JPH07304564A - ケーブルの布設工法及びケーブルの布設工法に使用される滑剤塗布装置並びに洗浄装置 - Google Patents

ケーブルの布設工法及びケーブルの布設工法に使用される滑剤塗布装置並びに洗浄装置

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JPH07304564A
JPH07304564A JP12193094A JP12193094A JPH07304564A JP H07304564 A JPH07304564 A JP H07304564A JP 12193094 A JP12193094 A JP 12193094A JP 12193094 A JP12193094 A JP 12193094A JP H07304564 A JPH07304564 A JP H07304564A
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JP
Japan
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cable
peripheral surface
laying
cable laying
lubricant
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Application number
JP12193094A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Jikuya
等 軸屋
Masakazu Kanbara
将一 蒲原
Takashi Aoyama
孝 青山
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Chubu Electric Power Co Inc
Toenec Corp
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Toenec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マンホール毎に設置されたケーブル布設装置
によりケーブルを布設する際に、ケーブルが挫屈するこ
とを防止する。 【構成】 左右の回転体によりケーブルCを挾持しなが
らケーブルを布設するケーブル布設装置1を各マンホー
ルM毎に設置する。各マンホール内に設けられたケーブ
ル布設用の管路Kの入口には、内部にケーブルが挿通さ
れる筒状部とこの筒状部の一端に形成され徐々に拡径さ
れてなる拡径部とからなり上記筒状部の他端側は上記管
路の入口に固定される固定部とされてなるケーブル挫屈
防止用のガイド管10を固定し、上記ケーブル布設装置
を上記ガイド管の拡径部に近接した位置に設置してケー
ブルを布設する。ガイド管により管路の入口手前でケー
ブルが矯正され、ケーブルは管路入口の手前で湾曲し許
容曲げ半径を越え挫屈することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のケーブル布設装
置を各マンホール内に設置することによりケーブルを布
設する際に使用されるケーブルの布設工法及びこのケー
ブルの布設工法に使用される滑剤塗布装置並びに洗浄装
置に関し、特にケーブルを長距離に亘って布設する場合
に使用されるケーブルの布設工法及びこのケーブルの布
設工法に使用される滑剤塗布装置並びに洗浄装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりケーブルを地中に設けられた管
路内に布設する場合には、図13に示すように、地上に
載置されたケーブルドラムDに巻回されたケーブルCの
先端と、自動車Jに固定されたウインチUにより巻き取
られるワイヤWの先端とを互いに連結させ、第1のマン
ホールM1 から第2のマンホールM2 方向へ上記ウイン
チUの巻き取りにより徐々に、上記第1のM1 から第2
のマンホールM2 に亘って形成されている管路K内に牽
引し、こうした工法を繰り返すことにより、一定の距離
にケーブルを布設していた。しかしながら、こうしたケ
ーブルの布設工法では、第1のマンホールM1 から第2
のマンホールM2 までの距離(例えば300m)のみ布
設し得るに過ぎないので、一回の工程で布設できるケー
ブルCの長さにも制限が生じ、迅速且つ低コストでケー
ブルの布設作業ができないばかりではなく、各マンホー
ル毎にケーブルCとケーブルCとのジョイント作業を行
わなければならないことから、ジョイント箇所での接続
不良の危険性が増大している。そこで、こうした従来の
ケーブルの布設工法を改善するために、例えば、特開平
3−22808号公報,特開平3−98409号公報,
特開平4−131802号公報等により種々のケーブル
布設装置が提案されており、また本願出願人も特願平4
−263227号によりケーブル牽引装置として新たな
装置を提案している。これらのケーブル布設装置は、モ
ータ等の駆動手段により回転する左右の回転体によりケ
ーブルを挾持し、これら左右の回転体によりケーブルに
張力を付与することによって前記地中に形成された管路
K内にケーブルCを布設しようとするものである。した
がって、例えばこのようなケーブル布設装置を、各マン
ホールM1 ,M2 ・・・毎に設置することにより、長距
離に亘ってケーブルCを布設することができ、またジョ
イント箇所も減少することから、接続不良の可能性を有
効に回避し短時間且つ低コストでケーブルの布設作業を
行うことができると考えられる。すなわち、ケーブル布
設装置を、各マンホールM1 ,M2 ・・・毎に設置する
ことにより、各ケーブル布設装置は、該ケーブル布設装
置よりも後方のケーブルを牽引するとともに前方方向に
ケーブルを押し出す力も発生することから、個々のケー
ブル布設装置がたとえ小さなトルクである場合であって
も複数のケーブル布設装置全体では極めて大きな移送力
を生ずることから所謂長距離延線が実現されることが予
