JPH07304916A - 静電荷放散性のポリマーブレンド - Google Patents

静電荷放散性のポリマーブレンド

Info

Publication number
JPH07304916A
JPH07304916A JP27397293A JP27397293A JPH07304916A JP H07304916 A JPH07304916 A JP H07304916A JP 27397293 A JP27397293 A JP 27397293A JP 27397293 A JP27397293 A JP 27397293A JP H07304916 A JPH07304916 A JP H07304916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
copolymer
blend composition
polymer blend
alkylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27397293A
Other languages
English (en)
Inventor
Brett Stephen Giles
ブレット・スティーブン・ギルス
Shripathy Vilasagar
シュリパシイ・ヴィラサガー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH07304916A publication Critical patent/JPH07304916A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L55/00Compositions of homopolymers or copolymers, obtained by polymerisation reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in groups C08L23/00 - C08L53/00
    • C08L55/02ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/04Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids, e.g. lactones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/02Polyalkylene oxides
    • C08L71/03Polyepihalohydrins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides
    • C08L71/123Polyphenylene oxides not modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS樹脂の如きスチレン系重合体を含有す
るポリマー組成物の帯電防止性を高めると共に、(引張
伸びによって表わされる)離層傾向(delamination tend
encies) を低減し且つ延性を改善する。 【構成】 (a) スチレンの重合体または共重合体から成
るスチレン系重合体と、(b) エピハロヒドリン−オキシ
ラン共重合体と、(c) アルキレンラクトン重合体と、か
らポリマーブレンド組成物を形成する。上記成分(c)
は、成分(a) と成分(b) との間の相溶性を増大させるの
に十分な量でポリマーブレンド組成物中に含有されてお
り、斯かる相溶性の増大は(引張伸びの増大によって表
わされる)延性の増大および静電荷放散速度の増大によ
り部分的に実証される。斯かる組成物は成形品を製造す
るために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な帯電防止性およ
び改善された延性を示すポリマーブレンド組成物に関す
るものである。更に詳しく言えば、本発明はスチレン系
重合体、エピハロヒドリン−オキシラン共重合体および
アルキレンラクトン重合体から成るポリマーブレンド組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ABSのごときスチレン系重合体を含有
する組成物は、スチレン系重合体が有する高度の衝撃強
さ、引張強さおよび硬さ並びに熱可塑性のために広く使
用されている。とは言え、スチレン系重合体を含有する
多くの組成物は静電荷を放散させることがないため、か
かる組成物は静電荷の迅速な放散を要求する用途にとっ
ては不適格である。
【0003】重合体組成物中における静電荷の残存を低
減させるため、様々な手段が開発されてきた。1つの方
法に従えば、重合体組成物から成形された製品が帯電防
止フィルムの被覆材で被覆される。別の方法に従えば、
帯電防止性を有する物質を重合体組成物中に混入するこ
とによって該重合体組成物中における静電荷の残存を低
減させることができる。たとえば、プレッティ(Pulett
