刷版、印刷工程において、前記パタ
ーンの所定の位置に代わり該パターンに対応するスケー
ルの所定の位置における画像素子の集合濃度あるいは面
積%を測定し、工程中の画像素子の大きさあるいは太さ
の増減を制御し、前記パターン同士の境界の同調がより
正確となり、安定して前記製版原版並びに印刷物が得ら
れる前記製版原版並びに印刷物の製造方法。
【0006】
【作用】本発明によれば、いかなるレベルの複写性能を
有する複写機を用いて複写しても、本発明による本牽制
パターンが機能して警告文字が現れ、優れた複写牽制効
果を発揮し、またかかる牽制パターンを有する製版原版
並びに印刷物の同調精度が高く、生産ロスの少ない、安
定した製造方法が可能となる。
【0007】
【実施例】以下図面に従って、本発明を詳細に説明する
が、始めに本発明に係わる用語を次の如く定義する。 (1)画像素子とは、画像を構成する最小の構成単位で
あって、印刷画像では1個の網点、一本の万線等がこれ
にあたる。 (2)同調とは、2種のパターンが接する境界におい
て、両パターンの濃度の差がなく、両パターンがあたか
も連続して一体化して見える状態をいう。 (3)スケールとは、パターンを構成する画像素子の集
合濃度あるいは面積%の監視あるいは制御用のゲージで
あり、集合濃度あるいは面積%が段階的にあるいは連続
的に変化する場合と、全く変化のないない場合がある。 (4)集合濃度とは、一定の測定面積で捉えた複数の画
像素子による反射あるいは透過濃度である。
【0008】図1は請求項2に関する本発明の印刷物1
の概念図であって、原理説明のため最もシンプルなレイ
アウトで描かれている。図1において、印刷画面2を構
成する2種のパターンP1,P2と該パターンに対応す
るスケールS1,S2がそれぞれ隣接して境界3、4を
形成している。各パターンP1,P2とそれに対応する
スケールS1,S2内では画像素子の集合濃度はすべて
一定あるが、パターンP1とそれに対応するスケールS
1には符号P1−1〜P1−5および異なるハッチング
で示すように、画像素子のピッチが段階的に変化してい
る。従って、一見すると印刷画面2は無地の平坦な画面
に見え、境界3も区別できない状態にある。上記のパタ
ーンP1、S1内の画像素子の変化であるが、例えばP
1−1からP1−5にかけて、画像素子の配列ピッチの
最も大きいものから順に小さいものに、例えば最も線数
の小さな網点から順次線数の大きな網点に段階的に変化
している。この変化はまた逆であってもよい。スケール
S1についても全く同じ変化を持たせる。さらに、P
2、S2における網点の粗さは例えば、P1−5,S1
−5よりもさらに線数の大きなものに設定している。こ
の場合、図1右端のグラフ(上下位置対集合濃度)に示
すように、上下位置に係わらずS1,S2の集合濃度は
同一でフラットである。以上の構成からなる印刷物1を
ある解像レベルを有する複写機で複写すると、図1
(b)に示すように複写物1’における複写画面2’は
変化し、配列ピッチの小さな画像素子たとえば細かい網
点は消えてしまい、スケールの集合濃度(複写物におけ
る反射濃度)は右端のグラフのように変化する。これは
消えた部分の画像素子の大きさあるいは太さが複写機の
解像能力限界を越しているためである。その結果、印刷
物1であったはずのP1−4,P1−5,P2が再現さ
れないことにより基の印刷物と複写物との判別がつけら
れる。従って、図1(a)のような構成の印刷物1ある
いは印刷画面2は複写牽制機能を有していることが判
る。実際には、図1(a)で示すようなシンプルなレイ
アウトのものでなく実施例で説明するように、一方のパ
ターンを警告文字にしたものが好適に使用される。
【0009】図2はパターンの内で画像素子の集合濃度
が連続的に変化するいわゆる連続階調のある牽制パター
ンによる印刷物の概念図であって、原理を説明するため
の最もシンプルなレイアウトで描かれている。図2の印
刷部1において、2つの矩形状のパターンP1,P2は
境界3において隣接され印刷画面2を形成し、それに沿
って2本のスケールS1,S2が同じく隣接されて印刷
されている。2種のハッチングで示すように、パターン
P1とスケールS1には大きな配列ピッチの画像素子
が、パターンP2とスケールS2には小さな配列ピッチ
の画像素子がそれぞれ使用されていて、パターンP1,
P2,スケールS1,S2は図2右端のグラフ(上下位
置対集合濃度)が示すように、印刷画面2およびスケー
ルS1,S2の上端から下端にかけて集合濃度が連続的
に変化して連続階調を有し、上部が濃く下部になるほど
連続的に薄くなっている。またこの変化は逆であっても