想される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、各マンホールM1 ,M2 ・・・毎にケーブル
布設装置を設置するケーブルの布設工法では、上述した
ように、接続不良の可能性を回避し短時間且つ低コスト
でケーブルの長距離延線を実現できると予想される反
面、現実にはこうした工法を採用しようとすると、以下
に述べる種々の課題を有するのが実情である。すなわ
ち、各マンホールM1 ,M2 ・・・毎にケーブル布設装
置を設置した場合、個々のケーブル布設装置1がそれぞ
れ常時正確にケーブルを牽引及び押し出しを行い得ると
は限らず、ケーブル布設装置1による押し出し力がケー
ブルCの延線方向に作用せず、中途部において弛みが発
生し、この弛みによってケーブルが許容曲げ半径を割
り、例えば図14に示すように、管路Kの入口手前で挫
屈する可能性が大きくケーブルCに損傷を与えてしまう
危険性が高い。また、管路K内の泥や埃,油等がケーブ
ルCに付着する場合が多く、これら泥等により図示しな
いケーブル布設装置を構成する左右の回転体とケーブル
Cとの間でスリップを生じ該ケーブルCを十分牽引でき
ない場合がある。こうしたスリップの発生により、該ス
リップを生じているケーブル布設装置よりも後方のマン
ホールM内に設置されたケーブル布設装置の押し出し力
により、やはり図14に示すように、管路Kの入口手前
で挫屈する可能性が大きくケーブルCに損傷を与えてし
まう危険性が高い。また、ケーブルCと管路Kとの摩擦
抵抗も管路Kの長さとケーブルCの重量との関係で極め
て大きなものとなる場合もある。すなわち、前述したよ
うな工法によりケーブルCの長距離延線を行う場合、
(1)複数配設された全てのケーブル布設装置を作業開
始から作業終了時点に亘って常に同じ速度でケーブルC
を牽引又は移送することが極めて困難であるばかりか、
(2)たとえ同じ速度でケーブルCを牽引等することが
できたとしても、ケーブルCに付着した管路K内の泥等
によって回転体とケーブルCとの間でスリップを生ずる
結果、やはり各ケーブル布設装置の全てが常に同じ速度
でケーブルC牽引等をすることができず、(3)また各
マンホールM1 とマンホールM2 との間の管路Kの長さ
も常に同一の長さに設定されているわけではないので、
管路K毎にケーブルCに対する摩擦抵抗もそれぞれ異な
ることから、ケーブル布設装置から送り出されたケーブ
ルCが、管路Kの入口で前述のように挫屈しケーブルC
に損傷を与えることとなる。
【0004】そこで、本発明は、従来より提案されてい
るケーブル布設装置を複数使用することによるケーブル
Cの布設工法の課題を解決するために提案されたもので
あって、複数配設されたケーブル布設装置がそれぞれ略
同じ速度でケーブルを牽引又は移送することができ、こ
れによってケーブルの挫屈を有効に回避することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、その第1の発明
(請求項1記載の発明)は、左右の回転体によりケーブ
ルを挾持しながら該ケーブルを布設するケーブル布設装
置を各マンホール毎に設置しこれら複数のケーブル布設
装置によりケーブルを布設するケーブルの布設工法であ
って、各マンホール内に設けられたケーブル布設用の管
路の入口には、内部にケーブルが挿通される筒状部とこ
の筒状部の一端に形成され徐々に拡径されてなる拡径部
とからなり上記筒状部の他端側は上記管路の入口に固定
される固定部とされてなるケーブル挫屈防止用のガイド
管を固定するとともに、上記ケーブル布設装置を上記ガ
イド管の拡径部に近接した位置に設置してケーブルを布
設することを特徴とするものである。なお、上記ガイド
管の材質は、ケーブルにより折曲されたり変形すること
のないものであれば従来公知の何れの材料をも使用する
ことができ、また、拡径部の先端の径の長さは、布設す
るケーブルの径により相対的に決定されるべきものであ
り、ケーブルの径の約2倍程度を限度とする。また、ケ
ーブル布設装置とガイド管との距離は、可能な限り接近
させることが良い。
【0006】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、左右の回転体によりケーブルを挾持しながら該ケー
ブルを布設するケーブル布設装置を各マンホール毎に設
置しこれら複数のケーブル布設装置によりケーブルを布
設するケーブルの布設工法であって、上記各ケーブル布
設装置とこのケーブル布設装置により送り出されたケー
ブルが内部に挿通される管路の入口との間では該ケーブ
ルの周面に滑剤を塗布する滑剤塗布工程を有し、上記管
路の出口とケーブル布設装置との間では上記ケーブル周
面を洗浄する洗浄工程とケーブル周面を乾燥させる乾燥
工程を有してなることを特徴とするものである。上記滑
剤塗布工程で使用される滑剤は、少なくとも管路とケー
ブルとの摩擦抵抗を低減できるものであれば従来公知の
滑剤のいずれを使用しても良く、液状のものであるとゲ
ル状のものであるとを問わず、またパウダー状,粒状の
滑剤であっても良い。そして、これらの滑剤を塗布する
方法は、上記塗布する滑剤の種類にも依るが、作業者が
手により塗布する等特に限定されるものではない。ま
た、上記洗浄工程で使用される洗浄液も、少なくとも滑
剤がケーブルから除去できるものであれば足り、特に化
学洗浄液である必要はなく例えば水により洗浄できる場
合にはそれを使用しても良い。また、上記乾燥工程で
は、少なくともケーブル周面が乾燥できれば良く、例え
ば所定の風圧をケーブルに当てて行う方法でも良く、或
いは乾燥速度を早めるために熱風を当てる方法を採用し
ても良い。
【0007】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、左右の回転体によりケーブルを挾持しながら該ケー
ブルを布設するケーブル布設装置を各マンホール毎に設
置しこれら複数のケーブル布設装置によりケーブルを布
設するケーブルの布設工法に使用されるとともにケーブ
