JPH07305931A - 製氷皿及び自動製氷装置 - Google Patents

製氷皿及び自動製氷装置

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JPH07305931A
JPH07305931A JP6098612A JP9861294A JPH07305931A JP H07305931 A JPH07305931 A JP H07305931A JP 6098612 A JP6098612 A JP 6098612A JP 9861294 A JP9861294 A JP 9861294A JP H07305931 A JPH07305931 A JP H07305931A
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ice
tray
boiling point
substance
ice making
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JP6098612A
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English (en)
Inventor
Rumi Okajima
るみ 岡島
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2500/00Problems to be solved
    • F25C2500/08Sticking or clogging of ice

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷皿を強くねじることなく、離氷が可能な
製氷皿を得ることを目的とする。 【構成】 摩擦係数が小さく圧力変化に対し容易に変形
可能な材質により形成された内枠部3と、変形しにくい
材質で形成された外枠部2と、内枠部3と外枠部2との
間に形成され内部に低沸点物質9が充填された低沸点物
質充填部4とからなる。 【効果】 離氷が容易に行えるという効果が得らる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製氷器に使用される
製氷皿及びこの製氷皿を用いて自動的に製氷を行う自動
製氷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家庭用冷蔵庫に取り付けられてい
る自動製氷装置では、一般的に製氷皿からの離氷は製氷
皿を回転させてねじることによって行われている。図6
は例えば実開平5−87472号公報に示された従来の
自動製氷装置の縦断側面図であり、図において、19は
製氷器内に配設された製氷皿、20は製氷皿の前部に配
設された回動筒、21は回転駆動部、22は製氷検知手
段である温度センサ、23はこの温度センサ22を内装
すると共に回動筒20に嵌着され、回転駆動部21の回
転力により回転する回転軸である。
【0003】次に動作について説明する。回動筒20及
び回動軸23を介して製氷皿19の温度を温度センサ2
2により検知し、製氷皿19が所定の温度以下になって
製氷が終了したことが検知されると、回転駆動部21が
回転軸23を回転することにより製氷皿19を回転し、
さらに製氷皿19にねじり力を与える。これにより製氷
皿上に製氷された氷は製氷皿19から離れ、自然落下す
ることにより利用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動製氷装置は
以上のように構成されているので、製氷皿から離氷する
のに大きなねじれ力を必要とし、そのための強力なモー
タを必要としていた。また、製氷皿が大きなねじれ力に
耐えられるよう強固な構造とする必要があり、高コスト
になるという問題点があった。さらにまた、製氷皿を強
固にすることにより剛性が強まり、離氷の際に製氷皿に
設定された以上の力が加わった場合、または回数を重ね
た使用した場合、製氷皿自体が壊れてしまうという問題
点があった。
【0005】即ち、ねじれ力によってねじれながらも、
これに耐え得る高い強度が要求されるので、剛性力が強
くなるという矛盾が発生し、また、この両者の性質を適
度に満たす材質が特定されるため、コストが高くつくと
いう問題点があった。この発明は上記のような問題点を
解消するためになされたもので、製氷皿を強くねじるこ
となく、離氷が可能な製氷皿を得ることを目的とし、さ
らにこの製氷皿を用いた自動製氷装置を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る製氷皿
は、摩擦係数が小さく圧力変化に対し容易に変形可能な