i) 等の米国特許第3425981号明細書中には、静
電荷の残存を低減させるためにエチレンオキシドの単独
重合体または共重合体を含有する重合体組成物が開示さ
れている。また、エブネス(Ebneth)等の米国特許第34
50794号明細書中には、ポリプロピレングリコール
を含有する重合体組成物が開示されている。更にまた、
タナカ(Tanaka)等の米国特許第4543390号明細書
中には、ポリアルキレンオキシドと少なくとも1種のビ
ニル単量体とのグラフト共重合体から成る超微粒子重合
体を含有する帯電防止性の重合体組成物が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フェデル(Federl)等の
米国特許第4588773号明細書中には、80重量%
より少ないABSグラフト共重合体および20重量%よ
り多いエピハロヒドリン共重合体から成る改良された帯
電防止性の重合体組成物が開示されている。フェデル等
の特許明細書中に開示された重合体組成物においては、
5000ボルトから0ボルトへの電荷消滅速度が約2秒
未満である。静電荷を迅速に放散させる能力を有する結
果、これらの重合体組成物は多くの用途にとって特に有
用である。とは言え、フェデル等の特許明細書中に開示
された重合体組成物はABS重合体を含有するその他の
重合体組成物に比べて離層傾向(delamination tendenci
es)および引張伸び特性(tensile elongation propertie
s) の点でやや劣っており、そのため様々な用途におけ
るこれらの重合体組成物の使用は制限を受ける。
【0005】従って、本発明の目的は、良好な帯電防止
性と共に(引張伸びによって表わされる)離層傾向の低
減および延性の改善を示すようなポリマーブレンド組成
物を提供することにある。詳しく述べれば、静電荷の迅
速な放散と共に(破断までの引張伸びの増大によって表
わされる)離層傾向の低減および延性の改善を示すよう
なポリマーブレンド組成物を提供することが本発明の目
的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマーブレン
ド組成物はスチレン系重合体、エピハロヒドリン−オキ
シラン共重合体およびアルキレンラクトン重合体から成
るものであって、アルキレンラクトン重合体はそれを含
有しないスチレン系重合体とエピハロヒドリン−オキシ
ラン共重合体との配合物に比べてスチレン系重合体とエ
ピハロヒドリン−オキシラン共重合体との相溶性を増大
させるのに十分な量でポリマーブレンド組成物中に含有
されており、またかかる相溶性の増大は(引張伸びの増
大によって表わされる)延性の増大および静電荷放散速
度の増大によって部分的に実証される。好適な実施の態
様に従って述べれば、良好な帯電防止性および改善され
た延性を示す本発明のポリマーブレンド組成物は、約4
0〜約96重量%のスチレン系重合体、約2〜約50重
量%のエピハロヒドリン−オキシラン共重合体、および
約2〜約50重量%のアルキレンラクトン重合体(たと
えば、カプロラクトン重合体)から成っている。一層好
適な実施の態様に従えば、本発明のポリマーブレンド組
成物は約55〜約92重量%のスチレン系重合体、約5
〜約25重量%のエピハロヒドリン−オキシラン共重合
体、および約3〜約25重量%のアルキレンラクトン重
合体から成っている。
【0007】本発明のポリマーブレンド組成物の上記お
よびその他の利点は、以下の詳細な説明を考察すること
によって一層明確に理解されよう。
【0008】
【実施例】本発明のポリマーブレンド組成物は、スチレ
ン系重合体、エピハロヒドリン−オキシラン共重合体、
およびカプロラクトン重合体から成っている。かかるカ
プロラクトン重合体は、それを含有しないスチレン系重
合体とエピハロヒドリン−オキシラン共重合体との配合
物に比べてスチレン系重合体とエピハロヒドリン−オキ
シラン共重合体との配合物の引張伸びを増大させるのに
十分な量でポリマーブレンド組成物中に含有されてい
る。
【0009】本発明のポリマーブレンド組成物がスチレ
ン系重合体に通例付随する高度の衝撃強さおよび硬さ並
びに熱可塑性を示すようにするため、スチレン系重合体
は本発明のポリマーブレンド組成物中に約40〜約96
重量%の量で含有されることが好ましい。また、本発明
のポリマーブレンド組成物に対して帯電防止性および静
電荷を迅速に放散させる能力を付与するため、エピハロ
ヒドリン−オキシラン共重合体は約2〜約50重量%の
量で含有されることが好ましい。更にまた、本発明のポ
リマーブレンド組成物が改善された引張伸びを示すよう
にするため、カプロラクトン重合体は約2〜約50重量
%の量で含有されることが好ましい。一層好適な実施の
態様に従えば、本発明のポリマーブレンド組成物は約5
5〜約92重量%のスチレン系重合体、約5〜約25重
量%のエピハロヒドリン−オキシラン共重合体、および
約3〜約25重量%のカプロラクトン重合体を含有す
る。なお、本発明のポリマーブレンド組成物中に含有さ
