JPH07305936A

JPH07305936A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JPH07305936A
Application number: JP9727794A
Authority: JP
Inventors: Mayumi Takano; 真由美高野; Yoshinori Ohashi; 祥記大橋
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1994-05-11
Filing date: 1994-05-11
Publication date: 1995-11-21

Abstract

(57)【要約】【目的】独立して制御される低温室を備えた冷気強制
循環式の冷蔵庫に関し、低温室に保存する食品の保存品
質を安定して高める。【構成】室内に冷却板３３を配置した温度の異なる第
１および第２の低温室２７，２８と、冷却板３３の裏面
に第１のヒーター３４および第２のヒーターを設け、室
内に設けた温度検知器２９と、「ケース選択設定キ
ー」、さらに「保存期間設定キー」４０、または「食種
設定キー」４１によって制御されるダンパー装置１１か
らの冷気を導くとともに、第１の低温室２７および第２
の低温室２８内に室内強制循環用の第２の送風機３０を
備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は本体下部に冷凍庫、上部
に冷蔵室を設けた冷気強制循環式冷凍冷蔵庫に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の冷凍冷蔵庫は、例えば特開
平５−７１８４８号公報にその一例が示されている。以
下、図を参照しながら説明を行う。

【０００３】１は冷蔵庫本体の断熱箱体で、区分壁２，
３により上部より冷蔵室４、冷凍室５、野菜室６に区画
形成している。７は冷蔵室４内の底面に備えた低温室で
ある。

【０００４】８は冷凍室５の奥部に設けられた冷却室
で、内部に冷却器９および冷却器９で冷却された冷気を
冷蔵室４，冷凍室５，野菜室６，低温室７に強制通風さ
せるための送風機１０である。

【０００５】１１は冷蔵室および低温室への冷気流入量
を調節するダンパー装置である。１２は低温室７内の奥
面に設けられてダンパー装置１１のダンパー開閉を制御
する温度検知器である。１３は冷凍室冷気吐出カバー
で、冷凍室冷気吐出口１４が設けられている。１５は冷
却室カバーで、冷凍室冷気戻り口１６が設けられてい
る。

【０００６】１７は断熱箱体１内に配設された冷蔵室冷
気吐出風路、１８は冷蔵室４内に設けられた冷蔵室冷気
吐出口、１９は冷蔵室冷気吸い込み口、２０は冷蔵室４
内の一面に備えた低温室７の冷気吐出風路、２１は野菜
室６への冷気吐出風路、２２は低温室冷気吐出口、２３
は低温室冷気吸い込み口、２４は野菜室冷気吸い込み
口、２５は仕切り壁２内に配設された冷蔵室冷気戻り風
路である。

【０００７】また、２５ａは冷凍サイクルの圧縮機であ
る。以上のような構成の冷凍冷蔵庫において、冷却器９
で冷却された冷気は送風機１０によって強制通風され、
ダンパー装置１１を介して冷蔵室４内に送り込まれて所
定温度（例えば４℃）に冷却される。また、低温室７に
対しては温度検知器１２の検知する温度によってダンパ
ー装置１１のダンパー開閉が制御され、低温室７内に冷
気が必要量送り込まれて所定温度（例えば−３℃）に冷
却される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では食品の凍結率が大きくなるため安心して１
週の長期保存を行うには適していたが、おいしく保存す
ることは難しかった。

【０００９】また、食品を保存するにはそれぞれ最適な
保存温度帯というものがあるが、上記従来の構成では最
大公約数的に温度帯を設定しており、必ずしも食品ごと
に最適な温度帯で保存しているわけではなかった。

【００１０】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、食品の保存目的（安心して長期の保存をする、短期
間でもおいしく保存する）に応じて保存ができたり、食
品に適した温度帯で保存することにより食品保存品質の
高い低温室を有する冷蔵庫を提供することを目的として
いる。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷蔵庫は、中仕切板によって低温室内を温度
および大，小の大きさの異なる２室に区分し、低温室の
底面に設けた冷却板と、前記冷却板の裏面にヒーターを
設け、低温室上部にはダンパー装置からの冷気を導く冷
気吐出風路を形成し、低温室内には室内の空気を強制循
環させる第２の送風機を備えるものである。

