JPH0951960A - 消火薬液自動注入装置 - Google Patents

消火薬液自動注入装置

Info

Publication number
JPH0951960A
JPH0951960A JP22753095A JP22753095A JPH0951960A JP H0951960 A JPH0951960 A JP H0951960A JP 22753095 A JP22753095 A JP 22753095A JP 22753095 A JP22753095 A JP 22753095A JP H0951960 A JPH0951960 A JP H0951960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
pump
fire extinguishing
extinguishing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22753095A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Suzuki
克彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP22753095A priority Critical patent/JPH0951960A/ja
Publication of JPH0951960A publication Critical patent/JPH0951960A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の消火薬液自動注入装置の課題は、水
と混合される消火薬液とその割合を任意に選定でき且之
を定量型ポンプの回転制御で消火水ポンプの吸入管側へ
注入して消火薬液の制御を正確で且小型化でき、之の回
転数の積算を明確にするにある。 【解決手段】 本発明は多数並列に設けられた熱感知自
動スプリンクラへ消火液を送る装置において、水ポンプ
21とその吸入管側へ消火薬液を注入するモータ24駆
動の定量型ポンプ22と、水流量計25と消火薬液流量
計29と、薬液混合比設定スイッチ52と、前記水流量
計測定値と混合比との積を薬液指定流量として前記モー
タ24の回転速度のPID制御装置と、前記制御装置の
電源開閉器と之を操作する消火液圧力計と薬液タンクレ
ベル計の順序回路と、前記薬液ポンプの回転数積算器と
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃物製造工場、
可燃物取り扱い工場、倉庫等の施設、及び一般の建物等
の消火設備において、消火用水に消火薬液等を注入する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】消火用水と消火薬液との混合比を、予め
定められた値に自動的に調整する自動比例混合装置が、
化学消防自動車に取付ける設備用として、特公昭57−
71号に提案されているので、従来の技術例としてこれ
を説明する。
【0003】図3において、1は河川、池、水槽等から
水を吸上げる水ポンプ、2は化学消防自動車に設置され
た薬液槽(図示略)から薬液を吸上げる薬液ポンプであ
り、この両ポンプ1,2は動力取出装置3,4にそれぞ
れ直結されており、エンジンのミッションから動力を夫
々単独に取出して駆動させるようにしておく。5は水ポ
ンプ1の吐出口と発泡ノズル6とを結ぶ管路a中に介在
させた、水ポンプ1より送り出される水の流量を検出す
る第1の流量検出器、7は薬液ポンプ2の吐出口と管路
aとを結ぶ管路b中に介在させた、薬液ポンプ2から送
り出される薬液の流量を検出するための第2の流量検出
器であり、これらの検出器5,7には流量を電気信号に
変換する形式のものを使用する。
【0004】8は薬液槽(図示略)内に水ポンプ1より
吐出された水が流入するのを防止するため、管路b中に
設置した逆止弁、9は薬液ポンプ2と第2の流量検出器
7との間に介在させた可変絞り弁、10は可変絞り弁9
の開口度を調整するためのサーボモータ等の駆動装置で
あり、この駆動装置10を後述する制御アンプによりコ
ントロールして可変絞り弁9の開口度を変更させること
により、管路b内を流れる薬液の流量を調整するように
しておく。
【0005】11は第1及び第2の流量検出器5,7よ
り出力される電気信号を比較し、水の流量と薬液の流量
とが予め定められた比率になっていなかった場合、駆動
装置10を作動させて可変絞り弁9により薬液の流量を
調整し、水と薬液との比率を所定値に保つための制御ア
ンプである。上記構成において、水ポンプ1及び薬液ポ
ンプ2を駆動させて水及び薬液を吸上げ、管路a内で両
者を混合した後、発泡ノズル6から泡沫液を放射させる
と、ポンプ1,2より吐出される水及び薬液の流量は第
1及び第2の流量検出器5,7により電気信号に変換さ
れた後、制御アンプ11に送られる。
【0006】すると制御アンプ11では両検出器5,7
より送られてきた電気信号を比較し、予め設定された水
と薬液の混合比に対し、水の流量の方が多ければ駆動装
置10を作動させて可変絞り弁9の開口度を大きくし、
薬液の流量を増加させ、又薬液の流量の方が多ければ、