れる各成分の量は、それらの合計が100重量%となる
ように選定される。
【0010】本発明の目的にとって有用なスチレン系重
合体はスチレンの重合体および共重合体であって、硬質
樹脂および一般に耐衝撃性スチレン樹脂と呼ばれる樹脂
の両方を含んでいる。耐衝撃性スチレン樹脂は、一般
に、スチレンおよび(所望に応じ)それと共重合可能な
1種以上のビニル単量体の混合物をゴム状重合体基質の
存在下でグラフト重合させることによって製造される。
また、グラフト重合を受けたゴム状重合体基質(たとえ
ば、高ゴム含量グラフト重合体)と硬質母材樹脂とを配
合することによっても類似の樹脂を製造することができ
る。一般に、高ゴム含量グラフト重合体は高率(たとえ
ば30重量%以上、そして好ましくは40重量%以上)
のゴムを含有するものであって、当業界において公知で
ある。硬質スチレン共重合体の製造に際して、あるいは
グラフト用単量体としてスチレンとの混合物中に使用し
得るコモノマーとしては、α−メチルスチレン、ハロス
チレン、ビニルアルキルベンゼン(たとえば、ビニルト
ルエン、ビニルキシレン、ブチルスチレンなど)、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル
酸の低級アルキルエステル、およびそれらの混合物が挙
げられる。耐衝撃性スチレン樹脂中においては、ゴム状
重合体基質は樹脂の全重量の5〜80%を占めるのが通
例であり、また好ましくは5〜50%を占める。かかる
ゴム状重合体基質の実例としては、ポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ゴム状スチレン−ジエン共重合体、アク
リルゴム、ニトリルゴムおよびオレフィンゴム(たとえ
ば、EPDMやEPR)が挙げられる。更にまた、本発
明のポリマーブレンド組成物中には、当業界において公
知であるその他のスチレン系重合体を使用することもで
きる。
【0011】本発明の目的にとって有用なスチレン系グ
ラフト重合体の実例としては、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレングラフト共重合体樹脂(ABS)、メ
タクリル酸メチル−ブタジエン−アクリロニトリル−ス
チレングラフト共重合体樹脂(MBAS)、スチレン−
ブタジエングラフト共重合体樹脂(HIPS)およびメ
タクリル酸メチル−ブタジエン−スチレングラフト共重
合体樹脂(MBS)が挙げられる。本発明の目的にとっ
て有用なスチレン系重合体の実例としては、ポリスチレ
ン、スチレンの共重合体[たとえば、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体(SAN)、スチレン−メタクリル
酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−無
水マレイン酸三元共重合体樹脂(SAMA)、スチレン
−無水マレイン酸共重合体樹脂(SMA)、N−フェニ
ルマレイミドおよびその他の置換マレイミドを含有する
類似の重合体など]、並びにそれらの混合物が挙げられ
る。また、スチレン単量体の一部を他のスチレン系単量
体(たとえば、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレ
ンまたはビニルトルエン)で置換して成る類似の共重合
体樹脂も使用することができる。更にまた、スチレン系
重合体に対し、それらと配合し得ることが当業界におい
て知られているその他の重合体(たとえば、ポリフェニ
レンエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカー
ボネートなど)の1種以上を配合して成る配合物を使用
することもできる。これらの配合用重合体は当業界にお
いて公知であって、たとえば、「モダーン・プラスチッ
クス・エンサイクロペディア(Modern Plastics Encyclo
pedia)」(1986〜1987年、マグローヒル社、ニ
ューヨーク)中に開示されている。
【0012】エピハロヒドリン−オキシラン共重合体
は、本発明のポリマーブレンド組成物に良好な帯電防止
性を付与するために含有される。エピハロヒドリンは、
オキシラン基を有する各種の公知単量体の任意のものと
共重合させることができる。かかるオキシラン単量体と
しては、グリシジルエーテル、ジエンやポリエンのモノ
エポキシド、グリシジルエステルおよびアルキレンオキ
シドが挙げられる。かかるオキシラン単量体の実例は、
ビニルグリシジルエーテル、イソプロペニルエーテル、
ブタジエンモノオキシド、クロロプレンモノオキシド、
3,4−エポキシ−1−ペンテン、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、1,2−エポキシ−3,
3,3−トリクロロプロパン、フェニルグリシジルエー
テル、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびト
リクロロブチレンオキシドである。
【0013】かかるオキシラン単量体は、エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、3,4
−エポキシ−1−ペンテン、1,2−エポキシ−3,
3,3−トリクロロプロパン、トリクロロブチレンオキ
シドなどのごときアルキレンオキシドであることが好ま
しい。また、かかるアルキレンオキシドはエチレンオキ
シド、プロピレンオキシドまたはそれらの混合物であれ
ば一層好ましい。中でも、エチレンオキシドが最も好適
である。
【0014】好適な実施の態様に従えば、スチレン系重
合体との混合に先立ち、エピハロヒドリンとアルキレン
オキシドとを共重合させることによってエピハロヒドリ
ン−オキシラン共重合体が生成される。適当なエピハロ
ヒドリン−オキシラン共重合体は商業的に入手可能であ
るか、あるいは商業的に入手可能な公知の単量体から公
知の技術に従って製造することができる。一般に、エピ
ハロヒドリン−オキシラン共重合体は約2〜約98重量
%のエピハロヒドリンおよび約98〜約2重量%の他の
単量体から成り得る。とは言え、かかる共重合体は約5
〜約50重量%のエピハロヒドリンおよび約95〜約5
0重量%の他の単量体(好ましくはアルキレンオキシ
ド)から成ることが好ましい。更にまた、かかる共重合
体は約10〜約40重量%のエピハロヒドリンおよび約
90〜約60重量%の他の単量体から成ることが最も好
ましい。
【0015】本発明において使用されるポリアルキレン
ラクトンは、式
【0016】
【化1】
【0017】(式中、nは4〜6の整数であることが好
ましい)によって表わされる環状エステル単量体の重合
生成物である。ポリアルキレンラクトンは、付加型の反
応によって上記の単量体から製造される。上記のごとき
環状エステル単量体は、活性水素原子を含有する開始剤
の存在下で開環する。こうして得られる重合体は複素環
重合によって生成されるものと考えられる。かかる重合
は触媒なしでも進行するが、オクタン酸第一スズのごと
き触媒は反応を大幅に促進する。開始剤としてジオール
を使用した場合には、ジヒドロキシ末端停止重合体が生
成される。開始剤として水を使用した場合には、得られ
る重合体はカルボキシル官能基およびヒドロキシル官能
基によって末端停止される。また、開始剤としてトリオ
ール、テトラオールなどを使用することによって枝分れ
重合体を製造することもできる。なお、かかるポリアル
キレンラクトンは4000〜45000の分子量を有す
ることが好ましい。
【0018】本発明において使用されるポリアルキレン
ラクトンの実例としては、ポリバレロラクトン、ポリカ
プロラクトンおよびポリカプリロラクトンが挙げられ
る。中でも、ポリ(ε−カプロラクトン)が特に好適で
ある。ポリ(ε−カプロラクトン)は、約60℃の融点
を有する部分結晶性の重合体である。アメリカ合衆国コ
ネチカット州ダンブリー市所在のユニオン・カーバイド
・コーポレーション(Union Carbide Corporation) から
3種の分子量レベルの製品が入手可能である。第1の製
品(PCL−700)は約40000の分子量を有して
いる。残りの製品(PCL−300およびPCL−15
0)は、それぞれ約10000および5000の分子量
を有している。
【0019】本発明のポリマーブレンド組成物は、当業
界において公知である通常の配合技術のいずれかに従っ
てスチレン系重合体、エピハロヒドリン−オキシラン共
重合体およびアルキレンラクトン重合体を混合すること
によって製造することができる。たとえば、バンバリー
ミキサー、押出機またはロール機を用いて重合体成分を
溶融混合することによって本発明のポリマーブレンド組
成物を製造することができる。本発明のポリマーブレン
ド組成物はまた、その他公知の添加剤(たとえば、耐衝
撃性向上剤、顔料、滑剤、安定剤、充填剤、難燃剤、発
泡剤および酸化防止剤)を含有することもできる。
【0020】本発明に基づく数種のポリマーブレンド組
成物を例示するため、以下に実施例を示す。
【0021】
【表1】 表 1 実施例 SAN1 63 58 53 ABS1 24 24 24 EO−ECH1 13 13 13 ポリ(ε−カプロラクトン)1 5 10 アイゾット衝撃強さ(ft-lb/in) 3.7 3.8 2.3 引張試験データ: 引張強さ(psi) 4995 4340 3666 引張弾性率(x105 psi) 3.21 3.12 2.92 引張伸び(%) 4 7 18 ESDデータ: +10%(秒) 0.05 0.02 0.02 + 0%(秒) 0.37 0.14 0.08 −10%(秒) 0.05 0.02 0.02 − 0%(秒) 0.42 0.14 0.09 (注)(1) SAN1は、(ASTM D1238の条件
Hで測定して)3のMIを有する72/28のS/AN
である。
【0022】(2) ABS1は、50部のPBDおよび5
0部のSAN(75/25のS/AN)から成るもので
ある。 (3) EO−ECH1は、ビー・エフ・グッドリッチ(B.
