JPH07304811A - オレフィン類重合用触媒成分 - Google Patents

オレフィン類重合用触媒成分

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JPH07304811A
JPH07304811A JP13352094A JP13352094A JPH07304811A JP H07304811 A JPH07304811 A JP H07304811A JP 13352094 A JP13352094 A JP 13352094A JP 13352094 A JP13352094 A JP 13352094A JP H07304811 A JPH07304811 A JP H07304811A
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JP
Japan
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group
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aluminum
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Application number
JP13352094A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tajima
吉雄 田島
Fuyuki Aida
冬樹 相田
Akira Sano
章 佐野
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Publication of JPH07304811A publication Critical patent/JPH07304811A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒効率が高く、経済性及び生成物の性状に
も優れたオレフィン重合用触媒成分を提供する。 【構成】 (1)一般式Me (OR
4−p−qで表される化合物(式中、R、Rは個別
に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原子、
MeはZr、TiまたはHfを示し、p及びqはそれ
ぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦p+q≦4であ
る)、(2)一般式Me (OR
z−m−nで表される化合物(式中、R、Rは個別
に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原子、
Meは周期律表第I〜III族元素、ZはMeの価
数を示し、m及びnはそれぞれ0≦m≦z、0≦n≦z
で、しかも0<m+n≦zである)、(3)環状で共役
二重結合を2個以上持つ有機化合物、(4)炭素−ハロ
ゲン結合含有化合物、及び(5)無機担体および/また
は粒子状ポリマー担体を相互に接触させて触媒成分とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフィン類を重合ま
たは共重合する際に使用するオレフィン類重合用触媒成
分、それを使用した触媒およびかかる触媒によるオレフ
ィン重合体を製造する方法に関する。ここで、オレフィ
ン重合体とは、オレフィン類の単独重合体と共重合体を
総称する。
【0002】
【従来の技術】エチレン重合体またはエチレン・α−オ
レフィン共重合体において分子量分布が狭く、かつ組成
分布の狭いエチレン系重合体を得る手段として最近ジル
コニウム化合物およびアルミノキサンからなる触媒が提
案されている(特開昭58−19309号)。かかる方
法によりエチレン系共重合体が高収率で得られ、その物
性は分子量分布が広く、かつ組成分布の狭い共重合体が
得られるが、得られる重合体の分子量が低い欠点を有し
ている。さらにアルミノキサンの使用量が多いことも欠
点である。また粒子性状が良好なポリマーを与える触媒
系の調製する上で各種無機担体或いは有機担体に触媒成
分を担持した触媒を使用すると担持しない時に比較し活
性が低下したり、調製法が煩雑となる欠点を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来技術は得られる重合体の分子量を向上させ
ることが可能であるが、向上効果の大きい遷移金属化合
物を合成することが難しくかつ煩雑である。また特に分
子量を高める化合物としてハフニウム系化合物が提案さ
れているが、重合活性がジルコニウム系化合物に比較し
て低くなるのが欠点である。この種のメタロセン系触媒
では重合活性が高く、得られる重合体の分子量が高く、
分子量分布が広いことが要求され、さらにエチレン・α
−オレフィン共重合体においては組成分布が狭いことが
要望されている。
【0004】また高価なアルミノキサンの使用量をでき
るだけ低減することを要望されており、加えて得られる
ポリマーの粒子性状が良好であることが必要である。し
たがって本発明の目的は触媒効率が高く、変性有機アル
ミニウム化合物の使用量が少なく、生成重合体が高分子
量で、分子量分布が比較的広く、粘着性が少なく、粒子
性状が良好であり、共重合体にあっては組成分布が狭い
重合体を製造することができ、しかも、分子量及び分子
量分布のコントロールが容易なオレフィン類重合用触媒
成分、この触媒成分を使用した触媒およびかかる触媒に
よるオレフィン重合体を製造する方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1)一般式Me (OR 4−p−q
で表される化合物(式中、R、Rは個別に炭素数1
〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原子、MeはZ
r、TiまたはHfを示し、p及びqはそれぞれ0≦p
≦4、0≦q≦4、0≦p+q≦4である)、(2)一
般式Me (OR z−m−nで表され
る化合物(式中、R、Rは個別に炭素数1〜24の
炭化水素基、Xはハロゲン原子、Meは周期律表第
I〜III族元素、zはMeの価数を示し、m及びn
はそれぞれ0≦m≦z、0≦n≦zで、しかも0<m+
n≦zである)、(3)環状で共役二重結合を2個以上
持つ有機化合物、(4)炭素−ハロゲン結合含有化合
物、及び(5)無機担体および/または粒子状ポリマー
担体を相互に接触させることにより得られるオレフィン
類重合用触媒成分に関する。
【0006】また本発明は、(1)一般式Me
(OR 4−p−qで表される化合物(式中、
、Rは個別に炭素数1〜24の炭化水素基、X
はハロゲン原子、MeはZr、TiまたはHfを示
し、p及びqはそれぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦
p+q≦4である)、(2)一般式Me (OR
z−m−nで表される化合物(式中、R
は個別に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロ
ゲン原子、Meは周期律表第I〜III族元素、zは
Meの価数を示し、m及びnはそれぞれ0≦m≦z、
0≦n≦zで、しかも0<m+n≦zである、)、
(3)環状で共役二重結合を2個以上持つ有機化合物、
(4)炭素−ハロゲン結合含有化合物、(5)無機担体
および/または粒子状ポリマー担体、及び(6)有機ア
ルミニウム化合物と水との反応によって得られるAl−
O−Al結合を含む変性有機アルミニウム化合物を相互
に接触させることにより得られるオレフィン類重合用触
媒に関する。また本発明は、前記触媒の存在下、オレフ
ィン類を重合または共重合することを特徴とするオレフ
ィン類重合体又は共重合体の製造方法に関する。
【0007】本発明のオレフィン類重合用触媒は、触媒
効率が高く、アルミノキサンなどの変性有機アルミニウ
ム化合物の使用量が少なく、生成重合体が高分子量で、
分子量分布が比較的広く、共重合体にあっては組成分布
が狭い重合体を製造することができる。また、本発明の
オレフィン類重合用触媒を用いて製造された重合体の粒
子性状は極めて良好である。また、本発明のオレフィン
類重合用触媒を用いて製造された重合体を成形する際に
はインフレーション法においてもT−ダイ法においても
べとつきがなく、高速成形が可能であり、成形性は極め
て良好である。更に、成形したフィルムはインフレーシ
ョン法によるものもT−ダイ法によるものも透明性、抗
ブロッキング性及び強度に優れ、特にインフレーション
法においては口開き性が優れるものである。また低温ヒ
ートシール性が特に優れている。
【0008】以下本発明について詳述する。まず成分
(1)の一般式Me (OR
4−p−qで表される化合物について説明する。式中に
おいて、R及びRは炭素数1〜24、好ましくは1
〜12、さらに好ましくは1〜8の炭化水素基を示すも
のであり、かかる炭化水素基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シ
クロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基などのアルキル基;ビニル基、アリル
基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリ
ル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのア
リール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、ス
チリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、フェ
ニルプロピル基、ネオフィル基などのアラルキル基など
が挙げられる。これらは分岐があってもよい。Xはフ
ッ素、ヨウ素、塩素および臭素のハロゲン原子、Me
はZr、TiまたはHfを示し、好ましくはZrであ
る。p及びqはそれぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦
p+q≦4であり、好ましくは0<p+q≦4である。
【0009】上記一般式で表される化合物としては、具
体的には、テトラメチルジルコニウム、テトラエチルジ
ルコニウム、テトラプロピルジルコニウム、テトラn−
ブチルジルコニウム、テトラペンチルジルコニウム、テ
トラフェニルジルコニウム、テトラトリルジルコニウ
ム、テトラベンジルジルコニウム、テトラアリルジルコ
ニウム、テトラネオフィルジルコニウム、テトラメトキ
シジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラ
プロポキシジルコニウム、テトラブトキシジルコニウ
ム、テトラペンチルオキシジルコニウム、テトラフェノ
キシジルコニウム、テトラトリルオキシジルコニウム、
テトラベンジルオキシジルコニウム、テトラアリルオキ
シジルコニウム、テトラネオフィルオキシジルコニウ
ム、
【0010】トリメチルモノクロロジルコニウム、トリ
エチルモノクロロジルコニウム、トリプロピルモノクロ
ロジルコニウム、トリn−ブチルモノクロロジルコニウ
ム、トリペンチルモノクロロジルコニウム、トリフェニ
ルモノクロロジルコニウム、トリトリルモノクロロジル
コニウム、トリベンジルモノクロロジルコニウム、トリ
アリルモノクロロジルコニウム、トリネオフィルモノク
ロロジルコニウム、ジメチルジクロロジルコニウム、ジ
エチルジクロロジルコニウム、ジプロピルジクロロジル
コニウム、ジn−ブチルジクロロジルコニウム、ジペン
チルジクロロジルコニウム、ジフェニルジクロロジルコ
ニウム、ジトリルジクロロジルコニウム、ジベンジルジ
クロロジルコニウム、ジアリルジクロロジルコニウム、
ジネオフィルジクロロジルコニウム、モノメチルトリク
ロロジルコニウム、モノエチルトリクロロジルコニウ
ム、モノプロピルトリクロロジルコニウム、モノn−ブ
チルトリクロロジルコニウム、モノペンチルトリクロロ
ジルコニウム、モノフェニルトリクロロジルコニウム、
モノトリルトリクロロジルコニウム、モノベンジルトリ
クロロジルコニウム、モノアリルトリクロロジルコニウ
ム、モノネオフィルトリクロロジルコニウム、
【0011】テトラクロロジルコニウム、トリメトキシ
モノクロロジルコニウム、ジメトキシジクロロジルコニ
ウム、モノメトキシトリクロロジルコニウム、トリエト
キシモノクロロジルコニウム、ジエトキシジクロロジル
コニウム、モノエトキシトリクロロジルコニウム、トリ
プロポキシモノクロロジルコニウム、ジプロポキシジク
ロロジルコニウム、モノプロポキシトリクロロジルコニ
ウム、トリn−ブトキシモノクロロジルコニウム、ジn
−ブトキシジクロロジルコニウム、モノn−ブトキシト
リクロロジルコニウム、トリペンチルオキシモノクロロ
ジルコニウム、ジペンチルオキシジクロロジルコニウ
ム、モノペンチルオキシトリクロロジルコニウム、トリ
フェノキシモノクロロジルコニウム、ジフェノキシジク
ロロジルコニウム、モノフェノキシトリクロロジルコニ
ウム、トリトリルオキシモノクロロジルコニウム、ジト
リルオキシジクロロジルコニウム、モノトリルオキシト
リクロロジルコニウム、トリベンジルオキシモノクロロ
ジルコニウム、ジベンジルオキシジクロロジルコニウ
ム、モノベンジルオキシトリクロロジルコニウム、トリ
アリルオキシモノクロロジルコニウム、ジアリルオキシ
ジクロロジルコニウム、モノアリルオキシトリクロロジ
ルコニウム、トリネオフィルオキシモノクロロジルコニ
ウム、ジネオフィルオキシジクロロジルコニウム、モノ
ネオフィルオキシトリクロロジルコニウム、
【0012】テトラブロモジルコニウム、トリメチルモ
ノブロモジルコニウム、トリエチルモノブロモジルコニ
ウム、トリプロピルモノブロモジルコニウム、トリn−
ブチルモノブロモジルコニウム、トリペンチルモノブロ
モジルコニウム、トリフェニルモノブロモジルコニウ
ム、トリトリルモノブロモジルコニウム、トリベンジル
モノブロモジルコニウム、トリアリルモノブロモジルコ
ニウム、トリネオフィルモノブロモジルコニウム、ジメ
チルジブロモジルコニウム、ジエチルジブロモジルコニ
ウム、ジプロピルジブロモジルコニウム、ジn−ブチル
ジブロモジルコニウム、ジペンチルジブロモジルコニウ
ム、ジフェニルジブロモジルコニウム、ジトリルジブロ
モジルコニウム、ジベンジルジブロモジルコニウム、ジ
アリルジブロモジルコニウム、ジネオフィルジブロモジ
ルコニウム、モノメチルトリブロモジルコニウム、モノ
エチルトリブロモジルコニウム、モノプロピルトリブロ
モジルコニウム、モノn−ブチルトリブロモジルコニウ
ム、モノペンチルトリブロモジルコニウム、モノフェニ
ルトリブロモジルコニウム、モノトリルトリブロモジル
コニウム、モノベンジルトリブロモジルコニウム、モノ
アリルトリブロモジルコニウム、モノネオフィルトリブ
ロモジルコニウム、
【0013】テトラブロモジルコニウム、トリメトキシ
モノブロモジルコニウム、ジメトキシジブロモジルコニ
ウム、モノメトキシトリブロモジルコニウム、トリエト
キシモノブロモジルコニウム、ジエトキシジブロモジル
コニウム、トリエトキシトリブロモジルコニウム、トリ
プロポキシモノブロモジルコニウム、ジプロポキシジブ
ロモジルコニウム、モノプロポキシトリブロモジルコニ
ウム、トリn−ブトキシモノブロモジルコニウム、ジn
−ブトキシジブロモジルコニウム、モノn−ブトキシト
リブロモジルコニウム、トリペンチルオキシモノブロモ
ジルコニウム、ジペンチルオキシジブロモジルコニウ
ム、モノペンチルオキシトリブロモジルコニウム、トリ
フェノキシモノブロモジルコニウム、ジフェノキシジブ
ロモジルコニウム、モノフェノキシトリブロモジルコニ
ウム、トリトリルオキシモノブロモジルコニウム、ジト
リルオキシジブロモジルコニウム、モノトリルオキシト
リブロモジルコニウム、トリベンジルオキシモノブロモ
ジルコニウム、ジベンジルオキシジブロモジルコニウ
ム、モノベンジルオキシトリブロモジルコニウム、トリ
アリルオキシモノブロモジルコニウム、ジアリルオキシ
ジブロモジルコニウム、モノアリルオキシトリブロモジ
ルコニウム、トリネオフィルオキシモノブロモジルコニ
ウム、ジネオフィルオキシジブロモジルコニウム、モノ
ネオフィルオキシトリブロモジルコニウム、
【0014】テトラヨードジルコニウム、トリメチルモ
ノヨードジルコニウム、トリエチルモノヨードジルコニ
ウム、トリプロピルモノヨードジルコニウム、トリn−
ブチルモノヨードジルコニウム、トリペンチルモノヨー
ドジルコニウム、トリフェニルモノヨードジルコニウ
ム、トリトリルモノヨードジルコニウム、トリベンジル
モノヨードジルコニウム、トリアリルモノヨードジルコ
ニウム、トリネオフィルモノヨードジルコニウム、ジメ
チルジヨードジルコニウム、ジエチルジヨードジルコニ
ウム、ジプロピルジヨードジルコニウム、ジn−ブチル
ジヨードジルコニウム、ジペンチルジヨードジルコニウ
ム、ジフェニルジヨードジルコニウム、ジトリルジヨー
ドジルコニウム、ジベンジルジヨードジルコニウム、ジ
アリルジヨードジルコニウム、ジネオフィルジヨードジ
ルコニウム、モノメチルトリヨードジルコニウム、モノ
エチルトリヨードジルコニウム、モノプロピルトリヨー
ドジルコニウム、モノn−ブチルトリヨードジルコニウ
ム、モノペンチルトリヨードジルコニウム、モノフェニ
ルトリヨードジルコニウム、モノトリルトリヨードジル
コニウム、モノベンジルトリヨードジルコニウム、
【0015】テトラヨードジルコニウム、トリメトキシ
モノヨードジルコニウム、ジメトキシジヨードジルコニ
ウム、モノメトキシトリヨードジルコニウム、トリエト
キシモノヨードジルコニウム、ジエトキシジヨードジル
コニウム、モノエトキシトリヨードジルコニウム、トリ
プロポキシモノヨードジルコニウム、ジプロポキシジヨ
ードジルコニウム、モノプロポキシトリヨードジルコニ
ウム、トリn−ブトキシモノヨードジルコニウム、ジn
−ブトキシジヨードジルコニウム、モノn−ブトキシト
リヨードジルコニウム、トリペンチルオキシモノヨード
ジルコニウム、ジペンチルオキシジヨードジルコニウ
ム、モノペンチルオキシトリヨードジルコニウム、トリ
フェノキシモノヨードジルコニウム、ジフェノキシジヨ
ードジルコニウム、モノフェノキシトリヨードジルコニ
ウム、トリトリルオキシモノヨードジルコニウム、ジト
リルオキシジヨードジルコニウム、モノトリルオキシト
リヨードジルコニウム、トリベンジルオキシモノヨード
ジルコニウム、ジベンジルオキシジヨードジルコニウ
ム、モノベンジルオキシトリヨードジルコニウム、トリ
アリルオキシモノヨードジルコニウム、ジアリルオキシ
ジヨードジルコニウム、モノアリルオキシトリヨードジ
ルコニウム、トリネオフィルオキシモノヨードジルコニ
ウム、ジネオフィルオキシジヨードジルコニウム、モノ
ネオフィルオキシトリヨードジルコニウム、
【0016】トリベンジルモノメトキシジルコニウム、
トリベンジルモノエトキシジルコニウム、トリベンジル
モノプロポキシジルコニウム、トリベンジルモノブトキ
シジルコニウム、トリベンジルモノペンチルオキシジル
コニウム、トリベンジルモノフェノキシジルコニウム、
トリベンジルモノトリルオキシジルコニウム、トリベン
ジルモノベンジルオキシジルコニウム、トリベンジルモ
ノアリルオキシジルコニウム、トリベンジルモノネオフ
ィルオキシジルコニウム、ジベンジルジメトキシジルコ
ニウム、ジベンジルジエトキシジルコニウム、ジベンジ
ルジプロポキシジルコニウム、ジベンジルジブトキシジ
ルコニウム、ジベンジルジペンチルオキシジルコニウ
ム、ジベンジルジフェノキシジルコニウム、ジベンジル
ジトリルオキシジルコニウム、ジベンジルジベンジルオ
キシジルコニウム、ジベンジルジアリルオキシジルコニ
ウム、ジベンジルジネオフィルオキシジルコニウム、
【0017】モノベンジルトリメトキシジルコニウム、
モノベンジルトリエトキシジルコニウム、モノベンジル
トリプロポキシジルコニウム、モノベンジルトリブトキ
シジルコニウム、モノベンジルトリペンチルオキシジル
コニウム、モノベンジルトリフェノキシジルコニウム、
モノベンジルトリトリルオキシジルコニウム、モノベン
ジルトリベンジルオキシジルコニウム、モノベンジルト
リアリルオキシジルコニウム、モノベンジルトリネオフ
ィルオキシジルコニウム、トリネオフィルモノメトキシ
ジルコニウム、トリネオフィルモノエトキシジルコニウ
ム、トリネオフィルモノプロポキシジルコニウム、トリ
ネオフィルモノブトキシジルコニウム、トリネオフィル
モノフェノキシジルコニウム、ジネオフィルジメトキシ
ジルコニウム、ジネオフィルジエトキシジルコニウム、
ジネオフィルジプロポキシジルコニウム、ジネオフィル
ジブトキシジルコニウム、ジネオフィルジフェノキシジ
ルコニウム、モノネオフィルトリメトキシジルコニウ
ム、モノネオフィルトリエトキシジルコニウム、モノネ
オフィルトリプロポキシジルコニウム、モノネオフィル
トリブトキシジルコニウム、モノネオフィルトリフェノ
キシジルコニウム、
【0018】テトラメチルチタニウム、テトラエチルチ
タニウム、テトラプロピルチタニウム、テトラn−ブチ
ルチタニウム、テトラペンチルチタニウム、テトラフェ
