JPH07304802A - 熱安定性成形品の製造方法 - Google Patents

熱安定性成形品の製造方法

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JPH07304802A
JPH07304802A JP6318562A JP31856294A JPH07304802A JP H07304802 A JPH07304802 A JP H07304802A JP 6318562 A JP6318562 A JP 6318562A JP 31856294 A JP31856294 A JP 31856294A JP H07304802 A JPH07304802 A JP H07304802A
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Japan
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rubber
parts
weight
alkylphenol
resole
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Withdrawn
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JP6318562A
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Siegfried Wallenwein
ジーグフリード・ウアーレンウアイン
Richard Sattelmeyer
リヒアルト・ザッテルマイヤー
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/02Composition of linings ; Methods of manufacturing
    • F16D69/025Compositions based on an organic binder
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers

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  • Polymers & Plastics (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノール成分の合計量を基にして少なくと
も90モル%のp- (C 3 〜C12- アルキルフェノー
ルを含有するフェノールレゾールと、ゴムの加硫の反応
条件下でブレンステッド酸またはルイス酸として作用す
る物質またはこの物質の混合物とからなる、硫黄を含ま
ない加硫剤/活性剤系の存在下に、天然ゴムまたは合成
ゴムを含む混合物を120ないし250℃の温度で成形
し、そして加硫させることによって、熱安定性成形品を
製造する方法。 【効果】 ブレーキライニング等の摩擦ライニングとし
て使用するのに適した熱安定性成形品が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結合剤として、硫黄を
含まない加硫剤/活性剤系の存在下に天然ゴムまたは合
成ゴムを含有する熱安定性成形品の製造方法、およびこ
の方法によって製造された成形品並びに前記成形品を摩
擦ライニングとして使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱安定性の成形品、例えば、当今のブレ
ーキライニングは本来下記の要件を満たさなければなら
ない。
【0003】− あらゆる運転条件下で、特に温度と制
動圧力が上昇するときに摩擦挙動が均一であること、 − 摩擦の変動が小さいこと(急激な押しつけ動作がな
いこと)、 − 耐熱性が高いこと、 − 熱伝達が低いこと、 − 昇温下において疲労強度が優れていること、 − ブレーキドラムまたはブレーキ板における摩耗度が
少ないこと、 − 雑音レベルが低いこと、 − 天候条件の変化に対して感応しないこと、 − 腐蝕が全くないこと、 − 駆動材料と液圧液に対して抵抗性を有すること、 − 職業によって生ずる衛生問題を避けながら、環境に
対して問題を生じないで、しかも経済的に生産できるこ
と、および − 環境に対して問題を生じないで、しかも経済的に廃
棄処理できること。
【0004】一般に、摩擦ライニング配合物は主に次の
原料グループから構成されている。 a)無機繊維および/または有機繊維:例えばガラス繊維、 好ましくは 玄武岩繊維、セラミック繊維、輝緑岩繊維、アラミド繊 20〜60 維、炭素繊維、紡織繊維、金属繊維 重量% b)無機充填材または有機充填材:例えばバライト、カオリ 好ましくは ン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、アルミナ、 5〜40 “摩擦ダスト”、カーボンブラック 重量% c)金属(粉末、削り屑、ウール):例えば黄銅、 好ましくは5〜60 鉄、銅 重量% d)潤滑剤:例えば硫化アンチモン、二硫化モリブ 好ましくは0〜5 デン、黒鉛 重量% e)結合剤:フェノール樹脂および/またはゴム 好ましくは5〜40重量% f)加硫剤、硬化剤および促進剤:硫黄、ヘキサメチレンテ 好ましくは トラミン、ベンゾチアジル- 2- シクロヘキシルスルフ 1〜10 ェンアミド 重量% g)必要な場合、溶剤:例えばアルコール 使用される結合剤は、このような不均質混合物を結合さ
せるのに極めて重要である。欧州特許第0248980
号明細書には、高温に対して安定な成形材料のための結
合剤として、低いホルムアルデヒド含有量を有し、かつ
ヘキサメチレンテトラミンで硬化する特別なフェノール
/ホルムアルデヒド ノボラックが提案されている。欧
州特許第0176193号明細書は、自己硬化性のフェ
ノールレゾールが結合剤として使用されている摩擦材料
を開示している。フェノール樹脂によって専ら結合され
ているこれらの成形品は大きな硬度を特徴としている
が、比較的低いレジリエンスを有する結果、それの脆性
のために、加工中にまた、運転で負荷を変えた場合に問
題が生ずる。
【0005】付加的な加硫剤を用いないでゴム屑または
ゴムラテックスの形の加硫されたゴム粒子によって、フ
ェノール樹脂結合剤を基材とする摩擦材料を改変するこ
とはその摩擦挙動に有利な影響を与え、この改変方法は
西ドイツ特許公開公報第3939481号および西ドイ
ツ特許第2932647号に記載されている。しかしな
がら、これらの成形品もまた、結局フェノール樹脂によ
って専ら結合されているので、この手段によって成形品
のレジリエンスにおいて実質的な改善を達成することは
できない。
【0006】西ドイツ特許第3423163号は、摩擦
ライニングのために、エラストマーラテックス材料と併
用されるブタジエン/スチレン/ビニルピリジン共重合
体とレゾルシノール/ホルムアルデヒド樹脂からなる結
合材系を提案している。西ドイツ特許第2832464
号もまた、ブレーキライニングのための結合材としてフ
ェノール樹脂とゴムからなる多成分系を使用している。
摩擦ライニングについて規定されている必要条件の多く
は、これらの系によって実質的に満たされる。しかしな
がら、これらのゴム含有結合剤系の大きな欠点は、ゴム
の加硫が硫黄によって影響されることである。硫黄によ
る不快な臭いのために、その加工処理は職業上の衛生問
題を引き起こす。その上、この加硫では硫黄と共に加硫
促進剤を使用しなければならない。しかし、第二アミン
構造を含む高度に有効な促進剤を使用するときには、ニ
トロソアミンが生ずる危険がある。さらに、硫黄によっ
て加硫されたゴム結合剤を含む成形品は、初めから存在
していたレジリエンスにおいて、老化に関係したかなり
の劣化をこうむる(後述の比較実験参照)。
【0007】p- 位がブロックされているフェノール樹
脂がゴムを加硫させる硫黄の代わりに使用できることは
原則として知られている(Rubber Chemistry and Techn
ology, Vol. 62, 第107 頁以下, 1988)。
【0008】特に成形品がブレーキライニングとして使
用されるとき、顧客によって所望される全ての必要条件
を最適に満たす製品を導く熱安定性成形品の製造方法は
今日まで全く知られていない。特に、高い熱安定性と組
み合わされて、成形品の必要とされる硬さとレジリエン
スとの両者を兼備した成形品は従来技術において知られ
ていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、別の方法では通常用いられている硫黄で加硫させな
いで、天然ゴム結合剤または合成ゴム結合剤を使用する
ことによって、改善された機械的特性を有する熱安定性
成形品の製造を可能にする方法を提供することであっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、成形の
ために使用される結合剤は、p- 位が(C3 〜C12)-
アルキル残基でブロックされているレゾールと、反応条
件下でブレンステッド酸またはルイス酸として作用する
物質またはこの物質の混合物とからなる加硫剤/活性剤
系とともに用いられる天然ゴムまたは合成ゴムである。
驚くべきことには、硫黄の代わりに、加硫剤としてp-
アルキルフェノールレゾールが使用されるとき、成形品
の著しく優れた機械的特性が達成される。
【0011】それ故、本発明は、フェノール成分の合計
量を基にして少なくとも90モル%のp- (C3
12)- アルキルフェノールを含有するフェノールレゾ
ーと、ゴムの加硫の反応条件下でブレンステッド酸また
はルイス酸として作用する物質またはこの物質の混合物
とからなる、硫黄を含まない加硫剤/活性剤系の存在下
に天然ゴムまたは合成ゴムを含む混合物を120ないし
250℃の温度で成形し、そして加硫させることによっ
て、熱安定性の成形品を製造する方法に関する。
【0012】本発明方法においては、使用されるゴムの
等級は好ましくは、耐熱性および耐薬品性であることが
知られている天然ゴムおよび/または合成ゴムである。
例えば、天然ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、クロル
ブチルゴム、ポリクロロプレン、エチレン- プロピレン
三元共重合体および好ましくは、スチレン- ブタジエン
ゴムおよびブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体
が適している。
【0013】ゴム結合剤の量は、成形品の製造のために
使用される非揮発性成分の量を基にして5ないし50重
量%、好ましくは8ないし30重量%、特に10ないし
20重量%である。
【0014】ゴム成分の加硫のためには、好ましくはp
- (C4 〜C10)- アルキルフェノールレゾール、特に
p- (C4 〜C8 )- アルキルフェノールレゾールが用
いられる。これらのp- アルキルフェノールレゾールは
公知の方法に従い、適当なアルキルフェノールを、好ま
しくは塩基性触媒の存在下に、アルデヒド、好ましくは
ホルムアルデヒドと縮合させることによって製造でき
る。このアルデヒド成分は、特定のモル量に対し、p-
アルキルフェノールに比較して常に過剰な量でp- アル
キルフェノールレゾール中に存在する。
【0015】p- アルキルフェノールレゾール中で使用
される好適なp- アルキルフェノールは、例えばp- イ
ソプロピルフェノール、p- 第三- ブチルフェノール、
p-ヘキシルフェノール、p- 第三- オクチルフェノー
ル、p- (2- エチルヘキシル)フェノールおよびp-
ノニルフェノールである。このp- アルキルフェノール
は付加的に、塩素または臭素で部分的に置換されていて
もよい。使用されるp- アルキルフェノールレゾール中
に存在するメチロール基のうちの一部はまた、ハロメチ
ル基、特にクロルメチル基またはブロムメチル基で置き
換えられていてもよい。
【0016】置換されていないフェノールもまた、フェ
ノールの合計量に対し、10モル%未満、特に5モル%
未満の量でp- アルキルフェノールレゾール中に存在す
ることができる。
【0017】ゴムの加硫のために添加されるp- アルキ
ルフェノールレゾールの量は、本発明によれば、ゴム1
00重量部に対して5ないし59重量部、好ましくは7
ないし49重量部、特に10ないし39重量部である。
【0018】本発明によれば、加硫の反応条件下でブレ
ンステッド酸またはルイス酸として作用する物質または
物質混合物は、p- アルキルフェノールレゾールを活性
化させるために用いられる。活性化させる物質混合物は
好ましくは、酸化亜鉛の存在下におけるハロゲン含有化
合物、特にハロゲン含有重合体からなる系を意味するも
のと理解される。この種の好適な重合体の例はポリクロ
ロプレン(登録商標ネオプレン(Neoprene)W)、クロ
ルブチルゴムまたはクロルスルホネートポリエチレンで
ある。酸化亜鉛の存在下にハロゲン含有化合物によって
加硫を活性化させる場合には、このような化合物の量は
ゴム100重量部に対して好ましくは1ないし20重量
部、特に2ないし10重量部である。必要とされるハロ
ゲン含有化合物の一部または全部の量はまた、ゴム(ハ
ロゲンゴム)、加硫剤(ハロゲン含有p- アルキルフェ
ノールレゾール)またはさらにその他の目的のために添
加された成分から生じていてもよい。酸化亜鉛の量はゴ
ム100重量部を基にして好ましくは1ないし15重量
部、特に2ないし10重量部である。
【0019】別法として、p- アルキルフェノールレゾ
ールを活性化させるために、ルイス酸、例えば塩化錫ま
たは塩化亜鉛、あるいは有機酸または無機酸、例えば燐
酸またはp- トルエンスルホン酸を添加することができ
る。この場合、添加されるルイス酸またはブレンステッ
ド酸の量はゴム100重量部を基にして好ましくは1な
いし10重量部、特に2ないし5重量部である。
【0020】好ましくは、付加的な結合剤としてフェノ
ール樹脂が使用される。特に、慣用方法に従い、好まし
くは酸性触媒、例えばアルノボル(登録商標 Alnovol)
PN322(ヘキストAG)の存在下でフェノールとア
ルデヒドとを縮合させることによって得られるノボラッ
クが好適である。このノボラックは慣用のメチレン基供
与体、例えばヘキサメチレンテトラミンまたはメラミン
樹脂、例えばアディトール(登録商標 Additol)XT
911またはXT 922(ヘキストAG)を用いて硬
化される。ノボラックと硬化剤との組合せの代わりに、
公知の自己硬化性レゾールも使用できる。ノボラックま
たはレゾールは好ましくは、フェノールとホルムアルデ
ヒドを基剤としているが、また置換されたフェノールま
たはポリフェノールを含んでいてもよい。
【0021】好ましくは付加的に使用されるフェノール
樹脂結合剤の量は、成形品の製造に使用される非揮発性
成分の量を基にして、好ましくは5ないし30重量%、
特に10ないし20重量%である。
【0022】本発明方法による熱安定性成形品の製造で
用いられる他のの慣用成分は最初に述べた摩擦ライニン
グ配合物の例中に記載されている。これらの添加剤の種
類と量は成形品の意図される個々の用途に適合させるこ
とができる。
【0023】本発明方法において、使用される全ての成
分は、もし必要ならば使用される1種または2種以上の
成分のための適当な溶剤が添加されて、先ず混合され
る。混合は公知の方法によって、例えば攪拌および/ま
たは混練によって達成される。得られた混合物は、つい
で成形される。このために慣用の造形法が用いられる。
例えば、その混合物は、必要ならば加圧下に特定の成形
母型中に導入されるか、または造形されたサブストレー
ト上で圧延される。得られたプレフォームは、ついで加
硫によって硬化される。この目的のために、それは好ま
しくは150ないし200℃、特に160ないし180
℃の温度に加熱される。加熱は少なくとも加硫プロセス
が完了するまで続けられる。さらに、成形品はこれより
も長い時間加熱してもよい。造形段階と加硫は互いに異
なる温度において別々の操作で遂行できるか、あるいは
好ましくは、加熱可能な造形用具を用いることにより好
ましくは150ないし200℃、特に160ないし18
0℃の温度において1回の操作で同時に遂行することも
できる。冷却後、得られた成形品を、例えば正確な形状
を確立させるために、後処理してそれに溝を彫るか、あ
るいはその表面にカレンダーがけ、または黒鉛処理を施
すことができる。
【0024】加工中の利点、特に加硫中に硫黄化合物に
よる不快な臭いが存在しないという利点の他に、p- ア
ルキルフェノールレゾールによる加硫中にはゴムの戻り
も殆ど存在しない。
【0025】本発明方法によって製造された成形品の機
械的特性は、従来の成形品のそれに較べて著しく改善さ
れる。p- アルキルフェノールレゾールと架橋したゴム
マトリックスは、硫黄と架橋した系の2倍よりも大きい
破断点伸びと、この系よりも著しく大きいアングル−ノ
ッチ付き(angled-notch)衝撃強さを有する。老化した
試験片について測定された機械的な測定値は、硫黄によ
る従来の架橋と比較して、p- アルキルフェノールレゾ
ールによる加硫のそれ以上の利点を明瞭に示している。
したがって、例えば、硫黄で架橋された試験片の引張強
さは、加速された老化によって約76%まで低下するの
に対して、p- アルキルフェノールレゾールで架橋され
た試験片の引張強さは低下しないか、あるいは約21%
の上昇さえ示す。
【0026】破断点伸びで老化と関係させた減退におい
ては、なお一層の劇的な差異が見出された。これは硫黄
で加硫させた試験片の場合には約56%減退したが、p
- アルキルフェノールレゾールで架橋された試験片の場
合には初めの伸びの約13%または約30%しか減退し
なかった。
【0027】本発明方法によって製造された熱安定性成
形品は、それの特性プロフィールが傑出しているため
に、摩擦ライニング、特にブレーキライニング並びにク
ラッチライニング、および研削具の製造に好ましく使用
できる。
【0028】
【実施例】以下の実施例によって本発明を説明する。実
施例の中に記載された部および百分率は、別に明記され
ていなければ、重量に関するものである。配合例の正確
な組成が表1に示されている。測定値は表2および表3
に示されており、そして表3は試験片の促進された熱老
化(150℃において1時間、ついで100℃において
3日間)の後の値を示している。
【0029】慣用方法に従い、実験室的な練りロール機
で全てのゴム配合物を調製する。最初の配合段階におい
て、初めにゴムを採り入れ、そして充填剤、およびハロ
ゲンを含有する重合体と樹脂を混入させる。配合温度を
短時間のうちに100ないし110℃に調整する。つづ
く第二段階において、加硫剤/促進剤系を100℃より
も低い温度で混合する。使用されるゴム成分は、放出さ
れる形で、エラストマー100部に付き50部のカーボ
ンブラックを既に含んでいるスチレン/ブタジエンゴム
(SBR)のブナ ヒュルス(登録商標 Buna Huels)
EM 1620である。フェノールノボラックは、70
ないし80℃の範囲の融点(細管法 DIN 5318
1)と、50%濃度の1- メトキシプロパン- 2- オー
ル溶液を用いて23℃で測定される、DIN 5317
7により900ないし1250mPa ・s の粘度を有する
市販のノボラック(Alnovol PN 322)である。
【0030】p- アルキルフェノールレゾール ブルカレーセン(登録商標 Vlukaresen )PA 105
(p- 第三オクチルフェノールレゾール,ヘキストA
G)およびブルカレーセン(登録商標 Vlukaresen )P
A 510(p- 第三オクチルフェノールレゾール,ヘ
キストAG)、これらも同様に市販されていて、次のよ
うに特徴づけられる。
【0031】 ブルカレーセン PA ブルカレーセン PA 105 510 溶融範囲,細管法 DIN 53181 55〜65℃ 57〜67℃ メチロール値 9〜12% 6〜9% 下記の第一の配合物例は硫黄で架橋されたマトリックス
による比較実験として役立っているのに対して、本発明
による例1および2はp- アルキルフェノールレゾール
によって加硫され、かつ改良された機械的特性を有する
マトリックスを表している。 表 1 マトリックスの配合 比較例 例 1 例 2 ブナ ヒュルス EM 1620 150部 150部 150部 (2/3 スチレン- ブタジエンゴム /1/3 カーボンブラック) ネオプレン W --- 5部 5部 (ポリクロロプレン) 酸化亜鉛 5部 5部 5部 ステアリン酸 2部 --- --- アルノボル PN 322 18部 18部 18部 (フェノールノボラック) ブルカレーセン PA 105 --- 30部 --- (p- 第三オクチルフェノール レゾール) ブルカレーセン PA 510 --- --- 30部 (p- 第三オクチルフェノール レゾール) 硫黄 10部 --- --- ヘキサメチレンテトラミン 2部 2部 2部 ベンゾチアジル- 2- シクロ- ヘキシルスルフェンアミド 1.5部 --- --- 表 2 試験片は全て180℃において60分間加硫され、そして老化されなかった試料 を用いて測定された値 比較例 例 1 例 2 ムーニー可塑性* 〔MU〕 33 32 28 ML(1+4)120℃ 引張強さ 〔MPa〕 17 16 14 (DIN 53504) 破断点伸び 〔%〕 48 112 320 (DIN 53504) ショアA硬度 〔U〕 92 91 88 (DIN 53505) アングル- ノッチ付き衝撃強さ 〔N/mm〕 14 20 32 *加硫されていない配合物を用いて測定 表 3 試験片を熱で老化させた後に(150℃において1時間、そして100℃におい て3日間)測定された値 比較例 例 1 例 2 引張強さ 〔MPa〕 13 16 17 (DIN 53504) 破断点伸び 〔%〕 21 97 223 (DIN 53504) ショアA硬度 〔U〕 94 92 91 (DIN 53505) アングル- ノッチ付き衝撃強さ 〔N/mm〕 13 19 27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール成分の合計量を基にして少な
    くとも90モル%のp- (C3 〜C12)- アルキルフェ
    ノールを含有するフェノールレゾールと、ゴムの加硫の
    反応条件下でブレンステッド酸またはルイス酸として作
    用する物質またはこの物質の混合物とからなる、硫黄を
    含まない加硫剤/活性剤系の存在下に天然ゴムまたは合
    成ゴムを含む混合物を120ないし250℃の温度で成
    形し、そして加硫させることによって、熱安定性の成形
    品を製造する方法。
  2. 【請求項2】 使用される合成ゴムがスチレン/ブタジ
    エンゴムおよび/またはブタジエンとアクリロニトリル
    との共重合体である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ゴム結合剤の量が、成形品の製造のため
    に使用される非揮発性成分の量を基にして5ないし50
    重量%である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 ゴム100重量部に付き5ないし59重
    量部のp- (C3 〜C12)- アルキルフェノールレゾー
    ルが加硫剤として用いられる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 p- アルキルフェノールレゾールのメチ
    ロール基の一部がハロゲン化されている請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 ゴム100重量部に付き1ないし20重
    量部のハロゲン含有重合体および1ないし15重量部の
    酸化亜鉛が活性剤として用いられる請求項1記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 ゴム100重量部に付き0.1ないし1
    0重量部のルイス酸またはブレンステッド酸が活性剤と
    して用いられる請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 フェノール樹脂が付加的な結合剤として
    用いられる請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 成形品の製造のために使用される非揮発
    性成分の量を基にして5ないし30重量%の量のフェノ
    ールノボラックが付加的な結合剤として用いられる請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 造形と加硫が150ないし200℃の
    温度において同時に遂行される請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 p- (C3 〜C12)- アルキルフェノ
    ールレゾールで加硫されたゴム結合剤と、さらに慣用の
    添加剤を含有する、請求項1記載の方法で製造できる熱
    安定性成形品。
  12. 【請求項12】 ブレーキおよびクラッチにおける摩擦
    ライニングとして、および研削具として請求項11記載
    の熱安定性成形品を使用する方法。
JP6318562A 1993-12-23 1994-12-21 熱安定性成形品の製造方法 Withdrawn JPH07304802A (ja)

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EP (1) EP0659822A1 (ja)
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CZ (1) CZ327994A3 (ja)
DE (1) DE4344133A1 (ja)

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