JPH0730424B2 - 電気めつき用通電ロ−ル合金 - Google Patents

電気めつき用通電ロ−ル合金

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JPH0730424B2
JPH0730424B2 JP2940887A JP2940887A JPH0730424B2 JP H0730424 B2 JPH0730424 B2 JP H0730424B2 JP 2940887 A JP2940887 A JP 2940887A JP 2940887 A JP2940887 A JP 2940887A JP H0730424 B2 JPH0730424 B2 JP H0730424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、腐食摩耗抵抗性にすぐれた電気めっき用通電
ロール合金に関する。
〔従来の技術〕
連続電気亜鉛めっき等の電気めっきに使用される通電ロ
ールは、第5図に示すように、ロール胴部(スリーブ)
(10)の両端に、給電部材であるロールエンド(20,2
0)が嵌着された構造を有する。被めっき鋼板はそのロ
ール胴部(10)表面に接触し、バックアップロールに挾
持されて、めっき液中を走行する。
上記通電ロールの胴部(10)は、通電状態下に、強酸性
腐食板であるめっき液による腐食をうける。その腐食
は、単純な腐食ではなく、通電量との相関を有する通電
腐食であり、通電量が増加するに従って、腐食量が増大
する。また、ロール胴部(10)は、その表面に接触して
めっき液中を通過する被めっき鋼板との摩擦による機械
的摩耗をうける。通電ロールの胴部は、この通電腐食と
機械的摩耗とが重畳する腐食摩耗により、表面に肌あれ
(凹凸・疵)が生じる。そのロール胴部表面の腐食摩耗
は、特に、被めっき鋼板のエッヂと接触する電流密度の
高い部分、およびバックアップロールによる接触面圧が
最も高くなる部分に集中的に生じ易い。
通電ロールの胴部表面に腐食摩耗による肌あれが生じる
と、その疵が被めっき鋼板のめっき表面に転写され、め
っき品質が低下する原因となる。従って、ロール胴部
は、通電腐食に対する抵抗性および機械的摩耗に対する
抵抗性とを兼備し、腐食摩耗が生じにくいものであるこ
とを要する。従来、その胴部材料として、オーステナイ
ト系ステンレス鋼であるSUS 316やNi−Cr−Mo系Ni基合
金である「ハステロイC」、「ハステロイC−276」等
が使用されてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
近時、電気めっき条件は、めっき品質・生産性向上等の
要請から、通電量が従来の10〜15KA程度から、40〜50KA
と高電流量化し、まためっき液はpH1〜2と強酸性のも
のが使用され、更に通板速度は100m/分程度から、150〜
200m/分へと高速度化の傾向にある。
このめっき条件の苛酷化に対し、SUS 316オーステナイ
ト系ステンレス鋼をロール胴部材とする通電ロールは、
めっき液中での通電腐食抵抗性が不足し、またその表面
高度はHs22程度と低く、機械的摩耗に対する抵抗性も十
分でない。他方、「ハステロイC」や「ハステロイC−
276」からなるロール胴部を有する通電ロールは、低pH
のめっき液に対して、非常にすぐれた通電腐食抵抗性を
有し、かつその表面高度もHs25〜28と比較的高いけれど
も、近時の高速度通板条件には十分に対応し得ず、殊に
高張力鋼板(Hs:25〜35)などの硬質の被めっき鋼板と
接触する場合の摩耗抵抗性に問題がある。
このため、従来の通電ロールは、短期間で腐食摩耗によ
る胴部表面の肌あれがすすみ、頻繁に(例えば1〜2週
間の周期で)胴部表面の再研磨加工を行わねばならず、
そのロール取替と再研磨加工に多大の労力とコストを費
やすことを余儀なくされている。