ニルチタニウム、テトラトリルチタニウム、テトラベン
ジルチタニウム、テトラアリルチタニウム、テトラネオ
フィルチタニウム、テトラメトキシチタニウム、テトラ
エトキシチタニウム、テトラプロポキシチタニウム、テ
トラブトキシチタニウム、テトラペンチルオキシチタニ
ウム、テトラフェノキシチタニウム、テトラトリルオキ
シチタニウム、テトラベンジルオキシチタニウム、テト
ラアリルオキシチタニウム、テトラネオフィルオキシチ
タニウム、
【0019】トリメチルモノクロロチタニウム、トリエ
チルモノクロロチタニウム、トリプロピルモノクロロチ
タニウム、トリn−ブチルモノクロロチタニウム、トリ
ベンジルモノクロロチタニウム、ジメチルジクロロチタ
ニウム、ジエチルジクロロチタニウム、ジn−ブチルジ
クロロチタニウム、ジベンジルジクロロチタニウム、モ
ノメチルトリクロロチタニウム、モノエチルトリクロロ
チタニウム、モノn−ブチルトリクロロチタニウム、モ
ノベンジルトリクロロチタニウム、テトラクロロチタニ
ウム、トリメトキシモノクロロチタニウム、ジメトキシ
ジクロロチタニウム、モノメトキシトリクロロチタニウ
ム、トリエトキシモノクロロチタニウム、ジエトキシジ
クロロチタニウム、モノエトキシトリクロロチタニウ
ム、トリプロポキシモノクロロチタニウム、ジプロポキ
シジクロロチタニウム、モノプロポキシトリクロロチタ
ニウム、トリn−ブトキシモノクロロチタニウム、ジn
−ブトキシジクロロチタニウム、モノn−ブトキシトリ
クロロチタニウム、トリペンチルオキシモノクロロチタ
ニウム、ジペンチルオキシジクロロチタニウム、モノペ
ンチルオキシトリクロロチタニウム、トリフェノキシモ
ノクロロチタニウム、ジフェノキシジクロロチタニウ
ム、モノフェノキシトリクロロチタニウム、トリトリル
オキシモノクロロチタニウム、ジトリルオキシジクロロ
チタニウム、モノトリルオキシトリクロロチタニウム、
トリベンジルオキシモノクロロチタニウム、
【0020】ジベンジルオキシジクロロチタニウム、モ
ノベンジルオキシトリクロロチタニウム、テトラブロモ
チタニウム、トリメチルモノブロモチタニウム、トリエ
チルモノブロモチタニウム、トリプロピルモノブロモチ
タニウム、トリn−ブチルモノブロモチタニウム、トリ
ベンジルモノブロモチタニウム、ジメチルジブロモチタ
ニウム、ジエチルジブロモチタニウム、ジn−ブチルジ
ブロモチタニウム、ジベンジルジブロモチタニウム、モ
ノメチルトリブロモチタニウム、モノエチルトリブロモ
チタニウム、モノn−ブチルトリブロモチタニウム、モ
ノベンジルトリブロモチタニウム、テトラブロモチタニ
ウム、トリメトキシモノブロモチタニウム、ジメトキシ
ジブロモチタニウム、トリメトキシトリブロモチタニウ
ム、トリエトキシモノブロモチタニウム、ジエトキシジ
ブロモチタニウム、モノエトキシトリブロモチタニウ
ム、トリプロポキシモノブロモチタニウム、ジプロポキ
シジブロモチタニウム、モノプロポキシトリブロモチタ
ニウム、トリn−ブトキシモノブロモチタニウム、ジn
−ブトキシジブロモチタニウム、モノn−ブトキシトリ
ブロモチタニウム、トリペンチルオキシモノブロモチタ
ニウム、ジペンチルオキシジブロモチタニウム、モノペ
ンチルオキシトリブロモチタニウム、トリフェノキシモ
ノブロモチタニウム、ジフェノキシジブロモチタニウ
ム、モノフェノキシトリブロモチタニウム、トリトリル
オキシモノブロモチタニウム、ジトリルオキシジブロモ
チタニウム、モノトリルオキシトリブロモチタニウム、
トリベンジルオキシモノブロモチタニウム、ジベンジル
オキシジブロモチタニウム、
【0021】モノベンジルオキシトリブロモチタニウ
ム、テトラヨードチタニウム、トリメチルモノヨードチ
タニウム、トリエチルモノヨードチタニウム、トリプロ
ピルモノヨードチタニウム、トリn−ブチルモノヨード
チタニウム、トリベンジルモノヨードチタニウム、ジメ
チルジヨードチタニウム、ジエチルジヨードチタニウ
ム、ジn−ブチルジヨードチタニウム、ジベンジルジヨ
ードチタニウム、モノメチルトリヨードチタニウム、モ
ノエチルトリヨードチタニウム、モノn−ブチルトリヨ
ードチタニウム、モノベンジルトリヨードチタニウム、
テトラヨードチタニウム、トリメトキシモノヨードチタ
ニウム、ジメトキシジヨードチタニウム、モノメトキシ
トリヨードチタニウム、トリエトキシモノヨードチタニ
ウム、ジエトキシジヨードチタニウム、モノエトキシト
リヨードチタニウム、トリプロポキシモノヨードチタニ
ウム、ジプロポキシジヨードチタニウム、モノプロポキ
シトリヨードチタニウム、トリn−ブトキシモノヨード
チタニウム、ジn−ブトキシジヨードチタニウム、モノ
n−ブトキシトリヨードチタニウム、トリペンチルオキ
シモノヨードチタニウム、ジペンチルオキシジヨードチ
タニウム、モノペンチルオキシトリヨードチタニウム、
トリフェノキシモノヨードチタニウム、ジフェノキシジ
ヨードチタニウム、モノフェノキシトリヨードチタニウ
ム、トリトリルオキシモノヨードチタニウム、ジトリル
オキシジヨードチタニウム、モノトリルオキシトリヨー
ドチタニウム、トリベンジルオキシモノヨードチタニウ
ム、ジベンジルオキシジヨードチタニウム、
【0022】モノベンジルオキシトリヨードチタニウ
ム、トリベンジルモノメトキシチタニウム、トリベンジ
ルモノエトキシチタニウム、トリベンジルモノプロポキ
シチタニウム、トリベンジルモノブトキシチタニウム、
トリベンジルモノフェノキシチタニウム、ジベンジルジ
メトキシチタニウム、ジベンジルジエトキシチタニウ
ム、ジベンジルジプロポキシチタニウム、ジベンジルジ
ブトキシチタニウム、ジベンジルジフェノキシチタニウ
ム、モノベンジルトリメトキシチタニウム、モノベンジ
ルトリエトキシチタニウム、モノベンジルトリプロポキ
シチタニウム、モノベンジルトリブトキシチタニウム、
モノベンジルトリフェノキシチタニウム、トリネオフィ
ルモノメトキシチタニウム、トリネオフィルモノエトキ
シチタニウム、トリネオフィルモノプロポキシチタニウ
ム、トリネオフィルモノブトキシチタニウム、トリネオ
フィルモノフェノキシチタニウム、ジネオフィルジメト
キシチタニウム、ジネオフィルジエトキシチタニウム、
ジネオフィルジプロポキシチタニウム、ジネオフィルジ
ブトキシチタニウム、ジネオフィルジフェノキシチタニ
ウム、モノネオフィルトリメトキシチタニウム、モノネ
オフィルトリエトキシチタニウム、モノネオフィルトリ
プロポキシチタニウム、モノネオフィルトリブトキシチ
タニウム、モノネオフィルトリフェノキシチタニウム、
【0023】テトラメチルハフニウム、テトラエチルハ
フニウム、テトラプロピルハフニウム、テトラn−ブチ
ルハフニウム、テトラペンチルハフニウム、テトラフェ
ニルハフニウム、テトラトリルハフニウム、テトラベン
ジルハフニウム、テトラアリルハフニウム、テトラネオ
フィルハフニウム、テトラメトキシハフニウム、テトラ
エトキシハフニウム、テトラプロポキシハフニウム、テ
トラブトキシハフニウム、テトラペンチルオキシハフニ
ウム、テトラフェノキシハフニウム、テトラトリルオキ
シハフニウム、テトラベンジルオキシハフニウム、テト
ラアリルオキシハフニウム、テトラネオフィルオキシハ
フニウム、トリメチルモノクロロハフニウム、トリエチ
ルモノクロロハフニウム、トリプロピルモノクロロハフ
ニウム、トリn−ブチルモノクロロハフニウム、トリベ
ンジルモノクロロハフニウム、ジメチルジクロロハフニ
ウム、ジエチルジクロロハフニウム、ジn−ブチルジク
ロロハフニウム、ジベンジルジクロロハフニウム、モノ
メチルトリクロロハフニウム、モノエチルトリクロロハ
フニウム、モノn−ブチルトリクロロハフニウム、モノ
ベンジルトリクロロハフニウム、テトラクロロハフニウ
ム、トリメトキシモノクロロハフニウム、ジメトキシジ
クロロハフニウム、
【0024】モノメトキシトリクロロハフニウム、トリ
エトキシモノクロロハフニウム、ジエトキシジクロロハ
フニウム、モノエトキシトリクロロハフニウム、トリプ
ロポキシモノクロロハフニウム、ジプロポキシジクロロ
ハフニウム、モノプロポキシトリクロロハフニウム、ト
リn−ブトキシモノクロロハフニウム、ジn−ブトキシ
ジクロロハフニウム、モノn−ブトキシトリクロロハフ
ニウム、トリペンチルオキシモノクロロハフニウム、ジ
ペンチルオキシジクロロハフニウム、モノペンチルオキ
シトリクロロハフニウム、トリフェノキシモノクロロハ
フニウム、ジフェノキシジクロロハフニウム、モノフェ
ノキシトリクロロハフニウム、トリトリルオキシモノク
ロロハフニウム、ジトリルオキシジクロロハフニウム、
モノトリルオキシトリクロロハフニウム、トリベンジル
オキシモノクロロハフニウム、ジベンジルオキシジクロ
ロハフニウム、モノベンジルオキシトリクロロハフニウ
ム、テトラブロモハフニウム、トリメチルモノブロモハ
フニウム、トリエチルモノブロモハフニウム、トリプロ
ピルモノブロモハフニウム、トリn−ブチルモノブロモ
ハフニウム、トリベンジルモノブロモハフニウム、ジメ
チルジブロモハフニウム、ジエチルジブロモハフニウ
ム、
【0025】ジn−ブチルジブロモハフニウム、ジベン
ジルジブロモハフニウム、モノメチルトリブロモハフニ
ウム、モノエチルトリブロモハフニウム、モノn−ブチ
ルトリブロモハフニウム、モノベンジルトリブロモハフ
ニウム、テトラブロモハフニウム、トリメトキシモノブ
ロモハフニウム、ジメトキシジブロモハフニウム、モノ
メトキシトリブロモハフニウム、トリエトキシモノブロ
モハフニウム、ジエトキシジブロモハフニウム、モノエ
トキシトリブロモハフニウム、トリプロポキシモノブロ
モハフニウム、ジプロポキシジブロモハフニウム、モノ
プロポキシトリブロモハフニウム、トリn−ブトキシモ
ノブロモハフニウム、ジn−ブトキシジブロモハフニウ
ム、モノn−ブトキシトリブロモハフニウム、トリペン
チルオキシモノブロモハフニウム、ジペンチルオキシジ
ブロモハフニウム、モノペンチルオキシトリブロモハフ
ニウム、トリフェノキシモノブロモハフニウム、ジエト
キシジブロモハフニウム、モノフェノキシトリブロモハ
フニウム、トリトリルオキシモノブロモハフニウム、ジ
トリルオキシジブロモハフニウム、モノトリルオキシト
リブロモハフニウム、トリベンジルオキシモノブロモハ
フニウム、ジベンジルオキシジブロモハフニウム、モノ
ベンジルオキシトリブロモハフニウム、テトラヨードハ
フニウム、トリメチルモノヨードハフニウム、トリエチ
ルモノヨードハフニウム、トリプロピルモノヨードハフ
ニウム、トリn−ブチルモノヨードハフニウム、トリベ
ンジルモノヨードハフニウム、ジメチルジヨードハフニ
ウム、ジエチルジヨードハフニウム、
【0026】ジn−ブチルジヨードハフニウム、ジベン
ジルジヨードハフニウム、モノメチルトリヨードハフニ
ウム、モノエチルトリヨードハフニウム、モノn−ブチ
ルトリヨードハフニウム、モノベンジルトリヨードハフ
ニウム、テトラヨードハフニウム、トリメトキシモノヨ
ードハフニウム、ジメトキシジヨードハフニウム、モノ
メトキシトリヨードハフニウム、トリエトキシモノヨー
ドハフニウム、ジエトキシジヨードハフニウム、モノエ
トキシトリヨードハフニウム、トリプロポキシモノヨー
ドハフニウム、ジプロポキシジヨードハフニウム、モノ
プロポキシトリヨードハフニウム、トリn−ブトキシモ
ノヨードハフニウム、ジn−ブトキシジヨードハフニウ
ム、モノn−ブトキシトリヨードハフニウム、トリペン
チルオキシモノヨードハフニウム、ジペンチルオキシジ
ヨードハフニウム、モノペンチルオキシトリヨードハフ
ニウム、トリフェノキシモノヨードハフニウム、ジフェ
ノキシジヨードハフニウム、モノフェノキシトリヨード
ハフニウム、トリトリルオキシモノヨードハフニウム、
ジトリルオキシジヨードハフニウム、モノトリルオキシ
トリヨードハフニウム、トリベンジルオキシモノヨード
ハフニウム、ジベンジルオキシジヨードハフニウム、モ
ノベンジルオキシトリヨードハフニウム、トリベンジル
モノメトキシハフニウム、トリベンジルモノエトキシハ
フニウム、
【0027】トリベンジルモノプロポキシハフニウム、
トリベンジルモノブトキシハフニウム、トリベンジルモ
ノフェノキシハフニウム、ジベンジルジメトキシハフニ
ウム、ジベンジルジエトキシハフニウム、ジベンジルジ
プロポキシハフニウム、ジベンジルジブトキシハフニウ
ム、ジベンジルジフェノキシハフニウム、モノベンジル
トリメトキシハフニウム、モノベンジルトリエトキシハ
フニウム、モノベンジルトリプロポキシハフニウム、モ
ノベンジルトリブトキシハフニウム、モノベンジルトリ
フェノキシハフニウム、トリネオフィルモノメトキシハ
フニウム、トリネオフィルモノエトキシハフニウム、ト
リネオフィルモノプロポキシハフニウム、トリネオフィ
ルモノブトキシハフニウム、トリネオフィルモノフェノ
キシハフニウム、ジネオフィルジメトキシハフニウム、
ジネオフィルジエトキシハフニウム、ジネオフィルジプ
ロポキシハフニウム、ジネオフィルジブトキシハフニウ
ム、ジネオフィルジフェノキシハフニウム、
【0028】モノネオフィルトリメトキシハフニウム、
モノネオフィルトリエトキシハフニウム、モノネオフィ
ルトリプロポキシハフニウム、モノネオフィルトリブト
キシハフニウム、モノネオフィルトリフェノキシハフニ
ウム、などである。もちろん、上記成分(1)として具
体例として挙げたこれらの化合物においては、前記R
1、R がn−のみならずiso−、s−、t−、ne
o−等の各種構造異性基である場合も包含しているもの
である。これら具体的化合物のなかでもテトラメチルジ
ルコニウム、テトラエチルジルコニウム、テトラベンジ
ルジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウム、トリ
プロポキシモノクロロジルコニウム、テトラブトキシジ
ルコニウム、テトラブトキシチタン、テトラブトキシハ
フニウムが好ましい。特に好ましくはテトラプロポキシ
ジルコニウム、テトラブトキシジルコニウムなどのZr
(OR)化合物である。これらの化合物は2種以上混
合して用いることも可能である。
【0029】成分(2)は下記の一般式で表される化合
物である。 Me (OR z−m−n 式中、Meは周期律表第I〜III族元素のいずれか
を示し、これにはリチウム、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム、亜鉛、ホウ素、アルミニウム
などが包含される。R、Rは炭素数1〜24、好ま
しくは1〜12、さらに好ましくは1〜8の炭化水素基
を示し、これにはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基などのアルキル基;ビニル
基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル
基、キシリル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル
基などのアリール基;ベンジル基、トリチル基、フェネ
チル基、スチリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチ
ル基、フェニルプロピル基、ネオフィル基などのアラル
キル基などが包含される。これらは分岐があってもよ
い。Xはフッ素、ヨウ素、塩素又は臭素などのハロゲ
ンを示す。zはMeの価数を示す。mは0≦m≦z、
nは0≦n≦zで、しかも0<m+n≦zである。
【0030】成分(2)として使用可能な化合物の具体
例を挙げれば、メチルリチウム、エチルリチウム、プロ
ピルリチウム、イソプロピルリチウム、ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウム、ペンチルリチウム、オクチル
リチウム、フェニルリチウム、ベンジルリチウム、ジメ
チルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジn−プロ
ピルマグネシウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブ
チルマグネシウム、ジt−ブチルマグネシウム、ジペン
チルマグネシウム、ジオクチルマグネシウム、ジフェニ
ルマグネシウム、ジベンジルマグネシウム、メチルマグ
ネシウムクロライド、エチルマグネシウムクロライド、
プロピルマグネシウムクロライド、イソプロピルマグネ
シウムクロライド、ブチルマグネシウムクロライド、t
−ブチルマグネシウムクロライド、ペンチルマグネシウ
ムクロライド、オクチルマグネシウムクロライド、フェ
ニルマグネシウムクロライド、ベンジルマグネシウムク
ロライド、メチルマグネシウムブロマイド、メチルマグ
ネシウムアイオダイド、エチルマグネシウムブロマイ
ド、エチルマグネシウムアイオダイド、プロピルマグネ
シウムブロマイド、プロピルマグネシウムアイオダイ
ド、イソプロピルマグネシウムブロマイド、イソプロピ
ルマグネシウムアイオダイド、ブチルマグネシウムブロ
マイド、ブチルマグネシウムアイオダイド、t−ブチル
マグネシウムブロマイド、t−ブチルマグネシウムアイ
オダイド、ペンチルマグネシウムブロマイド、ペンチル
マグネシウムアイオダイド、オクチルマグネシウムブロ
マイド、オクチルマグネシウムアイオダイド、フェニル
マグネシウムブロマイド、フェニルマグネシウムアイオ
ダイド、ベンジルマグネシウムブロマイド、ベンジルマ
グネシウムアイオダイド、
【0031】ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジプロピル
亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジn−ブチル亜鉛、ジt−
ブチル亜鉛、ジペンチル亜鉛、ジオクチル亜鉛、ジフェ
ニル亜鉛、ジベンジル亜鉛、トリメチルボロン、トリエ
チルボロン、トリプロピルボロン、トリイソプロピルボ
ロン、トリブチルボロン、トリt−ブチルボロン、トリ
ペンチルボロン、トリオクチルボロン、トリフェニルボ
ロン、トリベンジルボロン、トリメチルアルミニウム、
トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、ジエチルアルミニウムブロマイド、ジエチルアル
ミニウムフルオライド、ジエチルアルミニウムアイオダ
イド、エチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミ
ニウムジブロマイド、エチルアルミニウムジフルオライ
ド、エチルアルミニウムジアイオダイド、トリプロピル
アルミニウム、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジ
プロピルアルミニウムブロマイド、ジプロピルアルミニ
ウムフルオライド、ジプロピルアルミニウムアイオダイ
ド、
【0032】プロピルアルミニウムジクロライド、プロ
ピルアルミニウムジブロマイド、プロピルアルミニウム
ジフルオライド、プロピルアルミニウムジアイオダイ
ド、トリイソプロピルアルミニウム、ジイソプロピルア
ルミニウムクロライド、ジイソプロピルアルミニウムブ
ロマイド、ジイソプロピルアルミニウムフルオライド、
ジイソプロピルアルミニウムアイオダイド、エチルアル
ミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムセスキ
ブロマイド、プロピルアルミニウムセスキクロライド、
プロピルアルミニウムセスキブロマイド、ブチルアルミ
ニウムセスキクロライド、ブチルアルミニウムセスキブ
ロマイド、イソプロピルアルミニウムジクロライド、イ
ソプロピルアルミニウムジブロマイド、イソプロピルア
ルミニウムジフルオライド、イソプロピルアルミニウム
ジアイオダイド、トリブチルアルミニウム、ジブチルア
ルミニウムクロライド、ジブチルアルミニウムブロマイ
ド、ジブチルアルミニウムフルオライド、ジブチルアル
ミニウムアイオダイド、ブチルアルミニウムジクロライ
ド、ブチルアルミニウムジブロマイド、ブチルアルミニ
ウムジフルオライド、ブチルアルミニウムジアイオダイ
ド、トリsec−ブチルアルミニウム、ジsec−ブチ
ルアルミニウムクロライド、ジsec−ブチルアルミニ
ウムブロマイド、ジsec−ブチルアルミニウムフルオ
ライド、ジsec−ブチルアルミニウムアイオダイド、
sec−ブチルアルミニウムジクロライド、sec−ブ
チルアルミニウムジブロマイド、sec−ブチルアルミ
ニウムジフルオライド、sec−ブチルアルミニウムジ
アイオダイド、トリtert−ブチルアルミニウム、ジ
tert−ブチルアルミニウムクロライド、ジtert
−ブチルアルミニウムブロマイド、ジtert−ブチル
アルミニウムフルオライド、ジtert−ブチルアルミ
ニウムアイオダイド、
【0033】tert−ブチルアルミニウムジクロライ
ド、tert−ブチルアルミニウムジブロマイド、te
rt−ブチルアルミニウムジフルオライド、tert−
ブチルアルミニウムジアイオダイド、トリイソブチルア
ルミニウム、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジ
イソブチルアルミニウムブロマイド、ジイソブチルアル
ミニウムフルオライド、ジイソブチルアルミニウムアイ
オダイド、イソブチルアルミニウムジクロライド、イソ
ブチルアルミニウムジブロマイド、イソブチルアルミニ
