JPH073064Y2 - ユニバーサルジョイント - Google Patents
ユニバーサルジョイントInfo
- Publication number
- JPH073064Y2 JPH073064Y2 JP1988164805U JP16480588U JPH073064Y2 JP H073064 Y2 JPH073064 Y2 JP H073064Y2 JP 1988164805 U JP1988164805 U JP 1988164805U JP 16480588 U JP16480588 U JP 16480588U JP H073064 Y2 JPH073064 Y2 JP H073064Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- hole
- trunnion
- bearing case
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/26—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
- F16D3/38—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
- F16D3/382—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
- F16D3/385—Bearing cup; Bearing construction; Bearing seal; Mounting of bearing on the intermediate member
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2300/00—Special features for couplings or clutches
- F16D2300/06—Lubrication details not provided for in group F16D13/74
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/26—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
- F16D3/38—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
- F16D3/40—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes
- F16D3/41—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes with ball or roller bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、軸受ケースの開口端とトラニオンとの間にケ
ース内方に開きうるリップを有する接触形シールを設け
た高速回転用のユニバーサルジョイントにかかり、特に
組立状態にてトラニオンと軸受ケースとの間の密封空間
への潤滑剤供給を可能とした構造に関する。
ース内方に開きうるリップを有する接触形シールを設け
た高速回転用のユニバーサルジョイントにかかり、特に
組立状態にてトラニオンと軸受ケースとの間の密封空間
への潤滑剤供給を可能とした構造に関する。
＜従来の技術＞ 従来からの低速回転用のユニバーサルジョイントでは、
十字軸のトラニオン個々に装着される軸受装置の軸受ケ
ースの外径側に給脂用ニップルを設けるとともに、軸受
ケースの開口端とトラニオンとの間に当該ケースの外方
に開きうるリップを有する接触形シールを設け、前記ニ
ップルから軸受ケースとトラニオンとの間の密封空間に
潤滑剤を注入するように構成している。この場合、ニッ
プルから潤滑剤を注入する際の注入圧力を、接触形シー
ルのリップを軸受ケースの外方に開かせて逃がせるか
ら、潤滑剤注入がスムーズに行えるようになっている。
十字軸のトラニオン個々に装着される軸受装置の軸受ケ
ースの外径側に給脂用ニップルを設けるとともに、軸受
ケースの開口端とトラニオンとの間に当該ケースの外方
に開きうるリップを有する接触形シールを設け、前記ニ
ップルから軸受ケースとトラニオンとの間の密封空間に
潤滑剤を注入するように構成している。この場合、ニッ
プルから潤滑剤を注入する際の注入圧力を、接触形シー
ルのリップを軸受ケースの外方に開かせて逃がせるか
ら、潤滑剤注入がスムーズに行えるようになっている。
ところが、高速回転用のユニバーサルジョイントにおい
て、上記のようなシールを用いていると、高速回転に伴
