JPH07308872A - 2段式ペンマーキング印字装置および前記2段式ペンマーキング印字装置を備えた加工装置 - Google Patents

2段式ペンマーキング印字装置および前記2段式ペンマーキング印字装置を備えた加工装置

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JPH07308872A
JPH07308872A JP10237894A JP10237894A JPH07308872A JP H07308872 A JPH07308872 A JP H07308872A JP 10237894 A JP10237894 A JP 10237894A JP 10237894 A JP10237894 A JP 10237894A JP H07308872 A JPH07308872 A JP H07308872A
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cylinder
air
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Toshiyuki Ozawa
利之 小▲沢▼
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Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
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Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明に係る2段式ペンマーキング印字装置
および前記2段式ペンマーキング印字装置を備えた加工
装置は、マーキングペンの着筆時間が短く出来ると共
に、ペン先が被加工材に衝突することがない2段式ペン
マーキング印字装置およびこれを備えた加工装置を提供
することを目的としている。 【構成】 レール1に沿って移動可能なクロスビーム3
上を前記レール1に直交する方向に移動可能に配置した
マーキングペン4を支持する支持部材5を備えたマーキ
ングキャリッジ6と、トーチ7を備えた切断キャリッジ
8とを有し、前記支持部材5にはマーキングペン4を二
段階に着筆する2段式シリンダー18を有する構成である
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペンマーキング印字装置
および前記ペンマーキング印字装置を備えた加工装置に
係り、特に被加工材の表面に対するマーキングペンの着
筆速度を二段階に制御することを可能としたペンマーキ
ング印字装置およびこれを備えた加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の被加工材に切断,溶接等を施す
場合、この被加工材に対して加工線の罫書、或いは文字
または記号によって次工程での加工指示情報または製品
や部品に対して流通経路における仕分情報や部品番号等
の情報等を表示するために、一般にマーキングと呼ばれ
る作業が行われている。
【0003】特に、マーキングをペンで行う場合には、
被加工材の上部でレールに沿って移動可能に渡したフレ
ーム上を該レールに直交する方向に移動し得るキャリッ
ジに搭載した支持部材からモーターや単段式のエアシリ
ンダー等の駆動手段を用いて、被加工材表面にマーキン
グペンを着筆し、マーキングを行うものが一般である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の技術で、モーターの駆動力を用いてマーキングペ
ンを着筆させる場合には、着筆のためのマーキングペン
の移動速度が比較的遅いために、着筆に時間がかかると
いった問題があった。
【0005】また、単段式のエアーシリンダーを用いて
マーキングペンを着筆させる場合には、着筆速度は比較
的速いもののペン先が被加工材に接近した時のエアの圧
力の調整が困難であるためにペン先が被加工材に衝突す
る虞があり、その衝撃によってペンが破損する等の問題
があった。
【0006】本発明に係る2段式ペンマーキング印字装
置および前記2段式ペンマーキング印字装置を備えた加
工装置は、上記課題を解決するものであって、マーキン
グペンの着筆時間が短く出来ると共に、ペン先が被加工
材に衝突することがないペンマーキング印字装置および
これを備えた加工装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る2段式ペン
マーキング印字装置は、被加工材の表面にマーキングペ
ンによってマーキング印字を行うペンマーキング印字装
置において、レールに沿って移動可能なフレームと、前