よい。以上のパターン及びスケールを構成する画像素子
には、図3(a)、(b)で示す網点や図3(c)、
(d)で示す万線あるいはその他の形状のものを使用す
ることができる。両パターンP1,P2とそれに対応す
るスケールS1,S2を構成している画像素子は、図3
の(a)と(b)あるいは(c)と(d)で示すように
配列ピッチは異なるが、集合濃度あるいは面積%が図2
の境界3の左右で一致し、同調するように制御されてい
る。従って、図2における印刷画面2を一見しただけで
は、2種のパターンは判別されず、印刷画面2全体が上
から下にぼかされているように見える。
【0010】図2において、印刷物1におけるスケール
S1,S2の有する濃度範囲はパターンP1,P2の有
する濃度範囲と同一であり、前述のように同方向に集合
濃度が変化している。またパターンP1,P2とスケー
ルS1,S2の上下の長さが揃っていることが望まし
い。スケールS1,S2の幅は少なくとも濃度計のアパ
ーチュアーの直径を越えるものであればよい。さらにス
ケールには後述する濃度制御のため、長手方向に一定間
隔で当たり罫線が引かれていることが望ましい。スケー
ルの位置は、印刷画面2の外側におかれ、最終の仕上げ
断裁で断裁線5において印刷画面2から切り離される。
【0011】図2はまた本発明による製版原版のレイア
ウトも同時に示している。製版原版は印刷の基本になる
ものであり、印刷さるべき画像情報がすべて正確に含ま
れていなければならない。一般に製版原版が有する画像
情報は忠実に印刷基材の上に再現されるからである。し
かし、本発明にも利用されるオフセット印刷では、製版
原版が保有する画像素子は印刷によって、その個々の面
積が僅かに大きくなるドットゲインを引き起こす。一方
で微小な画像素子は刷版方法にもよるが、消えてしまう
ことがある。したがって、これらの途中変化を見越した
画像素子を製版原版上に形成しておくことが望ましい。
【0012】次に印刷画面2の複写牽制機能について説
明する。図2において、2種のパターンP1,P2から
なっている印刷画面2及びそれぞれのパターンが対応す
る2本のスケールS1,S2からなっているスケール部
は一見しただけではそれらの境界3、4は判別できず、
印刷画面2、スケール全体が一体となって上から下にか
けて、図2の右端のグラフで示すように連続的階調で仕
上がっている。この印刷画面2を解像能力の異なる複写
機で複写して得られた複写画面2’の状態を図4に示
す。図4(a)は解像能力レベル(L1)の悪い複写機
による場合である。大きな画像素子からなるパターンP
1は最下部を除いて印刷画面が複写画面2’において再
現されるが、小さい画像素子からなるパターンP2は下
部から中間部にかけての微小な画像素子の再現が難しく
消えてしまう。従って、境界3での同調のバランスがく
ずれて、印刷物では同調領域Hであった一部分が非同調
領域Nとなる。画像素子の面積%の大きな部分は同調を
保っており同調領域H内にとどまっている。図4(c)
は解像能力レベル(L3)の優れた複写機で複写した場
合で,パターンP1は、極めて良好に再現されるが、パ
ターンP2ではやはり画像素子の微小部分がわずがでは
あるが消えてしまい、狭いながらも非同調領域Nに入っ
ている。図4(b)は以上の中間のレベルを示してい
る。以上の現象は、2本のスケールS1,S2において
も印刷画像領域と連動して起こっている。その状態をグ
ラフ化したものが図4各図の右側に示されている。実際
には、印刷画面2は種々な色で印刷されるので、複写機
の解像能力は複写機の色再現性の良否も加味した上で判
断されなければならない。以上のように、複写画面2’
で非同調領域Nが現れることは,これまで同調領域Hで
は目に付かなかった境界3が目視できるようになること
であり、これが複写を牽制する機能となる。
【0013】ここで、同一複写機による複写でも、複写
機の濃度設定によって複写画面に現れる牽制効果が変わ
る。これを図5で説明する。図5(a)に示す印刷画面
(文字は現れていない)は、文字「COPY」パターン
と背景パターン(斜線で示す)の2つのパターンで牽制
パターンを構成しており、文字パターンを配列ピッチの
大きい75線/インチ、背景パターンを配列ピッチの小
さい150線/インチの網点を用いて、上から下に連続
的あるいは段階的に集合濃度を変化させたものである。
ここで、上部と下部の網点%はそれぞれ50%、5%に
設定されている。この印刷画面2を複写する場合、ま
ず、複写機のコピー濃度を「低」に設定すると、図5
(b)のように、配列ピッチが大きく集合濃度の高い文
字の網点のみ再現されて、文字が上段に現れる。これに
