JP2880527B2 - 無線データ通信端末機 - Google Patents

無線データ通信端末機

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JP2880527B2 JP16020489A JP16020489A JP2880527B2 JP 2880527 B2 JP2880527 B2 JP 2880527B2 JP 16020489 A JP16020489 A JP 16020489A JP 16020489 A JP16020489 A JP 16020489A JP 2880527 B2 JP2880527 B2 JP 2880527B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 (i)通信システムの全体構成 (ii)テレターミナル端末構成 (iii)メモリカード (iv)データの変換動作 (v)各種表示部の表示動作 (v−1)電源表示 (v−2)圏外表示 (v−3)異常表示 (v−4)通信中表示,送信中表示 発明の効果 〔概要〕 無線で効率良くデータ通信を行うようにした無線デー
タ通信端末機に関し、 回線の使用効率の向上及び汎用性,使いやすさを目的
とし、 所定のプログラムを実行することにより全体動作を制
御する制御手段と、データ端末と基地局との間のデータ
通信に関する制御プログラムを格納するメモリカード
と、制御手段がメモリカード内の制御プログラムを実行
したときに、制御手段の制御に応じて、データ端末との
間でブロック単位のデータ通信を行うと共に、基地局と
の間でこのブロック単位のデータを複数個に分割したパ
ケット単位のデータ通信を行う通信手段と、制御手段の
制御によって、無線データ通信端末機自身の状態を外部
に通知する状態通知手段と、を備え、データ端末と基地
局との間の通信データを格納するバッファを制御手段に
接続し、このバッファにブロック単位のデータと、パケ
ット単位のデータとを一旦保持するように構成する。
また、上記状態通知手段は、動作電源の接続状態を示
す電源表示手段と、無線データ通信端末機自身が基地局
のサービスエリア外にいることを示す圏外表示手段と、
動作電源の電圧低下を示す異常表示手段と、この電圧低
下に応じた警報音を発生する警報手段と、無線データ通
信端末機自身が切り替えられた通信チャネルによりデー
タを通信中であることを示す通信中表示手段と、無線デ
ータ通信端末機自身がデータを送信中であることを示す
送信中表示手段とを有するように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、無線で効率良くデータ通信を行うようにし
た無線データ通信端末機に関するものである。
〔従来の技術〕
移動体との間でデータを通信する(例えば訪問販売時
の受注を営業所に送る)方法としては、自動車電話等
に端末及び変復調器を接続して通信する方法、データ
端末を無線機に接続してマルチヤネルアクセス方式によ
って通信する方式などが考えられる。
の方式でデータ通信を行う場合、通信データを変調
した後に回線にデータを送信すると共に、回線を介した
応答を受け取った後に復調してデータを得る。通信手順
としては、予め発呼して固定的な回線を確保し、その後
この確保した回線を介してデータを送受することにな
る。
また、の方式で用いるマルチチャネルアクセス方式
は、移動無線機側で数回線の基地局電波を受信できるよ
うにし、通信する場合には空回線を選んで通信する方式
であり、通話完了率を高めて回線の使用効率を上げるた
めに、例えば3分経過後に一旦回線を切断する必要があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述したの方式にあっては、通信中は常
時回線を占有しているため、回線の使用効率が悪いとい
う欠点があった。また、の方式にあっては、所定時間
経過後に一旦回線を切断してはいるが、切断までの間は
固定的な回線が設定されているため、回線の使用効率が
悪いという欠点があった。
このような回線の占有による回線使用効率の低下を解
決するために有線データ通信の分野ではパケット単位の
データ通信が行われており、データをパケット単位で送
受することで回線の使用効率を上げることができる無線
データ通信端末機が望まれていた。
また、この無線データ通信端末機に接続されるデータ
端末の仕様は製造メーカー等の違いによりまちまちであ
るため、それぞれの仕様に対応可能な汎用性が望まれて
いた。更には、この無線データ通信端末機及び接続され
るデータ端末は不特定人が使用するため、装置(無線デ
ータ通信端末機)の状態が確認できて使いやすい無線デ
ータ通信端末機が望まれていた。
本発明は、このような点にかんがみて創作されたもの
であり、回線の使用効率を上げると共に汎用性があって
使いやすい無線データ通信端末機を提供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の無線データ通信端末機の原理ブロ
ック図である。
(i)請求項1の発明 図において、請求項1の無線データ通信端末機は、デ
