JPH07306556A - 画像形成装置の濃度検知方法 - Google Patents

画像形成装置の濃度検知方法

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JPH07306556A
JPH07306556A JP6098681A JP9868194A JPH07306556A JP H07306556 A JPH07306556 A JP H07306556A JP 6098681 A JP6098681 A JP 6098681A JP 9868194 A JP9868194 A JP 9868194A JP H07306556 A JPH07306556 A JP H07306556A
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patch
toner image
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light
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JP6098681A
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English (en)
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Shigeru Tsukada
茂 塚田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー量の変化に対する濃度検出感度を向上
させて精密な濃度制御情報を得ることのできる画像形成
装置の濃度検知方法を提供する。 【構成】 感光体1上に形成した画像濃度調整用パッチ
の潜像をトナー現像し、現像された前記トナー像パッチ
2に投射した光の反射光の受光出力に従って画像濃度の
調整を行う画像形成装置の濃度検知方法において、前記
トナー像パッチ2を線状パターンとし、前記投射する光
の光軸と前記反射光の光軸が所定の角度をもつごとく、
かつ前記投射する光の光軸と前記反射光の光軸を含む面
と前記トナー像パッチ2面の交差する線と、前記トナー
像パッチ線状パターンの長手方向とのなす角度αを略ゝ
90度とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子複写機等の画像形成
装置における濃度検出方法に係り、特に感光体、または
中間転写体あるいは転写体(以下、感光体等と言う)上
に画像濃度制御用のトナー像パッチを形成し、このトナ
ー像パッチに光を照射し、その反射光あるいは透過光の
光量を検出し、検出した光量に基づいて画像濃度を制御
するようにした画像形成装置の濃度検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等の画像形成装置は、感光体
上に画像情報に対応した静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像剤(以下、トナーとも言う)で現像した後、記
録材に直接あるいは中間転写体を介して記録材に可視画
像として記録する。記録される画像の画質、特に濃度を
一定に保つためには、トナー濃度を一定に制御すること
が必要である。
【0003】トナー濃度の制御に関する従来技術とし
て、種々のトナー濃度検出方法が提案されている。従来
から、感光体等上に画像濃度を制御するための特別のト
ナーパターン(以下、トナー像パッチとも言う)を形成
し、このトナー像パッチを光センサを用いてその濃度を
検出し、画像形成時の濃度制御を行う種々の方法が提案
されている。
【0004】例えば、特開平1−221775号公報、
実公昭60−4188号公報、あるいは特公昭63−8
465号公報に開示されたように、ドット状または線状
のトナー像パッチを形成し、トナー像パッチのエッジ現
像による検出ムラを防止したり、高トナー量での光セン
サ出力の飽和を防ぐようにしたものがある。また、デジ
タル式の画像形成装置では、画像形成する光ビーム露光
装置を用いて、線状あるいはドット状等のトナー像パッ
チを容易に作成することができる利点もあり、濃度制御
用のトナー像パッチとして線状またはドット状のパター
ンを用いることが多い。
【0005】図8はドット状のトナー像パッチの構造を