対し、コピー濃度を「高」に設定すると、文字の再現範
囲は広くなり、文字は集合濃度の低いものまですべて再
現される。しかし配列ピッチの小さい背景パターンの網
点は、低濃度では再現されず消えてしまうので、図5
(c)で示すように、下部で文字が現れるが、中間部で
は文字、背景とも再現されているので、同調が保たれ、
文字は見えてこない。しかるに、集合濃度の高くなる上
部においては、文字の網点は再現されるが、背景の網点
はつぶれてベタ状になり再現されないので、下部とは、
逆の濃度差が生じて文字が現れる。以上のように、図5
で示すような、牽制パターンは複写機の濃度設定条件に
関わらず、牽制機能有するものである。
【0014】本発明による印刷物において実際に使用さ
れる牽制パターンは以上の説明に使用したような単純な
ものばかりでなく、実際にはさらに複雑な組合わせから
なり、それら実用例について以下説明する。先に図1で
説明した文字パターン、背景パターンとも階調変化のな
い、いわゆる平網を使用する場合の応用例を図6に示
す。この印刷物1は印刷画面2と下部にスケールSを有
し、印刷画面2は上下5段階に警告文字「COPY」パ
ターンを配列し、上段から下段に向かって配列ピッチが
段階的に小さくなる網点で構成されている。その段階は
図6(a)で数字表示されている。これに対し背景パタ
ーンは配列ピッチが印刷画面の中で最も小さい網点で構
成されている。しかし、文字パターンと背景パターンの
面積%は印刷画面のどの部分も20%に設定されている
ので印刷画面2は一見したところ、薄色の無地にみえ
る。また下部のスケールも横長の無地の短冊状に見え
る。以上説明した印刷物1を複写すると図6(b)で示
すように、中段以上の文字の網点は再現されて警告文字
「COPY」が現れる。しかし、背景パターンは画像素
子が小さく複写機の複写再現限界を越しているので、画
像素子は再現されず消えてしまい白紙の状態となる。一
方スケールも複写画面2’に対応した部分だけが再現さ
れる。図6(b)では、上から2段目の文字パターンに
対応するスケール部分のみが再現されている。
【0015】次に、文字パターン、背景パターンとも連
続的階調を持たせた印刷物の応用例を図7で説明する。
図7(a)は、図2で説明したように、P1に相当する
警告文字「VOID」パターンには大きな配列ピッチの
画像素子を、P2に相当する背景パターンには小さな配
列ピッチの画像素子を用いて、印刷画面の上から下にむ
けて両パターンとも連続的に同一階調で変化させた印刷
物の複写画面2’を示している。複写画面2’では下部
において同調がくずれ、警告文字が現れる。また図7
(b)に示すように、両パターンの階調変化を印刷画面
の中段に向かってV字的に変化させ、警告文字が複写物
の複写画面2’の中段に現れるようにしてもよい。本応
用例における警告文字パターン、背景パターンの連続階
調の変化は図7の右端のスケールS1’,S2’をもっ
て示されている。
【0016】一般に2種のパターンP1,P2による牽
制パターンをさらに印刷画面において、見分けが付かな
いようにするため、印刷画面の全面に、例えば図7
(a)、図7(b)の右上に示すようなカムフラージュ
パターン6、7を白抜きで加えると効果的である。図7
(b)では上段から中段にかけて例えば赤インキ、下段
から中段にかけて例えば青インキで刷り分けるようにし
てもよい。そうすることによって光学特性が異なる複写
機にも対応が可能である。
【0017】本発明による印刷物は少なくとも2種のパ
ターンからなる警告パターンにカムフラージュパターン
が加わり、しかも一定方向に階調が連続的に変化しつ
つ、両パターンの境界において同調させた微妙な混成パ
ターンからなるものである。従って、この印刷物の印刷
原版作成に至るまでの製版作業における画像素子の大き
さあるいは太さの制御が極めて重要になってくる。本発
明による製版作業では、他の色が重なる部分やカムフラ
ージュパターンの部分を白抜きにするために、一度ポジ
の原版をネガにプリンタで返し、ネガ版を使い作業を行
う必要がある。このプリンタ返しの時に画像素子の太
り、細りが生じ、その度合いがまた画像素子の大小によ
って異なる。したがって、状況に応じて最適な露光条件
を見だすことによって画像素子の制御を行う必要があ
る。この制御を一般に使用される平網が段階的に並んだ
段階的階調が変化するスケールをもって制御しようとし
ても、段階差があって制御は難しく、また直接印刷画面
の所定の位置の画像素子の集合濃度を濃度計で測定して
制御しようとしても、前述のように印刷画面は複雑に各
種パターンが入り交じっていて、濃度計による測定位置
が僅かに動いただけでも測定濃度の誤差が出てしまい制