本発明は、上記問題点を解決するために改良された腐食
摩耗抵抗性を有する通電ロール合金を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明の電気めっき用通電ロール合金は、50Cr−50Ni系
合金の熱時効硬化特性に着目し、その成分組成の工夫に
より、Hs40以上の高硬度をもたせて機械的摩耗に対する
抵抗性を大きく高めると共に、従来の「ハステロイ」材
に匹敵する高度の通電腐食抵抗性を兼備させたものであ
る。
本発明の通電ロール合金は、 Cr:40〜55%、Mo:2〜10%、B:0.01〜0.2%、Fe:10%以
下、Si:1%以下、Mn:1%以下、N:0.2%以下、C:0.1%以
下、残部は実質的にNiからなり、所望により、Niの一部
は、0.5〜2%のNb、0.5〜3%のTa、0.1〜1%のTi、
および0.1〜1%のAlおよび1%以下のVから選ばれる
1種または2種以上の元素を以て置換された化学成分組
成を有する。
本発明の通電ロール合金を、その熱時効硬化特性によ
り、Hs40以上の高硬度が付与され、機械的摩耗に対し、
従来の「ハステロイ」合金を大きく凌ぐ抵抗性を示す。
また、その通電腐食抵抗性は「ハステロイ」合金のそれ
に匹敵する。この耐機械的摩耗性および耐通電腐食性を
兼備していることにより、pH約1の強酸性・高電流量・
高速度通板のめっき条件に対して、高度に安定した腐食
摩耗抵抗性を示す。
本発明の通電ロール合金の成分限定理由は次のとおりで
ある。
Cr:40〜55% Crは、本発明合金の鋳放し組織において、γ−Ni基地内
に、α−Cr相として析出した状態にあり、時効熱処理が
加えられると、α−Cr相が更に基地中に析出して合金を
硬化する。第1図に、Cr含有量と時効熱処理(但し、70
0℃×50Hr)後の合金の硬さ(Hs)の関係を示す。図示
のとおり、Cr量が40%に満たないと、時効硬化能が十分
でないので、Cr量は40%以上とする。Cr量の増加に伴っ
て硬化能は増大するが、55%を越えると、合金の脆弱化
が著しくなるので、55%を上限とする。
Mo:2〜10% Moは50Cr−50Ni系熱時効合金の耐食性改善に著効を発揮
する。第2図に、50Cr−50Ni系合金にMoを添加した場合
のMo添加量と熱時効処理(700℃×50Hr)後の耐食性の
関係を示す。図の縦軸は、沸騰5%硫酸腐食試験(浸漬
時間:24Hr)における腐食速度(g/m2h)を表している。
図に示したように、Moを2%以上添加することにより、
耐食性が著しく高められることがわかる。しかし、多量
に添加すると、NixMoy等の金属間化合物の生成に伴っ
て、合金が著しく脆弱化するので、10%を上限とする。
B:0.01〜0.2% Bは結晶粒界における炭化物(クロム炭化物等)および
窒化物(クロム窒化物等)の生成を抑制する作用をも
ち、その抑制作用により、粒界の強化、特に高温での粒
界強化に効果を示し、溶接時の粒界割れを防止する。ま
た、通電腐食に対する抵抗性を強化する。この効果は、
0.01%以上の添加によりあわれ、添加量と共に、その効
果も増大する。しかし、0.2%をこえると、α−Cr相の
変質をきたし、合金の靭性等が損なわれるので、0.2%
を上限とする。
Fe:10%以下 Feは本発明合金にとって必要な元素ではないが、10%ま
での混在が許容される。Feの比較的多量の混在が許容さ
れることは経済的に有利である。ただし、その混在量が
あまり多くなると、耐食性が劣化し、また熱時効処理時
に、σ相(Fe−Cr)が析出し、材質劣化の原因となるの
で、10%を上限とする。
Si:1%以下 Siは脱酸剤として有効であるが、そのための添加量は1
%までで十分である。また、1%をこえると、熱時効後
の延性および溶接性の低下が著しくなる。
Mn:1%以下 MnもSiと同様に脱酸剤として有効であるが、そのための
添加量は1%をこえる必要はない。また、1%をこえる
