JPH07305416A - トラス構造体およびトラス構造体用フレーム部材 - Google Patents

トラス構造体およびトラス構造体用フレーム部材

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JPH07305416A
JPH07305416A JP12208994A JP12208994A JPH07305416A JP H07305416 A JPH07305416 A JP H07305416A JP 12208994 A JP12208994 A JP 12208994A JP 12208994 A JP12208994 A JP 12208994A JP H07305416 A JPH07305416 A JP H07305416A
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JP
Japan
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frame member
hollow
truss structure
hollow portions
frame
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JP12208994A
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English (en)
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Shigeru Kawamura
繁 河村
Hideo Matsumoto
秀夫 松本
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム部材の強度剛性を増大させることに
より、部材数、作業工数および製造コストの削減を図る
と共に、従来ダブルレイヤー構造で構築されていたシン
グルカーバチュアーの構造体をシングルレイヤー構造に
よって構築し得るようにする。 【構成】 互いに平行な2つの中空部21A,21B
と、これら両中空部21A,21Bを連結する平板状の
連結部22とでフレーム部材20を構成し、各中空部2
1A,21Bの端部を偏平状に押し潰してハブ3との接
続端部23とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラス構造体およびト
ラス構造体用フレーム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】組立式のトラス構造体として、端部を偏
平、凹凸加工したパイプ等からなるフレーム部材をハブ
と称する接続部材によって接続することにより構築され
るものが知られている。このトラス構造物にあっては、
組立において溶接作業等を必要とせず高い継手効率が得
られ、ドーム状のダブルカーバチャー構造物はもとより
バレルウオールト型のシングルカーバチャー構造物や平
面状の構造物等、任意の立体曲面構造を構築することが
できる、スマートで高い採光性を発揮する、組立作業が
簡単、広い無柱空間が得られるなどの優れた特徴を有し
ている(特開平3−247831号公報)ことから、球
技場、コンサートホール、温室、博覧会の展示場などに
広く利用されている。そして、この種のトラス構造体の
外面には用途に応じてガラス、パネル、板部材等の外被
材が取り付けられる(実開平2−98121号公報
等)。
【0003】図13(A),(B)はこのような組立式
立体トラス構造体の一例を示すドーム型構造体の平面図
および正面図、図14はトラス格点を形成するジョイン
ト部の分解斜視図、図15(A),(B)は構造部材で
あるフレーム部材の正面図および平面図である。これら
の図において、1はドーム状のトラス構造体で、多数の
フレーム部材2と、フレーム部材2を接続するハブ3と
で構成されている。フレーム部材2は、通常アルミニウ
ム合金等の中空パイプからなり、両端をプレス加工等に
より押し潰して偏平状とし、さらにその両面先端部にデ
ィンプルと称する凹凸4をつける成形を行い、その部分
を接続端部5としている。ハブ3は、通常アルミニウム
合金製の押出型材によって円筒体に形成され、中心に貫
通形成されたボルト挿通孔6と、外周面に放射状に形成
され溝内壁面に凹凸7を有する複数個の嵌合溝8を備
え、この嵌合溝8に前記フレーム部材2の接続端部5が
ハブ3の軸線方向から嵌合されることによりフレーム部
材2を互いに接続し、トラス格点を形成している。ボル
ト挿通孔6にはボルト9が挿通され、その上下突出端部
にワッシャ10およびリング11が嵌装され、ナット1
2の締結によってリング11をハブ3の上下面にそれぞ
れ押し付けることで、接続端部5が嵌合溝8から抜ける
のを防止している。そして、このトラス格点を順次連結
して組立式のトラス構造体1を構築する。