御は不能である。従って、印刷画面と対応している連続
的階調のスケールの方を計測することによって中間工程
での制御を行うことが本発明の骨子である。尚、画像素
子の集合濃度を測定する濃度計は、約3mmφのアパー
チュアーの透過光によって集合濃度あるいは面積%が測
定されるようになっており、このアパーチュアーがスケ
ールの所定の位置を正確に捉えるように、スケールには
前述のように当たり罫を入れておくことが必要である。
【0018】本発明における製造方法は、製版スキャナ
ーを用いて、所定の集合濃度範囲あるいは面積%の範囲
で、少なくとも2種のパターンを選択された画像素子で
製版フィルム上に出力させるが、同時に同じ集合濃度あ
るいは面積%の範囲で、前記パターンに対応する連続的
階調のスケールも階調が揃うように出力させ、境界にお
いて同調したポジ原版フィルムを作成する。ここで面積
%の範囲は0〜50%の範囲内で決めることが好まし
い。また、スケールの幅は前記濃度計のアパーチュアー
の径を越える幅が必要であり、さらに一定間隔でスケー
ルの長手方向とクロスする方向に図8で示すような当た
り罫を出力しておくことが望ましい。一方でカムフラー
ジュパターンの原版を用意する。以下従来のようにポジ
原版をネガに返し、カムフラージュパターンの原版を組
み合わせてカムフラージュパターンの入ったポジの牽制
パターンを得るが、この返し工程での画像素子の集合濃
度あるいは面積%が元のポジ原版の状態にもどるよう制
御する必要がある。この制御は、露光時間の長短によっ
て行うが、その決定は印刷画面に対応するスケールの所
定の部分の集合濃度あるいは面積%を測定することで行
うことができる。以上のように、スケールの方の計測に
より、同調精度の良好な製版原版が得られる。また、製
造された印刷物においても、印刷物のインキ濃度、印圧
等の要因により網点の再現が変わってくることがあるの
で、この網点の再現の管理方法として反射濃度計を用い
た管理ができる。結果として、本発明による印刷物が容
易に、安定して、経済的に得られることとなる。
【0019】(実施例1)図6で説明した印刷物を次の
条件で作成した。画像素子には網点を採用し、文字パタ
ーンと背景パターンの網点面積はすべて30%に設定し
た。文字パターンの網点ピッチの大きさは段階的に上段
から下段に向けて順に、50線/インチ、75線/イン
チ、100線/インチ、125線/インチ、150線/
インチと変化させた。一方背景パターンの網点は最も小
さい175線/インチを採用した。以上の両パターンか
らなる印刷原版を製版スキャナーによって作成し、これ
を用いて刷版し、赤色インキによってオフセット印刷し
目的とする印刷物が得られた。印刷物は全体にピンク状
の色相を示すものであって、明視距離では警告文字CO
PYは殆ど識別できなかった。この印刷物を複写機で普
通の感度でカラーコピーしたところ、図6(b)で示す
ように複写物2’の上段から2段目までの文字が現れ
た。さらに感度を最高に上げてコピーしたところ4段目
までの文字が現れた。なお、背景の網点は再現できず、
最下段とともに画像は消えてしまった。以上の結果か
ら、この印刷物は解像力が150線/インチまでの複写
機に対して充分複写牽制機能のあることが判った。
【0020】(実施例2)図7で説明した印刷物を次の
条件で作成した。牽制パターンに連続的階調をもたせた
イベント用のチケットを想定した本発明による印刷物を
作成した。仕上がりサイズが縦76mm×横198mm
であるチケット画面の右側に,長さ76mm、幅10m
mのスケールS1,S2を2本並べて配置した原版並び
に印刷物を作成した。複写牽制パターンは44級丸ゴジ
で「VOID」という文字を仕上がり印刷画面に上下5
段に,左右に6列に配したP1パターンとその背景であ
るP2パターンとし、それぞれのパターンと対応するス
ケールS1,S2の組合わせパターンにおける連続階調
をP1、S1では75線/インチの網点、P2,S2で
は150線/インチの網点を用いて、網点面積%は印刷
画面の上部で50%、下部で5%になるよう製版スキャ
ナーによって網点を出力して、網ポジ原版フィルムを作
成した。この網ポジフィルムを一旦網ネガに返し、別に
用意した図7(b)で示す微細な文字の連続したカムフ
ラージュパターン7のポジフィルムを前記網ネガ原版フ
ィルムに重ねて露光して目的とする網ポジの製版原版が
得られた。このポジ−ネガ−ポジ変換工程中網点の面積
%は、特に小さな網点において変わり易いので、2本の
スケールの所定の位置の網点%を測定しながら作業をす
すめ網点%が最終的に揃うように制御した。最後に上記
