JPH07308125A - 育苗移植用集合鉢体による作物の栽培方法 - Google Patents

育苗移植用集合鉢体による作物の栽培方法

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JPH07308125A
JPH07308125A JP12591294A JP12591294A JPH07308125A JP H07308125 A JPH07308125 A JP H07308125A JP 12591294 A JP12591294 A JP 12591294A JP 12591294 A JP12591294 A JP 12591294A JP H07308125 A JPH07308125 A JP H07308125A
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pot
seedlings
seedling
raising
transplanting
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JP12591294A
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Kiyoshi Nishiyama
喜吉 西山
Shigeo Nishiyama
重郎 西山
Masashi Kamishina
正志 神品
Tsunekatsu Matsuoka
常勝 松岡
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ねぎのような葉菜類作物を水耕栽培するに当た
り、土耕法同様の佳良な味、香りを有する品質の作物を
得、又周年栽培のための収穫を常時得られる育苗移植栽
培法を得る。 【構成】個々に分離可能とした鉢体を多数連接集合して
ある育苗移植用集合鉢体を、育苗箱に装填して土詰め播
種し、集合体を維持して育苗する一次育苗工程を行い、
次いで鉢体苗列に分離して水耕栽培床上に所定間隔をあ
けて並木植え状に配列し移植用苗を得る水 耕栽培によ
る二次育苗工程を行い、所定日数育苗後鉢体苗列を個々
の鉢体苗に分離して本圃に載置した植付穴を多数設けて
ある植付パネルに、鉢体苗を植付け水耕栽培する工程か
らなる栽培方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、個々の分割可能とし
てある鉢体を多数連接集合してある育苗移植用集合鉢体
を使用して、作物を栽培する方法に関するものであり、
更に詳しくは、育苗前期は各鉢体は集合体を維持した状
態で育苗を行い、後期の育苗を鉢体苗列に分離し各列間
を離し、これを水耕法で育苗を行い、そして得られた移
植用の鉢体列苗を、個体苗として分離し、これを本圃で
水耕栽培することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水稲、そ菜、タバコ等の育苗
移植用容器として、個々に分割可能としてある鉢体を多
数連接集合して集合鉢体を形成してある育苗容器が多数
使用されており、例えは代表的な集合鉢体として、無蓋
無底の紙製鉢体を多数連接集合した育苗移植用集合鉢体
が使用されている。そして近時移植栽培の省力化が極め
て難しかったネギの育苗移植にも、このような育苗移植
用集合鉢体が用いられ、特開平4ー311304号では
各鉢体に3〜5粒の種子を播種して所定日数育苗後、移
植時には播種粒数に応じ、通常の播種間隔を乗じた間隔
を、株間間隔として植え付け溝内へ植え付けることがで
きるので、植え付け手数が、大幅に減り労力の低減が図
られているものである。又特開平5ー308822号で
は、各鉢体連結片で連結して集合鉢体全体を、一端から
他端までチェーン状に連続した連続育苗移植用集合鉢体
を用いて、これを個々の鉢体苗に切断することなく、そ
のまま植え付けるネギ、ホウレン草、菊等の育苗移植に
用いて良好な成績を収めてるいるものである。
【0003】又ネギは近年一年中食卓に供されるように
なったことから、周年栽培として水耕法による栽培も行
われており、この場合ウレタンあるいはロックウール等
の育苗ブロックに播種し、水耕法により育苗管理を行っ
て発芽後15〜20日の苗を所定間隔に穴をあけてある