ルの周面に滑剤を塗布する滑剤塗布装置であって、この
滑剤塗布装置は、内部にケーブルが挿通される筒状部
と、この筒状部の一端に形成され徐々に拡径されてなる
拡径部と、上記筒状部の中途部内に配設され外周面は上
記筒状部の内周面に接し内周面はケーブルの外周面に褶
接する一方の仕切り部材と、前記筒状部内に配設され上
記一方の仕切り部材と対向してなるとともに外周面は上
記筒状部の内周面に接し内周面は上記ケーブルの外周面
に褶接する褶接部を有する他方の仕切り部材と、前記筒
状部に形成され上記一方の仕切り部材と他方の仕切り部
材との間に形成された空間内に滑剤を充填させる開口
と、を備え、上記筒状部の他端側は上記管路の入口に固
定される固定部とされてなることを特徴とするものであ
る。なお、上記一方及び他方の仕切り部材の材料は、ケ
ーブルの径が多少異なる場合であっても使用できるよ
う、好ましくはある程度の弾性を有するものを使用する
のが良く、例えばゴムやスポンジ,ウレタン等の発泡材
を使用したものであっても良い。
【0008】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、左右の回転体によりケーブルを挾持しながら該ケー
ブルを布設するケーブル布設装置を各マンホール毎に設
置しこれら複数のケーブル布設装置によりケーブルを布
設するケーブルの布設工法に使用されるとともにケーブ
ルの周面を洗浄する洗浄装置であって、この洗浄装置
は、内部にケーブルが挿通される筒状体と、この筒状体
の内部に配設され外周面は上記筒状部の内周面に接し内
周面はケーブルの外周面に褶接する第1の仕切り部材
と、前記筒状部内に配設され上記第1の仕切り部材と対
向してなるとともに外周面は上記筒状部の内周面に接し
内周面は上記ケーブルの外周面に褶接する第2の仕切り
部材と、前記筒状部に形成され第1の仕切り部材と第2
の仕切り部材との間に形成されてなる開口部と、この開
口部内にノズルが挿入されてなる洗浄液噴射装置と、前
記筒状体に形成され上記洗浄液噴射装置から噴射された
洗浄液を外部に排出する排出孔と、を備えてなることを
特徴とするものである。なお、上記第1及び第2の仕切
り部材の材料は、ケーブルの径が多少異なる場合であっ
ても使用できるよう、ある程度の弾性を有するものを使
用するのが良く、例えばゴムやスポンジ,ウレタン等の
発泡材を使用したものが好ましい。
【0009】
【作用】上記第1の発明に係るケーブルの布設工法で
は、管路の入口にガイド管が固定されており、ケーブル
布設装置は、このガイド管の一端に形成された拡径部に
近接した位置に設置されていることから、管路とケーブ
ルとの摩擦抵抗やケーブルに付着した泥等の原因によ
り、このケーブル布設装置によるケーブルの送り速度
(牽引速度)よりもケーブルの移送方向に設置されてい
るケーブル布設装置(一つ先のケーブル布設装置)の牽
引速度(送り速度)が遅い場合であっても、上記ガイド
管の内壁によりケーブルに弛みを生じさせることがない
よう矯正させられるので、このケーブル布設装置の押し
出し力がケーブルの布設方向に有効に作用する。したが
って、ケーブルは管路の入口の手前で挫屈してしまうこ
とがなく、このケーブル布設装置による押し出し力によ
り一つ先のケーブル布設装置が言わば助けられることと
なり、この結果ケーブルの長距離延線が可能となる。
【0010】また、上記第2の発明に係るケーブルの布
設工法では、ケーブル布設装置により送り出されたケー
ブルが管路の手前で滑剤が塗布されることから、管路と
ケーブルとの摩擦抵抗が低減され、また、この滑剤が塗
布されたケーブルは管路の出口から次のケーブル塗布装
置に到る迄に洗浄され更に乾燥されることから、この次
のケーブル布設装置では、該滑剤により左右の回転体と
ケーブルとのスリップまた管路内で付着した泥,油等に
よるスリップをも有効に解消でき、これによって、複数
のケーブル布設装置はそれぞれ略同じ速度でケーブルを
牽引又は押し出すことができるようになり、この結果ケ
ーブル布設装置から管路の入口に到る間に該ケーブルが
挫屈する危険性を有効に防止することができる。
【0011】また、上記第3の発明に係るケーブルの布
設工法に使用される滑剤塗布装置によれば、この滑剤塗
布装置内を通過するケーブルは、一方及び他方の仕切り
部材間に充填された滑剤内を通過することから、該ケー
ブルの周面には滑剤が塗布されることとなり、したがっ
て、ケーブルと管路との摩擦抵抗を有効に低減でき、前
記ケーブルの布設工法に使用されることにより、ケーブ
ル布設装置から管路の入口に到る間に該ケーブルが挫屈
する危険性を有効に防止することができる。
【0012】また、第4の発明に係る洗浄装置によれ
ば、筒状体内を通過するケーブルは、該筒状体内の通過
途中において、洗浄液噴射装置による洗浄液によりケー
ブルの周面が洗浄されることから、管路内を通過した際
に付着した泥や埃又は前記滑剤塗布装置を使用した場合
にあっては該滑剤が除去されることから、ケーブル布設
装置を構成する左右の回転体とケーブルとが互いにスリ
ップすることがなく、したがって、ケーブル布設装置毎
のケーブル送り速度(牽引速度)に差異が生ずることに
よるケーブルの挫屈を有効に回避することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るケーブルの布設工法の一
実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】このケーブルの布設工法は、図1に示すよ
うに、ドラムDに巻回されてなるケーブルCを、複数の
マンホールM1 ,M2 ,M3 ,M4 ・・・間に形成され
ている管路K1 ,K2 ,K3 ・・・内に延線布設するた
めの工法である。そして、この実施例に係る工法では、
上記各マンホールM1 ,M2 ,M3 内にケーブル布設装
置1を配設し、これらケーブル布設装置1によりケーブ
ルCに所定の張力を付与することによって、上記管路K
1 ,K2 ,K3 ・・・内にケーブルCを布設するもので
