JPH0730415A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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Publication number
JPH0730415A
JPH0730415A JP5170755A JP17075593A JPH0730415A JP H0730415 A JPH0730415 A JP H0730415A JP 5170755 A JP5170755 A JP 5170755A JP 17075593 A JP17075593 A JP 17075593A JP H0730415 A JPH0730415 A JP H0730415A
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JP
Japan
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signal
circuit
phase
outputs
output
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Withdrawn
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JP5170755A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Yamazaki
清彦 山崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き込み時間の短縮或いはジッタの抑制をす
るために、正確な同期判定をしてPLL回路のループ関
数を変更する。 【構成】 第1の遅延回路61は、基準周波数信号R1
を遅延した信号R2を出力し、第1の位相比較回路63
は、信号R2と帰還信号F1の位相差を比較して第1の
パルス信号DN2を出力する。また、第2の遅延回路6
2は、帰還信号F1を遅延し、第2の位相比較回路64
は、その遅延された信号F2と基準周波数信号R1の位
相差を比較して第2のパルス信号UP2を出力する。同
期検知回路70が、信号DN2及びUP2の一定時間内
のパルス数を比較し、基準周波数信号R1と帰還信号F
1が同期しているか否か判定してPLL回路のループ関
数変更用信号DET2を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーデック等に使用さ
れるPLL(Phase Locked Loop )回路に関するもので
あり、特に、引き込み時間の短縮及び同期しているとき
のジッタの抑制のために、同期状態を判定し、その判定
結果によってループ関数を制御する回路を設けたPLL
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、基準周波数信号R1を入
力し、その基準周波数信号R1と帰還信号F1との位相
が一定になるように制御する回路である。図2は、従来
のPLL回路の構成例を示す構成ブロック図であり、基
準周波数信号R1が入力されてからロック状態にいたる
までの引き込み時間を短縮し、ジッタを抑制する手段を
有している。この回路には、入力電圧に応じた周波数で
発振し、その周波数の出力信号Foを出力する電圧制御
発振回路(以下、VCOという)10と、VCO10の
出力信号Foを分周比1/Nで分周して帰還信号F1を
出力する分周回路20と、基準周波数信号R1及び信号
F1の位相差を比較し、その位相差に応じた位相差信号
UP1,DN1を出力する位相比較器30と、基準周波
数信号R1を入力して信号UP1及び信号DN1から基
準周波数信号R1及び信号F1の同期状態を検知し、検
知信号DET1を出力する同期判定回路40と、この信
号DET1を入力して伝達関数を変え、信号UP1,D
N1に応じた出力電圧VcをVCO10に出力するロー
パスフィルタ(以下、LPFという)50とで構成され
ている。図3は、図2中の同期判定回路40の詳細を示
す回路図である。この同期判定回路40は、信号UP
1,DN1を入力するNOR回路41と、NOR回路4