記フレームに配設され前記レールと直交する方向に移動
可能なキャリッジと、前記キャリッジに配設されマーキ
ングペンを被加工材表面に対向して支持する支持部材を
有し、前記支持部材は被加工材の表面に対するマーキン
グペンの着筆動作を二段階に制御する2段式シリンダー
を備えてなり、前記2段式シリンダーの動作を制御して
マーキングペンの着筆動作を制御するための制御部を有
することを特徴とした2段式ペンマーキング印字装置で
ある。
【0008】また、本発明に係る加工装置は、被加工材
の加工部位を加熱して加工し、かつ、被加工材の表面に
マーキングペンによってマーキング印字を行うペンマー
キング印字装置を備えた加工装置において、レールに沿
って移動可能なフレームと、前記フレームに配設され前
記レールと直交する方向に移動可能な1または複数のキ
ャリッジと、前記キャリッジに配設され被加工材を加工
するトーチと、前記キャリッジに配設されマーキングペ
ンを被加工材表面に対向して支持する支持部材を有し、
前記支持部材は被加工材の表面に対するマーキングペン
の着筆動作を二段階に制御する2段式シリンダーを備え
てなり、前記2段式シリンダーの動作を制御してマーキ
ングペンの着筆動作を制御するための制御部を有するこ
とを特徴とした2段式ペンマーキング印字装置を備えた
加工装置である。
【0009】
【作用】本発明に係る2段式ペンマーキング印字装置は
上述の如く構成したので、2段式シリンダーによってマ
ーキングペンの着筆動作を二段階に分けて制御できる。
例えば一段目のシリンダーに高い圧力のエアーを供給し
てマーキングペンを高速移動した後、二段目のシリンダ
ーに低い圧力のエアーを供給して前記マーキングペンを
緩慢に着筆させることが出来る。
【0010】また、前記2段式ペンマーキング印字装置
を備えた加工装置は、マーキングと加工の両方を一つの
装置で行うことが出来るので、マーキングを施した加工
製品を得ることが出来る。
【0011】
【実施例】図により本発明に係る2段式ペンマーキング
印字装置およびこれを備えた加工装置の一例としてエア
ー式2段シリンダーを有して構成した2段式ペンマーキ
ング印字装置を備えたプラズマ切断装置の一実施例を具
体的に説明する。図1は本発明の2段式ペンマーキング
印字装置を備えたプラズマ切断装置を示す斜視図、図2
(a)は本発明の2段式ペンマーキング印字装置の構成
を示す正面説明図、図2(b)は本発明の2段式ペンマ
ーキング印字装置およびトーチを保持する鋼板圧着装置
の構成を示す側面説明図、図3は2段式シリンダーの構
成およびその制御回路を示す図、図4は本発明の2段式
ペンマーキング印字装置およびプラズマ切断装置の制御
系のブロック図である。説明の順序として先ず、2段式
ペンマーキング印字装置およびプラズマ切断装置の全体
構成を説明し、次にそれ等の動作説明を行う。
【0012】{構成説明}図1において、平行に敷設さ
れた一対のレール1上にはモーター2aによって該レー
ル1に沿って移動可能に構成されたサドル2が配置さ
れ、該サドル2にはレール1と直交する方向にクロスビ
ーム3が配設されている。前記クロスビーム3にはクロ
スレール3aが固着されており、このクロスレール3a
にはマーキングペン4を支持する支持部材5を有するマ
ーキングキャリッジ6および切断トーチ7を支持する鋼
板圧着装置12を有する切断キャリッジ8が夫々該クロス
レール3aに沿って移動可能に搭載され、両キャリッジ
6,8はモーター6a,8aによってクロスレール3a
上を所定の方向に移動することが出来るように構成され
ている。
【0013】また、クロスビーム3上にはモーター2
a,6a,8aを制御すると共に、トーチ7の切断動
作,マーキングペン4のマーキング動作等を制御するた
めの制御部9が搭載されている。また、レール1の間に
は鋼板等の被加工材10が図示しない切断定盤上に載置さ
れている。トーチ7には図示しないプラズマ電源やプラ
ズマガスを供給する等の種々の装置が接続されていて、
前記被加工材10に対して所定の切断加工を行うことが出
来るようになっている。
【0014】前記トーチ7は、図1および図2(b)に
示すように切断キャリッジ8に対してエアーシリンダ等
で昇降可能に取り付けた鋼板圧着装置12に支持されてお
り、該鋼板圧着装置12の被加工材10の表面に対向する位
置には該被加工材10の表面に接触して該表面上を自在に
転がる複数のキャスターを有する圧着盤12aが取り付け
てある。従って、被加工材10の板厚に対応させてエアー
シリンダーを操作して鋼板圧着装置12の高さおよびトー
チ7の高さを設定し、前記圧着盤12aのキャスターが被
加工材10を押圧しながら転がるように構成することでト
ーチ7による切断加工を円滑に行うことが出来るもので
