JPH07308396A - 泡消火設備 - Google Patents

泡消火設備

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JPH07308396A
JPH07308396A JP10144794A JP10144794A JPH07308396A JP H07308396 A JPH07308396 A JP H07308396A JP 10144794 A JP10144794 A JP 10144794A JP 10144794 A JP10144794 A JP 10144794A JP H07308396 A JPH07308396 A JP H07308396A
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Japan
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foam
flow rate
mixer
mixers
valve
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JP10144794A
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Kensuke Miyazaki
謙介 宮崎
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 泡消火設備に関し、混合装置の標準化を図
り、また、フェイルセーフ機能を持たせることを目的と
する。 【構成】 泡放出手段64A〜64Cと加圧送水装置2
8および泡原液槽51との間に自動開閉弁74,75,
76を介して並列に接続される実用使用流量範囲が同一
の複数の混合器71〜73と、泡放出手段64A〜64
Cに流れる混合液の流量を検出する流量検出手段77
と、検出信号に基づいて自動開閉弁74,75を開閉制
御する制御手段83を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧送水装置からの加
圧水に泡原液槽からの泡消火薬剤を混合して放出する泡
消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の泡消火設備としては、例えば図7
に示すようなものがある(特公平5−74382号公
報、参照)。図7において、1,2,3は適正な混合液
が得られる流量域の異なる3個の混合器であり、これら
の混合器1,2,3、すなわち小流量域用混合器1、中
流量域用混合器2、大流量域用混合器3は各々自動開放
弁4,5,6を介して並列に接続されている。これら自
動開放弁4,5,6には、開放手段としての電磁弁7,
8,9が各々設けられている。各自動開放弁4,5,6
の流出側連結部には、分岐管10を経て泡放出ヘッド1
1へ流れる混合液の流量を検出する流量検出器12が設
けられており、この流量検出器12からの検出信号に基
づいて各自動開放弁4,5,6を制御する制御器13が
設けられている。なお、14はポンプ、15は本管、1
6は分岐管、17は泡原液槽である。
【0003】流量検出器12は常に現在流れている混合
液の流量を検出する。この検出信号に基づいて、混合液
の流量が現在稼動中の混合器1,2,3の実用使用流量
範囲内にあるか否かを検出し、範囲以上の流量の場合に
は、より多い流量域において作動し得る混合器1,2,
3に接続された自動開放弁4,5,6を開放制御して、
より多い流量においても適正な混合液が得られるように
し、範囲以下の流量の場合には、より少ない流量域にお
いて作動し得る混合器1,2,3に接続された自動開放
弁4,5,6を開放制御して、より少ない流量において
も適正な混合液が得られるようにする。
【0004】また、図8は従来の他の泡消火装置を示
す。図8において、1,2,3は適正な混合液が得られ
る流量域の異なる3個の混合器であり、これらの混合器
1,2,3はすなわち小流量域用混合器1、中流量域用
混合器2、大流量域用混合器3は並列に接続されてい
る。このうち、中および大流量域用混合器2,3には、
自動開放弁5,6が直列に接続されており、その開放手
段としての電磁弁8,9が各々設けられている。各混合
器1,2,3には差圧力検出器18,19,20が付設
されており、これら差圧力検出器18,19,20から
の検出信号に基づいて各自動開放弁5,6を制御する制
御器13が設けられている。なお、11は泡放出ヘッ
ド、15は本管、10,16は分岐管、17は泡原液槽
である。
【0005】現在稼働している混合器1,2,3に付設
された差圧力検出器18,19,20は、混合液の流量
が増加したときには差圧力の増大を検出し、また逆に流