材質により形成された内枠部と、変形しにくい材質で形
成された外枠部と、内枠部と外枠部との間に形成され内
部に低沸点物質が充填された低沸点物質充填部とから形
成されるものである。また、内枠部を給水による温度上
昇で低沸点物質が気化可能な熱伝導性物質とすると共に
低沸点物質を−5〜−20℃の沸点を有し製氷完了前に
液化する気液変化が可逆性の物質としたものである。
【0007】また、低沸点物質の膨張及び縮小に伴う内
枠部の変形度合いを不均一に形成したものである。ま
た、この発明に係る自動製氷装置は、上記の製氷皿を回
転可能に支持する支持部と、製氷皿にて製氷が完了した
ことを検知する製氷検知手段と、この検知結果に基づい
て製氷皿を回転させ離氷させる回転駆動手段とを備えた
ものである。また、製氷検知手段として、製氷皿外枠部
に配設され低沸点物質の体積変化による該製氷皿外枠部
の変形を検知する体積変化検知手段を備えたものであ
る。
【0008】また、製氷検知手段として、製氷皿に配設
され水から氷へ変化する変態点及び低沸点物質の気体か
ら液体への変態点を検知する温度変化検知手段を備えた
ものである。また、製氷皿に配設され強制的に離氷させ
る離氷強制手段と、製氷皿から離氷した氷を貯める貯氷
箱と、この貯氷箱の下部に設けられ貯氷箱の重量変化を
検知する離氷完了検知手段と、この離氷完了検知手段が
検知した結果、離氷した氷の重量が予め設定された重量
値に満たない場合、離氷強制手段を作動させる強制離氷
制御手段とを備えたものである。
【0009】
【作用】この発明における製氷皿は、製氷皿への給水時
には低沸点物質が気体であり、低沸点物質充填部が膨張
し、内枠部が内部(低沸点物質充填部と反対側)に向か
って張り出す。そして製氷時に冷却が行われると、低沸
点物質が液体となり、低沸点物質充填部の容積が縮小し
て、内枠部が外枠部へとへこむ。一方、給水された水は
氷に状態変化し、体積が一時的に増えた後、さらに冷却
されることにより縮小していく。この結果、内枠部と氷
との間に空気の入る隙間が発生し、製氷皿から容易に離
氷可能な状態となる。
【0010】また、製氷皿への給水時は、常温のため低
沸点物質が気体となり、冷却を開始すると、給水された
水は氷に状態変化して体積が増加する。そしてさらに冷
却が進むと氷の体積は縮小すると共に低沸点物質が液化
し、低沸点物質充填部の体積が縮小することにより、内
枠部と氷との間に空気の入る隙間が発生し、製氷皿から
容易に離氷可能な状態となる。また、低沸点物質の縮小
に伴い内枠部が不均一にへこむことにより、氷と内枠部
との隙間が発生し易くなり、容易に離氷可能な状態とな
る。
【0011】また、この発明における自動製氷装置は、
製氷検知手段により製氷が完了したことを検知すると、
回転駆動手段が支持部を回転して上述の製氷皿を反転
し、離氷させる。また、体積変化検知手段により低沸点
物質の体積変化に伴う製氷皿外枠部の変形を検知し、製
氷完了の検知を行う。
【0012】また、温度変化検知手段により水から氷へ
の変態点及び低沸点物質の気体から液体への変態点を検
知し、製氷完了の検知を行う。また、離氷検知手段によ
り離氷が完全でないことが検知されると、離氷強制手段
により製氷皿に残った氷を強制的に離氷させるよう強制
離氷制御手段が制御する。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明における製氷皿の縦断側面図であ
り、図において、1は内部が複数に仕切られた製氷皿本
体で、外側を形成する製氷皿外枠部2及び内側を形成す
る製氷皿内枠部3からなる二重構造となっており、外枠
部2と内枠部3との間には低沸点物質が充填される空間
である低沸点物質充填部4が形成されている。5は外枠
部2に設けられ、外枠部2の温度変化を検知する製氷検
知手段である温度変化検知手段、6は外枠部2に設けら
れ、外枠部2の変形を検知する製氷検知手段であるとこ
ろの体積変化検知手段、7は外枠部2に設けられ、製氷
皿1を加熱する加熱手段である。
【0014】製氷皿外枠部2は肉厚で変形しにくい材質
よりなり、また、製氷皿内枠部3は圧力変化により変形
し易く、貯水される部分の面の摩擦係数が小さい、例え
ばテフロンなどの薄膜状で撥水性のよい材質よりなる。
図2は図1の製氷皿の給水時の状態を示す縦断側面図で
あり、図において、8は給水された水、9は低沸点物質
充填部4に充填された低沸点物質であり、この低沸点物
質としては、−5〜−20℃位の沸点を持つ物質、例え
ば亜硝酸メチル、イソブタン、イソブチレン、1−クロ
ル−1、1−ジフルオロエタン、ジメチルシラン、臭化
カルボニル、1−ブテン、メチルホスフィン、塩化ビニ
ルなどが使用される。
【0015】図3は図2の製氷皿の製氷時の状態を示す