定植パネルに植え付けて水耕栽培を行っているものであ
る。一方個々の鉢体を集合体としてある育苗移植用集合
鉢体にあっても、特開昭63ー109725号では、育
苗前期では個々の鉢体を密着して集合体のまま育苗管理
を行い、育苗後半は集合体を鉢体列に分離し、列間に長
方形中空体を載置して、実質的に育苗領域を広げること
で大苗を得ることができるとした育苗法が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ネギを周年栽培する場
合、土耕法では育苗移植用集合鉢体のような育苗容器を
使用して植え付け時期を適宜調節しても、日本のように
四季があっては、周年の収穫を計画する事は、きわめて
困難である。このため水耕栽培による方式が行われてい
るが、土耕法により収穫されたネギに較べ、味、香りが
劣り品質上に問題がある。又前記特開昭63ー1097
25号に開示されているような育苗移植用集合鉢体を用
いて、土耕法と水耕法の折衷方式も考えられるが、これ
により大苗は得られても、品質が良くなるかどうかは判
らず、又紙筒のような個々の鉢体を水溶性接着剤で多数
を接着して集合してあるので、灌水により容易に分離す
るものではあるが、整然と鉢体列毎に分離することはむ
ずかしい。甜菜のような紙筒自体の長さの長い鉢体の場
合は、実公昭49ー10746号に示すように、半円状
の長い針体突刺体を各鉢体に対応して設けた分離具を用
いて集合体より一列毎分離しているが、ネギ育苗に使用
する育苗移植用集合鉢体は、水稲用同様長さが3cm程
度と短い鉢体が使用されているため、整然とした鉢体列
への分離がむずかしい。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明者らは上記のよ
うな事情に鑑み周年にわたってネギの栽培を行って、効
率よく栽培床を使用しながら、優良な品質とする育苗栽
培方式について鋭意研究した結果、紙筒のような鉢体を
多数集合してある育苗移植用集合鉢体を用いネギのよう
な、根の酸素要求量の多い葉菜類の育苗にあっては、紙
筒のような鉢体を多数集合してある育苗移植用集合鉢体
を用い、各鉢体には培地としてバーミキュライト、籾殻
くんたんを主成分とした培土を充填して2〜3週間の通
常の育苗を行い、草丈が5〜6cmの時に集合鉢体苗
は、これを2〜10mm程度の磔にて固定床を構成した
水耕栽培床上に、鉢体苗列に分離して並木植え状に並列
載置すると共に、鉢体列間には発泡スチロール角柱体を
載置し、これを30〜40日間育苗することで、各鉢体
には10〜15cmの苗となるので、これを本圃水耕栽
培床上に設けてある所定間隔に穴をあけた発泡スチロー
ル板に植え付け水耕栽培を行うことにより収穫されたネ
ギは、味、香りにおいて土耕法により収穫したものに比
し全く遜色のない品質のものとすることができたもので
ある。
【0006】即ち、この発明者らはネギのような酸素要
求性の強い植物の育苗には育苗当初の集合鉢体は、各鉢
体培土或いはブロック中の酸素で要求量を満たしている
が、植物の成長と共に不足となるので、鉢体列間側面よ
りの通気による酸素供給を行わせるものであって、その
ため使用する培土として、通気性がよいものであって、
かつ水耕栽培にも適した通水性に富んでいるものを使用
するもので、通常バーミキュライトと籾殻くんたんを主
成分とした培土を使用してきわめて良好なものとするこ
とができ、又そのほかピートモス、パーライト、ゼオラ
イト等を加えることができる。そしてこのような通気、
通水性に適した培土とするには、例えばバーミキュライ
トと籾殻くんたんを6〜4:4〜6の割合で両者で全重
量の8割以上を有することが望ましい。このような培土
を充填して播種、育苗した育苗移植用集合鉢体苗を、鉢
体列に分離してこれを水耕法により育苗した時、各鉢体
内での養液の通水を良好とするものである。
【0007】そしてこの発明は、集合鉢体を鉢体列に分
離するのに簡単な分離具を併用することで、集合鉢体苗
から鉢体苗列へ分離し、水耕栽培床上への整然とした並
木状配列への配置代えをきわめて簡単に行っているもの
である。即ち主杆先端に集合鉢体の一列鉢体数に対応し
た櫛歯を固設し、この櫛歯と略同じ幅で、鉢体と同じ高
さの当て板を主杆に設けた把手を操作することで櫛歯と