ある。
【0015】そして、この工法に使用される上記ケーブ
ル布設装置1は、例えば図2に示すように、装置本体2
と、この装置2内に配設されている図示しない左右の駆
動モータと、これらの駆動モータを構成する駆動軸3,
4に固定されてなる左右の回転体5,6と、上記装置本
体2に固定されてなる補助ローラ7とから概略構成され
てなるものであって、上記左右の回転体5,6によりケ
ーブルCを挾持するとともに該回転体5,6の回転駆動
によりケーブルCに張力を付与し、この張力によりケー
ブルCを牽引するものである。
【0016】そして、本実施例に係るケーブルCの布設
工法では、図1に示すように、上記ケーブル布設装置1
から送り出されたケーブルCが挿通される上記管路
1 ,K2 ,K3 の入口に、ケーブルCの周面に滑剤を
塗布するための滑剤塗布装置10が固定されている。こ
の滑剤塗布装置10は、文字通り請求項3の発明を構成
する滑剤塗布装置であるとともに、請求項1記載の発明
を構成するガイド管である。そして、この実施例に係る
滑剤塗布装置10は、鉄を鋳型により成形してなるもの
であって、図3に示すように、筒状体11と、この筒状
体11内の一端側に配設されてなる一方の仕切り部材1
2と、同じく上記筒状体11内の他端側に配設されてな
る他方の仕切り部材13と、から構成されてなるもので
ある。上記筒状体11は、図3又は図4に示すように、
該滑剤塗布装置10の下面を形成する第1の半体14
と、この第1の半体14の上部であって一端側に載置さ
れる第2の半体15と、同じく第1の半体14の上部で
あって他端側に載置される第3の半体16と、からな
る。上記第1,第2及び第3の半体14,15,16
は、図4に示すように、それぞれ縦断面が円弧状に成形
されてなるものであって、これら第1,第2及び第3の
半体14,15,16が組み合わせられることにより、
略円筒状を形成するものである。そして、上記第1の半
体14の一端(前端)には、徐々に拡径されてなる拡径
部14aが形成され、上記第2の半体15の一端(前
端)にも同様の拡径部15aが形成されている。また、
上記第1の半体14の上端外周面には、上記第2の半体
15及び第3の半体16を仮止めするための係止片14
bがそれぞれ対向した状態で形成されている。また、こ
の第1の半体14の内周面には、後述する一方の仕切り
部材12及び他方の仕切り部材13を位置決めするとと
もに後述するようにケーブルCを挿通させた時に該ケー
ブルCの延線方向に位置ずれすることを防止するための
係止用突条部14c,14dが形成されている。なお、
上記第2の半体15と第3の半体16とは、後述するよ
うに、やや離間されて上記第1の半体14に固定される
ものである。
【0017】また、上記一方の仕切り部材12は、ウレ
タンゴムが成形されてなるものであて、上述のように、
上記第1の半体14と第2の半体15とが組み合わされ
てなる筒状体11内に配設された場合、左側に配設され
る左側半体12aと右側に配設される右側半体12bと
からなり、これら左側半体12aと右側半体12bとに
より円筒形状を形成するものである。なお、この一方の
仕切り部材12の内周面はケーブルCが挿通される円形
状の開口が形成され、その内径はケーブルCの外形より
もやや短いものとされ該ケーブルCの外周面に褶接する
ように構成されている。また、上記他方の仕切り部材1
3は、上記一方の仕切り部材12と同様にウレタンゴム
により成形されてなるものであって、上記第1の半体1
4と第3の半体16とが組み合わされてなる筒状体11
の他端側内部左側に配設される左側半体13aと右側に
配設される右側半体13bとからなり、これら左側半体
13aと右側半体13bとにより外観から見た場合に略
円筒形状を形成するものである。また、この他方の仕切
り部材13を構成する左側半体13aと右側半体13b
との内周面は、図3及び図4に示すように、前方側から
後方側に亘って徐々に縮径されてなり、後方側の内径は
挿通されるケーブルCの外径よりもやや短い長さとされ
ている。そして、この他方の仕切り部材13の後方側内
周面には、図5に示すように複数の溝13cが形成され
ている。
【0018】そして、上述した構成からなるこの滑剤塗
布装置10は、図3に示すように、第2の半体15は第
1の半体14の上部に載置されるとともに第1の固定ベ
ルト17により固定され、また第3の半体16は第1の
半体14の上部に載置されるとともに第2の固定ベルト
18により固定される。なお、この第2の半体15と第
3の半体16とは、前述のようにやや離間して固定され
ることにより開口10aが形成されている。この開口1
0aは、例えば図1に示すように、地上に設置された滑
剤タンクT内の液状の滑剤をこの滑剤塗布装置10内に
充填するために用いられるホースHのノズルN(図3参
照)を挿入するためのものである。また、上記一方の仕
切り部材12の外周面は上記第1及び第2の半体14,
15の内周面に接した状態で配設され、他方の仕切り部
材13は、第1及び第3の半体14,16の内周面に接
した状態で配設される。そして、上記一方の仕切り部材
12と他方の仕切り部材13との間の空間は、上記開口
10aから充填された滑剤が貯留する貯留スペースであ
る。そして、このように構成された滑剤塗布装置10
は、図3において二点鎖線で示すように、他端側(後方
側)が管路K1 の入口内に一部挿入されるとともに、必
要な場合には図示しない支持台を介して固定される。
【0019】したがって、上述のように構成された滑剤
塗布装置10によれば、ケーブル布設装置1から送り出
されたケーブルCは、筒状体11を構成する上記第1及
び第2の半体14,15の一端に形成された拡径部14
a,15a内を通過して一方の仕切り部材12の内周面
を通過した後に、図6に示すように、滑剤Sが充填され
ている貯留スペース内及び他方の仕切り部材13を通過
して管路K1 内に送り出されて行く。この時、上記滑剤
塗布装置10を構成する一方及び他方の仕切り部材1