説明する模式図であって、(a)は断面図、(b)は平
面図である。同図において、401は感光体等、401
aはトナー像パターン、aはトナー量最小時のトナー
像、bはトナー量最大時のトナー像を示す。また、図9
はドット状のトナー像パッチのトナー量と光センサの正
反射光検出出力との関係を示す特性図であって、カラー
(マゼンタ)トナーを用いてトナー量が0のときのセン
サの出力値が1になるように正規化して示したものであ
る。
【0006】図示したように、トナー量が増加すると、
可能体等401を覆うトナーの面積率が増し、感光体等
401からの正反射光が減少する。図9に示されたよう
に、トナー量が増加するにつれて光センサの正反射光検
出出力が減少することが分る。すなわち、光センサの感
度はトナー量そのものの増加よりも、感光体401を覆
うトナーの面積率で決まってくる。この傾向は、光セン
サの光源として赤外LEDを使用する場合に、その光を
吸収せずに拡散反射してしまうカラートナーの場合に特
に顕著である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】感光体等の表面にトナ
ー像パッチを形成し、これに光を照射して、その反射光
を検出して濃度制御情報とする場合に、上記従来技術で
は次の様な問題があった。図10は従来のトナー像パッ
チを用いた濃度検出方法の説明図であって、(a)は並
行な複数の線状パターンに形成したトナー像パッチの平
面図、(b)はトナー像パッチと光センサの配置の説明
図である。
【0008】同図において、光センサ413は感光体4
01上に形成されたトナー像パッチ401aを構成する
線状の長手方向に対して並行に設置されている。この光
センサ413は、その長手方向一端に光を照射するLE
Dを、また他端にはトナー像パッチ401aからの反射
光を受光するフォトダイオード413bを有し、LED
413aからの照射光の光軸とフォトダイオード413
bへの反射光の光軸とが角度θ’をなすように構成され
ている。
【0009】図11はトナー像パッチのトナー量と照射
光の関係の説明図であって、aはトナー量最小時のトナ
ー像パッチ、bはトナー量最大時のトナー像パッチの各
断面、LはLEDからの照射光線を示す。また、図12
は感光体等の表面を覆うトナー量に対する用紙上コピー
濃度の検出値の関係の説明図である。
【0010】図11に示したように、トナー量が増加す
るとトナー像パッチ401aの横方向(幅方向)の広が
りのみでなく、高さ方向の増加も大きい。しかし、LE
Dからの照射光Lは、当該トナー像パッチの線状パター
ン長手方向からみると垂直方向から照射されるため、ト
ナー量の増加に対するフォトダイオードからみて、感光
体等401を覆う割合の増加は横方向の増加分だけであ
る。すなわち、高さ方向のトナー量増加分はフォトダイ
オードでは検出できない。
【0011】図12に示したように、用紙上コピー濃度
は、横方向,高さ方向によらず、略ゝトナー量に対し直
線的に変化するため、図11で高さ方向のトナー量増加
分が検出できないとコピー濃度の変化に対する光センサ
ーの検出感度は十分にとれないという問題があった。本
発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、線状の
トナー像パッチを用いた場合でも、そのトナー量の変化
に対する濃度検出感度を向上させて精密な濃度制御情報
を得ることのできる画像形成装置の濃度検知方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成とし
たことにより、上記目的を達成する。すなわち、図1は
本発明による画像形成装置の濃度検知方法の基本構成を
説明する模式図であって、(a)は感光体上に形成した
トナー像パッチと光センサの位置関係を示す上面図、
(b)はその側面図であって、401は感光体、401
aはトナー像パッチ、413は光センサ、413aはL
ED、413bはフォトダイオードである。
【0013】上記構成において、請求項1に記載の第1
の発明は、感光体1上に形成した画像濃度調整用パッチ
の潜像をトナー現像し、現像された前記トナー像パッチ
2に投射した光の反射光の受光出力に従って画像濃度の
調整を行う画像形成装置の濃度検知方法において、前記
トナー像パッチ2を線状パターンとし、前記投射する光
の光軸と前記反射光の光軸が所定の角度をもつごとく、