【００１２】また、ヒーターおよび第２の送風機は低温
室の温度検知器と保存期間設定または食種設定により運
転制御するものである。

【００１３】

【作用】本発明の冷蔵庫は上記した構成により、２室に
区分された低温室のうち保存期間設定で「長期保存」を
選択されたほうの部屋は室内の温度がパーシャル温度域
の中でも低めになり食品の凍結率が大きくなる為、安心
して食品を長期保存することができる。また、前記設定
で「短期保存」を選択すると室内の温度がパーシャル温
度域の中でも高めになり食品の凍結率が低く食品細胞の
損傷が無く、しかも冷蔵やチルドよりも低温の為、おい
しく保存できる。

【００１４】さらに、食種設定で「魚介類保存」を選択
されたほうの部屋は室内の温度がパーシャル温度域の中
でも低めになり、食品の凍結率が大きいほど新鮮に保存
することのできる魚介類は良好な状態を保てる。

【００１５】また、前記設定で「肉類保存」を選択する
と室内の温度がパーシャル温度域の中でも高めになり、
食品の凍結率が低く低温なほどおいしく保存できる肉類
は良好な状態を保てる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例の冷蔵庫について図
１から図３に従い、図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同一構成については同一符号を付し、その詳
細な説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。

【００１７】２６は冷蔵庫本体であり、２７は冷蔵室４
内下部に備えられ、中仕切板３７ａによって２室に区分
された温度の異なる第１および第２の低温室であり、例
えば第１の低温室２７が約−２．０℃、第２の低温室２
８が約−３．０℃に設定されている。

【００１８】２９は室内の温度を検知しダンパー装置１
１のダンパー開閉を制御する温度検知器、３０は低温室
２７の奥面に設けた室内強制循環用の第２の送風機であ
り、３１，３２は低温室２７，２８の前面に取り付けた
開閉用の２重ドアである。

【００１９】３３は低温室２７，２８の底面に設けた冷
却板であり、３４は低温室２７内の加温を行う第２のヒ
ーターであり、３５は低温室２８内の加温を行う第２の
ヒーターである。３６は室内への吐出口、３７は室内か
らの吸入口である。

【００２０】また、３８は冷蔵庫本体１の外殻の一部に
設けた操作板であり、３９は使用者が食品をどちらのケ
ースに入れるかを選択する「ケース選択設定キー」、４
０は使用者の好みの保存期間を選択する「期間設定キ
ー」、４１は使用者の保存したい食品種を選択する「食
種設定キー」を備えている。

【００２１】かかる構成において、第一に例えば使用者
が「期間設定キー」３９を選択し、食品を第１のケース
に入れた場合について説明する。まず、２重ドア３２を
開け第１の低温室２８内に食品を入れ操作板３８の中の
ケース選択設定キーのうち「第１の低温室」を選択し、
さらに期間設定キーのうち「長期保存」を選択すると、
圧縮機２５ａの運転時に、温度検知器２９が第１の低温
室２７内の温度を検知し所定の温度（この場合「長期保
存」を選択したので−３．０℃）以上であれば、ダンパ
ー装置１１のダンパーが開放して、冷却器９からの冷気
が送風機１０によって冷気吐出風路２０，低温室冷気吐
出口２２を介して第１の低温室２７の天面から室内に送
りこまれる。

【００２２】そして、温度検知器２９が所定の温度以下
を検知すれば、ダンパー装置１１のダンパーが閉じ、さ
らに第１のヒーター３４が通電され室内への冷気流が停
止する。

【００２３】このようにして第１の低温室２７は所定の
温度（この場合−３．０℃）に冷却維持される。この
時、第１の低温室２７内は凍結率の大きい−３．０℃で
あるため、安心して約１週間位の長期保存ができる。

【００２４】また、食品を第２のケースに入れた場合に
も同様の動作をする。さらに、「期間設定キー」のうち
「短期保存」を選択すると「長期保存」と同様の動作を
行うが、「短期保存」の場合の所定の温度は−２．０℃
である。

【００２５】この時、第１または第２の低温室２７，２
８内は凍結率の小さい−２．０℃であるため、食品の細
胞を損傷することなく約３日レベルの短期間であればお
いしく保存することができる。