2枚の製版原版を用いて、アルミを基材とするポジ型の
PS版に刷版を行いドットゲインを最小限度におさえる
条件でブルーのインキを用いてオフセット印刷を行い本
発明による印刷物を得た。以上の製造法によって、複写
牽制パターンがよく同調し、文字パターン「VOID」
が隠された連続階調の牽制パターンからなる印刷物を容
易に、安定して得ることができた。最終的に、この印刷
物からスケール部を仕上げ断裁線5で切り離した。以上
の印刷物を複写してみると、図7(a)に示すように、
複写物の印刷画面2’の下段になるほど鮮明な文字「複
写」が現れ、牽制パターンとしての機能は充分に備えて
いることが判った。なお本印刷物はデザイン的にも優れ
たものである。
【0021】
【発明の効果】本発明による印刷方法を取り入れた金券
類を偽造のため、いかなる複写機を用いて複写しようと
しても、印刷画像どおりには複写できないばかりか警告
文字が現れるので、複写牽制の効果が発揮される。また
本発明による製造方法によって、これまでの警告パター
ンの同調作業の精度が向上して、しかも作業が容易とな
り、製版原版および印刷物のロス率が減少し、製版原版
作成、印刷工程の合理化が進められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非連続階調牽制パターンによる印刷物原理説明
図 (a)印刷物平面図 (b)複写物におけるパターン再現図
【図2】連続階調牽制パターンによる印刷物原理説明図
【図3】連続階調を構成する画像素子説明図
【図4】連続階調牽制パターン印刷物における牽制機能
説明図
【図5】複写濃度設定を変えた場合の複写画面説明図
【図6】非連続階調牽制パターンの実施例
【図7】連続階調牽制パターンの実施例
【符号の説明】 1 本発明による印刷物 1’ 複写物 2 印刷画面 2’ 複写物における印刷画面 3 パターン同士の境界 4 スケール境界 5 仕上げ断裁線 6、7 カムフラージュパターン例 D 集合濃度 S スケール S’ 複写物におけるスケール S1 印刷物におけるP1と対応したスケール S2 印刷物におけるP2と対応したスケール S’1 複写物におけるP1と対応したスケール S’2 複写物におけるP2と対応したスケール H 同調領域 N 非同調領域 L1 複写機の低解像能力レベル L2 複写機の中解像能力レベル L3 複写機の高解像能力レベル P1 配列ピッチの大きな画像素子によるパターン P2 配列ピッチの小さな画像素子によるパターン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】非連続階調牽制パターンによる印刷物原理説明
図 (a)印刷物平面図 (b)複写物におけるパターン再現図
【図2】連続階調牽制パターンによる印刷物原理説明図
【図3】連続階調を構成する画像素子説明図
【図4】連続階調牽制パターン印刷物における牽制機能
説明図
【図5】複写濃度設定を変えた場合の複写画面説明図
【図6】非連続階調牽制パターンの実施例
【図7】連続階調牽制パターンの実施例
【図8】スケールの測定位置を決める当たり罫
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【実施例】以下図面に従って、本発明を詳細に説明する
が、始めに本発明に係わる用語を次の如く定義する。 (1)画像素子とは、画像を構成する最小の構成単位で
あって、印刷画像では1個の網点、一本の万線等がこれ
にあたる。 (2)同調とは、2種のパターンが接する境界におい
て、両パターンの濃度の差がなく、両パターンがあたか
も連続して一体化して見える状態をいう。 (3)スケールとは、パターンを構成する画像素子の集
合濃度あるいは面積%の監視あるいは制御用のゲージで
あり、集合濃度あるいは面積%が段階的にあるいは連続
的に変化する場合と、全く変化のない場合がある。 (4)集合濃度とは、一定の測定面積で捉えた複数の画
像素子による反射あるいは透過濃度である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】図1は請求項2に関する本発明の印刷物1
の概念図であって、原理説明のため最もシンプルなレイ
アウトで描かれている。図1において、印刷画面2を構
成する2種のパターンP1,P2と該パターンに対応す
るスケールS1,S2がそれぞれ隣接して境界3、4を
形成している。各パターンP1,P2とそれに対応する
スケールS1,S2内では画像素子の集合濃度はすべて
一定であるが、パターンP1とそれに対応するスケール
S1には符号P1−1〜P1−5および異なるハッチン
グで示すように、画像素子のピッチが段階的に変化して