縦断側面図であり、図において10は氷、Sは氷10と
内枠部3との間に発生する空間である。次に動作につい
て説明する。給水時には、製氷皿1が室内等の常温の場
所にあるか、或は水温によって常温に近い状態にあり、
製氷皿1の温度は低沸点物質の沸点以上であるから、低
沸点物質9は気体である。気体状態の低沸点物質9は液
体状態に比し体積が極めて大きく、従って圧力変化に対
して変形し易い製氷皿内枠部3は図2のように水のある
内面方向に凸面を形成するように膨張する。
【0016】同時に製氷皿外枠部2も低沸点物質9の膨
張により外側に若干膨らみ、この外枠部2に配設された
例えば歪ゲージなどからなる体積検知手段6によって、
給水時の状態を検知することができる。図2の状態から
冷却が行われると、水8は0℃以下で氷10に状態変化
し、その体積は最大となる。この時、低沸点物質9はま
だ沸点より高いから気体状態である。さらに冷却が進行
すると、氷10の体積は縮小していく。その際、製氷皿
本体1の外枠部2に取り付けられたサーミスタ等からな
る温度変化検知手段5により水から氷への変態点を検知
し、氷の生成開始を判定する。
【0017】冷却が進行し低沸点物質9の沸点以下にな
ると、液体に状態変化する。液体になるとその体積が気
体状態の場合と比し激減し、その結果、圧力変化により
変形し易い製氷皿内枠部3は外枠部側にへこみ、図3に
示すように氷10と内枠部3との間に空間Sが生じる。
また、その際、温度変化検知手段5により低沸点物質9
が気体から液体へと状態変化する変態点を検知し、さら
に冷却を続け、ある所定の温度に達した時点を同様に温
度変化検知手段5により検知して製氷完了と判定する。
【0018】尚、氷10の形状は図2において鼓形に給
水されたため、鼓型の氷10が生成され、その後の低沸
点物質の縮小により内枠部3の変形の度合いが内面の縁
と面央とで異なることから、面央付近が顕著にへこみ、
この付近に空間Sが発生することになる。このように変
形の度合いが不均一だと、例えば内枠部3の一つの面に
氷10が張り付いてしまうことがなく、どの面にも確実
に空間部を発生させることができる。また、温度変化検
知手段5と体積変化検知手段6の両方を使用して製氷完
了までの過程を確実に判定することができる。
【0019】上記構成の製氷皿によれば、二重構造の内
枠部を変形し易くすると共に外枠部を変形しにくくし、
さらに間に−5℃〜−20℃の沸点を有する低沸点物質
を充填したので、水から氷へ状態変化した後、低沸点物
質が液化し双方の体積が減少していくから、氷と内枠部
との間に空間が生じ、製氷皿にねじり力等を加えなくて
も容易に離氷可能になる。特に低沸点物質を水の氷点よ
り低い−5℃以下に設定したので、水から氷に状態変化
して一時的に体積が増加した際、低沸点物質は気体の状
態にあり、内枠部が外枠部側に容易にへこみ、その後低
沸点物質が液化して体積が減少すると共に氷の体積が減
少するから、内枠部は外枠部側にへこんだまま氷の体積
が減少し、空間を確実に発生させることができる。
【0020】低沸点物質の沸点を極端に低い温度に設定
すると、冷却温度も低くしなければならず、コスト的に
不利であるうえ、水の氷点が0℃であり、氷の体積が減
少するのに合わせて低沸点物質が液化すれば、上記効果
が得られることから、沸点は−20℃を下回らない程度
が実用的である。また、内枠部の熱伝導性を高め、給水
時の水温により低沸点物質が気体に変化するよう構成す
ることにより、給水時には図2のように内枠部が水と接
する側に確実に膨張し、製氷時に空間部を確実に発生さ
せることができる。
【0021】実施例2.次に上述の製氷皿を備えた自動
製氷装置の実施例を図について説明する。図4はこの発
明における自動製氷装置の回転機構部分の斜視図であ
り、図において、11は製氷皿本体1の両端中央にそれ
ぞれ形成された支持軸、12は支持軸11の一方に連結
された回転駆動部であり、支持軸11の他方は製氷室の
内壁等に軸支され、回転駆動部12の駆動力により製氷
皿本体1が支持軸11を中心に180°回転可能に構成
されている。また、図5は図4の自動製氷装置を備えた
冷蔵庫の製氷室の概略縦断側面図であり、図において、
13は冷蔵庫本体、14は製氷皿本体1の上方に設置さ
れた給水タンクである。
【0022】15は製氷皿本体1に給水タンク14から
給水するための給水パイプ、16は生成された氷を貯め
る貯氷箱、17は貯氷箱16の下部に取り付けられ、貯
氷箱16の重量変化を検知する離氷完了検知手段として
の重量変化検知手段、18は重量変化検知手段17の検
知結果に基づいて離氷強制手段である加熱手段7を制御
する強制離氷制御手段を内蔵し、回転駆動部12や加熱