ータ端末に接続され、基地局との間で無線によるデータ
通信を行う無線データ通信端末機において、所定のプロ
グラムを実行することにより全体動作を制御する制御手
段111と、データ端末と基地局との間のデータ通信に関
する制御プログラム113を格納するメモリカード115と、
制御手段111がメモリカード内の制御プログラム113を実
行したときに、制御手段111の制御に応じて、データ端
末との間でブロック単位のデータ通信を行うと共に、基
地局との間でこのブロック単位のデータを複数個に分割
したパケット単位のデータ通信を行う通信手段117と、
制御手段111の制御によって、無線データ通信端末機自
身の状態を外部に通知する状態通知手段119とを備える
ように構成され、更にデータ端末と基地局との間の通信
データを格納するバッファ141を制御手段111に接続し、
このバッファ141にブロック単位のデータとパケット単
位のデータとを一旦保持するように構成されている。
(ii)請求項2の発明 請求項2の無線データ通信端末機は、請求項1の状態
通知手段119においては、動作電源の接続状態を示す電
源表示手段151と、無線データ通信端末機自身が基地局
のサービスエリア外にいることを示す圏外表示手段153
と、動作電源の電圧低下を示す異常表示手段155と、こ
の電圧低下に応じた警報音を発生する警報手段157と、
無線データ通信端末機自身が切り替えられた通信チャネ
ルによりデータを通信中であることを示す通信中表示手
段159と、無線データ通信端末機自身がデータを送信中
であることを示す送信中表示手段161とを有するように
構成されている。
〔作用〕
(i)請求項1の発明 請求項1において、無線データ通信端末機全体は制御
は制御手段111によって行われており、制御プログラム1
13がメモリカード115によって提供されている。制御手
段111がメモリカード115内の制御プログラム113を実行
すると、制御手段111の制御に応じて通信手段111によっ
て、データ端末との間のブロック単位のデータ通信と、
基地局との間のパケット単位(ブロックは複数個のパケ
ットから成る)のデータ通信とが行われる。基地局との
間のデータはパケットの形式で通信されるので回線の使
用効率を上げることができる。また、データ端末との間
のデータ通信はデータ端末が通常扱っているブロック単
位で行うと共に、データ通信に関する制御プログラム11
3はメモリカード115で提供されるため変更が容易であ
り、無線データ通信端末機に汎用性を持たせることがで
きる。
更に、状態通知手段119によって、無線データ通信端
末機自身の状態が通知されるので、使用者は無線データ
通信端末機の動作状態を知ることができる。
又、無線データ通信データ端末機の制御手段111にバ
ッファ141を接続し、このバッファ141にブロック単位の
データとパケット単位のデータとを一旦格納すること
で、効率良いデータの変換が行われる。
(ii)請求項2の発明 請求項2では、請求項1の状態通知手段119におい
て、電源表示手段151,圏外表示手段153,異常表示手段15
5,警報手段157,通信中表示手段159,送信中表示手段161
を有しており、動作状態及び異常状態の詳細が表示され
ると共に、警報音による通知が行われる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に
説明する。
(i)通信システムの全体構成 第2図は、本発明の無線データ通信端末機を適用した
一実施例における通信システムの全体構成を示す。
第2図において、211は本発明の無線データ通信端末
機としてのテレターミナル端末を、221はデータ端末
を、231はセンターを、241,243,245はテレターミナル基
地を、251はサービスエリアをそれぞれ示している。
データ端末221は、例えばパーソナルコンピュータや
携帯用コンピュータなどであり、テレターミナル端末21
1にRS−232C等の汎用インタフェースで接続されてい
る。また、センター231は、各データ端末221から送られ
てくるデータを処理すると共に、各データ端末221に対
して送出するデータを出力するものである。このセンタ
ー231には複数のテレターミナル基地241,243,245が接続
されており、各レテターミナル基地241〜245とテレター
ミナル端末211との間で無線によるデータの授受が行わ
れる。テレターミナル基地241〜245のそれぞれの無線の
有効範囲を約3km程度とすると、サービスエリア251は何
れかのテレターミナル基地241〜245から半径3km以内の
範囲であり、データ端末221及びテレターミナル端末211
がこのサービスエリア251内に存在するときにデータの
授受が可能になる。
このような通信システムの使用形態の一例としては、
セールスマンが携帯用コンピュータ等のデータ端末22
1とテレターミナル端末211とを携帯あるいは自動車に搭
載し、訪問先において受注した商品の在庫確認あるいは
注文指示をセンター231に送る。センター231は、在庫デ
ータベースを検索して在庫確認結果を応答として送り返