いる。従って、一見すると印刷画面2は無地の平坦な画
面に見え、境界3も区別できない状態にある。上記のパ
ターンP1、S1内の画像素子の変化であるが、例えば
P1−1からP1−5にかけて、画像素子の配列ピッチ
の最も大きいものから順に小さいものに、例えば最も線
数の小さな網点から順次線数の大きな網点に段階的に変
化している。この変化はまた逆であってもよい。スケー
ルS1についても全く同じ変化を持たせる。さらに、P
2、S2における網点の粗さは例えば、P1−5,S1
−5よりもさらに線数の大きなものに設定している。こ
の場合、図1右端のグラフ(上下位置対集合濃度)に示
すように、上下位置に係わらずS1,S2の集合濃度は
同一でフラットである。以上の構成からなる印刷物1を
ある解像レベルを有する複写機で複写すると、図1
(b)に示すように複写物1’における複写画面2’は
変化し、配列ピッチの小さな画像素子たとえば細かい網
点は消えてしまい、スケールの集合濃度(複写物におけ
る反射濃度)は右端のグラフのように変化する。これは
消えた部分の画像素子の大きさあるいは太さが複写機の
解像能力限界を越しているためである。その結果、印刷
物1であったはずのP1−4,P1−5,P2が再現さ
れないことにより基の印刷物と複写物との判別がつけら
れる。従って、図1(a)のような構成の印刷物1ある
いは印刷画面2は複写牽制機能を有していることが判
る。実際には、図1(a)で示すようなシンプルなレイ
アウトのものでなく実施例で説明するように、一方のパ
ターンを警告文字にしたものが好適に使用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図2はまた本発明による製版原版のレイア
ウトも同時に示している。製版原版は印刷の基本になる
ものであり、印刷されるべき画像情報がすべて正確に含
まれていなければならない。一般に製版原版が有する画
像情報は忠実に印刷基材の上に再現されるからである。
しかし、本発明にも利用されるオフセット印刷では、製
版原版が保有する画像素子は印刷によって、その個々の
面積が僅かに大きくなるドットゲインを引き起こす。一
方で微小な画像素子は刷版方法にもよるが、消えてしま
うことがある。したがって、これらの途中変化を見越し
た画像素子を製版原版上に形成しておくことが望まし
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明による印刷物は少なくとも2種のパ
ターンからなる警告パターンにカムフラージュパターン
が加わり、しかも一定方向に階調が連続的に変化しつ
つ、両パターンの境界において同調させた微妙な混成パ
ターンからなるものである。従って、この印刷物の印刷
原版作成に至るまでの製版作業における画像素子の大き
さあるいは太さの制御が極めて重要になってくる。本発
明による製版作業では、他の色が重なる部分やカムフラ
ージュパターンの部分を白抜きにするために、一度ポジ
の原版をネガにプリンタで返し、ネガ版を使い作業を行
う必要がある。このプリンタ返しの時に画像素子の太
り、細りが生じ、その度合いがまた画像素子の大小によ
って異なる。したがって、状況に応じて最適な露光条件
を見だすことによって画像素子の制御を行う必要があ
る。この制御を一般に使用される平網が段階的に並んだ
段階的階調が変化するスケールをもって制御しようとし
ても、段階差があって制御は難しく、また直接印刷画面
の所定の位置の画像素子の集合濃度を濃度計で測定して
制御しようとしても、前述のように印刷画面は複雑に各
種パターンが入り交じっていて、濃度計による測定位置
が僅かに動いただけでも測定濃度の誤差が出てしまい制
御は不能である。従って、印刷画面と対応している連続
的階調のスケールの方を計測することによって中間工程
での制御を行うことが本発明の骨子である。尚、画像素
子の集合濃度を測定する濃度計は、約3mmφのアパー
チュアーの透過光によって集合濃度あるいは面積%が測
定されるようになっており、このアパーチュアーがスケ
ールの所定の位置を正確に捉えるように、スケールには
図8のように当たり罫を入れておくことが必要である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(実施例2)図7で説明した印刷物を次の
条件で作成した。牽制パターンに連続的階調をもたせた
イベント用のチケットを想定した本発明による印刷物を
作成した。仕上がりサイズが縦76mm×横198mm
であるチケット画面の右側に,長さ76mm、幅10m
mのスケールS1,S2を2本並べて配置した原版並び