ある。
【0015】また、前記マーキングキャリッジ6に備え
た支持部材5は、図2(a),(b)に示すようにアー
ム11を有し、該アーム11の端部にはマーキングブロック
13が設けてあり、該マーキングブロック13にはペンホル
ダー17の昇降動作を案内するためのLMガイド14および
ペンホルダー17を昇降駆動する2段式シリンダー18が固
着してある。
【0016】前記LMガイド14は、マーキングブロック
13に上下方向に設けて固着したガイドレール15と、該ガ
イドレール15に係合してガイドレール15上を自在に上下
移動出来るように構成されたLMブロック16とによって
構成してあり、該LMブロック16にはペンホルダー17が
固着してある。従って、前記ガイドレール15とLMブロ
ック16との係合によってペンホルダー17を支持しつつマ
ーキングブロック13に対して自由に上下移動することが
出来るようになっている。
【0017】また、詳しくは図3に示して後述する前記
2段式シリンダー18のピストン軸23aには図2(a),
(b)に示すように所定の弾性力を有するスプリング部
材19を介して前記ペンホルダー17が弾性的に係合してあ
る。従って、前記ピストン軸23aの上下動作に対応して
ペンホルダー17に取り付けたLMブロック16がガイドレ
ール15上を摺動し、ペンホルダー17が昇降するようにな
っている。
【0018】また、前記ペンホルダー17には被加工材10
の表面にマーキングや印字を行うためのマーキングペン
4が被加工材10の表面に対向して保持されていてペンホ
ルダー17の昇降に応じてマーキングペン4の被加工材10
に対する高さが変化し、スプリング部材19の弾性力によ
ってマーキングペン4の筆圧が設定されるように構成さ
れている。
【0019】前記2段式シリンダー18は図3に示すよう
に、第1のシリンダー20と、第2のシリンダー21を有し
ていて、前記第1のシリンダー20内を気密性を保持して
往復移動可能なピストン22と、同じく第2のシリンダー
21内を気密性を保持して往復移動可能なピストン23等で
構成している。
【0020】前記第1のシリンダー20と第2のシリンダ
ー21との間には隔壁24があってピストン22,23の夫々の
移動位置が第1のシリンダー20,第2のシリンダー21の
範囲内で移動を行うように規制するものである。
【0021】前記ピストン22には第1のシリンダー20の
ストローク長に対応する長さを有するピストン軸22aが
固着されていてその端部22bは隔壁24を貫通してピスト
ン23に当接することが出来るようになっている。また、
前記ピストン23には第2のシリンダー21のストローク長
に対応する長さを有するピストン軸23aが固着されてい
て該ピストン軸23aには前述したようにスプリング部材
19を介してマーキングペン4を保持するペンホルダー17
が接続されている。
【0022】前記2段式シリンダー18内では4つの室が
形成されていて、それ等は第1のシリンダー20の側壁20
aと端壁20bおよびピストン22とで形成される第1の室
Aと、第1のシリンダー20の側壁20aとピストン22と隔
壁24とで形成される第2の室Bと、第2のシリンダー21
の側壁21aとピストン23と隔壁24とで形成される第3の
室Cと、第2のシリンダー21の側壁21aと端壁21bおよ
びピストン23とで形成される第4の室Dより構成され
る。
【0023】前記第2の室Bと、第3の室Cとの間に設
けた隔壁24はピストン軸22aが往復移動出来、かつ、気
密性を保持出来るように構成している。また前記第4の
室Dを形成する端壁21bはピストン軸23aが往復移動出
来、かつ、気密性を保持出来るように構成している。
【0024】前記第1の室Aには図3に示すように、三
方電磁弁25を介して所定の圧力に設定したエアーを供給
するエアー供給ユニット26が接続されている。また、前
記三方電磁弁25の上流側で、かつエアー供給ユニット26
の下流側には減圧器27が接続してあり、該減圧器27の下
流側には五方電磁弁28が接続されている。また、前記五
方電磁弁28の二次側の一流路は第3の室Cに接続されて
おり、前記五方電磁弁28の二次側の他の流路はエアーの
排気流量を制御する流量調整器29を介して第4の室Dに
接続されている。
【0025】前記の構成で、三方電磁弁25をオンにした
場合にはエアー供給ユニット26から第1の室Aにエアー
が供給され、前記三方電磁弁25をオフにした場合にはエ
アー供給ユニット26から第1の室Aへのエアーの供給が
停止する。
【0026】また、前記五方電磁弁28をオンにした場合
にはエアー供給ユニット26から減圧器27を経て第3の室
Cにエアーが供給され、この時、第4の室Dにはエアー
は供給されない。また、前記五方電磁弁28をオフにした
