JPH07308839A - 主軸アタッチメントツール - Google Patents

主軸アタッチメントツール

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JPH07308839A
JPH07308839A JP10008394A JP10008394A JPH07308839A JP H07308839 A JPH07308839 A JP H07308839A JP 10008394 A JP10008394 A JP 10008394A JP 10008394 A JP10008394 A JP 10008394A JP H07308839 A JPH07308839 A JP H07308839A
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spindle
piston
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attachment tool
transmission shaft
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JP10008394A
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Sumio Kawai
河合澄雄
Shinobu Sakurai
桜井忍
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Okuma Corp
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸軸線と交差する向きの刃具によりワーク
を加工する主軸アタッチメントツールにおいて、刃具を
簡単な構成で主軸軸線の周りの複数位置に自動的に割り
出す。 【構成】 ボディ5に主軸2の回転を刃具6に伝える伝
達軸9を挿入する。ボディ5にスライド部材20をスプ
リング21を介して摺動可能に設ける。主軸頭1にスラ
イド部材20が係合する複数の位置決めブロック4を固
定する。伝達軸9にピストン13を挿入し、これを主軸
2側からの高圧クーラントを利用して駆動する。ピスト
ン13を係脱部材25及びシフタ22を介してスライド
部材20に連結し、ピストン13の移動に伴い、スライ
ド部材20を位置決めブロック4に係脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンタ等の
主軸に取り付けて、主軸軸線と交差する向きの刃具によ
りワークを加工する主軸アタッチメントツールに係り、
詳しくは、刃具を主軸軸線の周りで複数位置に自動的に
割り出すための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のアタッチメントツール
においては、ワークの多面加工等に際して刃具の向きを
変更する必要があるが、このときの作業を容易にするた
めに、従来、刃具を主軸軸線の周りで複数位置に自動的
に割り出す技術が提案されている。例えば、特公平3−
4339号公報には、主軸頭の端面に複数の位置決めブ
ロックを設け、該ブロックをピストンで駆動してアタッ
チメントツール側の位置決めピンから解離し、その状態
で、主軸のオリエンテーション機能によりアタッチメン
トツールを割り出す技術が開示されている。また、特開
平5−285787号公報には、位置決めブロックを主
軸頭の端面で旋回してアタッチメントツール側の位置決
めピンに係脱する割出し装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来装置によると、位置決めブロックを主軸頭側で駆動し
ているため、ピストンを含む多数の駆動系部品を主軸頭
に装備する必要があって、主軸頭の構成が複雑化すると
いう問題点があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、刃具を簡単な構
成で自動的に割り出すことができる主軸アタッチメント
ツールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の主軸アタッチメントツールは、刃具が主
軸軸線と交差する向きで取り付けられるボディと、主軸
の回転を刃具に伝える伝達軸と、ボディを主軸軸線の周
りで主軸頭の複数位置に位置決めするスライド部材と、
主軸側からの圧力流体により主軸軸線方向へ移動するピ
ストンと、ピストンの移動に伴いスライド部材を主軸頭
に係脱する係脱部材とから構成される。
【0006】
【作用】上記構成によれば、アタッチメントツール側で
ピストンによりスライド部材が駆動され、スライド部材
が主軸頭から離脱した状態で、主軸の割出機能によって
刃具の向きが自動的に変更される。ここで、ピストン及
びスライド部材はアタッチメントツール側に設けられて
いるから、主軸頭に何等の可動部品及び駆動部品を設け
る必要がなく、主軸頭の構成が簡略化される。また、ピ
ストンは主軸側からの圧力流体を利用して駆動されるの
で、アタッチメントツールに専用配管を装備する必要が
なく、アタッチメントツールの構成も簡略化される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図1において、1はマシニングセン
タの主軸頭、2は主軸、3は主軸アタッチメントツール
である。主軸頭1の端面には複数の位置決めブロック4
が固定的に設けられている。主軸アタッチメントツール
3はボディ5を備え、ボディ5の先端部には、ドリル等
の刃具6を取り付けるための一対の回転軸7が主軸2の
軸線と直交する向きで設けられている。なお、刃具6の
本数は2本に限定されず、1本又は3本以上であっても
よい。また、刃具6の向きは直交状に限定されず、加工
条件に応じ、刃具6を主軸軸線に任意の角度で交差する
向きで取り付けることができる。
【0008】ボディ5の中心部には伝達軸9が回転可能
に挿入され、その基端には主軸2に挿着されるテーパシ
ャンク10が設けられている。テーパシャンク10の外
周には、主軸2の端面に設けたドライブキー17に嵌合
するテノン部18が形成されている。伝達軸9の先端と
回転軸7との間にはかさ歯車11が介装され、これによ
り伝達軸9は主軸2の回転を刃具6に伝えるように構成
されている。
【0009】伝達軸9にはテーパシャンク10の端面に
開口する中心孔12が形成され、該孔12にはピストン
13がスプリング14で主軸2側へ付勢された状態で主
軸軸線方向へ移動可能に挿入されている。中心孔12の
開口端にはプルスタッド15が螺着され、ここには細孔
16が貫設されている。そして、マシニングセンタに既