【0004】このようなトラス構造体の組立工法におい
て、任意の立体曲面構造を構築する場合、つまり、曲線
を弦によって近似的に表現するために、フレーム部材2
の接続端部5はフレーム部材2の軸線に対してある角度
をもって切断されており、この角度をコイン角α(図1
5)と呼んでいる。トラス工法は、このコイン角αを設
計計算により決めることにより、任意の3次元曲面を三
角形あるいは四角形のメッシュパターンにより構成する
ことができる設計自由度の高い工法である。
【0005】フレーム部材2を連結するハブ3は、その
中心軸線が面に直交するよう配置される。ドーム形状が
球状の場合は、ハブ3の中心軸線は球体の中心点に向か
っている。フレーム部材2の接続端部5は、構造体の面
外方向(トラス面と直交する方向)に強軸、面内方向
(トラス面に沿った方向でフレーム部材と直交する方
向)に弱軸を有するようにハブ3に接続される。ハブ3
の外周面に放射状に形成され前記接続端部5が嵌合され
る嵌合溝8は、立体曲面構造の各接続点において理論的
に求められる放射角度を有することはなく、最大公約数
として、例えば60°ごとに設けられる。また、嵌合溝
8のハブ軸線に対する角度は設けない(法線に平行)の
が普通である。立体曲面を形成するための調整は、全て
フレーム部材2の接続端部5をフレーム部材2の軸線に
対して所要角度傾斜させることで図っており、この角度
をベンド角βと呼んでいる。コイン角αとベンド角βは
曲面形状、メッシュパターンおよび構造部材の長さの関
数として計算される。但し、その計算は組み上がった状
態における曲面形状に基づくものである。
【0006】したがって、この種のトラス構造体は、フ
レーム両端にピン接合部を有する一般的なトラス構造体
ではなく、半剛接トラス構造である。この構造特性によ
り、ダブルカーバチュアー(ドーム形状)の構造体の場
合、かなり大きなものまでシングルレイヤー構造が可能
となっている。
【0007】一方、シングルカーバチュアー(バレルボ
ールド型)や平面状の構造体の場合は、シェルとしての
構造特性を利用することができないため、シングルレイ
ヤー構造を採用するとすると、剛性を確保するためにか
なり直径の大きいフレーム部材を必要とする。このよう
な仕様に対して、通常は、ダブルレイヤー構造が採用さ
れている。このダブルレイヤー構造は、下側フレーム部
材と上側フレーム部材とで上下2つのトラス面を形成
し、上,下側フレーム部材間を斜め材で連結した構造と
することにより、所定の強度剛性を確保している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した通り、従来の
組立式トラス構造体、特にダブルレイヤー構造のトラス
構造体は、所定の強度剛性を確保するため、下側フレー
ム部材と上側フレーム部材とで上下2つのトラス面を形
成し、上,下側フレーム部材間を斜め材で連結している
ので、シングルレイヤー構造に比べて、略3倍の部材数
を必要とする。そのため、部品点数が多く組立作業に長
時間を要し、製造コストが高くつくという問題があっ
た。
【0009】本発明は上記したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、フレー
ム部材を特殊形状として強度剛性を増大させることによ
り、部材数、作業工数および製造コストの削減を図ると
共に、従来ダブルレイヤー構造で構築されていたシング
ルカーバチュアーの構造体や平面状構造体をシングルレ
イヤー構造によって構築し得るようにしたトラス構造体
およびトラス構造体用フレーム部材を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、外周面に放射状に形成され
た複数個の嵌合溝にフレーム部材の接続端部を嵌合させ
ることにより構成するトラス構造物のフレームであっ
て、複数個の中空部と、これら中空部を連結する連結部
とからなり、各中空部の端部が偏平な接続端部を形成す
ることを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、前記中空部の内部が仕切壁によっ
て複数個の室に画成されていることを特徴とする。請求
項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明におい
て、1つの中空部の外周には外被材支持部を兼ねる補強
部が設けられていることを特徴とする。 請求項4記載
の発明は、請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の
発明において、中空部を連結する連結部が補強板を一体
に備えていることを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の発明に
おいて、中空部を連結する連結部に開口部が形成されて
いることを特徴とする。請求項6記載の発明は、両端が
偏平な接続端部を形成するフレーム部材の前記接続端部