1の出力によってオン、オフするPチャネル型電界効果
トランジスタ(以下、PMOSという)42と、定電流
源43と、定電流源43からの電流を充電するキャパシ
タ44と、オン状態となることでキャパシタ44を放電
させるNチャネル型電界効果トランジスタ(以下、NM
OSという)45と、参照電圧Vrとキャパシタ44の
充電電圧Vdを比較し、比較結果に応じた出力信号Co
を出力するコンパレータ46と、コンパレータ46の出
力を所定のタイミングでラッチして検知信号DET1を
出力する遅延型フリップフロップ(以下、D−FFとい
う)47と、カウンタ48とを備えている。カウンタ4
8は、基準周波数信号R1のパルス数をカウントして周
期的にキャリー出力CAを出力する。このキャリー出力
CAを受けてNMOS45が、オン、オフする。これと
同時に、カウンタ48は、D−FF47のクロック端子
にキャリー出力CAを送り、そのD−FF47のラッチ
タイミングが設定される。なお、図3中のVDDは、電
源電圧を示している。
【0003】次に、図4を参照しつつ、図2のPLL回
路の動作を説明する。図4は、図2の回路の信号のタイ
ムチャートであり、基準周波数信号R1、帰還信号F
1、信号UP1、信号DN1、カウンタ48のキャリー
出力CA、キャパシタ44の充電電圧Vd、コンパレー
タ46の出力信号Co、及び検知信号DET1が示され
ている。図4中の(a)は、基準周波数信号R1と帰還
信号F1とが同期していない時の信号を示し、同図
(b)は、同期状態にあるときの信号を示している。分
周回路20は、VCO10の出力信号Foを分周比1/
Nで分周し、この分周された信号が、帰還信号F1とし
て位相比較回路30へ帰還される。位相比較回路30
は、基準周波数信号R1と信号F1との位相差を比較す
る。基準周波数信号R1より信号F1の位相が遅れてい
るとき、位相比較回路30は信号UP1を出力し、基準
周波数信号R1より信号F1の位相が進んでいるとき、
位相比較回路30は信号DN1を出力する。信号UP
1,DN1は、LPF50及び同期判定回路40に入力
される。信号UP1,DN1は、同期判定回路40中の
NOR回路41で論理和がとられ、NOR回路41の出
力によってPMOS42がオン、オフする。PMOS4
2がオン状態となると、定電流源43からの電流によっ
てキャパシタ44が、充電される。このキャパシタ44
の充電電圧Vdと参照電圧Vrとが、コンパレータ46
で比較され、その比較結果に応じた出力信号Coが、D
−FF47へ出力される。なお、カウンタ48は基準周
波数信号R1のパルスをカウントし、キャリー出力CA
を生成する。D−FF47は、キャリー出力CAをクロ
ック端子に入力し、信号Coが、キャリー出力CAの立
ち上がりに同期してD−FF47にラッチされる。ま
た、そのキャリー出力CAの立ち上がりに同期してNM
OS45がオン状態となり、キャパシタ44が放電す
る。
【0004】図4の(a)のように、基準周波数信号R
1と信号F1と位相が同期していないとき、位相比較器
30の比較出力UP1,DN1の各パルス幅が広くな
る。そのため、キャリー出力CAの1周期間にキャパシ
タ44に充電される電流が大となり、キャパシタ44の
充電電圧Vdが大となる。充電電圧Vdが参照電圧Vr
を越えると、キャリー出力CAの次の1周期の間、同期
判定回路40の出力DET1は、同期していないことを
示す“H”を出力する。図4の(b)のように、基準周
波数信号R1と信号F1と位相が同期しているとき、位
相比較器30の比較出力UP1,DN1の各パルス幅が
狭くなる。そのため、キャリー出力CAの1周期間にキ
ャパシタ44に充電される電流が小となる。即ち、キャ
パシタ44の充電電圧Vdが小となり、充電電圧Vdが
参照電圧Vrに到達しない。そして、キャリー出力CA
の次の1周期の間、同期判定回路40の出力DET1
が、同期状態を示す“L”となる。信号DET1がLP
F50に入力され、LPF50の伝達関数が変更され
る。その変更された伝達関数に基づき、LPF50は、
位相比較器30の出力信号UP1,DN1に応じた電圧
の信号Vcを生成してVCO10へ出力する。VCO1
0は、信号Vcに応じた周波数の出力信号Foを出力す
る。このようにして、同期判定回路40は、基準周波数