場合にはエアー供給ユニット26から減圧器27を経て供給
されたエアーは流量調整器29を介して第4の室Dに供給
され、第3の室Cからサイレンサー28aを介してエアー
が外部に放出されるようになっている。
【0027】前述の2段式ペンマーキング印字装置およ
びプラズマ切断装置を制御する制御系のブロック図を図
4に示す。図1に示した制御部9はインターフェイス30
を介してサドル2を走行させるモーター2aおよびマー
キングキャリッジ6を移動するモーター6a,切断キャ
リッジ8を移動するモーター8aに接続されていてマー
キングペン4およびトーチ7をNC制御プログラム等に
よって予め設定された所定の位置に走査することが出来
る。
【0028】また、前記インターフェイス30には図3に
示した三方電磁弁25,五方電磁弁28やエアー供給ユニッ
ト26,減圧器27,流量調整器29が接続してあり、前記制
御部9によって2段式シリンダー18を駆動することが出
来るようになっている。また、前記インターフェイス30
には図示しないがプラズマ電源やプラズマガスを制御す
る装置等が接続され、制御部9によって2段式ペンマー
キング印字装置およびプラズマ切断装置を総合的に制御
することが出来るものである。
【0029】{動作説明}上述のように構成した2段式
ペンマーキング印字装置およびプラズマ切断装置を用い
て、その動作の説明を行う。先ず、2段式ペンマーキン
グ印字装置の動作説明を行い、次にプラズマ切断装置の
動作説明を行う。図1および図4に示す制御部9によっ
てモーター2a,6a,8aを駆動してマーキングペン
4,トーチ7を図1に示す被加工材10の所定位置に夫々
設定する。この時、必要に応じて切断キャリッジ8を移
動させてトーチ7を退避させる。
【0030】この時、制御部9は図3に示した三方電磁
弁25および五方電磁弁28をオフにした状態で、エアー供
給ユニット26を駆動して所定の圧力に設定したエアーを
三方電磁弁25および減圧器27の一次側に供給し、減圧器
27によって五方電磁弁28の一次側に供給するエアーの圧
力を前記三方電磁弁25の一次側に供給したエアーの圧力
よりも低い圧力に予め設定して供給しておく。この時の
エアーの圧力は三方電磁弁25および減圧器27の一次側に
供給する圧力を例えば0.5MPa(メガパスカル)に
設定し、五方電磁弁28の一次側に供給するエアーの圧力
を例えば0.1MPaに設定しておく。(ここで、1P
a=1N/m2 である。)
【0031】上述のようなエアーの供給配分によって、
2段式シリンダー18の第2のシリンダ21内に形成された
第4の室Dのみにエアーを供給することで、マーキング
ペン4を被加工材10の表面から退避させた状態を保持し
ている。この時、ピストン23は前記第4の室Dに供給し
た0.1MPaのエアーの圧力によって、ピストン軸22
aの端部22bまたは隔壁24に当接して停止状態を保持し
ている。
【0032】次に、制御部9は三方電磁弁25をオンにし
て2段式シリンダー18の第1のシリンダー20内に形成さ
れた第1の室Aにエアーを供給する。室Aにエアーが供
給されると、ピストン22は0.5MPaのエアーの圧力
によって即座に図3の矢印a方向に下降し、ピストン軸
22aの端部22bがピストン23に当接してピストン軸23a
を同じく図3の矢印a方向に押圧し下降させる。
【0033】これによって、ピストン軸23aに接続した
図2に示すペンホルダー17が下降してマーキングペン4
が被加工材10の表面に近接する。この時のマーキングペ
ン4の下降速度はエアー供給ユニット26によって設定し
たエアーの圧力と減圧器27によって設定したエアーの圧
力との差圧に対応しており、ここでは{0.5MPa−
0.1MPa=0.4MPa}の圧力に対応した速度で
急速に下降するものである。そしてピストン22は隔壁24
に当接して停止し、前記0.4MPaのエアーの圧力に
よって停止状態を保持する。
【0034】この時のピストン22のストローク長、即ち
第1のシリンダー20の長さを比較的長く構成し、エアー
供給ユニット26によって設定したエアーの圧力と減圧器
27によって設定したエアーの圧力との差圧を大きく設定
することで、マーキングペン4を比較的遠距離に退避さ
せた場合であっても、下降速度を速くすることが出来、
着筆時間を短縮することが出来る。
【0035】次に、制御部9によって五方電磁弁28をオ
ンにし、第3の室Cに対して0.1MPaのエアーを供
給すると共に、第4の室Dのエアーを流量調整器29によ
って流量を調整しながら排気することでエアーの排気速
度が制御され徐々に第4の室Dから排気されていく。こ
れに伴って、ピストン23が図3の矢印a方向に緩慢に下
降し、ピストン軸23aに接続した図2に示すペンホルダ