う潤滑剤注入部の圧力上昇により、このシールのリップ
が外方に開くためにここから潤滑剤が漏れやすく、軸受
ケースとトラニオンとの間の密封空間に適量の潤滑剤を
維持することができない。特にこの種のユニバーサルジ
ョイントにおいて使用する潤滑剤は、潤滑性に優れた比
較的粘度の低いものを使用することもあって、前記潤滑
剤漏れが深刻な問題となる。
て、上記のようなシールを用いていると、高速回転に伴
う潤滑剤注入部の圧力上昇により、このシールのリップ
が外方に開くためにここから潤滑剤が漏れやすく、軸受
ケースとトラニオンとの間の密封空間に適量の潤滑剤を
維持することができない。特にこの種のユニバーサルジ
ョイントにおいて使用する潤滑剤は、潤滑性に優れた比
較的粘度の低いものを使用することもあって、前記潤滑
剤漏れが深刻な問題となる。
そこで、従来では、前記シールとして、軸受ケースの内
方に開きうるリップを有するものを採用することで、軸
受ケース内部の潤滑剤が外部に漏れなくなるよう対処し
ていた。この種のシールを備えたユニバーサルジョイン
トを第３図に示す。図中、１は十字軸、２は十字軸１の
トラニオン1Aそれぞれに装着される軸受装置、3A,3Bは
十字軸１を介して連動連結される二つの回転軸である。
十字軸１のトラニオン1Aそれぞれには、各々の軸心方向
に沿う潤滑剤貯溜用凹部1Bが形成されている。
方に開きうるリップを有するものを採用することで、軸
受ケース内部の潤滑剤が外部に漏れなくなるよう対処し
ていた。この種のシールを備えたユニバーサルジョイン
トを第３図に示す。図中、１は十字軸、２は十字軸１の
トラニオン1Aそれぞれに装着される軸受装置、3A,3Bは
十字軸１を介して連動連結される二つの回転軸である。
十字軸１のトラニオン1Aそれぞれには、各々の軸心方向
に沿う潤滑剤貯溜用凹部1Bが形成されている。
また、軸受装置２は、外輪となる軸受ケース2Aと、軸受
ケース2Aの内周面と十字軸１のトラニオン1Aの外周面と
の間に介装される複数の針状ころ2Bとを備えている。こ
の軸受ケース2Aが前記両回転軸3A,3Bの軸端にねじ止め
固定されている。そして、軸受ケース2Aの内端面とトラ
ニオン1Aの外端面との間にはすべり軸受としてのスラス
トワッシャ４が介入されているとともに、軸受ケース2A
の開口端には接触形シール５（第２図に示すものと同
一）が取り付けられている。この接触形シール５に対応
してトラニオン1Aそれぞれにはシール座となる上半断面
がほぼＬ字形のスリンガー６が取り付けられており、こ
のスリンガー６の円筒面外周に対して前記接触形シール
５のリップ5Aおよび補助リップ5Bが接触させられてい
る。このリップ5Aは軸受ケース２の内方に向けて開きう
るような形状に設定されている。なお、７は針状ころ2B
の抜け出しを阻止する止め輪である。
ケース2Aの内周面と十字軸１のトラニオン1Aの外周面と
の間に介装される複数の針状ころ2Bとを備えている。こ
の軸受ケース2Aが前記両回転軸3A,3Bの軸端にねじ止め
固定されている。そして、軸受ケース2Aの内端面とトラ
ニオン1Aの外端面との間にはすべり軸受としてのスラス
トワッシャ４が介入されているとともに、軸受ケース2A
の開口端には接触形シール５（第２図に示すものと同
一）が取り付けられている。この接触形シール５に対応
してトラニオン1Aそれぞれにはシール座となる上半断面
がほぼＬ字形のスリンガー６が取り付けられており、こ
のスリンガー６の円筒面外周に対して前記接触形シール
５のリップ5Aおよび補助リップ5Bが接触させられてい
る。このリップ5Aは軸受ケース２の内方に向けて開きう
るような形状に設定されている。なお、７は針状ころ2B
の抜け出しを阻止する止め輪である。
ところで、図示している軸受ケース2Aは低速回転用のユ
ニバーサルジョイントにおいて使用されるものを流用し
ている関係上、軸受ケース2Aの外端部に給脂ニップル取
付用の通孔2Cがあるが、高速回転用としての場合、通
常、そこに盲栓８を取り付けている。
ニバーサルジョイントにおいて使用されるものを流用し
ている関係上、軸受ケース2Aの外端部に給脂ニップル取
付用の通孔2Cがあるが、高速回転用としての場合、通
常、そこに盲栓８を取り付けている。
＜考案が解決しようとする課題＞ 図例のユニバーサルジョイントに備える接触形シール５
は、密封空間の潤滑剤の漏れを防ぐためのものであっ
て、仮に組立状態において通孔2Cから潤滑剤を注入しよ
うとしても、その注入圧力がリップ5Aの接触圧を高める
よう作用することになるため、当該潤滑剤の注入圧力を
逃がすことができなくて、潤滑剤を軸受ケースの内部に
注入できない。よって、この種のユニバーサルジョイン
トでは、一旦、組み立ててしまうと、外部から潤滑剤を
