JPH073058Y2 - 無給油ころがりベアリング - Google Patents

無給油ころがりベアリング

Info

Publication number
JPH073058Y2
JPH073058Y2 JP1987138293U JP13829387U JPH073058Y2 JP H073058 Y2 JPH073058 Y2 JP H073058Y2 JP 1987138293 U JP1987138293 U JP 1987138293U JP 13829387 U JP13829387 U JP 13829387U JP H073058 Y2 JPH073058 Y2 JP H073058Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
rolling
rolling bearing
inner ring
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987138293U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6443223U (ja
Inventor
弥吉郎 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kogyo Co Ltd filed Critical Taiyo Kogyo Co Ltd
Priority to JP1987138293U priority Critical patent/JPH073058Y2/ja
Publication of JPS6443223U publication Critical patent/JPS6443223U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH073058Y2 publication Critical patent/JPH073058Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、潤滑油を必要としない無給油ころがりベアリ
ングに関するものである。
従来の技術 従来のベアリングは、軸との接触面に油、又はグリス等
の液体潤滑剤、又はグラファイト等の固体潤滑剤を使用
して摩擦抵抗を減少させていた。
また、転動溝および転動体の少なくとも一方がセラミッ
クスにより構成された軸受であって、該セラミックス製
転動溝または/およびセラミックス転動体の表面は金属
膜に被覆されてなると共に、該金属膜は高エネルギーイ
オン照射によりセラミックスと融合してなるセラミック
ス製ころがり軸受が特開昭61−215813号に開示されてい
る。
このものは、セラミックス製転動溝および転動体の一
方、又は両表面に金属膜を形成し、該金属膜の表面から
高エネルギーイオンを照射することにより、金属膜をセ
ラミックスに接着すると共に、セラミックスの強度を増
大し、転動溝、転動体の耐疲労寿命を長くしたものであ
る。
これとは別に、硼化ジルコニウムよりなるセラミック自
体の性質として、耐食性、耐摩擦性に優れ、かつ融点が
高く耐熱性に優れる上に熱伝導率が大きい点が特開昭62
−54016号に記載されている。
さらに、ころがり軸受のころ端面に働く応力集中を避け
るために、外輪の外周に凹溝を設けた可撓ころ軸受は
「周知・慣用技術集(ころがり軸受)」(昭和58年12月
27日 特許庁)の第149頁として周知である。
考案が解決すべき課題 しかしながら、このような従来のベアリングは、軸を高
速回転させると、潤滑剤が追従せず、そのため摩擦熱が
発生して使用中に焼損を起こすことが多かった。
本考案の目的は、軸を高速回転するものに使用すると共
に、液体潤滑剤や固体潤滑剤を使用せずに軸を挿入した
内輪と外輪との間の接触抵抗や電気抵抗を減少させるこ
とができると共に、摩擦熱による膨張を吸収するベアリ
ングを提供することにある。
課題を解決するための手段 本考案のころがり無給油ベアリングは、上記課題を解決
するために、外輪の外周に凹溝を有するころがりベアリ
ングにおいて、前記外輪と内輪との間に前記外輪と内輪
との摩擦によって表面が溶融する硼化ジルコニウムセラ
ミックス製の転動体を設けたことを特徴とする構造を有
するものである。
作用 軸が高速回転するに従い、外輪と内輪のと間で硼化ジル
コニウムセラミックス製の転動体が摩擦され、これによ
り発生する摩擦熱によって、転動体の表面、即ち、硼化
ジルコニウムセラミックスが溶融し、外輪の内周面及び
内輪の外周面にガラス質状の被膜が形成され、内輪と外
輪との間の摩擦抵抗及び及び電気抵抗が減少する。
外輪に形成した凹溝が、摩擦熱、外気温度によって生じ
た膨張による歪みを吸収する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図において、1はころがりベアリングであって、こ
ろがりベアリング1は、外輪2と、内輪3と、外輪2と
内輪3の間に設けられた転動体4と有する。転動体4は
硼化ジルコニウム(Z1B2)セラミックス製であり、内輪
3の外周面に等間隔に形成された凹部7内に嵌入されて
いる。なお、転動体4は第2図に示すように、中心軸が
ベアリング1の軸方向に平行な円柱体であってもよい
し、あるいは球体であってもよい。
また、外輪の外周面5には、断面V字形の凹溝6が円周
方向に形成されている。
ころがりベアリング1の内輪3に挿入した軸を高速回転
させると、外輪2と内輪3のと間で硼化ジルコニウムセ
ラミックス製の転動体4が摩擦され、これにより発生す
る摩擦熱によって、硼化ジルコニウムセラミックス製の
転動体4の表面が溶融され、転動体4の表面、外輪2の
内周面及び内輪3の外周面にガラス質状のうすい被膜が
形成される。このガラス質状の被膜によって、内輪3と
外輪2との間の摩擦抵抗及び及び電気抵抗が減少する。
外輪2に形成した凹溝6が、摩擦熱、外気温度によって
生じた膨張による歪みを吸収する。
考案の効果 本考案の無給油ころがりベアリングは、軸が高速回転す
るに従い、外輪と内輪のと間で硼化ジルコニウムセラミ
ックス製の転動体が摩擦され、これにより発生する摩擦
熱によって、硼化ジルコニウムセラミックス製の転動体
の表面が溶融され、転動体の表面、外輪の内周面及び内
輪の外周面にガラス質状の被膜が形成され、このガラス
質状の被膜により内輪と外輪との間の摩擦抵抗及び電気
抵抗を減少させることができ、これにより格別の潤滑油
を使用する必要がなく、軸を高速回転させても焼損を起
こすことがない。
また、外輪に設けた凹溝が、摩擦熱または外気温度によ
って膨張した時に、そのエネルギーを吸収する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の無給油ベアリングの横断面図、第2
図は、同上の縦断面図である。 1…ころがりベアリング、2…外輪、3…内輪、4…転
動体、5…外周面、6…凹溝、7…凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪の外周に凹溝を有するころがりベアリ
    ングにおいて、前記外輪と内輪との間に前記外輪と内輪
    との摩擦によって表面が溶融する硼化ジルコニウムセラ
    ミックス製の転動体を設けたことを特徴とする無給油こ
    ろがりベアリング。
JP1987138293U 1987-09-11 1987-09-11 無給油ころがりベアリング Expired - Lifetime JPH073058Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987138293U JPH073058Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 無給油ころがりベアリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987138293U JPH073058Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 無給油ころがりベアリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6443223U JPS6443223U (ja) 1989-03-15
JPH073058Y2 true JPH073058Y2 (ja) 1995-01-30