が嵌合される複数個の嵌合溝が放射状に形成されたハブ
によって前記フレーム部材を順次連結して構築するトラ
ス構造体において、前記フレーム部材は、複数個の中空
部と、これら中空部を連結する連結部とからなり、各中
空部の端部が偏平な接続端部を形成することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1〜5に記載の発明において、フレーム
部材は複数個の中空部と、これら中空部を連結する連結
部とで構成されることで、大きな強度剛性を有し、使用
されるフレーム部材の数を削減する。また、同じ強度で
あれば中空部の断面積を減少させる。請求項2に記載の
中空部を仕切る仕切壁は中空部の強度剛性を増大させ、
フレームの強度剛性も増大させる。請求項3に記載の外
被材支持部は別部材からなる外被材支持部材の取り付け
を不要にする。請求項4に記載の補強部材は、連結板を
補強し、フレーム自体の強度も増大する。請求項5に記
載の開口部はフレーム部材の重量を軽減すると共に、採
光性を向上させる。請求項6記載のトラス構造体は、複
数個の中空部と、これら中空部を連結する連結部とから
なるフレーム部材によって構築されることで、フレーム
部材の強度剛性が大きく、シングルカーバチュアーの構
造体や平板状構造体であってもシングルレイヤー構造に
よる構築を可能にする。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るフレーム部材の第
1実施例を示す要部正面図、図2は図1のII−II線
断面図、図3はハブによってフレーム部材を連結した状
態を示す要部正面図である。これらの図において、本実
施例は所要間隔を隔てて互いに平行な2つの中空部21
A,21Bと、これら両中空部21A,21Bを連結す
る平板状の連結部22とでフレーム部材20を構成し、
各中空部21A,21Bの端部を偏平状に押し潰してハ
ブ3との接続端部23としたものである。中空部21
A,21Bとしては断面円形のものに限らず、適宜な断
面形状、例えば方形(矩形)、楕円形等であってもよ
い。接続端部23は、図15に示した所定のコイン角
(α)とベンド角(β)を有し、先端部にはディンプル
と称する凹凸7が形成されている。このようなフレーム
部材20の製作に際しては、アルミニウム合金等の軽金
属の押出加工によってフレーム素材を製作し、これを所
定の長さに切断した後、ハブ3を避けるため連結部22
の端部を切断除去し、端部を偏平状に押し潰して接続端
部23を形成することで簡単に製作することができる。
【0013】かくしてこのような構成からなるフレーム
部材20においては、図13,図14に示した中空パイ
プからなる従来のフレーム部材2に比べて断面二次モー
メントが大きいため、強度剛性が大で、各中空部21
A,21Bの断面積を小さくすることができる。また、
従来はシングルカーバチュアーのトラス構造体を構築す
る場合、ダブルレイヤー構造とする必要があったが、本
発明においてはシングルレイヤー構造による構築が可能
であり、フレーム部材20の部品点数および組立工数を
大幅に削減することができ、工期の短縮およびコスト低
減を実現し得る。なお、ハブ3としては、本実施例の場
合2つ用いて各中空部21A,21Bの接続端部23を
隣接するフレーム部材20の接続端部23に接続した場
合を示したが、これに限らず連続した1つのハブで接続
してもよい。
【0014】図4(a),(b)は従来のフレーム部材
を用いてダブルレイヤー構造の平面トラス構造体を構築
した場合と、本発明によるフレーム部材を用いてシング
ルレイヤー構造の平面トラス構造体を構築した場合とを
比較するための図である。平面トラス構造体としては、
短辺Wの長さが8m、長辺Lの長さが10mとし、等分
布荷重1200N/m2 を加えた場合、最大変位量をス
パン8mの1/200に抑えたとすると、この方向に
1.4×108 mm4 の断面二次モーメントを有する構
造とする。なお、W’は下面材の短辺長さ、L’は下面
材の長辺長さである。 従来のフレーム部材によるダブルレイヤー構造体 通常、このような平面トラス構造は、ダブルレイヤー構
造体で構成される(a)。 フレーム部材サイズ:外径60mm、板厚3mm(A6
063アルミニウム合金製) 断面積:537mm2 、断面二次モーメント:2.2×
105 mm4 フレーム部材長さ:1m,上面フレーム部材と下面フレ
ーム部材との距離800mm フレーム部材本数:640本(上面フレーム部材178
本、下面フレーム部材142本、斜め材320本) ハブ個数:179個 フレーム部材総重量:8,190N ハブ総重量:1,340N 合計重量:9,530N 従来のフレーム部材によりシングルレイヤー構造体を
構築した場合 上記ダブルレイヤー構造体をシングルレイヤー構造で構
成すると、図4(b)に示すような構造となる。 フレーム部材サイズ:外径350mm、板厚9mm 断面積:9,642mm2 、断面二次モーメント:1.