ウムジフルオライド、イソブチルアルミニウムジアイオ
ダイド、トリヘキシルアルミニウム、ジヘキシルアルミ
ニウムクロライド、ジヘキシルアルミニウムブロマイ
ド、ジヘキシルアルミニウムフルオライド、ジヘキシル
アルミニウムアイオダイド、ヘキシルアルミニウムジク
ロライド、ヘキシルアルミニウムジブロマイド、ヘキシ
ルアルミニウムジフルオライド、ヘキシルアルミニウム
ジアイオダイド、トリペンチルアルミニウム、ジペンチ
ルアルミニウムクロライド、ジペンチルアルミニウムブ
ロマイド、ジペンチルアルミニウムフルオライド、ジペ
ンチルアルミニウムアイオダイド、ペンチルアルミニウ
ムジクロライド、ペンチルアルミニウムジブロマイド、
ペンチルアルミニウムジフルオライドおよびペンチルア
ルミニウムジアイオダイド、メチルアルミニウムメトキ
シド、メチルアルミニウムエトキシド、メチルアルミニ
ウムプロポキシド、メチルアルミニウムブトキシド、ジ
メチルアルミニウムメトキシド、ジメチルアルミニウム
エトキシド、ジメチルアルミニウムプロポキシド、ジメ
チルアルミニウムブトキシド、エチルアルミニウムメト
キシド、
【0034】エチルアルミニウムエトキシド、エチルア
ルミニウムプロポキシド、エチルアルミニウムブトキシ
ド、ジエチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミ
ニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムプロポキシ
ド、ジエチルアルミニウムブトキシド、プロピルアルミ
ニウムメトキシド、プロピルアルミニウムエトキシド、
プロピルアルミニウムプロポキシド、プロピルアルミニ
ウムブトキシド、ジプロピルアルミニウムメトキシド、
ジプロピルアルミニウムエトキシド、ジプロピルアルミ
ニウムプロポキシド、ジプロピルアルミニウムブトキシ
ド、ブチルアルミニウムメトキシド、ブチルアルミニウ
ムエトキシド、ブチルアルミニウムプロポキシド、ブチ
ルアルミニウムブトキシド、ジブチルアルミニウムメト
キシド、ジブチルアルミニウムエトキシド、ジブチルア
ルミニウムプロポキシド、ジブチルアルミニウムブトキ
シドなどが挙げられる。
【0035】成分(3)としては、環状で共役二重結合
を2つ以上有する有機化合物が使用される。成分(3)
には、共役二重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、
さらに好ましくは2〜3個有し、全炭素数が4〜24、
好ましくは4〜12である環状炭化水素化合物;前記環
状炭化水素化合物が部分的に1〜6個の炭化水素残基
(典型的には、炭素数1〜12のアルキル基又はアラル
キル基)で置換された環状炭化水素化合物;共役二重結
合を2個以上、好ましくは2〜4個、さらに好ましくは
2〜3個有し、全炭素数が4〜24、好ましくは4〜1
2である環状炭化水素基を有する有機ケイ素化合物;前
記環状炭化水素基が部分的に1〜6個の炭化水素残基又
はアルカリ金属塩(ナトリウム塩又はリチウム塩)で置
換された有機ケイ素化合物が含まれる。特に好ましくは
分子中のいずれかにシクロペンタジエン構造をもつもの
が望ましい。
【0036】ちなみに、環状炭化水素基を有する有機ケ
イ素化合物は、下記の一般式で表示することができる。 ASiR4−L ここで、Aはシクロペンタジエニル基、置換シクロペン
タジエニル基、インデニル基、置換インデニル基で例示
される前記環状炭化水素基を示し、Rはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など
のアルコキシ基;フェニル基などのアリール基;フェノ
キシ基などのアリールオキシ基;ベンジル基などのアラ
ルキル基で例示されるような、炭素数1〜24、好まし
くは1〜12の炭化水素残基または水素を示し、Lは1
≦L≦4、好ましくは1≦L≦3である。
【0037】従って、成分(3)として使用可能な有機
環状炭化水素化合物を具体的に示せば、シクロペンタジ
エン、メチルシクロペンタジエン、エチルシクロペンタ
ジエン、t−ブチルシクロペンタジエン、ヘキシルシク
ロペンタジエン、オクチルシクロペンタジエン、1,2
−ジメチルシクロペンタジエン、1,3−ジメチルシク
ロペンタジエン、1,2,4−トリメチルシクロペンタ
ジエン、1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジ
エン、ペンタメチルシクロペンタジエン、インデン、4
−メチル−1−インデン、4,7−ジメチルインデン、
4,5,6,7−テトラハイドロインデン、シクロヘプ
タトリエン、メチルシクロヘプタトリエン、シクロオク
タテトラエン、メチルシクロオクタテトラエン、アズレ
ン、メチルアズレン、エチルアズレン、フルオレン、メ
チルフルオレンのような炭素数7〜24のシクロポリエ
ン又は置換シクロポリエン、
【0038】モノシクロペンタジエニルシラン、ビスシ
クロペンタジエニルシラン、トリスシクロペンタジエニ
ルシラン、テトラキスシクロペンタジエニルシラン、モ
ノシクロペンタジエニルモノメチルシラン、モノシクロ
ペンタジエニルモノエチルシラン、モノシクロペンタジ
エニルジメチルシラン、モノシクロペンタジエニルジエ
チルシラン、モノシクロペンタジエニルトリメチルシラ
ン、モノシクロペンタジエニルトリエチルシラン、モノ
シクロペンタジエニルモノメトキシシラン、モノシクロ
ペンタジエニルモノエトキシシラン、モノシクロペンタ
ジエニルモノフェノキシシラン、
【0039】ビスシクロペンタジエニルモノメチルシラ
ン、ビスシクロペンタジエニルモノエチルシラン、ビス
シクロペンタジエニルジメチルシラン、ビスシクロペン
タジエニルジエチルシラン、ビスシクロペンタジエニル
メチルエチルシラン、ビスシクロペンタジエニルジプロ
ピルシラン、ビスシクロペンタジエニルエチルプロピル
シラン、ビスシクロペンタジエニルジフェニルシラン、
ビスシクロペンタジエニルフェニルメチルシラン、ビス
シクロペンタジエニルモノメトキシシラン、ビスシクロ
ペンタジエニルモノエトキシシラン、トリスシクロペン
タジエニルモノメチルシラン、トリスシクロペンタジエ
ニルモノエチルシラン、トリスシクロペンタジエニルモ
ノメトキシシラン、トリスシクロペンタジエニルモノエ
トキシシラン、3−メチルシクロペンタジエニルシラ
ン、ビス3−メチルシクロペンタジエニルシラン、3−
メチルシクロペンタジエニルメチルシラン、1,2−ジ
メチルシクロペンタジエニルシラン、1,3−ジメチル
シクロペンタジエニルシラン、1,2,4−トリメチル
シクロペンタジエニルシラン、1,2,3,4−テトラ
メチルシクロペンタジエニルシラン、ペンタメチルシク
ロペンタジエニルシラン
【0040】モノインデニルシラン、ビスインデニルシ
ラン、トリスインデニルシラン、テトラキスインデニル
シラン、モノインデニルモノメチルシラン、モノインデ
ニルモノエチルシラン、モノインデニルジメチルシラ
ン、モノインデニルジエチルシラン、モノインデニルト
リメチルシラン、モノインデニルトリエチルシラン、モ
ノインデニルモノメトキシシラン、モノインデニルモノ
エトキシシラン、モノインデニルモノフェノキシシラ
ン、ビスインデニルモノメチルシラン、ビスインデニル
モノエチルシラン、ビスインデニルジメチルシラン、ビ
スインデニルジエチルシラン、ビスインデニルメチルエ
チルシラン、ビスインデニルジプロピルシラン、ビスイ
ンデニルエチルプロピルシラン、ビスインデニルジフェ
ニルシラン、ビスインデニルフェニルメチルシラン、ビ
スインデニルモノメトキシシラン、ビスインデニルモノ
エトキシシラン、
【0041】トリスインデニルモノメチルシラン、トリ
スインデニルモノエチルシラン、トリスインデニルモノ
メトキシシラン、トリスインデニルモノエトキシシラ
ン、3−メチルインデニルシラン、ビス3−メチルイン
デニルシラン、3−メチルインデニルメチルシラン、
1,2−ジメチルインデニルシラン、1,3−ジメチル
インデニルシラン、1,2,4−トリメチルインデニル
シラン、1,2,3,4−テトラメチルインデニルシラ
ン、ペンタメチルインデニルシラン等がある。
【0042】また、上記した各化合物のいずれかが、ア
ルキレン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜
3)を介して結合した化合物も、本発明の成分(3)と
して使用できる。例えば、ビスインデニルエタン、ビス
(4,5,6,7−テトラハイドロー1−インデニル)
エタン、1,3−プロパンジニルビスインデン、1,3
−プロパンジニルビス(4,5,6,7−テトラハイド
ロ)インデン、プロピレンビス(1−インデン)、イソ
プロピル(1−インデニル)シクロペンタジエン、ジフ
ェニルメチレン(9−フルオレニル)シクロペンタジエ
ン、イソプロピルシクロペンタジエニル−1−フルオレ
ンなどは、いずれも本発明の成分(3)として使用可能
な化合物である。
【0043】本発明でオレフィン類重合用触媒成分を構
成する他の必須成分である、炭素−ハロゲン結合含有化
合物(成分(4))とは分子中に炭素−ハロゲン結合を
含む化合物である。詳しくは、炭化水素含有の有機化合
物中の1つ又は2つ以上又は全部の水素をハロゲン原子
で置換した化合物であり、具体的には一般式R−R
又はR(A−Rで表される炭素−ハロゲン結
合含有化合物である。式中のqは1≦q≦4、好ましく
は1≦q≦3を満たす数を示す。Aは−O−、−OSi
−、−C(OR−及び−C(OR
−からなる群から選ばれる基を示し、Rは炭素数1〜
30のハロカーボン基を示し、R及びRは水素原
子、ハロゲン原子又は炭素数1〜30の炭化水素残基を
示し、Rは炭素数1〜30の炭化水素残基を示し、R
、RまたはRが複数含まれる場合は同種であって
も異種であってもよく、RとRは互いに結合して環
を形成していてもよい。
【0044】Rにおけるハロカーボン基とは、分子鎖
中の一つのメチレン基が酸素原子で置換されていてもよ
い炭化水素基のうち、係る分子中の水素原子の一部また
はその全てがフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲ
ン原子の一種または二種以上で置換された炭化水素基を
いう。特に一つ以上のフッ素原子で置換されているもの
が好ましい。また、該炭化水素基としては、通常、炭素
数1〜30、好ましくは1〜20、さらに好ましくは1
〜12を有する一価の炭化水素基、または2〜4個の遊
離原子価を有する多価炭化水素基が挙げられ、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シ
クロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、3級ブチル
基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基などのアルキル基;ビニル
基、アリル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル
基、キシリル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル
基などのアリール基;ベンジル基、トリチル基、フェネ
チル基、スチリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチ
ル基、フェニルプロピル基、ネオフィル基等のアラルキ
ル基に代表される一価炭化水素基、メチレン基、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基などのアルキレン基;
アリーレン基;アリールアルキレン基に代表される二価
炭化水素基、アルカントリイル(alkanetriy
l)基;アレーントリイル(arenetriyl)
基;アリールアルカントリイル(arylalkane
triyl)基に代表される三価炭化水素基、アルカン
テトライル(alkanetetrayl)基;アレー
ンテトライル(arenetetrayl)基;アリー
ルアルカンテトライル(arylalkanetetr
ayl)基に代表される四価炭化水素基等が挙げられ
る。もちろん、これらは分岐があってもよい。該ハロカ
ーボン基におけるハロゲン原子の置換数については特に
限定はなく、1、2以上、又は全ての水素原子がハロゲ
ン原子で置換されていてもよい。また、その置換位置、
立体配置などについても特に限定されるものではなく、
任意に選択されうるものである。
【0045】R、R及びRにおけるハロゲン原子
としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素があげられる。ま
た、炭化水素残基とは炭化水素基、または炭化水素基の
うち一つ以上の水素原子が任意の官能基で置換された基
をいう。該官能基としては一般式−OR11(式中R
11とは炭素数1〜20の前出の炭化水素基またはハロ
カーボン基を表す)で表される基、またはフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子が挙げられる。こ
こでいう炭化水素残基の基本骨格となる炭化水素基とし
ては、通常炭素数1〜30、好ましくは1〜20、さら
に好ましくは1〜12を有するものが挙げられる。
【0046】炭化水素基として具体的にはメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シ
クロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基などのアルキル基;ビニル基、アリル
基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリ
ル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのア
リール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、ス
チリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、フェ
ニルプロピル基、ネオフィル基等のアラルキル基、メチ
レン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン
基、シクロプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン
基、tert−ブチレン基、シクロブチレン基、ペンチ
レン基、イソペンチレン基、ネオペンチレン基、シクロ
ペンチレン基、ヘキシレン基、イソヘキシレン基、シク
ロヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基などのア
ルキレン基;フェニレン基、メシチレン基、トリレン
基、キシリレン基、インデニレン基、ナフチレン基など
のアリーレン基、ベンジレン基、トリチレン基、フェネ
チレン基、スチリレン基等のアラルキレン基が挙げられ
る。炭素−ハロゲン結合含有化合物(成分(4))をさ
らに具体化した化合物としては、一般式
【0047】
【化1】
【0048】 R−O−R (一般式H) R−O−SiR (一般式I) RC(OR (一般式J) RC(OR)(OR) (一般式K) RC(OR (一般式L) RC(OR)(OR (一般式M) R−R10 (一般式N) で表される化合物が挙げられる。
【0049】ここで、Rは炭素数1〜30、好ましく
は1〜20、さらに好ましくは1〜12を有するハロカ
ーボン基を示す。ここでいうハロカーボン基とは、炭化
水素基のうち係る分子中の水素原子の一部またはその全
てがフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、
特に好ましくはフッ素原子で置換された炭化水素基をい
う。また、該炭化水素基として具体的には、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシ
ル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デ
シル基、ドデシル基などのアルキル基;ビニル基、アリ
ル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシ
リル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などの
アリール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、
スチリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、フ
ェニルプロピル基、ネオフィル基等のアラルキル基が挙
げられる。もちろん、これらは分岐があってもよい。該
ハロカーボン基は、ハロゲン原子の置換数については特
に限定されなく、その置換位置、立体配置などについて
も特に限定されるものではなく、任意に選択され、いず
れも使用することができる。
【0050】Rとして具体的にはフルオロメチル基、
フルオロエチル基、フルオロプロピル基、フルオロイソ
プロピル基、フルオロシクロプロピル基、フルオロブチ
ル基、フルオロイソブチル基、フルオロ−tert−ブ
チル基、フルオロシクロブチル基、フルオロペンチル
基、フルオロイソペンチル基、フルオロネオペンチル
基、フルオロシクロペンチル基、フルオロヘキシル基、
フルオロイソヘキシル基、フルオロシクロヘキシル基、
フルオロヘプチル基、フルオロオクチル基などのアルキ
ル基、フルオロフェニル基、フルオロベンジル基、フル
オロメシチル基、フルオロインデニル基、フルオロナフ
チル基、トリフルオロエチル基、ヘキサフルオロイソプ
ロピル基、ペンタフルオロプロピル基、パーフルオロブ
チルエチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロデ
シルエチル基、パーフルオロエチルヘキシル基、パーフ
ルオロブチルヘキシル基、パーフルオロヘキシルヘキシ
ル基、パーフルオロオクチルヘキシル基、パーフルオロ
イソアミルエチル基、パーフルオロイソノニルエチル
基、パーフルオロイソプロピルヘキシル基、パーフルオ
ロイソアミルヘキシル基、パーフルオロイソヘプチルヘ
キシル基、パーフルオロイソノニルヘキシル基、
【0051】テトラフルオロプロピル基、オクタフルオ
ロペンチル基、ドデカフルオロヘプチル基、ヘキサデカ
フルオロノニル基、ビス(トリフルオロメチル)プロピ
ル基、ヘキサフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル
ヨードプロピル基、パーフルオロオクチルヨードプロピ
ル基、パーフルオロイソヘプチルヨードプロピル基、パ
ーフルオロイソノニルヨードプロピル基、オクタフルオ
ロプロピル基、パーフルオロブチル基、オクタフルオロ
シクロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオ
ロシクロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフ
ルオロシクロヘキシル基、パーフルオロヘプチル基、パ
ーフルオロシクロヘプチル基、パーフルオロオクチル
基、パーフルオロシクロオクチル基、パーフルオロノニ
ル基、パーフルオロシクロノニル基、パーフルオロデシ
ル基、パーフルオロシクロデシル基、パーフルオロウン
デシル基、パーフルオロシクロウンデシル基、パーフル
オロドデシル基、パーフルオロシクロドデシル基、パー
フルオロトリデシル基、パーフルオロシクロトリデシル
基、パーフルオロテトラデシル基、パーフルオロシクロ
テトラデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パーフ
ルオロシクロペンタデシル基、パーフルオロヘキサデシ
ル基、パーフルオロシクロヘキサデシル基、パーフルオ
ロヘプタデシル基、パーフルオロシクロヘプタデシル
基、パーフルオロオクタデシル基、パーフルオロシクロ
オクタデシル基、パーフルオロノナデシル基、パーフル
オロシクロノナデシル基、パーフルオロノナエイコシル
基、パーフルオロシクロエイコシル基、パーフルオロフ
ェニル基、パーフルオロベンジル基、パーフルオロキシ
リル基、パーフルオロメシチレニル基、パーフルオロク
ミル基、パーフルオロナフタチル基、パーフルオロデカ
リル基、フルオロジクロロメチル基、1,1−ジクロロ
−1−フルオロエチル基、1−ブロモ−2−フルオロエ
チル基、1,1−ジフルオロエチル基、ブロモテトラフ
ルオロプロピル基、ヨウ化オクタフルオロブチル基、
【0052】ペンタフルオロフェニル基、ブロモテトラ
フルオロフェニル基、クロロテトラフルオロフェニル
基、ヨウ化テトラフルオロフェニル基、テトラフルオロ
フェニル基、クロロトリフルオロフェニル基、ジクロロ
トリフルオロフェニル基、ブロモトリフルオロフェニル
基、ジブロモトリフルオロフェニル基、トリフルオロフ
ェニル基、クロロジフルオロフェニル基、ジクロロジフ
ルオロフェニル基、トリクロロフルオロフェニル基、ブ
ロモジフルオロフェニル基、ジブロモジフルオロフェニ