当て板を当接するもので、配置替えの集合鉢体苗の最前
列各鉢苗に分離具櫛歯を差し込み、ついで把手を操作す
ると最前列各鉢体苗の側壁を櫛歯と当て板が挟持するの
で、そのまま一列分を集合体から分離して、水耕栽培床
上に載置することで整然と並木状の植え付けができるも
のである。この並木状の植え付けは、鉢体苗列間に所定
幅の発泡スチロール角柱体を置くことで一定間隔の鉢体
苗列とした並木植えとすることができ、均一な育成苗条
件とすることができるものである。水耕栽培床上に載置
する鉢体苗列載置用トレイは、根伸長用の多数の穴を設
けた発泡スチロール板のような合成樹脂製平板を置いて
もよい。本圃栽培用水耕栽培床は、従来のネギ栽培用に
使用されている水耕栽培方式が使用でき、通常は11、
5cm×7、5cm間隔で穴のあいた発泡スチロールの
定植パネルを用い、この穴の中に並木状植えを終えた鉢
体苗を、その苗のみ取り出し植え付け水耕栽培を行う
が、作物の種類により穴の間隔等は適宜変えて行うもの
である。ここで使用する栽培溶液は一般市販のもの、或
いはこれらの調整品等を通常通り使用して、栽培管理も
従来法同様行うものである。又使用する育苗移植用集合
鉢体は、通常ペーパーポット(商品名 日本甜菜製糖株
式会社)或いはチェーンポット(商品名 日本甜菜製糖
株式会社)のような耐腐性の紙にて形成した鉢体を多数
水溶性接着剤で集合接着した育苗移植用集合鉢体が使用
されるが、鉢体を形成する薄膜が、育苗期間中耐腐性を
有するものであれば不織布、合成樹脂脂性フィルム等い
ずれで形成された鉢体でも、分離できる構成であれば使
用でき、又同様の構成であればスポンジ、ウレタン、ロ
ックウール、或いはガラスウールのようなブロック状鉢
体を個々に分離可能に連接集合してある成形枠育苗容器
でも使用できる。この栽培方法を使用できる作物は、水
耕栽培を利用できるものであればいずれも使用できる
が、通常ネギ、ほうれん草、ちんげん菜等のような葉菜
類に適合しており、香り、味に重点を置いて生産され、
又1ブロック或いは1鉢に、7〜15粒の播種する葉ネ
ギに使用して極めて便利なものである。
【0008】
【作用】この発明はネギのような葉菜類の作物栽培を、
個々の鉢体を多数集合した育苗移植用集合鉢体に通気、
通水性の良い培土を充填して播種した後、一次育苗とし
て育苗箱に入れて集合状態としたまま通常育苗を行うの
で、土耕法と同じ育苗が行われ、ついで二次育苗とし、
各苗が5cm〜6cmとなった育苗移植用集合鉢体苗
は、これを鉢体列として分離して並木列状に水耕栽培床
上に配置替えして水耕栽培を行っているので、育苗状態
に応じて酸素供給量を根部伸長部が接している鉢体内培
土部から供給されるものであり、更に鉢体下面の水耕栽
培床からは鉢体内培土が毛細管作用により養液吸い上げ
が良好な育苗状態を現出しているものである。そして本
栽培として、二次育苗で所定日数育苗した各鉢体苗列を
個々の鉢体苗に分離して、本圃水耕栽培床発泡スチロー
ル植え付けパネルの植え付け穴に植え付け水耕栽培する
ことで、土耕栽培と品質の変わらないネギなどの葉菜類
作物の収穫ができる栽培となっているものである。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を述べる。 実施例1 第1図1はこの発明に使用する育苗移植用集合鉢体であ
って、15mm角×30mm高さの鉢体2をその側面に
水溶性接着剤3を塗布して、18列×38段計684個
として連接集合し接着してある。この育苗移植用集合鉢
体1に、培土としてバーミキュライトと籾殻くんたんを
6:4の割合で混合し、外にピートモスと育苗土を加え
て充填して育苗箱4内に収納し、各鉢体の上面に葉ねぎ
の種子(品種:わかさま)を7〜10粒程度播種した。
これをビニールハウスで2週間育苗した。各鉢体2から
は2日目に発芽し、5〜6cmの苗に成長した。次いで
育苗箱4内の育苗移植用集合鉢体1は、図3に示すよう
な分離器5により鉢体苗列6に分離する。分離器5は、
把手棒7の先端に固設した枠体71の先端枠72外側
に、育苗移植用集合鉢体1の横一列の各鉢体2に対応し
た係止歯8が設けられてある。又係止歯8に対応する横
幅と、略鉢体2と同じ高さを有する当接板9を枠体71
の両側枠73a、73b間に把手棒7の取付方向に摺動