4×108 mm4 フレーム部材標準長さ:2m フレーム部材本数:69本 ハブ個数:30個 フレーム部材総重量:39,460N(Al) ハブ総重量:13,730N(Al) 合計重量:53,190N 本発明によるフレーム部材を用いた場合のシングル
レイヤー構造体 フレーム部材の配置は図4(b)と同一とする。 フレーム部材の断面形状:図2の眼鏡型形状において、
全高450mm 両端の中空部(21A,21B)を、外径150mm,
板厚6mm、連結部22の厚さを6mmとする。 断面積:5,328mm2 、断面二次モーメント:1.
4×108 mm4 フレーム部材標準長さ:2m フレーム部材本数:69本 ハブ個数:60個 フレーム部材総重量:25,900N(Al) ハブ総重量:5,760N(Al) 合計重量:31,660N
【0015】上記の計算から明らかなように、のダブ
ルレイヤー構造体は、全体バランス上から上面と下面間
の距離をあまり大きくすることができず、また軽量では
あるが、アルミ材はヤング率が鋼の約1/3であるた
め、圧縮許容応力の点から部材長さを大きくすることが
できず、必然的に部材本数が多くなる。そのため、フレ
ーム部材の接続端部の加工費の割合が大きい場合には、
コスト競争力が失われる。一方、この構造体を単純に大
径のフレーム部材によってシングルレイヤー構造とした
場合()には、フレーム部材の大径化に伴いフレーム
部材の板厚が増加し、ハブも直径が大きくなる(ハブの
サイズはフレーム部材の板厚に比例する)。実際問題と
して、板厚9mm用のハブの製造は、最大規模の押出機
を使用しても難しい。上記の計算においても、の場
合、全体重量に占めるハブ重量の割合は突出している。
これらの問題点を考慮して発明された本発明によるフレ
ーム部材20を使用したの構造体の場合は、部材総数
と総重量が程よくバランスしている。ジョイント部材で
あるハブのサイズは、図2に示す眼鏡型形材の両端に設
けられた中空部21A,21Bの板厚によって決定され
る。部材全体としては、大きな断面二次モーメントを保
有しているが、ハブは製造可能なサイズに納めることが
できる。
【0016】図5は本発明の第2実施例を示すフレーム
部材の断面図である。この実施例は所要間隔を隔てて平
行に対向する一対の中空部21A,21Bと、これら両
中空部21A,21Bを連結する平板状の連結部22
と、各中空部21A,21Bの内部を上下2つの室に仕
切る仕切壁31とでフレーム部材30を構成したもので
ある。仕切壁31は、中空部21A,21Bの中心を通
り連結部22と直交するよう形成されている。その他の
構成は上記第1実施例と同様である。
【0017】このような構成からなるフレーム部材30
においては、中空部21A,21Bの内部が仕切壁31
によって仕切られているので、中空部21A,21Bの
強度剛性を上記第1実施例より一層増大させることがで
きる。仕切壁31としては1つに限らず複数個であって
もよい。なお、接続端部の加工の際にはその加工を容易
にするため第1実施例において連結部22を切削したと
同様、仕切壁31の端部側を中空部21A,21Bの押
し潰し加工に支障のないよう切削しておく。
【0018】図6は本発明の第3実施例を示すフレーム
部材の断面図である。この実施例は所要間隔を隔てて平
行に対向する一対の中空部21A,21Bと、これら両
中空部21A,21Bを連結する平板状の連結部22
と、一方の中空部21Aにトラス構造体の外表面を覆う
外被材を取り付けるために設けられた外被材支持部41
とでフレーム部材40を構成したものである。外被材支
持部41は、T字型で、前記中空部21Aの外周面で前
記連結部22とは反対側に設けられている。このような
外被材支持部41は、フレーム部材40の押出成形時に
同時に形成される。なお、外被材支持部41の端部は、
中空部21A,21Bの端部の押し潰し加工時に切断除
去される。
【0019】このような構成からなるフレーム部材40
においては、外被材支持部41を一体に有しているの
で、別部材からなる支持部材を後付けする必要がなく、
組立作業が簡単かつ容易である。また、フレーム部材4
0の曲げ剛性も増大する。