補給することができないので、組立前に軸受ケース2Aの
内周部とトラニオン1Aの潤滑剤貯留用凹部1Bとに潤滑剤
を貯留しておき、それらを組み立てることによって両者
間の密封空間に潤滑剤を保有させていた。
は、密封空間の潤滑剤の漏れを防ぐためのものであっ
て、仮に組立状態において通孔2Cから潤滑剤を注入しよ
うとしても、その注入圧力がリップ5Aの接触圧を高める
よう作用することになるため、当該潤滑剤の注入圧力を
逃がすことができなくて、潤滑剤を軸受ケースの内部に
注入できない。よって、この種のユニバーサルジョイン
トでは、一旦、組み立ててしまうと、外部から潤滑剤を
補給することができないので、組立前に軸受ケース2Aの
内周部とトラニオン1Aの潤滑剤貯留用凹部1Bとに潤滑剤
を貯留しておき、それらを組み立てることによって両者
間の密封空間に潤滑剤を保有させていた。
このように、従来のユニバーサルジョイントでは、分解
状態にて給脂を行う必要があって、補給を行う際にはわ
ざわざ分解せねばならず面倒であった。しかも、前記潤
滑剤供給法では軸受ケース2Aとトラニオン1Aとの間の密
封空間に適量の潤滑剤を保持させるのが難しいばかり
か、どの位の潤滑剤を封入できているか全く不明であ
り、潤滑剤不足による故障を未然に防止するために面倒
な分解点検を度々行わなければならなかった。
状態にて給脂を行う必要があって、補給を行う際にはわ
ざわざ分解せねばならず面倒であった。しかも、前記潤
滑剤供給法では軸受ケース2Aとトラニオン1Aとの間の密
封空間に適量の潤滑剤を保持させるのが難しいばかり
か、どの位の潤滑剤を封入できているか全く不明であ
り、潤滑剤不足による故障を未然に防止するために面倒
な分解点検を度々行わなければならなかった。
本考案は、このような事情に鑑みて創案されたもので、
組立状態にて適量の潤滑剤をスムーズかつ確実に封入で
きるようにして、上記不都合を解消することを目的とし
ている。
組立状態にて適量の潤滑剤をスムーズかつ確実に封入で
きるようにして、上記不都合を解消することを目的とし
ている。
＜課題を解決するための手段＞ 本考案は、十字軸のトラニオンそれぞれに独立した軸心
方向に沿う有底の潤滑剤貯溜用凹部を設けるとともに、
各トラニオンに転動体および軸受ケースよりなる軸受装
置を取り付け、この軸受装置の軸受ケースを連動連結す
べき二本の回転軸の軸端に固定し、前記軸受ケースの開
口端とトラニオンとの間にケース内方に開きうるリップ
を有する接触形シールを設けたユニバーサルジョイント
において、前記各軸受ケースに、それらと対応するトラ
ニオン端面対向位置で前記潤滑剤貯溜用凹部に向かって
開口する第１の通孔と、転動体の軌道面の上端部に開口
する第２の通孔とをそれぞれ形成し、前記各トラニオン
に、転動体の軌道面の下端部と前記潤滑剤貯溜用凹部と
を連通するとともに前記第２の通孔に対し円周上180度
対向位置にある第３の通孔をそれぞれ形成した。
方向に沿う有底の潤滑剤貯溜用凹部を設けるとともに、
各トラニオンに転動体および軸受ケースよりなる軸受装
置を取り付け、この軸受装置の軸受ケースを連動連結す
べき二本の回転軸の軸端に固定し、前記軸受ケースの開
口端とトラニオンとの間にケース内方に開きうるリップ
を有する接触形シールを設けたユニバーサルジョイント
において、前記各軸受ケースに、それらと対応するトラ
ニオン端面対向位置で前記潤滑剤貯溜用凹部に向かって
開口する第１の通孔と、転動体の軌道面の上端部に開口
する第２の通孔とをそれぞれ形成し、前記各トラニオン
に、転動体の軌道面の下端部と前記潤滑剤貯溜用凹部と
を連通するとともに前記第２の通孔に対し円周上180度
対向位置にある第３の通孔をそれぞれ形成した。
＜作用＞ 本考案では、要するに、十字軸のトラニオンそれぞれに
おける転動体の軌道面に個別に潤滑剤の注入、排出を行
わせるようにするとともに、各トラニオンにおける転動
体の軌道面のほぼ全域にわたって十分な量の潤滑剤を確
実に供給できるように工夫している。
おける転動体の軌道面に個別に潤滑剤の注入、排出を行
わせるようにするとともに、各トラニオンにおける転動
体の軌道面のほぼ全域にわたって十分な量の潤滑剤を確
実に供給できるように工夫している。
上記構成によると、第１の通孔または第２の通孔のいず
れか一方の通孔を潤滑剤注入口として、また他方の通孔
を潤滑剤注入圧力逃がし口および余剰潤滑剤排出口とし
て利用できるようになる。したがって、前記第１の通孔
または第２の通孔のいずれか一方の通孔から潤滑剤を注
入すると、第３の通孔を介して第１の通孔または第２の
通孔の残り他方の通孔から注入圧力が逃がされるので、
組立状態にて軸受ケースとトラニオンとの間の密封空間
