JPH07307971A - 移動データ端末の最適通信相手選択方式 - Google Patents

移動データ端末の最適通信相手選択方式

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JPH07307971A
JPH07307971A JP7056927A JP5692795A JPH07307971A JP H07307971 A JPH07307971 A JP H07307971A JP 7056927 A JP7056927 A JP 7056927A JP 5692795 A JP5692795 A JP 5692795A JP H07307971 A JPH07307971 A JP H07307971A
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JP7056927A
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Atsushi Takahashi
淳 高橋
Tadaharu Suzuki
忠治 鈴木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】常に移動データ端末から無線回線確立動作を行
うことを前提に、制御チャネル(制御スロット)の利用
効率の向上、移動データ端末の消費電力の軽減化とレス
ポンス向上、マルチゾーン機能の両立、及び高トラフィ
ック処理に対応した狭いエリア内での複数基地局運用時
の無線伝送処理の効率化を実現する。 【構成】移動データ端末16に、基地局14毎の受信電
界強度及び基地局14の運用状態を示す情報を登録した
基地局制御テーブル30を設け、基地局情報テーブル3
0から最適通信相手の基地局14、すなわち空き状態に
ある受信電界強度の最も大きい基地局14を選択して移
動データ端末16から無線通信回線を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小電力無線システムや
無線LANシステムとして知られた構内における移動通
信方式に用いる移動データ端末の最適通信相手選択方式
に関する。現在、工場や倉庫などの現場における入出庫
実績エントリ、店舗内での売価通知、POS、或いはオ
フィス内におけるワイヤーセービング等を目的とした無
線データ端末の導入が広がってきている。しかし、無線
データ端末の導入の容易性を確保するためには、無線の
特異性、マルチゾーンの形成、及び最適通信相手選択と
いった無線特有の機能を、コンピュータとの間の規約に
何ら影響を与えることなく、無線回線側の閉じた部分で
処理する必要がある。
【0002】
【従来の技術】従来より無線データ端末と基地局を用い
た移動データ通信方式でのマルチゾーン機能は、基地局
側あるいは基地局に接続されたコンピュータ側での端末
位置管理或いは基地局間制御により実現している。この
ような方式は、移動データ端末側での着信及び一方的な
受信を行う場合はどうしても必要になると考えられる。
【0003】また移動データ端末側で通信相手基地局を
認識する方式として、ある一定間隔で常時送出される基
地局からの制御チャネル又は制御スロットによりID信
号を常時移動データ端末で監視する方式もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に移動データ端末は携帯運用で且つバッテリー駆動によ
り動作するものが多いことを考慮すると、常に受信状態
で待っている運用は消費電力の面から好ましいものでは
ない。また基地局側での端末位置管理、或いは基地局接
続コンピュータでの基地局間制御といった重い仕組み
は、通信系のレスポンスを悪化させる可能性がある。
【0005】更に基地局からある一定間隔で常時送出さ
れる制御チャネル又は制御スロットによりID信号を常
時移動データ端末で監視する方式は、制御チャネル又は
制御スロットが通信要求の有無に関係なく各々の基地局
のタイミングで送出されるため、衝突等が頻繁に発生
し、基地局を認識するための処理効率を悪化させるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、常に移動データ端末から無線回線確
立動作を行うことを前提とし、制御チャネル又は制御ス
ロットの利用効率の向上、移動データ端末の消費電力の
軽減化とマルチゾーン機能の両立、移動データ端末のレ
スポンスの向上とマルチゾーン機能の両立、及び高トラ
フィック処理に対応した狭いエリア内での複数基地局運