ル基、トリブロモジフルオロフェニル基、ジフルオロフ
ェニル基、クロロフルオロフェニル基、ジクロロフルオ
ロフェニル基、トリクロロフルオロフェニル基、テトラ
クロロフルオロフェニル基、ブロモフルオロフェニル
基、ジブロモフルオロフェニル基、トリブロモフルオロ
フェニル基、テトラブロモフルオロフェニル基、トリフ
ルオロフェニル基、ヘキサフルオロキシリル基、トリフ
ルオロメチルナフチル基、ジ−(トリフルオロメチル)
−ナフチル基、トリフルオロメチルデカリル基、ジ−
(トリフルオロメチル)−デカリン基、
【0053】クロロメチル基、クロロエチル基、クロロ
プロピル基、クロロイソプロピル基、クロロシクロプロ
ピル基、クロロブチル基、クロロイソブチル基、クロロ
−tert−ブチル基、クロロシクロブチル基、クロロ
ペンチル基、クロロイソペンチル基、クロロネオペンチ
ル基、クロロシクロペンチル基、クロロヘキシル基、ク
ロロイソヘキシル基、クロロシクロヘキシル基、クロロ
ヘプチル基、クロロオクチル基などのアルキル基、クロ
ロフェニル基、クロロベンジル基、クロロメシチル基、
クロロインデニル基、クロロナフチル基、トリクロロエ
チル基、ヘキサクロロイソプロピル基、ペンタクロロプ
ロピル基、パークロロブチルエチル基、パークロロエチ
ル基、パークロロデシルエチル基、パークロロエチルヘ
キシル基、パークロロブチルヘキシル基、パークロロヘ
キシルヘキシル基、パークロロオクチルヘキシル基、パ
ークロロイソアミルエチル基、パークロロイソノニルエ
チル基、パークロロイソプロピルヘキシル基、パークロ
ロイソアミルヘキシル基、パークロロイソヘプチルヘキ
シル基、パークロロイソノニルヘキシル基、テトラクロ
ロプロピル基、オクタクロロペンチル基、ドデカクロロ
ヘプチル基、ヘキサデカクロロノニル基、ビス(トリク
ロロメチル)プロピル基、ヘキサクロロブチル基、オク
タクロロプロピル基、パークロロブチル基、オクタクロ
ロシクロブチル基、パークロロペンチル基、パークロロ
シクロペンチル基、パークロロヘキシル基、パークロロ
シクロヘキシル基、パークロロヘプチル基、パークロロ
シクロヘプチル基、パークロロオクチル基、パークロロ
シクロオクチル基、パークロロノニル基、パークロロシ
クロノニル基、パークロロデシル基、パークロロシクロ
デシル基、パークロロウンデシル基、パークロロシクロ
ウンデシル基、パークロロドデシル基、パークロロシク
ロドデシル基、パークロロトリデシル基、パークロロシ
クロトリデシル基、パークロロテトラデシル基、パーク
ロロシクロテトラデシル基、パークロロペンタデシル
基、パークロロシクロペンタデシル基、パークロロヘキ
サデシル基、パークロロシクロヘキサデシル基、パーク
ロロヘプタデシル基、パークロロシクロヘプタデシル
基、パークロロオクタデシル基、パークロロシクロオク
タデシル基、パークロロノナデシル基、パークロロシク
ロノナデシル基、パークロロノナエイコシル基、パーク
ロロシクロエイコシル基、パークロロフェニル基、パー
クロロベンジル基、パークロロキシリル基、パークロロ
メシチレニル基、パークロロクミル基、パークロロナフ
タチル基、パークロロデカリル基、1,1−ジクロロエ
チル基、ペンタクロロフェニル基、テトラクロロフェニ
ル基、トリクロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ヘ
キサクロロキシリル基、トリクロロメチルナフチル基、
ジ−(トリクロロメチル)−ナフチル基、トリクロロメ
チルデカリル基、ジ−(トリクロロメチル)−デカリル
基、
【0054】ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモ
プロピル基、ブロモイソプロピル基、ブロモシクロプロ
ピル基、ブロモブチル基、ブロモイソブチル基、ブロモ
−3級ブチル基、ブロモシクロブチル基、ブロモペンチ
ル基、ブロモイソペンチル基、ブロモネオペンチル基、
ブロモシクロペンチル基、ブロモヘキシル基、ブロモイ
ソヘキシル基、ブロモシクロヘキシル基、ブロモヘプチ
ル基、ブロモオクチル基などのアルキル基、ブロモフェ
ニル基、ブロモベンジル基、ブロモメシチル基、ブロモ
インデニル基、ブロモナフチル基、トリブロモエチル
基、ヘキサブロモイソプロピル基、ペンタブロモプロピ
ル基、パーブロモブチルエチル基、パーブロモエチル
基、パーブロモデシルエチル基、パーブロモエチルヘキ
シル基、パーブロモブチルヘキシル基、パーブロモヘキ
シルヘキシル基、パーブロモオクチルヘキシル基、パー
ブロモイソアミルエチル基、パーブロモイソノニルエチ
ル基、パーブロモイソプロピルヘキシル基、パーブロモ
イソアミルヘキシル基、パーブロモイソヘプチルヘキシ
ル基、パーブロモイソノニルヘキシル基、テトラブロモ
プロピル基、オクタブロモペンチル基、ドデカブロモヘ
プチル基、ヘキサデカブロモノニル基、ビス(トリブロ
モメチル)プロピル基、ヘキサブロモブチル基、オクタ
ブロモプロピル基、パーブロモブチル基、オクタブロモ
シクロブチル基、パーブロモペンチル基、パーブロモシ
クロペンチル基、パーブロモヘキシル基、パーブロモシ
クロヘキシル基、パーブロモヘプチル基、パーブロモシ
クロヘプチル基、パーブロモオクチル基、パーブロモシ
クロオクチル基、パーブロモノニル基、パーブロモシク
ロノニル基、パーブロモデシル基、パーブロモシクロデ
シル基、パーブロモウンデシル基、パーブロモシクロウ
ンデシル基、パーブロモドデシル基、パーブロモシクロ
ドデシル基、パーブロモトリデシル基、パーブロモシク
ロトリデシル基、パーブロモテトラデシル基、パーブロ
モシクロテトラデシル基、パーブロモペンタデシル基、
パーブロモシクロペンタデシル基、パーブロモヘキサデ
シル基、パーブロモシクロヘキサデシル基、パーブロモ
ヘプタデシル基、パーブロモシクロヘプタデシル基、パ
ーブロモオクタデシル基、パーブロモシクロオクタデシ
ル基、パーブロモノナデシル基、パーブロモシクロノナ
デシル基、パーブロモノナエイコシル基、パーブロモシ
クロエイコシル基、パーブロモフェニル基、パーブロモ
ベンジル基、パーブロモキシリル基、パーブロモメシチ
レニル基、パーブロモクミル基、パーブロモナフタチル
基、パーブロモデカリル基、1,1−ジブロモエチル
基、ペンタブロモフェニル基、テトラブロモフェニル
基、トリブロモフェニル基、ジブロモフェニル基、トリ
ブロモフェニル基、ヘキサブロモキシリル基、トリブロ
モメチルナフチル基、ジ−(トリブロモメチル)−ナフ
チル基、トリブロモメチルデカリル基、ジ−(トリブロ
モメチル)−デカリル基などがあげられる。これらハロ
カーボン基のハロゲン原子の置換位置は全く任意に選ば
れ、いずれも使用することができる。
【0055】RはRまたは炭素数1〜30、好まし
くは1〜20、さらに好ましくは1〜12を有する炭化
水素基を示す。Rが一分子中に複数含まれる場合は同
種であっても異種であっても良い。該炭化水素基として
は、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基、シクロブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル
基、ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基などの
アルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;
フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、イン
デニル基、ナフチル基などのアリール基;ベンジル基、
トリチル基、フェネチル基、スチリル基、ベンズヒドリ
ル基、フェニルブチル基、フェニルプロピル基、ネオフ
ィル基等のアラルキル基が挙げられる。もちろん、これ
らは分岐があってもよい。RはRまたは水素原子を
示す。R10は水素原子またはフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等のハロゲン原子を示す。
【0056】一般式Aで表される化合物としては、3−
パーフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパン、3
−パーフルオロオクチル−1,2−エポキシプロパン、
3−パーフルオロデシル−1,2−エポキシプロパン、
3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−1,2−エ
ポキシプロパン、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキ
シル)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオ
ロ−7−メチルオクチル)−1,2−エポキシプロパ
ン、3−(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1,2
−エポキシプロパン、
【0057】3−パークロロヘキシル−1,2−エポキ
シプロパン、3−パークロロオクチル−1,2−エポキ
シプロパン、3−パークロロデシル−1,2−エポキシ
プロパン、3−(パークロロ−3−メチルブチル)−
1,2−エポキシプロパン、3−(パークロロ−5−メ
チルヘキシル)−1,2−エポキシプロパン、3−(パ
ークロロ−7−メチルオクチル)−1,2−エポキシプ
ロパン、3−(パークロロ−9−メチルデシル)−1,
2−エポキシプロパン、3−パーブロモヘキシル−1,
2−エポキシプロパン、3−パーブロモオクチル−1,
2−エポキシプロパン、3−パーブロモデシル−1,2
−エポキシプロパン、3−(パーブロモ−3−メチルブ
チル)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーブロモ
−5−メチルヘキシル)−1,2−エポキシプロパン、
3−(パーブロモ−7−メチルオクチル)−1,2−エ
ポキシプロパン、3−(パーブロモ−9−メチルデシ
ル)−1,2−エポキシプロパンなどが挙げられる。
【0058】一般式Bで表される化合物としては、3−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,
2−エポキシプロパン、3−(1H,1H,5H−オク
タフルオロペンチルオキシ)−1,2−エポキシプロパ
ン、3−(1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル
オキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1
H,9H−ヘキサデカフルオロノニルオキシ)−1,2
−エポキシプロパン、3−(2,2,3,3−テトラク
ロロプロポキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−
(1H,1H,5H−オクタクロロペンチルオキシ)−
1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1H,7H−
ドデカクロロヘプチルオキシ)−1,2−エポキシプロ
パン、3−(1H,1H,9H−ヘキサデカクロロノニ
ルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、
【0059】3−(2,2,3,3−テトラブロモプロ
ポキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1
H,5H−オクタブロモペンチルオキシ)−1,2−エ
ポキシプロパン、3−(1H,1H,7H−ドデカブロ
モヘプチルオキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−
(1H,1H,9H−ヘキサデカブロモノニルオキシ)
−1,2−エポキシプロパンなどが挙げられる。
【0060】一般式Cで表される化合物としては、2−
トリフルオロメチルフラン、2−(1,1,1−トリフ
ルオロエチル)フラン、2−(2−トリフルオロメチル
−1,1,1−トリフルオロエチル)フラン、2−トリ
クロロメチルフラン、2−(1,1,1−トリクロロエ
チル)フラン、2−(2−トリクロロメチル−1,1,
1−トリクロロエチル)フラン、2−トリブロモメチル
フラン、2−(1,1,1−トリブロモエチル)フラ
ン、2−(2−トリブロモメチル−1,1,1−トリブ
ロモエチル)フランなどが挙げられる。
【0061】一般式Dで表される化合物としては、2−
トリフルオロメチルテトラヒドロフラン、2−(1,
1,1−トリフルオロエチル)テトラヒドロフラン、2
−(2−トリフルオロメチル−1,1,1−トリフルオ
ロエチル)テトラヒドロフラン、2−トリクロロメチル
テトラヒドロフラン、2−(1,1,1−トリクロロエ
チル)テトラヒドロフラン、2−(2−トリクロロメチ
ル−1,1,1−トリクロロエチル)テトラヒドロフラ
ン、2−トリブロモメチルテトラヒドロフラン、2−
(1,1,1−トリブロモエチル)テトラヒドロフラ
ン、2−(2−トリブロモメチル−1,1,1−トリブ
ロモエチル)テトラヒドロフランなどが挙げられる。
【0062】一般式Eで表される化合物としては、2−
トリフルオロメチルテトラヒドロピラン、2−(1,
1,1−トリフルオロエチル)テトラヒドロピラン、2
−(2−トリフルオロメチル−1,1,1−トリフルオ
ロエチル)テトラヒドロピラン、2−トリクロロメチル
テトラヒドロピラン、2−(1,1,1−トリクロロエ
チル)テトラヒドロピラン、2−(2−トリクロロメチ
ル−1,1,1−トリクロロエチル)テトラヒドロピラ
ン、2−トリブロモメチルテトラヒドロピラン、2−
(1,1,1−トリブロモエチル)テトラヒドロピラ
ン、2−(2−トリブロモメチル−1,1,1−トリブ
ロモエチル)テトラヒドロピランなどが挙げられる。
【0063】一般式Fで表される化合物としては、いわ
ゆるテトラヒドロフラニルエーテルの派生物が好適であ
り、具体的には2−(2′,2′,2′−トリフルオロ
エトキシ)−テトラヒドロフラン、2−(1′−メチル
−2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラ
ヒドロフラン、2−(1′ートリフルオロメチル−
2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラヒ
ドロフラン、2−(2′,2′,3′,3′,3′−ペ
ンタフルオロプロポキシ)−テトラヒドロフラン、2−
(6′−(パーフルオロエチル)−ヘキシルオキシ)−
テトラヒドロフラン、2−(1′H,1′H−ヘキサフ
ルオロブトキシ)−テトラヒドロフラン、2−(2′−
(パーフルオロブチル)−エトキシ)−テトラヒドロフ
ラン、2−(2′−(パーフルオロブチル)−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロフラン、2−(2′,2′,
2′−トリクロロエトキシ)−テトラヒドロフラン、2
−(1′−メチル−2′,2′,2′−トリクロロエト
キシ)−テトラヒドロフラン、2−(1′−トリクロロ
メチル−2′,2′,2′−トリクロロエトキシ)−テ
トラヒドロフラン、2−(2′,2′,3′,3′,
3′−ペンタクロロプロポキシ)−テトラヒドロフラ
ン、2−(6′−(パークロロエチル)−ヘキシルオキ
シ)−テトラヒドロフラン、2−(1′H,1′H−ヘ
キサクロロブトキシ)−テトラヒドロフラン、2−
(2′−(パークロロブチル)−エトキシ)−テトラヒ
ドロフラン、2−(2′−(パークロロブチル)−ヘキ
シルオキシ)−テトラヒドロフラン、2−(2′,
2′,2′−トリブロモエトキシ)−テトラヒドロフラ
ン、2−(1′−メチル−2′,2′,2′−トリブロ
モエトキシ)−テトラヒドロフラン、2−(1′−トリ
ブロモメチル−2′,2′,2′−トリブロモエトキ
シ)−テトラヒドロフラン、2−(2′,2′,3′,
3′,3′−ペンタブロモプロポキシ)−テトラヒドロ
フラン、2−(6′−(パーブロモエチル)−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロフラン、2−(1′H,1′H
−ヘキサブロモブトキシ)−テトラヒドロフラン、2−
(2′−(パーブロモブチル)−エトキシ)−テトラヒ
ドロフラン、2−(2′−(パーブロモブチル)−ヘキ
シルオキシ)−テトラヒドロフランなどがあげられる。
【0064】一般式Gで表される化合物としては、いわ
ゆるテトラヒドロピラニルエーテルの派生物が好適であ
り、具体的には2−(2′,2′,2′−トリフルオロ
エトキシ)−テトラヒドロピラン、2−(1′−メチル
−2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラ
ヒドロピラン、2−(1′−トリフルオロメチル−
2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラヒ
ドロピラン、2−(2′,2′,3′,3′,3′−ペ
ンタフルオロプロポキシ)−テトラヒドロピラン、2−
(6′−(パーフルオロエチル)−ヘキシルオキシ)−
テトラヒドロピラン、2−(1′H,1′H−ヘキサフ
ルオロブトキシ)−テトラヒドロピラン、2−(2′−
(パーフルオロブチル)−エトキシ)−テトラヒドロピ
ラン、2−(2′−(パーフルオロブチル)−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロピラン、2−(2′,2′,
2′−トリクロロエトキシ)−テトラヒドロピラン、2
−(1′−メチル−2′,2′,2′−トリクロロエト
キシ)−テトラヒドロピラン、2−(1′−トリクロロ
メチル−2′,2′,2′−トリクロロエトキシ)−テ
トラヒドロピラン、2−(2′,2′,3′,3′,
3′−ペンタクロロプロポキシ)−テトラヒドロピラ
ン、2−(6′−(パークロロエチル)−ヘキシルオキ
シ)−テトラヒドロピラン、2−(1′H,1′H−ヘ
キサクロロブトキシ)−テトラヒドロピラン、2−
(2′−(パークロロブチル)−エトキシ)−テトラヒ
ドロピラン、2−(2′−(パークロロブチル)−ヘキ
シルオキシ)−テトラヒドロピラン、2−(2′,
2′,2′−トリブロモエトキシ)−テトラヒドロピラ
ン、2−(1′−メチル−2′,2′,2′−トリブロ
モエトキシ)−テトラヒドロピラン、2−(1′−トリ
ブロモメチル−2′,2′,2′−トリブロモエトキ
シ)−テトラヒドロピラン、2−(2′,2′,3′,
3′,3′−ペンタブロモプロポキシ)−テトラヒドロ
ピラン、2−(6′−(パーブロモエチル)−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロピラン、2−(1′H,1′H
−ヘキサブロモブトキシ)−テトラヒドロピラン、2−
(2′−(パーブロモブチル)−エトキシ)−テトラヒ
ドロピラン、2−(2′−(パーブロモブチル)−ヘキ
シルオキシ)−テトラヒドロピランなどがあげられる。
【0065】一般式Hで表される化合物としては、例え
ば、少なくとも一つ以上のハロゲンを含有するエーテル
化合物が挙げられ、具体的には2,2,3,3,3−ペ
ンタフルオロプロピル−メチルエーテル、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピル−1,1,2,2−テ
トラフルオロエチルエーテル、1,1,2,2−テトラ
フルオロエチルメチルエーテル、1,1,2−トリフル
オロ−2−クロロエチル−2,2,2−トリフルオロエ
チルエーテル、1,1,3,3,3−ペンタフルオロ−
2−トリフルオロメチルプロピルエーテル、2,2,2
−トリフルオロエチルエーテル、2,2,2−トリフル
オロエチルエチルエーテル、2,2,2−トリフルオロ
エチルブチルエーテル、2,2,2−トリフルオロエチ
ルベンジルエーテル、2,2,2−トリフルオロエチル
トリチルエーテル、2,2,3,3−ペンタフルオロプ
ロピルトリチルエーテル、6−(パーフルオロエチル)
−ヘキシルトリチルエーテル、1H,1H−ヘキサフル
オロブチルトリチルエーテル、2−(パーフルオロブチ
ル)エチルトリチルエーテル、6−(パーフルオロブチ
ル)ヘキシルトリチルエーテル、2−パーフルオロヘキ
シルエチルトリチルエーテル、2−パーフルオロオクチ
ルエチルトリチルエーテル、
【0066】2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピ
ル−メチルエーテル、2,2,3,3,3−ペンタクロ
ロプロピル−1,1,2,2−テトラクロロエチルエー
テル、1,1,2,2−テトラクロロエチルメチルエー
テル、1,1,3,3,3−ペンタクロロ−2−トリク
ロロメチルプロピルエーテル、2,2,2−トリクロロ
エチルエーテル、2,2,2−トリクロロエチルエチル
エーテル、2,2,2−トリクロロエチルブチルエーテ
ル、2,2,2−トリクロロエチルベンジルエーテル、
2,2,2−トリクロロエチルトリチルエーテル、2,
2,3,3−ペンタクロロプロピルトリチルエーテル、
6−(パークロロエチル)−ヘキシルトリチルエーテ
ル、1H,1H−ヘキサクロロブチルトリチルエーテ
ル、2−(パークロロブチル)エチルトリチルエーテ