に潤滑剤をスムーズに封入できるようになる。しかも、
この密封空間が潤滑剤で満杯になると、前記他方の通孔
から余剰の潤滑剤が排出されるので、当該空間に適量の
潤滑剤を保有できているか否かを認識しえる。
れか一方の通孔を潤滑剤注入口として、また他方の通孔
を潤滑剤注入圧力逃がし口および余剰潤滑剤排出口とし
て利用できるようになる。したがって、前記第１の通孔
または第２の通孔のいずれか一方の通孔から潤滑剤を注
入すると、第３の通孔を介して第１の通孔または第２の
通孔の残り他方の通孔から注入圧力が逃がされるので、
組立状態にて軸受ケースとトラニオンとの間の密封空間
に潤滑剤をスムーズに封入できるようになる。しかも、
この密封空間が潤滑剤で満杯になると、前記他方の通孔
から余剰の潤滑剤が排出されるので、当該空間に適量の
潤滑剤を保有できているか否かを認識しえる。
＜実施例＞ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。第１図および第２図に本考案の一実施例を示してい
る。これらの図において、従来例にかかる第３図に示す
部品と同一のものに同一符号を付し、その説明を省略す
る。
る。第１図および第２図に本考案の一実施例を示してい
る。これらの図において、従来例にかかる第３図に示す
部品と同一のものに同一符号を付し、その説明を省略す
る。
軸受ケース2Aの底壁のほぼ中央位置には、トラニオン1A
に設けてある潤滑剤貯留用凹部1Bと軸受ケース2Aの外部
とをそれぞれ連通するように第１の通孔2Cが形成されて
いる。また、軸受ケース2Aの周壁において底壁内面近傍
には、トラニオン1Aの外周の密封空間の上端部側と軸受
ケース2Aの外部とをそれぞれ連通するように第２の通孔
10が形成されている。さらに、トラニオン1Aの軌道面の
付け根側には、それの外周の密封空間側と潤滑剤貯留用
凹部1Bの途中部とをそれぞれ連通するように第３の通孔
1Cが形成されている。
に設けてある潤滑剤貯留用凹部1Bと軸受ケース2Aの外部
とをそれぞれ連通するように第１の通孔2Cが形成されて
いる。また、軸受ケース2Aの周壁において底壁内面近傍
には、トラニオン1Aの外周の密封空間の上端部側と軸受
ケース2Aの外部とをそれぞれ連通するように第２の通孔
10が形成されている。さらに、トラニオン1Aの軌道面の
付け根側には、それの外周の密封空間側と潤滑剤貯留用
凹部1Bの途中部とをそれぞれ連通するように第３の通孔
1Cが形成されている。
具体的に、第２の通孔10は、トラニオン1Aの軸心方向と
直交して設けられて軸受ケース2Aの内外に貫通形成され
た第１孔11と、トラニオン1Aの軸心方向に平行に設けら
れて前記第１孔11の中途部に連通する第２孔12とからな
る。そして、第２の通孔10における第２孔12の外部側開
口端には、潤滑剤を供給するための給脂用ニップル13が
螺着されており、また、第１孔11の外部側開口には、盲
栓14が螺着されている。
直交して設けられて軸受ケース2Aの内外に貫通形成され
た第１孔11と、トラニオン1Aの軸心方向に平行に設けら
れて前記第１孔11の中途部に連通する第２孔12とからな
る。そして、第２の通孔10における第２孔12の外部側開
口端には、潤滑剤を供給するための給脂用ニップル13が
螺着されており、また、第１孔11の外部側開口には、盲
栓14が螺着されている。
第１の通孔2Cは、従来の軸受ケース2Aに設けられていた
ものと同じものであり、ここには、前記給脂用ニップル
13からの潤滑剤注入時における注入圧力を逃がすととも
に余剰の潤滑剤を外部へ排出するリリーフニップル15が
螺着されている。
ものと同じものであり、ここには、前記給脂用ニップル
13からの潤滑剤注入時における注入圧力を逃がすととも
に余剰の潤滑剤を外部へ排出するリリーフニップル15が
螺着されている。
第３の通孔1Cは、第２の通孔10に対し円周上180度対向
位置でトラニオン1Aの円周上の一箇所に設けられてい
る。
位置でトラニオン1Aの円周上の一箇所に設けられてい
る。
この構成によると、組立状態にて、軸受ケース2Aの給脂
用ニップル13から潤滑剤を注入できる。つまり、この給
脂用ニップル13から潤滑剤を注入すると、軸受ケース2A
の第１の通孔2Cに取り付けられたリリーフニップル15か
ら注入圧力が逃がされることになるので、第１図の矢印
で示すように潤滑剤が軸受ケース2Aとトラニオン1Aとの
間の密封空間および第３の通孔1Cを介しトラニオン1Aの
潤滑剤貯留用凹部1Bにスムーズに供給される。これらに
潤滑剤が満杯に注入されると、前記リリーフニップル15
から余剰の潤滑剤が排出されることになる。このような
現象を確認すれば、前述の密封空間や潤滑剤貯留用凹部