用時の無線伝送処理の効率化を実現するようにした移動
データ端末の最適通信相手選択方式を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、FDMによる制御チャネルと
データチャネル又はTDMによる制御スロットとデータ
スロットを用いて移動データ端末16と基地局14の間
で通信を行う小電力無線システム及び無線LANシステ
ムなどの構内移動データ通信方式を対象とする。
【0008】このような構内移動データ通信方式につき
本発明にあっては、移動データ端末16に、基地局14
毎の受信電界強度及び基地局14の運用状態を示す情報
を登録した基地局制御テーブル30を設け、基地局情報
テーブル30から最適通信相手の基地局14、即ち空き
状態にある受信電界強度の最も大きい基地局14を選択
して移動データ端末から無線通信回線を確立することを
特徴とする。
【0009】ここで移動データ端末16の基地局制御テ
ーブル30には、予定したサービスエリアに存在する全
ての基地局に関する情報を初期登録する。移動データ端
末14に記憶している基地局情報テーブル30の受信電
界強度及び話中や空きといった情報が、電波の環境によ
って現実が異なる場合がある。そこで、移動データ端末
16は、自己の無線通信回線の確立に伴って基地局14
より送信される最新の接続応答信号や終話信号などの信
号に基づいて、該基地局14の最新の受信電界強度、話
中又は空き等の運用状態を検知して基地局情報テーブル
30の内容を更新する。
【0010】また電波の環境によっては基地局情報テー
ブル30の記憶内容と現実が異なる場合がある。そこ
で、移動データ端末16は、基地局情報テーブル30か
ら選択した第1候補に対する無線回線の確立動作に失敗
した場合には、直ちに第2候補、第3候補というように
下位の候補を順次選択して無線回線確立動作を行い、効
率的なリカバリーを可能とする。
【0011】電源投入時に移動データ端末16は、複数
存在する全基地局14に対しID要求信号を送出し、各
基地局14からの固有のID番号により各々異なるタイ
ミングで送出されたID応答信号を受信し、各基地局I
D番号に対応して各ID応答信号の受信電界強度、話中
又は空き等の運用状態、及び優先順位を基地局情報テー
ブル30に記憶する初期登録を行う。
【0012】更に、電源オンが継続されているが移動デ
ータ端末16自身が通信を行っていない待機状態にあっ
ては、他のデータ端末による無線通信回線の確立に伴っ
て基地局14より送信される接続応答信号や終話信号な
どの信号を監視する。この監視状態で得られた基地局1
4からの信号に基づいて最新の受信電界強度、話中又は
空き等の運用状態を検知して基地局情報テーブル30の
内容を更新する。
【0013】更にまた、移動データ端末16の通信待機
状態が一定時間続いた場合には、電源投入時と同様に、
複数存在する全基地局14に対しID要求信号を送出
し、各基地局14からの固有のID番号により各々異な
るタイミングで送出されたID応答信号を受信し、各基
地局ID番号に対応して各ID応答信号の受信電界強
度、話中又は空き等の運用状態、及び優先順位について
前記基地局情報テーブル30を更新する。
【0014】
【作用】このような本発明の移動データ端末の最適通信
相手選択方式によれば、常に移動データ端末からの通信
要求で基地局を選択して無線回線の確立動作を行うた
め、基地局側での端末位置管理あるいは基地局に接続さ
れたコンピュータ側での基地局間制御を必要とせず、マ
ルチゾーン機能を簡単に実現することができる。
【0015】特に、基地局および移動データ端末の数が
既比較的すくなくて済む小電力無線システムや無線LA
Nシステムといった構内移動通信方式に適用すること
で、移動データ端末の消費電力の節減とレスポンスを下
げることなく高トラフィック処理を狭いエリア内で実現
することができる。また移動データ端末の基地局制御テ
ーブルには、予定したサービスエリアに存在する全ての
基地局に関する情報が初期登録されているため、全く通
信を行わない基地局が存在しても、他の基地局が全て話
中のような場合には、その基地局の優先順位が最も高く
なって通信を行うことができる。このため改めて電源を
再投入してテーブル登録を行う必要がない。
【0016】
【実施例】図2は本発明の移動データ端末の最適通信相
手選択方式が適用される小電力無線システムあるいは無
線LANシステムを用いた構内移動データ通信システム
を示す。図2において、10はコンピュータであり、コ
ンピュータ10からの回線18−1,18−2のそれぞ