可変絞り弁9の開口度を小さくして薬液の流量を減少さ
せるため、水ポンプ1より吐出される水と、薬液ポンプ
2より吐出される薬液の流量が種々の原因により変化し
ても、制御アンプ11の働きにより水と薬液との混合比
を常に一定に保つことができる。
【0007】このように上記に説明した消火薬液混合装
置の機能を要約すれば、水ポンプ、薬液ポンプはエンジ
ンのミッションと単独に動力が取り出せるように機械的
結合させてあり、作動時は水ポンプ、薬液ポンプ両者を
連動させる。また、薬液ポンプから送り出される薬液の
流量を薬液検出器で検出し、フィードバック制御により
薬液流量を安定させる特徴を有している。
【0008】一般の消火設備として、消火用水を吸い上
げる消火用水ポンプの配管に水流量計を設け、消火用水
ポンプ吸入側配管の分岐管から、定量型ポンプにより、
消火薬液を注入する消火薬液自動注入装置が知られてい
る(図示なし)。この場合は、同定量型ポンプはサーボ
モータにより駆動され、前記水流量計の計測した水流量
に比例した回転数に制御され、所定混合比になるように
消火薬液を注入している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例で述べた水と消
火薬液の混合装置は消防自動車に使用されるものである
が、もう一つの従来例のように、最近はこのような薬液
入りの消火用水を、一般の建物の消火用スプリンクラに
も採用するようになってきている。しかし上述の消火薬
液混合装置は、消火薬液の注入場所が消火水ポンプの出
口の高圧側であるため、消火薬液注入用ポンプも排出側
を高圧にしなければならないし、駆動モータも高出力の
ものを必要とするのでポンプ装置が高価格となる。
【0010】また、同装置は消火薬液流量と水流量の各
検出信号の比率と同設定比率の比較のみで薬液吐出量を
制御しているため、始動時や水流量変動時等に混合比率
脈動や定常偏差(誤差)が生じる可能性がある。更に、
前記装置においては、薬液吐出量が“0”の場合でもサ
ーボモータは駆動状態にあるので、長時間使用或いは待
機後に制御部の性能劣化等の不安がある。また、薬液ポ
ンプの駆動累積が不明なので、メンテナンス時期が特定
できない。
【0011】本発明の目的は、消火薬液及びその混合比
を任意に選択でき、且これを回転数制御の定量型ポンプ
で消火水ポンプの吸入管側へ注入して、消火薬液の制御
を正確で且小型化するとともに、回転数の積算を明確に
するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建物内に分布設置された多数の熱感知自動スプリンクラ
に消火用液を送る消火用設備であって、消火用の水タン
ク33より消火用水を吸い上げ消火用液メイン配管48
に送り出す消火用水ポンプ21と、該消火用水ポンプの
吸入側配管の分岐配管43から消火薬液を注入する定量
型ポンプ22とにより構成される消火薬液注入装置にお
いて、前記消火用水ポンプ配管42に設けられた消火水
流量計25と、前記消火薬液用分岐配管43に設けられ
た消火薬液流量計29と、前記定量型ポンプを駆動する
モータ24と、消火水流量に対する消火薬液量の混合比
を設定するスイッチ52と、消火水流量計測値に前記混
合比を乗じたものを薬液流量指定値とし、消火薬液流量
計の出力をフィードバック値としてPID制御を行い、
この操作量により前記消火薬液ポンプ駆動モータの回転
制御する制御回路とにより構成されてなることを特徴と
している。
【0013】請求項2記載の発明は請求項1において、
消火薬液用定量型ポンプ駆動モータ24のモータコント
ローラ61の駆動電源をON/OFFする電磁開閉器を
有し、圧力計信号eと薬液レベル信号fを入力する順序
回路を持ち、該順序回路出力により前記電磁開閉器動
作、前記モータコントローラの駆動信号を制御すること
を特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は請求項1及び2にお
いて、前記消火薬液ポンプ22駆動用モータ24の回転
数指令信号の時間積算、または、エンコーダのパルス1
回転に1パルスを積算するカウンタを有し、同カウンタ
の内容を保持する電池を有し、保持した内容を定量ポン
プ回転数積算表示器56へ出力することを特徴としてい
る。
【0015】次に前記消火薬液自動注入装置の作用につ
いて説明する。建物内に火災が発生し、各室に分布設置
された多数の熱感知自動スプリンクラ26の中の数個が
火災による発熱を感知して、スプリンクラのノズルが開
き、消火液が噴出すると、消火用メイン配管48の圧力
が下がり、配管に設置されている圧力センサ38が圧力
低下の信号eを制御盤60に送り、ここで消火用水ポン
プ駆動モータの動力回路のスイッチM1がONとなり
(このスイッチはスプリンクラにおける熱感知スイッチ
でも良い)、消火用水ポンプ21が回り、水を水タンク
33から吸い上げ、配管内圧力が上がり、消火用水とし
てスプリンクラに送られる。
【0016】同時に消火薬液用ポンプ22の駆動回路も
ONとなり同ポンプ(定量ポンプ)も回って消火薬液を
前記分岐管43から送り出す。配管内圧力が上がり、圧
力センサ38が圧力回復の信号を制御盤60に送り、消
火用水ポンプの動力回路の接点が切れるが保持回路によ