自在に設け、この当接板9上面には枠体71の後部枠7
4上面との間にスプリングのような撥条体11を張設し
てある。そして把手棒7の下部に設けた操作把手10と
当接板9を連接連動して撥条体11により常時当接板9
を枠体71後部に引っ張るように設けてある分離器5
を、操作把手10を握り締めることにより、当接板9を
係止歯8と当接させるような構成にしてある。
【0010】育苗移植用集合鉢体1の分離器5による鉢
体苗列6への分離は、育苗箱4内の育苗移植用集合鉢体
1を下面に敷いてある下敷き紙(図示せず)を引出し育
苗移植用集合鉢体1を育苗箱4外に取り出し、分離器5
の把手棒7を片手で握りその育苗移植用集合鉢体1最前
端鉢体列6に係止歯8を差し込み、次いで把手棒7を握
った手で更に操作把手10を握り締めていくと、当接板
9は撥条体11の引っ張り力に抗し鉢体苗列6の各鉢体
2側壁を係止歯8と挟持状態となるので、これを維持し
て後方に引けば最前列鉢体苗列6は育苗移植用集合鉢体
1から分離されるるので、極めて簡単に片手だけの操作
で分離して、並木植えに配列した後は、分離器5の当接
板9は撥条体11の作用により、常に鉢体苗列6を挟持
するための状態に復帰しているものである。これを第4
図に示すような長さ1.2mの水耕栽培床で、並列間隔
7cmとした並木植えとして植え換えると共に、この鉢
体苗列6間の間隙に、幅5,5cm×高3cm×長さ6
0cmの発泡スチロールの角柱体12を配置し、栽培液
として組成濃度(単位p.p.m)をN:60、P2O
5:30、K2O:120、CaO:40、MgO:20
のものを使用し、育苗期間中の培養液の温度は15〜2
5度、pHは5.5〜6.5に調節し、溶液中への酸素
供給は連続循環方式により、液中の溶存酸素を飽和状態
の80%6、6ppm(25C)として行った。この並
木植え状育苗を40日間行って、草丈とが10〜15c
mとなり、1鉢当たり5〜7本の苗を有するきわめて健
康苗を得ることができ第二次育苗を終えた。
【0011】次いで二次育苗を終えた鉢体苗列6は90
cm×60cmの定植パレットに植付け水耕栽培を行う
が、この定植パレットは発泡スチロール製で、11.5
cm×7.5cm間隔の植付穴があり、1枚当たり42
ケ設けられている。これを水耕栽培床上に敷き詰め前記
二次育苗を終えた各鉢体苗列6の各鉢体2苗を、鉢体2
より抜き出し定植パレットの植付穴に挿し込む植付け水
耕栽培を行った。栽培条件は、一派市販の栽培養液を、
1時間に7分間、毎分7Lづつの間断給液して27日間
栽培した後収穫した。収穫した葉ねぎは、長さ60〜7
0cm、平均65cmで、重量0.1〜0,15kg/
10本ときわめて良好であり、対象として土耕法で栽培
した葉ねぎの場合、長さ15〜20cm、平均17cm
で、重量0.02〜0.03kg/10本であった。又
味、香りについて、50人のパネルテストを行った所次
のような結果を得た。
【0012】
【表1】 味及び香りのパネルテスト 味 香り 良い 普通 悪い 良い 普通 悪い 本発明方法 45 5 − 46 4 − 従来土耕法 47 3 − 45 5 −
【0013】実施例2 一株毎に分離可能とするスリットを設けた連続引き出し
可能な帯状合成樹脂スポンジブロック(2、3cm角×
2、3cm高さ、連続200本綴)を有孔育苗箱に収納
して「ほうれん草」(品種:オラクル)を、一鉢当たり
2〜4粒播種し、10日間育苗後、列状にブロックを分
離しその列間間隔を15cmとしてその間隙に発泡樹脂
製角柱体を載置して、更に20日間水耕栽培(協和株式
会社製、ハイポニカプラント 葉菜II型 幅1180
mm×長さ3200mm×高さ85mm)にて育苗を継
続した。ついで、実施例1と同様に、一鉢毎に分離して
定植パネルに植え付けて水耕栽培を行った。定植作業は
葉部相互の絡み合いもなく順調に行うことができ、収穫
時期も一般慣行法に比し、著しく早まり、味、香りも優
れていた。
【0014】
【効果】この発明は、ネギのような葉菜類作物の育苗移
植栽培するに当たり、一次育苗を個々の鉢体を多数分離
可能に連接集合した集合鉢体により育苗箱に収納して集
合状態を維持して行っているので、ハウス育苗等により
どの様な移植時期にも適合でき、又育苗初期管理を集中
的に行って後、育苗後半の苗の成長期には鉢体苗列に分