1Bに潤滑剤を適量封入できたとして認識できるようにな
るのである。しかも、この潤滑剤注入によって密封空間
が潤滑剤で満杯になると、接触形シール５のリップ5Aの
接触圧が高められることになるので、高速回転に伴い密
封空間内の圧力が上昇してもここからの潤滑剤漏れをよ
り有効に防止できることになる。
用ニップル13から潤滑剤を注入できる。つまり、この給
脂用ニップル13から潤滑剤を注入すると、軸受ケース2A
の第１の通孔2Cに取り付けられたリリーフニップル15か
ら注入圧力が逃がされることになるので、第１図の矢印
で示すように潤滑剤が軸受ケース2Aとトラニオン1Aとの
間の密封空間および第３の通孔1Cを介しトラニオン1Aの
潤滑剤貯留用凹部1Bにスムーズに供給される。これらに
潤滑剤が満杯に注入されると、前記リリーフニップル15
から余剰の潤滑剤が排出されることになる。このような
現象を確認すれば、前述の密封空間や潤滑剤貯留用凹部
1Bに潤滑剤を適量封入できたとして認識できるようにな
るのである。しかも、この潤滑剤注入によって密封空間
が潤滑剤で満杯になると、接触形シール５のリップ5Aの
接触圧が高められることになるので、高速回転に伴い密
封空間内の圧力が上昇してもここからの潤滑剤漏れをよ
り有効に防止できることになる。
なお、上記実施例では第２の通孔10を潤滑剤注入口に、
また第１の通孔2Cを潤滑剤排出口に設定しているが、そ
の逆に設定することもできる。また、第２の通孔10にお
ける密封空間側開口は上記実施例以外の任意の位置に設
定できることは言うまでもなく、その数も任意である。
さらに、接触形シール５についてもそれとほぼ同等の機
能を有するものならば、第２図に示したタイプと異なる
他のタイプのものでも採用できる。
また第１の通孔2Cを潤滑剤排出口に設定しているが、そ
の逆に設定することもできる。また、第２の通孔10にお
ける密封空間側開口は上記実施例以外の任意の位置に設
定できることは言うまでもなく、その数も任意である。
さらに、接触形シール５についてもそれとほぼ同等の機
能を有するものならば、第２図に示したタイプと異なる
他のタイプのものでも採用できる。
＜考案の効果＞ 以上説明したように、本考案によれば、軸受ケースに設
けた第１の通孔または第２の通孔のうち一方を潤滑剤注
入口に、他方を潤滑剤排出口として利用することによ
り、組立後において軸受ケースとトラニオンとの間の密
封空間に適量の潤滑剤をスムーズにかつ確実に保有させ
ることができる。よって、長期間にわたって分解点検を
行うことなく無給脂運転が可能となり、ユーザーの負担
を軽減できることになる。しかも、定期的な潤滑剤交換
の際にもわざわざ分解することなく組立状態にて行うこ
とができるので、極めて実用的である。
けた第１の通孔または第２の通孔のうち一方を潤滑剤注
入口に、他方を潤滑剤排出口として利用することによ
り、組立後において軸受ケースとトラニオンとの間の密
封空間に適量の潤滑剤をスムーズにかつ確実に保有させ
ることができる。よって、長期間にわたって分解点検を
行うことなく無給脂運転が可能となり、ユーザーの負担
を軽減できることになる。しかも、定期的な潤滑剤交換
の際にもわざわざ分解することなく組立状態にて行うこ
とができるので、極めて実用的である。
また、第１通孔、第２通孔および第３通孔の形成位置を
工夫することにより、潤滑剤の注入口から排出口までの
距離を長くして注入した潤滑剤を転動体が転動する軌道
面のほぼ全域に確実に給脂させてから余剰の潤滑剤を排
出できるようにしているから、軌道面に確実に十分な量
の潤滑剤を供給できるようになる。
工夫することにより、潤滑剤の注入口から排出口までの
距離を長くして注入した潤滑剤を転動体が転動する軌道
面のほぼ全域に確実に給脂させてから余剰の潤滑剤を排
出できるようにしているから、軌道面に確実に十分な量
の潤滑剤を供給できるようになる。
このように、本発明では、十字軸のトラニオンそれぞれ
における転動体の軌道面に個別に潤滑剤の注入、排出を
行わせるようにするとともに、各トラニオンにおける転
動体の軌道面のほぼ全域にわたって十分な量の潤滑剤を
確実に供給できるようになる。
における転動体の軌道面に個別に潤滑剤の注入、排出を
行わせるようにするとともに、各トラニオンにおける転
動体の軌道面のほぼ全域にわたって十分な量の潤滑剤を
確実に供給できるようになる。
第１図および第２図は本考案の一実施例にかかり、第１
図はユニバーサルジョイントの上半部の縦断側面図、第
２図は、第１図中のＸ部の拡大図である。また、第３図
は従来例にかかり、第１図に対応する図である。 １…十字軸 1A…トラニオン 1C…第３の通孔 ２…軸受装置 2A…軸受ケース 2C…第１の通孔 ５…接触形シール 5A…リップ 10…第２の通孔