2,13はそれぞれ弾性を有するウレタンゴムからなる
ので、多少ケーブルCの外径が該一方及び他方の仕切り
部材12,13の内径よりも大きい場合であっても対応
することができるとともに、他方の仕切り部材13の内
周面には多数の溝13aが形成されていることから、確
実にケーブルC周面に滑剤Sを塗布することができる。
特に、滑剤Sが液状である場合の外、例えばゲル状又は
パウダー状である場合であっても、これら多数の溝13
aにより確実に塗布することができる。なお、本実施例
で説明した上記滑剤塗布装置10は、本発明を構成する
筒状体は、上述のように第1乃至第3の半体14,1
5,16から構成され、また、本発明を構成する一方及
び他方の仕切り部材12,13もそれぞれ左側及び右側
半体12a,12b,13a,13bから構成されてい
るので、ケーブルCの先端から通す必要がなく極めて簡
単に装着することができる。
【0020】そして、この実施例におけるケーブルの布
設工法においては、少なくとも上述のように構成された
滑剤塗布装置10と、上記ケーブル布設装置1とは、可
能な限り近接した位置に設定する。すなわち、ケーブル
布設装置1を、図3に示すように、上記管路K1 に固定
された滑剤塗布装置10に形成された拡径部14a,1
5aの先端に極めて近接した位置に設置し、さらに好ま
しくは該ケーブル布設装置1を構成する左右の回転体
(5)6により送り出されるケーブルCの高さとこの滑
剤塗布装置10の軸芯の高さとを合わせて設置するのが
良い。このようにケーブル布設装置1を設置することに
より、たとえ次のマンホールM2 内に設置されたケーブ
ル塗布装置(前方側ケーブル布設装置)により十分な牽
引力が付与されない場合であっても、このケーブル布設
装置1から送り出されたケーブルCは、上記滑剤塗布装
置10の内壁により弛みを生じさせることがないよう矯
正させられるので、ケーブル布設装置1によるケーブル
Cの送り出し力(押し出し力)がケーブルCの布設方向
に有効に作用する。したがって、ケーブルCは管路K1
の入口の手前で挫屈してしまうことがなく、このケーブ
ル布設装置1による押し出し力により前方側のケーブル
布設装置が言わば助けられることとなる。
【0021】また、この実施例に係るケーブルの布設工
法では、上記管路K1 ,K2 の出口には、図1に示すよ
うに、洗浄装置20が配設されている。この洗浄装置2
0は、上記滑剤塗布装置10によりケーブルCの周面に
塗布された滑剤及び管路K1,K2 内でケーブルCに付
着した泥等を洗浄するための装置であり、図7に示すよ
うに、筒状体21と、この筒状体21内に配設された第
1,第2及び第3の仕切り部材22,23,24と、こ
の筒状体21内に挿通されたケーブルCの周面に洗浄液
を噴射する洗浄液噴射装置25と、上記筒状体21の外
周に巻回される二つの固定ベルト26,27とから構成
されてなるものである。上記筒状体21は、図8に示す
ように、透明な合成樹脂材料により樋の如き形状に成形
されてなる下側半体28と、この下側半体28と同じ材
料により同じ形状に成形されてなるとともに該下側半体
28の上部に固定される上側半体29とから構成されて
いる。なお、上記下側半体28及び上側半体29の内周
面には、後述する第1の仕切り部材22の位置決め及び
位置ずれを防止するための突条部28a,29aと、第
2の仕切り部材23の位置決め及び位置ずれを防止する
ための突条部28b,29bと、第3の仕切り部材24
の位置決め及び位置ずれを防止するための突条部28
c,29cとが形成されている。また、上記上側半体2
9の頂部には、後述する洗浄液噴射装置25を構成する
噴射ノズル25aの先端側が挿入される開口29dが形
成され、一方、上記下側半体28の底部にはこの筒状体
21内に噴射された洗浄液を滑剤や泥等と共に外部に排
出するための排水孔28dが開設されている。
【0022】また、上記第1,第2及び第3の仕切り部
材22,23,24は、図8に示すように、何れもウレ
タンゴムにより略樋の形状の如く成形されてなる下側半
体22a,23a,24aと上側半体22b,23b,
24bとから構成されている。そして、上記第1の仕切
り部材22は、上述のように筒状体21の一端側(管路
1 の出口側)内部に配設されてなり、第3の仕切り部
材24は該筒状体21の他端側内部に配設されている。
そして、上記第2の仕切り部材23は、上記第1の仕切
り部材22と第3の仕切り部材24との間であってやや
該第3の仕切り部材24側に配設され、それぞれの仕切
り部材22,23,24の外表面には図示しない溌水剤
が塗布されてなるとともに、外径は筒状体21の内径に
等しく内径はケーブルCの外径よりもやや短いものとさ
れている。
【0023】また、上記洗浄液噴射装置25は、図7に
示すように、上記開口29d内に先端側が挿入されトリ
ガー25bの操作により先端から洗浄水を噴射する噴射
ノズル25aと、この噴射ノズル25a内に洗浄液を供
給するホース25cと、このホース25cを介して上記
噴射ノズル25a内に圧縮された洗浄液を供給し地上に
載置されてなる発電機30(図1参照)と接続してなる
ポンプ25dとから概略構成されてなるものである。な
お、上記噴射ノズル25aの取付方向乃至は洗浄液の噴
射方向は、図1又は図7に示すように、この洗浄装置2
0内を挿通するケーブルCの延線方向に抗する方向とさ
れている。
【0024】そして、上述のように構成された洗浄装置
20は、図7に示すように、固定ベルト26,27によ
り、筒状体21を構成する下側半体28と上側半体29
とが内部に第1乃至第3の仕切り部材22,23,24
が収納された状態で固定され、例えば支持台31により
支持することにより管路K1 ,K2 の出口に設置され
る。この支持台31は、複数の脚部31aと、天板31
bとから構成され、この天板31bの端部には、洗浄装
置20の他端下側が係止される凸部31cが形成され、
また略中央には上記下側半体28の底部に形成された排
水孔28dに固定され筒状体21内の排水をこの支持台
31の下方に設置された排水槽32内に排出するための
ホース33が挿通される挿通穴31dが開設されてい
る。
【0025】したがって、上述した洗浄装置20によれ
ば、管路K1 ,K2 の出口から図7中矢印X方向に移動
するケーブルCは、第1の仕切り部材22により先ず大
きな泥や塵埃が除去され、該第1の仕切り部材22を通
過する。この第1の仕切り部材22と第2の仕切り部材
23との間では噴射ノズル25aから噴射される洗浄液
がケーブルCの周面に当接し、これによって該ケーブル
C周面に付着した滑剤や又は上記第1の仕切り部材22
により除去できない泥等が剥離される。なお、この洗浄
水及び滑剤等は、前記下側半体28の底部に形成された
排水孔28dからホース33を通って排水槽32内に排
出される。そして、上記洗浄水により洗浄されたケーブ
ルCは、第2の仕切り部材23及び第3の仕切り部材2
4により該ケーブルCの周面に付着した洗浄水がある程
度除去される。
【0026】そして、このケーブルの布設工法では、上
述した洗浄装置20によりケーブルCを洗浄した後に、
乾燥装置40により該ケーブルCの周面を乾燥させる。
この乾燥装置40は、図1に示すように、上記洗浄装置
20の前方(ケーブルCの進行方向)であって、ケーブ
ル布設装置1の後方に配設されてなるものであって、図
9に示すように、送風機41と、この送風機41による
圧縮空気をケーブルCの周面に供給する空気排出部材4
2と、基端が上記送風機41に接続されてなり先端はこ
の空気排出部材42と接続されてなるホース43とから
構成されてなるものである。なお、上記送風機41は、
図1に示すように、地上に配設されるものであり前述し
たポンプ25dに電気を供給する発電機30と接続され
ている。また、上記空気排出部材42は、図9又は図1
0に示すように、ケーブルCの上端側に位置する円筒状
の水平部42aと、この水平部42aの両端から垂下し
てなるとともに円筒状に成形された左右の垂直部42
b,42cと、上記水平部42aの上面から上方に突出
してなり前記ホース43の先端内部に挿入され固定金具
43aを介して該ホース43と連結してなる連結部42
dとから構成され、上記水平部42aの下面及び互いに
対向する左右の垂直部42b,42cの対向面には、図
10に示すように、多数の排気孔42eが形成され、こ
れら多数の排気孔42eから排出される空気によりケー
ブルCの周面に付着した洗浄液が乾燥されるように構成
されている。
【0027】したがって、上述した乾燥装置40によ
り、ケーブル布設装置1の手前においてケーブルCの周
面を乾燥させることにより、該ケーブル布設装置1を構
成する左右の回転体5,6とケーブルCとが、上記洗浄
装置20の洗浄液によりスリップし所定の張力を該ケー
ブルCに付与できなくなる事態を有効に防止することが
できる。
【0028】このように、本実施例に係るケーブルの布
設工法によれば、管路K1 ,K2 の入口手前で、ケーブ
ルCの周面に滑剤が塗布されることから、該管路K1
2とケーブルCとの摩擦抵抗を有効に低減することが
でき、この滑剤が塗布されたケーブルCは管路K1 ,K
2 の出口から次のケーブル塗布装置1に到る迄に洗浄さ
れ更に乾燥されることから、この次のケーブル布設装置
1では、該滑剤により左右の回転体5,6とケーブルC
とのスリップまた管路内で付着した泥,油等によるスリ
ップをも有効に解消でき、これによって、複数のケーブ
ル布設装置1はそれぞれ略同じ速度でケーブルCを牽引
又は押し出すことができるようになり、この結果ケーブ
ル布設装置1から管路K1 ,K2 の入口に到る間に該ケ
ーブルCが挫屈する危険性を有効に防止することができ
る。特に、本実施例に係るケーブルの布設工法で説明し
た滑剤塗布装置10では、上述したようにケーブルCの
周面に滑剤を塗布するばかりではなく、一端には拡径部
14a,15aが形成され、該拡径部14a,15aと
ケーブル塗布装置1とは近接した位置にそれぞれ配設さ
れていることから、ケーブル塗布装置1,1間でケーブ
ルCに対する牽引力が異なり手前のケーブル塗布装置1
と管路K1 との間でケーブルCが挫屈してしまうことが
なく、該手前のケーブル布設装置1の押し出し力をケー
ブルCに対して有効に付与することができる。
【0029】なお、上記実施例では、ケーブルCに滑剤
を塗布する工程において滑剤塗布装置10を、またケー
ブルCを洗浄する工程においては洗浄装置20を、さら
にケーブルCを乾燥させる工程において乾燥装置40を
図示しながら説明したが、本発明(請求項2記載の発
明)に係るケーブルの布設工法では、上述した各装置1
0,20,40を使用することなく、例えば、作業者が
手で滑剤を塗布し、洗浄し、又は乾燥することによって
それぞれの工程での処理を行っても良い。
【0030】また、上記滑剤塗布装置10では、本発明
(請求項1又は3記載の発明)を構成する筒状体を第1
乃至第3の半体14,15,16の三つの部材により構
成したが、例えば、図11及び図12に示すように、該
筒状体は第1及び第2の半体51,52の二つの部材か
らなるものであっても良い。すなわち、この滑剤塗布装
置50は、第1及び第2の半体51,52とからなる筒
状体53と、この筒状体53内に配設された一方及び他
方の仕切り部材54,55、上記第1及び第2の半体5
1,52を固定するための固定ベルト56,57とから
構成されている。そして、上記第1及び第2の半体5
1,52は、互いに同一長さに成形されてなるものであ
って、それぞれ一体には拡径部51a,52aが形成さ
れている。また、図12に示すように、上記第1の半体
51の上端外周面には、上記第2の半体52を仮止めす
るための係止片51bがそれぞれ対向した状態で形成さ
れている。また、上記第1及び第2の半体51,52の
内周面には、上記一方及び他方の仕切り部材54,55
を位置決めするとともにケーブルCを挿通させた時に該
ケーブルCの延線方向に位置ずれすることを防止するた
めの係止用突条部51c,52c,51d,52dが形