れに基地局14−1,14−2を接続している。また1
2はサーバであり、サーバ12からの回線18−3に基
地局14−3,14−4を接続している。このような基
地局14−1〜14−4に対し、複数の移動データ端末
16−1,16−2,・・・が設けられ、システムの利
用者が携帯している。
【0017】ここで、図2に示した基地局14−1〜1
4−4と移動データ端末16−1,16−2との間の無
線回線による通信は、FDM(周波数分割多重方式)ま
たはTDM(時分割多重方式)のいずれかで行われる。
FDMの場合には、制御チャネルとデータチャネルを用
いた基地局と移動データ端末の間の通信が行われる。ま
たTDMの場合には、制御スロットとデータスロットを
用いた基地局と移動データ端末の間の通信が行われるこ
とになる。以下の説明にあっては、FDMにおける制御
チャネルとデータチャネルを用いた場合を例にとる。
【0018】図3は図2に示した移動データ端末の実施
例を示す。移動データ端末16には無線送受信部20、
アンテナ22、無線制御部24、対DTE制御部(対デ
ータ端末装置制御部)、端末部28、基地局情報テーブ
ル30およびID設定部32が設けられている。基地局
制御テーブル30は、移動データ端末16の電源を投入
した使用状態で例えば図4に示すような情報が記憶され
ている。図4に示す基地局情報テーブル30には基地局
ID、基地局が空き状態にあるか話し中にあるかの状
態、および最適基地局の選択順位を示す選択候補の各項
目が記憶されている。
【0019】図3に示した無線制御部24は移動データ
端末16の電源投入時に、図2に示した全ての基地局1
4−1〜14−4に対しID要求信号を送信する。この
ID要求信号に対し各基地局14−1〜14−4よりI
D番号に応じて予め定められたタイミングで固有の基地
局ID番号と共に送られてきたID応答信号を受信し
て、各基地局からのID応答信号の受信電界強度を検知
し、図4に示すように登録する。
【0020】例えば基地局14−1にあっては受信電界
強度は35dBμVとなり、また基地局14−2にあっ
ては48dBμVとなる。この場合、最適通信相手とし
ては受信電界強度の大きい方になることから、基地局1
4−2が第1候補に設定され、基地局14−2が第2候
補に設定される。またID応答信号により基地局の運用
状態を認識し、いずれの基地局14−1,14−2につ
いても、例えば空きを格納する。
【0021】図4に示す基地局情報テーブル30の初期
登録が電源投入時に行われると、移動データ端末の通信
時には基地局情報テーブル30を参照して、登録されて
いる複数の基地局IDの中から最適通信相手として第1
候補を選択し、第1候補の基地局に対し通信回線の確立
を行う。移動データ端末16から見た基地局との関係
は、移動データ端末16の移動状態に応じて時々刻々変
化する。このため、第1候補として指定された最適通信
相手としての基地局に対する通信回線の確立に伴う接続
応答信号や終話信号の受信に対し、その都度、受信電界
強度を検知して基地局情報テーブル30を更新する。こ
の点は、基地局の運用状態を示す空きまたは話中につい
ても同様である。
【0022】更に、自らの通信動作を行わない電源を投
入した状態での通信待機状態では、無線制御部24は制
御チャネルによって他の移動データ端末からの通信回線
の確立に伴う基地局からの接続応答信号や終話信号を監
視し、これらの信号受信で得られた受信電界強度を対応
する基地局IDの位置に書き込む基地局情報テーブル3
0の更新を繰り返している。
【0023】この基地局情報テーブル30の更新は、基
地局の状態を示す空きまたは話中についても同様であ
る。そして基地局情報テーブル30の受信電界強度を更
新するごとに、そのときのテーブル内容における最も大
きい受信電界強度の基地局を第1候補にするテーブルの
選択候補の変更を併せて行う。更にまた、無線制御部2
4は自らの通信動作を行わない通信待機状態が一定時間
続いた際には、電源投入時と同様に全ての基地局に対し
ID要求信号を送出し、各基地局からのID応答信号に
基づいて受信電界強度の測定と運用状態の検出を行っ
て、基地局情報テーブル30を最新の状態に更新してい
る。
【0024】図5は図2に示した基地局14の実施例を
示す。基地局14には無線送受信部34、アンテナ3
6、無線制御部38、有線制御部40およびID設定部
42が設けられる。この基地局14に設けた無線制御部
38の通信動作は、公知のものであるが、本発明におけ
る移動データ端末からのID要求信号を受信した際に