手段を制御する制御部である。尚、図中配線を一部省略
しているが、製氷皿本体1底部のそれぞれに設けられた
各加熱手段7は、強制離氷制御手段18と接続されてい
る。その他、実施例1と同様の構成については同一番号
を付しその説明を省略する。
【0023】次に動作について説明する。製氷皿にて水
から氷が生成されるまでの工程は実施例1と同様であ
る。温度変化検知手段5及び体積変化検知手段6からの
検知結果に基づき、回転駆動部12内に設けられた制御
部18により製氷が完了したことが判定されると、制御
部18からの指示によって回転駆動部12は支持軸11
を回転駆動し、製氷皿本体1を180°回転させる。氷
は実施例1の説明の通り容易に離氷する状態にあるの
で、製氷皿を逆さまにするだけで貯氷箱16へ自然落下
する。
【0024】離氷後、重量変化検知手段17により貯氷
箱16の重量変化が検知され、この検知結果から予め設
定された氷の重量分の重量変化があれば、制御部18は
離氷が完全に行われたと判断し、回転駆動手段12を制
御して製氷皿を元の状態に戻し、給水を開始する。ま
た、予め設定された氷の重量分の重量変化に満たない場
合は、制御部18が離氷は未完全と判断し、離氷強制手
段である加熱手段7を作動させ、強制的に離氷させる。
そして、重量変化検知手段17にの検知結果から離氷が
完全に行われたと判断すると、上記の場合と同様の動作
で製氷皿を元の状態に戻し、給水を開始する。
【0025】尚、離氷強制手段としては、加熱手段の
他、従来より弱い力で製氷皿本体1にわずかなねじり力
を与える手段や製氷皿本体1を振動させる手段としても
よい。上記構成によれば、従来のような製氷皿に大きな
ねじり力等を与えて離氷させることなく自然落下により
容易に離氷させることができるから、回転駆動部の駆動
力を大きくする必要がなく、回転駆動部の小型化や省電
力化が図れる。また、製氷皿に無理なねじり力がかから
ないので、製氷皿の破損が防止できるうえ、内枠部には
変形しやすい材質を、外枠部には変形しにくい材質を適
宜選択可能になるから、ねじり力と耐久性とを兼ね備え
た材質を選ぶ場合に比べ、それぞれの材料の選択幅が広
がり、結果的に低コストで最適な材質を選択できるよう
になる。
【0026】また、強制離氷手段を備えたことにより、
万が一離氷が完全に行われなかった場合でも離氷を完全
に行うことができる。また、体積変化検知手段により低
沸騰物質の体積変化による製氷皿外枠部の変形を検知す
るので、低沸点物質が液化し氷と内枠部との間に空間が
発生してから製氷完了とすることができ、離氷をより確
実に行うことができる。また、温度変化検知手段により
水から氷へ変化する変態点及び低沸点物質の気体から液
体への変態点を検知するので、氷生成後、低沸点物質の
液化が完了してから製氷完了とすることができ、低沸点
物質の沸点に依存した製氷工程を設定できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明における製氷皿
によれば、摩擦係数が小さく圧力変化に対し容易に変形
可能な材質により形成された内枠部と、変形しにくい材
質で形成された外枠部と、内枠部と外枠部との間に形成
され内部に低沸点物質が充填された低沸点物質充填部と
からなるので、低沸点物質の気液変化に伴う体積変化を
利用して製氷皿から容易に離氷を行うことができる効果
が得られる。
【0028】また、内枠部を給水による温度上昇で低沸
点物質が気化可能な熱伝導性物質とすると共に低沸点物
質を−5〜−20℃の沸点を有し製氷完了前に液化する
気液変化が可逆性の物質としたので、製氷皿と氷との間
に空間を確実に発生させることができ、離氷がスムーズ
に行えるという効果が得られる。また、低沸点物質の膨
張及び縮小に伴う内枠部の変形度合いを不均一に形成し
たので、内枠部のどの面にも氷との間に確実に空間部を
発生させることができ、氷が製氷皿に張り付いてしまう
ことを防止できるという効果が得られる。
【0029】また、上記製氷皿を利用したこの発明にお
ける自動製氷装置によれば、製氷皿を回転可能に支持す
る支持部と、製氷皿にて製氷が完了したことを検知する
製氷検知手段と、この検知結果に基づいて製氷皿を回転
させ離氷させる回転駆動手段とを備えたので、回転駆動
部の駆動力を大きくする必要がなく、回転駆動部の小型
化や省電力化が図れるうえ、製氷皿に無理なねじり力が
かからないので、製氷皿の破損が防止できるという効果
が得られる。
【0030】また、製氷検知手段として、製氷皿外枠部
に配設され低沸点物質の体積変化による製氷皿外枠部の
変形を検知する体積変化検知手段を備えたので、低沸点
物質が液化し氷と内枠部との間に空間が発生してから製
氷完了とすることができ、離氷をより確実に行うことが