Family

ID=31400498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987138293U Expired - Lifetime JPH073058Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 無給油ころがりベアリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH073058Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61215813A (ja) * 1985-03-18 1986-09-25 Toyota Central Res & Dev Lab Inc セラミツクス製ころがり軸受
JPS6254016A (ja) * 1985-08-31 1987-03-09 Nippon Steel Corp 熱処理炉用ロ−ル

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「周知慣用技術集(ころがり軸受)」(昭58−12−27)特許庁P.149

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6443223U (ja) 1989-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5518699B2 (ja) 転がり軸受用の又は滑り軸受用の軸受部品
JPS61266827A (ja) ケ−ジアンドロ−ラ
JPH073058Y2 (ja) 無給油ころがりベアリング
JP2997825B2 (ja) ラジアルころ軸受
JP3637632B2 (ja) 電動機
JPH10252728A (ja) リップ付スラスト軌道輪のための軸方向向き回転防止機構
JP2627885B2 (ja) 転がり軸受
JPS63106423A (ja) 転がり軸受
JP3960672B2 (ja) 固体潤滑剤埋込み型摺動部材
JPH0823372B2 (ja) 無給油ベアリング
JPH0615132Y2 (ja) 溶融金属めっき槽用セラミックス製ラジアル型総玉軸受装置
JPH075201Y2 (ja) タ−ビン軸構造
JP2000055055A5 (ja)
JPS6325373Y2 (ja)
CN217029638U (zh) 一种耐高温高强度深沟球轴承
JPH02126704U (ja)
CN211501313U (zh) 一种碳碳复合材料传动轴承
JPH0145081Y2 (ja)
JP4040851B2 (ja) 定着ローラ支持用転がり軸受
JPH0469406A (ja) ボールベアリング
JPS6145623U (ja) 回転体
JPH0332830Y2 (ja)
JPS61175313A (ja) 間座付ころがり軸受
JPH0627761Y2 (ja) セラミックタ−ビンロ−タと金属軸との結合軸構造
JPH0740737Y2 (ja) 転がり軸受