量が減少したときには差圧力の縮小を検出する。この検
出信号に基づいて、混合液の流量が実用使用流量範囲内
にあるか否かを検出し、範囲以上の流量の場合には他の
混合器2,3に接続された自動開放弁5,6を開放制御
してより多い流量においても適正な混合液が得られるよ
うにし、範囲以下の流量の場合には自身に接続された自
動開放弁5,6を閉鎖制御してより少ない流量において
も他に稼働している混合器2,3でもって適正な混合液
が得られるようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の泡消火設備にあっては、前者の場合にも、ま
た後者の場合にも実用使用流量範囲の異なる複数の混合
器を用いているため、これらの仕様の異なる混合器をユ
ニット化するとき、製品の標準化を図ることができない
という問題があった。
【0007】また、複数の混合器にはそれぞれ自動開放
弁が接続されており、自動開放弁で開放するようになっ
ているため、自動開放弁が故障すると、混合液を供給す
ることができないという問題もあった。さらに、2台の
混合器の運転が必要なとき、2台目の混合器の自動開放
弁が故障しているときは、必要な混合液の流量を供給す
ることができないという問題もあった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、実用使用流量範囲が同一の複
数の混合器を用いることで、混合装置の標準化を図るこ
とができ、また、1台の混合器は常に開放しておくこと
で、1台分の流量を確保し、さらに、2台目が故障して
いるときは、3台目を開放することでフェイルセーフ機
能をもつ泡消火設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、加圧送水装置からの加圧水に泡原液槽か
らの泡消火薬剤を混合して泡放出手段に送出する泡消火
設備において、前記泡放出手段と前記加圧送水装置およ
び前記泡原液槽との間に自動開閉弁を介して並列に接続
される実用使用流量範囲が同一の複数の混合器と、前記
泡放出手段に流れる混合液の流量を検出する流量検出手
段と、該流量検出手段からの検出信号に基づいて前記自
動開閉弁を開閉制御する制御手段を備えたことを特徴と
する。
【0010】また、本発明は、加圧送水装置からの加圧
水に泡原液槽からの泡消火薬剤を混合して泡放出手段に
送出する泡消火設備において、前記泡放出手段と前記加
圧送水装置および前記泡原液槽との間に自動開閉弁を介
して並列に接続される実用使用流量範囲が同一の複数の
混合器と、該混合器の一次側と二次側の差圧を検出する
差圧検出手段と該差圧検出手段からの検出信号に基づい
て前記自動開閉弁を開閉制御する制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記自動開閉弁の少なく
とも一つを手動開閉弁として該手動開閉弁を常時開放す
ることを特徴とする。また、本発明は、前記複数の混合
器の入口から出口までの管長を同一とするとともに管の
曲り角度も同一にしたことを特徴とする。また、本発明
は、前記制御手段は、n台目の混合器が開放されない場
合には、次のn+1台目の混合器を開放するように制御
することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記混合器、前記自動開
閉弁、前記流量検出手段、前記制御手段を含む構成部品
をユニット化して混合装置を構成したことを特徴とす
る。また、本発明は、前記混合器、前記自動開閉弁、前
記差圧検出手段、前記制御手段を含む構成部品をユニッ
ト化して混合装置を構成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】このような構成を備えた本発明の泡消火設備に
よれば、実用使用流量範囲が同一の複数の混合器を用い
てユニット化しているため、混合装置の標準化を図るこ
とができ、コストも低減することができる。また、複数
の混合器のうちの一台は、常時開放するようにしたた
め、他の自動開閉弁が故障して他の混合器が作動しない
場合であっても、1台分の流量を確保することができ
る。
【0014】さらに、2台目の混合器が故障していて開
放されない場合には、3台目の混合器を開放するように
したため、必要な流量を確保することができ、フェイル
セーフ機能を持つ。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は本発明の一実施例を示す図である。
図1は本発明の一実施例に係る泡消火設備を示す図であ
る。図1において、21は消火ポンプであり、消火ポン
プ21は消火水槽22から吸入管23により消火用水を
吸入し、吸入した消火用水を加圧して逆止弁24、仕切
