JPH07306324A - 光導波路デバイス - Google Patents

光導波路デバイス

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JPH07306324A
JPH07306324A JP6099455A JP9945594A JPH07306324A JP H07306324 A JPH07306324 A JP H07306324A JP 6099455 A JP6099455 A JP 6099455A JP 9945594 A JP9945594 A JP 9945594A JP H07306324 A JPH07306324 A JP H07306324A
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JP
Japan
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optical waveguide
electrode
optical
buffer layer
optical waveguides
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Application number
JP6099455A
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English (en)
Inventor
Takashi Shionoya
孝 塩野谷
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光導波路上に形成されている電極の端の部分
において、光導波路を伝搬する光の損失を低減する。 【構成】 電気光学効果を有する基板1と、基板1に形
成された光導波路2と、基板1上に形成されたバッファ
層5と、バッファ層5の上に配置された電極6とを備え
た光導波路デバイスにおいて、電極6と光導波路2の間
隔が電極6の中間部に比べ、電極6の両端に向かうにし
たがって、増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光計測等に用
いられる光導波路デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信、光計測等の分野で光導波
路を用いたデバイス(以下、光導波路デバイスと言う)
が注目されている。その理由は光導波路を用いることに
より光学系の小型化、軽量化を図ることができ、また、
光軸の調整が不要になるという利点を有しているからで
ある。
【0003】このような光導波路デバイスには、光導波
路を形成する基板の材料として電気光学効果を有する材
料がよく用いられる。電気光学効果を有する材料として
は、例えば、LiNbO3やLiTaO3等の結晶がよく
用いられる。基板の材料として電気光学効果を有する材
料が用いられる理由は、基板上に形成された光導波路に
電界を印加すると、電気光学効果によって光導波路の屈
折率を変化させることができるからであり、この屈折率
変化を利用して、光の変調やスイッチング等を行うこと
が可能になるからである。そのため、従来の光導波路デ
バイスは、光導波路上もしくはその周辺に電極を形成
し、その電極に電圧を印加することによって光導波路に
電界を印加している。このような従来の電極を有する光
導波路デバイスの概略構成図を図6に示す。図6の光導
波路デバイスは分岐型光変調器である。この分岐型光導
波路デバイス(光導波路デバイス)をAA線で切った時
の断面図を図5に示す。
【0004】この光導波路デバイスは、LiNbO3
結晶からなる基板1に光導波路2を形成し、この上にさ
らに、バッファ層12と電極11を順に形成している。
また、光導波路2を形成する方法としては金属を熱拡散
させる熱拡散法や基板のイオンを交換するイオン交換法
等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光導波路デバイスは、電極の端の部分(図6のCの領
域)では、光導波路に電極からの電界が加わっている部
分と加わってない部分が隣接しており、その境界では光
導波路の屈折率分布が急激に変化している。屈折率分布
が急激に変化している部分では、その境界で、伝搬する
光の電界の振幅分布が、急激に変化するため、光導波路
を伝搬する光の一部が光導波路から放射し、そのため、
光導波路を伝搬する光の損失が大きくなるという問題点
があった。
