JPH0730532B2 - 地下貯水槽の形成方法 - Google Patents

地下貯水槽の形成方法

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JPH0730532B2
JPH0730532B2 JP60225638A JP22563885A JPH0730532B2 JP H0730532 B2 JPH0730532 B2 JP H0730532B2 JP 60225638 A JP60225638 A JP 60225638A JP 22563885 A JP22563885 A JP 22563885A JP H0730532 B2 JPH0730532 B2 JP H0730532B2
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JP
Japan
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water
aquifer
impermeable layer
mudstone
underground
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JP60225638A
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JPS6286205A (ja
Inventor
邦雄 塩坂
Original Assignee
株式会社環境アセスメントセンター
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、地下貯水槽の形成方法に係り、特に、水資源
の乏しい土地(例えば、地下に帯水層がない土地、地下
に自然の帯水層があっても該帯水層を仕切るのが地質構
造上困難な場所)に有効な地下貯水槽の形成方法に関す
る。
(従来の技術) 従来の地下貯水槽の形成方法においては、地表から風化
岩盤にモルタル杭を互いに連接させてなる連続地中壁を
複数列造成した後、該モルタル杭を貫通して風化岩盤層
に多数のボーリング孔を穿設し、該ボーリング孔を介し
て薬液注入により不透水層を形成している(特公昭56-4
4976号公報参照)。
又、難透水層または不透水層の表面側に設けた多数の枝
状条溝により流出する降雨水を平面的に集めて透水溝に
導き、その透水溝を難透水層または不透水層を貫通して
透水層に達するように形成しているものがある(特開昭
60-184111号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、いずれのものも、地下に自然の帯水層が
存在している場合において、自然の帯水層に如何にして
効率良く貯水するかが開示されているにすぎず、地下に
自然の帯水層が存しない場所、又は、地下に自然の帯水
層があっても該帯水層を仕切るのが地質構造上困難な場
所等において、地下へ水を貯留する有効な手立てがない
という問題点があった。
本発明は、地下に自然の帯水層がない土地に砂利等の帯
水材を人工的に層積して人工の帯水層を形成する地下貯
水槽の形成方法を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の地下貯水槽の形成
方法は、泥岩、コンクリート等で形成された不透水層で
形成された凹所と、この凹所に砂利等の帯水材を人工的
に層積して人工の帯水層を形成し、この人工の帯水層の
上面には表部不透水層を人工的に層積すると共に該表部
不透水層より前記帯水層へ通じ、前記帯水層へ水を導く
給水手段を形成し、更に、前記帯水層の水を外部へ取水
する取水手段を設けたものである。
又、泥岩、コンクリート等で形成された不透水層で形成
された凹所は、断面略L形の泥岩等の底部不透水層と、
この断面略L形の底部不透水層の立設する壁と対向する
側に設けられたコンクリート製の遮水壁とで構成された
ものである。
又、泥岩、コンクリート等で形成された不透水層で形成
された凹所は、底部が泥岩等の底部不透水層と、該底部
より立設したコンクリート製の遮水壁とで構成されたも
のである。
(実施例) 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第1図及
び第2図において、Xは、泥岩、コンクリート等で形成
された不透水層で形成された凹所で、凹所Xは、断面略
L形の泥岩等の底部不透水層1と、この断面略L形の底
部不透水層1の立設する壁1aと対向する側に設けられた
コンクリート製の遮水壁7とで構成されている。
底部不透水層1は、工場2等を設置する敷地内の凹地の
底に形成した泥岩からなる底部不透水層で、下部への水
の浸透を防止する。
この底部不透水層1の上面つまり凹所Xに帯水材(例え
ば、砂、砂礫、割石等)4を人工的に層積して多くの空
隙5を有する人工の帯水層6を形成し、効果的な含水を
可能とする。
7は、人工の帯水層6の上部より底部不透水層1に亘っ
て設けたコンクリート製の遮水壁で、底部不透水層1の
開口部に施工し、浸透した人工の帯水層6の水の流出を
防止し、且つ敷地の地下に底部不透水層1、人工の帯水
層6及び遮水壁7からなる水の貯留部Aを形成する。
8は、人工の帯水層6の上面に人工的に層積した表部不
透水層で、不透水シート9と、腐食土10とよりなり、表
層より浸透する雨水の人工の帯水層6への流れを阻止
し、該浸透に起因する人工の帯水層6の腐食土10による
