JPH073051Y2 - ウエルドナット - Google Patents
ウエルドナットInfo
- Publication number
- JPH073051Y2 JPH073051Y2 JP1988134831U JP13483188U JPH073051Y2 JP H073051 Y2 JPH073051 Y2 JP H073051Y2 JP 1988134831 U JP1988134831 U JP 1988134831U JP 13483188 U JP13483188 U JP 13483188U JP H073051 Y2 JPH073051 Y2 JP H073051Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- projection
- molten metal
- nut
- nut body
- seat surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はウエルドナットの改良に関するものである。
（従来の技術） ナット本体の座面のコーナー部に溶接用のプロジェクシ
ョンが突設されたウエルドナットは従来から広く知られ
ているが、このウエルドナットを鋼板に溶接すると溶融
金属がナット本体の内側に入るためにナット本体と鋼板
との密着が妨げられ、その隙間から水が侵入して錆びる
という問題があった。
ョンが突設されたウエルドナットは従来から広く知られ
ているが、このウエルドナットを鋼板に溶接すると溶融
金属がナット本体の内側に入るためにナット本体と鋼板
との密着が妨げられ、その隙間から水が侵入して錆びる
という問題があった。
そこでこのような問題を解決するために、溶融金属を流
入させることができる大きさの環状溝をナット本体の座
面に形成したウエルドナットが例えば実開昭55−122983
号公報に開示されている。しかしプロジェクションが環
状のものではなくナット本体のコーナー部だけに設けら
れているような場合には、このような環状溝の全体に溶
融金属が均等に流入することは困難であり、プロジェク
ションの付近で環状溝から溶融金属があふれ出し、やは
りナット本体と鋼板との間に隙間が形成され、錆が発生
するという問題が残されていた。
入させることができる大きさの環状溝をナット本体の座
面に形成したウエルドナットが例えば実開昭55−122983
号公報に開示されている。しかしプロジェクションが環
状のものではなくナット本体のコーナー部だけに設けら
れているような場合には、このような環状溝の全体に溶
融金属が均等に流入することは困難であり、プロジェク
ションの付近で環状溝から溶融金属があふれ出し、やは
りナット本体と鋼板との間に隙間が形成され、錆が発生
するという問題が残されていた。
（考案が解決しようとする課題） 本考案は上記のような従来のウエルドナットが持つ問題
を解決して、溶接時に発生する溶融金属がナット本体と
鋼板との間に入り込むことを防止して隙間をなくし、錆
の発生を防止したウエルドナットを提供するために完成
されたものである。
を解決して、溶接時に発生する溶融金属がナット本体と
鋼板との間に入り込むことを防止して隙間をなくし、錆
の発生を防止したウエルドナットを提供するために完成
されたものである。
（課題を解決するための手段） 前記のような課題を解決した本考案のウエルドナット
は、非円形のナット本体の座面のコーナー部に溶接用の
プロジェクションを複数突設するとともに、該各プロジ
ェクションの内側の座面には該プロジェクションの溶融
金属を堰き止めてめねじ側へ移行することをなくすとと
もに受け入れた溶融金属の余剰分をナット本体の端縁に
達する両端開放部より外部に排出する円弧状の凹溝を各
プロジェクションを個別に区切るように形成したことを
特徴とするものである。
は、非円形のナット本体の座面のコーナー部に溶接用の
プロジェクションを複数突設するとともに、該各プロジ
ェクションの内側の座面には該プロジェクションの溶融
金属を堰き止めてめねじ側へ移行することをなくすとと
もに受け入れた溶融金属の余剰分をナット本体の端縁に
達する両端開放部より外部に排出する円弧状の凹溝を各
プロジェクションを個別に区切るように形成したことを
特徴とするものである。
（実施例） 次に、本考案を図示の実施例によって詳細に説明する。
（１）は中心にめねじ（２）が形成された例えば四角形
等の非円形のナット本体であり、その溶着側の座面
（３）のコーナー部には溶接用のプロジェクション
（４）が複数突設されている。また、座面（３）の各プ
ロジェクション（４）の内側にはプロジェクション
（４）が溶融することによって生ずる溶融金属を流入さ
せるための細幅の凹溝（５）が形成されている。そし
て、該凹溝（５）は第２図に示されるようにプロジェク
ション（４）を個別に区切るように円弧状とされるとと
もに、各凹溝（５）の両側はナット本体（１）の端縁に
達して途切れたものとなっており、従って、各凹溝
（５）はプロジェクション（４）の溶融金属を堰き止め
てめねじ側へ移行することをなくすとともに、受け入れ
た溶融金属の余剰分をナット本体（１）の端縁に達する
両端開放部より外部に排出するように構成されている。
なお、前記プロジェクション（４）は溶接時に座面が被
溶接部材に密接して消失される程度の高さに形成してあ
る。
等の非円形のナット本体であり、その溶着側の座面
（３）のコーナー部には溶接用のプロジェクション
（４）が複数突設されている。また、座面（３）の各プ
ロジェクション（４）の内側にはプロジェクション
（４）が溶融することによって生ずる溶融金属を流入さ
せるための細幅の凹溝（５）が形成されている。そし
て、該凹溝（５）は第２図に示されるようにプロジェク
ション（４）を個別に区切るように円弧状とされるとと
もに、各凹溝（５）の両側はナット本体（１）の端縁に
達して途切れたものとなっており、従って、各凹溝
（５）はプロジェクション（４）の溶融金属を堰き止め
てめねじ側へ移行することをなくすとともに、受け入れ
た溶融金属の余剰分をナット本体（１）の端縁に達する
両端開放部より外部に排出するように構成されている。
なお、前記プロジェクション（４）は溶接時に座面が被
溶接部材に密接して消失される程度の高さに形成してあ
る。
（作用） このように構成された本考案のウエルドナットは、従来
一般のウエルドナットと同様に第３図のように鋼板（1
0）に当接させたうえで加圧しつつ通電し、プロジェク