【0006】本発明は、光導波路上に形成されている電
極の端の部分において、光導波路を伝搬する光の損失を
低減することができる光導波路デバイスを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、電
気光学効果を有する基板と、基板に形成された光導波路
と、基板上に形成されたバッファ層と、バッファ層の上
に配置された電極とを備えた光導波路デバイスにおい
て、電極と光導波路の間隔が電極の中間部に比べ、電極
の両端に向かうにしたがって、増大させる(請求項
1)。
【0008】この場合(請求項1)に、バッファ層はテ
−パー部を有し、テーパー部によって電極と光導波路の
間隔を電極の中央部に比べ、電極の両端に向かうに従っ
て、増大させること(請求項2)が好ましい。
【0009】
【作用】本発明は、電極と基板の間のバッファ層にテー
パー部を設け、バッファ層の上に設けた電極と光導波路
の間隔を徐々に増大することにより、光導波路に加わる
電界の強度を徐々に小さくし、光導波路の伝搬方向の光
導波路の屈折率分布が徐々に変化するようにする。この
ようにすると、伝搬する光の電界の振幅分布の変化が連
続的になり、光導波路から放射する光を少なくし、光導
波路を伝搬する光の損失を低減することができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれに限るものではない。図2は、
本発明の実施例による光導波路デバイスの概略構成図で
ある。図1は、図2の光導波路デバイスをBB線で切っ
たときの断面図である。
【0011】本実施例の光導波路デバイスは分岐型光変
調器である。まず、分岐型光変調器の構造と動作につい
て図2を用いて説明する。基板1の材料は、電気光学効
果を有するLiNbO3結晶を用いている。基板1に
は、光導波路2が形成されている。光導波路2の入射端
3および出射端4は、それぞれ1つであるが途中で2本
の光導波路2に分岐し、再び1本に合流している。光導
波路2上にはバッファ層5が設けられており、分岐した
2本の光導波路2の部分には、電極6がそれぞれ配置さ
れている。
【0012】不図示の電源から電極6に電圧を印加する
と、電極6から分岐された2本の光導波路2の部分に電
界が印加され、屈折率が変化する。入射端3から入射し
た光は、この部分を伝搬することにより位相変調され、
再び合波される際に互いに干渉するため、電極6から印
加される電界の条件によって強めあったり、弱めあった
りする。従って、電極6から印加する電界を調整するこ
とにより、出射端4から出射される光強度が変調され
る。
【0013】本実施例の分岐型光変調器ではバッファ層
5にテーパー部8が設けられている。そのため、バッフ
ァ層5上に形成した電極6と光導波路2の間隔が、電極
6の中間部Fに比べ、端の部分Eに行くにしたがって徐
々に増大し、電極6から光導波路2に加えられる電界の
強さも、電極6と光導波路2の距離が徐々に大きくなる
につれて、徐々に小さくなっていく。このことにより光
導波路2の屈折率分布が連続的に変化するようになり、
光導波路2を伝搬する光の電界の振幅分布の変化が連続
的になる。そのため、電極の端の部分Eでは、光導波路
2から放射する光が少なくなり、光導波路2を伝搬する
光の損失が小さくなる。
【0014】次に、本実施例の光導波路デバイスを製造
する第1の方法について図3を用いて説明する。まず、
LiNbO3からなる基板1に、Tiを熱拡散すること
により光導波路2を形成する〔図3(a)〕。
【0015】その後、バッファ層5を形成する〔図3
(b)〕。ここではバッファ層の材料としてSiO2
用い、スパッタ法もしくは蒸着法などにより成膜した。
次に、ひさしを有するマスク7を電極を形成する領域に
形成する〔図3(c)〕。このひさしを有するマスク7
を用いる方法は、デポジションにより作製する光導波路
において、光導波路の厚さが徐々に変化するテーパー部
を形成する時に用いられる方法であり、周知の技術であ
る。また、ひさしを有するマスク7は、必要に応じて金
具等により固定しておく。
【0016】その後、バッファ層5と同じSiO2をス
パッタ法もしくは蒸着法により成膜すると、ひさしの下
の部分にSiO2が回り込んで形成され、テーパー部8
が形成される〔図3(d)〕。その後、ひさしを有する
マスク7を除去し、電極6を形成する〔図3(e)〕。
【0017】このようにして、本実施例の分岐型光変調
器を製造した。次に、本実施例の光導波路デバイスを製
造する第2の方法について図4を用いて説明する。ま