信号R1と信号F1の位相が同期しているか同期してい
ないかを判定し、検知信号DET1を出力する。信号D
ET1によってLPF50の伝達関数が変化し、PLL
回路のループ関数が制御される。そのため、基準周波数
信号R1と信号F1が同期するまでの引き込み時間が短
縮され、また、同期しているときのジッタも抑制され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PLL回路においては、次のような課題があった。キャ
パシタ44の容量値は、製造プロセスの変動によって変
化する。キャパシタ44の容量値の変化は、同期判定回
路40における充電電圧Vdを変化させる。そのため、
同期判定回路40の判定閾値が変化し、正確な同期状態
を判定できない。また、キャリー出力CAの周期は、あ
る程度長くしないとキャパシタ44の充電電圧Vdは、
安定しない。しかし、同期判定回路40は、同期してい
る状態から外部の雑音等によって同期が外れた場合に、
キャリー出力CAの次の周期が終了するまで、同期して
いると判定している。そのため、LPF50の伝達関数
の変更が遅れ、同期の外れた状態が長く続いていた。本
発明は前記従来技術が持っていた課題として、製造プロ
セス変動によって同期状態の判定結果に誤差を生ずる、
また、同期状態から外れたときに、再び同期状態になる
のに時間がかかる点について解決をしたPLL回路を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、基準周波数信号と帰還信号を比較し
てそれに応じた位相差信号を出力する位相比較器と、所
定の伝達関数を有し、前記位相差信号を平滑化した出力
電圧を生成するLPFと、所定の発振特性を有し、前記
LPFの出力電圧に応じた周波数で発振して前記帰還信
号を出力するVCOと、前記基準周波数信号と前記帰還
信号が同期しているか否かを判定し、その判定結果に基
づき前記伝達関数を変化させて回路全体のループ関数を
制御する同期判定回路とを備えたPLL回路における前
記同期判定回路を次のように構成している。即ち、前記
同期判定回路は、前記基準周波数信号の位相を遅らせる
第1の遅延回路と、前記第1の遅延回路の出力信号と前
記帰還信号間の位相を比較し、その位相差に応じた第1
のパルス信号を生成する第1の位相比較回路と、前記帰
還信号の位相を遅らせる第2の遅延回路と、前記第2の
遅延回路の出力信号と前記基準周波数信号間の位相を比
較し、その位相差に応じた第2のパルス信号を生成する
第2の位相比較回路と、前記第1,第2の位相比較回路
の出力の一定時間内のパルス数を比較してその結果に基
づき前記伝達関数または発振特性を変える同期検知回路
とで構成している。第2の発明では、第1の発明におけ
る同期検知回路は、前記伝達関数及び発振特性を変える
構成にしている。第3の発明では、第1または第2の発
明における同期検知回路は、前記第1のパルス信号のパ
ルス数をカウントする第1のカウンタと、前記第2のパ
ルス信号のパルス数をカウントする第2のカウンタと、
前記第1,第2のカウンタを設定された周期でリセット
し、その設定された周期中に該第1,第2のカウンタに
カウントされたパルス数を比較する判定部とで、構成し
ている
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにPLL回路
を構成したので、位相比較器は、基準周波数信号と帰還
信号を比較してそれに応じた位相差信号を出力する。L
PFは所定の伝達関数を有し、このLPFは、その位相
差信号を平滑化した出力電圧を生成する。VCOは所定
の発振特性を有し、VCOがLPFの出力電圧に応じた
周波数で発振して帰還信号を出力する。同期判定回路中
の第1の遅延回路は、基準周波数信号の位相を遅らせ、
第1の位相比較回路が、その遅延された基準周波数信号
と前記帰還信号の位相差を比較する。第1の位相比較回
路は、その比較結果に応じた第1のパルス信号を出力す
る。また、第2の遅延回路は、帰還信号の位相を遅ら
せ、第2の位相比較回路が、その遅延された帰還信号と
基準周波数信号の位相差を比較する。第2の位相比較回
路は、その比較結果に応じた第2のパルス信号を出力す
る。同期検知回路は、第1,第2の位相比較回路の出力