【００２６】次に使用者が「食種設定キー」３９のうち
魚介類を選択し、食品を第１の低温室２８内に食品を入
れ操作板３８の中のケース選択設定キーのうち「第１の
低温を選択し、さらに食種設定キーのうち「魚介類」を
選択すると、圧縮機２５ａの運転時に、温度検知器２９
が第１の低温室２７内の温度を検知し所定の温度（この
場合「長期保存」を選択したので−３．０℃）以上であ
ればダンパー装置１１のダンパーが開放して、冷却器９
からの冷気が送風機１０によって冷気吐出風路２０，低
温室冷気吐出口２２を介して第１の低温室２７の天面か
ら室内に送り込まれる。

【００２７】そして、温度検知器２９が所定の温度以下
を検知すれば、ダンパー装置１１のダンパーが閉じ、さ
らに第１のヒーターが通電され室内への冷気流が停止す
る。このようにして第１の低温室２７は所定の温度（こ
の場合−３．０℃）に冷却維持される。

【００２８】この時、第１の低温室２７内は凍結率の大
きい−３．０℃であるため、食品凍結率が大きいほど新
鮮に保存することができる魚介類は良好な状態を保つこ
とができる。

【００２９】また、食品を第２のケースに入れた場合に
も同様の動作をする。さらに、「食種設定キー」のうち
「肉類」を選択すると「魚介類」と同様の動作を行う
が、「肉類」の場合の所定の温度は−２．０℃である。

【００３０】この時、第１または第２の低温室２７，２
８内は凍結率の小さい−２．０℃であるため、凍結率が
大きくならず食品の細胞が損傷されないで、細胞が損傷
されやすい肉類でも良好な状態を保つことができる。

【００３１】また、２つの区分を設けることによって、
保存期間により適合した温度に近い状態で安定保存でき
たり、食品種によっても適合した温度に近い状態で安定
保存できるため、使用者の選択の幅が広がる。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫によると、
次のような効果が得られる。

【００３３】（１）２つの区分を設けているので、適合
した温度に近い状態で安定保存する際に使用者の選択の
幅が広がる。

【００３４】（２）使用者の保存目的（安心して長期の
保存をする、短期間でもおいしく保存する）に応じて保
存ができる。

【００３５】（３）食品に適した温度帯で保存すること
により食品保存品質が高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す冷蔵庫の低温室の詳細
斜視図

【図２】図１の低温室を備えた冷蔵庫の横断面図

【図３】本発明の一実施例を示す低温室の操作板の拡大
図

【図４】従来例を示す冷蔵庫の横断面図

【符号の説明】

４冷蔵室５冷凍室８冷却室１０送風機１１ダンパー装置２０冷気吐出風路２２低温室冷気吐出口２７第１の低温室２８第２の低温室２９温度検知器３０第２の送風機３３冷却板３４第１のヒーター３５第２のヒーター３６室内への吐出口３７室内からの吸入口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷凍室と、冷蔵室と、前記冷蔵室に内蔵
した低温室と、前記各室に冷気を強制通風させる送風機
と、前記低温室への冷気量を調節するダンパー装置と、
前記低温室の底面に設けた冷却板と、前記ダンパー装置
からの冷気を前記低温室内に導く冷気吐出風路と、前記
低温室内に設けて前記ダンパー装置を制御する温度検知
器と、前記低温室内に備えて室内の空気を強制循環させ
る送風機と、前記低温室内を温度および大，小おおきさ
の異なる２室に区分する中仕切板と、空気を断熱するた
めに前記２室に区分した低温室それぞれに冷却板に対し
て垂直に設けた二重ドアと、前記冷却板の裏面に備えた
ヒーターとよりなる冷蔵庫。
【請求項２】低温室は設定温度の異なる第１の低温室
および第２低温室に区分してなる請求項１記載の冷蔵
庫。
【請求項３】ヒーターは温度検知器および「保存期間
設定キー」の出力により運転制御している請求項２記載
の冷蔵庫。
【請求項４】ヒーターは温度検知器および「食種設定
キー」の出力により運転制御している請求項２記載の冷
蔵庫。