JPH0730808Y2 - 木製建築材 - Google Patents

木製建築材

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JPH0730808Y2
JPH0730808Y2 JP1988107350U JP10735088U JPH0730808Y2 JP H0730808 Y2 JPH0730808 Y2 JP H0730808Y2 JP 1988107350 U JP1988107350 U JP 1988107350U JP 10735088 U JP10735088 U JP 10735088U JP H0730808 Y2 JPH0730808 Y2 JP H0730808Y2
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悳行 須永
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悳栄建設株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は木造建築において梁、桁、根太掛けなどに使用
される木製建築材に関するものである。
(従来技術) 従来、梁や桁には角柱状の木材が使用されている。根太
掛けをする場合は例えば第8図に示すように、土台Aに
根太受Bを釘で打ち付け、同根太受Bに根太Cを載せて
固定していた。
また、桁と桁とを連結するには例えば第9図(a)に示
すように一本の桁Dに蟻溝Eを切り、それに二本の桁D
のほぞFを嵌入するとか、同図(b)のように二本の桁
Dに切り込みGを形成し、その切り込みG同志を嵌合さ
せて十字状に継ぐなどしていた。
(従来技術の問題点) 従来、梁や桁などには寸法の大きな角材や肉厚の細長材
が使用されるため、それを製材するには十分に成長した
木材が必要であり、コスト高になる。
また第8図の根太掛け方法では根太受Bや受木Hなどの
材料が必要となるのでコスト高になり、しかもそれらを
釘などで固定しなければならないので作業が面倒であっ
た。
また第9図のように桁Dの一部を切り欠いて互いに嵌合
すると、切り欠かれた分だけ強度が低下するという問題
があった。
(考案の目的) 本考案の目的は、鉄筋を挟んで厚めの板状の木材を二枚
以上重合することにより、太い角材と同等またはそれ以
上の強度を発揮出来、また異なる幅の木材を重合するこ
とにより、他の部材を支持できる支持部をも形成してな
る木製建築材を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案のうち木製建築材は第2図に示すように、長手方
向に条溝2が形成された幅の狭い肉厚板状の木材3とそ
れより幅の広い肉厚板状の木材4を、幅の狭い木材3を
上、幅の広い木材4を下にし且つ両木材3、4の条溝2
に鉄筋5を入れて上下に重合固定し、重合固定された両
木材3、4のうち幅の広い木材4の幅方向一側方4a又は
両側方4a、4bを幅の狭い木材3の幅方向一側端面又は両
側端面より外側に突出させて他の部材を支持する支持部
6を形成してなるものである。
(作用) 本考案の木製建築材は第2図に示すように、幅の広い肉
厚板状の木材4の上に鉄筋5を挟んで同木材4より幅の
狭い肉厚板状の木材3を重合固定して、幅の広い木材4
の幅方向一側方4a又は両側方4a、4bを他の部材を支持す
る支持部6としてあるので、肉厚の板状の木材3、4を
上下に重合することにより太い角材と同等かそれ以上の
強度の木製建築材を得ることができる。また、木材3、
4を重合固定するときに支持部6が形成されるので、そ
の支持部6を根太の端部を係止する根太掛け部として使
用すれば、従来の様に土台Aに根太受Bを釘で打ち付け
る必要が無く、根太掛け作業が容易になる。
(実施例) 本考案の木製建築材は基本的には第1図に示すように、
長手方向に条溝2が形成された肉厚板状の木材3、4
を、その条溝2に鉄筋5を入れて重合固定してなるもの