り消火用水ポンプ駆動モータ23は停止しない。消火用
水ポンプ21のメイン配管48に設けてある水流量計2
5がこの配管を流れる消火用水の流量を検出してその信
号cを制御回路に送り、他方において、前記分岐管43
に設けられた消火薬液流量計29がこの分岐管を流れる
消火薬液流量を検出してその信号dを制御回路に送る。
【0017】消火薬液混合比制御回路において、消火水
流量計測値に消火薬液量の混合比設定スイッチ52にお
いて指定された混合比を乗じたものを薬液流量指定値と
し、消火薬液流量計の出力をフィードバック値としてP
ID制御を行い、この操作量により前記消火薬液ポンプ
駆動モータの回転を加減し、消火薬液用ポンプ22の流
量を制御する。消火薬液は分岐配管43より消火用水ポ
ンプ21のメイン配管48に流れ込む。このようにし
て、多数の熱感知自動スプリンクラ26の中の任意の数
のスプリンクラの噴出水量に対応して、常に消火薬液の
混合比を所定値に保つようにしている。消火薬液の種類
を変更し、混合比を変えたいときは、消火薬液量の混合
比設定スイッチ52において、混合比設定値を変更すれ
ばよい。
【0018】システムを駆動させない場合、すなわち、
消火水ポンプが止まり、圧力計信号が下がっていない時
は、順序回路の(圧力計信号と消火水流量の信号による
リレー)動作により、モータコントローラへの動力を断
ち、モータコントローラ、モータを保護する。前記モー
タコントローラは消火薬液レベル低下信号でも単独で止
められる。消火薬液用ポンプ22のモータ回転数指令信
号の時間積算、または、モータ24に取付けたエンコー
ダからの信号をカウントし、これを電池等でバックアッ
プ保持させ、必要に応じて表示器への出力を行う。消火
薬液を水ポンプ21の吸入管42側に注入すると、消火
薬液用ポンプは吐出側を高圧にする必要なく、消火薬液
ポンプ22及びサーボモータ24の容量は小さいもので
良い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。図1は多数の熱感知自動スプリンクラが取付け
てある建築物に設置した定置型消火薬液自動注入装置の
系統図、図2は同装置の制御盤内の制御回路図である。
図1において、21は水タンク33から水を吸上げ、メ
イン配管48に送り出す消火用水ポンプで、モータ23
により駆動される遠心ポンプである。41は水タンク3
3内に水ポンプ21及びメイン配管48内の消火用水が
逆流するのを防止するため、吸入配管42の途中に設置
した逆止弁である。22は消火薬液タンク34から消火
薬液を吸込み、分岐配管43を経て、消火用水ポンプ2
1の吸入配管42に同液を注入する消火薬液ポンプであ
る。
【0020】消火薬液ポンプ22は、回転数が一定であ
れば、排出量が吐出圧力の変動に殆ど影響されない定量
型のポンプであり、モータ24により駆動される。この
消火薬液ポンプ22は、後述する制御盤60において制
御され、流量変化の大きい消火水に対し、消火薬液を所
定(任意)の比率で消火用水内に注入することができ
る。
【0021】28は消火薬液ポンプ22と消火用水ポン
プ21の吸入配管42との間の分岐配管43に介在させ
た背圧弁である。この背圧弁28は消火薬液ポンプ22
が駆動されて、送り出された消火薬液になにがしかの圧
力が生じないと開かない構造の弁であり、消火薬液ポン
プ22が停止中に薬液が吸入配管42に流れ込むことを
防ぐと同時に、消火薬液ポンプ22の定量送り性を確保
するために設けてある。36は消火薬液タンク34の液
面の最低限レベルを検知してアラーム信号を発するレベ
ルセンサである。
【0022】25は水タンク33と消火用水ポンプ21
の吸入口とを結ぶ吸入配管42の途中に設けられ、スプ
リンクラ26の開作動の個数に応じて変化する消火水の
流量を検出する流量計であり、吸入配管42の外周に跨
がるように設置し、超音波パルスを流水を通して送り、
流速に対応した超音波の伝播速度の差により流速を測定
する方式のものであり、流量は配管の有効通路面積と流
速との積によって算出される。29は分岐配管43中を
流れる消火薬液の流量を検出する流量計であり、前述の
流量計25と同じ形状機能をもっている。
【0023】消火用水ポンプ21の吐出側メイン配管4
8は、幾つかに枝分かれして建物内に入り、平均に分布
される多数のスプリンクラ26が取付けられる。このス
プリンクラ26はノズルを備えた熱感知自動スプリンク
ラで、火災により発生する高温ガスの熱を感知したスプ
リンクラ26が個々に、自動的にそのノズル部を開き、
消火薬液を混入した消火液を広げて放出する構造のもの
である。37はメイン配管48の圧力を蓄圧するアキュ
ムレータであり、このアキュムレータ37には圧力セン
サ38が備えられている。
【0024】制御盤60においては、図2に示すよう
に、上記の圧力センサ38の信号e、消火薬液タンク3
4の液面レベルセンサ36の液面レベル低下信号f以外
に、水流量計25の流量値信号c、消火薬液流量計29
の流量値信号dが伝えられ、増幅される。31は操作盤
であり、制御盤60と信号電線で結ばれ、消火用水の流
量表示器51、消火薬液と消火用水の混合比設定スイッ
チ52、消火薬液タンク34の最低レベルアラームの表
示灯54、消火用水ポンプ用モータ23の停止ボタン5