は、ID設定部42に設定する基地局固有のID番号を
含むID応答信号を送信することになる。
【0025】図6は図2に示した本発明の移動データ端
末の処理動作を示している。図6において、移動データ
端末の電源を投入すると、ステップS1からの処理が開
始される。ステップS1にあっては、制御チャネルによ
り全ての基地局に対しID要求信号を送出する。このI
D要求信号の送出に対し、全ての基地局より各ID番号
で定まる固有のタイミングをもってID応答信号が送信
され、これをステップS2で受信する。
【0026】基地局からのID応答信号を受信すると、
ステップS3で、基地局ごとに定めた固有のID番号ご
とにID応答信号の受信で得られた受信電界強度を登録
した基地局情報テーブルを作成する。勿論、基地局情報
テーブルには図3に示したように、受信電界強度に加え
て運用状態と受信電界強度の強さに応じた選択候補の登
録が行われる。
【0027】電源投入に伴う基地局情報テーブルの初期
設定による作成が済むと、ステップS4で通信待機に伴
う制御チャネルの監視を行い、この監視で得られた情報
から基地局情報テーブルの更新を行う。ステップS4の
通信待機状態における基地局情報テーブルの更新の詳細
は、図7にサブルーチンとして示す。続いてステップS
5で、自己の通信開始の有無をチェックしており、通信
を行わない状態にあっては、ステップS6で、通信待機
状態が一定時間を経過したか否かチェックしている。通
信待機時間が一定時間を経過すると、ステップS6から
ステップS1に戻り、電源投入時と同様、全基地局に対
しID要求信号を送出してID応答信号を受信し、受信
電界強度、状態および選択候補の基地局情報テーブルに
対する更新を行う。
【0028】ステップS5で自己の通信開始が判別され
ると、ステップS7に進み、基地局情報テーブルの中か
ら基地局第1候補を選択し、ステップS8で、選択した
第1候補の基地局に対し無線回線の確立動作を行う。こ
の無線回線の確立動作に対し、選択した基地局からの応
答信号により、もしステップS9で話し中であることが
判別された場合には、ステップS10に進み、次の第2
候補を選択して、ステップS8で同様に、選択した第2
候補の基地局に対し無線回線の確立動作を行う。
【0029】ステップS9で、選択した基地局が話中で
なかった場合には、ステップS11に進み、無線回線の
確立後に通信動作を行う。通信動作中にあっては、ステ
ップS12で終話の有無がチェックされており、終話が
判別されると、ステップS13に進み、電源オフでなけ
れば、再びステップS4の通信待機状態に戻る。勿論、
このとき電源オフとなれば、一連の処理を終了する。な
お、電源オフについては、ステップS1〜S12のいず
れの処理段階においても処理を終了することになる。
【0030】図7は図6のステップS4に示した通信待
機状態における制御チャネルの監視による基地局情報テ
ーブルの更新処理をサブルーチンとして示している。図
7の制御チャネル監視処理にあっては、ステップS1
で、他の移動データ端末からの通信回線の確立に伴う基
地局からの接続応答信号の受信の有無をチェックしてい
る。いずれかの基地局の接続応答信号を受信すると、ス
テップS2に進み、基地局情報テーブルの該当する基地
局IDの受信電界強度を更新し、その状態を「話中」に
変更する。勿論、ステップS1で、基地局からの接続応
答信号の受信が判別されなければ、ステップS2の処理
は行わない。
【0031】ステップS3にあっては、基地局からの終
話信号の受信の有無をチェックしている。終話信号を受
信すると、ステップS4に進み、基地局情報テーブルの
該当する基地局IDの状態を「空き」に変更する。この
場合にも、終話信号の受信で得た受信電界強度のテーブ
ル更新を行う。図8は、図7に示した通信待機状態にお
ける制御チャネルの監視処理によって移動データ端末の
基地局情報テーブルが次々と更新されていく様子を示し
ている。
【0032】図8において、まずステップS1で、制御
チャネルの監視を開始した初期状態にあっては、基地局
情報テーブル30−1に示すように、基地局14−1,
14−2のIDにつき、それぞれ受信電界強度が35d
BμV,48dBμVで共に空き状態にあり、基地局1
4−2が選択候補順位第1位にあり、基地局14−1が
第2位となっている。
【0033】この状態で、ステップS2で、基地局14
−1からの接続応答信号を受信して、受信電界強度32
dBμVが得られると、ステップS3で、基地局情報テ
ーブルの更新を行い、基地局情報テーブル32−2に示
すように書き替えられる。即ち、基地局14−1につい