成されている。また、上記第1の半体52には、一方の
仕切り部材54と他方の仕切り部材55との間に滑剤を
塗布するための円形状の開口50aが形成されている。
また、上記一方及び他方の仕切り部材54,55は、弾
性材により成形され上記第1の半体51内に収納される
下側半体54a,55aと、同じく弾性材により成形さ
れ上記第2の半体52内に収納される上側半体54b,
55bとから構成されており、他の構成は前記滑剤塗布
装置10を構成する一方及び他方の仕切り部材12,1
3と同じものとされている。このような構成に係る滑剤
塗布装置50による場合であっても、前記実施例で説明
した滑剤塗布装置10と同じ作用効果を実現できるとと
もに、部品点数が減少することにより安価に製造するこ
とができ、また、滑剤が充填される開口50aは、前記
滑剤塗布装置10に形成された開口10aに比べて小さ
なものとされていることから、液状の滑剤を使用した場
合には前記一方の仕切り部材54と他方の仕切り部材5
5との間に多くの滑剤を充填することができる。
【0031】また、前記滑剤塗布装置10,50を構成
する一方及び他方の仕切り部材12,13,54,55
及び洗浄装置20を構成する第1乃至第3の仕切り部材
22,23,24は、前記説明ではウレタンゴムにより
成形したものを図示して説明したが、本発明(請求項3
又は4記載の発明)を構成する一方及び他方の仕切り部
材又は第1及び第2の仕切り部材は、上記ウレタンゴム
により成形されたものばかりではなく、少なくとも弾性
を有する材料で内部に滑剤又は洗浄液を含浸しない材料
であれば、例えば内部に独立気泡を有するスポンジや天
然ゴム等他の材料からなるものであっても良い。
【0032】
【発明の効果】上記本発明の一実施例の説明からも明ら
かなように、第1の発明(請求項1記載の発明)に係る
ケーブルの布設工法では、管路の入口にガイド管が固定
されており、ケーブル布設装置は、このガイド管の一端
に形成された拡径部に近接した位置に設置されているこ
とから、管路とケーブルとの摩擦抵抗やケーブルに付着
した泥等の原因により、このケーブル布設装置によるケ
ーブルの送り速度(牽引速度)よりもケーブルの移送方
向に設置されているケーブル布設装置(一つ先のケーブ
ル布設装置)の牽引速度(送り速度)が遅い場合であっ
ても、管路の入口手前でケーブルが弛んでしまうことな
く矯正させることができるので、このケーブル布設装置
の押し出し力がケーブルの布設方向に有効に作用する。
したがって、ケーブルは管路の入口の手前で湾曲し許容
曲げ半径を割り挫屈してしまうことがなく、このケーブ
ル布設装置による押し出し力により一つ先のケーブル布
設装置が言わば助けられることとなり、この結果ケーブ
ルの長距離延線を実現することができる。
【0033】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
に係るケーブルの布設工法では、ケーブル布設装置によ
り送り出されたケーブルが管路の手前で滑剤が塗布され
ることから、管路とケーブルとの摩擦抵抗が低減され、
また、この滑剤が塗布されたケーブルは管路の出口から
次のケーブル塗布装置に到る迄に洗浄され更に乾燥され
ることから、この次のケーブル布設装置では、該滑剤又
は管路内でケーブルに付着した泥等によりケーブル布設
装置を構成する左右の回転体とケーブルとのスリップを
有効に解消でき、これによって、複数のケーブル布設装
置はそれぞれ略同じ速度でケーブルを牽引又は押し出す
ことができるようになる。したがって、この工法による
場合であっても上記第1の発明と同じようにケーブルの
挫屈を防止することができる。
【0034】また、上記第3の発明(請求項3記載の発
明)に係るケーブルの布設工法に使用される滑剤塗布装
置によれば、この滑剤塗布装置内を通過するケーブル
は、一方及び他方の仕切り部材間に充填された滑剤内を
通過することから、該ケーブルの周面には滑剤が塗布さ
れることとなり、したがって、ケーブルと管路との摩擦
抵抗を有効に低減でき、前記ケーブルの布設工法に使用
されることにより、ケーブル布設装置から管路の入口に
到る間に該ケーブルが挫屈する危険性を有効に防止する
ことができる。特に、この滑剤塗布装置では、他方の仕
切り部材はケーブルの外周面に褶接する構成であること
から、該滑剤を適量且つ均一に塗布することができ無駄
な滑剤の消費を抑制できる結果、経済的にケーブルの挫
屈を防止することができる。
【0035】また、第4の発明に係る洗浄装置によれ
ば、筒状体内を通過するケーブルは、該筒状体内の通過
途中において、洗浄液噴射装置による洗浄液によりケー
ブルの周面が洗浄されることから、管路内を通過した際
に付着した泥や埃又は前記滑剤塗布装置を使用した場合
にあっては該滑剤が除去されることから、ケーブル布設
装置を構成する左右の回転体とケーブルとが互いにスリ
ップすることがなく、したがって、ケーブル布設装置毎
のケーブル送り速度(牽引速度)に差異が生ずることに
よるケーブルの挫屈を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るケーブルの布
設工法を模式的に示す模式図である。
【図2】図2は、ケーブル布設装置の一例を示す斜視図
である。
【図3】図3は、ケーブル布設装置と管路の入口との間
に配設される滑剤塗布装置の一例を示す断面図である。
【図4】図4は、図3に示す滑剤塗布装置の分解斜視図
である。
【図5】図5は、図3に示す滑剤塗布装置を構成する他
方の仕切り部材の正面図である。
【図6】図6は、ケーブルの周面に滑剤が塗布される状
態の要部を示す断面図である。
【図7】図7は、洗浄装置の取付状態を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、図7に示す洗浄装置の分解斜視図であ
る。
【図9】図9は、洗浄装置及び乾燥装置の取付状態を示
す斜視図である。
【図10】図10は、乾燥装置を構成する空気排出部材
の断面図である。
【図11】図11は、ケーブル布設装置と管路の入口と