3、及び定量ポンプ回転数積算表示器56を設けてい
る。
【0025】定量ポンプ回転数積算表示器56には、薬
液混合比制御回路のPID制御で算出された消火薬液ポ
ンプ駆動モータの回転数(液ポンプ22の回転数)指令
信号の時間積算が表示される。この積算表示器56は、
同カウンタの内容を保持する電池を有し、保持した内容
を表示器へ出力する。また、この積算表示器56に表示
する消火薬液ポンプ駆動モータの回転数は、消火薬液ポ
ンプ駆動モータ24に直結のエンコーダを設け、このエ
ンコーダのパルス(1回転に1パルス)を積算したもの
でもよい。
【0026】前記構成の実施形態の作用について説明す
る。建物内に火災が発生し、各室に分布設置された多数
の熱感知自動スプリンクラ26の中の数個が火災による
発熱を感知して、スプリンクラ26の発泡ノズルが開く
と、消火用メイン配管48の圧力が下がり、配管48に
設置されているアキュムレータ37に備えられた圧力セ
ンサ38が圧力低下の信号eを制御盤60に送り、この
信号に基づいて消火用水ポンプ21の駆動モータ23を
始動させる順序回路が設けられている(圧力センサ38
の圧力低下信号eによりリレーPSが作動して、リレー
M1の回路がONとなり、図2の制御盤60内の駆動モ
ータ23の動力回路のリレーM1接点がONとなる)。
【0027】また、順序回路においては、消火用水ポン
プ21の駆動モータ23の動力回路をONさせるリレー
M1の接点はリレーM2の回路にも設けてあり、リレー
M1を作動させると、リレーM2接点のONにより消火
薬液ポンプ駆動モータ24のモータコントローラ61に
動力電源が繋がり、消火薬液ポンプ22が回り始める。
【0028】消火用水ポンプ21のモータ23の動力回
路はリレーM1の接点により自己保持回路となってお
り、水ポンプ21の圧力が規定圧力以上となって圧力セ
ンサ38の信号によりリレーPSの接点がOFFとなっ
ても、消火用水ポンプ21のモータ23は停止しないで
回りつづける。消火用水ポンプ21は、圧力センサ38
に繋がるリレーPSがOFFとなると同時に、水流量計
25から流量ゼロの信号で作動するリレーFMが、リレ
ーM1の回路をOFF作動させるか、又、手動で停止ス
イッチ53を押すことでリレーM1をOFFして初めて
停止する。
【0029】このときリレーM2もOFFとなり、消火
薬液ポンプ駆動モータ24のモータコントローラ61へ
の動力もOFFとなる。また、消火用水ポンプ21が運
転中でも、消火薬液タンク34の薬液レベルが低下すれ
ば、レベルセンサ36の消火薬液レベル低下信号により
作動するリレーLSの接点によってリレーM2の回路を
OFFしてモータコントローラ61への動力が遮断さ
れ、消火薬液ポンプ22は停止する。
【0030】制御盤60における水流量計25の流量値
信号c及び、消火薬液流量計29の流量値信号dは、以
下のように消火薬液混合比制御回路において処理され
る。水流量計25の流量値信号cに消火薬液量の混合比
設定スイッチ52で指定された混合比を乗じたものを薬
液流量指定値とし、消火薬液流量計29の流量値信号d
をフィードバック値としてPID制御を行い、この操作
量をモータコントローラ61に送って消火薬液ポンプ駆
動モータ24の回転を加減し、薬液用ポンプ22の流量
を制御する。
【0031】消火液の種類によって混合比を変えたいと
きは、操作盤31の混合比設定スイッチ52により設定
を変えてやればよい。定量ポンプ回転数積算表示器56
には、消火薬液ポンプ駆動モータ24の積算回転数が表
示されるので、定量ポンプ22の点検・調整等のメンテ
ナンス時期を判断することができる。この積算表示器5
6は、同カウンタの内容を保持するバックアップ電池を
有しているのでポンプ駆動モータ24の動力が切れ、制
御回路が休止状態にあっても、積算値を保持しつづける
ことができる。
【0032】消火薬液を吸入配管42側に注入するの
で、消火液用ポンプ22は吐出側を高圧にする必要な
く、ポンプ22及びサーボモータ24の容量は小さいも
ので良い。また、消火用水ポンプ21においてミキシン
グ効果が得られ、余分な混合器の必要がなくなる。この
場合、注入ポンプ22の吐出側配管43に背圧弁28を
設けることにより、装置休止時、注入液が吸入管42に
漏出するのを防止すると同時に、消火液用ポンプ22の
背圧が一定となるため、回転数と排出量の関係が安定す
るので、排出量の精度が向上する。
【0033】また、図1のように消火用水の流量計25
を乱流の少ない水ポンプ21の吸入配管42側に設けれ
ば、水ポンプ21による配管中の乱流を避けることがで
きるので、流量計設置部の直管長さが短くて済む。
【0034】
【発明の効果】従来の消火装置では消火薬液注入比は一
定であり、注入する消火薬液の選択に自由度がないが、
本発明の消火薬液注入装置は注入液の混合比率を任意に
選択することができるので、異なった種々の消火薬液に
も対応できる。従って、将来に亙り最も効果的な消火薬
液を用いることができる。又、同じ装置を利用して、寒
冷地では管内凍結防止のため不凍液を入れ替えて注入で
き、これにより保温加温対策費を不要にすることができ
る。さらに、消火薬液を吸入配管側に注入しているので
消火薬液ポンプは吐出側を高圧にする必要がなく、ポン