できるという効果が得られる。また、製氷検知手段とし
て、製氷皿に配設され水から氷へ変化する変態点及び低
沸点物質の気体から液体への変態点を検知する温度変化
検知手段を備えたので、氷生成後、低沸点物質の液化が
完了してから製氷完了とすることができ、低沸点物質の
沸点に依存した製氷工程を設定できるという効果が得ら
れる。
【0031】また、製氷皿に配設され強制的に離氷させ
る離氷強制手段と、製氷皿から離氷した氷を貯める貯氷
箱と、この貯氷箱の下部に設けられ貯氷箱の重量変化を
検知する離氷完了検知手段と、この離氷完了検知手段が
検知した結果、離氷した氷の重量が予め設定された重量
値に満たない場合、離氷強制手段を作動させる強制離氷
制御手段とを備えたので、離氷が完全に行われなかった
場合でも離氷を完全に行うことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1、2による製氷皿を示す縦
断側面図である。
【図2】この発明の実施例1、2による給水時の製氷皿
を示す縦断側面図である。
【図3】この発明の実施例1、2による氷生成時の製氷
皿を示す縦断側面図である。
【図4】この発明の実施例2による自動製氷装置の回転
機構を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施例2による自動製氷装置を示す
縦断側面図である。
【図6】従来の自動製氷装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 製氷皿本体 2 製氷皿外枠部 3 製氷皿内枠部 4 低沸点物質充填部 5 温度変化検知手段 6 体積変化検知手段 7 加熱手段 9 低沸点物質 11 支持軸 12 回転駆動部 17 重量変化検知部 18 制御部 S 空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦係数が小さく圧力変化に対し容易に
    変形可能な材質により形成された内枠部と、変形しにく
    い材質で形成された外枠部と、前記内枠部と前記外枠部
    との間に形成され内部に低沸点物質が充填された低沸点
    物質充填部とからなることを特徴とする製氷皿。
  2. 【請求項2】 前記内枠部を給水による温度上昇で前記
    低沸点物質が気化可能な熱伝導性物質とすると共に低沸
    点物質を−5〜−20℃の沸点を有し製氷完了前に液化
    する気液変化が可逆性の物質としたことを特徴とする請
    求項1記載の製氷皿。
  3. 【請求項3】 前記低沸点物質の膨張及び縮小に伴う前
    記内枠部の変形度合いを不均一に形成したことを特徴と
    する請求項1又は2記載の製氷皿。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の製氷皿を備え、この製氷
    皿を回転可能に支持する支持部と、前記製氷皿にて製氷
    が完了したことを検知する製氷検知手段と、この検知結
    果に基づいて前記製氷皿を回転させ離氷させる回転駆動
    手段とを備えたことを特徴とする自動製氷装置。
  5. 【請求項5】 前記製氷検知手段として、前記製氷皿外
    枠部に配設され低沸点物質の体積変化による該製氷皿外
    枠部の変形を検知する体積変化検知手段を備えたことを
    特徴とする請求項4記載の自動製氷装置。
  6. 【請求項6】 前記製氷検知手段として、前記製氷皿に
    配設され水から氷へ変化する変態点及び前記低沸点物質
    の気体から液体への変態点を検知する温度変化検知手段
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の自動製氷装
    置。
  7. 【請求項7】 前記製氷皿に配設され強制的に離氷させ
    る離氷強制手段と、前記製氷皿から離氷した氷を貯める
    貯氷箱と、この貯氷箱の下部に設けられ前記貯氷箱の重
    量変化を検知する離氷完了検知手段と、この離氷完了検
    知手段が検知した結果、離氷した氷の重量が予め設定さ
    れた重量値に満たない場合、前記離氷強制手段を作動さ
    せる強制離氷制御手段とを備えたことを特徴とする請求
    項4記載の自動製氷装置。
JP6098612A 1994-05-12 1994-05-12 製氷皿及び自動製氷装置 Pending JPH07305931A (ja)

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Cited By (5)

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