添加は、MnS等の非金属介在物の生成とそれによる延性
低下を惹起する。
本発明合金は、所望によりNiの一部が、Nb、Ta、Al、T
i、Vから選ばれる1種または2種以上の元素を以て置
換される。
Nb:0.5〜2% Nbは、CおよびN等と結合し、これらの元素を固定化す
ることにより、合金の延性を高める。Nの存在は延性に
大きく影響するので、NbとしてNを固定することにより
熱時効材の延性改善効果は大きい。また、Nbは、結晶粒
界に存在するCと結合して、これを安定化することによ
り、溶接時の高温割れを防ぐ効果を示すと共に、溶接熱
影響部の耐食性劣化を抑制する。これらの効果は、Nbを
0.5%以上添加することにより確保されるが、2%をこ
えるとその効果は略飽和する。また過剰の窒化物が生成
し延性の劣化をみる。よって、0.5〜2%とする。
Ta:0.5〜3% Taは前記Nbと同様の作用を有し、CおよびN等を固定化
することにより、合金の延性および溶接性を高める。こ
の効果を得るためには少なくとも0.5%の添加を必要と
する。しかし、3%をこえる添加の必要はなく、またそ
れ以上添加すると窒化物の生成により延性を害するの
で、3%を上限とする。
Ti:0.1〜1% Tiは強力な脱酸元素であり、その脱酸作用により合金の
延性を向上させる効果を有する。そのために必要な添加
量は0.1%以上である。しかし、過剰に添加すると、窒
化物や炭化物の生成により、却って延性が劣化するの
で、1%を上限とする。
Al:0.1〜1% Alは前記Tiと同じく強力な脱酸元素であり、合金の延性
改善効果を奏する。このためには、少なくとも0.1%の
添加を必要とするが、過剰に添加すると、Ni3Al等の金
属間化合物が生成し、却って延性等を害することとなる
ので、1%を上限とする。
V:2%以下 本発明合金は、鋳造工程での凝固後の冷却速度が緩慢
(約50℃/分以下)であると、マクロ結晶粒界に沿って
析出したα−Cr相から、Cr−Ni−Mo3元系またはCr−Ni
−Mo−Nb4元系のα型固溶体(このものは、Hv約600と極
めて硬く脆い)生成し易い。このα型固溶体は、鋳造凝
固過程、あるいはその後の機械重切削加工時に外表面に
発生する引張応力等による粒界割れの原因となる。
Vはα−Cr相を微細化し、結晶粒界に沿って析出し易い
α−Cr相の連結を阻止する結果、α−Cr相から2次的に
発生する上記α型固溶体の生成を抑制する。このα型固
溶体の析出抑制による粒界割れ防止効果は、Vの微量添
加により得ることができる。添加量を増すに従って効果
は増大するが、2%の添加で、その効果は略飽和する。
また、それをこえて添加すると、VC等の炭化物の析出
と、それによる脆化が生じるので、1%を上限とする。
好ましくは、0.4〜0.7%である。
C:0.1%以下 Cは耐食性に有害な元素であるので少ないことが望まし
い。特に、本発明の合金においては、C量が0.1%を越
えると、Nb等の添加元素がカーバイドとして析出し易く
なり、これらの添加元素の有効性が減殺されると共に、
合金の延性が低下する。よって、C量は0.1%以下とす
る。
N:0.2%以下 Nは、合金溶製工程において、Crの大気中の吸N現象に
因り混入する不可避不純物である。Nの混在量が0.2%
をこえると、ラメラー組織が顕著にあらわれ、合金の延
性および溶接性等が劣化するので、0.2%を上限とす
る。
Ni:残部 NiはCrと共に本発明合金の基本成分である。
Niは合金表面に緻密な不働態皮膜を形成し、強酸性腐食
液であるめっき液に対する腐食溶解速度を抑制する。ま
た、Crの脆弱な性質を補って、良好な延性を付与する。
第3図は本発明合金の時効温度と時効後の硬さの関係
(但し:時効時間:50Hr)を、第4図は本発明合金の時
効時間と時効後の硬さの関係(但し、時効温度:700℃)
を示している。供試材の成分組成は、Cr:45.8%、Mo:2.