プ及びサーボモータの容量は小さくて済む。
【0035】消火薬液混合比制御回路において、消火水
流量に混合比を乗じたものを薬液流量指定値とし、消火
薬液流量計の出力をフィードバック値としてPID制御
を行い、消火薬液ポンプ駆動モータの回転を加減し、薬
液用定量型ポンプの流量を制御をするので、薬液の流量
制御がより正確に行え、安価なインバータモータの使用
が可能である。また、簡単な制御回路により、モータ及
びその駆動回路を保護できるので設備の寿命が延びる。
薬液ポンプの回転数累積を操作者に知らせることによ
り、同ポンプ及び周辺機能部品のメンテナンス時期を明
確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る消火薬液自動注入装置
の系統図、
【図2】図1の装置の制御盤の制御回路図、
【図3】従来の消防自動車の消火液自動比例混合装置の
系統図である。
【符号の説明】
21…消火用水ポンプ、22…消火薬液ポンプ、24…
モータ、25…流量計、26…熱感知自動スプリンク
ラ、29…流量計、31…操作盤、38…水タンク、3
4…消火薬液タンク、38…圧力センサ、42…吸入配
管、48…メイン配管、52…混合比設定スイッチ、6
0…制御盤、61…モータコントローラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内に分布設置された多数の熱感知自
    動スプリンクラに消火用液を送る消火用設備であって、
    消火用の水タンク(33)より消火用水を吸い上げ消火
    用液メイン配管(48)に送り出す消火用水ポンプ(2
    1)と、該消火用水ポンプの吸入側配管の分岐配管(4
    3)から消火薬液を注入する定量型ポンプ(22)とに
    より構成される消火薬液注入装置において、前記消火用
    水ポンプ配管(42)に設けられた消火水流量計(2
    5)と、前記消火薬液用分岐配管(43)に設けられた
    消火薬液流量計(29)と、前記定量型ポンプを駆動す
    るモータ(24)と、消火水流量に対する消火薬液量の
    混合比を設定するスイッチ(52)と、消火水流量計測
    値に前記混合比を乗じたものを薬液流量指定値とし、消
    火薬液流量計の出力をフィードバック値としてPID制
    御を行い、この操作量により前記消火薬液ポンプ駆動モ
    ータの回転制御する制御回路とにより構成されてなるこ
    とを特徴とする消火薬液自動注入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、消火薬液用定量型ポ
    ンプ駆動モータ(24)のモータコントローラ(61)
    の駆動電源をON/OFFする電磁開閉器を有し、圧力
    計信号(e)と薬液レベル信号(f)を入力する順序回
    路を持ち、該順序回路出力により前記電磁開閉器動作、
    前記モータコントローラの駆動信号を制御することを特
    徴とする消火薬液自動注入装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2において、前記消火薬液
    ポンプ(22)駆動用モータ(24)の回転数指令信号
    の時間積算、または、エンコーダのパルス(1回転に1
    パルス)を積算するカウンタを有し、同カウンタの内容
    を保持する電池を有し、保持した内容を定量ポンプ回転
    数積算表示器(56)へ出力することを特徴とする消火
    薬液自動注入装置。
JP22753095A 1995-08-11 1995-08-11 消火薬液自動注入装置 Withdrawn JPH0951960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22753095A JPH0951960A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 消火薬液自動注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22753095A JPH0951960A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 消火薬液自動注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0951960A true JPH0951960A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16862356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22753095A Withdrawn JPH0951960A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 消火薬液自動注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0951960A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006346628A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Saraya Kk 希釈装置