F. Goodrich) 社からスタットライト(Stat-Rite) とし
て商業的に入手可能な80/20のエチレンオキシド/
エピクロロヒドリン共重合体である。
【0023】(4) ポリ(ε−カプロラクトン)1は、ユ
ニオン・カーバイド社からPCL−700として商業的
に入手可能な分子量40000のものである。 (5) アイゾット衝撃強さ(ft-lb/in)はASTM D25
6に従って測定された。
【0024】(6) 引張試験データはASTM D638
に従って求められた。 (7) ESDデータは米連邦試験規格101Cの方法40
46に従って求められた。 実施例Aは比較例である。実施例1および2は本発明の
ポリマーブレンド組成物を例示するものである。実施例
1および2に関する引張伸びおよびESDデータは、比
較例Aの場合に比べて改善されていることに注目された
い。
【0025】比較例A並びに実施例1および2のポリマ
ーブレンド組成物は、該組成物の全重量を基準として1
重量%のジフェニルスルホンスルホン酸カリウム(KS
S)、1重量%のエチレンビスステアラミド(EB
S)、0.5重量%のステアリン酸マグネシウムおよび
0.25重量%の変性ジブチルスズジマレエート[フェ
ロ(Ferro) 832]を含有していた。以上を要約する
と、スチレン系重合体、エピハロヒドリン−オキシラン
共重合体およびアルキレンラクトン重合体から成る帯電
防止性のポリマーブレンド組成物が提供される。かかる
組成物は静電気放散性を有すると共に、改善された引張
伸びおよび静電気放散速度を示す。斯かる組成物は成形
品を製造するために有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュリパシイ・ヴィラサガー アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア 州、パーカースバーグ、ウェッジウッド・ プレイス、109番

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) スチレンの重合体または共重合体か
    ら成る約40〜約96重量%のスチレン系重合体、 (b) 約2〜約50重量%のエピハロヒドリン−オキシラ
    ン共重合体、並びに (c) アルキレンラクトン単独重合体と、50重量%以上
    のアルキレンラクトン単量体を用いて生成されたアルキ
    レンラクトン共重合体と、から成る群より選ばれた、約
    2〜約50重量%のアルキレンラクトン重合体、 の諸成分から成っていて、 前記成分(a) 、(b) および(c) の合計量が100重量%
    である、ポリマーブレンド組成物。
  2. 【請求項2】 (a) 約55〜約92重量%の前記スチレ
    ン系重合体、 (b) 約5〜約25重量%の前記エピハロヒドリン−オキ
    シラン共重合体、並びに (c) 約3〜約25重量%の前記アルキレンラクトン重合
    体から成る、請求項1記載のポリマーブレンド組成物。
  3. 【請求項3】 前記スチレン系重合体がABSグラフト
    共重合体から成る請求項1記載のポリマーブレンド組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記ABSグラフト共重合体がアクリロ
    ニトリルとスチレン単量体との共重合体をゴム基質上に
    グラフト重合させたものから成る請求項3記載のポリマ
    ーブレンド組成物。
  5. 【請求項5】 前記スチレン系重合体が耐衝撃性ポリス
    チレンから成る請求項1記載のポリマーブレンド組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記スチレン系重合体がメタクリル酸メ
    チル−スチレン−アクリロニトリル−ブタジエングラフ
    ト共重合体から成る請求項1記載のポリマーブレンド組
    成物。
  7. 【請求項7】 前記スチレン系重合体がポリスチレンと
    ポリフェニレンエーテルとの配合物から成る請求項1記
    載のポリマーブレンド組成物。
  8. 【請求項8】 前記スチレン系重合体が、高ゴム含量グ
    ラフト重合体と、スチレン−アクリロニトリル−無水マ
    レイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
    体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体およびスチ
    レン−無水マレイン酸共重合体から成る群より選ばれた
    少なくとも1種の重合体とから成る請求項1記載のポリ
    マーブレンド組成物。
  9. 【請求項9】 前記エピハロヒドリン−オキシラン共重
    合体がエピハロヒドリンとアルキレンオキシドとの共重
    合体から成る請求項1記載のポリマーブレンド組成物。
  10. 【請求項10】 前記アルキレンオキシドがエチレンオ
    キシド、プロピレンオキシドおよびそれらの混合物から
    成る群より選ばれる請求項9記載のポリマーブレンド組
    成物。
  11. 【請求項11】 前記エピハロヒドリン−オキシラン共
    重合体がエピクロロヒドリンとエチレンオキシドとの共
    重合体から成る請求項9記載のポリマーブレンド組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記エピハロヒドリン−オキシラン共
    重合体が10〜40重量%のエピクロロヒドリンおよび
    90〜60重量%のエチレンオキシドから成る請求項1
    1記載のポリマーブレンド組成物。
  13. 【請求項13】 前記アルキレンラクトン重合体がアル
    キレンラクトン単独重合体から成る請求項1記載のポリ
    マーブレンド組成物。
  14. 【請求項14】 前記アルキレンラクトン単独重合体が
    ポリ(カプロラクトン)類から成る群より選ばれる請求
    項13記載のポリマーブレンド組成物。
  15. 【請求項15】 前記アルキレンラクトン単独重合体が
    ポリ(ε−カプロラクトン)である請求項14記載のポ
    リマーブレンド組成物。
  16. 【請求項16】 前記アルキレンラクトン重合体が50
    重量%以上のε−カプロラクトン単量体を用いて生成さ
    れたアルキレンラクトン共重合体から成る請求項1記載
    のポリマーブレンド組成物。
  17. 【請求項17】 (a) 約55〜約92重量%のABSグ
    ラフト共重合体、 (b) 約5〜約25重量%のエピクロロヒドリン−エチレ