かつ前記投射する光の光軸と前記反射光の光軸を含む面
と前記トナー像パッチ面の交差する線と前記トナー像パ
ッチ線状パターンの長手方向とのなす角度αを略ゝ90
度としたことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の第2の発明は、感光体上
に形成した画像濃度調整用パッチの潜像をトナー現像
し、これを中間転写体または転写ベルト上に転写してト
ナー像パッチを得、前記トナー像パッチに投射した光の
反射光の受光出力に従って画像濃度の調整を行う画像形
成装置の濃度検知方法において、前記トナー像パッチを
線状パターンとし、前記投射する光の光軸と前記反射光
の光軸が所定の角度をもつごとく、かつ前記投射する光
の光軸と前記反射光の光軸を含む面と前記トナー像パッ
チ面の交差する線と前記トナー像パッチ線状パターンの
長手方向とのなす角度を略ゝ90度としたことを特徴と
する。
【0015】請求項3に記載の第3の発明は、感光体上
に形成した画像濃度調整用パッチの潜像をトナー現像
し、これを中間転写体または転写ベルト上に転写してト
ナー像パッチを得、前記トナー像パッチに投射した光の
前記中間転写体または転写ベルトを透過した光の受光出
力に従って画像濃度の調整を行う画像形成装置の濃度検
知方法において、前記トナー像パッチを線状パターンと
し、前記投射する光の光軸が前記トナー像パッチを形成
した前記中間転写体または転写ベルトの面に所定の角度
をもつごとく、かつ前記投射する光の光軸と前記透過す
る光の光軸を含む面が前記トナー像パッチを形成した前
記中間転写体または転写ベルトの面と垂直に交差する線
と前記トナー像パッチの線状パターン長手方向とのなす
角度を略ゝ90度としたことを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の第4の発明は、第1、2
または3の発明において、前記線状パターンが略々等間
隔に並べた複数の並行帯条からなることを特徴とする。
そして、請求項5に記載の第5の発明は、第1、2、3
または4の発明において、前記投射する光の光軸と前記
トナー像パッチを形成した感光体、中間転写体または転
写ベルトの面とのなす角度θを60度以下としたことを
特徴とする。
【0017】なお、中間転写体あるいは転写ベルトに形
成したトナー像パッチに対して光を照射し、その反射光
を検出する構成とすることもできる。
【0018】
【作用】上記第1の発明の構成において、感光体1に形
成した前記トナー像パッチ線状パターンに対して投射す
る光の光軸と反射光の光軸が所定の角度をもつごとく、
かつ投射する光の光軸と前記反射光の光軸を含む面と前
記トナー像パッチ面の交差する線と、前記トナー像パッ
チ線状パターンの長手方向とのなす角度αを略ゝ90度
としたことにより、トナー量の変化に対する濃度検出感
度を向上させて精密な濃度制御情報を得ることができ
る。
【0019】上記第2の発明の構成において、中間転写
体あるいは転写ベルトに形成したトナー像パッチに投射
する光の光軸と前記反射光の光軸が所定の角度をもつご
とく、かつ前記投射する光の光軸と前記反射光の光軸を
含む面と前記トナー像パッチ面の交差する線と前記トナ
ー像パッチ線状パターンの長手方向とのなす角度を略ゝ
90度としたことにより、トナー量の変化に対する濃度
検出感度を向上させて精密な濃度制御情報を得ることが
できる。
【0020】上記第3の発明の構成において、中間転写
体あるいは転写ベルトに形成したトナー像パッチに投射
する投射する光の光軸が前記トナー像パッチを形成した
前記中間転写体または転写ベルトの面に所定の角度をも
つごとく、かつ前記投射する光の光軸と前記透過する光
の光軸を含む面が前記トナー像パッチを形成した前記中
間転写体または転写ベルトの面と垂直な面に交差する線
と前記トナー像パッチの長手方向とのなす角度を略ゝ9
0度としたことにより、トナー量の変化に対する濃度検
出感度を向上させて精密な濃度制御情報を得ることがで
きる。
【0021】上記第4の発明の構成において、上記各発
明の線状パターンが略々等間隔に並べた複数の並行帯条
としたことにより、トナー量の変化に対する濃度検出感
度をさらに向上させて精密な濃度制御情報を得ることが
できる。そして、上記第5の発明の構成において、上記
各発明の前記投射する光の光軸と前記トナー像パッチを
形成した感光体、中間転写体または転写ベルトの面との
なす角度θを60度以下としたことにより、トナー量の
増減に対する濃度検出感度をさらに向上させて精密な濃
度制御情報を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図2は本発明による画像形成装置の
濃度検知方法を適用するカラー複写機の一例を説明する
模式図であって、101は原稿台、100はスキャナー
部、200は画像処理部、300は光走査部、400は
画像形成部、401は感光体、402は帯電器、403
はロータリー現像ユニット、404はクリーニング部、
405は除電ランプ、406は転写装置、406aは転
写コロトロン、406bは転写ドラム、406cは剥離
コロトロン、406dは除電コロトロン、407は用紙
搬送装置、407aは用紙トレー、408は定着装置、
410は電位計、412はトナーディスペンス装置、4
13は光センサである。
【0023】この種のカラー複写機は、原稿台101上
に載置した原稿をスキャナー部100で走査して画像デ
ータとして読み取り、この読み取りデータを画像処理部
200で所要の色変換やガンマ補正等を施し、光走査部
300に与える。光走査部300は画像処理部200か
らの画像データで変調されたレーザー光で画像形成部4
00の感光体410を走査して静電潜像を形成する。
【0024】画像形成部400は感光体410に形成さ
れた静電潜像をロータリー現像ユニット403によりト
ナー現像し、これを転写装置406の転写ドラム406
aにおいて用紙搬送装置407から給送される用紙に転
写し、定着装置408で定着して排紙する。図3は図2
に示したカラー複写装置の信号処理系を説明するブロッ
ク図であって、図2と同一符号は同一機能部分に対応
し、102は露光ランプ、103はCCD、104は増
幅器、105はA/D変換器、106はシェーディング
補正回路、107はギャップ補正回路、108は濃度変
換回路、201は色変換回路、202はガンマ補正回
路、203はD/A変換器、204は三角波発生回路、
205は比較器、206はパッチ発生器、207はセレ
クター、301はレーザー駆動回路、302はレーザ
ー、303はポリゴンミラー、304はf−θレンズ、
305は反射ミラー、306はレーザー光量可変装置、
409は帯電量可変装置、411は演算装置である。
【0025】同図において、まずスキャナー部100に
より原稿台101上に載置された原稿を露光ランプ10
2で照明し、その反射光をCCD103で読み取る。読
み取った画像データは増幅器104で適当なレベルまで
増幅した後、A/D変換器105で8ビットのデジタル
画像データに変化される。このデジタル画像データはシ
ェーディング補正回路106でシェーディング補正後、
ギャップ補正回路107でギャップ補正を施し、濃度変
換回路108で反射率データから濃度データに変化され
る。
【0026】濃度変換された画像データは画像処理部2
00に送られる。画像処理部200では、カラー複写機
としての基本的な処理が行われる。すなわち、色変換回
路201で色信号変換,墨再生(UCR),MTF処理
等が行われ、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの
4色の画像データに変換される。次に、ガンマ補正回路
202で画像形成部400の階調性に併せて各色の階調
補正が行われた後、これをD/A変換器203でアナロ
グ画像データに変換される。
【0027】このアナログ画像データは比較器205に
おいて三角波発生204から入力する所定周波数の信号
と比較してパルス幅変調されて2値の画像データに変換
されてレーザー駆動回路301に与えられる。図4は比
較器における画像データの2値変換の説明図であって、
入力されたアナログ画像データ(イ)は三角波(ロ)と
比較され、アナログ画像データが三角波より大きい部分
を「0」、すなわちレーザーオフ、アナログ画像データ
が小さい部分を「1」、すなわちレーザーオンとなる2
値画像データとして比較器205から光走査部300へ
送られる。
【0028】また、面積率が50%のパターン(線状パ
ターン)を発生するパッチ発生器206が備えられてお
り、セレクター207で画像データとパッチパターンの
一方が選択されて比較器205に送られるようになって
いる。このセレクター207は、通常コピー時はアナロ
グ画像データを選択して画像形成部400に送り、画像
形成部400の演算装置411よりパッチ作成の支持が
出た場合にはパッチ発生器206からの面積率50%パ
ターンを選択して比較器205に送り、これを2値化し
て画像形成部400に送る。
【0029】光走査部300を構成するレーザー光量可
変装置306とレーザー駆動回路301は演算装置41
1で制御されて、レーザー光量可変装置306はレーザ
ー302の光量を変化させ、レーザー駆動回路301は
比較器205からの2つ化画像データに基づいてレーザ
ー302をオン/オフする。レーザー光はポリゴンミラ
ー303で変更され、f−θレンズ304、反射ミラー
305を介して感光体1に導かれる。
【0030】画像形成部400を構成する感光体401
の周囲には、ロータリー現像ユニット403、転写装置
406、クリーニング装置404、除電ランプ405、
感光体401上の電位を測定する電位計410、感光体
401上に形成されたトナー像パッチの濃度を測定する
光センサー413が配置されている。また、画像形成部
400には、図2に示したように、ロータリー現像ユニ
ット403の各色の現像器Y,M,C,Bkにトナーを
供給するトナーディスペンス装置412、定着装置40
8、用紙反証装置407が具備されている。
【0031】さらに、画像形成部400には、画像形成
を制御する演算装置411、この演算装置411で制御
されて帯電装置402による帯電量を変化させる帯電量
可変装置409が設けられている。上記の構成におい
て、周知のゼログラフィープロセスに従って画像形成が
行われる。すなわち、矢印A方向に回転する感光体40
1は帯電器402により一様にマイナス帯電される。
【0032】帯電された感光体401に対して、光走査
部300のレーザー光によって先ず第1色目の潜像が形
成される。この潜像はロータリー現像ユニット403の
ブラック現像器Bkによりマイナス帯電されたブラック
トナーで現像される。すなわち、レーザー光が照射され
た部分は静電荷が除去されているので、この部分にブラ
ックトナーが付着する。
【0033】現像されたトナー像は用紙トレー407a
から用紙搬送装置407を介して転写ドラム406に巻
付けられた用紙に転写コロトロン406aにより転写さ
れる。転写されずに感光体401上に残留したトナーは
クリーニング装置404で除去され、除電ランプ405
の照射で除電されて再び帯電器402で一様に帯電され
た後、第2色目のイエローの画像形成が行われる。
【0034】以下、第3色目マゼンタ、第4色目シアン
の画像形成が上記と同様にして行われて4色の現像像
(トナー像)が転写ドラム406上の用紙に順次転写さ
れる。この転写動作が終了した用紙は剥離コロトロン4
06cにより転写ドラム406から剥離されて定着装置
408において加熱/加圧による定着処理されてカラー
コピーとして排紙される。
【0035】また、転写ドラム406の周囲には除電コ
ロトロン406dが配置されており、各色の転写後、ま
たは用紙剥離後に用紙上、および転写ドラムを構成する
フィルム上の余分な電荷を除去する。上記した通常の画
像形成プロセスにおける画像濃度制御用のパッチ形成と
このパッチ(トナー像パッチ)を用いた濃度検知方法に
ついて説明する。
【0036】まず、画像形成の前あるいは後に濃度制御
信号を得るために、画像形成部400の演算装置411
からパッチ作成の指示を出す。このパッチ作成指示に従
ってパッチ発生器206から面積率50%パターンを発
生し、セレクター207から比較器205へ送られる。
比較器205では上記面積率50%パターンを2値化
し、前記図1(a)に示したような略々面積率50%の
トナー像パッチが感光体401に形成される。
【0037】このトナー像パッチは並行配置した複数の
線状パターンからなり、この線状パターンの長手方向
が、光センサー413の長手方向、すなわち図1(b)
に示したようにLED413aとフォトダイオード41
3bを結ぶ線、言い換えれば光センサーのトナー像パッ
チへの照射光軸とその反射光軸を含む面が線状パターン
の長手方向と略々90度で交差するように形成される。
【0038】図5は感光体上に形成したトナー像パッチ
を長手方向からみた断面模式図であって、Lは光センサ
ーのLED413aからの照射光軸、aは低濃度時のト
ナー、bは高濃度時のトナーの付着状態を示す。図示し
たように、光センサー413の長手方向とトナー像パッ
チ401aとを略々90度で交差させているため、すな