て、受信電界強度を32dBμVに書き替え、状態を
「話中」とする。このような、状態が「話中」となった
場合には、通信相手先として選択できないことから、候
補選択順位を消去する。
【0034】次にステップS4で、基地局14−2から
の接続応答信号を受信して受信電界強度25dBμVが
得られ、ステップS5で、基地局情報テーブルの更新を
行う、基地局情報テーブル30−3に示す内容に書き替
える。即ち、基地局14−2ついて受信電界強度が25
dBμVとなり、状態は「話中」となる。このため、基
地局14−1,14−2のいずれについても「話中」で
あるために、選択候補として設定できない状態となる。
【0035】次にステップS6に示すように、基地局1
4−1から終話信号を受信し、受信電界強度が40dB
μVであり、これをステップS7で、基地局情報テーブ
ルに更新し、基地局情報テーブル30−4に示す内容と
なる。即ち、基地局情報テーブル30−4の基地局14
−1について、受信電界強度40dBμVを格納し、状
態を「空き」とし、これによって基地局14−1が選択
候補順位第1に設定される。
【0036】続いてステップS8で、基地局14−1か
らの終話信号を受信し、受信電界強度28dBμVが検
出され、ステップS9で、基地局情報テーブルを更新す
る。この更新により、基地局情報テーブル30−2に示
す内容となる。即ち、基地局14−2について受信電界
強度28dBμVが登録され、状態が「空き」、このと
き受信電界強度は基地局14−1の方が大きいことか
ら、選択候補順位第1位が設定され、基地局14−2に
ついては第2位が設定される。
【0037】このように、通信待機状態における制御チ
ャネルの監視にあっては、他のデータ端末からの基地局
に対する通信回線の確立に伴う接続応答信号または終話
信号の受信に伴い、基地局情報テーブルに対し最新の受
信電界強度運用状態、および候補順位の設定更新を行う
ことができる。このため、自分自身で通信回線を確立す
る際には、基地局情報テーブルの参照で最適通信相手と
しての第1候補を選択して、最適通信品質と維持が保証
された通信回線の確立を行うことができる。
【0038】尚、図6〜図7の処理にあっては、FDM
における制御チャネルを例にとっているが、( )内に
示すように、TDMにおける制御スロットを用いる場合
についても全く同様である。図9は本発明の移動データ
端末に設けた基地局情報テーブルの初期登録の説明図で
ある。図2の実施例にあっては、移動データ端末16が
電源投入時に全ての基地局に対しID要求信号を送信
し、基地局からのID応答信号の受信に基づいて基地局
情報テーブル30の登録を行っている。しかしながら、
例えば図10のように、移動データ端末が運用されるサ
ービスエリアが比較的広い場合や、狭いエリアであって
も施設の構造が複雑で全ての基地局と通信できない場所
が多数存在するような場合、ある場所で移動データ端末
の電源をオンしても、サービスエリアに存在する全ての
基地局の情報を登録することができない。
【0039】例えば図10のX地点で移動データ端末の
電源をオンしたとすると、X地点は基地局C,Dは通信
可能であるが、他の基地局A,B,E,Fとは建物等の
障害物により通信不能であるため、基地局情報テーブル
には、基地局C,Dの情報しか登録できない。この状態
で、移動データ端末の電源をオンしたままY地点に移動
したとする。Y地点は、基地局A,B,E,Fとは通信
可能であるが、基地局C,Dとは通信できない場所であ
る。このため移動データ端末の電源をオンしたままY地
点に移動すると、近くに通信可能な基地局A,B,E,
Fが存在するにもかかわらず、基地局情報テーブルには
通信不能な基地局C,Dしか登録されていないため、通
信不要になってしまう。このためY地点に移動して通信
不能になったら、移動データ端末の電源をオフした後に
再度オンし、通信可能となった基地局A,B,E,Fの
登録を行わなければならない。
【0040】図9の実施例にあっては、このような問題
を基地局情報テーブルの初期登録により解消する。まず
移動データ端末16の使用開始に先立ち、移動データ端
末16をパーソナルコンピュータ50に接続する。パー
ソナルコンピュータ50には、移動データ端末16を運
用する例えば図10のサービスエリアに関する基地局A
〜Dの情報が予め準備されており、登録コマンドの実行
で基地局情報テーブル30の初期登録を行う。
【0041】図11(A)はパーソナルコンピュータ5
0による登録コマンドの実行で初期登録された基地局情