【0020】図7は本発明の第4実施例を示すフレーム
部材の断面図である。この実施例は所要間隔を隔てて平
行に配列された3つの中空部21A,21B,21C
と、これら中空部間を連結する2つの連結部22A,2
2Bとでフレーム部材50を構成したものである。上下
の中空部21A,21Cは同一の大きさで、中央の中空
部21Bより大きく形成されている。
【0021】このような構成からなるフレーム部材50
においては2つの中空部を備えたフレーム部材に比べ
て、一層強度を増大させることができる。
【0022】図8は本発明の第5実施例を示すフレーム
部材の断面図である。この実施例は上記第4実施例の変
形例を示すもので、同心円上に三角形を形成するよう等
間隔をおいて配置された3つの中空部21A,21B,
21Cと、これら中空部を連結する3つの連結部22
A,22B,22Cとでフレーム部材60を構成したも
のである。3つの連結部21A,21B,22Cは全て
同一の大きさを有する。
【0023】このような構成においては中空部21A,
21B,21Cと連結部22A,22B,22Cが三角
形を形成するので、面内、面外方向の強度が大きく、上
記した第1〜第4実施例に比べてより大規模なシングル
レイヤー構造の構造体を構築することが可能である。
【0024】図9は本発明の第6実施例を示すフレーム
部材の断面図、図10はハブでフレーム部材を接続した
状態を示す一部破断平面図である。この実施例は2つの
中空部21A,21Bと、これら中空部21A,21B
を連結する平板状の連結部22と、連結部22の両面中
央にこれと直交するよう突設された左右一対の補強板7
1A,71Bとでフレーム部材70を構成し、別部材か
らなる補強フレーム72を隣接するフレーム部材70の
補強板71B,71B間に架設することにより、三角形
メッシュを補強するようにしたものである。
【0025】このような構成においても、補強板71
A,71Bによってフレーム部材70の面内方向強度を
増大させることができると共に、補強フレーム72によ
る補強が容易で、一層トラス構造体の強度を増大させる
ことができる。
【0026】図11は本発明の第7実施例を示す要部正
面図、図12は図11のXII−XII線断面図であ
る。この実施例は2つの中空部21A,21Bと、これ
ら中空部を連結する平板状の連結部22とでフレーム部
材80を構成し、連結部22に複数個の開口部81をフ
レーム部材80の長手方向に並設したものである。開口
部81は、正三角形からなり、交互に向きが反対になる
ように形成されている。これは開口部81間を仕切る仕
切板部82に斜め材としての機能をもたせ、断面係数を
減少させることなく重量を減ずるためのものである。
【0027】このような構成においては、開口部81の
存在によってフレーム部材80自体の重量を軽減するこ
とができると共に、トラス構造体の採光性を向上させる
ことができる利点を有する。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るトラス構
造体およびトラス構造体用フレーム部材においては、複
数個の中空部と、これら中空部を連結する連結部とでフ
レーム部材を構成したので、従来のパイプからなるフレ
ーム部材に比べてフレーム部材自体の強度剛性を増大さ
せることができる。したがって、従来はダブルレイヤー
構造とされていたシングルカーベチャーの構造体をシン
グルレイヤー構造で構築することが可能であり、ダブル
バーバチャー構造にあってもまた部材点数、組立工数の
大幅な削減、工期の短縮およびコスト低減を図ることが
できる。また、中空部を仕切壁によって仕切ったフレー
ム部材、連結部に補強板を備えたフレーム部材において
は、フレーム部材の強度をより一層増大させることがで
きる。また、中空部に外被材支持部を設けたフレーム部
材においては、別部材からなる外被材支持部材を取り付
ける必要がなく、組立作業が簡単かつ容易である。ま
た、連結部に開口部を設けたフレーム部材においては、
フレーム部材の軽量化を可能にすると共に、トラス構造
体の採光性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフレーム部材の第1実施例を示