弁25を介して給水本管26に供給する。消火ポンプ2
1はポンプモータ27により駆動される。
【0016】消火ポンプ21とポンプモータ27が消火
用水を加圧して圧送する加圧送水装置28を構成してい
る。ポンプモータ27は消火ポンプ制御盤29により起
動、停止される。給水本管26の途中からは給水配管3
0が分岐接続され、給水配管30には流水検知装置であ
る自動警報弁31が接続されている。
【0017】また、給水本管26の仕切弁25の二次側
には圧力タンク32が分岐接続され、給水本管26の管
内圧力を常時一定圧力に保つようにしている。圧力タン
ク32の底部には常時開状態におかれる手動弁33を介
して給水本管26の加圧水が配管34により導入されて
いる。また、圧力タンク32には圧力スイッチ35が設
けられ、圧力スイッチ35は圧力タンク32内の圧縮空
気の圧力が規定圧力を越えるときオフしており、規定圧
力以下に下がるとオンし、検出信号が出力する。圧力ス
イッチ35のスイッチ出力は消火ポンプ制御盤29に与
えられており、圧力タンク32内の圧縮空気が規定圧力
以下になると、検出信号が消火ポンプ制御盤29に送ら
れ、消火ポンプ制御盤29は加圧送水装置28を稼働す
る。
【0018】また、消火ポンプ21の近傍の所定の高さ
の位置には呼水槽36が設置され、呼水槽36から消火
ポンプ21の吐出側に呼水供給管37が接続されてい
る。この呼水槽36には水位センサ38が設けられ、水
位センサ38は上限電極39、下限電極41、コモン電
極40を有する。水位センサ38の出力は、消火ポンプ
制御盤29に与えられ、消火ポンプ制御盤29は満水警
報(上限警報)、減水警報(下限警報)を出すようにし
ている。
【0019】また、消火ポンプ21の吐出側にはポンプ
性能試験の際に定格流量を流すための試験配管42が分
岐接続され、試験配管42の管末は消火水槽22に挿入
されている。なお、43は流量検出器である。また、消
火ポンプ制御盤29は自火報盤44に接続され、自火報
盤44へ各種情報が消火ポンプ制御盤29から与えられ
る。
【0020】51は泡原液槽であり、泡原液槽51内に
は図示しないダイヤフラムが収納され、ダイヤフラム内
に泡消火薬剤が常時貯蔵されている。泡消火薬剤として
は、通常水成膜泡消火薬剤が使用され、水成膜泡消火薬
剤は、合成界面活性剤を基材として、ふっ素系界面活性
剤が添加されたものである。泡消火薬剤は、発泡する
と、油面に水成膜を生成するようになっている。
【0021】泡原液槽51の上部には常時開状態におか
れる仕切弁52を介して給水本管26の加圧水が配管5
3により導入され、ダイヤフラムを加圧する。泡原液槽
51からの泡消火薬剤と加圧送水装置28からの加圧水
は、後述する混合装置54で混合される。混合装置54
より下流の給水本管26の途中からは前記給水配管30
が分岐接続され、給水配管30には前記自動警報弁31
が設けられている。また、給水配管30から分岐管61
A,61B,61Cが分岐接続され、分岐管61A,6
1B,61Cの管末には、一斉開放弁62A,62B,
62Cがそれぞれ接続される。
【0022】一斉開放弁62A,62B,62Cには配
管63A,63B,63Cが接続され、配管63A,6
3B,63Cには泡放出手段としての泡ヘッド64A,
64B,64Cが接続され、また、一斉開放弁62A,
62B,62Cには配管65A,65B,65Cが分岐
接続され、配管65A,65B,65Cには感知ヘッド
66A,66B,66Cが接続されている。
【0023】泡ヘッド64A,64B,64Cのノズル
口に送られた混合液はノズル口より噴出し、デフレクタ
ーまたは金網を通して発泡し、放出される。感知ヘッド
66A,66B,66Cは、火災による熱を感知すると
作動して、一斉開放弁62A,62B,62Cを開放す
る。一斉開放弁62A,62B,62cが開放される
と、泡ヘッド64A,64B,64Cより混合液が発泡
放出される。
【0024】67A,67B,67Cは配管65A,6
5B,65Cの管末に設けられた手動起動弁であり、手
動起動弁67A,67B,67Cを開放操作すると、一
斉開放弁62A,62B,62Cが開放されるようにな
っている。図1中、A,B,Cは各火災区画をそれぞれ
示し、区画A,B,Cにおいては泡ヘッド64A,64
B,64Cが設けられるヘッド個数がそれぞれ異なって
おり、一時に使用する泡ヘッド64A,64B,64C
の個数が増加すると、それにともなって混合液の流量も
増加する。ここでは、火災区画Aでは、例えば350リ
ットル/minの混合液が必要であり、火災区画Bでは
1000リットル/minの混合液が必要であり、火災
区画Cでは800リットル/minの混合液が必要であ
るとする。
【0025】自動警報弁31と加圧送水装置28および