の一定時間内のパルス数を比較してその結果に基づきL
PFの伝達関数またはVCOの発振特性を変える信号を
出力する。そのため、同期判定回路は、前記基準周波数
信号と前記帰還信号が同期しているか否かを第1,第2
の比較回路の出力のパルス数から判定し、その判定結果
に基づき前記伝達関数を変化させて回路全体のループ関
数を制御する。第2の発明によれば、第1の発明におけ
る同期判定回路の出力信号が、LPFの伝達関数及びV
COの発振特性を変える。そのため、PLL回路全体の
ループ関数がLPF及びVCOによって変更される。第
3の発明によれば、第1または第2の発明において、第
1のカウンタが、第1のパルス信号のパルス数をカウン
トし、第2のカウンタが、第2のパルス信号のパルス数
をカウントする。判定部は、それらの第1,第2のカウ
ンタを設定された周期でリセットすると共に、その設定
された周期中に第1,第2のカウンタにカウントされた
パルス数を比較する。従って、前記課題を解決できるの
である。
【0008】
【実施例】第1の実施例 図5は、本発明の第1の実施例を示すPLL回路のブロ
ック構成図であり、図1は図5中の同期判定回路の詳細
を示す回路図である。このPLL回路は、従来の図2と
同様に、基準周波数信号R1が入力されてからロック状
態にいたるまでの引き込み時間を短縮し、ジッタを抑制
する手段を有している。図5には、図2と同様に、所定
の発振特性で、入力電圧に応じた周波数で発振して出力
信号Foを出力するVCO10と、VCO10の出力信
号Foを分周比1/Nで分周して帰還信号F1を出力す
る分周回路20と、基準周波数信号R1及び信号F1の
位相を較し、その位相差に応じた位相差信号UP1及び
DN1を出力する位相比較器30と、所定の伝達関数を
有し、信号UP1,DN1に応じた電圧の信号VcをV
CO10に出力するLPF50とを備えている。図5に
は、図2と異なり、基準周波数信号R1と帰還信号F1
を入力して該信号R1及び信号F1が同期しているか否
かを判定し、その結果、検知信号DET2をLPF50
へ出力する同期判定回路60が、設けられている。
【0009】図1が、同期判定回路60の詳細を示す回
路図である。この同期判定回路60は、基準周波数信号
R1を遅延して出力信号R2を出力する第1の遅延回路
61と、帰還信号F1を遅延して出力信号F2を出力す
る第2の遅延回路62と、信号R2と信号F1の位相を
比較し、信号R2より信号F1の位相が進んでいるとき
にパルスを出力信号DN2として出力する第1の位相比
較回路63と、信号F2と基準周波数信号R1の位相を
比較し、信号R1より信号F2の位相が遅れているとき
にパルスを出力信号UP2として出力する第2の位相比
較回路64と、位相比較回路63,64の出力の一定時
間内のパルス数を比較してその結果に基づき検知信号D
ET2を生成する同期検知回路70とで構成されてい
る。同期検知回路70は、信号DN2のパルス数を2ビ
ットでカウントする第1のカウンタ71と、信号UP2
のパルス数を2ビットでカウントする第2のカウンタ7
2と、基準周波数信号R1のパルス数をカウントして、
一定周期でキャリー出力CAを出力するカウンタ73
と、そのキャリー出力CAを基準周波数信号R1のパル
スの立ち下がりでラッチし、リセット信号RSTをカウ
ンタ71,72に出力するD−FF74と、カウンタ7
1,72のカウント結果を比較することによって基準周
波数信号R1と帰還信号F1が同期状態にあるか否かの
判定する判定部75とを備えている。判定部75は、各
カウンタ71,72の端子QAからの各第1ビット目の
情報に対して排他的論理和を求める排他的論理和回路
(以下、EORという)75−1と、カウンタ71,7
2の端子QBから第2ビットめの情報の排他的論理和を
求めるEOR75−2と、それらEOR75−1,75
−2の出力から論理和を求めるOR回路75−3と、D
−FF74からのリセット信号RSTの立ち上がりでO
R回路75−3の出力をラッチすると共に、検知出力信
号DET2を出力するD−FF75−4とを備えてい
る。
【0010】次に、図6を参照しつつ図5の動作を説明
する。図6は、図5のPLL回路の信号のタイムチャー
トであり、基準周波数信号R1、帰還信号F1、信号R