ず、LiNbO3の基板1に、Tiを熱拡散させること
により光導波路2を形成する〔図4(a)〕。
【0018】その後、バッファ層5を形成する〔図4
(b)〕。ここではバッファ層の材料としてSiO2
用い、スパッタ法もしくは蒸着法等により成膜する。次
に、バッファ層5に40Ar+イオンの注入を行って、S
iO2の表面改質を行い、その後、レジスト9をパター
ニングして形成する〔図4(c)〕。次に、希釈した沸
酸で、エッチングすると、テーパー部8が形成される
〔図4(d)〕。SiO2からなるバッファ層5にテー
パー部8が形成される機構は次の通りである。沸酸によ
るSiO2のエッチング速度は、通常、等方的であり、
膜の深さ方向と横方向のエッチング速度成分が同じであ
るが、イオン注入を行うことにより、SiO2が表面改
質され、膜の横方向のエッチング速度が深さ方向のエッ
チング速度に比べ速くなり、レジスト9の下の部分にテ
ーパー部8が形成される。
【0019】その後、レジスト9を剥離し、電極6を形
成する。このようにして、本実施例の分岐型光変調器が
完成する。尚、バッファ層5に形成するテーパー部8の
形成方法は上記の方法に限定されるものではなく、どの
ような方法でも良い。また、バッファ層の材料はSiO
2に限定されるものではなく、光導波路より屈折率が小
さく、かつ、絶縁性がある材料であれば良く、例えば、
Al23等でも良い。
【0020】本実施例では光導波路デバイスとして分岐
型光変調器を用いて説明したが、これ以外の光導波路デ
バイスであっても電極を有するものであれば、同様の電
極構造により、同様の効果を得られるのは言うまでもな
い。また、本実施例では、電極と光導波路の間隔が上下
方向に増大しているため、光導波路に縦電界を印加した
い場合でも効率良く縦電界を印加することができた。
【0021】本実施例では光導波路を形成する基板とし
てLiNbO3を用いたが、電気光学効果を有する材料
であれば良く、LiTaO3等でも良い。また、本実施
例では、光導波路を形成する方法としてTiを熱拡散す
る方法を用いたが、他の方法で光導波路を形成しても良
い。
【0022】
【発明の効果】以上の通り、本発明のように電極と基板
間のバッファ層にテーパー部を設けることにより、電極
の端方向に対し、電極と光導波路の間隔が徐々に大きく
なるため、光導波路に加わる電界の強さが徐々に小さく
なり、光導波路の屈折率分布の変化が徐々に小さくな
り、光導波路を伝搬する光の損失を低減することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による分岐型光変調器を示す概
略断面図である。
【図2】本発明の実施例による分岐型光変調器を示す概
略構成図である。
【図3】本発明の実施例による分岐型光変調器の第1の
製造工程を示す断面図であり(a)〜(e)は工程順を
示す。
【図4】本発明の実施例による分岐型光変調器の第2の
製造工程を示す断面図であり(a)〜(e)は工程順を
示す。
【図5】従来の光導波路デバイスの構成を示す断面図で
ある。
【図6】従来の光導波路デバイスを示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・LiNbO3基板 2・・・光導波路 5・・・バッファ層 6、11・・・電極 7・・・ひさしを有するマスク 8・・・テーパー部 9・・・レジスト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気光学効果を有する基板と、前記基板に
    形成された光導波路と、前記基板上に形成されたバッフ
    ァ層と、前記バッファ層の上に配置された電極とを備え
    た光導波路デバイスにおいて、 前記電極と前記光導波路の間隔が前記電極の中間部に比
    べ、前記電極の両端に向かうにしたがって、増大してい
    ることを特徴とする光導波路デバイス。
  2. 【請求項2】前記バッファ層はテ−パー部を有し、前記
    テーパー部によって前記電極と前記光導波路の間隔を前
    記電極の中央部に比べ前記電極の両端に向かうに従って
    増大させることを特徴とする請求項1に記載の光導波路
    デバイス。
JP6099455A 1994-05-13 1994-05-13 光導波路デバイス Pending JPH07306324A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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