ー17が徐々に下降してマーキングペン4が被加工材10の
表面に到達して着筆し、該マーキングペン4はスプリン
グ部材19の弾性力に対応する筆圧に調整される。
【0036】この時のマーキングペン4の下降速度は減
圧器27によって設定したエアーの圧力と流量調整器29の
排気流量速度に対応しており、ここでは0.1MPaの
エアーの圧力と予め設定した流量調整器29の所定の流量
速度に対応した速度で緩慢に下降するものである。
【0037】また、この時のピストン23のストローク
長、即ち第2のシリンダ21の長さを比較的短く構成する
ことで、マーキングペン4の着筆時間を短縮することが
出来、減圧器27によって設定したエアーの圧力を小さく
設定することで、着筆動作を緩慢にして、マーキングペ
ン4が被加工材10表面に着筆した時に受ける衝撃を緩和
することが出来る。
【0038】そして、マーキングペン4を被加工材10表
面に着筆した後は、制御部9によってモーター2aおよ
びモーター6aを駆動してマーキングペン4を所定方向
に走査して被加工材10上に加工線の罫書,文字,記号等
の所望のマーキングを行うことが出来る。
【0039】また、マーキングを実施している間、必要
に応じてマーキングペン4を退避させる場合には、図3
に示す五方電磁弁28のオン,オフを繰り返すことでピス
トン23の位置を移動させてマーキングペン4を短いスト
ロークで退避させることが出来る。
【0040】この動作を説明すると、先ず、五方電磁弁
28をオフにすると、第3の室C内のエアーが五方電磁弁
28に設けたサイレンサー28aを介して外部に放出され、
減圧器27によって0.1MPaの圧力に減圧されたエア
ーが流量調整器29を介して第4の室Dに供給され、これ
によって、マーキングペン4を被加工材10の表面から退
避させることが出来る。
【0041】また、再度マーキングペン4を着筆する場
合には、五方電磁弁28をオンにして第3の室Cにエアー
を供給すると共に、第4の室Dのエアーを流量調整器29
によって流量を調整しながら排気することでエアーの排
気速度が制御され徐々に第4の室Dから排気されてい
く。これによって、マーキングペン4を被加工材10の表
面に徐々に着筆することが出来る。
【0042】上述のように、マーキングを実施している
時の、マーキングペン4の退避動作はピストン23を短い
ストローク範囲で移動させることで行うようにしたこと
により、退避および着筆動作の時間が短縮でき、マーキ
ング作業の効率化が図れるものである。
【0043】所定のマーキングが完了した後、マーキン
グペン4を完全に退避させる場合には、三方電磁弁25を
オフにして第1の室A内のエアーをサイレンサー25aを
介して外部に放出すると共に、五方電磁弁28をオフにし
て第3の室C内のエアーをサイレンサー28aを介して外
部に放出し、第4の室Dにエアーを供給することで、ピ
ストン22およびピストン23が図3の矢印aと反対方向に
上昇してピストン軸23aおよびペンホルダー17が同方向
に上昇し、マーキングペン4が被加工材10から退避す
る。
【0044】そして、制御部9は図1に示すようにモー
ター2aおよびモーター8aを駆動し、また、必要に応
じてモーター6aを駆動してマーキングキャリッジ6を
退避させてからトーチ7を被加工材10上の所定の位置に
設定した後、図示しないプラズマ電源およびプラズマガ
スの制御を行ってプラズマアークを発生し、予め設定さ
れたNCプログラム等に従ってモーター2a,8aを駆
動して所定の切断を行う。
【0045】上述のようにして、被加工材10上の各切断
加工範囲およびマーキング範囲毎の切断作業およびマー
キング作業を繰り返し実施することが出来る。
【0046】前記実施例では、マーキングペン4と切断
トーチ7を異なるキャリッジに設けて構成しているが、
これ等を同一のキャリッジに配設して選択的に使用する
ことも可能である。
【0047】また、前記実施例では、プラズマ切断装置
に2段式ペンマーキング印字装置を備えて構成している
が、他のプラズマ加工装置やガス加工装置,レーザ加工
装置に本発明の2段式ペンマーキング印字装置を備えて
構成しても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る2段式ペンマーキング印字
装置およびこれを備えた加工装置は、上述の如き構成と
作用とを有するので、第1のシリンダーに高い圧力のエ
アーを供給して長いストロークを高速下降し、第2のシ
リンダーに低い圧力のエアーを供給して短いストローク
を緩慢に下降させることで、マーキングペンの着筆時間
を短縮させることが出来、マーキング作業の効率化が図
れる。
【0049】また、マーキングペンのペン先が被加工材
に接近した時の着筆動作を緩慢に出来ることから、ペン