7%、B:0.05%、Si:0.3%、Mn:0.01%、Fe:0.3%、C:0.
01%、N:0.11%、残部:Niである。図示のように、時効
温度:約650〜800℃、時効時間:約30Hr以上の時効処理
によりすぐれた熱時効効果が達成され、特に、時効温
度:700℃付近、時効時間:約50Hr以上において最良の結
果が得られることが判る。
本発明合金を以て通電ロールの胴部(スリーブ)を製作
する場合、その全肉厚を本発明合金にて形成して構わな
いけれども、ロール胴部の耐摩耗性やめっき液に付する
耐通電腐食性はロール胴部の外表面に関する問題である
から、その表層部のみに本発明合金を適用し、内層部分
には他の適当な安価な材料、例えば炭素鋼等を使用する
ことにより第5図に示すような表層(11)と内層部(1
2)との二層構造を有するスリーブ(10)とするとよ
い。
二層構造を有するスリーブの製作工程の1例を挙げれ
ば、まず本発明合金を用いてスリーブの表層(11)とな
る中空円筒体を遠心力鋳造し、該中空円筒体に一次粗機
械加工を施したのち、熱時効処理を行い、更に二次機械
加工を施す。これを、別途装備された他種材料からなる
中空筒体である内層部材(12)に焼嵌めすることにより
二層構造のスリーブ(10)を得る。そのスリーブ(10)
の両端開口部にロールエンド(20)(20)を焼嵌めし、
その胴部エンドをピン止め(30)あるいは溶接により強
度補強することにより目的とする通電ロールに仕上げら
れる。
〔実施例〕
第1表の化学成分組成を有する各供試合金の熱時効処理
材(700℃×50Hr)について、通電腐食試験、機械摩耗
試験および溶接性試験を行い、同表右欄に示す結果を得
た。
表中、試番(No.)1〜14は発明例、No.101〜112は比較
例である。比較例のうち、No.101は「ハステロイC」相
当材、No.102はSUS 316ステンレス鋼相当材(いずれ
も、圧延板材を使用)であり、またNo.103〜112は、本
発明合金に類似する成分組成を有しているが、いずれか
の元素の含有量(表中、下線付)が本発明の規定からは
ずれている例である。
〔I〕通電腐食試験 通電ロールの実使用条件をシミュレートし、強酸性腐食
板〔23g/H2SO4,液温55℃)中、試験片〔被試験面積:1
cm2〕を陰極とし、陽極(Pt)との間に、1Aのパルス電
流を通電し、24時間後の試験片の腐食減量を測定する。
〔II〕摩耗試験 回転輪〔SGP 100A(炭素鋼)、回転速度40RPM〕を相手
材とし、これに試験片〔15×20×10,mm〕を2kgの負荷で
押付けると共に、その接触部にめっき液〔23g/H2SO4,
150g/ZnSO4・7H2O、100g/Na2SO4〕を吹き付けて湿
潤環境とし、7日間(168Hr)経過後の試験片の摩耗量
(mg)を測定する。
〔III〕凝固割れ試験 供試合金板の表面を150〜200℃に予熱し、その表面にTI
G溶接機によりアーク放電を生じさせることにより再溶
融させる。このとき、アーク電流は、電圧15〜17v・電
流130〜140Aに制御する。10秒間再溶融させたのち、表
面をアスベスト等で被覆して徐冷する。冷却後、その表
面に研磨加工を加え、加工面の割れの有無をカラーチェ
ックにより検査する。この試験は鋳造性を評価するもの
であり、表中、「鋳造性」欄の「○」は割れなし、
「×」は割れあり、をあらわす。
第1表に示すように、本発明の合金は、従来材である
「ハステロイC」(No.101)やSUS 316材(No.102)に
比し、めっき液との接触条件下での機械敵摩耗量が著し
く少ない。耐食性についても、本発明合金は、従来材で
あるSUS 316材(No.102)を大きく凌ぎ、「ハステロイ
C」に匹敵する通電腐食抵抗性を備えていることがわか
る。
他方、比較例No.103〜112は、本発明合金に類する成分
組成を有しているが、いずれかの元素を欠き、もしくは