ル、6−(パークロロブチル)ヘキシルトリチルエーテ
ル、2−パークロロヘキシルエチルトリチルエーテル、
2−パークロロオクチルエチルトリチルエーテル、
【0067】2,2,3,3,3−ペンタブロモプロピ
ル−メチルエーテル、2,2,3,3,3−ペンタブロ
モプロピル−1,1,2,2−テトラブロモエチルエー
テル、1,1,2,2−テトラブロモエチルメチルエー
テル、1,1,3,3,3−ペンタブロモ−2−トリブ
ロモメチルプロピルエーテル、2,2,2−トリブロモ
エチルエーテル、2,2,2−トリブロモエチルエチル
エーテル、2,2,2−トリブロモエチルブチルエーテ
ル、2,2,2−トリブロモエチルベンジルエーテル、
2,2,2−トリブロモエチルトリチルエーテル、2,
2,3,3−ペンタブロモプロピルトリチルエーテル、
6−(パーブロモエチル)−ヘキシルトリチルエーテ
ル、1H,1H−ヘキサブロモブチルトリチルエーテ
ル、2−(パーブロモブチル)エチルトリチルエーテ
ル、6−(パーブロモブチル)ヘキシルトリチルエーテ
ル、2−パーブロモヘキシルエチルトリチルエーテル、
2−パーブロモオクチルエチルトリチルエーテルなどが
あげられる。
【0068】一般式Iで表される化合物としては、例え
ば、少なくとも一つ以上のハロゲンを含有するシリルエ
ーテル化合物が挙げられ、具体的には2,2,2−トリ
フルオロエチルトリメチルシリルエーテル、2,2,
3,3−ペンタフルオロプロピルトリメチルシリルエー
テル、6−(パーフルオロエチル)−ヘキシルトリメチ
ルシリルエーテル、1H,1H−ヘキサフルオロブチル
トリメチルシリルエーテル、2−(パーフルオロブチ
ル)エチルトリメチルシリルエーテル、6−(パーフル
オロブチル)ヘキシルトリメチルシリルエーテル、2−
パーフルオロヘキシルエチルトリメチルシリルエーテ
ル、2−パーフルオロオクチルエチルトリメチルシリル
エーテル、2,2,2−トリフルオロエチルトリフェニ
ルシリルエーテル、2,2,3,3−ペンタフルオロプ
ロピルトリフェニルシリルエーテル、6−(パーフルオ
ロエチル)−ヘキシルトリフェニルシリルエーテル、1
H,1H−ヘキサフルオロブチルトリフェニルシリルエ
ーテル、2−(パーフルオロブチル)エチルトリフェニ
ルシリルエーテル、6−(パーフルオロブチル)ヘキシ
ルトリフェニルシリルエーテル、2−パーフルオロヘキ
シルエチルトリフェニルシリルエーテル、2−パーフル
オロオクチルエチルトリフェニルシリルエーテル、
【0069】2,2,2−トリクロロエチルトリメチル
シリルエーテル、2,2,3,3−ペンタクロロプロピ
ルトリメチルシリルエーテル、6−(パークロロエチ
ル)−ヘキシルトリメチルシリルエーテル、1H,1H
−ヘキサクロロブチルトリメチルシリルエーテル、2−
(パークロロブチル)エチルトリメチルシリルエーテ
ル、6−(パークロロブチル)ヘキシルトリメチルシリ
ルエーテル、2−パークロロヘキシルエチルトリメチル
シリルエーテル、2−パークロロオクチルエチルトリメ
チルシリルエーテル、
【0070】2,2,2−トリクロロエチルトリフェニ
ルシリルエーテル、2,2,3,3−ペンタクロロプロ
ピルトリフェニルシリルエーテル、6−(パークロロエ
チル)−ヘキシルトリフェニルシリルエーテル、1H,
1H−ヘキサクロロブチルトリフェニルシリルエーテ
ル、2−(パークロロブチル)エチルトリフェニルシリ
ルエーテル、6−(パークロロブチル)ヘキシルトリフ
ェニルシリルエーテル、2−パークロロヘキシルエチル
トリフェニルシリルエーテル、2−パークロロオクチル
エチルトリフェニルシリルエーテル、
【0071】2,2,2−トリブロモエチルトリメチル
シリルエーテル、2,2,3,3−ペンタブロモプロピ
ルトリメチルシリルエーテル、6−(パーブロモエチ
ル)−ヘキシルトリメチルシリルエーテル、1H,1H
−ヘキサブロモブチルトリメチルシリルエーテル、2−
(パーブロモブチル)エチルトリメチルシリルエーテ
ル、6−(パーブロモブチル)ヘキシルトリメチルシリ
ルエーテル、2−パーブロモヘキシルエチルトリメチル
シリルエーテル、2−パーブロモオクチルエチルトリメ
チルシリルエーテル、
【0072】2,2,2−トリブロモエチルトリフェニ
ルシリルエーテル、2,2,3,3−ペンタブロモプロ
ピルトリフェニルシリルエーテル、6−(パーブロモエ
チル)−ヘキシルトリフェニルシリルエーテル、1H,
1H−ヘキサブロモブチルトリフェニルシリルエーテ
ル、2−(パーブロモブチル)エチルトリフェニルシリ
ルエーテル、6−(パーブロモブチル)ヘキシルトリフ
ェニルシリルエーテル、2−パーブロモヘキシルエチル
トリフェニルシリルエーテル、2−パーブロモオクチル
エチルトリフェニルシリルエーテルなどが挙げられる。
【0073】一般式Jで表される化合物としては、例え
ば、ケトン、アルデヒドに由来する炭素骨格に、少なく
とも一つ以上のハロゲンを含有するアセタール、ケター
ル化合物があげられ、具体的には2,2−ジメトキシ−
1,1,1−トリフルオロプロパン、2,2−ジエトキ
シ−1,1,1−トリフルオロプロパン、2,2−ジメ
トキシ−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ジエトキシ−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロバン、1,1−ジメトキシ−1−ペ
ンタフルオロフェニルエタン、1,1−ジエトキシ−1
−ペンタフルオロフェニルエタン、ジメトキシジペンタ
フルオロフェニルメタン、ジエトキシジペンタフルオロ
フェニルメタン、
【0074】2,2−ジメトキシ−1,1,1−トリク
ロロプロパン、2,2−ジエトキシ−1,1,1−トリ
クロロプロパン、2,2−ジメトキシ−1,1,1,
3,3,3−ヘキサクロロプロパン、2,2−ジエトキ
シ−1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパン、
1,1−ジメトキシ−1−ペンタクロロフェニルエタ
ン、1,1−ジエトキシ−1−ペンタクロロフェニルエ
タン、ジメトキシジペンタクロロフェニルメタン、ジエ
トキシジペンタクロロフェニルメタン、
【0075】2,2−ジメトキシ−1,1,1−トリブ
ロモプロパン、2,2−ジエトキシ−1,1,1−トリ
ブロモプロパン、2,2−ジメトキシ−1,1,1,
3,3,3−ヘキサブロモプロパン、2,2−ジエトキ
シ−1,1,1,3,3,3−ヘキサブロモプロパン、
1,1−ジメトキシ−1−ペンタブロモフェニルエタ
ン、1,1−ジエトキシ−1−ベンタブロモフェニルエ
タン、ジメトキシジペンタブロモフェニルメタン、ジエ
トキシジペンタブロモフェニルメタンなどが挙げられ
る。
【0076】一般式Kで表される化合物としては、例え
ば、アルコールに由来する炭素骨格に、少なくとも一つ
以上のフッ素を含有するアセタール、ケタール化合物が
あげられ、具体的には2,2−ビス(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−プロパン、1,1−ビス(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−シクロヘキサン、
1,1−ビス(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−
1−フェニルエタン、ジ(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)ジフェニルメタン、ジ(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)フェニルメタン、
【0077】2,2−ビス(2,2,2−トリクロロエ
トキシ)−プロパン、1,1−ビス(2,2,2−トリ
クロロエトキシ)−シクロヘキサン、1,1−ビス
(2,2,2−トリクロロエトキシ)−1−フェニルエ
タン、ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)ジフェニ
ルメタン、ジ(2,2,2−トリクロロエトキシ)フェ
ニルメタン、
【0078】2,2−ビス(2,2,2−トリブロモエ
トキシ)−プロパン、1,1−ビス(2,2,2−トリ
ブロモエトキシ)−シクロヘキサン、1,1−ビス
(2,2,2−トリブロモエトキシ)−1−フェニルエ
タン、ジ(2,2,2−トリブロモエトキシ)ジフェニ
ルメタン、ジ(2,2,2−トリブロモエトキシ)フェ
ニルメタンなどが挙げられる。
【0079】一般式Lで表される化合物としては、例え
ば、カルボン酸に由来する炭素骨格に、少なくとも一つ
以上のハロゲンを含有するオルトエステル化合物があげ
られ、具体的には1,1,1−トリメトキシ−2,2,
2−トリフルオロエタン、1,1,1−トリエトキシ−
2,2,2−トリフルオロエタン、1,1,1−トリメ
トキシ−2,2,2−トリクロロエタン、1,1,1−
トリエトキシ−2,2,2−トリクロロエタン、1,
1,1−トリメトキシ−2,2,2−トリブロモエタ
ン、1,1,1−トリエトキシ−2,2,2−トリブロ
モエタンなどが挙げられる。
【0080】一般式Mで表される化合物としては、例え
ば、アルコールに由来する炭素骨格に、少なくとも一つ
以上のハロゲンを含有するオルトエステル化合物があげ
られ、具体的には1,1,1−トリ(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−エタン、1,1,1−トリ(2,
2,2−トリクロロエトキシ)−エタン、1,1,1−
トリ(2,2,2−トリブロモエトキシ)−エタン、
1,1,1−トリ(2,2,2−トリヨードエトキシ)
−エタンが挙げられる。
【0081】一般式Nで表される化合物としては、例え
ば、少なくとも一つ以上のハロゲンを含有する炭化水素
があげられ、具体的にはパーフルオロヘキサン、パーフ
ルオロヘプタン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、
パーフルオロオクタン、1−ブロモヘプタデカフルオロ
オクタン、パーフルオロドデカン、パーフルオロ−2,
7−ジメチルオクタン、パーフルオロ−2,11−ジメ
チルドデカン、トリブロモフルオロメタン、ジブロモフ
ルオロメタン、1−ブロモ−2−フルオロメタン、1,
2−ジブロモ−1,1−ジフルオロエタン、1,1,1
−トリクロロトリフルオロエタン、1,1,1,3−テ
トラクロロテトラフルオロプロパン、1,2−ジブロモ
ヘキサフルオロプロパン、1,1,3,4−テトラクロ
ロヘキサフルオロブタン、1,1,1,3,5,6−ヘ
キサクロロオクタフルオロヘキサン、1,1,3,5,
6−ペンタクロロノナフルオロヘキサン、ヘキサフルオ
ロベンゼン、クロロペンタフルオロベンゼン、ブロモペ
ンタフルオロベンゼン、ペンタフルオロベンゼン、ジク
ロロテトラフルオロベンゼン、ジブロモテトラフルオロ
ベンゼン、テトラフルオロベンゼン、トリクロロトリフ
ルオロベンゼン、トリブロモトリフルオロベンゼン、ト
リフルオロベンゼン、テトラクロロジフルオロベンゼ
ン、テトラブロモジフルオロベンゼン、ジフルオロベン
ゼン、フルオロベンゼン、パーフルオロトルエン、パー
フルオロメチルシクロヘキサン、トリフルオロメチルベ
ンゼン、ベンジルフルオリド、ビストリフルオロメチル
ベンゼン、オクタフルオロナフタレン、パーフルオロデ
カリン、パーフルオロビフェニル、
【0082】ジクロロメタン、クロロホルム、1,1−
ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1
−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、
1,1−ジクロロプロパン、1,2−ジクロロプロパ
ン、1,3−ジクロロプロパンパークロロヘキサン、パ
ークロロヘプタン、パークロロメチルシクロヘキサン、
パークロロオクタン、パークロロドデカン、パークロロ
−2,7−ジメチルオクタン、パークロロ−2,11−
ジメチルドデカン、ヘキサクロロベンゼン、ペンタクロ
ロベンゼン、テトラクロロベンゼン、トリクロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、パークロロト
ルエン、パークロロメチルシクロヘキサン、トリクロロ
メチルベンゼン、ベンジルクロライド、ビストリクロロ
メチルベンゼン、オクタクロロナフタレン、パークロロ
デカリン、パークロロビフェニル、
【0083】パーブロモヘキサン、パーブロモヘプタ
ン、パーブロモメチルシクロヘキサン、パーブロモオク
タン、パーブロモドデカン、パーブロモ−2,7−ジメ
チルオクタン、パーブロモ−2,1−ジメチルドデカ
ン、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモベンゼン、テ
トラブロモベンゼン、トリブロモベンゼン、ジブロモベ
ンゼン、ブロモベンゼン、パーブロモトルエン、パーブ
ロモメチルシクロヘキサン、トリブロモメチルベンゼ
ン、ベンジルブロマイド、ビストリブロモメチルベンゼ
ン、オクタブロモナフタレン、パーブロモデカリン、パ
ーブロモビフェニルなどがあげられる。
【0084】上記各一般式のうち好ましいものは、一般
式H及び一般式Iである。また上記具体例のうち、好ま
しい具体例としては、3−パーフルオロヘキシル−1,
2−エポキシプロパン、2−トリフルオロメチルフラ
ン、2−トリフルオロメチルテトラヒドロフラン、2−
トリフルオロメチルテトラヒドロピラン、2,2,2−
トリフルオロエチルベンジルエーテル、2,2,2−ト
リフルオロエチルトリチルエーテル、2,2,3,3−
ペンタフルオロプロピルトリチルエーテル、1H,1H
−ヘキサフルオロブチルトリチルエーテル、2,2,2
−トリフルオロエチルトリフェニルシリルエーテル、
2,2,3,3−ペンタフルオロプロピルトリフェニル
シリルエーテル、1H,1H−ヘキサフルオロブチルト
リフェニルシリルエーテル、2,2−ジメトキシ−1,
1,1−トリフルオロプロパン、2,2−ジエトキシ−
1,1,1−トリフルオロプロパン、2,2−ジメトキ
シ−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ジエトキシ−1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)−プロパン、1,1−ビス(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−シクロヘキサン、
1,1,1−トリメトキシ−2,2,2−トリフルオロ
エタン、1,1,1−トリエトキシ−2,2,2−トリ
フルオロエタン、1,1,1−トリ(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−エタン、ヘキサフルオロベンゼ
ン、パーフルオロトルエン、ビストリフルオロメチルベ
ンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,1−ジク
ロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、2−
(2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラ
ヒドロフラン、2−(1′−メチル−2′,2′,2′
−トリフルオロエトキシ)−テトラヒドロフラン、2−
(1′−トリフルオロメチル−2′,2′,2′−トリ
フルオロエトキシ)−テトラヒドロフラン、2−
(2′,2′,2′−トリフルオロエトキシ)−テトラ
ヒドロピラン、2−(1′−メチル−2′,2′,2′
−トリフルオロエトキシ)−テトラヒドロピラン、2−
(1′−トリフルオロメチル−2′,2′,2′−トリ
フルオロエトキシ)−テトラヒドロピランが挙げられ
る。もちろん、これら2種以上を併用することもでき
る。次に成分(5)の無機担体および/または粒子状ポ
リマー担体について説明する。
【0085】本発明において用いられる無機担体は、本
発明の触媒を調製する段階において、本来の形状を保持
している限り、粉末状、粒状、フレーク状、箔状、繊維
状などいずれの形状であっても差し支えないが、いずれ
の形状であっても、最大長は通常5〜200μm、好ま
しくは10〜100μmの範囲のものが適している。ま
た、無機担体は多孔性であることが好ましく、通常、そ
の表面積は50〜1000m/g、細孔容積は0.0
5〜3cmの範囲であることが望ましい。
【0086】本発明の無機担体としては、炭素質物、金
属、金属酸化物、金属塩化物、金属炭酸塩またはこれら
の混合物が使用可能であり、これらは通常200〜90
0℃で空気中または窒素、アルゴン等の不活性ガス中で
焼成して用いられる。
【0087】無機担体に用いることができる好適な金属
としては、例えば鉄、アルミニウム、ニッケルなどが挙
げられる。また、金属酸化物としては周期律表I〜VI
II族の単独酸化物または複酸化物が挙げられ、例えば
SiO,Al,MgO,CaO,B,T
iO,ZrO,Fe,SiO・Al
,Al・MgO,Al・CaO,A
・MgO.CaO,Al・MgO・Si
,Al・CuO,Al・Fe
Al・NiO,SiO・MgOなどが挙げられ
る。なお、酸化物で表示した上記の式は、分子式ではな
く、組成のみを表すものである、つまり、本発明におい
て用いられる複酸化物の構造および成分比率は、特に限
定されるものではない。また、本発明において用いる金
属酸化物は、少量の水分を吸着していても差し支えな
く、少量の不純物を含有していても差し支えない。
【0088】金属塩化物としては、例えばアルカリ金
属、アルカリ土類金属の塩化物が好ましく、具体的には
MgCl,CaClなどが特に好適である。金属炭
酸塩としてはアルカリ金属、アルカリ上類金属の炭酸塩
が好ましく、具体的には、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。炭素質物とし
ては例えばカーボンブラック、活性炭などが挙げられ
る。以上の無機担体はいずれも本発明に好適に用いるこ
とができるが、特に金属酸化物の使用が好ましい。
【0089】一方、粒子状ポリマー担体としては、触媒
調製時および重合反応時において、溶融などせずに固体
状を保つものである限り、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
のいずれもが使用でき、その粒径は通常5〜2000μ
m、好ましくは10〜100μmの範囲のものが望まし
い。これらポリマー担体の分子量は、当該ポリマーが触
媒調製時および重合反応時において固体状物質として存
在できる程度であれば、特に限定されることはなく、低
分子量のものから超高分子量のものまで任意に使用可能
であり、ポリマーの種類により異なるが、通常、分子量
1000〜3000,000のものが望ましい。具体的
には粒子状のエチレン重合体、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体、プロピレン重合体または共重合体、ポリ1
−ブテンなどで代表される各種のポリオレフィン(好ま
しくは炭素数2〜12)、ポリエステル、ポリアミド、
ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸メチル、ポリスチレン、ポリノルボルネンのほか、
各種の天然高分子およびこれらの混合物が、ポリマー担
体として使用できる。
【0090】上記した無機担体および粒子状ポリマー担
体は、もちろん本発明の成分(5)としてそのまま用い
ることもできるが、予備処理としてこれらの担体を、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム、トリn−ヘキシルアルミニウ
ム、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、ジエチルモノエトキシアルミニウ
ム、トリエトキシアルミニウムなどの有機アルミニウム
化合物とか、Al−O−Al結合を含む変性有機アルミ
ニウム化合物(この化合物については後述する)とか、
あるいはシラン化合物などに接触処理させた後、成分
(5)として用いることもできる。
【0091】さらに無機担体について言えば、これをア
ルコール、アルデヒドのような活性水素含有化合物、エ
ステル、エーテルなどの電子供与性化合物、テトラアル
コキシシリケート、テトラアルコキシアルミニウム、遷
移金属テトラアルコキシドなどのアルコキサイド基含有
化合物などに、予め接触させてから成分(5)として使
用する方法も好ましく用いられる。
【0092】かかる予備的な接触処理方法としては、通
常窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中、一般にベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳
香族炭化水素(通常炭素数は6〜12)、ヘプタン、ヘ
キサン、デカン、ドデカン、シクロヘキサンなどの脂肪
族あるいは脂環族炭化水素(通常炭素数5〜12)等の
液状不活性炭化水素の存在下、攪拌下または非攪拌下
に、担体を予備処理用化合物と接触させる方法が挙げら