である。
本考案の木製建築材の実施例を第2図〜第7図に示す。
これらの実施例はいずれも接合面の長手方向に接合面1
に条溝2が形成された幅の狭い肉厚板状の木材3とそれ
より幅の広い肉厚板状の木材4を、幅の狭い木材3を
上、幅の広い木材4を下にし且つ両木材3、4の条溝2
に鉄筋5を入れて上下に重合固定し、重合固定された木
材3、4のうち幅の広い木材4の幅方向一側方4a又両側
方4a、4bを幅の狭い木材3の幅方向一側端面又は両側端
面より外側に突出させて、他の部材の端部を支持する支
持部6を形成してなる。
木材3、4の幅、厚さ、長さ等は用途に合わせて任意に
選択できる。木材3、4の接合面に形成される条溝2の
本数は接合面1の幅によっても異なるが、通常は2本程
度が適当である。鉄筋5は接合面1に形成された全ての
条溝2内に配置して木材3、4間に挟む。
重合した木材3、4は釘とかボルトとナットなどの連結
具7により連結する。図示した連結具7はボルトとナッ
トである。この連結具7は用途、場所等に応じて適宜変
えることができる。
例えば、人目にふれ易い場所の場合は釘を用いるとか、
人目に触れず、しかも木材3、4の厚さが厚い場合はボ
ルトとナットを用いる等する。
第3図は本考案の木製建築材を軒桁として使用した場合
であり、3、4は木材、7は連結具、Bは梁、Fは柱で
ある。この場合は支持部6には何も係止せずにそのまま
にしておく。
第4図は本考案の木製建築材を根太掛けに使用した実施
例である。第4図の2は幅の狭い肉厚板状の木材、4は
幅の広い木材、7は連結具、8は根太、Aは土台、Gは
基礎石、Hは間柱、Fは柱、Iは床パネルである。上の
木材3には下の木材4より幅の狭いものを用いて、下の
木材4のうち上の木材3より横に突出する支持部6を、
根太8の端部8aを係止する根太掛け部として使用してあ
る。また、第4図では重合した木材3、4を連結する連
結具6として、土台Aから上方に突出するアンカーボル
トを使用してある。
第5図(a)、(b)は本考案の木製建築材を2階の梁
として用いた実施例である。これはいずれも幅の広い木
材4の表裏両面に鉄筋5を挟んで幅の狭い木材3を重合
して3層構造にしてある。
このうち第5図(a)に示すものは、幅の広い木材4の
幅方向一側面と、その表裏両面に重合した幅の狭い木材
3の幅方向一側面とを揃えることにより、幅の広い木材
4の幅方向他側方だけを幅の狭い木材3の幅方向一側端
面より外側まで突出させて、支持部6を幅の広い木材4
の幅方向一側方にのみ形成してある。
第5図(b)に示すものは幅の広い木材4の表面両面の
幅方向中央部に幅の狭い木材3を重合して、幅の広い木
材4の幅方向両側方4a、4bを幅の狭い木材3の幅方向両
側端面より外側まで突出させて、支持部6を幅の広い木
材4の幅方向両端方に形成してある。
そして、第5図(b)の場合は支持部6を根太掛け部と
し、その根太掛け部に根太8の長手方向端部8aを掛け、
その根太8の上に床パネルIを係止出来るようにしてあ
る。この場合、3層構造の木製建築材の中層の木材4
は、根太8を掛けるので上層及び下層の木材3よりもや
や肉厚のものが望ましい。
第5図(a)(b)における3層構造の木製建築材の上
層及び下層の木材3は、上方及び下方から柱Fまたは間
柱Hを受けるので、その幅は柱F、間柱Hの幅と同じに
するのが望ましい。
第6図(a)は本考案の木製建築材を桁として使用した
場合であり、同図(b)は土台として使用した場合であ
る。同図(a)の場合は一方の桁Dの側面に他方の桁D
の端面を突き合せてある。同図(b)の場合は一方の木
製建築材の支持部6を根太掛け部とし、その支持部6に
他方の木製建築材の木材3の突出部9を載せてある。
第7図は本考案の木製建築材を梁として用い、しかも二
本の木製建築材を交叉させる場合の実施例である。第7
図(a)の上の交叉部分は建物の2階の梁の部分であ
り、下の交叉部分は建物の1階土台部分である。
第7図(a)の上の交叉部分では、3層構造の木製建築