1が遅延された信号R2、信号F1が遅延された信号F
2、位相比較回路30の出力信号UP1,DN1、位相
比較回路63,64の出力信号DN2,UP2、各カウ
ンタ71,72の出力、OR回路75−3の出力信号C
o、リセット信号RST、及び検知出力信号DET2が
示されている。図6中の(c)は、基準周波数信号R1
と、帰還信号1が同期していない時の信号を示す図であ
り、同図(d)は、同期状態にある時の信号を示してい
る。分周回路20は、VCO10の出力信号Foを分周
比1/Nで分周し、この分周された信号を帰還信号F1
として位相比較回路30へ帰還する。位相比較回路30
は、基準周波数信号R1と信号F1の位相を比較する。
基準周波数信号R1より信号F1の位相が遅れていると
き、位相比較回路30は、パルスを信号UP1として出
力し、基準周波数信号R1より信号F1の位相が進んで
いるとき、位相比較回路30は、パルスを信号DN1と
して出力する。これらの信号UP1,DN1は、LPF
50に入力する。
【0011】一方、基準周波数信号R1と信号F1は、
同期判定回路60にも入力される。同期判定回路60中
の遅延回路61は、信号R1を遅延して信号R2を位相
比較回路63へ出力する。位相比較回路63は、信号R
2と帰還信号F1の位相を比較し、信号R2より帰還信
号F1の位相が進んでいるときに、パルスを出力信号D
N2としてカウンタ71へ出力する。遅延回路62は、
信号F1を遅延して信号F2を位相比較回路64へ出力
する。位相比較回路64は、信号F2と基準周波数信号
R1の位相を比較し、信号R1より信号F2の位相が遅
れているときに、パルスを出力信号UP2としてカウン
タ72へ出力する。各カウンタ71,72は、信号UP
2,DN2のパルス数をそれぞれカウントする。また、
カウンタ73は、基準周波数信号R1のパルス数をカウ
ントし、キャリー出力CAを生成し、D−FF74が、
そのキャリー出力CAを基準周波数信号R1のパルスの
立ち下がりでラッチすると共に、ラッチした信号をリセ
ット信号RSTとしてカウンタ71,72へそれぞれ出
力する。即ち、各カウンタ71,72は、周期的なリセ
ット信号RSTによってそれぞれリセットされる。
【0012】各カウンタ71,72は、リセット信号R
STの立ち下がりから信号UP2,DN2のパルス数に
対し、それぞれカウントを開始し、次のリセット信号が
入力されるまでカウントをする。各カウンタ71,72
のカウント結果の第1ビット目の情報が、端子QAから
出力され、第2ビット目の情報が、端子QBからそれぞ
れ出力される。EOR75−1,75−2及びOR回路
75−3で、カウンタ71,72の出力が比較される。
各カウンタ71,72における第1ビット目の情報が等
しいとき、EOR75−2は“L”を出力し、第2ビッ
ト目の情報が等しいとき、EOR75−1が“L”を出
力する。そのため、各カウンタ71,72にカウントさ
れたパルス数が等しいとき、OR回路75−3の出力信
号Coは、“L”となる。カウントされたパルス数が異
なるとき、OR回路75−3は、“H”を出力する。D
−FF75−4は、D−FF74からのリセット信号R
STの立ち上がりに同期してOR回路75−3の出力信
号Coをラッチし、このD−FF75−4は、信号R1
と信号F1の位相が同期ししているとき、“L”の検知
信号DET2を出力する。また、同期していないときに
は、D−FF75−4は、“H”の信号DET2を出力
する。
【0013】即ち、図6の(c)のように、信号R1と
信号F1の位相が同期していないとき、各カウンタ7
1,72にカウントされたパルス数が異なり、OR回路
75−3は、“H”の出力信号Coを出力する。同図の
(d)のように、信号R1と信号F1の位相が同期状態
のとき、カウンタ71,72にカウントされたパルス数
が等しくなり、OR回路75−3は、“L”の出力信号
Coを出力する。これらの出力信号Coが、D−FF7
5−4にラッチされ、検知信号DET2が出力される。
信号DET2がLPF50に入力され、LPF50の伝
達関数が変更される。LPF50は、その変更された伝
達関数に基づき、位相比較器30の出力信号UP1,D
N1に応じた電圧の信号Vcを生成し、VCO10へ出