したり、注文データベースを変更して注文受付の応答を
送り返したりする。また、各支店にパーソナルコンピ
ュータ等のデータ端末221とテラターミナル端末211とを
設置し、毎日の売上をセンター231に送る。センター231
は、売上データベースに売上を記録して売上受付の応答
を送り返す。の場合には、有線回路のような宅内外の
工事が不必要であり、通信システムの設置が容易となる
利点もある。
(ii)テレターミナル端末の構成 第3図に、第2図に示したテレターミナル端末211の
詳細構成を示す。
第3図において、311はCPUを、313はRAMを、315はROM
を、316はカードスロットを、317はメモリカードを、31
9はバスを、331は送信部を、333は受信部を、335はシン
セサイザを、337はアンテナを、339をスイッチをそれぞ
れ示している。
メモリカード317は、ROMあるいはバックアップ電源が
接続されたRAMで構成されている。
CPU311は、ROM315あるいは脱着可能なメモリカード31
7に格納されている制御プログラム(後述する)を読み
出して動作を行う。
また、送信部331,受信部333及びシンセサイザ335はCP
U311に接続されている。CPU311から送信部電源オンオフ
信号,受信部電源オンオフ信号が送信部331,受信部333
に入力され、それぞれにおける動作電源の接続が有効あ
るいは無効になる。
アンテナ337を介してデータを送信する場合は、スイ
ッチ339を介してアンテナ337と送信部331を接続した状
態にしておき、CPU311から出力された送信データを送信
部331で変調してアンテナ337から送信する。また、アン
テナ337を介してデータを受信する場合は、スイッチ339
を介してアンテナ337と受信部333を接続した状態にして
おき、アンテナ337で捕らえた電波を受信部333で受信し
て、CPU311に受信データとして供給する。シンセサイザ
335は、複数の通信チャネル及び制御チャネルに対応し
た局部発信周波数を得るためのものであり、CPU311から
出力されるチャネル(CH)指定信号に応じた発振動作を
行う。
また、第3図において、321はデータ端末インタフェ
ースを、323はアナログ−ディジタル(A/D)変換部を、
325は電池を、327は電源スイッを、341,343,345,347,34
9はドライバを、351は電源表示部を、353は圏外表示部
を、355は異常表示部を、357は通信中表示部を、359は
送信中表示部を、361は警報音発生回路を、363はブザー
を、365はタイマを、371はアドレスデコーダを、373は
ラッチを、375はワンショット回路を、377はパワーオフ
回路をそれぞれ示している。
電池325はテレターミナル端末211の構成各部に電源を
供給するものであり、この電源供給のオンオフ指示はス
イッチ327を操作することによって行う。尚、送信部331
及び受信部333においては、電池325が接続された後、CP
U311からの送信部電源オンオフ信号あるいは受信部電源
オンオフ信号が供給されてはじめて電源接続が有効にな
る。
A/D変換部323は入力(アナログ信号)をディジタルデ
ータに変換するためのものであり、電池325の電圧ある
いは受信部333で受信した電波の受信電界表示電圧が入
力される。出力されたディジタルデータはCPU311に入力
される。
また、データ端末インタフェース321は、外部のデー
タ端末221とデータの授受を行うためのものであり、例
えばRS−232C等の汎用インタフェースを収容する。
ドライバ341〜349のそれぞれは、接続された電源表示
部351,圏外表示部353,異常表示部355,通信中表示部357,
送信中表示部359のそれぞれをCPU311の指示に応じて駆
動する。各表示部は例えば発光ダイオード(LED)で構
成されており、各ドライバ341〜349の駆動によりこの発
光ダイオードが点灯する。
警報音発生回路361は、CPU311の指示に応じてブザー3
63を駆動して警報音を鳴らすためのものである。例え
ば、送信部331の送信動作が保証できない程に電圧が低
下した場合に警報音を鳴らす。
タイマ365は、CPU311による時間設定に応じた時間経
過後、CPU311に対して割込みを発生するものである。例
えば、この時間設定を繰り返し行うことにより周期的な
割込みを発生し、この周期で電源表示部351を点灯す
る。
また、アドレスデコーダ371及びラッチ373はバス319
に接続されており、所定のアドレスがアドレスデコーダ
371に入力されたときに、バス319上のデータをラッチ37
3に取り込む。ワンショット回路375はラッチ373の出力
に応じて所定幅のパルスを出力するものであり、例えば
ラッチ373の出力の“0"から“1"への変化に応じて、所
定時間の間“1"の論理を出力する。パワーオフ回路377
はワンショット回路375の出力に応じて送信部331の電源
の切断を制御する回路であり、ワンショット回路375の
出力の論理が“0"であるときに(“0"に変化したとき
に)、送信部331の電源接続を無効する。
以下、メモリカード317を使った制御動作、テレター