材のうち幅の広い中間層の木材4の幅方向両端部を、そ
の上下の幅の狭い木材3の幅方向両側端面より外側まで
突出させて支持部6を形成してある。
第7図(b)は第7図(a)の上の交叉部分の分解図で
あり、下層の幅の狭い木材3aの長手方向中央部の側面を
それより幅の狭い二本の木材3b、3cにより挟着し、その
二本の木材3b、3cの上に一本の幅の広い木材4aをのせ、
同木材4aの長手方向中央部の側面を同木材4aと同じ幅の
二本の木材4b、4cにより挟着すると共に、同木材4b、4c
を前記木材3aの上にのせ、同様にして二本の木材4b、4c
の上にそれらより幅の狭い一本の木材3dをのせ、その長
手方向中央部側面を二本の幅の狭い木材3e、3fにより挟
着すると共に同木材3e、3fを前記木材4aの上にのせてあ
る。
(考案の効果) 本考案の木製建築材は前記の様な構成にしてあるので、
次のような各種効果がある。
.肉厚板状の木材3、4を重合して太い角材と同等以
上の強度を持った木製建築材を得ることができるので、
十分成長した木を使う必要がなく、薄い木材を有効に活
用して、安価で、強度に優れた木製建築材を得ることが
できる。
.幅の狭い木材3と幅の広い木材4を重合し、幅の広
い木材4の幅方向側方を幅の狭い木材3の幅方向側端面
より外側に突出させて支持部6を形成してあるので、従
来の様に根太受Bや受木Hなどを必要とせず、根太掛け
作業が簡便化され、作業能率が向上する。
.桁と桁,梁と梁を第7図(a)の様に交叉させて連
結する場合に、交叉する木材3、4の全てを分割して組
み立てるのではなく、第7図(b)のように重合する木
材のうち一本おきの木材を長手方向中央部で切断するこ
となく、長尺な一本のまま使用できるので、第7図
(a)の様に交叉させて連結しても強度が低下しない。
.重合する木材3、4の間に鉄筋5が挟まれてなるの
で補強され、太い角材と同等あるいはそれ以上の強度を
もたせることができ、しかも重合された木材が横ずれす
ることもない。
.二枚以上の肉厚板状の木材3、4が重合されてなる
ので、地震時における、たわみ、ねじれ等のエネルギー
が重合した木材3、4同士の接触面で吸収され、柔軟で
ありながらも強固な木製建築材となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の木製建築材の一実施例を示す分解説明
図、第2図は同木製建築材の異なる実施例を示す説明
図、第3図、第4図、第5図a、b、第6図a、b及び
第7図aは本考案の木製建築材の各種使用例の説明図、
第7図bは第7図aの上部の分解説明図、第8図、第9
図(a)、(b)は従来の木製建築材の連結説明図であ
る。 1は接合面 2は条溝 3は幅の狭い木材 4は幅の広い木材 4a、4bは木材の幅方向側端部 5は鉄筋 6は支持部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】接合面1の長手方向に条溝2が形成された
    幅の狭い肉厚板状の木材3とそれより幅が広い肉厚板状
    の木材4を、幅の狭い木材3を上、幅の広い木材4を下
    にし且つ両木材3、4の条溝2に鉄筋5を入れて上下に
    重合固定し、重合固定された両木材3、4のうち幅の広
    い木材4の幅方向一側方4a又は両側端方4a、4bを幅の狭
    い木材3の幅方向一側端面又は両側端面より外側に突出
    させて、他の部材を支持する支持部6を形成してなるこ
    とを特徴とする木製建築材。
JP1988107350U 1988-08-12 1988-08-12 木製建築材 Expired - Fee Related JPH0730808Y2 (ja)

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JPS55173503U (ja) * 1979-05-31 1980-12-12

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