JPH0610204Y2 - 回転軸用給油装置 - Google Patents

回転軸用給油装置

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JPH0610204Y2
JPH0610204Y2 JP17544787U JP17544787U JPH0610204Y2 JP H0610204 Y2 JPH0610204 Y2 JP H0610204Y2 JP 17544787 U JP17544787 U JP 17544787U JP 17544787 U JP17544787 U JP 17544787U JP H0610204 Y2 JPH0610204 Y2 JP H0610204Y2
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JP
Japan
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oil
oil supply
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shaft
inner shaft
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JP17544787U
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JPH0178727U (ja
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仁 今村
昇 峠
政利 江田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸の中心軸線に沿う油通路をそなえた給
油装置に関し、特に二重反転プロペラの軸系における弾
性継手へ給油するのに用いて好適の低圧油送給用通油孔
をそなえた回転軸用給油装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、回転軸への給油を行なう装置としては、実願昭6
1−190807号(実開昭63−94395号)に係
る第2図に示すようなものがあり、全体としてロータリ
ージョイント型の構造を有している。
第2〜4図に示すように、二重反転プロペラ軸系におけ
る回転軸としての内軸22′には、その中心軸線に沿う
油通路19′と、同油通路から放射状に分岐する給油孔
20′とが形成されており、同内軸22′のまわりに
は、下部ハウジング1′および上部ハウジング2′から
なる半割れ構造のハウジングが設けられている。
そして、ハウジングは、内軸22′の外周面に沿って相
対的に摺動しうる前後二列の軸受部材としての一対の軸
受メタル3′,3′を有しており、各軸受メタル3′も
半割れ構造になっていて、その真円度が確保されるよう
になっている。
ハウジング内には、一対の軸受メタル3′,3′の相互
間に油室23′が形成され、同油室23′は内軸22′
における給油孔20′に連通されている。油室23′へ
の潤滑油の供給は、ハウジングに形成された給油口5′
を介して行なわれる。
また、ハウジング内には、一対の軸受メタル3′の各外
側において、同軸受メタル3′から漏洩した潤滑油を導
入しうる漏洩油室24′が形成されている。
そして、各漏洩油室24′の外側部で内軸22′との間
にシーリング4′が設けられており、同シーリング4′
はハウジングにおけるサイドカバーに配置されている。
さらに、ハウジングには漏洩油室24′からの排油を行
うための排油口6′が設けられている。
油室23′への油の供給はハウジングにおける給油口
5′を通じて行なわれるが、同給油口5′には、第4図
に示すように、伸縮可能のホース40′が接続され、同
ホース40′は外部の給油源a′に接続されている。
一方、内軸22′の前端部は、主機関30′の出力軸3
1′に、中心軸線を一致させるようにして接続されてお
り、内軸22′の後端部には後方プロペラ37′が設け
られている。
また、上記内軸22′のまわりには、後端部に前方プロ
ペラ36′を有する円筒状の外軸35′が設けられ、同
外軸35′の前端部は、同外軸35′を内軸22′と逆
向きに回転させるための反転機34′と弾性継手33′
とを介して、内軸22′の前端部に接続されている。
そして、外軸35′の後端部付近の内周面には円環状の
内軸軸受38′が固定されて、同内軸軸受38′により
内軸22′が支承されている。
また、内軸軸受38′と接する内軸22′の表面に潤滑
油を供給できるように、油通路19′から直角に分岐し
た給油孔39′が、内軸22′に穿設されている。
従来の回転軸用給油装置32′は上述のごとく構成され
ているので、給油口5′を介して油室23′に給油され
た潤滑油は、内軸22′から放射状に設けられた給油孔
20′を介して油通路19′に供給され、油通路19′
に供給された潤滑油は、給油孔39′を介して内軸2
2′と内軸軸受38′との接触面に供給される。
一方、油室23′から内軸22′と軸受メタル3′の間