泡原液槽51との間には前記混合装置54が設けられ、
混合装置54内には実用使用流量範囲が同一の複数の混
合器71,72,73がそれぞれ並列に設けられる。こ
こで、同一の実用使用流量範囲としては、例えば200
〜900リットル/minとする。給水本管26から分
岐し自動警報弁31側の給水本管26に接続される分岐
管26Aに第1の混合器71が接続され、また、給水本
管26から分岐し自動警報弁31側の給水本管26に接
続される分岐管26Bには第2の混合器72が接続さ
れ、さらに、給水本管26から分岐し自動警報弁31側
の給水本管26に接続される分岐管26Cには第3の混
合器73が接続される。
【0026】第1の混合器71には第1の自動開閉弁7
4が直列に接続され、第2の混合器72には第2の自動
開閉弁75が直列に接続され、第3の混合器73には手
動開閉弁76が直列に接続される。手動開閉弁76は、
常時開放されており、第1の自動開閉弁74および第2
の自動開閉弁75が万一故障したときでも、第3の混合
器73の1台分の流量は最低限確保するようにしてい
る。
【0027】D点は第1〜第3の混合器71,72,7
3の入口側の給水本管26の入口を示し、E点は第1〜
第3の混合器71,72,73の出口側の給水本管26
の出口を示し、第1の混合器71の入口Dからの出口E
までの管長とその流路の曲りの角度、第2の混合器72
の入口Dから出口Eまでの管長との流路の曲りの角度お
よび第3の混合器73の入口Dから出口Eまでの管長と
その流路の曲りの角度は同一になるように設定されてい
る。これにより、第1〜第3の混合器71,72,73
を通る流量の管路抵抗が同一になり、各混合器に流れる
流量を等しくすることができる。
【0028】入口Dより上流の給水本管26には仕切弁
78と逆止弁79が設けられ、逆止弁79により混合液
が加圧送水装置28側に逆流するのを防止する。また、
第1〜第3の混合器71,72,73は原液供給管80
により泡原液槽51にそれぞれ接続され、原液供給管8
0の途中には仕切弁81と逆止弁82が接続され、逆止
弁87により混合液が泡原液槽51に逆流するのを防止
する。
【0029】流量検出器77は、給水本管26を流れる
混合液の流量を検出し、検出信号を制御手段としての制
御部83に出力する。制御部83は、流量検出器77か
らの流量が例えば800リットル/minを越える検出
信号を受信すると、開放信号を出力し、第2の自動開閉
弁75を開放する。
【0030】第2の自動開閉弁75は開放信号または閉
鎖信号を制御部83に出力する。また、制御部83は、
流量検出器77からの流量が例えば1600リットル/
minを越える検出信号を受信すると、開放信号を出力
し、第1の自動開閉弁74を開放する。第1の自動開閉
弁74は開放信号または閉鎖信号を制御部83に出力す
る。常時開放されている手動開閉弁76は、開放信号ま
たは閉鎖信号を制御部83に出力する。
【0031】また、制御部83は、例えば第2の自動開
閉弁75を開放する開放信号を第2の自動開閉弁75に
送ったが、所定時間内に第2の自動開閉弁75から開放
信号が返送されてこないときは、故障であると判断し
て、第1の自動開閉弁74を開放する。第1〜第3の混
合器71,72,73、第1の自動開閉弁74、第2の
自動開閉弁75、手動開閉弁76、流量検出器77、制
御部83などがユニット化されて、混合装置54を構成
している。
【0032】次に、動作を説明する。図2は動作を説明
するフローチャートである。図2において、ステップS
1では正常監視時においては、一斉開放弁62A,62
B,62Cまで加圧された混合液が充満している。この
通常監視状態において、ステップS2で火災が発生する
と、ステップS3で感知ヘッド66A,66B,66C
が作動または、手動起動弁67A,67B,67Cが操
作される。
【0033】ここでは、まず火災区画Aの感知ヘッド6
6Cが作動または手動起動弁67Cが操作されたとす
る。感知ヘッド66Cの作動または手動起動弁67Cの
操作によりステップS4で一斉開放弁62Cが開放され
る。このため、ステップS5で管内減圧が発生し、ま
た、同時にステップS6で管内流水が発生する。管内流
水が発生すると、ステップS7で自動警報弁31が作動
し、ステップS8で自動警報弁31が警報出力を行う。
【0034】管内減圧が発生すると、ステップS9で圧
力スイッチ35が作動し、圧力検出信号が消火ポンプ制
御盤29に送られ、ステップS10でポンプモータ27
を始動し、消火ポンプ21が稼動する。このため、加圧
送水装置28は加圧水を圧送し、圧送された加圧水が泡
原液槽51のダイヤフラムを加圧すると、ダイヤフラム
内の泡消火薬剤は、原液供給管80から第1〜第3の混