す要部正面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 フレーム部材をハブによって接続した状態を
示す要部正面図である。
【図4】 (a),(b)は従来のトラス構造と本発明
によるフレーム部材を用いたトラス構造とを比較するた
めの図である。
【図5】 本発明の第2実施例を示すフレーム部材の断
面図である。
【図6】 本発明の第3実施例を示すフレーム部材の断
面図である。
【図7】 本発明の第4実施例を示すフレーム部材の断
面図である。
【図8】 本発明の第5実施例を示すフレーム部材の断
面図である。
【図9】 本発明の第6実施例を示すフレーム部材の断
面図である。
【図10】 フレーム部材をハブによって接続した状態
を示す一部破断平面図である。
【図11】 本発明の第7実施例を示すフレーム部材の
要部正面図である。
【図12】 図11のXI−XI線断面図である。
【図13】 (A),(B)は組立式トラス構造体の一
例を示すドーム型構造体の平面図および正面図である。
【図14】 トラス格点を形成するジョイント部の分解
斜視図である。
【図15】 (A),(B)はフレーム部材の正面図お
よび平面図である。
【符号の説明】
1…ドーム型トラス構造体、2…フレーム部材、3…ハ
ブ、5…接続端部、8…嵌合溝、8a…溝底面、9…ボ
ルト、10…ワッシャ、20…フレーム部材、21A,
21B,21C…中空部、22…連結部、23…接続端
部、31…仕切壁、41…外被材支持部、71A,71
B…補強板、81…開口部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に放射状に形成された複数個の嵌
    合溝にフレーム部材の接続端部を嵌合させることにより
    構成するトラス構造物のフレームであって、複数個の中
    空部と、これら中空部を連結する連結部とからなり、各
    中空部の端部が偏平な接続端部を形成することを特徴と
    するトラス構造体用フレーム部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトラス構造体用フレーム
    部材において、 前記中空部の内部が仕切壁によって複数個の室に画成さ
    れていることを特徴とするトラス構造体用フレーム部
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のトラス構造体用フ
    レーム部材において、 1つの中空部の外周には外被材支持部が設けられている
    ことを特徴とするトラス構造体用フレーム部材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記
    載のトラス構造体用フレーム部材において、中空部を連
    結する連結部が補強板を一体に備えていることを特徴と
    するトラス構造体用フレーム部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記
    載のトラス構造体用フレーム部材において、中空部を連
    結する連結部に開口部が形成されていることを特徴とす
    るトラス構造体用フレーム部材。
  6. 【請求項6】 両端が偏平な接続端部を形成するフレー
    ム部材の前記接続端部が嵌合される複数個の嵌合溝が放
    射状に形成されたハブによって前記フレーム部材を順次
    連結して構築するトラス構造体において、 前記フレーム部材は、複数個の中空部と、これら中空部
    を連結する連結部とからなり、各中空部の端部が偏平な
    接続端部を形成することを特徴とするトラス構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002251142A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Nakagawa Chem:Kk 組立て式広告装置
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