に印刷物を作成した。複写牽制パターンは44級丸ゴジ
で「VOID」という文字を仕上がり印刷画面に上下5
段に,左右に6列に配したP1パターンとその背景であ
るP2パターンとし、それぞれのパターンと対応するス
ケールS1,S2の組合わせパターンにおける連続階調
をP1、S1では75線/インチの網点、P2,S2で
は150線/インチの網点を用いて、網点面積%は印刷
画面の上部で50%、下部で5%になるよう製版スキャ
ナーによって網点を出力して、網ポジ原版フィルムを作
成した。この網ポジフィルムを一旦網ネガに返し、別に
用意した図7(b)で示す微細な文字の連続したカムフ
ラージュパターン7のポジフィルムを前記網ネガ原版フ
ィルムに重ねて露光して目的とする網ポジの製版原版が
得られた。このポジ−ネガ−ポジ変換工程中網点の面積
%は、特に小さな網点において変わり易いので、2本の
スケールの所定の位置の網点%を測定しながら作業をす
すめ網点%が最終的に揃うように制御した。最後に上記
の製版原版を用いて、アルミを基材とするポジ型のPS
版に刷版を行いドットゲインを最小限度におさえる条件
でブルーのインキを用いてオフセット印刷を行い本発明
による印刷物を得た。以上の製造法によって、複写牽制
パターンがよく同調し、文字パターン「VOID」が隠
された連続階調の牽制パターンからなる印刷物を容易
に、安定して得ることができた。最終的に、この印刷物
からスケール部を仕上げ断裁線5で切り離した。以上の
印刷物を複写してみると、図7(a)に示すように、複
写物の印刷画面2’の下段になるほど鮮明な文字「複
写」が現れ、牽制パターンとしての機能は充分に備えて
いることが判った。なお本印刷物はデザイン的にも優れ
たものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 560

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種のパターンと該パターン
    にそれぞれ対応するスケールからなることを特徴とする
    製版原版並びに印刷物。
  2. 【請求項2】 前記パターンと該パターンにそれぞれ対
    応するスケールを構成する画像素子の配列ピッチは、該
    パターンと該パターンに対応するスケールごとに段階的
    に変化しており、画像素子の集合濃度は、すべての該パ
    ターンと該パターンに対応するスケール内で一定である
    ことを特徴とする請求項1記載の製版原版並びに印刷
    物。
  3. 【請求項3】 前記パターンと該パターンにそれぞれ対
    応するスケールを構成する画像素子の配列ピッチは、そ
    れぞれの該パターンと該パターンに対応するスケールご
    とに異なり、画像素子の集合濃度が該パターンと該パタ
    ーンに対応するスケール内で連続的にもしくは段階的に
    変化していることを特徴とする請求項1記載の製版原版
    並びに印刷物。
  4. 【請求項4】 前記パターン同士がまた該パターンにそ
    れぞれ対応するスケール同士が隣接する境界において同
    調していることを特徴とする請求項1、から請求項3い
    ずれかに記載の記載の製版原版並びに印刷物。
  5. 【請求項5】 前記パターンと該パターンにそれぞれ対
    応するスケールを構成する画像素子において、少なくと
    も1種のパターンと該パターンに対応するスケールを構
    成している画像素子の大きさあるいは太さが、複写機で
    解像できない大きさあるいは太さのものと、かつ複写機
    で解像できる大きさあるいは太さのものを含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の
    製版原版並びに印刷物。
  6. 【請求項6】 前記パターンのうち、少なくとも1種が
    文字、図形を、他の少なくとも1種が前記文字、図形の
    背景を形成していることを特徴とする請求項1から請求
    項5いずれかに記載の製版原版並びに印刷物。
  7. 【請求項7】 前記パターンにカムフラージュ文様が組
    み込まれていることを特徴とする請求項1から請求項6
    いずれかに記載の原版並びに印刷物。
  8. 【請求項8】 前記スケールには集合濃度変化方向に当
    たり罫が所定の間隔で組み込まれていることを特徴とす
    る請求項3記載の製版原版並びに印刷物。
  9. 【請求項9】 前記製版原版の作成工程および該製版原
    版を用いた前記印刷物に至る刷版、印刷工程において、
    前記パターンの所定の位置に代わり該パターンに対応す