合器71,72,73に送られる。
【0035】ここで、手動開閉弁76は常時開放されて
いるので、ステップS11で第3の混合器73が作動す
る。第3の混合器73で加圧送水装置28からの加圧水
に泡原液槽51からの泡消火薬剤が混合され、ステップ
S12で混合液は泡ヘッド64Cから発泡放出される。
この作動中において、流量検出器77は混合液の流量を
検出し、検出信号を制御部83に送り続ける。この流量
が20〜800リットル/minの範囲にある間は、他
の第1,第2自動開閉弁74,75は閉鎖されたままで
あるため、第3の混合器73だけが作動する。
【0036】火災の拡大に伴なって火災区画Bの感知ヘ
ッド66Bが作動し、これにより一斉開放弁62Bが開
放されると、それにつれて混合液の流量も増大し、80
0リットル/minを越える流量となる。すると、制御
部83は流量検出器77からの800リットル/min
を越える検出信号を受けて、第2の自動開閉弁75に開
放信号を送り、第2の自動開閉弁75を開放させる。こ
れにより、第3,第2の混合器73,72を2台作動さ
せる。
【0037】流量が800〜1600リットル/min
の範囲にある間は、第3,第2の混合器73,72の作
動により、適正な混合比率の混合液を得ることができ
る。この間第1の混合器71は閉鎖されたままであり、
第3,第2の混合器73,72が作動する。さらに、火
災区画Cの感知ヘッド66Aが作動し、これにより一斉
開放弁62Aが開放されると、流量が増大し、1600
リットル/minを越える流量になると、制御部83は
流量検出器77からの1600リットル/minを越え
る検出信号を受けて、第1の自動開閉弁74に開放信号
を送り、第1の自動開閉弁74を開放させる。
【0038】これにより、第1〜第3の混合器71,7
2,73がすべて作動する。したがって、流量が160
0〜2700リットル/minの範囲にある間は、第1
〜第3の混合器71,72,73の作動により適正な混
合比率の混合液を得ることができる。なお、例えば2台
目の第2の混合器72を作動させるとき、制御部83は
開放信号を第2の自動開閉弁75に送るが、第2の自動
開閉弁75が故障していて開放信号を制御部83に返送
しないときは、第1の自動開閉弁74を開放する。
【0039】このように制御部83にはフェイルセーフ
機能を持たせている。次に、図3は混合器1台毎の流量
と全体の流量の関係を示すグラフである。図3におい
て、Fは1台目の第3の混合器73の流量(200〜8
00リットル/min)を示し、この流量は全体の流量
になる。Gは2台目の第2の混合器72が作動したとき
の第2,第3の混合器72,73の各混合器ごとの流量
(400〜800リットル/min)を示し、Hが第
2,第3の混合器72,73の全体の流量(800〜1
600リットル/min)を示す。Iは3台目の第1の
混合器71が作動したときの、第1〜第3の混合器7
1,72,73の各混合器ごとの流量(1600/3〜
900リットル/min)を示し、Jは第1〜第3混合
器71,72,73の全体の流量(1600〜2700
リットル/min)を示す。
【0040】このように、200〜2700リットル/
minの範囲で適正な混合比率の混合液を得ることがで
きる。本実施例においては、実用使用流量範囲が同一の
第1〜第3の混合器71,72,73を並列に接続し、
ユニット化して、混合装置54を構成したため、製品の
標準化を図ることができ、また、コストを低減すること
ができる。
【0041】また、第3の混合器73に常時開放の手動
開閉弁76に直列に接続するようにしたため、第3の混
合器73は常に開放しているため、万一、第1,第2の
自動開閉弁74,75が故障しても、1台分の流量を確
保することができる。さらに、第2の自動開閉弁75が
故障して開放されないときは、第1の自動開閉弁74を
開放するようにしたため、必要な流量を確保することが
でき、フェイルセーフ機能を持つことができる。
【0042】次に、図4〜図7は本発明の他の実施例を
示す図である。図4は本発明の他の実施例に係る全体構
成図である。なお、前記実施例と同一構成部分について
は、同一符号を付して詳しい説明は省略する。図4にお
いて、84は差圧検出手段としての第1の差圧検出器で
あり、第1の差圧検出器84は第1の混合器71と並列
に設けられ、第1の混合器71の一次側と二次側の差圧
を検出し、検出信号を制御部83に送る。85は差圧検
出手段としての第2の差圧検出器であり、第2の差圧検
出器85は第2の混合器72と並列に設けられ、第2の
混合器72の一次側と二次側の差圧を検出し、検出信号
を制御部83に送る。86は差圧検出手段としての第3
の差圧検出器であり、第3の差圧検出器86は第3の混
合器73と並列に設けられ、第3の混合器73の一次側