れる。この接触は、通常−100℃〜200℃、好まし
くは−50℃〜100℃の温度にて、30分〜50時
間、好ましくは1時間〜24時間行うことが望ましい。
【0093】なお、この接触反応は、前記した予備処理
用化合物が可溶な溶媒、すなわちベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素(通常
炭素数は6〜12)中で行うことが好ましく、この場合
は、接触反応後、溶媒を除去することなく、これをその
まま本発明の触媒成分の調製に供することができる。ま
た、当該の接触反応生成物に、予備処理用化合物が不溶
もしくは難溶の液状不活性炭化水素(例えば、予備処理
用化合物が変性有機アルミニウム化合物の場合は、ペン
タン、ヘキサン、デカン、ドデカン、シクロヘキサンな
どの脂肪族あるいは脂環族炭化水素)を添加し、固体成
分として成分(5)を析出させて乾燥させるか、あるい
は予備処理時の溶媒である芳香族炭化水素の一部または
全部を、乾燥等の手段により除去した後、成分(5)を
固体成分として取り出すこともできる。
【0094】予備処理に供する無機担体および/または
粒子状ポリマー担体と、予備処理用化合物との割合は、
本発明の目的を損なわない限り特に制限はないが、通常
は担体1gに対して1〜10000ミリモル、好ましく
は5〜1500ミリモル(ただし、変性アルミニウム化
合物においてはAl原子濃度)の範囲内で選ばれる。
【0095】本発明の触媒成分は、上記した5成分、す
なわち、(1)一般式Me (OR
4−p−qで表される化合物(成分(1))、(2)一
般式Me (OR z−m−nで表され
る化合物(成分(2))、(3)環状で共役二重結合を
2個以上持つ有機化合物(成分(3))、(4)炭素−
ハロゲン結合含有化合物(成分(4))、及び(5)無
機担体および/または粒子状ポリマー担体(成分
(5))を、相互に接触させることにより得られる。
【0096】かかる5成分の接触割合としては、通常成
分(1)1モルに対して、成分(2)を0.01〜1,
000モル、好ましくは0.1〜100モル、更に好ま
しくは0.5〜50モル、成分(3)を0.01〜1,
000モル、好ましくは0.1〜100モル、更に好ま
しくは0.5〜50モル、成分(4)を0.01〜10
0モル、好ましくは0.1〜50モル、更に好ましくは
0.1〜10モルの割合で、相互に接触させることによ
り調製される。また成分(5)1gに対して成分(1)
中の遷移金属が0.001wt%〜100wt%、好ま
しくは0.01wt%〜50wt%、さらに好ましくは
0.1wt%〜10wt%となるように接触させるのが
望ましい。
【0097】また、5成分の接触順序は任意であるが好
適な方法として例えば以下のような方法で各成分を接触
させて本発明の触媒成分を得ることができる。
【0098】1.(1)に(2)を接触しさらに
(3)、さらに(4)さらに(5)を接触する方法 2.(1)に(2)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 3.(1)に(2)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法 4.(1)に(2)を接触しさらに(4)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 5.(1)に(2)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(4)を接触する方法 6.(1)に(2)を接触しさらに(5)、さらに
(4)さらに(3)を接触する方法 7.(1)に(3)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 8.(1)に(3)を接触しさらに(4)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 9.(1)に(3)を接触しさらに(2)、さらに
(4)さらに(5)を接触する方法 10.(1)に(3)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 11.(1)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(4)を接触する方法 12.(1)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(4)さらに(2)を接触する方法 13.(1)に(4)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(3)を接触する方法 14.(1)に(4)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(2)を接触する方法 15.(1)に(4)を接触しさらに(3)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 16.(1)に(4)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 17.(1)に(4)を接触しさらに(2)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 18.(1)に(4)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法 19.(1)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(3)さらに(4)を接触する方法 20.(1)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(4)さらに(3)を接触する方法
【0099】21.(1)に(5)を接触しさらに
(3)、さらに(2)さらに(4)を接触する方法 22.(1)に(5)を接触しさらに(3)、さらに
(4)さらに(2)を接触する方法 23.(1)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(2)さらに(3)を接触する方法 24.(1)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(3)さらに(2)を接触する方法 25.(2)に(1)を接触しさらに(3)、さらに
(4)さらに(5)を接触する方法 26.(2)に(1)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 27.(2)に(1)を接触しさらに(4)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 28.(2)に(1)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法 29.(2)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(4)を接触する方法 30.(2)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(4)さらに(3)を接触する方法 31.(2)に(3)を接触しさらに(1)、さらに
(4)さらに(5)を接触する方法 32.(2)に(3)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 33.(2)に(3)を接触しさらに(4)、さらに
(1)さらに(5)を接触する方法 34.(2)に(3)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法 35.(2)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(1)さらに(4)を接触する方法 36.(2)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(4)さらに(1)を接触する方法 37.(2)に(4)を接触しさらに(1)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 38.(2)に(4)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法 39.(2)に(4)を接触しさらに(3)、さらに
(1)さらに(5)を接触する方法 40.(2)に(4)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法
【0100】41.(2)に(4)を接触しさらに
(5)、さらに(1)さらに(3)を接触する方法 42.(2)に(4)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(1)を接触する方法 43.(2)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(3)さらに(4)を接触する方法 44.(2)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(4)さらに(3)を接触する方法 45.(2)に(5)を接触しさらに(3)、さらに
(1)さらに(4)を接触する方法 46.(2)に(5)を接触しさらに(3)、さらに
(4)さらに(1)を接触する方法 47.(2)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(1)さらに(3)を接触する方法 48.(2)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(3)さらに(1)を接触する方法 49.(3)に(1)を接触しさらに(2)、さらに
(4)さらに(5)を接触する方法 50.(3)に(1)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 51.(3)に(1)を接触しさらに(4)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 52.(3)に(1)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 53.(3)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(4)を接触する方法 54.(3)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(4)さらに(2)を接触する方法 55.(3)に(2)を接触しさらに(1)、さらに
(4)さらに(5)を接触する方法 56.(3)に(2)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(4)を接触する方法 57.(3)に(2)を接触しさらに(4)、さらに
(1)さらに(5)を接触する方法 58.(3)に(2)を接触しさらに(4)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法 59.(3)に(2)を接触しさらに(5)、さらに
(1)さらに(4)を接触する方法
【0101】60.(3)に(2)を接触しさらに
(5)、さらに(4)さらに(1)を接触する方法 61.(3)に(4)を接触しさらに(1)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 62.(3)に(4)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 63.(3)に(4)を接触しさらに(2)、さらに
(1)さらに(5)を接触する方法 64.(3)に(4)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法 65.(3)に(4)を接触しさらに(5)、さらに
(1)さらに(2)を接触する方法 66.(3)に(4)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(1)を接触する方法 67.(3)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(2)さらに(4)を接触する方法 68.(3)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(4)さらに(2)を接触する方法 69.(3)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(1)さらに(4)を接触する方法 70.(3)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(4)さらに(1)を接触する方法 71.(3)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(1)さらに(2)を接触する方法 72.(3)に(5)を接触しさらに(4)、さらに
(2)さらに(1)を接触する方法 73.(4)に(1)を接触しさらに(3)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 74.(4)に(1)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 75.(4)に(1)を接触しさらに(2)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 76.(4)に(1)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法 77.(4)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(3)を接触する方法 78.(4)に(1)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(2)を接触する方法 79.(4)に(2)を接触しさらに(1)、さらに
(3)さらに(5)を接触する方法 80.(4)に(2)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(3)を接触する方法
【0102】81.(4)に(2)を接触しさらに
(3)、さらに(1)さらに(5)を接触する方法 82.(4)に(2)を接触しさらに(3)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法 83.(4)に(2)を接触しさらに(5)、さらに
(1)さらに(3)を接触する方法 84.(4)に(2)を接触しさらに(5)、さらに
(3)さらに(1)を接触する方法 85.(4)に(3)を接触しさらに(1)、さらに
(2)さらに(5)を接触する方法 86.(4)に(3)を接触しさらに(1)、さらに
(5)さらに(2)を接触する方法 87.(4)に(3)を接触しさらに(2)、さらに
(1)さらに(5)を接触する方法 88.(4)に(3)を接触しさらに(2)、さらに
(5)さらに(1)を接触する方法 89.(4)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(1)さらに(2)を接触する方法 90.(4)に(3)を接触しさらに(5)、さらに
(2)さらに(1)を接触する方法 91.(4)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(2)さらに(3)を接触する方法 92.(4)に(5)を接触しさらに(1)、さらに
(3)さらに(2)を接触する方法 93.(4)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(1)さらに(3)を接触する方法 94.(4)に(5)を接触しさらに(2)、さらに
(3)さらに(1)を接触する方法 95.(4)に(5)を接触しさらに(3)、さらに
(1)さらに(2)を接触する方法 96.(4)に(5)を接触しさらに(3)、さらに
(2)さらに(1)を接触する方法 97.(1)〜(4)を同時に接触させ、ついで(5)
を接触させる方法。 などが例示されるが、特に、97.(1)〜(4)を同
時に接触させ、ついで(5)を接触させる方法が好まし
い。
【0103】また、5成分の接触方法も任意であるが、
通常は窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気中、成分
(1)、成分(2)、成分(3)および成分(4)を、
へプタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の不活性炭化水素溶媒の存在下で接触させることが好ま
しい。この場合の温度条件は通常−100℃〜200
℃、好ましくは−50℃〜100℃の範囲にあり、接触
時間は30分〜50時間、好ましくは2時間〜24時間
の範囲にある。なお、不活性炭化水素溶媒中にて各成分
を接触させた場合、生成触媒成分は溶媒と共にそのまま
重合に供することができ、また、析出、乾燥等の手段に
より固体触媒成分として一旦取り出した後、重合に用い
ることもできる。もちろん、各成分の接触は複数回行な
ってもよい。
【0104】上記のように成分(1)〜(5)を相互に
接触させて得られる本発明の触媒成分は、通常プロモー
ター的なさらなる触媒成分と組合せることで、オレフィ
ン類の重合又は共重合に有用な触媒となる。プロモータ
ー的触媒成分には、本発明の目的及び前記触媒成分の性
能を損なわない限り、任意のものを1種もしくは2種以
上組合せて使用することができるが、当業界で周知なも
のとして典型的には、次のような変性有機アルミニウム
化合物が使用される。
【0105】変性有機アルミニウム化合物(成分
(6)) 本発明において使用できる変性有機アルミニウム化合物
は、有機アルミニウム化合物と水との反応生成物であっ
て、このものは分子中に1〜100個、好ましくは1〜
50個のAl−O−Al結合を含有する。有機アルミニ
ウムと水との反応は、通常不活性炭化水素中で行なわれ
る。不活性炭化水素としてはペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンセ
ン、トルエン、キシレン等の脂肪族炭化水素、脂環族炭
化水素及び芳香族炭化水素が使用できるが、脂肪族炭化
水素又は芳香族炭化水素を使用することが好ましい。
【0106】変性有機アルミニウム化合物の調製に用い
る有機アルミニウム化合物は、一般式R AlX
3−a(式中、Rは炭素数1〜18、好ましくは1〜
12のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基等の炭化水素基、Xは水素原子又はハロゲン原子
を示し、aは1≦a≦3の整数を示す)で表される化合
物がいずれも使用可能であるが、好ましくはトリアルキ
ルアルミニウムが使用される。トリアルキルアルミニウ
ムのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基等
のいずれでも差し支えないが、メチル基であることが特
に好ましい。
【0107】水と有機アルミニウム化合物との反応比
(水/Alモル比)は、0.25/1〜1.2/1、特
に、0.5/1〜1/1であることが好ましく、反応温
度は通常−70〜100℃、好ましくは−20〜20℃
の範囲にある。反応時間は通常5分〜24時間、好まし
くは10分〜5時間の範囲で選ばれる。反応に要する水
としては、所謂水が使用できる外、硫酸銅水和物、硫酸
アルミニウム水和物等に含まれる結晶水を利用すること
もできる。
【0108】本発明によれば、上記した触媒成分と、変
性有機アルミニウム化合物(成分(6))で例示される
プロモーター的触媒成分とから構成される触媒の存在下
に、オレフィン類が単独重合又は共重合せしめられる。
この場合、触媒成分と変性有機アルミニウム化合物は、
別々にまたは予め混合又は接触させて重合反応系内に供
給することができる。
【0109】尚、触媒成分と変性有機アルミニウム化合
物を予め混合又は接触させる場合においては、成分
(1)〜(5)を相互に接触させることにより得られる
単に触媒成分と成分(6)を接触又は混合する場合に加
え、さらに成分(1)〜(6)の6成分を相互に接触さ
せることにより触媒を得る方法も包含するものである。
【0110】かかる6成分の接触割合としては、通常成
分(1)1モルに対して、成分(2)を0.01〜1,
000モル、好ましくは0.1〜100モル、更に好ま
しくは0.5〜50モル、成分(3)を0.01〜1,
000モル、好ましくは0.1〜100モル、更に好ま
しくは0.5〜50モル、成分(4)を0.01〜10
0モル、好ましくは0.1〜50モル、更に好ましくは
0.1〜10モル、成分(6)を1〜1,000モル、
好ましくは1〜500モル、更に好ましくは1〜100
モルの割合で、相互に接触させることにより調製され
る。また成分(5)1gに対して成分(1)中の遷移金
属が0.001wt%〜100wt%、好ましくは0.