目詰まりを防止し、人工の帯水層6の常時確実な保水を
得、貯水能力の低下を防ぐことができる。
11は、表部不透水層8より人工の帯水層6へ通じ、帯水
層6へ水を導く給水手段で、埋設した縦長の井戸により
構成し、上端の開口部を地表12における道路13の側溝
へ、下端の開口部を人工の帯水層6へ開口したものと、
上端を工場の雨樋か、雨水の排水桝へ、下端を帯水層6
へ開口したものを示し、降雨時側壁や雨樋からの雨水や
雪解水を表部不透水層8を透過させずに人工の帯水層6
へ給水する。
14は、帯水層6の水を外部へ取水する取水手段で、取水
手段14は、表部不透水層8より人工の帯水層6へ通じる
取水井戸により構成し、人工の帯水層6に溜る涵養水を
吸水装置(図示せず)により取水可能とする。
15は、貯留部Aの横に設けた貯水槽で、貯留部Aの過剰
貯留水を受け入れ、多雨時における洪水の発生を防止す
る。
以上この第1実施例によって形成された地下貯水槽の使
用に際しては、降雨時における雨水とか雪解け水を給水
手段11より人工の帯水層6へ供給して貯留部Aに地下浸
透させ、水を自然涵養して貯水して、この貯留部Aの水
を取水手段14より取り出して工場へ供給するものであ
る。
次に、前述の地下貯水槽と形態の異なる地下貯水槽を第
3図に基づいて説明する。
第3図は、前述の凹所Xと異なる形態の凹所Xを示すも
ので、泥岩、コンクリート等で形成された不透水層の凹
所Xは、底部が泥岩等の底部不透水層1と、該底部より
立設したコンクリート製の遮水壁7とで構成されてい
る。
そして、地下貯水槽は、底部不透水層1と人工の帯水層
6と遮水壁7からなる水の貯留部Aで形成され、該貯留
部Aにおける人工の帯水層6の上面に表部不透水層8を
人工的に層積し、更に、貯留部Aの貯水量をコントロー
ルする水供給センター16を設置して、この水供給センタ
ー16において、地区外工業用水17の受け入れと、水需要
部への計画的な水供給部と、浸透トレンチからなる給水
手段11による人工の帯水層6への水の地下浸透を可能と
したもので、給水手段11は、雨水や他の排水以外必要に
応じ地区外工業用水17と、別貯水槽15の過剰貯留水を使
用する場合があって、これらをコンピュータによって制
御し貯留部Aの貯水量の調整とか、通常時や渇水時にお
ける需要地区への計画的な水の供給並びに貯留部Aへの
計画的な給水を可能として、水需要地区へ常時安定した
水の供給を行なうことができるようにしたものである。
表部不透水層8は、不透水シート9と腐植土10とより構
成したものを示したが、水を透過しないものであればこ
れに限るものではない。
(発明の効果) 本発明の地下貯水槽の形成方法は、泥岩、コンクリート
等で形成された不透水層で形成された凹所と、この凹所
に砂利等の帯水材を人工的に層積して人工の帯水層を形
成し、この人工の帯水層の上面には表部不透水層を人工
的に層積すると共に該表部不透水層より前記帯水層へ通
じ、前記帯水層へ水を導く給水手段を形成し、更に、前
記帯水層の水を外部へ取水する取水手段を設けたもので
あるから、地下に帯水層がない土地であっても、又、地
下に自然の帯水層があっても該帯水層を仕切るのが地質
構造上困難な場所においても水の貯留が可能となり、
又、表層を表部不透水層で人工的に層積するため、蒸発
による損失をも防止することができ、更に、地下に人工
の帯水層を形成しても、地上部を自由に使用することが
でき土地利用上の制約を受けることがない等特有の効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の地下貯水槽の形成方法によって作ら
れた地下貯水槽の概略的な断面図であり、第2図は、第
1図の地下貯水槽の概略的な説明図であり、第3図は、
本発明の地下貯水槽の形成方法によって作られた他の形
態の地下貯水槽の概略的な断面図である。 1……底部不透水層,6……人工の帯水層,8……表部不透
水層,11……給水手段,X……凹所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】泥岩、コンクリート等で形成された不透水
    層で形成された凹所と、この凹所に砂利等の帯水材を人
    工的に層積して人工の帯水層を形成し、この人工の帯水
    層の上面には表部不透水層を人工的に層積すると共に該
    表部不透水層より前記帯水層へ通じ、前記帯水層へ水を
    導く給水手段を形成し、更に、前記帯水層の水を外部へ
    取水する取水手段を設けたことを特徴とする地下貯水槽
    の形成方法。
  2. 【請求項2】泥岩、コンクリート等で形成された不透水
    層で形成された凹所は、断面略L形の泥岩等の底部不透
    水層と、この断面略L形の底部不透水層の立設する壁と
    対向する側に設けられたコンクリート製の遮水壁とで構
    成された特許請求の範囲第1項記載の地下貯水槽の形成
    方法。
  3. 【請求項3】泥岩、コンクリート等で形成された不透水
    層で形成された凹所は、底部が泥岩等の底部不透水層
    と、該底部より立設したコンクリート製の遮水壁とで構
    成された特許請求の範囲第1項記載の地下貯水槽の形成
    方法。
JP60225638A 1985-10-09 1985-10-09 地下貯水槽の形成方法 Expired - Lifetime JPH0730532B2 (ja)

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