と二次側の差圧を検出し、検出信号を制御部83に送
る。
【0043】第1〜第3の差圧検出器83,84,85
としては、差圧をそのまま出力するタイプのものを用い
ても良く、また、図5に示すように、最大差圧Aよりわ
ずかに低い差圧A1、最低差圧Bよりわずかに高い差圧
B1をそれぞれ設定しておき、差圧A1,B1を検出し
たとき、対応する検出信号を出力するタイプのものを用
いても良い。
【0044】第1〜第3の混合器71,72,73の実
用使用流量範囲は、200リットル/min〜900リ
ットル/minとしており、最低差圧Bのときの流量
は、200リットル/minとし、最大差圧Aのときの
流量は900リットル/minとする。したがって、差
圧A1のときの流量は900リットル/minよりわず
かに小さい流量l2となり、差圧B1のときの流量は2
00リットル/minよりわずかに大きい流量l1とな
る(図5、参照)。
【0045】制御部83は、流量が増加し、第3の差圧
検出器86が差圧A1を検出すると、第2の自動制御弁
75を開放し、第2の混合器72を作動させる。また、
制御部83は、流量がさらに増加し、第3の差圧検出器
86、第2の差圧検出器85のうちのどちらかか差圧A
1を検出すると、第1の自動制御弁74を開放し、第1
の混合器71を作動させる。
【0046】次に、図4の動作を説明する。通常状態に
おいては、第1,第2自動開閉弁74,75は閉鎖さ
れ、手動開閉弁76は開放されており、一斉開放弁62
A〜62Cまで加圧された混合液が充満している。火災
が発生すると、自動警報弁31が作動し、圧力スイッチ
35がオンとなり、消火ポンプ21が起動し、消火用水
は給水本管26から第3の混合器73に流れ、第3の混
合器73が作動する。
【0047】ここで、消火用水による加圧によって泡原
液槽51から供給される消火薬剤と消火用水は第3の混
合器73で混合され、泡ヘッド64A〜64Cから泡と
なって放出される。この第3の混合器73の作動中にお
いて、第3の差圧検出器86は第3の混合器73の一次
側と二次側の差圧を検出し、検出信号を制御部83に送
る。この差圧が差圧Bと差圧A1にある間は第1,第2
自動開閉弁74,75は閉鎖されたままであるため、手
動開閉弁76が開いている第3の混合器73のみが作動
する。
【0048】図6中、Kは第3の混合器73が作動した
ときの流量範囲を示す。火災の拡大に応じて流量も増大
し、第3の差圧検出器86の差圧が最大差圧Aよりわず
かに低い差圧A1を越えたことを検出すると、制御部8
3は検出信号により、第2の自動開閉弁75を開放させ
て第2の混合器72を作動させる。これにより、900
リットル/minよりわずかに低い流量以上の流量にお
いても適正な混合比率の混合液を得ることができる。図
6中、Lは第3の混合器73と第2の混合器72の2台
が作動したときの一台分の流量範囲を示す。
【0049】さらに、流量が増大し、第2の差圧検出器
85または第3の差圧検出器86のどちらか一方が差圧
がA1を越えたことを検出すると、制御部83は検出信
号により、第1の自動開閉弁74を開放させて、第1の
混合器71を作動させる。これにより1800リットル
/minよりわずかに低い流量以上の流量においても適
正な混合比率の混合液を得ることができる。図6中、M
は第1〜第3の混合器71,72,73の3台が作動し
たときの一台分の流量範囲を示す。
【0050】このように、第1〜第3の混合器71,7
2,73の差圧を検出しながら、作動する混合器数を制
御することで、広い範囲の流量に対応した適正な混合比
率の混合液を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、実用使用流量範囲が同一の複数の混合器を並列に接
続するようにしたため、製品の標準化を図ることがで
き、コストも低減することができる。また、複数の混合
器のうちの一台は常に開放するようにしたため、万一、
他の混合器が故障で作動しないときでも、1台分の流量
を確保することができる。さらに、2台目の混合器が開
放されない場合には3台目の混合器を開放するようにし
たため、必要な流量を確保することができ、フェイルセ
ーフ機能をもつことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図
【図2】動作を説明するフローチャート
【図3】混合器1台の流量と全体の流量の関係を示すグ
ラフ
【図4】本発明の他の実施例を示す全体構成図
【図5】流量と差圧の関係を示すグラフ
【図6】流量が増加している場合の動作説明図
【図7】従来例を示す図
【図8】他の従来例を示す図
【符号の説明】