ミナル末端211におけるデータの変換動作、電源表示部3
51等の各表示部における表示動作について説明する。
(iii)メモリカード 第3図に示すように、メモリカード317には、オペレ
ーティングシステム(OS)384と、BSC手順プログラム38
5と、データ変換プログラム387と、パスワード389とが
格納されている。このメモリカード317はカードスロッ
ト316に脱着可能であり、このカードスロット316を介し
てバス319と電気的に接続される。
BSC手順プログラム385は、ベーシック手順に準拠した
BSC(Binary Synchronous Communication,2進データ同
期通信)手順に従ったデータ通信を行うプログラムであ
り、CPU311はこのプログラムを実行することによりデー
タ端末インタフェース321を制御して、RS−232Cインタ
フェースを介したテレターミナル端末211とデータ端末2
21とのデータ通信を行う。
データ変換プログラム387は、データ端末221から送ら
れてくるブロック単位のデータをテレターミナル基地24
1〜245に送信するパケット単位のデータに分解すると共
に、反対にパケット単位のデータからブロック単位のデ
ータに組み立てる制御を行うプログラムである。
オペレーティングシステム384はメモリカード317内に
格納するようにしたが、BSC手順プログラム385等の各種
のプログラムを変更した場合にも変更する必要がない場
合には、ROM315内に格納するようにしてもよい。また、
このメモリカード317をデータ端末221の仕様に応じて用
意することで、各種仕様のデータ端末221に対応するこ
とができるようになる。
尚、上述したBSC手順プログラム385及びデータ変換プ
ログラム387を実行することによる制御動作の詳細は後
述する。
また、パスワード389は、例えばメモリカード317の提
供メーカーあるいはテレターミナル端末211の製造メー
カーなどの名称をコード化したものであり、メモリカー
ド317の所定番地に予め格納しておく。
第4図に、テレターミナル端末211を起動する際のパ
スワード照合に関する動作手順を示す。尚、パスワード
照合に関する動作は、ROM315内の照合プログラム314を
実行することによって行うものとする。
電源が投入されてテレターミナル端末211が動作可能
になると、CPU311は要因待ちの状態になり(ステップ41
1)、メモリカード317が挿入されると(あるいは既にメ
モリカード317が挿入されている場合には直ちに)、メ
モリカード317の所定番地に格納されたパスワード389の
読み出す(ステップ412)。
次に、CPU311は、この読み出したパスワード389とROM
315に格納されている(例えば製造時に格納されてい
る)パスワードとを照合し(ステップ413)、一致して
いるか否かの判定を行う(ステップ414)。否定判断の
ときはエラー処理を行い、肯定判断のときは他の処理を
実行するためにステップ411の要因待ちの状態に戻る。
このように、ROM315内に予め格納しておいたパスワー
ドとの照合を行い、一致したときのみ以後の動作を行う
ようにすることで、海賊版メモリカード及び不正メモリ
カードの使用を容易に防止することができる。
また、使用中のメモリカード317が誤って抜け落ちた
とき、故障あるいはプログラムに誤りがあって誤動作し
たとき、誤ったメモリカードを挿入したとき(同一のパ
スワードを有するメモリカードであれば誤ったメモリカ
ードであっても使用可能な場合がある)などに、CPU311
が暴走して送信部331から異常な無線発信が行われるこ
とが考えられる。この不具合を防止するために、テレタ
ーミナル端末211はウォッチドッグタイマを備えてい
る。
このウォッチドッグタイマは、アドレスデコーダ371,
ラッチ373,ワンショット回路375で構成されており、CPU
311が暴走するとパワーオフ回路377によって送信部331
への電源供給がオフ状態に制御され、異常な無線発信が
防止できる。
第5図に、ウォッチドッグタイマの動作タイミングを
示す。(a)は正常時のタイミングを、(b)は異常発
生時のタイミングをそれぞれ示している。
正常時には、CPU311は所定のアドレスデータをバス31
9に出力し、このアドレスデータに基づいてアドレスデ
コーダ371によって作成されたセレクト信号がラッチ373
に入力される。このときラッチ373は、バス319の特定ビ
ット線上のデータを取り込んで、論理“0"あるいは“1"
を出力する。このようにして、ある周期でラッチ373か
ら“0",“1"の論理を交互に出力するようにする。
また、ワンショット回路375は、ラッチ373の出力の論
理が“0"から“1"に変化したときに、所定時間の間出力
の論理を“1"に保持するものであり、この所定時間をラ
ッチ373の出力が“0"から“1"に変更される周期よりも
長くしておく。従って、正常時にはワンショット回路37
5の出力は常時論理“1"に保たれ、パワーオフ回路377に
よる送信部331の電源切断は行われない。
一方、CPU311の暴走等の異常が発生すると、ラッチ37