ション（４）を溶融させつつ鋼板（10）に溶着させれ
ば、このときに溶融金属が発生するが、本考案のウエル
ドナットは複数突設されるプロジェクション（４）の内
側の座面には両側がナット主体（１）の端縁に達して途
切れるとともに、プロジェクション（４）を個別に区切
るように円弧状をした凹溝（５）を備えているため、溶
融金属はこれらの凹溝（５）に流入してめねじ（２）側
へ溶融金属が移行することを的確に防ぐとともに、溶融
金属の余剰分は凹溝（５）のナット主体（１）の端縁に
達して途切れている両端開放部から外部へ容易に排出さ
れることとなり、従って、従来のように溶融金属がナッ
ト本体（１）と鋼板（10）との間に入ることがなく、ナ
ット本体（１）の座面と鋼板（10）との間に隙間が生じ
ることを防止できるので、水の侵入を防ぎ、錆の発生を
的確に防止できるものである。
一般のウエルドナットと同様に第３図のように鋼板（1
0）に当接させたうえで加圧しつつ通電し、プロジェク
ション（４）を溶融させつつ鋼板（10）に溶着させれ
ば、このときに溶融金属が発生するが、本考案のウエル
ドナットは複数突設されるプロジェクション（４）の内
側の座面には両側がナット主体（１）の端縁に達して途
切れるとともに、プロジェクション（４）を個別に区切
るように円弧状をした凹溝（５）を備えているため、溶
融金属はこれらの凹溝（５）に流入してめねじ（２）側
へ溶融金属が移行することを的確に防ぐとともに、溶融
金属の余剰分は凹溝（５）のナット主体（１）の端縁に
達して途切れている両端開放部から外部へ容易に排出さ
れることとなり、従って、従来のように溶融金属がナッ
ト本体（１）と鋼板（10）との間に入ることがなく、ナ
ット本体（１）の座面と鋼板（10）との間に隙間が生じ
ることを防止できるので、水の侵入を防ぎ、錆の発生を
的確に防止できるものである。
（考案の効果） 本考案は以上に説明したとおり、通常の溶接手段により
使用することができるうえに、溶接時にはプロジェクシ
ョンの溶融金属を凹溝で堰き止めてめねじ側へ移行する
ことをなくすとともに、一旦凹溝に受け入れた溶融金属
の余剰分はナット本体の端縁に達する両端開放部より外
部に排出するので、溶融金属によりナット本体と鋼板と
の間に隙間が生ずることなくナット本体の座面が被溶接
部材に密着された状態として溶接されてこの部分に錆が
生じることをなくすことができるものとなる。
使用することができるうえに、溶接時にはプロジェクシ
ョンの溶融金属を凹溝で堰き止めてめねじ側へ移行する
ことをなくすとともに、一旦凹溝に受け入れた溶融金属
の余剰分はナット本体の端縁に達する両端開放部より外
部に排出するので、溶融金属によりナット本体と鋼板と
の間に隙間が生ずることなくナット本体の座面が被溶接
部材に密着された状態として溶接されてこの部分に錆が
生じることをなくすことができるものとなる。
従って、本考案は従来のウエルドナットの問題点を一掃
したものとして、その実用的価値は極めて大きいもので
ある。
したものとして、その実用的価値は極めて大きいもので
ある。
第１図は本考案の実施例を示す一部切欠正面図、第２図
はその底面図、第３図はその使用状態を示す一部切欠正
面図である。 （１）：ナット本体、（２）：めねじ、（３）：座面、
（４）：プロジェクション、（５）：凹溝。
はその底面図、第３図はその使用状態を示す一部切欠正
面図である。 （１）：ナット本体、（２）：めねじ、（３）：座面、
（４）：プロジェクション、（５）：凹溝。
Claims (1)
- 【請求項１】非円形のナット本体（１）の座面（３）の
コーナー部に溶接用のプロジェクション（４）を複数突
設するとともに、該各プロジェクション（４）の内側の
座面（３）には該プロジェクション（４）の溶融金属を
堰き止めてめねじ（２）側へ移行することをなくすとと
もに受け入れた溶融金属の余剰分をナット本体（１）の
端縁に達する両端開放部より外部に排出する円弧状の凹
溝（５）を各プロジェクション（４）を個別に区切るよ
うに形成したことを特徴とするウエルドナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988134831U JPH073051Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | ウエルドナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988134831U JPH073051Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | ウエルドナット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0254914U JPH0254914U (ja) | 1990-04-20 |
| JPH073051Y2 true JPH073051Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31393931
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988134831U Expired - Lifetime JPH073051Y2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | ウエルドナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073051Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2500069B2 (ja) * | 1992-03-04 | 1996-05-29 | トヨタ自動車株式会社 | ウェルドナットが溶接された鋼板パネル製品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57111U (ja) * | 1980-06-02 | 1982-01-05 |
-
1988
- 1988-10-14 JP JP1988134831U patent/JPH073051Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0254914U (ja) | 1990-04-20 |
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