力する。VCO10は、信号Vcに応じた周波数の出力
信号Foを出力する。
【0014】図7は、LPF50の一例を示す回路図で
ある。このLPF50には、信号UP1を入力するイン
バータ51と、信号UP1及びDET2を入力するNA
NDゲート52と、信号DN1及び信号DET2を入力
するANDゲート53と、インバータ51の出力によっ
てオン、オフするPMOS54aと、NANDゲート5
2の出力によってオン、オフするPMOS55aと、各
PMOS54a,55aに対応した定電流源54b,5
5bと、ANDゲート53の出力によってオン、オフす
るNMOS56aと、信号DN1によってオン、オフす
るNMOS57aと、各NMOS56a,57aに対応
した定電流源56b,57bと、充放電用キャパシタ5
8とを有している。例えば信号UP1が、“H”とする
と、PMOS54aがオン状態となり、キャパシタ58
が充電される。そして、キャパシタ58の充電電圧が出
力電圧Vcとなる。ここで、信号DET2が“H”とさ
れるとNANDゲート52の出力が“L”となり、PM
OS55aもオン状態となる。PMOS55aがオン状
態なることによって充電電流が増加する。そのため、キ
ャパシタの充電時間が変化し、キャパシタ58の出力電
圧Vcが変化する。すなわち、信号DETが変化するこ
とで、図5のLPF50の伝達関数が変えられる。ま
た、信号DN1が“H”のとき、NMOS57aがオン
状態となり、キャパシタ58は放電する。ここで信号D
ET2“H”とされると、NMOS56aがオン状態と
なり、放電時間が変化する。そのため、LPF50の伝
達関数が変化する。以上のように、本実施例では、PL
L回路のループ関数を変えるために、基準周波数信号R
1と帰還信号F1の位相差から、パルスを位相比較回路
63,64で生成し、そのパルスの発生数で、同期検出
を行う構成としている。そのため、従来のように同期判
定に、キャパシタの充放電を利用していないので、製造
プロセスの変動による同期判定の誤差が発生しない。ま
た、同期判定に充電用キャパシタを用いていないので、
キャリー出力CAの周期を必要以上に長くする必要がな
く、PLL回路が、短時間で同期状態に戻ることを可能
にしている。
【0015】第2の実施例 第2の実施例PLL回路は、第1の実施例における同期
判定回路60からの検知信号DET2をVCO10に入
力し、VCOの発振特性が、変化してPLL回路のルー
プ関数を変える。即ち、このPLL回路は、図5と同
様、所定の発振特性で、入力電圧に応じた周波数で発振
して出力信号Foを出力するVCO10と、分周回路2
0と、位相比較器30と、信号UP1,DN1に応じた
電圧の信号VcをVCO10に出力するLPF50と、
同期判定回路60とを備えている。同期判定回路60
は、基準周波数信号R1と帰還信号F1を入力して該信
号R1及び信号F1が同期しているか否かを判定し、検
知信号DET2をVCO10へ出力する構成である。図
8は、第2の実施例のPLL回路に用いられるVCOの
例を示すを回路図である。このVCOは、LPF50か
らの入力電圧Vcを入力する入力部11と、入力部11
へ流れる電流と同等の電流を出力するカレントミラー部
12と、カレントミラー部12からの出力電流に応じた
周波数で発振し、出力電流Foを出力する発振部13に
よって構成されている。入力部11は、入力電圧Vcに
よって電流の変化するNMOS11a及び11bを有
し、カレントミラー部12は、ソースが電源電圧に接続
されたPMOS12a及び12bと、信号DET2によ
ってオン、オフするNMOS12cとを有している。発
振部13は、カレントミラー部12の出力電流を相補的
に充放電するキャパシタ13c及び13fと、キャパシ
タ13cの充放電経路を切り替えるNMOS13a及び
PMOS13bと、キャパシタ13fの充放電経路を切
り替えるNMOS13d及びPMOS13cと、キャパ
シタ13c及び13fの充放電電圧に応じて“H”また
は“L”を出力するインバータ13g及び13hと、イ
ンバータ13g及び13hの出力信号を入力するリセッ
トセット型フリップフロップ(以下、RS−FF)13
iとを備えている。
【0016】NMOS11aの電流は、入力電圧Vcの