3の周期的な書き込み動作が停止するため、ラッチ373の
出力の論理が最後に“0"から“1"に変化した後所定時間
後に、ワンショット回路375の出力の論理は“0"に変化
する。従って、このワンショット回路375の出力“0"に
応じてパワーオフ回路377が動作し、送信部331の電源を
切断する。
このように、CPU311の異常発生に応じて送信部331の
電源を切断することで、送信部331からの異常な無線発
信を防止することができる。
(iv)データの変換動作 次に、テレターミナル端末211におけるデータ変換の
動作を説明する。CPU311は、上述したメモリカード317
に格納されたBSC手順プログラム385及びデータ変換プロ
グラム387を実行することにより、以下に示す制御動作
を行う。
第6図及び第7図にデータ変換の概略を示す。第6図
において、BSC手順部611はCPU311がメモリカード317内
のBSC手順プログラム385を実行して動作する機能部を、
データ変換部621はデータ変換プログラム387を実行して
動作する機能部を示している。また、データ端末221が
扱う1メッセージのデータはnブロックに対応してお
り、nブロックのデータはmパケットのデータに対応し
ている。
テレターミナル端末211とデータ端末221との間のRS−
232Cインタフェースを介したデータの授受は、最大128
バイトのデータにヘッダを付したブロックを単位として
行われる。また、テレターミナル端末211とテレターミ
ナル基地241〜245との間の無線によるデータの授受は、
16バイトのデータにヘッダを付したパケットを単位とし
て行われる。各ブロックは最大128バイトのデータ長を
有しているため、このブロックは最大8個のパケットに
分解され、それぞれのパケットにヘッダが付されること
になる。反対に、8個のパケットのそれぞれの16バイト
データが抽出され、各データを合計した128バイトデー
タにヘッダを付したブロックが生成される。
第8図に、上りデータ(データ端末221からテレター
ミナル基地241〜245に送るデータ)に関するデータ変換
部621の動作手順を示す。また、第9図にこの上りデー
タの変換動作に対応したRAM313のデータ格納状態を示
す。
通常、データ変換部621は、要因待ちの状態にあり
(ステップ811、第4図のステップ411の要因待ちの状態
に対応している)、BSC手順部611から128バイトを単位
としたブロックが供給されるとブロックデータの連結
(ブロックデータ・リンク)を行う(ステップ812)。
例えばRAM313はブロックデータを格納するブロックバッ
ファ381とパケットデータを格納するパケットバッファ3
83とを有しており、BSC手順部611から供給されるブロッ
クデータをブロックバッファ381内で順次連結してい
く。
次に、データ変換部621は、上述したRAM313内のパケ
ットバッファ383に空きが有るか否かを判定する(ステ
ップ813)。肯定判断すると、最先にブロックバッファ3
81に格納されたブロックデータを読み出して最大8個の
パケットに変換する(ステップ814)。変換したパケッ
トデータはパケットバッファ383に格納される。以後、
ステップ811に戻って要因待ちの状態になる。ステップ8
13で否定判断した場合にも、ステップ811に戻って要因
待ちの状態になる。
一方、テレターミナル基地243からのパケット送信用
ポーリングを受け取ったときにテレターミナル端末211
からの1つのパケット送信が許可されるものとする。ス
テップ811の要因待ちの状態においてこのポーリングを
受け取ると、データ変換部621は送信するパケットがあ
るか否かを判定する(ステップ815)。送信パケットが
ない場合には否定判断し、ステップ811の要因待ちの状
態になる。
ステップ815で肯定判断すると該当するパケットを送
信する(ステップ816)と共に、1ブロック分のパケッ
トの送信が終了したか否かの判定を行う(ステップ81
7)。否定判断すると、次のパケットを送信するために
ステップ811に戻って要因待ちの状態になる。
ステップ817で肯定判断した場合には、パケットの送
信が未終了のブロックデータがブロックバッファ381に
格納されているか否かを判定する(ステップ818)。肯
定判断のときは、該当するブロックデータをパケットに
分解し、分解したパケットデータをパケットバッファ38
3に格納する(ステップ819)。その後、ステップ811に
戻って要因待ちの状態になる。ステップ818で否定判断
した場合(ブロックデータがない場合)にもステップ81
1に戻って要因待ちの状態になる。
第10図に下りデータ(テレターミナル基地241〜245か
らデータ端末221に送るデータ)に関する動作手順を示
す。同図(a)はデータ変換部621の動作を、同図
(b)はBSC手順部611の動作を示している。また、第11
図にこの下りデータの変換動作に対応したRAM313のデー
タ格納状態を示す。
先ず、データ変換部621の動作を説明する。
通常、データ変換部621は要因待ちの状態にあり(ス
テップ811)、各パケットを受信する毎に、1ブロック
分のパケット受信が終了したか否かを判定する(ステッ
プ831)。否定判断のときは、他のパケットを受信する
ために、ステップ811に戻って要因待ちの状態になる。
1ブロック分のパケットの受信が終了してステップ83
1で肯定判断すると、次にパケットデータからブロック
データへの変換を行い(ステップ832)、BSC手順部611
に送る(ステップ833)。
次に、このブロックデータを受け取ったBSC手順部611
の動作を説明する。
通常、BSC手順部621は要因待ちの状態にあり(ステッ
プ811、実際はデータ変換部621と同様にCPU311によって
BSC手順部611を実現しているので、データ変換部621と
同様にステップ811において要因待ちを行っている)、
データ変換部621から1ブロックのデータを受け取ると
ブロックデータの連結を行う(ステップ841)。第8図
のステップ812におけるデータ連結と同様に、RAM313の
ブロックバッファ381の順次受け取ったブロックデータ
を連結していく。
次に、BSC手順部611は、データ端末221に対してブロ
ックデータを送信可能であるか否かを判定し(ステップ
842)、肯定判断のときはブロックデータをデータ端末2
21に送信する(ステップ843)。その後、ステップ811に
戻って要因待ちの状態になる。
また、BSC手順部611は、ステップ811の要因待ちの状
態において、ブロックデータの送信終了の通知を受け取
ると(例えば、ステップ843において送信したブロック
データの送信終了通知をデータ端末インタフェース321
から受け取ると)、データ端末221に送信するブロック
データがあるか否かを判定し(ステップ844)、肯定判
断のときはブロックデータを送信し(ステップ845)そ
の後ステップ811に戻って要因待ちの状態になる。否定
判断のときはそのままステップ811に戻って要因待ちの
状態になる。
このように、CPU311がBSC手順プログラム385を実行す
ることによって、データ端末221とのブロック単位のデ
ータの授受を行うと共に、データ変換プログラム387を
実行することによって、このブロックデータとパケット
データとの変換を行う。
従って、一般にはブロック単位のデータを取り扱うパ
ーソナルコンピュータ等のデータ端末221を、プログラ
ム等の変更を要せずにテレターミナル端末211に接続す
ることができ、汎用性のある通信システムを実現するこ
とが可能になる。
(v)各種表示部の表示動作 次に、電源表示部351,圏外表示部353等の各種表示部
の表示動作及びブザー363による警報発生動作について
説明する。
(v−1)電源表示 電源表示部351による電源表示は、電源スイッチ327に
よる電源の接続状態をテレターミナル端末211の使用者
に知らせるためのものであり、CPU311がドライバ341を
駆動することにより、発光ダイオード等で構成された電
源表示部351を点灯させる。
携帯可能なテレターミナル端末211においては、待受
中の消費電流を極力削減する必要がある。従って、電源
投入時に電源表示部351を常時発光させるのではなく、
所定のタイミングで発光させて節電を行う。
例えば、電源表示部351を発光させるタイミングとし
ては、例えば無線通信の制御チャネルで行う間欠受信
に同期したタイミングで発光させる、タイマ365によ
って時間を計測し、周期的なタイミングで発光させる等
が考えられる。
第12図に、テレターミナル端末211とテレターミナル
基地241〜245との間の無線通信に使用する制御チャネル
のフレームフォーマットを示す。図において、f0はアイ
ドル信号スロットであり、テレターミナル端末211が必
ず受信するスロットである。f1〜fnは呼出情報等を含む
他のスロットであり、テレターミナル端末211は必要に
応じて受信する。
例えば、サービスエリア251内において待受中(パケ
ットデータの授受を行っていないとき)の場合に、テレ
ターミナル端末211は、少なくともアイドル信号スロッ
トは常時受信する必要があるが、他のスロットはアドレ
ス信号スロットの情報に応じて受信する間欠受信方式を
とっている。受信部333は、電波を受信することが必要
なタイミングのみ電源が供給され、それ以外は電源が切
断されている。通常、電波受信時の受信部333に流れる
電流は電源表示部351の点灯に必要な電流より大きいの
で、このアイドル信号スロットの受信タイミングに電源
表示部351を表示させることにより、電源表示による電
池寿命の低下への影響は少なくなる。例えば、受信部33
3内に低電圧で動作可能な素子等がある場合には、この
素子と電源表示部351の発光ダイオードを接続して、動
作電流を兼用する。
また、通信中(送信中を含む)は、所定周波数の通信
チャネルによる連続受信となるため、上述した間欠受信
時のように電源表示部351を点灯することはできない。
そのため、タイマ365によって所定周期の割り込み信号
を発生させて、この周期でドライバ341を駆動して電源
表示部351を点灯させることにより、電池寿命の低下を
防ぐことができる。
(v−2)圏外表示 テレターミナル端末211がサービスエリア251の外部に
いることを通知するための表示が圏外表示である。
テレターミナル端末211は、制御チャネルのデータが
受信できるかどうか(例えばフレーム同期がとれたかど
うか)で、サービスエリア251内かどうかを判断する
が、サービスエリア251内においては上述した「(v−
1)電源表示」で説明したような間欠受信を行うことに
より受信部333による消費電力を削減することができ
る。しかし、サービスエリア251外の場合に使用可能な
(データ受信可能な)制御チャネルを探すために、常時
制御チャネルの周波数範囲をスキャンすることは、電池
325の消耗を早めることになる。
一方、テレターミナル端末211がサービスエリア251の
内外を頻繁に出入りすることはほとんどなく、従って、
サービスエリア251外にテレターミナル端末211があると
きは、一定周期毎(例えば5秒〜10秒)に制御チャネル
のスキャンを行うことで、受信部333に流れる電流を少
なくすることができる。また、CPU311は、このスキャン
時にドライバ343を駆動して圏外表示部353を点灯させる
ことにより、テレターミナル端末211がサービスエリア2
51外にいることを通知する圏外表示に要する消費電流を
削減することができる。
(v−3)異常表示 電池325で動作するテレターミナル端末211において
は、電池電圧が低下することにより正常な動作が保証さ
れず、全体動作に悪影響を与えることが発生し得る。そ
のため、電池325の電圧(アナログ信号)をディジタル
データに変換したA/D変換部323の出力をCPU311で監視
し、正常動作が保証できない電圧になったときには、テ
レターミナル端末211としての動作を停止すると共に、
使用者に対してそのことを通知するために、ドライバ34
5を駆動することによる異常表示部355の表示、及び警報
音発生回路361を駆動することによるブザー363からの警
報音発生を行う。
(v−4)通信中表示,送信中表示 通信エリア251内にあるテレターミナル端末211は、デ
ータ端末221からの要求で、あるいはテレターミナル基
地241〜245からの呼出しにより、所望の通信チャネルに
切り替えを行って通信状態に入るが、このことを使用者
に通知するために、CPU311はドライバ347を駆動して通
信中表示部357を点灯させる。
また、テレターミナル端末211からテレターミナル基
地241〜245に対して通信状態に入ったときに、テレター
ミナル端末211はテレターミナル基地241〜245から指定
されたスロットのみデータを送信する。従って、テレタ
ーミナル端末211から使用者に対してデータが送信され
ていることを通知するために、CPU311はドライバ349を
駆動して送信中表示部359を点灯させる。
このように、各表示部を連続的あるいは周期的(連続
的)に点灯させることにより、各表示部の点灯に要する
消費電力を節約しながら詳細な状態通知を行うことが可
能になる。従って、データ端末221の使用者はこれらの
表示によってテレターミナル端末211の状態を常に知る
ことができ、誰でもが使い易い無線データ通信端末機を
実現することが可能になる。
なお、上述した本発明の実施例にあっては、サービス
エリア251内で待受中の間欠受信に同期して電源表示部3
51を周期的に点灯させて節電を行うようにしたが、待受
中においてもタイマ365で周期的なタイミングを作成し
て電源表示部351を点灯させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
上述したように、請求項1の発明にあっては、通信手
段によって基地局との間でパケット単位のデータを通信
することにより回線の使用効率を上げることができる。
また、データ端末との間のデータ通信はデータ端末が一
般に扱うブロック単位で行うと共に、データ通信に関す
る制御プログラムはメモリカードで提供されているため
変更が容易であり、無線データ通信端末機に汎用性を持
たせることができる。更に、状態通知手段によって無線
データ通信端末機自身の状態が通知され、使用者は無線
データ通信端末機の状態を知ることができるので使いや
すくなる。
請求項2の発明にあっては、請求項1の発明の効果に
加え、パスワード確認によってメモリカードの不正使用
を防ぐことができる共に、制御手段が暴走したときに通
信手段による異常な無線発信を防止することができる。
請求項3の発明にあっては、請求項1の発明の効果に
加え、ブロックデータとパケットデータとを一旦バッフ
ァに格納することにより、ブロックデータとパケットデ
ータと間の変換を効率良く行うことができる。
請求項4の発明にあっては、請求項1の発明の効果に
加え、各種の表示手段による状態表示,異常表示及び警
報手段による警報音の発生を行うことにより、無線デー
タ通信端末機のより詳細な状態を使用者に通知して、使
いやすさを増すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無線データ通信端末機の原理ブロック
図、 第2図は本発明の一実施例による通信システムの全体構
成図、 第3図は一実施例によるテレターミナル端末の構成図、 第4図はパスワード照合の動作説明図、 第5図はウォッチドッグタイマの動作タイミング図、 第6図はデータ変換の説明図、 第7図はデータ変換の説明図、 第8図は上りデータのデータ変換の動作説明図、 第9図は上りデータのデータ変換の説明図、 第10図は下りデータのデータ変換の動作説明図、 第11図は下りデータのデータ変換の説明図、 第12図は制御チャネルの説明図である。 図において、 111は制御手段、113は制御プログラム、115はメモリカ
ード、117は通信手段、119は状態通知手段、121は送信
停止手段、141はバッファ、151は電源表示手段、153は
圏外表示手段、155は異常表示手段、157は警報手段、15
9は通信中表示手段、161は送信中表示手段、211はテレ
ターミナル端末、311はCPU、313はRAM、314は照合プロ
グラム、315はROM、316はカードスロット、317はメモリ
カード、319はバス、321はデータ端末インタフェース、
323はアナログ−ディジタル(A/D)変換部、325は電
池、327は電源スイッチ、331は送信部、333は受信部、3
35はシンセサイザ、337はアンテナ、339はスイッチ、34
1,343,345,347,349はドライバ、351は電源表示部、353
は圏外表示部、355は異常表示部、357は通信中表示部、
359は送信中表示部、361は警報音発生回路、363はブザ
ー、365はタイマ、371はアドレスデコーダ、373はラッ
チ、375はワンショット回路、377はパワーオフ回路、38
1はブロックバッファ、383はパケットバッファ、384は
オペレーティングシステム(OS)、385はBSC手順プログ
ラム、387はデータ変換プログラム、389はパスワードで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖 宏志 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 小倉 隆志 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 花輪 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 井上 光一 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 竹垣 弘 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社通信機製作所内 (72)発明者 津久井 泰弘 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (56)参考文献 特開 昭59−140732(JP,A) 特開 昭56−7537(JP,A) 特開 昭57−80841(JP,A) 特表 昭59−501525(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/26 - 7/26 113 H04Q 7/04 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ端末に接続され、基地局との間で無
    線によるデータ通信を行う無線データ通信端末機におい
    て、 所定のプログラムを実行することにより全体動作を制御
    する制御手段と、 前記データ端末と前記基地局との間のデータ通信に関す
    る制御プログラムを格納するメモリカードと、 前記制御手段が前記メモリカード内の制御プログラムを
    実行したときに、前記制御手段の制御に応じて、前記デ
    ータ端末との間でブロック単位のデータ通信を行うと共
    に、前記基地局との間でこのブロック単位のデータを複
    数個に分割したパケット単位のデータ通信を行う通信手
    段と、 前記通信手段の制御によって、無線データ通信端末機自
    身の状態を外部に通知する状態通知手段と、を備え、 前記データ端末と前記基地局との間の通信データを格納
    するバッファを前記制御手段に接続し、このバッファに
    前記ブロック単位のデータと、前記パケット単位のデー
    タとを一旦保持することを特徴とする無線データ通信端
    末機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の状態通知手段は、動作電源
    の接続状態を示す電源表示手段と、無線データ通信端末
    機自身が前記基地局のサービスエリア外にいることを示
    す圏外表示手段と、前記動作電源の電圧低下を示す異常
    表示手段と、この電圧低下に応じた警報音を発生する警
    報手段と、無線データ通信端末機自身が切り替えられた
    通信チャネルによりデータを通信中であることを示す通
    信中表示手段と、無線データ通信端末機自身がデータを
    送信中であることを示す送信中表示手段とを有すること
    を特徴とする無線データ通信端末機。
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