を通って漏洩油は、漏洩油室24′に蓄積され、排油口
6′,6′を通じ回収されて、再び潤滑油供給系に用い
られる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のような従来の回転軸用給油装置で
は、回転軸22′の油通路19′に給油するには好適で
あるものの、他の部所へも合わせて給油する場合には必
ずしも適していない問題点がある。例えば、二重反転プ
ロペラ軸系においては、反転ギヤ保護のため入力側に弾
性継手33′を必要とし、弾性継手33′として板バネ
式のものをもちいると継手の潤滑が必要となるが、給油
装置32′の装備場所が限定されるこの種の装置におい
て、内軸軸受38′と弾性継手33′への給油装置をそ
れぞれ独立して設けることは、実用性および軸系の簡素
化の面から問題点がある。
本考案はこのうよな問題点の解決をはかろうとするもの
で、給油装置本体の取付けスペースを増加させることな
く、複数個所への給油を可能とする回転軸用給油装置を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の回転軸用給油装置
は、中心軸線に沿う油通路と同油通路から放射状に分岐
する給油孔とを有する回転軸と、同回転軸の外周面に沿
って相対的に摺動しうる前後二列の軸受メタルと同軸受
メタルの相互間に形成されて上記給油孔に連通する油室
とを有する半割れ構造のハウジングとをそなえ、上記油
室から上記ハウジングの端部へ至る上記軸受メタルの途
中に貯油ポケットが設けられて、上記回転軸に穿設され
た低圧油送給用通油孔に、上記貯油ポケットが連通され
ていることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の回転軸用給油装置では、軸受メタルの相
互間に形成された油室からハウジングの端部に至る軸受
メタルの途中に設けられた貯油ポケットが、軸受メタル
間の油圧と大気圧との間の任意の圧力を保持し、通油孔
を介して適宜の装置に一定の圧力で給油を行なえるよう
に作用する。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について説明すると、第1図は本
考案の一実施例としての回転軸用給油装置を示すもので
あって、二重反転プロペラ軸系における回転軸としての
内軸1には、その中心軸線に沿う油通路2と、同油通路
2から放射状に分岐すめ給油孔3′とが形成されてお
り、同内軸1のまわりには、下部ハウジング6および上
部ハウジング5からなる半割れ構造のハウジングが設け
られている。
そして、ハウジングは、内軸1の外周面に沿って相対的
に摺動しうる前後二列の軸受部材としての一対の軸受メ
タル7,7を有しており、各軸受メタル7も半割れ構造
になっていて、その真円度が確保されるようになってい
る。
ハウジング内には、前列および後列をなす一対の軸受メ
タル7,7の相互間に油室15が形成され、同油室15
は内軸1における給油孔3に連通されている。油室15
への潤滑油の供給は、、ハウジングに形成された給油口
11を介して行なわれる。
また、ハウジング内には、一対の軸受メタル7の各外側
において、同軸受メタル7から漏洩した潤滑油を導入し
うる漏洩油室16が形成されている。
そして、各漏洩油室16の外側部で内軸1との間に配置
されるシール機構として、シーリング8が設けられてお
り、同シーリング8はハウジングにおけるサイドカバー
に配置されている。
さらに、ハウジングには漏洩油室16からの排油を行な
うための排油口12が設けられている。
このように構成された回転軸用給油装置において、油室
15からハウジングの端部へ至る軸受メタル7の途中に
環状の貯油ポケット9が設けられている。貯油ポケット
9には圧力計10が接続されるとともに、排油口13を
介して圧力調整弁14が設けられている。
本考案の一実施例としての回転軸用給油装置は、上述の
ように構成されており、給油口11を介して油室15に
給油された潤滑油は、回転軸としての内軸1から放射状
に設けられた給油孔3を介して油通路2に供給され、油
通路2に供給された潤滑油は適宜の潤滑部へ供給され
る。
一方、油室15から内軸1と軸受メタル7の間を通って
漏洩油は、漏洩油室16に蓄積され、排油口12を通じ
回収されて、再び潤滑油供給系に用いられる。
その際、貯油ポケット9からは、軸受メタル7,7間の
油室15の油圧と漏洩油室16の大気圧との間の任意の
圧力を取出すことができる。
貯油ポケット9から取出せる油圧は、同貯油ポケット9
を設ける位置によって異なり、一例として、給油圧を6
0kg/cm2とすると、軸受メタル7と貯油ポケット9との
中間部では、この圧力はほぼ30kg/cm2となる。したが
って貯油ポケット9の圧力は概ね次式で求めることがで
きる。
ただし、lは軸受メタルの長さl1は油室一端から貯油ポ
ケット中心までの長さを表す。
また、給油圧力の変動や軸受メタル7と内軸1との間の
隙間の増加による漏洩油量の増加に対応するため、圧力
計10の指示にしたがって圧力調整弁14を操作し、弾
性継手等の他の潤滑部への供給油圧を安定化させること