報テーブル30の内容であり、サービスエリアに存在す
る全ての基地局A〜Fが所定の候補順位(例えばID
順)に従って登録される。この場合、受信電界強度は測
定結果が得られていないので全て00dbμVであり、
また状態は全て「空き」にしている。
【0042】このような初期登録が済んだ基地局情報テ
ーブル30をもつ移動データ端末16を図10のサービ
スエリアのX地点に移動して電源をオンしたとすると、
電源オンに伴なうID要求信号の送信で、通信可能な基
地局C,DからID応答信号が得られ、図11(B)の
ように、基地局情報テーブル30の内容が更新される。
このため移動データ端末16は候補順位1位の基地局D
に対し無線回線を確立するようになる。
【0043】次に移動データ端末16の電源をオンした
ままY地点に移動したとすると、基地局Dとの通信を試
みるが通信不能なため、次に基地局Cとの通信を試み
る。しかし、基地局Cも通信不能となるので、初期登録
された基地局Aとの通信を試みる。この場合、基地局A
はY地点に対し通信可能な位置にあるため、基地局Aと
の間に無線回線を確立して通信を行うことができる。
【0044】図11(C)はY地点で移動データ端末1
6を使用した場合のその後の基地局移動テーブル30の
内容であり、通信可能な基地局A,B,E,Fにつき受
信電界強度に従った候補順位のテーブル配列が得られ、
通信不能となった基地局D,Cは下位の候補順位に落ち
ている。尚、図9の基地局情報テーブル30の初期登録
は、パーソナルコンピュータ50による登録に限定され
ない。例えば、最初に無線回線が確立できた基地局に移
動データ端末から登録要求を行い、この登録要求に基づ
く基地局の登録コマンドの実行により初期登録を行って
もよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、移動データ端末で作成される基地局情報テーブルの
参照で、現時点で最も最適となる基地局を通信相手先と
して選択して、移動データ端末から無線回線の確立動作
を行い、基地局側による端末位置管理あるいは基地局側
に接続されたコンピュータによる基地局間制御を必要と
することなく、構内移動データ通信システムという比較
的狭いエリア内での複数基地局の運用による高トラフィ
ック処理に対応した無線伝送処理を効率良く行うことが
できる。
【0046】また、最適相手局を認識するための基地局
制御テーブルの作成に無線データ端末の制御チャネルま
たは制御スロットを利用していることから、これらの制
御チャネルまたは制御スロットの利用効率を向上でき
る。また、基地局情報テーブルから最適相手先として選
択した基地局との通信回線の確立が不成功な場合には、
第2候補、第3候補と順次自動選択して通信回線の確立
を図ることにより、マルチゾーン機能を有効に活用した
移動データ端末のレスポンスの向上を図ることができ
る。
【0047】更に、移動データ端末の使用時のみ電源を
投入することで、最適相手先となる基地局を選択した無
線回線の確立が可能であり、常時、移動データ端末の電
源を投入しておくような必要はないことから、消費電力
の節減と、バッテリ容量の低減による軽量化を図ること
ができる。更にまた、移動データ端末の基地局制御テー
ブルには、予定したサービスエリアに存在する全ての基
地局に関する情報が初期登録されているため、全く通信
を行わない基地局が存在しても、他の基地局が全て話中
のような場合には、その基地局の優先順位が最も高くな
って通信を行うことができ、電源の再投入による登録動
作を不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明のシステム構成を示した説明図
【図3】本発明で用いる移動データ端末の実施例構成図
【図4】図3の移動データ端末に設けた基地局制御テー
ブルの説明図
【図5】本発明で用いる基地局の実施例構成図
【図6】本発明による移動データ端末の処理動作を示し
たフローチャート
【図7】図6の通信待機状態での制御チャネル監視処理
の詳細を示したフローチャート
【図8】通信待機状態での監視処理と基地局情報テーブ
ルの交信状況を示した説明図
【図9】移動データ端末の基地局情報テーブルに対する
初期登録の説明図
【図10】場所によって通信不能な基地局が存在するサ
ービスエリアの説明図
【図11】図9の実施例による初期登録と図10のX地
点からY地点に移動した場合のテーブル内容の説明図
【符号の説明】