設のクーラントポンプ(図示略)から供給された高圧ク
ーラントが、ピストン13駆動用の圧力流体として、主
軸2の内側から細孔16を介して中心孔12に導入され
るようになっている。
【0010】ボディ5の基端面には挿通孔19が主軸軸
線と平行に形成され、この挿通孔19には、位置決めブ
ロック4に係合するピン状のスライド部材20がスプリ
ング21でブロック4側へ付勢された状態で摺動可能に
支持されている。図2に示すように、スライド部材20
にはシフタ22がピストン13側に突出するように固定
され、その突端には凸部23が形成されている。テーパ
シャンク10の端面には溝24が設けられ、アタッチメ
ントツール3を主軸2から取り外した状態では、溝24
にシフタ22がスプリング21の付勢力で嵌合して、ボ
ディ5と伝達軸9とを相対回転不能に結合するようにな
っている。
【0011】一方、ピストン13にはブロック状の係脱
部材25が溝24に嵌合する状態でボルト26によって
結合され、その外端にはシフタ22の凸部23に係合可
能な凹部27(図2参照)が形成されている。そして、
係脱部材25は、図1に示すように、ピストン13の主
軸2側への移動時に、スライド部材20をスプリング2
1の付勢力で位置決めブロック4に係合するとともに、
図3に示すように、ピストン13の刃具6側への移動時
には、シフタ22を介してスライド部材20を位置決め
ブロック4から解離するように構成されている。
【0012】次に、上記のように構成した本実施例の主
軸アタッチメントツール3の作用について説明する。主
軸アタッチメントツール3が工具マガジン(図示略)に
格納されているときには、ピストン13及びスライド部
材20がスプリング14及び21によりプルスタッド1
5側へ押し出され、シフタ22がテーパシャンク10の
溝24に嵌合され、伝達軸9がボディ5の特定角度位置
に固定されている。
【0013】この状態で、主軸アタッチメントツール3
が自動工具交換アーム(図示略)により主軸2に装着さ
れると、図1に示すように、スライド部材20が主軸頭
1の位置決めブロック4に係合して僅かに没入されると
ともに、テーパシャンク10のテノン部18が主軸2の
ドライブキー17に嵌合される。スライド部材20の没
入によりシフタ22は溝24から解離され、伝達軸9及
び回転軸7が主軸2と一体に回転できる状態となる。従
って、この状態で、2本の刃具6によりそれらの指向方
向でワークを加工することができる。
【0014】刃具6の向きを変更する場合には、主軸2
が停止されてオリエンテーション機能により所定の角度
位置に位置決めされる。その後、クーラントポンプが起
動され、図3に矢印で示すように、高圧クーラントが主
軸2からプルスタッド15の細孔16を介して伝達軸9
の中心孔12に導入され、ピストン13がスプリング1
4を圧縮しつつ刃具6側へ押動される。そして、このピ
ストン13と一体に係脱部材25が移動され、その凹部
27がシフタ22の凸部23に係合した状態で、シフタ
22と一体にスライド部材20がスプリング21を圧縮
しつつ没入され、スライド部材20が位置決めブロック
4から解離されて、ボディ5が主軸2と一体に割出回転
できる状態となる。
【0015】この状態で、主軸2が所定の角度で回転さ
れ、スライド部材20が別の位置決めブロック4と相対
する位置に配置され、刃具6が次の加工部位を指向する
位置に自動的に割り出される。その後、クーラントポン
プが停止され、ピストン13がスプリング14の付勢力
で復帰されるとともに、スライド部材20がスプリング
21の付勢力で位置決めブロック4に係合され、これに
より、刃具6が新たな割出位置に固定される。
【0016】従って、本実施例の主軸アタッチメントツ
ール3によれば、それ自体に設けたピストン13により
スライド部材20を駆動して刃具6の向きを自動的に変
更することができる。このことにより、主軸頭1には何
等の可動部品及び駆動部品を設ける必要がなく、従来と
比較して主軸頭1の構成を大幅に簡略化することができ
る。また、ピストン13は主軸2側からの高圧クーラン
トを利用して駆動されるので、アタッチメントツール3
に専用配管を装備する必要がなく、アタッチメントツー
ル3の構成も簡略化できる。特に、本実施例の場合は、
ピストン13が伝達軸9に内装されているので、高圧ク
ーラントのアタッチメントツール3側への導入通路を至
って簡単に構成できるという利点がある。
【0017】なお、上記実施例では、圧力流体として高
圧クーラントを用いているが、これにかえ、主軸2の内
部を清掃する加圧エア(5気圧程度)を利用してピスト
ン13を駆動するように構成してもよい。その場合、ス
プリング14,21はエア圧で撓むバネ定数のものが採
用される。その他、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形
状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能で
ある。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
アタッチメントツール側に設けたピストンの移動に伴っ
てスライド部材を主軸頭に係脱するので、刃具を簡単な
構成で自動的に割り出すことができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す主軸アタッチメントツ
ールの断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】主軸アタッチメントツールの別の作動状態を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
1・・主軸頭、2・・主軸、3・・主軸アタッチメント
ツール、4・・位置決めブロック、5・・ボディ、6・
・刃具、9・・伝達軸、10・・テーパシャンク、13
・・ピストン、14,21・・スプリング、15・・プ
ルスタッド、20・・スライド部材、22・・シフタ、
25・・係脱部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃具が主軸軸線と交差する向きで取り付
    けられるボディと、主軸の回転を刃具に伝える伝達軸
    と、ボディを主軸軸線の周りで主軸頭の複数位置に位置
    決めするスライド部材と、主軸側からの圧力流体により
    主軸軸線方向へ移動するピストンと、ピストンの移動に
    伴いスライド部材を主軸頭に係脱する係脱部材とからな
    る主軸アタッチメントツール。
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