値に応じて変化し、カレントミラー部12は、NMOS
11aに流れる電流に応じた電流を発振部へ供給する。
供給された電流によって例えばキャパシタ13cが充電
される。キャパシタ13fはこれと同時に放電する。キ
ャパシタ13c及び13fの充放電電圧によってRS−
FF13iは、正相及び逆相の出力電圧を発生する。正
相及び逆相の出力電圧が、NMOS13b、PMOS1
3a、NMOS13c及びPMOS13dの各ゲートへ
帰還され、キャパシタ13c及び13fの充放電が切換
わる。この動作繰り返されてVCO10が発振する。こ
こで信号DET2の“H”がNMOS12cのゲートに
入力されるとNMOS12cがオンし、NMOS11b
にも電流が流れる。そのため、カレントミラー部12か
ら出力電流が変化し、キャパシタ13c及び13fの充
放電時間が変化する。即ち、VCO10の発信周波数が
変化する。図9は、VCO10における入力電圧Vcに
対する発振周波数の発振特性が示されている。図9中の
f1は、信号DET2が“H”の時の発振特性を示し、
f2は、信号DET2が“L”の時の発振特性を示して
いる。以上のように、本実施例では、第1の実施例と同
様に、PLL回路のループ関数を変えるために、基準周
波数信号R1と帰還信号F1の位相差から、位相に応じ
たパルスを位相比較回路63,64で生成し、そのパル
スの発生数で、同期検出を行う構成としている。そのた
め、製造プロセスの変動による同期判定の誤差が発生し
ない。また、キャリー出力CAの周期を必要以上に長く
する必要がなく、PLL回路が短時間で同期状態に戻る
ことを可能にしている。
【0017】第3の実施例 第3の実施例のPLL回路は、第1,第2の実施例にお
ける同期判定回路60の出力の信号DET2を、LPF
50及びVCO10の両者に入力する構成としたもので
ある。LPF50及びVCO10の回路は、それぞれ第
1,第2の実施例に用いられた図7及び図8と同様の構
成である。信号DET2が、LPF50及びVCO10
の両者に入力され、LPF50における伝達関数及びV
CO10における発振特性がそれぞれ変化する。そのた
め、PLL回路全体のループ関数が変化する。以上のよ
うに本実施例でも、第1,第2の実施例と同様に、PL
L回路のループ関数を変えるために、基準周波数信号R
1と帰還信号F1の位相差から、位相に応じたパルスを
位相比較回路63,64が生成し、そのパルスの発生数
で、同期検出を行う構成としている。そのため、第1,
第2の実施例と同様に、製造プロセスの変動による同期
判定の誤差が、発生しない。また、キャリー出力CAの
周期を必要以上に長くする必要がなく、短周期で同期状
態にPLL回路を戻すことを可能にしている。さらに、
PLL回路のループ関数が、LPF50及びVCO10
の2か所で変更されるので、ループ関数の変更幅を大き
くすることができる。
【0018】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1)カウンタ71,72の出力を比較する同期検知部
75のEOR75−1,75−2及びOR回路75−3
は、他の回路で構成されてもよい。例えば、フルアダー
回路を用い、一方のカウンタの出力から他方のカウンタ
の出力を引き算し、その結果によって同期状態が検知さ
れる構成等にしてもよい。 (2)リセット信号RST或いは判定結果のラッチロッ
クのタイミングは、本実施例に限定されるものではな
い。 (3)分周回路20の分周比は、用途に応じて選定され
る。また、場合によっては、省略されたPLL回路にお
いても、本実施例は、同様の効果を奏する。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1の遅延回路が基準周波数信号の位相を遅
らせ、第1の位相比較回路が、その遅延された基準周波
数信号と帰還信号間の位相差に応じた第1のパルス信号
を出力する。第2の位相比較回路は、遅延された帰還信
号と基準周波数信号間の位相差に応じた第2のパルス信
号を出力する。同期検知回路は、第1,第2の位相比較
回路の出力の一定時間内のパルス数を比較し、基準周波
数信号と帰還信号間の同期を判定している。そのため、
同期の判定において、例えば、製造プロセス変動で容量