10:コンピュータ 12:サーバ 14,14−1〜14−4:基地局 16,16−1,16−2:移動データ端末 18−1〜18−3:回線 20,34:無線送受信部 22,36:アンテナ 24,38:無線制御部 26:対DET制御部 28:端末部 30:基地局制御テーブル 32,42:ID設定部 40:有線制御部 50:パーソナルコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 11/00 310 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御チャネルとデータチャネル又は制御ス
    ロットとデータスロットを用いて移動データ端末(1
    6)と基地局(14)の間で通信を行う移動通信方式に
    於いて、 前記移動データ端末(16)に、基地局(14)毎の受
    信電界強度及び基地局(14)の運用状態を示す情報を
    登録した基地局制御テーブル(30)を設け、該基地局
    情報テーブル(30)から最適通信相手の基地局(1
    4)を選択して移動データ端末(16)から無線通信回
    線を確立することを特徴とする移動データ端末の最適通
    信相手選択方式。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)の基地局制御テーブル(3
    0)に、予定したサービスエリアに存在する全ての基地
    局に関する情報を初期登録することを特徴とする移動デ
    ータ端末の最適通信相手選択方式。
  3. 【請求項3】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)は、自己の無線通信回線の
    確立に伴って前記基地局(14)より送信される信号に
    基づいて、該基地局(14)の最新の受信電界強度、話
    中又は空き等の運用状態を検知して前記基地局情報テー
    ブル(30)の内容を更新することを特徴とする移動デ
    ータ端末の最適通信相手選択方式。
  4. 【請求項4】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)は、前記基地局情報テーブ
    ル(30)から選択した第1候補に対する無線回線の確
    立動作に失敗した場合、直ちに下位の候補を順次選択し
    て無線回線確立動作を行うことを特徴とする移動データ
    端末の最適通信相手選択方式。
  5. 【請求項5】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)は、電源投入時に複数存在
    する全基地局(14)に対しID要求信号を送出し、各
    基地局(14)からの固有のID番号により各々異なる
    タイミングで送出されたID応答信号を受信し、各基地
    局ID番号に対応して各ID応答信号の受信電界強度、
    話中又は空き等の運用状態、及び優先順位を基地局情報
    テーブル(30)に記憶することを特徴とする移動デー
    タ端末の最適通信相手選択方式。
  6. 【請求項6】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)は、通信待機状態で他の移
    動データ端末による無線通信回線の確立に伴って基地局
    (14)より送信される信号を監視し、該監視状態で得
    られた基地局(14)からの信号に基づいて最新の受信
    電界強度、話中又は空き等の運用状態を検知して前記基
    地局情報テーブル(30)の内容を更新することを特徴
    とする移動データ端末の最適通信相手選択方式。
  7. 【請求項7】請求項1記載の移動データ端末の最適通信
    相手選択方式に於いて、 前記移動データ端末(16)は、通信待機状態で一定時
    間通信を行わなかった場合、複数存在する全基地局(1
    4)に対しID要求信号を送出し、各基地局(14)か
    らの固有のID番号により各々異なるタイミングで送出
    されたID応答信号を受信し、各基地局ID番号に対応
    して各ID応答信号の受信電界強度、話中又は空き等の
    運用状態、及び優先順位について前記基地局情報テーブ
    ル(30)を更新することを特徴とする移動データ端末
    の最適通信相手選択方式。
JP7056927A 1994-03-17 1995-03-16 移動データ端末の最適通信相手選択方式 Withdrawn JPH07307971A (ja)

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