01wt%〜50wt%、さらに好ましくは0.1wt
%〜10wt%となるように接触させるのが望ましい。
【0111】また、6成分の接触順序は任意であるが好
適な方法として例えば以下のような方法で各成分を接触
させて本発明の触媒成分を得ることができる。 A.(1),(2),(3),(4),(5),(6)
を同時に接触する方法 B.(1),(2),(3),(4),(5)を接触し
(以後、成分(97)という)、成分(6)を接触する
方法 C.(1),(2),(3),(4),(6)を接触し
(以後、成分(98)という)、成分(5)を接触する
方法 D.(1),(2),(3),(5),(6)を接触し
(以後、成分(99)という)、成分(4)を接触する
方法 E.(1),(2),(4),(5),(6)を接触し
(以後、成分(100)という)、成分(3)を接触す
る方法 F.(1),(3),(4),(5),(6)を接触し
(以後、成分(101)という)、成分(2)を接触す
る方法 G.(2),(3),(4),(5),(6)を接触し
(以後、成分(102)という)、成分(1)を接触す
る方法 H.(1),(2),(3),(4)を接触し(以後、
成分(103)という)、成分(5),成分(6)を接
触する方法 I.(1),(2),(3),(5)を接触し(以後、
成分(104)という)、成分(4),成分(6)を接
触する方法 J.(1),(2),(4),(5)を接触し(以後、
成分(105)という)、成分(3),成分(6)を接
触する方法 K.(1),(3),(4),(5)を接触し(以後、
成分(106)という)、成分(2),成分(6)を接
触する方法 L.(2),(3),(4),(5)を接触し(以後、
成分(107)という)、成分(1),成分(6)を接
触する方法 M.(1),(2),(3),(6)を接触し(以後、
成分(108)という)、成分(4),成分(5)を接
触する方法 N.(1),(2),(4),(6)を接触し(以後、
成分(109)という)、成分(3),成分(5)を接
触する方法 O.(1),(3),(4),(6)を接触し(以後、
成分(110)という)、成分(2),成分(5)を接
触する方法 P.(2),(3),(4),(6)を接触し(以後、
成分(111)という)、成分(1),成分(5)を接
触する方法 Q.(1),(2),(5),(6)を接触し(以後、
成分(112)という)、成分(3),成分(4)を接
触する方法 R.(1),(3),(5),(6)を接触し(以後、
成分(113)という)、成分(2),成分(4)を接
触する方法 S.(2),(3),(5),(6)を接触し(以後、
成分(114)という)、成分(1),成分(4)を接
触する方法 T.(1),(4),(5),(6)を接触し(以後、
成分(115)という)、成分(2),成分(3)を接
触する方法 U.(2),(4),(5),(6)を接触し(以後、
成分(116)という)、成分(1),成分(3)を接
触する方法 V.(1),(2),(3)を接触し(以後、成分(1
17)という)、成分(4),成分(5),成分(6)
を接触する方法 W.(1),(2),(4)を接触し(以後、成分(1
18)という)、成分(3),成分(5),成分(6)
を接触する方法 X.(1),(2),(5)を接触し(以後、成分(1
19)という)、成分(3),成分(4),成分(6)
を接触する方法 Y.(1),(2),(6)を接触し(以後、成分(1
20)という)、成分(3),成分(4),成分(5)
を接触する方法 Z.(1),(3),(4)を接触し(以後、成分(1
21)という)、成分(2),成分(5),成分(6)
を接触する方法 AA.(1),(3),(5)を接触し(以後、成分
(122)という)、成分(2),成分(4),成分
(6)を接触する方法 AB.(1),(3),(6)を接触し(以後、成分
(123)という)、成分(2),成分(4),成分
(5)を接触する方法 AC.(1),(4),(5)を接触し(以後、成分
(124)という)、成分(2),成分(3),成分
(6)を接触する方法 AD.(1),(4),(6)を接触し(以後、成分
(125)という)、成分(2),成分(3),成分
(5)を接触する方法
【0112】また上述のA法からAD法に成分(1)、
成分(2)、成分(3)、成分(4)、成分(5)、成
分(6)の各成分を同時に又は個別に接触させても良
い。上記は重合系外で触媒成分を接触し、得られた触媒
を系中に導入する方法である。また重合系中にA法から
AD法に示した順序で触媒成分を接触しても良い。これ
ら以外の方法も用いるが、成分(1)、(2)、
(3)、(4)、(6)を予め接触しておき、成分
(5)に接触する方法や、成分(1)、(2)、
(3)、(4)を接触しておき、成分(5)さらに成分
(6)に接触する方法が特に好ましい。
【0113】また、6成分の接触方法も任意であるが通
常は窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中、成分
(1)、成分(2)、成分(3)、成分(4)、成分
(5)、成分(6)をヘプタン、ヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの不活性炭化水素溶媒の存在
下、通常−100℃〜200℃、好ましくは−50℃〜
100℃の温度にて、30分〜50時間、好ましくは2
時間〜24時間接触させる方法が採用できる。
【0114】不活性炭化水素溶媒中にて各成分を接触さ
せる場合、生成触媒は、全接触反応終了後、溶液状態に
てそのまま重合に供してもよいし、また、もし可能であ
れば、析出、乾燥などの手段により、固体触媒成分とし
て一旦取り出した後、重合に用いてもよい。もちろん、
各成分の接触反応は複数回行ってもよい。触媒成分と変
性有機アルミニウム化合物との使用割合は、触媒成分中
の遷移金属に対する変性有機アルミニウム化合物中のア
ルミニウムの原子比が、1〜100,000、好ましく
は5〜1,000の範囲になるように選ばれる。
【0115】本発明の触媒において成分(1)〜(6)
の好適な組み合わせの一つとして次の組み合わせが挙げ
られる。成分(1)のうちテトラメチルジルコニウムな
どのテトラアルキルジルコニウム化合物またはテトラベ
ンジルジルコニウムなどのテトラアラルキルジルコニウ
ム化合物、成分(2)のうちトリエチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウ
ム又はトリデシルアルミニウムなどのトリアルキルアル
ミニウム化合物あるいはジエチルアルミニウムクロライ
ド又はエチルアルミニウムジクロライドなどのハロゲン
含有アルキルアルミニウム化合物、成分(3)のうちイ
ンデン、メチルインデン又はトリメチルシリルインデン
などのインデン誘導体;シクロペンタジエン、メチルシ
クロペンタジエン、ジメチルシクロペンタジエン、トリ
メチルシクロペンタジエン又はトリメチルシリルシクロ
ペンタジエンなどのシクロペンタジエン誘導体;ビスイ
ンデニルエタンまたはイソプロピルビスシクロペンタジ
エンなどのインデン誘導体もしくはシクロペンタジエン
誘導体がアルキレン基を介して結合した化合物あるいは
ジメチルシリルビスシクロペンタジエンなどの前記一般
式ASiR4−Lで表される化合物、成分(4)のう
ちパーフルオロデカリン、ジトリフルオロメチルベンゼ
ンのメタ、パラ、オルソ化合物、成分(5)のうちシリ
カ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・チタニア及
び成分(6)のうちメチルアルミノキサン。
【0116】他の好適な組み合わせの一つとして次の組
み合わせが挙げられる。成分(1)のうちテトラメチル
チタニウムなどのテトラアルキルチタニウム化合物;テ
トラノルマルブトキシチタニウム又はテトライソプロポ
キシチタニウムなどのテトラアルコキシチタニウム化合
物あるいはテトラベンジルチタニウムなどのテトラアラ
ルキルチタニウム化合物、成分(2)のうちトリメチル
アルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム又はトリデ
シルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム化合
物あるいはジエチルアルミニウムクロライド、エチルア
ルミニウムジクロライドなどのハロゲン含有アルキルア
ルミニウム化合物、成分(3)のうちインデン;メチル
インデン又はトリメチルシリルインデンなどのインデン
誘導体;シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエ
ン、ジメチルシクロペンタジエン、トリメチルシクロペ
ンタジエン又はトリメチルシリルシクロペンタジエンな
どのシクロペンタジエン誘導体;ビスインデニルエタン
またはイソプロピルビスシクロペンタジエンなどのイン
デン誘導体もしくはシクロペンタジエン誘導体がアルキ
レン基を介して結合した化合物あるいはジメチルシリル
ビスシクロペンタジエンなどの前記一般式ASiR
4−Lで表される化合物、成分(4)のうちパーフルオ
ロデカリン、ジトリフルオロメチルベンゼンのメタ、パ
ラ、オルソ化合物、成分(5)のうちシリカ、アルミ
ナ、シリカ・アルミナ、シリカ・チタニア及び成分
(6)のうちメチルアルミノキサン。
【0117】他の好適な組み合わせの一つとして次の組
み合わせが挙げられる。成分(1)のうちテトラノルマ
ルブトキシジルコニウム又はテトライソプロポキシジル
コニウムなどのテトラアルコキシジルコニウム化合物、
成分(2)のうちトリエチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム又はトリ
デシルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム化
合物あるいはジエチルアルミニウムブトキサイド、エチ
ルジブトキシアルミニウム、又はジエチルエトキシアル
ミニウムなどのアルキルアルミニウムアルコキサイド化
合物、成分(3)のうちインデン;メチルインデン又は
トリメチルシリルインデンなどのインデン誘導体;シク
ロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、ジメチル
シクロペンタジエン、トリメチルシクロペンタジエン又
はトリメチルシリルシクロペンタジエンなどのシクロペ
ンタジエン誘導体;ビスインデニルエタンまたはイソプ
ロピルビスシクロペンタジエンなどのインデン誘導体も
しくはシクロペンタジエン誘導体がアルキレン基を介し
て結合した化合物あるいはジメチルシリルビスシクロペ
ンタジエンなどの前記一般式ASiR4−Lで表され
る化合物、成分(4)のうちパーフルオロデカリン、ジ
トリフルオロメチルベンゼンのメタ、パラ、オルソ化合
物、成分(5)のうちシリカ、アルミナ、シリカ・アル
ミナ、シリカ・チタニア及び成分(6)のうちメチルア
ルミノキサン。
【0118】他の好適な組み合わせの一つとして次の組
み合わせが挙げられる。成分(1)のうち4塩化ジルコ
ニウム、3塩化フェノキシジルコニウム、3塩化イソプ
ロポキシジルコニウム又は3塩化ベンジルジルコニウム
などの塩化ジルコニウム化合物、成分(2)のうちブチ
ルリチウムまたはメチルリチウムなどのアルキルリチウ
ム化合物あるいはジブチルマグネシウム、エチルマグネ
シウムブロマイド又はブチルマグネシウムクロライドな
どのアルキルマグネシウム化合物、成分(3)のうちイ
ンデン;メチルインデン又はトリメチルシリルインデン
などのインデン誘導体;シクロペンタジエン、メチルシ
クロペンタジエン、ジメチルシクロペンタジエン、トリ
メチルシクロペンタジエン又はトリメチルシリルシクロ
ペンタジエンなどのシクロペンタジエン誘導体;ビスイ
ンデニルエタンまたはイソプロピルビスシクロペンタジ
エンなどのインデン誘導体もしくはシクロペンタジエン
誘導体がアルキレン基を介して結合した化合物あるいは
ジメチルシリルビスシクロペンタジエンなどの前記一般
式ASiR4−Lで表される化合物、成分(4)のう
ちパーフルオロデカリン、ジトリフルオロメチルベンゼ
ンのメタ、パラ、オルソ化合物、成分(5)のうちシリ
カ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・チタニア及
び、成分(6)のうちメチルアルミノキサン。
【0119】他の好適な組み合わせの一つとして次の組
み合わせが挙げられる。成分(1)のうちテトラノルマ
ルブトキシジルコニウム又はテトライソプロポキシジル
コニウムなどのテトラアルコキシジルコニウム化合物、
成分(2)のうちトリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキ
シルアルミニウム又はトリデシルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウム化合物あるいはジエチルアルミ
ニウムクロライドまたはエチルアルミニウムジクロライ
ドなどのハロゲン含有アルキルアルミニウム化合物、成
分(3)のうちインデン;メチルインデン又はトリメチ
ルシリルインデンなどのインデン誘導体;シクロペンタ
ジエン、メチルシクロペンタジエン、ジメチルシクロペ
ンタジエン、トリメチルシクロペンタジエン又はトリメ
チルシリルシクロペンタジエンなどのシクロペンタジエ
ン誘導体;ビスインデニルエタンまたはイソプロピルビ
スシクロペンタジエンなどのインデン誘導体もしくはシ
クロペンタジエン誘導体がアルキレン基を介して結合し
た化合物あるいはジメチルシリルビスシクロペンタジエ
ンなどの前記一般式ASiR4−Lで表される化合
物、成分(4)のうちパーフルオロデカリン、ジトリフ
ルオロメチルベンゼンのメタ、パラ、オルソ化合物、成
分(5)のうちシリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、
シリカ・チタニア及び、成分(6)のうちメチルアルミ
ノキサン。
【0120】他の好適な組み合わせの一つとして次の組
み合わせが挙げられる。成分(1)のうちテトラメチル
ジルコニウムなどのテトラアルキルジルコニウム化合物
またはテトラベンジルジルコニウムなどのテトラアラル
キルジルコニウム化合物、成分(2)のうちトリエチル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキ
シルアルミニウム又はトリデシルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウム化合物あるいはジエチルアルミ
ニウムクロライド又はエチルアルミニウムジクロライド
などのハロゲン含有アルキルアルミニウム化合物、成分
(3)のうちインデン;メチルインデン又はトリメチル
シリルインデンなどのインデン誘導体;シクロペンタジ
エン、メチルシクロペンタジエン、ジメチルシクロペン
タジエン、トリメチルシクロペンタジエン又はトリメチ
ルシリルシクロペンタジエンなどのシクロペンタジエン
誘導体;ビスインデニルエタンまたはイソプロピルビス
シクロペンタジエンなどのインデン誘導体もしくはシク
ロペンタジエン誘導体がアルキレン基を介して結合した
化合物あるいはジメチルシリルビスシクロペンタジエン
などの前記一般式ASiR4−Lで表される化合物、
成分(4)のうちパーフルオロデカリン、ジトリフルオ
ロメチルベンゼンのメタ、パラ、オルソ化合物、成分
(5)のうちシリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シ
リカ・チタニア及び成分(6)のうちメチルアルミノキ
サン。
【0121】本発明でいうオレフィン類には、α−オレ
フィン類、環状オレフィン類、ジエン類、トリエン類及
びスチレン類似体が包含される。α−オレフィン類に
は、炭素数2〜12、好ましくは2〜8のものが包含さ
れ、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1等が例示され
る。α−オレフィン類は、本発明の触媒成分を使用して
単独重合させることができる他、2種類以上のα−オレ
フィンを共重合させることも可能であり、その共重合は
交互共重合、ランダム共重合、ブロック共重合のいずれ
であっても差し支えない。
【0122】α−オレフィン類の共重合には、エチレン
とプロピレン、エチレンとブテン−1、エチレンとヘキ
セン−1、エチレンと4−メチルペンテン−1のよう
に、エチレンと炭素数3〜12、好ましくは3〜8のα
−オレフィンとを共重合する場合、プロピレンとブテン
−1、プロピレンと4−メチルペンテン−1、プロピレ
ンと4−メチルブテン−1、プロピレンとヘキセン−
1、プロピレンとオクテン−1のように、プロピレンと
炭素数3〜12、好ましくは3〜8のα−オレフィンと
を共重合する場合が含まれる。エチレン又はプロピレン
と他のα−オレフィンとを共重合させる場合、当該他の
α−オレフィンの量は全モノマーの90モル%以下の範
囲で任意に選ぶことができるが、一般的には、エチレン
共重合体にあっては、40モル%以下、好ましくは30
モル%以下、さらに好ましくは20モル%以下であり、
プロピレン共重合体にあっては、1〜90モル%、好ま
しくは5〜90モル%、さらに好ましくは10〜70モ
ル%の範囲で選ばれる。
【0123】環状オレフィンとしては、炭素数3〜2
4、好ましくは3〜18のものが本発明で使用可能であ
り、これには例えば、シクロペンテン、シクロブテン、
シクロペンテン、シクロヘキセン、3−メチルシクロヘ
キセン、シクロオクテン、シクロデセン、シクロドデセ
ン、テトラシクロデセン、オクタシクロデセン、ノルボ
ルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5−エチル−
2−ノルボルネン、5−イソブチル−2−ノルボルネ
ン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5,5,6
−トリメチル−2−ノルボルネンなどが包含される。環
状オレフィンは前記のα−オレフィンと共重合せしめる
のが通例であるが、その場合、環状オレフィンの量は共
重合体の50モル%以下、通常は1〜50モル%、好ま
しくは2〜50モル%の範囲にある。
【0124】本発明で使用可能なジエン類及びトリエン
類は、炭素数4〜26、好ましくは6〜26のポリエン
である。具体的には、ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、1,4−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,3
−シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、
1,9−デカジエン、1,13−テトラデカジエン、
2,6−ジメチル−1,5−ヘプタジエン、2−メチル
−2,7−オクタジエン、2,7−ジメチル−2,6−
オクタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、エチリデ
ンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、イソプレン、
1,3,7−オクタトリエン、1,5,9−デカトリエ
ンなどが例示される。本発明で鎖式ジエン又はトリエン
を使用する場合、通常は上記したα−オレフィンと共重
合させるのが通例であるが、その共重合体中のジエン及
び/又はトリエンの含有量は、一般に、0.1〜50モ
ル%、好ましくは0.2〜10モル%の範囲にある。
【0125】本発明で使用可能なスチレン類似体は、ス
チレン及びスチレン誘導体であって、その誘導体として
は、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニル
エチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレンなど
を例示することができる。本発明の触媒成分は、オレフ
ィン類の単独重合体又は共重合体に、極性モノマーをさ
らに重合させて単独重合体又は共重合体を改質する場合
にも好適に使用できる。極性モノマーとしては、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチ
ル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸モノメチル、フマール酸ジエチル、イタコン酸ジメ
チルなどで例示される不飽和カルボン酸エステルを挙げ
ることができる。改質された共重合体の極性モノマー含
有量は、通常0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜
2モル%の範囲にある。
【0126】重合反応は前記した触媒成分とプロモータ
ー成分の存在下、スラリー重合、溶液重合、又は気相重
合にて行うことができる。特にスラリー重合又は気相重
合が好ましく、実質的に酸素、水等を断った状態で、ヘ
キサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、
メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等から選ばれ
る不活性炭化水素溶媒の存在下または不存在下で、オレ
フィンを重合させる。この時の重合条件は温度20〜2
00℃、好ましくは50〜100℃、圧力常圧〜70k
g/cmG、好ましくは常圧〜20kg/cmGの
範囲にあり、重合時間としては5分〜10時間、好まし
くは5分〜5時間が採用されるのが普通である。生成重
合体の分子量は、重合温度、触媒のモル比等の重合条件
を変えることによってもある程度調節可能であるが、重
合反応系に水素を添加することでより効果的に分子量調
節を行うことができる。また、本発明の触媒を用いて、
水素濃度、重合温度などの重合条件の異なった2段階な
いしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障なく実施で
きる。
【0127】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明するが、それに先立ち実施例及び比較例で使
用する変性有機アルミニウム化合物と触媒成分の調製に
ついて説明する。変性有機アルミニウム化合物(メチルアルミノキサン)
の調製 硫酸銅5水塩13gを容量300mlの電磁誘導攪拌機
付き三つ口フラスコに入れ、トルエン50mlで懸濁さ
せた。次いで濃度1mmol/mlのトリメチルアルミ
ニウムの溶液150mlを、0℃の温度条件下に、前記
の懸濁液に2時間かけて滴下し、滴下終了後25℃に昇
温し、その温度で24時間反応させた。しかる後、反応
物を濾過し、反応生成物を含有する液中のトルエンを除
去して白色結晶状メチルアルミノキサン(MAO)4g
を得た。また、実施例及び比較例で得られた重合体の物
性は、次の方法で評価した。メルトフローレート(MFR) ASTM D 1238−57T 190℃,2.16
kg荷重に基づき測定した。
【0128】密度 ASTMD 1505−68に準拠して測定した。Mw/Mnの測定 ウォーターズ社製150C型GPC装置を使用し、カラ
ム東洋ソーダ製のGMH−6、溶媒O−ジクロロベンゼ
ン、温度135℃、流量1.0ml/分の条件にて測定
し、Mw/Mnを求めた。
【0129】ヒートシール温度 直鎖状低密度ポリエチレン用インフレーション成形機に
て、幅300mm、厚さ30μmのフィルムを作成し
た。成形条件は、樹脂温度200℃、押出樹脂量20k
g/h、ダイス径100mm、ピップキャップ2mmと
した。テスター産業製ヒートシーラを用い、シール圧力
2kg/cm、シール時間一秒間で、300gfの剥
離試験強度が得られる温度をヒートシール温度とした。
剥離試験は、試験片幅15mm、引張り速度300mm
/minとした。
【0130】ヘイズ値の測定 JIS K7105準拠して測定した。0.5±0.0
1mmのプレスシート試験片を作成し(加熱温度180
℃で5分保持した後、同温度にて圧力50kgfを5分
間かけて成形し、20℃/minの降温速度で室温まで
冷却した)、積分球式光線透過率測定装置(スガ試験機
製 HGM−2DP)にて測定した。
【0131】実施例1 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラn−プ
ロポキシジルコニウム3.3gとインデン9.3gを加
え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリエチル
アルミニウムの11.1gを滴下し、滴下終了後系を室
温にして5時間攪拌した後、ヘキサフルオロペンゼン
0.01モルを添加し室温で5時間攪拌した。この溶液
の濃度はZrとして0.057mmol/mlである。
窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに精製トル
エン20mlを加え、ついで予め600℃で5時間焼成
したSiO(富士デビソン社製グレード#952、表
面積300m/g)2gを加え、ついでメチルアルミ
ノキサンのトルエン溶液(濃度1mmol/ml)9m
lを添加し、室温で2時間攪拌した。ついで予め調製し
た上記溶液の1.9mlを添加して40℃で3時間攪拌
後窒素ブローにて室温で溶媒を除去して流動性の良い粉
末を得た。
【0132】重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレススチール製オート
クレーブを窒素置換し、上記粉末をZrとして0.5m
gとなる量を添加した後系を80℃に昇温しついでエチ
レンとブテン−1の混合ガス(ブテン−1/エチレンの
モル比0.25)を9kgf/cmGとなるように張
り込んで重合を開始し、エチレンとブテン−1の混合ガ
ス(ブテン−1/エチレンのモル比0.05)を連続的
に供給しつつ、全圧を9kgf/cmGに維持して2
時間の重合を行った。重合終了後、余剰の混合ガスを排
出し、冷却して内容物を取り出し、白色ポリマー57g
を得た。触媒効率は115kg/gZrであり、得られ
たポリマーのMIは0.9g/10min、Mw/Mn
は4.9、密度 0.9231g/cm、かさ密度
0.45g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は114℃であ
り、またヘイズ値は49%であった。30ml規格瓶に
得られたポリマー1gを秤量しオルソジクロロベンゼン
20mlを加え、140℃、2時間溶解させた後、室温
冷却した。さらにろ過した後の溶解部分の重量を測定し
た。その結果、溶解量は0.5wt%であった。このこ
とはフィルムにしたときのブロッキング性が極めて低い
ことを表す。
【0133】実施例2 窒素下で電磁誘導攪拌機付き100ml三つ口フラスコ
に精製トルエン20mlを加え、ついでテトラブトキシ
ジルコニウム0.38gとシクロペンタジエン0.52
gを加え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリ
ヘキシルアルミニウムの2.8gを滴下し、滴下終了後
系を室温にして2時間攪拌した後、さらにメチルアルミ
ノキサンのトルエン溶液(濃度1mmol/ml)50
mlを添加し、室温で2時間攪拌した。攪拌した後、パ
ーフルオロデカリンの1ミリモルを加えさらに室温で5
時間攪拌した。この溶液の濃度はZrとして0.013
mmol/mlである。窒素下で攪拌機付き50ml三
つ口フラスコに精製トルエン20mlを加え、ついで予
め600℃で5時間焼成したSiO(富士デビソン社
製グレード#952、表面積300m/g)2gを加
え、ついで予め調製した上記溶液の16.8mlを添加
して40℃で3時間攪拌後窒素ブローにて室温で溶媒を
除去して流動性の良い粉末を得た。
【0134】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は55
gであった。触媒効率は111kg/gZrであり、得
られたポリマーのMIは2.6g/10min、Mw/
Mnは4.6、密度 0.9220g/cm、かさ密
度0.43g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は110℃であ
り、またヘイズ値は45%であった。
【0135】実施例3 窒素下で電磁誘導攪拌機付き100ml三つ口フラスコ
に精製トルエン20mlを加え、ついでテトラブトキシ
ジルコニウム0.38gとトリメチルシリルシクロペン
タジエン1.1gを加え室温下30分攪拌後、0℃に系
を保持してトリイソブチルアルミニウムの2.0gを滴
下し、滴下終了後系を室温にして2時間攪拌した後、m
−ジ(トリフルオロメチル)ベンゼン1ミリモルを添加
さらにメチルアルミノキサンのトルエン溶液(濃度1m
mol/ml)50mlを添加し、室温で2時間攪拌し
た。この溶液の濃度はZrとして0.014mmol/
mlである。窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラス
コに精製トルエン20mlを加え、ついで予め600℃
で5時間焼成したSiO(富士デビソン社製グレード
#952、表面積300m/g)2gを加え、ついで
予め調製した上記溶液の15.6mlを添加後、40℃
で5時間攪拌後窒素ブローにて室温で溶媒を除去して流
動性の良い粉末を得た。
【0136】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は62
gであった。触媒効率は123kg/gZrであり、得
られたポリマーのMIは0.8g/10min、Mw/
Mnは4.2、密度 0.9223g/cm、かさ密
度0.44g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は111℃であ
り、またヘイズ値は47%であった。
【0137】実施例4 窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに精製トル
エン20mlを加え、ついで予め600℃で5時間焼成
したSiO(富士デビソン社製グレード#952、表
面積300m/g)1gを加え、ついでテトラブトキ
シジルコニウム0.38gを添加して60℃で2時間攪
拌後、エチルブチルマグネシウムの8ミリモル、ついで
インデン0.93g、m−ジフルオロベンゼンの0.5
ミリモルおよびメチルアルミノキサンのトルエン溶液
(濃度1mmol/ml)50mlを添加し、室温で5
時間攪拌した。攪拌後窒素ブローにて室温で溶媒を除去
して流動性の良い粉末を得た。
【0138】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は48
gであった。触媒効率は97kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは1.3g/10min、Mw/M
nは6.2、密度 0.9183g/cm、かさ密度
0.44g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は107℃であ
り、またヘイズ値は44%であった。
【0139】実施例5 窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに精製トル
エン20mlを加え、テトラブトキシジルコニウム42
mgとトリメチルアルミニウム63mgおよびインデン
0.1gを加え室温下2時間攪拌後、パーフルオロデカ
リン0.1ミリモル添加し室温で2時間攪拌した後、メ
チルアルミノキサンのトルエン溶液(濃度1mmol/
ml)5.5mlを添加し、室温で5時間攪拌した。さ
らにこの溶液に予め600℃で5時間焼成したMgCl
1gを加え40℃で3時間攪拌したのち窒素ブローに
て室温で溶媒を除去して流動性の良い粉末を得た。
【0140】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は54
gであった。触媒効率は108kg/gZrであり、得
られたポリマーのMIは5.3g/10min、Mw/
Mnは7.1、密度 0.9319g/cm、かさ密
度0.39g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は120℃であ
り、またヘイズ値は65%であった。
【0141】実施例6 窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに精製トル
エン20mlを加え、テトラブトキシジルコニウム84
mgとブチルリチウム1.75ミリモルおよび1,3ジ
メチルシクロペンタジエン0.16gを加え室温下2時
間攪拌後、パーフルオロナフタレン0.2ミリモルを添
加し室温で2時間攪拌した後、この溶液に予め600℃
で5時間焼成したSiO(富士デビソン社製グレード
#952、表面積300m/g)2gを加え40℃で
3時間攪拌したのち窒素ブローにて室温で溶媒を除去し
て流動性の良い粉末を得た。
【0142】重合 実施例1と同様に行ったがオートクレーブ中に乾燥した
食塩200gを導入後、メチルアルミノキサンのトルエ
ン溶液(濃度1mmol/ml)1mlを添加し、さら
に上記粉末をZrとして0.5mgとなるように加え
た。重合の条件は実施例1と同様に行った。得られたポ
リマー収量は59gであった。触媒効率は118kg/
gZrであり、得られたポリマーのMIは3.7g/1
0min、Mw/Mnは4.2、密度 0.9228g
/cm、かさ密度0.38g/cmであった。得ら
れたポリマーをフィルムに成形した後のヒートシール温
度は114℃であり、またヘイズ値は50%であった。
【0143】実施例7 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラブトキ
シジルコニウム0.38gと1,3ジメチルシクロペン
タジエン7.5を加え室温下30分攪拌後、0℃に系を
保持してジエチルアルミニウムエトキシドの13gを滴
下し、滴下終了後系を室温にして5時間攪拌し、これを
溶液(A)とした。この溶液の濃度はZrとして0.0
57mmol/mlである。窒素下で攪拌機付き50m
l三つ口フラスコにメチルアルミノキサンのトルエン溶
液(濃度1mmol/ml)20mlを添加し、ついで
1,2ジクロロエタンの0.4ミリモルを加えて室温下
1時間攪拌し、これを溶液(B)とした。窒素下で攪拌
機付き50ml三つ口フラスコに精製トルエン20ml
を加え、ついで予め600℃で5時間焼成したSiO
(富士デビソン社製グレード#952、表面積300m
/g)2gを加え、ついで予め調製した上記溶液
(A)の3.8mlを添加後、40℃で5時間攪拌した
後、更に上記溶液(B)を11ml添加して室温下2時
間攪拌した。その後窒素ブローにて室温で溶媒を除去し
て流動性の良い粉末を得た。
【0144】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は50
gであった。触媒効率は100kg/gZrであり、得
られたポリマーのMIは0.3g/10min、Mw/
Mnは3.9、密度 0.9219g/cm、かさ密
度0.43g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は109℃であ
り、またヘイズ値は45%であった。
【0145】実施例8 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラブトキ
シチタニウム3.4gとシクロペンタジエン5.2gを
加え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリエト
キシアルミニウムの11.4gを滴下し、滴下終了後系
を室温にして5時間攪拌した後、ヘキサフルオロベンゼ
ン5ミリモルを添加し室温で5時間攪拌した。この溶液
の濃度はTiとして0.058mmol/mlである。
窒素下で攪拌機付き100ml三つ口フラスコに精製ト
ルエン20mlを加え、ついで予め600℃で5時間焼
成したSiO(富士デビソン社製グレード#952、
表面積300m/g)2gを加え、ついでメチルアル
ミノキサンのトルエン溶液(濃度1mmol/ml)2
0mlを添加し、室温で2時間攪拌した。ついで予め調
製した上記溶液の7.2mlを添加して40℃で3時間
攪拌後窒素ブローにて室温で溶媒を除去して流動性の良
い粉末を得た。
【0146】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は43
gであった。触媒効率は86kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは0.9g/10min、Mw/M
nは3.7、密度 0.9246g/cm、かさ密度
0.41g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は107℃であ
り、またヘイズ値は54%であった。
【0147】実施例9 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラプロポ
キシハフニウム4.1gとシクロペンタジエン5.2g
を加え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリエ
チルアルミニウムの11.4gを滴下し、滴下終了後系
を室温にして5時間攪拌した後、パーフルオロデカリン
5ミリモルを添加し室温で5時間攪拌した。この溶液の
濃度はTiとして0.058mmol/mlである。窒
素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに精製トルエ
ン20mlを加え、ついで予め600℃で5時間焼成し
たSiO(富士デビソン社製グレード#952、表面
積300m/g)2gを加え、ついでメチルアルミノ
キサンのトルエン溶液(濃度1mmol/ml)5.6
mlを添加し、室温で2時間攪拌した。ついで予め調製
した上記溶液の1.9mlを添加して40℃で3時間攪
拌後窒素ブローにて室温で溶媒を除去して流動性の良い
粉末を得た。
【0148】重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は26
gであった。触媒効率は53kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは0.1g/10min、Mw/M
nは4.8、密度 0.9254g/cm、かさ密度
0.42g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は113℃であ
り、またヘイズ値は56%であった。
【0149】実施例10 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラn−プ
ロポキシジルコニウム3.3gとエチレンビスインデニ
ルエタン10.3gを加え室温下30分攪拌後、0℃に
系を保持してトリメチルアルミニウムの7.2gを滴下
し、滴下終了後系を室温にして5時間攪拌した後、トリ
フルオロエチルトリチルエーテル7.5ミリモルを添加
し室温で5時間攪拌した。この溶液の濃度はZrとして
0.061mmol/mlである。窒素下で攪拌機付き
50ml三つ口フラスコに予め乾燥したLLDPE粉末
(かさ密度0.4g/cm,密度0.921cm
ml)10gを加え、ついでメチルアルミノキサンのト
ルエン溶液(濃度1mmol/ml)5mlを添加し、
30分攪拌した。ついで予め調製した上記溶液の1.6
mlを添加して40℃で3時間攪拌後窒素ブローにて室
温で溶媒を除去して流動性の良い粉末を得た。LLDP
E中のZr含有量は0.09wt%である。 重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は67
gであった。触媒効率は134kg/gZrであり、か
さ密度0.43g/cmであった。
【0150】実施例11 重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレススチール製オート
クレーブを窒素置換し、実施例1の粉末をZrとして1
mgとなる量を添加した後系を80℃に昇温しついでエ
チレンを9kgf/cmGとなるように張り込んで重
合を開始し、エチレンを連続的に供給しつつ全圧を9k
gf/cmGに維持して2時間の重合を行った。重合
終了後、余剰のガスを排出し、冷却して内容物を取り出
し、白色ポリマー43gを得た。触媒効率は86kg/
gZrであり、得られたポリマーのMIは0.4g/1
0min、Mw/Mnは4.2、密度 0.9451g
/cm、かさ密度0.46g/cmであった。
【0151】実施例12 窒素下で電磁誘導攪拌機付き100ml三つ口フラスコ
に精製トルエン20mlを加え、ついでテトラブトキシ
ジルコニウム0.38gとエチレンビスインデニルエタ
ン1.0gを加え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持
してトリヘキシルアルミニウムの2.3gを滴下し、滴
下終了後系を室温にして2時間攪拌した後、さらにメチ
ルアルミノキサンのトルエン溶液(濃度1mmol/m
l)50mlを添加し、室温で2時間攪拌した。攪拌し
た後m−ジフルオロベンゼンの0.5ミリモルを加えさ
らに室温で5時間攪拌した。この溶液の濃度はZrとし
て0.014mmol/mlである。窒素下で攪拌機付
き50ml三つ口フラスコに精製トルエン20mlを加
え、ついで予め600℃で5時間焼成したSiO(富
士デビソン社製グレード#952、表面積300m
g)2gを加え、ついで予め調製した上記溶液の15.
7mlを添加して40℃で3時間攪拌後窒素ブローにて
室温で溶媒を除去して流動性の良い粉末を得た。 重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレススチール製オート
クレーブを窒素置換し、これに精製したトルエン1リッ
ターを加え、上記粉末をZrとして0.5mgを添加
し、20℃に系を昇温し、プロピレンを4kgf/cm
Gとなるように張り込んで重合を開始し、エチレンを
連続的に供給しつつ、全圧を4kgf/cmGに維持
して2時間の重合を行った。重合終了後、余剰のガスを
排出し、冷却して内容物を取り出し、白色ポリマー25
gを得た。触媒効率は51kg/gZrであった。かさ
密度0.45g/cmであった。融点139.9℃、
Mw/Mn3.1であった。
【0152】実施例13 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラブトキ
シジルコニウム3.8gとトリメチルシリルシクロペン
タジエン13.8gを加え室温下30分攪拌後、パーフ
ルオロデカリンの10mmolを添加して室温下5時間
攪拌し溶液(A)を調製した。この溶液の濃度はZrと
して0.059mmol/mlである。窒素下で攪拌機
付き50ml三つ口フラスコにメチルアルミノキサンの
トルエン溶液(濃度1mmol/ml)20mlを添加
し、ついでトリエチルアルミニウムの0.5gを加えて
室温下1時間攪拌し、溶液(B)を得た。窒素下で攪拌
機付き50ml三つ口フラスコに精製トルエン20ml
を加え、ついで予め600℃で5時間焼成したSiO
(富士デビソン社製グレード#952、表面積300m
/g)2gを加え、ついで予め調製した上記溶液
(B)7.5mlを添加後、40℃で5時間攪拌した
後、更に上記溶液(A)を1.9ml添加して室温下2
時間攪拌した。その後窒素ブローにて室温で溶媒を除去
して流動性の良い粉末を得た。 重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は55
gであった。触媒効率は110kg/gZrであり、得
られたポリマーのMIは0.6g/10min、Mw/
Mnは5.2、密度 0.9235g/cm、かさ密
度0.45g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は114℃であ
り、またヘイズ値は50%であった。
【0153】実施例14 テトラベンジルジルコニウムを次のように調製した。四
塩化ジルコニウム3gをベンジル塩化マグネシウムのエ
ーテル溶液に加えて−20℃に2時間維持し、ついで室
温にて2時間攪拌して反応させた。副生されるMgCl
を除去した後エーテル溶液を濃縮し、さらに−20℃
に冷却して結晶を得た。窒素下で電磁誘導攪拌機付き1
00ml三つ口フラスコに精製トルエン20mlを加
え、ついでテトラベンジルジルコニウム0.27gとト
リメチルシリルシクロペンタジエン1.1gを加え室温
下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリイソブチルア
ルミニウムの2.0gを滴下し、滴下終了後系を室温に
して2時間攪拌した後、m−ジ(トリフルオロメチル)
ベンゼン1ミリモルを添加さらにメチルアルミノキサン
のトルエン溶液(濃度1mmol/ml)50mlを添
加し、室温で5時間攪拌した。この溶液の濃度はZrと
して0.013mmol/mlである。窒素下で攪拌機
付き50ml三つ口フラスコに精製トルエン20mlを
加え、ついで予め600℃で5時間焼成したSiO
(富士デビソン社製グレード#952、表面積300
/g)2gを加え、ついで予め調製した上記溶液の
8mlを添加後、40℃で5時間攪拌後窒素ブローにて
室温で溶媒を除去して流動性の良い粉末を得た。 重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は31
gであった。触媒効率は62kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは2.5g/10min、Mw/M
nは4.1、密度 0.9225g/cm、かさ密度
0.44g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は111℃であ
り、またヘイズ値は44%であった。
【0154】実施例15 窒素下で電磁誘導攪拌機付き100ml三つ口フラスコ
に精製トルエン20mlを加え、ついでトリブトキシジ
ルコニウムモノクロライド0.27gとインデン0.7
gを加え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してジエ
チルアルミニウムモノクロライドの0.7gを滴下し、
滴下終了後系を室温にして2時間攪拌した後、m−ジ
(トリフルオロメチル)ベンゼン1ミリモルを添加さら
にメチルアルミノキサンのトルエン溶液(濃度1mmo
l/ml)50mlを添加し、室温で5時間攪拌した。
この溶液の濃度はZrとして0.014mmol/ml
である。窒素下で攪拌機付き50ml三つ口フラスコに
精製トルエン20mlを加え、ついで予め600℃で5
時間焼成したSiO(富士デビソン社製グレード#9
52、表面積300m/g)2gを加え、ついで予め
調製した上記溶液の15mlを添加後、40℃で5時間
攪拌後窒素ブローにて室温で溶媒を除去して流動性の良
い粉末を得た。 重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は48
gであった。触媒効率は96kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは10.5g/10min、Mw/
Mnは4.9、密度 0.9199g/cm、かさ密
度0.44g/cmであった。得られたポリマーをフ
ィルムに成形した後のヒートシール温度は115℃であ
り、またヘイズ値は46%であった。
【0155】比較例1 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラn−プ
ロポキシジルコニウム3.3gとインデン9.3gを加
え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリエチル
アルミニウムの11.1gを滴下し、滴下終了後系を室
温にして5時間攪拌した。この溶液の濃度はZrとして
0.057mmol/mlである。窒素下で攪拌機付き
50ml三つ口フラスコに精製トルエン20mlを加
え、ついで予め600℃で5時間焼成したSiO(富
士デビソン社製グレード#952、表面積300m
g)2gを加え、ついでメチルアルミノキサンのトルエ
ン溶液(濃度1mmol/ml)9mlを添加し、室温
で2時間攪拌した。ついで予め調製した上記溶液の1.
8mlを添加後して40℃で3時間攪拌後窒素ブローに
て室温で溶媒を除去して流動性の良い粉末を得た。 重合 実施例1と同様に行った。得られたポリマー収量は26
gであった。触媒効率は53kg/gZrであり、得ら
れたポリマーのMIは0.6g/10min、Mw/M
nは5.1、密度 0.9226g/cm、かさ密度
0.41g/cmであった。得られたポリマーをフィ
ルムに成形した後のヒートシール温度は112℃であ
り、またヘイズ値は48%であった。
【0156】比較例2 窒素下で電磁誘導攪拌機付き300ml三つ口フラスコ
に精製トルエン150mlを加え、ついでテトラn−プ
ロポキシジルコニウム3.3gとインデン9.3gを加
え室温下30分攪拌後、0℃に系を保持してトリエチル
アルミニウムの11.1gを滴下し、滴下終了後系を室
温にして5時間攪拌した。この溶液の濃度はZrとして
0.057mmol/mlである。窒素下で攪拌機付き
50ml三つ口フラスコに上記溶液1.9mlを加え、
ついでメチルアルミノキサンのトルエン溶液(濃度1m
mol/ml)9mlを添加し、40℃で3時間攪拌し
た。 重合 実施例1と同様に行ったが触媒分散剤として乾燥食塩を
オートクレーブ中に200g添加して重合を行った。重
合条件は実施例1と同様である。得られたポリマー収量
は70gであった。触媒効率は140kg/gZrであ
り、得られたポリマーのMIは0.5g/10min、
Mw/Mnは7.2、密度 0.9208g/cm
かさ密度0.21g/cmであった。得られたポリマ
ーをフィルムに成形した後のヒートシール温度は109
℃であり、またヘイズ値は45%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 一雄 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)一般式Me (OR
    4−p−qで表される化合物(式中、R、R
    個別に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原
    子、MeはZr、TiまたはHfを示し、p及びqは
    それぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦p+q≦4であ
    る)、(2)一般式Me (OR
    z−m−nで表される化合物(式中、R、Rは個別
    に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原子、
    Meは周期律表第I〜III族元素、zはMeの価
    数を示し、m及びnはそれぞれ0≦m≦z、0≦n≦z
    で、しかも0<m+n≦zである、)、(3)環状で共
    役二重結合を2個以上持つ有機化合物、(4)炭素−ハ
    ロゲン結合含有化合物、及び(5)無機担体および/ま
    たは粒子状ポリマー担体を相互に接触させることにより
    得られるオレフィン類重合用触媒成分。
  2. 【請求項2】 (1)一般式Me (OR
    4−p−qで表される化合物(式中、R、R
    個別に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原
    子、MeはZr、TiまたはHfを示し、p及びqは
    それぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦p+q≦4であ
    る)、(2)一般式Me (OR
    z−m−nで表される化合物(式中、R、Rは個別
    に炭素数1〜24の炭化水素基、Xはハロゲン原子、
    Meは周期律表第I〜III族元素、zはMeの価
    数を示し、m及びnはそれぞれ0≦m≦z、0≦n≦z
    で、しかも0<m+n≦zである、)、(3)環状で共
    役二重結合を2個以上持つ有機化合物、(4)炭素−ハ
    ロゲン結合含有化合物、(5)無機担体および/または
    粒子状ポリマー担体、及び(6)有機アルミニウム化合
    物と水との反応によって得られるAl−O−Al結合を
    含む変性有機アルミニウム化合物を相互に接触させるこ
    とにより得られるオレフィン類重合用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項2の触媒の存在下、オレフィン類
    を重合または共重合することを特徴とするオレフィン類
    重合体又は共重合体の製造方法。
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WO2006009949A3 (en) * 2004-06-21 2007-09-07 Exxonmobil Chem Patents Inc Low fouling and high activity polymerization process
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