    るスケールの所定の位置における画像素子の集合濃度あ
    るいは面積%を測定することによって、工程中の画像素
    子の大きさあるいは太さの増減を制御し、前記パターン
    同士の境界の同調がより正確となり、安定して前記製版
    原版並びに印刷物が得られることを特徴とする前記製版
    原版並びに印刷物の製造方法。
JP6125906A 1994-05-17 1994-05-17 印刷物及びその製造方法 Pending JPH07309062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6125906A JPH07309062A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 印刷物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6125906A JPH07309062A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 印刷物及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07309062A true JPH07309062A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14921843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6125906A Pending JPH07309062A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 印刷物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07309062A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4351547A (en) Security document and method for making same using an alternating dot pattern
US4341404A (en) Security document using a variable dot screen
US5735547A (en) Anti-photographic/photocopy imaging process and product made by same
EP0921950B1 (en) Security documents with void marks visible from different angles
JP3909238B2 (ja) マイクロパターンを有する印刷物
EP0546765A1 (en) Security printed documents
JPH07309061A (ja) 偽造防止を施した帳票と、その製造方法
JPWO2001094122A1 (ja) 真偽判別可能な印刷物及びその作製方法
JP3030534U (ja) 微小文字を有する印刷物
WO1991011331A1 (en) Anti-photographic/photocopy imaging process and product made by same
JPH07309062A (ja) 印刷物及びその製造方法
JP3495822B2 (ja) 複写防止印刷物
KR100574871B1 (ko) 복사 및 컴퓨터 프린팅에 의한 위조 방지용 용지, 이의제조방법 및 필터 인식기를 이용한 위조 여부 확인방법
KR101470619B1 (ko) 복사 위조방지용 잠상원도 제조방법
JP2000203147A (ja) 偽造防止印刷物とその作製方法
JPH11291610A (ja) 凹版潜像及び該潜像の作成方法
JPH08244389A (ja) 潜像を有する印刷体
JP3482251B2 (ja) 複写偽造防止用印刷物
JP3867915B2 (ja) 偽造防止印刷物及びその製造方法
JPH11291609A (ja) 凹版潜像及び該潜像の作成方法
JP2000118119A (ja) 複写防止模様の作成方法及びその印刷物
JP3268418B2 (ja) 複写防止模様の作成方法及びその印刷物
JPH0243747Y2 (ja)
JP3390500B2 (ja) 印刷物
JPH1110999A (ja) 証券等の印刷物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030404