WO2007030914A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-22 Ansul Canada Limited Pump controller for controlling pumps connected in tandem
JP2015147003A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 能美防災株式会社 スプリンクラ消火設備
CN107929987A (zh) * 2018-01-02 2018-04-20 重庆艾特美机车制造有限公司 移动式灭火装置及四轮消防电动车
CN109316690A (zh) * 2018-09-07 2019-02-12 三汽车制造有限公司 消防车管道防冻装置及消防车

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006346628A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Saraya Kk 希釈装置
WO2007030914A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-22 Ansul Canada Limited Pump controller for controlling pumps connected in tandem
US7758315B2 (en) 2005-09-15 2010-07-20 Ansul Canada Limited Pump controller for controlling pumps connected in tandem
JP2015147003A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 能美防災株式会社 スプリンクラ消火設備
CN107929987A (zh) * 2018-01-02 2018-04-20 重庆艾特美机车制造有限公司 移动式灭火装置及四轮消防电动车
CN107929987B (zh) * 2018-01-02 2022-11-29 重庆艾特美机车制造有限公司 移动式灭火装置及四轮消防电动车
CN109316690A (zh) * 2018-09-07 2019-02-12 三汽车制造有限公司 消防车管道防冻装置及消防车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4324294A (en) Chemical injection control system for fire fighting
US4234007A (en) Automatic liquid flow control device
US4246969A (en) Chemical injection system for fire fighting
US8517696B2 (en) Comprehensive control system for mobile pumping apparatus
US6209576B1 (en) Automatic fluid flow shut-off device
JP2620044B2 (ja) 消火活動装置の水流に液状化学泡沫剤を注入する制御装置を有する消火装置
US6454540B1 (en) Modular balanced foam flow system
US20050045345A1 (en) High flow foam system for fire fighting applications
CN216319701U (zh) 水灭火设施和用于其的控制装置和危害警报中心
JPH08215335A (ja) 泡消火液自動注入装置
JPH0951960A (ja) 消火薬液自動注入装置
JP2003180861A (ja) 消火設備
WO2006118777A2 (en) Automatic start additive injection system for fire fighting vehicles
JP3335469B2 (ja) 消火用スプリンクラー設備の操作法及び該操作法を実施する装置
JPH0970446A (ja) 消火薬液自動注入装置
US5502685A (en) Continuous batch mix sprayer
JP2007089855A (ja) 消火設備
CA2256608C (en) Testing of fluid systems
KR20030033233A (ko) 폼액 분사 시스템
JPH04129574A (ja) スプリンクラ設備
JPH0574381B2 (ja)
JPH07308396A (ja) 泡消火設備
JP3241627B2 (ja) ガス混合装置
JPH0412149B2 (ja)
CN115671633A (zh) 一种压缩空气泡沫灭火装置及具有其的消防设备

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105