ができる。
なお、各部の油量のバランスは、aを給油量,a1を内軸
1に受け入れる油量,a2を弾性継手への油量,a3を漏洩
油量とすると、次のようになる。
a=a1+a2+a3 また、給油すべき個所が複数ある場合は、給油すべき個
所それぞれの必要油圧に応じて各々ポケット位置を決定
することで、一個の給油装置により多数の個所への給油
が可能となる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の回転軸用給油装置によれ
ば、次のような効果ないし利点が得られる。
(1)ハウジングの端部へ至る軸受メタルの途中に貯油ポ
ケットが設けられて、回転軸に穿設された通油孔から任
意の潤滑部への給油が可能とされ、本来漏洩油として回
収していた油を他の給油に利用できるので、給油効率が
向上する。
(2)ハウジングの端部へ至る軸受メタルの途中に貯油ポ
ケットが設けられる構成となっているので、貯油ポケッ
トの設置位置および個数を任意に設定できる。
(3)上記の構成により、複数個の給油装置に相当する機
能を一つの給油装置にもたせることができ、給油装置を
小型化することができるので、コストの低減と使用範囲
の拡大をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての回転軸用給油装置を
示す縦断面図であり、第2〜4図は従来の回転軸用給油
装置を示すもので、第2図はその縦断面図、第3図はそ
の中央横断面図、第4図はその適用例としての二重反転
プロペラの概略軸系図である。 1……回転軸としての内軸、2……油通路、3……給油
孔、4……通油孔、5……上部ハウジング、6……下部
ハウジング、7……軸受メタル、8……シーリング、9
……貯油ポケット、10……圧力計、11……給油口、
12,13……排油口、14……圧力調整弁、15……
油室、16……漏洩油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸線に沿う油通路と同油通路から放射
    状に分岐する給油孔とを有する回転軸と、同回転軸の外
    周面に沿って相対的に摺動しうる前後二列の軸受メタル
    と同軸受メタルの相互間に形成されて上記給油孔に連通
    する油室とを有する半割れ構造のハウジングとをそな
    え、上記油室から上記ハウジングの端部へ至る上記軸受
    メタルの途中に貯油ポケットが設けられて、上記回転軸
    に穿設された低圧油送給用通油孔に、上記貯油ポケット
    が連通されていることを特徴とする、回転軸用給油装
    置。
JP17544787U 1987-11-17 1987-11-17 回転軸用給油装置 Expired - Lifetime JPH0610204Y2 (ja)

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JP17544787U JPH0610204Y2 (ja) 1987-11-17 1987-11-17 回転軸用給油装置

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JP17544787U JPH0610204Y2 (ja) 1987-11-17 1987-11-17 回転軸用給油装置

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Publication Number Publication Date
JPH0178727U JPH0178727U (ja) 1989-05-26
JPH0610204Y2 true JPH0610204Y2 (ja) 1994-03-16

Family

ID=31467240

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17544787U Expired - Lifetime JPH0610204Y2 (ja) 1987-11-17 1987-11-17 回転軸用給油装置

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JP (1) JPH0610204Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160084618A (ko) * 2015-01-06 2016-07-14 주식회사 삼도인더스트리 정압베어링을 구비한 고속프레스

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160084618A (ko) * 2015-01-06 2016-07-14 주식회사 삼도인더스트리 정압베어링을 구비한 고속프레스

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JPH0178727U (ja) 1989-05-26

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