わち、照射光がトナー像パッチの横方向斜め上方から入
射するために、トナー像パッチ401aの高さ寸法に応
じた影の部分が感光体401上に投影される。光センサ
ー413のフォトダイオード413bからみると、感光
体401上をトナーが覆う割合いの増加は、実際のトナ
ーが覆う割合いの増加すなわち横方向の増加分だけでな
く、高さ方向の増加に対応する影の部分も含んだものと
なる。
【0039】図6はトナー量の増加に対応する光センサ
ーの検出感度の説明図であって、Aはトナー量最小時の
感光体上覆うトナー、Bは光センサーのフォトダイオー
ドから見たトナー量最大時の感光体上をトナーが覆う部
分、Cはトナー量最大時の感光体上をトナーが覆う部分
である。同図に示したように、トナーが感光体401上
を覆う部分がAからCに増えたとき、前記図11で説明
した従来の光センサーの配置ではA→Cの増加分のみの
変化しか検出されない。これに対し、本実施例では、A
→Bの変化が検出できることになり、トナーの増加量す
なわちコピー濃度に対する検出感度が大幅に向上する。
【0040】図7はトナー像パッチに対する光センサー
の配置の相違による光センサーの出力値の説明図であっ
て、面積率が50%のトナー像パッチのトナー量(mg
/cm2 )の目標値は0.5mg/cm2 近傍である。
同図に示したように、従来技術における検出値(a)と
本実施例による検出値(b)とを比較すると(b)の方
がトナー量の増減に対して傾斜が大であるために、高感
度の検出ができることが分る。
【0041】この高感度検出出力でトナーディスペンス
装置を制御することにより、より安定したコピー濃度が
得られる。なお、トナー像パッチに照射する光軸の感光
体面に対する傾きを60度以下とすることで前記図6で
説明したB部分の大きさが拡大し、検出感度が大きくな
る。
【0042】なお、上記実施例では、感光体上における
トナー像パッチを光センサーを用いて濃度の検出を行う
ようにしているが、本発明はこれに限るものではなく、
感光体上に形成したトナー像を転写体に転写し、あるい
は中間転写体に転写して、その濃度を光センサーで検出
するようにすることもできる。そして、トナー像パッチ
を形成する部位が透明体である場合に、上記実施例のよ
うに反射光を検出するものに代えて透過光を検出する構
成とすることも可能である。その場合、トナー像パッチ
への照射光の光軸は上記実施例と同様の方向であり、透
過光を検出するフォトダイオードは図1に示した位置に
対してトナー像パッチ形成部材に関して鏡像の関係にあ
る位置に設置すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
線状のトナー像パッチを用いた場合でも、そのトナー量
の変化に対する濃度検出感度を向上させて精密な濃度制
御情報を得ることができ、安定した濃度の再生画像を生
成することのできる優れた機能の画像形成装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の濃度検知方法の
基本構成を説明する模式図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の濃度検知方法を
適用するカラー複写機の一例を説明する模式図である。
【図3】 図2に示したカラー複写装置の信号処理系を
説明するブロック図である。
【図4】 比較器における画像データの2値変換の説明
図である。
【図5】 本発明による感光体上に形成したトナー像パ
ッチを長手方向からみた断面模式図である。
【図6】 トナー量の増加に対応する光センサーの検出
感度の説明図である。
【図7】 トナー像パッチに対する光センサーの配置の
相違による光センサーの出力値の説明図である。
【図8】 ドット状のトナー像パッチの構造を説明する
模式図である。
【図9】 ドット状のトナー像パッチのトナー量と光セ
ンサの正反射光検出出力との関係を示す特性図である。
【図10】 従来のトナー像パッチを用いた濃度検出方
法の説明図である。
【図11】 従来のトナー像パッチのトナー量と照射光
の関係の説明図である。
【図12】 感光体等の表面を覆うトナー量に対する用
紙コピー濃度の検出値の関係の説明図である。
【符号の説明】
100・・・・スキャナー部、101・・・・原稿台、
102・・・・露光ランプ、103・・・・CCD、1
04・・・・増幅器、105・・・・A/D変換器、1