21:消火ポンプ 22:消火水槽 23:吸入管 24:逆止弁 25:仕切弁 26:給水本管 26A,26B,26C:分岐管 27:ポンプモータ 28:加圧送水装置 29:消火ポンプ制御盤 30:給水配管 31:自動警報弁 32:圧力タンク 33:手動弁 34:配管 35:圧力スイッチ 36:呼水槽 37:呼水供給管 38:水圧スイッチ 39:上限電極 40:コモン電極 41:下限電極 42:試験配管 43:流量検出器 44:自火報盤 51:泡原液槽 52:仕切弁 53:配管 54:混合装置 61A〜61C:分岐管 62A〜62C:一斉開放弁 63A〜63C,65A〜65C:配管 64A〜64C:泡ヘッド(泡放出手段) 66A〜66C:感知ヘッド 67A〜67C:手動起動弁 71:第1の混合器 72:第2の混合器 73:第3の混合器 74:第1の自動開閉弁 75:第2の自動開閉弁 76:手動開閉弁 77:流量検出器(流量検出手段) 78,81:仕切弁 79,82:逆止弁 80:原液供給管 83:制御部(制御手段) 84:第1の差圧検出器(差圧検出手段) 85:第2の差圧検出器(差圧検出手段) 86:第3の差圧検出器(差圧検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧送水装置からの加圧水に泡原液槽から
    の泡消火薬剤を混合して泡放出手段に送出する泡消火設
    備において、 前記泡放出手段と前記加圧送水装置および前記泡原液槽
    との間に自動開閉弁を介して並列に接続される実用使用
    流量範囲が同一の複数の混合器と、前記泡放出手段に流
    れる混合液の流量を検出する流量検出手段と、該流量検
    出手段からの検出信号に基づいて前記自動開閉弁を開閉
    制御する制御手段を備えたことを特徴とする泡消火設
    備。
  2. 【請求項2】加圧送水装置からの加圧水に泡原液槽から
    の泡消火薬剤を混合して泡放出手段に送出する泡消火設
    備において、 前記泡放出手段と前記加圧送水装置および前記泡原液槽
    との間に自動開閉弁を介して並列に接続される実用使用
    流量範囲が同一の複数の混合器と、該混合器の一次側と
    二次側の差圧を検出する差圧検出手段と該差圧検出手段
    からの検出信号に基づいて前記自動開閉弁を開閉制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする泡消火設備。
  3. 【請求項3】前記自動開閉弁の少なくとも一つを手動開
    閉弁として該手動開閉弁を常時開放することを特徴とす
    る請求項1,2記載の泡消火設備。
  4. 【請求項4】前記複数の混合器の入口から出口までの管
    長を同一とするとともに管の曲り角度も同一にしたこと
    を特徴とする請求項1,2記載の泡消火設備。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、n台目の混合器が開放さ
    れない場合には、次のn+1台目の混合器を開放するよ
    うに制御することを特徴とする請求項1,2記載の泡消
    火設備。
  6. 【請求項6】前記混合器、前記自動開閉弁、前記流量検
    出手段、前記制御手段を含む構成部品をユニット化して
    混合装置を構成したことを特徴とする請求項1記載の泡
    消火設備。
  7. 【請求項7】前記混合器、前記自動開閉弁、前記差圧検
    出手段、前記制御手段を含む構成部品をユニット化して
    混合装置を構成したことを特徴とする請求項2記載の泡
    消火設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004160027A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Nohmi Bosai Ltd 消火設備
US7220471B1 (en) 1999-07-29 2007-05-22 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Insert film used for forming resin panel, process for producing the film and resin panel using the film
JP2012075582A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Nohmi Bosai Ltd 泡消火設備
JP2014168719A (ja) * 2014-06-25 2014-09-18 Nohmi Bosai Ltd 泡消火設備

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