先が被加工材に衝突して破損する等の虞がなく、マーキ
ングペンの保全が向上し、マーキングペンの寿命を延長
でき、経済的である。また、マーキング実施中における
マーキングペンの退避および着筆動作を短いストローク
でかつ緩慢な動作で行うことで退避着筆動作に要する時
間が短縮でき、マーキング作業が効率的でかつマーキン
グペンの保全が出来る。
【0050】また、本発明は比較的簡単でかつ安価な装
置構成によってマーキングを自動的にかつスピーディー
に行うことが出来、コストの低減が図れる。
【0051】また、本発明の2段式ペンマーキング印字
装置を加工装置に設けた場合には、マーキングと加工の
両作業を同一の装置で行うことが出来るので、マーキン
グの位置にずれが生じることがなく、正確なマーキング
を行うことが出来る。また、マーキングと加工の両作業
を同一の装置で行い得ることから設備の削減が可能であ
ると共に、一方の作業が完了した半製品を保管するため
のデッドスペースが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2段式ペンマーキング印字装置を備え
たプラズマ切断装置を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の2段式ペンマーキング印字装
置の構成を示す正面説明図、(b)は本発明の2段式ペ
ンマーキング印字装置およびトーチを保持する鋼板圧着
装置の構成を示す側面説明図である。
【図3】2段式シリンダーの構成およびその制御回路を
示す図である。
【図4】本発明の2段式ペンマーキング印字装置および
プラズマ切断装置の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1…レール、2…サドル、2a…モーター、3…クロス
ビーム、3a…クロスレール、4…マーキングペン、5
…支持部材、6…マーキングキャリッジ、6a…モータ
ー、7…切断トーチ、8…切断キャリッジ、8a…モー
ター、9…制御部、10…被加工材、11…アーム、12…鋼
板圧着装置、12a…圧着盤、13…マーキングブロック、
14…LMガイド、15…ガイドレール、16…LMブロッ
ク、17…ペンホルダー、18…2段式シリンダー、19…ス
プリング部材、20…第1のシリンダー、21…第2のシリ
ンダー、20a,21a…側壁、20b,21b…端壁、22,23
…ピストン、22a,23a…ピストン軸、22b…端部、24
…隔壁、25…三方電磁弁、25a…サイレンサー、26…エ
アー供給ユニット、27…減圧器、28…五方電磁弁、29…
流量調整器、30…インターフェイス、A,B,C,D…

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材の表面にマーキングペンによっ
    てマーキング印字を行うペンマーキング印字装置におい
    て、レールに沿って移動可能なフレームと、前記フレー
    ムに配設され前記レールと直交する方向に移動可能なキ
    ャリッジと、前記キャリッジに配設されマーキングペン
    を被加工材表面に対向して支持する支持部材を有し、前
    記支持部材は被加工材の表面に対するマーキングペンの
    着筆動作を二段階に制御する2段式シリンダーを備えて
    なり、前記2段式シリンダーの動作を制御してマーキン
    グペンの着筆動作を制御するための制御部を有すること
    を特徴とした2段式ペンマーキング印字装置。
  2. 【請求項2】 被加工材の加工部位を加熱して加工し、
    かつ、被加工材の表面にマーキングペンによってマーキ
    ング印字を行うペンマーキング印字装置を備えた加工装
    置において、レールに沿って移動可能なフレームと、前
    記フレームに配設され前記レールと直交する方向に移動
    可能な1または複数のキャリッジと、前記キャリッジに
    配設され被加工材を加工するトーチと、前記キャリッジ
    に配設されマーキングペンを被加工材表面に対向して支
    持する支持部材を有し、前記支持部材は被加工材の表面
    に対するマーキングペンの着筆動作を二段階に制御する
    2段式シリンダーを備えてなり、前記2段式シリンダー
    の動作を制御してマーキングペンの着筆動作を制御する
    ための制御部を有することを特徴とした2段式ペンマー
    キング印字装置を備えた加工装置。
JP10237894A 1994-05-17 1994-05-17 2段式ペンマーキング印字装置および前記2段式ペンマーキング印字装置を備えた加工装置 Pending JPH07308872A (ja)

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