その含有量に過不足があるため、耐通電腐食性または耐
摩耗性に劣り、あるいは溶接性に問題がある。例えば、
Cr量が不足するNo.103は硬度が低く、耐摩耗性に乏し
い。Crを過剰に含むNo.104は、通電腐食抵抗性および耐
摩耗性のいずれも良好であるが、延性が不足するため、
凝固時に割れが生じている。MoおよびBを含まないNo.1
06は、耐摩耗性や鋳造性に問題はないけれども、耐通電
腐食性が著しく悪い。逆に、Moを過剰に含むと、合金が
脆弱化するため、No.105にみるように、凝固割れを避け
ることができない。No.107はFeを過剰に含む例であり、
耐摩耗性は良好であるけれども、延性に乏しいため、凝
固割れが生じている。また、通電腐食量も増加の傾向に
ある。C量を過剰に含むNo.108は、良好な耐摩耗性を有
しているが、通電腐食が著しく、しかも延性の不足によ
り凝固割れが発生している。また、Nbを過剰に含む場合
(No.109)、Taを過剰に含む場合(No.110)およびBを
過剰に含む場合(No.111)は、耐通電腐食性や耐摩耗性
に問題はないけれども、延性の不足による凝固割れの発
生を避けることができない。
〔発明の効果〕 本発明合金は強酸性腐食液に対する通電腐食抵抗性およ
び耐摩耗性にすぐれているので、本発明合金をロール胴
部材として構成された通電ロールは、連続電気めっき操
業下での腐食、摩耗が少なく、またその胴部表面に付着
しためっき金属を除去するための砥石摺り付けによる表
面研磨加工における疵や摩損の発生も軽微であり、長期
にわたって平滑美麗な表面性状を保持する。従って、ロ
ールの取替頻度が減少し、ロールの再研磨加工費が節減
されると共に、安定した連続めっき操業を維持すること
ができ、更にめっき製品の品質の安定・向上効果も得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はCr含有量と硬度の関係を示すグラフ、第2図は
Mo含有量と腐食速度の関係を示すグラフ、第3図、第4
図は時効処理条件と時効後と硬度の関係を示すグラフ、
第5図は通電ロールの例を示す一部断面正面図である。 10:ロール胴部(スリーブ)、20:ロールエンド。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cr:40〜55%、Mo:2〜10%、B:0.01〜0.2
    %、Si:1%以下、Mn:1%以下、Fe:10%以下、C:0.1%以
    下、N:0.2%以下、残部実質的にNiからなる耐腐食摩耗
    性にすぐれた電気めっき用通電ロール合金。
  2. 【請求項2】Cr:40〜55%、Mo:2〜10%、B:0.01〜0.2
    %、Si:1%以下、Mn:1%以下、Fe:10%以下、C:0.1%以
    下、N:0.2%以下、およびNb:0.5〜2%、Ta:0.5〜3
    %、Ti:0.1〜1%、Al:0.1〜1%、V:2%以下から選ば
    れる1種または2種以上、残部実質的にNiからなる耐腐
    食摩耗性にすぐれた電気めっき用通電ロール合金。
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EP2000550A1 (de) * 2007-06-08 2008-12-10 Wärtsilä Schweiz AG Werkstoff auf Basis einer CrNi-Legierung, Halbzeug, Komponente für einen Verbrennungsmotor, sowie ein Verfahren zur Herstellung des Werkstoffs und des Halbzeugs

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