の間に配設される滑剤塗布装置の他の例を示す断面図で
ある。
【図12】図12は、図11に示す滑剤塗布装置の分解
斜視図である。
【図13】図13は、従来のケーブルの布設工法を模式
的に示す模式図である。
【図14】図14は、ケーブル布設装置を用いてケーブ
ルを延線する場合に該ケーブルが管路の入口で挫屈した
状態を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル布設装置 5,6 回転体 10 滑剤塗布装置 10a 開口部 11 筒状体 12 一方の仕切り部材 13 他方の仕切り部材 14a,15a 拡径部 20 洗浄装置 21 筒状体 22 第1の仕切り部材 23 第2の仕切り部材 24 第3の仕切り部材 25 洗浄液噴射装置 29d 開口部 40 乾燥装置 C ケーブル M マンホール S 滑剤 K 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 孝 愛知県名古屋市中区栄一丁目20番31号 株 式会社トーエネック内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の回転体によりケーブルを挾持
    しながら該ケーブルを布設するケーブル布設装置を各マ
    ンホール毎に設置し、これら複数のケーブル布設装置に
    よりケーブルを布設するケーブルの布設工法であって、
    各マンホール内に設けられたケーブル布設用の管路の入
    口には、内部にケーブルが挿通される筒状部とこの筒状
    部の一端に形成され徐々に拡径されてなる拡径部とから
    なり上記筒状部の他端側は上記管路の入口に固定される
    固定部とされてなるケーブル挫屈防止用のガイド管を固
    定するとともに、上記ケーブル布設装置を上記ガイド管
    の拡径部に近接した位置に設置してケーブルを布設する
    ことを特徴とするケーブルの布設工法。
  2. 【請求項2】 左右の回転体によりケーブルを挾持
    しながら該ケーブルを布設するケーブル布設装置を各マ
    ンホール毎に設置し、これら複数のケーブル布設装置に
    よりケーブルを布設するケーブルの布設工法であって、
    上記各ケーブル布設装置とこのケーブル布設装置により
    送り出されたケーブルが内部に挿通される管路の入口と
    の間では該ケーブルの周面に滑剤を塗布する滑剤塗布工
    程を有し、上記管路の出口とケーブル布設装置との間で
    は上記ケーブル周面を洗浄する洗浄工程とケーブル周面
    を乾燥させる乾燥工程を有してなることを特徴とするケ
    ーブルの布設工法。
  3. 【請求項3】 左右の回転体によりケーブルを挾持
    しながら該ケーブルを布設するケーブル布設装置を各マ
    ンホール毎に設置し、これら複数のケーブル布設装置に
    よりケーブルを布設するケーブルの布設工法に使用され
    るとともにケーブルの周面に滑剤を塗布する滑剤塗布装
    置であって、この滑剤塗布装置は、内部にケーブルが挿
    通される筒状部と、この筒状部の一端に形成され徐々に
    拡径されてなる拡径部と、上記筒状部の中途部内に配設
    され外周面は上記筒状部の内周面に接し内周面はケーブ
    ルの外周面に褶接する一方の仕切り部材と、前記筒状部
    内に配設され上記一方の仕切り部材と対向してなるとと
    もに外周面は上記筒状部の内周面に接し内周面は上記ケ
    ーブルの外周面に褶接する褶接部を有する他方の仕切り
    部材と、前記筒状部に形成され上記一方の仕切り部材と
    他方の仕切り部材との間に形成された空間内に滑剤を充
    填させる開口と、を備え、上記筒状部の他端側は上記管
    路の入口に固定される固定部とされてなることを特徴と
    するケーブルの布設工法に使用される滑剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 左右の回転体によりケーブルを挾持
    しながら該ケーブルを布設するケーブル布設装置を各マ
    ンホール毎に設置し、これら複数のケーブル布設装置に
    よりケーブルを布設するケーブルの布設工法に使用され
    るとともにケーブルの周面を洗浄する洗浄装置であっ
    て、この洗浄装置は、内部にケーブルが挿通される筒状
    体と、この筒状体の内部に配設され外周面は上記筒状部
    の内周面に接し内周面はケーブルの外周面に褶接する第
    1の仕切り部材と、前記筒状部内に配設され上記第1の
    仕切り部材と対向してなるとともに外周面は上記筒状部
    の内周面に接し内周面は上記ケーブルの外周面に褶接す
    る第2の仕切り部材と、前記筒状部に形成され第1の仕
    切り部材と第2の仕切り部材との間に形成されてなる開
    口部と、この開口部内にノズルが挿入されてなる洗浄液
    噴射装置と、前記筒状体に形成され上記洗浄液噴射装置
    から噴射された洗浄液を外部に排出する排出孔と、を備
    えてなることを特徴とするケーブルの布設工法に使用さ
    れる洗浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297227A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Kando:Kk 入線管路内のクリーニング装置及びクリーニング工法
JP2008245337A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 搬送具、管路内電線布設システム及び管路内電線布設方法
CN108526063A (zh) * 2018-04-26 2018-09-14 江苏隆耀传导技术有限公司 一种多功能的铜包铝线的清洗装置

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