値の変化する充放電用キャパシタを利用していなので、
同期判定の正確さを確保することができる。第2の発明
によれば、同期検知回路が、LPFの伝達関数及びVC
Oの発振特性を変え、この両者により、PLL回路のル
ープ関数が変わる。このことによって、第1の発明の効
果に加えて、PLL回路のループ関数の変更を無理無く
実施することができる。また、その変更幅も大きくする
ことが可能となる。第3の発明によれば、第1及び第2
の位相比較回路の出力のパルス数をカウントするため
に、第1及び第2のカウンタを用い、判定部が、例えば
基準周波数信号から設定された周期で、第1,第2のカ
ウンタをリセットすると共に、第1,第2カウンタにカ
ウントされたパルス数を比較する。そのため、第1また
は第2の発明の効果を奏するPLL回路を、簡単でかつ
集積化可能な素子で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すの同期判定回路の
回路図である。
【図2】従来のPLL回路を示す構成ブロック図であ
る。
【図3】図2中の同期判定回路を示す回路図である。
【図4】図2のタイムチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例を示すPLL回路の構成
ブロック図である。
【図6】図5のタイムチャートである。
【図7】図5中のLPFを示す回路図である。
【図8】図5中のVCOを示す回路図である。
【図9】VCOの発振特性を示す図である。
【符号の説明】
10 VCO 20 分周回路 30 位相比較器 40,60 同期判定回路 50 LPF 61,62 第1,第2の遅延回路 63,64 第1,第2の位相比較回路 70 同期検知回路 71,72 第1,第2のカウンタ 73 判定部 R1 基準周波数信号 F1 帰還信号 UP1,DN1 位相差信号 UP2,DN2 第1,第2のパルス信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数信号と帰還信号を比較してそ
    れに応じた位相差信号を出力する位相比較器と、 所定の伝達関数を有し、前記位相差信号を平滑化した出
    力電圧を生成するローパスフィルタと、 所定の発振特性を有し、前記ローパスフィルタの出力電
    圧に応じた周波数で発振して前記帰還信号を出力する電
    圧制御発振回路と、 前記基準周波数信号と前記帰還信号が同期しているか否
    かを判定し、その判定結果に基づき前記伝達関数を変化
    させて回路全体のループ関数を制御する同期判定回路と
    を備えたPLL回路において、 前記同期判定回路は、前記基準周波数信号の位相を遅ら
    せる第1の遅延回路と、 前記第1の遅延回路の出力信号と前記帰還信号間の位相
    を比較し、その位相差に応じた第1のパルス信号を生成
    する第1の位相比較回路と、 前記帰還信号の位相を遅らせる第2の遅延回路と、 前記第2の遅延回路の出力信号と前記基準周波数信号間
    の位相を比較し、その位相差に応じた第2のパルス信号
    を生成する第2の位相比較回路と、 前記第1,第2の位相比較回路の出力の一定時間内のパ
    ルス数を比較してその結果に基づき前記伝達関数または
    発振特性を変える同期検知回路とで、 構成したことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記同期検知回路は、前記伝達関数及び
    発振特性を変える構成にしたことを特徴とする請求項1
    記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記同期検知回路は、前記第1のパルス
    信号のパルス数をカウントする第1のカウンタと、 前記第2のパルス信号のパルス数をカウントする第2の
    カウンタと、 前記第1,第2のカウンタを設定された周期でリセット
    し、その設定された周期中に該第1,第2のカウンタに
    カウントされたパルス数を比較する判定部とで、 構成したことを特徴とする請求項1または2記載のPL
    L回路。
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