離し、この鉢体苗列間には所定間隔を設けて育苗領域を
広げて、鉢体側面からの通気を行わせ、かつ水耕法ての
育苗としたので育苗過程に合った栄養供給を的確に行っ
て、通気、通水と共に良好な育苗管理が行えて、均一優
良な移植用鉢体苗を得ることができるのみならず、個々
に分離した鉢体苗は、本圃水耕栽培床にて栽培した時に
は、土耕法と変わらない佳良な品質のネギ類等葉菜類作
物を得ることができるものであり、又本圃水耕栽培床に
おいて周年栽培を行うに際しその収穫時期に合わせ、一
次育苗、二次育苗の育苗時期、育苗数量を容易に管理で
きるのでこれら育苗床、栽培床を極めて効率的でかつ最
高度に運用できるものである。又集合鉢体苗から、鉢体
苗列への分離に際しては、把手棒先端に設けた枠体先端
枠に鉢体列間隔に対応している係止歯と、これに対応す
る当接わ前後動可動5連接連動した操作把手を有する分
離器により容易に一列分の鉢体苗列を分離することで、
二次育苗用水耕栽培床に並木植えできるものとしている
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に使用する育苗移植用集合鉢体の斜視
図。
【図2】第1図育苗移植用集合鉢体の一次育苗使用状態
の斜視図。
【図3】この発明に使用する分離器斜視図。
【図4】鉢体列の二次育苗状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 育苗移植用集合鉢体 2 鉢体 3 水溶性接着剤 4 育苗箱 5 分離器 6 鉢体列 7 把手棒 8 係止歯 9 当接板 10 操作把手 11 撥条体 71 枠体 72 先端枠 73 側枠 74 後部枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 喜吉 大分県別府市大字鶴見3001番地 (72)発明者 西山 重郎 大分県別府市大字鶴見3001番地 (72)発明者 神品 正志 大分県大野郡三重町大字西泉445番地 (72)発明者 松岡 常勝 東京都町田市鶴間467−2−701

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離可能とした個々の鉢体を多数縦横整
    然と連接してある集合鉢体を、育苗箱に装填して土詰め
    するか又はせずに播種し前期育苗を行う一次育苗工程
    と、次いで一次育苗工程を行った集合鉢体苗を鉢体苗列
    に分離し、根の貫通のための多数の穴を底面に設けてあ
    る育苗トレイ上に、前記鉢体苗列を所定間隔を設けて載
    置し、鉢体苗列間には、発泡樹脂製角柱体を設置して水
    耕法により後期育苗を行う二次育苗工程と、次いで二次
    育苗工程を経た鉢体苗列を、個々の鉢体苗に分離し、水
    耕栽培床上に載置した合成樹脂板の所定間隔に設けられ
    た植え付け穴に移植した後、水耕栽培する三次育成工程
    を行うことよりなる育苗移植用集合鉢体による作物の栽
    培方法。
  2. 【請求項2】集合鉢体が耐腐性を有する紙又は紙のよう
    な薄膜にて形成した鉢体を多数個々に分離可能に連接集
    合してある集合鉢体を使用する請求項1の育苗移植用集
    合鉢体による作物の栽培方法。
  3. 【請求項3】スポンジ、ウレタン、ロックウール或いは
    ガラスウールをブロック状に形成した鉢体を、1株づつ
    分離可能として連接集合してある集合鉢体を使用する請
    求項1の育苗移植用集合鉢体による作物の栽培方法。
  4. 【請求項4】育苗移植用集合鉢体苗より鉢体苗列に分離
    する分離器が、把手棒先端に固設した枠体の前面に集合
    鉢体列を形成している鉢体間隔に対応した係止歯を固設
    し、枠体両側枠間には摺動可能とした当接板を、枠体後
    部との間に張設した撥条体により常時後方に引っ張り状
    にて配設すると共に、把手棒下面に設けてある操作把手
    により前後動可能としてあることを特徴とする育苗移植
    用集合鉢体苗の鉢体苗列分離器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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