06・・・・シェーディング補正回路、107・・・・
ギャップ補正回路、108・・・・濃度変換回路、20
0・・・・画像処理部、201・・・・色変換回路、2
02・・・・ガンマ補正回路、203・・・・D/A変
換器、204・・・・三角波発生回路、205・・・・
比較器、206・・・・パッチ発生器、207・・・・
セレクター、300・・・・光走査部、301・・・・
レーザー駆動回路、302・・・・レーザー、303・
・・・ポリゴンミラー、304・・・・f−θレンズ、
305・・・・反射ミラー、306・・・・レーザー光
量可変装置、409・・・・帯電量可変装置、411・
・・・演算装置、400・・・・画像形成部、401・
・・・感光体、402・・・・帯電器、403・・・・
ロータリー現像ユニット、404・・・・クリーニング
部、405・・・・除電ランプ、406・・・・転写装
置、406a・・・・転写コロトロン、406b・・・
・転写ドラム、406c・・・・剥離コロトロン、40
6d・・・・除電コロトロン、407・・・・用紙搬送
装置、407a・・・・用紙トレー、408・・・・定
着装置、410・・・・電位計、412・・・・トナー
ディスペンス装置、413・・・・光センサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体1上に形成した画像濃度調整用パ
    ッチの潜像をトナー現像し、現像された前記トナー像パ
    ッチに投射した光の反射光の受光出力に従って画像濃度
    の調整を行う画像形成装置の濃度検知方法において、 前記トナー像パッチを線状パターンとし、前記投射する
    光の光軸と前記反射光の光軸が所定の角度をもつごと
    く、かつ前記投射する光の光軸と前記反射光の光軸を含
    む面と前記トナー像パッチ面の交差する線と、前記トナ
    ー像パッチ線状パターンの長手方向とのなす角度αを略
    ゝ90度としたことを特徴とする画像形成装置の濃度検
    知方法。
  2. 【請求項2】 感光体上に形成した画像濃度調整用パッ
    チの潜像をトナー現像し、これを中間転写体または転写
    ベルト上に転写してトナー像パッチを得、前記トナー像
    パッチに投射した光の反射光の受光出力に従って画像濃
    度の調整を行う画像形成装置の濃度検知方法において、 前記トナー像パッチを線状パターンとし、前記投射する
    光の光軸と前記反射光の光軸が所定の角度をもつごと
    く、かつ前記投射する光の光軸と前記反射光の光軸を含
    む面と前記トナー像パッチ面の交差する線と、前記トナ
    ー像パッチ線状パターンの長手方向とのなす角度を略ゝ
    90度としたことを特徴とする画像形成装置の濃度検知
    方法。
  3. 【請求項3】 感光体上に形成した画像濃度調整用パッ
    チの潜像をトナー現像し、これを中間転写体または転写
    ベルト上に転写してトナー像パッチを得、前記トナー像
    パッチに投射した光の前記中間転写体または転写ベルト
    を透過した光の受光出力に従って画像濃度の調整を行う
    画像形成装置の濃度検知方法において、 前記トナー像パッチを線状パターンとし、前記投射する
    光の光軸が前記トナー像パッチを形成した前記中間転写
    体または転写ベルトの面に所定の角度をもつごとく、か
    つ前記投射する光の光軸と前記透過する光の光軸を含む
    面が前記トナー像パッチを形成した前記中間転写体また
    は転写ベルトの面と垂直に交差する線と前記トナー像パ
    ッチ線状パターンの長手方向とのなす角度を略ゝ90度
    としたことを特徴とする画像形成装置の濃度検知方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記線
    状パターンが略々等間隔に並べた複数の並行帯条からな
    ることを特徴とする画像形成装置の濃度検知方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、前
    記投射する光の光軸と前記トナー像パッチを形成した感
    光体、中間転写体または転写ベルトの面とのなす角度θ
    を60度以下としたことを特徴とする画像形成装置の濃
    度検知方法。
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