    ンオキシド共重合体、及び (c) 約3〜約25重量%のポリ(ε−カプロラクトン)
    から成る請求項1記載のポリマーブレンド組成物。
JP27397293A 1992-11-04 1993-11-02 静電荷放散性のポリマーブレンド Withdrawn JPH07304916A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US97148792A 1992-11-04 1992-11-04
US971487 1992-11-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07304916A true JPH07304916A (ja) 1995-11-21

Family

ID=25518452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27397293A Withdrawn JPH07304916A (ja) 1992-11-04 1993-11-02 静電荷放散性のポリマーブレンド

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0596704A1 (ja)
JP (1) JPH07304916A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6673873B1 (en) 1999-08-25 2004-01-06 Cyro Industries Electrostatic-dissipative multipolymer compositions
FR2912751B1 (fr) * 2007-02-16 2012-07-13 Arkema France Procede de preparation de polylactones et polylactames

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5145306B2 (ja) * 1973-10-13 1976-12-03
JPS5650958A (en) * 1979-10-04 1981-05-08 Daicel Chem Ind Ltd Resin composition
GB8417872D0 (en) * 1984-07-13 1984-08-15 Johnson & Johnson Thermoplastic composition
US4775716A (en) * 1984-12-21 1988-10-04 Borg-Warner Chemicals, Inc. Antistatic thermoplastic composition
US4857590A (en) * 1987-06-08 1989-08-15 Ge Chemicals, Inc. Polymer blend compositions
WO1991009909A1 (en) * 1989-12-27 1991-07-11 Polysar Financial Services S.A. Polymeric composition having orthopedic utility

Also Published As

Publication number Publication date
EP0596704A1 (en) 1994-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0294722B1 (en) Polymer blend compositions
EP0089042B1 (en) Thermoplastic resin composition
US3954905A (en) Moulding composition of a polycarbonate, a graft copolymer and a copolymer and moulded articles therefrom
JPH011748A (ja) ポリマーブレンド組成物
JPH07145307A (ja) 低減された光沢、難燃性及び耐衝撃性をもつ熱可塑性樹脂組成物
JPH05179122A (ja) 低光沢ポリマーブレンド
EP0230760B1 (en) Rubber-modified styrene resin compositions
JPS6142942B2 (ja)
EP0004547B1 (en) Impact modified chlorinated polyvinyl chloride compositions.
JPH07304916A (ja) 静電荷放散性のポリマーブレンド
US4168285A (en) Blend of a vinyl chloride polymer and an impact modifier
JPH1160883A (ja) 低光沢熱可塑性樹脂組成物
EP0573783B1 (en) Multilayered polymer, process for its preparation and antistatic resin composition containing said polymer
EP0196092A2 (en) A thermoplastic resin composition
US5212240A (en) Heat resistant styrenic polymer blends
JP3192253B2 (ja) 樹脂組成物
JPH07258513A (ja) 低光沢のポリカーボネート/abs配合物
JPH06345934A (ja) 重合体組成物
JP2999340B2 (ja) ヒドロキシ官能性硬質ポリマーを用いて得られる低光沢ポリカーボネート/abs配合物
US5302665A (en) Styrene or vinyl chloride resin with glycidyl(oxy)/amido-modified polyolefin
KR960005073B1 (ko) 열가소성 수지 조성물
US5164447A (en) Polymer blend compositions
JPH0575019B2 (ja)
JPS59197457A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH032265A (ja) 耐衝撃性および化学耐性のポリカーボネート・ブレンドおよびその製造法と使用法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130