図はユニバーサルジョイントの上半部の縦断側面図、第
２図は、第１図中のＸ部の拡大図である。また、第３図
は従来例にかかり、第１図に対応する図である。 １…十字軸 1A…トラニオン 1C…第３の通孔 ２…軸受装置 2A…軸受ケース 2C…第１の通孔 ５…接触形シール 5A…リップ 10…第２の通孔
Claims (1)
- 【請求項１】十字軸のトラニオンそれぞれに独立した軸
心方向に沿う有底の潤滑剤貯溜用凹部を設けるととも
に、各トラニオンに転動体および軸受ケースよりなる軸
受装置を取り付け、この軸受装置の軸受ケースを連動連
結すべき二本の回転軸の軸端に固定し、前記軸受ケース
の開口端とトラニオンとの間にケース内方に開きうるリ
ップを有する接触形シールを設けたユニバーサルジョイ
ントにおいて、 前記各軸受ケースに、それらと対応するトラニオン端面
対向位置で前記潤滑剤貯溜用凹部に向かって開口する第
１の通孔と、転動体の軌道面の上端部に開口する第２の
通孔とをそれぞれ形成し、 前記各トラニオンに、転動体の軌道面の下端部と前記潤
滑剤貯溜用凹部とを連通するとともに前記第２の通孔に
対し円周上180度対向位置にある第３の通孔をそれぞれ
形成したことを特徴とするユニバーサルジョイント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988164805U JPH073064Y2 (ja) | 1988-12-19 | 1988-12-19 | ユニバーサルジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988164805U JPH073064Y2 (ja) | 1988-12-19 | 1988-12-19 | ユニバーサルジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0284020U JPH0284020U (ja) | 1990-06-29 |
| JPH073064Y2 true JPH073064Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31450724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988164805U Expired - Lifetime JPH073064Y2 (ja) | 1988-12-19 | 1988-12-19 | ユニバーサルジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073064Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2515886Y2 (ja) * | 1990-09-26 | 1996-10-30 | エヌテイエヌ株式会社 | フック式継手 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2802351A (en) | 1954-11-01 | 1957-08-13 | Borg Warner | Lubricating means for relatively rotatable members |
| GB2032059A (en) | 1978-09-27 | 1980-04-30 | Daimler Benz Ag | Universal joint, particularly for steerable drive shafts in motor vehicles |
-
1988
- 1988-12-19 JP JP1988164805U patent/JPH073064Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2802351A (en) | 1954-11-01 | 1957-08-13 | Borg Warner | Lubricating means for relatively rotatable members |
| GB2032059A (en) | 1978-09-27 | 1980-04-30 | Daimler Benz Ag | Universal joint, particularly for steerable drive shafts in motor vehicles |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0284020U (ja) | 1990-06-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |