JPH07302757A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH07302757A
JPH07302757A JP9257694A JP9257694A JPH07302757A JP H07302757 A JPH07302757 A JP H07302757A JP 9257694 A JP9257694 A JP 9257694A JP 9257694 A JP9257694 A JP 9257694A JP H07302757 A JPH07302757 A JP H07302757A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】量子効果を用いた量子細線、量子箱などを有す
る半導体装置に関し、これまで作製が困難であった量子
箱の作製に道を開く構造の半導体装置を提供すること。 【構成】結晶層と、前記結晶層内に形成され、かつ深く
なるにつれて開口面積が小さくなる凹部と、前記凹部の
底部と側面と該側面の交差線の少なくとも1つの上に形
成された量子構造とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、より詳しくは、量子効果を用いた量子細
線、量子箱などを有する半導体装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化や新しい機能を
備えたデバイスが提案されるなかで、結晶成長技術を利
用して今までになかった構造を半導体上に形成しようと
いう動きが高まっている。なかでも、化合物半導体のヘ
テロ接合を用いて、電子あるいは正孔などの自由キャリ
アを1次元あるいは0次元のポテンシャル中に閉じ込め
た「量子細線」や「量子箱」を作製することにより、従
来観測されなかった物理現象に基づく新物性を素子動作
に用いようとする機運が高まっている。
【0003】例えば特開平2−174268号公報にお
いて量子細線を使用して一次元的にキャリアを走行させ
るデバイスが記載され、また、特開平4−294331
号公報においては量子細線や量子箱を使用する光非線形
光学素子が提案されている。従来の量子細線、量子箱の
作製には主に以下の方法が採用されていた。第一に、M
BE、MOVPEなどの通常法で量子井戸構造或いは超
格子構造の多層膜を形成し、その後に、マスクを使用し
てウェットエッチング、ドライエッチングなどにより所
望の形状に量子構造を切り出すことにより作製する方法
がある。量子井戸構造、超格子構造でのキャリアの閉じ
込め次元は2次元であるから、多層膜のパターニングに
よって1次元、0次元の閉じ込めが実現できる。上記し
た特開平4−294331号公報ではこの方法を採用し
ている。
【0004】第二に、半導体結晶基板上にSiO2等の絶縁
膜をリソグラフィでパターニングしてこれをマスクとし
て使用し、半導体結晶基板のうちマスクに覆われない領
域にMOCVDなどの気相成長法により選択的に多層膜
を形成し、これにより量子構造を作製する方法がある。
半導体結晶基板を露出するマスクの領域をリソグラフィ
で加工する寸法を小さくすることにより量子細線、量子
箱が形成される。
【0005】第三に、予めウェットエッチング、ドライ
エッチングで加工した半導体基板上に、半導体膜をMB
E、MOVPEにより再成長を行うことで量子細線、量
子箱を作製する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した第一
の方法では、量子構造を作製後にエッチングプロセスを
施すため、量子細線や量子箱に加工によるダメージやコ
ンタミネーションによる汚染が残り、光学特性、電気特
性ともに良いものが得られ難いという問題が指摘されて
いる。
【0007】このため、素子動作に係わる部分は結晶成
長により作製する方法が好ましく、上記した第二と第三
の方法が盛んに研究されている。例えば、GaAs、InP な
どのIII-V系化合物半導体の(001)面上にSiO2など
でストライプマスクを形成し、これをエッチングして所
謂V溝を形成してからヘテロ構造となる半導体膜を成長
したり、あるいは(001)面上にそのまま成長するこ
とにより量子細線構造を作製したとする報告が多い。
【0008】それらの技術は、例えば E. Kapon, S. Simhony, R. Bhat and D. M. Hwang Ap
pl. Phys. Lett.,55, p2715 〜(1989). S. Tsukamoto et al.,J. Appl. Phys.,71, p533 〜(1
992) において記載されている。
【0009】ところが、量子箱の作製方法としてはこれ
まで具体的なものがなく、形状がそろった量子箱構造を
作製する方法の開発が待たれていた。本発明はこのよう
な問題に鑑みてなされたものであって、新たな量子細線
構造、量子箱構造を有する半導体装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、結晶層
と、前記結晶層内に形成され、かつ深くなるにつれて開
口面積が小さくなる凹部と、前記凹部の底部と側面と該
側面の交差線の少なくとも1つの上に形成された量子構
造とを有することを特徴とする半導体装置によって解決
される。
【0011】また、上記した課題は、結晶層の上に窓を
有するマスクを形成する工程と、前記窓を通してエッチ
ャントを供給することにより前記結晶層に凹部を形成す
る工程と、前記凹部の底部と側面と該側面の交差線の少
なくとも1つの上に量子構造を形成する工程とを有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決さ
れる。
【0012】
【作用】本発明は、量子箱単独、量子細線単独、あるい
は量子箱、量子細線、量子井戸のうちの二者あるいは三
者の組み合わせ構造の作製方法を提供するものである。
具体的には、III-V族半導体の(111)B基板、ある
いはそれに近い面方位をもった基板上にフォトリソグラ
フィなどの手段により正四面体、あるいはそれに準ずる
形状のエッチング溝を形成し、ここにMBE,MOVPE,ALE な
どの成長方法を用いて選択成長あるいは再成長を行うこ
とにより量子構造を作製する。
【0013】量子箱は、四面体の底の頂点の上に形成さ
れ、量子井戸は、三角形状の側面に形成され、量子細線
は、側面の交鎖線上に形成される。それらは、V族元素
の分圧を変えるか、成長温度を変えるかの少なくともい
ずれか1つによって選択される。この技術により、特に
これまで作製が困難であった量子箱の作製に道が開かれ
るとともに、この構造を用いた新しいデバイスの作製に
拍車がかかると考えられる。
【0014】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。本実施例は、化合物半導体層に溝(凹
部)を形成し、その溝の上に半導体を成長することによ
って、その溝内に量子箱、量子細線、量子井戸などの量
子構造を形成するものである。そこで、溝の形成方法、
膜成長方法、量子構造の形成方法について以下に詳細に
説明する。
【0015】(1) 化合物半導体層での溝の形成 本発明の量子構造が形成される下地の化合物半導体層
は、結晶成長された基板であってもよいし、単結晶基板
の上にエピタキシャル成長された半導体膜であってもよ
い。基板を構成する材料として、例えばIII-V族化合物
半導体を用いる。二元系半導体基板として例えばガリウ
ム・砒素(GaAs)、インジウム・リン(InP )、ガリウ
ム・リン(GaP )からなる基板がある。また、三元系半
導体基板として例えばInGaAsからなる基板がある。
【0016】また、エピタキシャル成長されたIII-V族
化合物半導体膜としては、例えばGaAs、InP 、GaP のよ
うな二元混晶の他に、AlGaAs、InGaAs、InAlAs、InGaP
、AlGaAs、AlGaP などの三元混晶、AlGaAsP 、InGaAlA
s、InGaAlP 、InGaAsP などの四元混晶がある。これら
の化合物半導体膜は多層積層構造であってもよい。半導
体層の材料としては、III-V族の他に、亜鉛セレン(Zn
Se)、亜鉛テルル(ZnTe)、カドミウムテルル(CdTe)
などのII-VI 族化合物半導体を使用してもよい。
【0017】それらの化合物半導体層の結晶構造として
閃亜鉛鉱型を採用し、また、溝が形成される化合物半導
体層の面を(111)B面とする。 (2) 溝の形成 化合物半導体層の(111)B面からその中に溝を形成
する工程は次のようになる。
【0018】まず、図1(a) に示すように、閃亜鉛鉱型
結晶構造の化合物半導体層1の(111)B面の上に、
CVD法などを用いてシリコン酸化膜(SiO2膜)2を形
成し、続いて、SiO2膜をフォトリソグラフィー法により
パターニングして例えば直径1〜50μmの丸孔3を形
成する。このSiO2膜1を耐エッチング性のマスクとして
用いる。
【0019】次に、化合物半導体層1の{111}A面
のエッチング速度が零又 は零に近いか、或いは{11
1}A面のエッチング速度がその他の面よりも極めて小
さくなるエッチング液を用いて、丸穴3から化合物半導
体層1をエッチングする。そのエッチングにより、図1
(b) に示すように、化合物半導体層1には4つの三角形
の面と4つの頂点を有する立法体の溝4、即ち正四面
体、或いはこれに近い四面体の溝4が形成される。その
四面体のうちの1つの頂点は底部に現れ、残りの3つの
頂点は化合物半導体層1面の(111)B面に現れる。
また、マスクの丸穴3の縁線は、この四面体のうち化合
物半導体層1表面の(111)B面上に現れた三角形に
内接し、その状態でエッチングが停止する。
【0020】正四面体の溝は、図2に示すような斜視図
となる。その図に記載しているように、化合物半導体層
内で{−1−11}A面同士が交わって形成される3つ
の交差線はそれぞれ<−1−10>方向に延び、しかも
その交差線は{−100}面上に存在する(結晶方位中
の“−”は、図2のような数字の上の“バー”を示して
いる(以下同じ))。
【0021】次に、具体例としてGaAs(III-V族半導
体)基板の(111)B面からその内部に溝を形成する
具体的な方法を説明する。先ず、図3(a) に示すよう
に、GaAs基板6の(111)B面上にCVD法などによ
りSiO2膜7を100nm程度の厚さに形成する。その後
に、通常のフォトリソグラフィ技術を用いて、SiO2膜7
に直径1μm〜50μm範囲内で径の異なる丸穴8a〜
8bを開けた。
【0022】そのGaAs基板を体積濃度1%のBr2-C2H5OHエ
ッチング液でエッチングすると、丸穴8a〜8bから異
方性エッチングが起こり、図3(b) に示すように、3つ
の{−1−11}A面で囲まれた四面体の溝9a〜9c
が形成された。これは、閃亜鉛鉱構造の結晶構造を持つ
GaAs基板6のウェットエッチング速度が{111}A面
で殆ど零でありその他の面に比べて非常に小さいからで
ある。エッチング液として、NH4OH にH2O2を加えた液を
使用してもよい。
【0023】高分解能の走査電子顕微鏡(SEM)によ
り各溝9a〜9cの最深部を観察した結果、各溝9a〜
9cのGaAs基板6内での3つの{−1−11}A面はほ
ぼ完全に交わっており、その底部には平坦な面は観測さ
れなかった。さらに、上記した方法でエッチングを行っ
た場合、側壁に三角形の{−1−11}A面が現れた領
域ではエッチングは自動的に停止し、それ以上時間を長
くしてエッチングを続けても、SiO2膜7の丸孔8a〜8
cが完全に入り込むような領域にまで溝9a〜9cは拡
張しなかった。
【0024】これは、SiO2膜7とGaAs結晶の接触部でア
ンダカットが生じないからである。このため、径の異な
る丸穴8a〜8cを用いて十分長い時間エッチングを行
っても、図3(b) に示すようにそれらの丸穴8a〜8c
を中心にして相似形の正四面体の溝9a〜9cが形成さ
れた。つまり、(111)B面上に形成された丸穴8a
〜8cに外接する寸法の正三角形を1つの面とした正四
面体が形成された時点でエッチングは自動停止した。
【0025】これらの溝9a〜9cの形状を考えると、
(111)B面上の正三角形の大きさは最初の丸穴8a
〜8cの寸法に依存して変化するものの、最深部付近の
形状は全ての構造で均一になると言う大きな特徴があ
り、均一な形状の量子構造の作製に大きなメリットがあ
る。ところで、実験によれば、上記したエッチング液と
マスクを使用してGaAs基板6に形成された溝9a〜9c
は、必ずしも正四面体となるものではなく、それに近い
四面体となることもある。例えば、図4に示すように、
GaAs基板6内に存在する3つの三角形の面は、外方に僅
かに湾曲した形状となることもある。それらの三角形の
面において、底部の頂点から引いた垂線が{−1−1
1}A面に沿って存在する。
【0026】これに対して、InP 基板に同じ方法で形成
された四面体の溝(不図示)では、InP 基板内の3つの
三角形の面はほぼ平面となって正四面体に極めて近い立
体形状が常に得られた。InP 基板のエッチング液とし
て、体積濃度1% のBr2 -C2H5OH を使用した。ところ
で、上記した説明では四面体の溝を形成する際にマスク
に丸穴を形成し、そこからエッチングするようにした
が、とくにマスクに形成する穴の形状は丸に限るもので
はなく、例えば図5(a) 、図5(b) に示すように、マス
クに四角形の穴10、複数の不定形状の穴12を用いて
もそれらの穴10,12に外接するように溝11,13
が形成されることが確かめられている。
【0027】なお、マスク材料は、SiO2の他にSiN 、Si
ONなどの絶縁膜、W、WSi などの導電膜があり、化合物
半導体層と密着性が良く、アンダカットが生じない材料
であればよい。さらに異種の半導体材料を積層し、選択
エッチャントを用いることにより半導体材料をマスクと
して使用することもできる。例として、GaAs上のInGaP
、InP 上のInGaAsなどがある。 (3)量子箱、量子細線、量子井戸の作り分けの方法 上記した溝内の各結晶面は、結晶学的にみた化学的性質
が大きく異なる。
【0028】例えば、GaAsの成長を考えると、砒素原子
の安定性は{111}A面、{100}、{111}B
面の順に良くなる。これは、最表面の砒素原子が、表面
から第二層目にあるガリウム原子と幾つの結合手で結合
するかということに関連している。つまり、{111}
B面では3本、{100}面では2本、{111}A面
では1本である。
【0029】MOVPE(metal organic vapor phase
epitaxy)或いはMBE(molecular beam epitaxy)などに
よる半導体成長実験によると、それらの面の成長速度は
砒素の安定性と大いに関係があることが報告されてい
る。つまり、{111}B面では砒素の安定性が非常に
高く、結晶成長においては寧ろ表面に砒素の過剰吸着が
起こり、ガリウム原子の結晶中への取り込みを阻害す
る。この性質は、成長温度が小さいほど、砒素供給量が
大きくなるほど顕著となる。
【0030】従って、{111}B面上では成長温度が
高くなるほど、或いは砒素供給量が少なくなるほど砒素
含有化合物半導体の成長速度が大きくなる。逆に、成長
温度が低いか、或いは砒素供給量が多いほど{111}
B面上での砒素含有化合物半導体の成長速度は小さくな
る。また、{111}A面では砒素の結合が不安定なた
め、低温かつ砒素供給量を多くしないと半導体の成長が
起こらない。高温下で砒素供給量を少なくすると全く成
長が起こらない。{100}面は、{111}B面と
{111}A面の性質の中間的な性質を有する。
【0031】そこで、それらの面での砒素含有半導体の
成長速度が成長温度と砒素供給量に依存することを利用
し、それらの条件を変化することにより上述した正四面
体溝の内面での砒素含有化合物半導体、例えばGaAsの成
長分布は制御可能となる。即ち、非常に低い成長温度、
高いAs供給量の下で成長を行うと砒素含有半導体はもと
もとの正四面体形状を反映したそのままの形状で成長
し、3つの{−1−11}A面の成長が優位となる。
【0032】それよりも成長温度を上げるか、砒素供給
量を少なくすると、ある条件を境に、3つの{−1−1
1}A面とそれらの交差部分の{−100}面の成長速
度が大きくなり、正四面体底部である(111)B面で
の成長は抑えられる。それよりも成長温度を上げ、As供
給量を下げると、ある条件を境にして(111)B面に
も成長が始まり、(111)B面、{−1−11}A
面、{−100}面での砒素含有化合物半導体の成長速
度はほぼ均一になる。さらに、成長温度を上げ、砒素供
給量を少なくしてゆくと、{−100}面と(111)
B面の成長が優位となり、ついには(111)B面のみ
の成長となる。
【0033】ところで、正四面体の溝に量子構造を形成
する場合には、障壁、井戸、障壁を順に成長する。その
障壁を成長する際には(111)B面、{−1−11}
A面、{−100}面での成長速度がほぼ均一な条件に
する。また、井戸を成長する際には(111)B面、
{−1−11}A面、{−100}面での成長速度を上
記したように変えることによって、量子井戸、量子細
線、量子箱を選択的に形成することが可能になる。
【0034】それらを定性的に示すと図6のようにな
り、5つの組み合わせが可能である。図6において、第
一に、量子構造の井戸を形成する際に砒素供給量を最も
多くして成長温度を最も低くすると、正四面体の溝では
砒素含有半導体が3つの{−1−11}A面で優先的に
成長するので、{−1−11}A面に井戸が優先的に形
成され、その他の領域には形成されない。この場合、正
四面体の溝での平面構造は図7(a) のようになり、その
断面は図7(b) のようになる。図中、符号15は基板、
16は溝、17は膜を示している(以下、同じ)。
【0035】また、第二に、井戸を形成する際に{−1
−11}A面、{−100}面で優先的に半導体が成長
するような成長温度条件、砒素供給量条件にすることに
より、{−1−11}A面上には量子井戸、{−1−1
1}A面同士の交差線(谷)の{−100}面上には量
子細線が形成される。この場合の成長条件は、第一の場
合に比べて少なくとも成長温度が高いか、砒素供給量が
少ないかのいずれかである。正四面体状の溝での平面構
造は図8(a) のようになり、その断面は図8(b) のよう
になる。
【0036】第三に、井戸を形成する際に(111)B
面、{−1−11}A面、{−100}面での成長速度
がほぼ同じになる条件にすることによって、3つの{−
1−11}A面上には量子井戸が形成され、3つの{−
100}面上には量子細線が形成され、底部の頂点の
(111)B面上には量子箱が形成される。この場合の
成長条件は、第二の場合に比べて少なくとも成長温度が
高いか、砒素供給量が少ないかのいずれかである。正四
面体の溝の平面構造は図9(a) のようになり、その断面
は図9(b) のようになる。
【0037】第四に、井戸を形成する際に(111)B
面、{−100}面での成長速度がほぼ同じになる条件
にすると、3つの{−1−11}A面の交差線(谷)の
{−100}面上には量子細線が形成され、底部の頂点
の(111)B面上には量子箱が形成されるが、{−1
−11}A面上には量子井戸は形成されない。この場合
の成長条件は、第三の場合に比べて少なくとも成長温度
が高いか、砒素供給量が少ないかのいずれかである。正
四面体の溝の平面構造は図10(a) のようになり、その
断面は図10(b) のようになる。
【0038】第五に、井戸を形成する際に(111)B
面での成長速度が優先する条件にすると、正四面体の底
部の頂点の(111)B面には量子箱が形成され、その
他の領域には量子井戸、量子細線が形成されない。この
場合の成長条件は、第四の場合に比べて少なくとも成長
温度が高いか、砒素供給量が少ないかのいずれかであ
る。この場合、正四面体の溝の平面構造は図11(a) の
ようになり、その断面は図11(b) のようになる。
【0039】これらの具体的な成長温度と砒素供給量に
ついては、成長方法、成長装置、成長に用いる原料など
により異なるが、成長温度の変化と砒素供給量の変化に
対する量子構造の関係は同じである。なお、以上の説明
では砒素の供給量を変えて{−100}面、(111)
B面、{−1−11}A面での砒素含有化合物半導体層
の成長速度を変化させている。そのような性質は砒素含
有化合物半導体だけが有するものではなく、砒素以外の
燐、アンチモンなどのV族元素を含む化合物半導体でも
いえることであり、そのような場合にはそれらのV族元
素の供給量を変えることにより優先的に成長する面を選
択する。 (4)量子構造の形成の具体例 次に、従来ではパターニング以外の方法で形成すること
が難しかった量子箱の形成方法を例に挙げて説明する。
【0040】まず、図12(a) に示すように上述した方
法によりGaAs基板21に四面体溝22を形成した。この
図ではマスクは除去されている。この後に減圧MOVP
E法により化合物半導体を成長する。その成長に用いた
装置は、縦型の減圧MOVPE装置であり、その反応管
の中にGaAs基板21を入れる。その中での化合物半導体
の成長温度を780℃、成長雰囲気の圧力を50Torrと
した。成長の原料にはトリエチルガリウム(TEGa)、
ジメチルエチルアミンアラン(DMEAAl)、アルシン
(AsH3) を用い、それぞれを高純度のH2ガス(キャリア
ガス)と混合して反応管に導入することにより、AlAs、
GaAsを交互に成長した。GaAsを成長する場合にはTEGa
とAsH3を原料とし、AlAsを成長する場合にはAsH3とDM
EAAlを原料として使用する。
【0041】各原料の反応管内での分圧は、TEGaを1.
6×10-6atm 、DMEAAlを5×10-7atm 、AsH3
3×10-5atm 〜2×10-3atm とした。この条件の下
で、図12(b) に示すように、AlAs層23を100Å成
長し、ついで図12(c) のように、GaAs層24を50Å
成長し、さらにAlAs層25を100Åの厚さに成長した
量子構造を作製した。ここでの成長膜厚は非加工基板の
{111}A面上で校正したものである。
【0042】ただし、AsH3の分圧は、AlAs層23、25
の成長の際には2×10-3atm の高い分圧とし、GaAsの
成長の際には3×10-5atm の低い値とした。AlAs層2
3、25の成長をそのような高いAsH3分圧下で行うと、
図12(b) に示すようにAlAsはもともとのエッチング形
状をトレースする形で成長するので、780℃の成長温
度でもAlAs層の最深部は尖ったままの形状を保存する。
【0043】一方、780℃の高い成長温度で且つ上記
した低いAsH3分圧とすると、GaAs層24は、図12(c)
のように底面の(111)B面に優先的に成長し、側壁
の{−1−11}A面、および側壁面の交線上の{−1
00}面には殆ど成長が起こらない。このため{−1−
11}A面上の量子井戸、{−100}面の量子細線の
形成はない。
【0044】その後、再びAlAsの成長を上記条件で行う
と、図12(d) に示すように溝22の底部にのみ量子箱
が形成される。なお、AlAsについては非常に広い領域で
下地の結晶の形状をトレースして成長する傾向を示すの
で、GaAsの場合のような結晶面間での成長速度の競合関
係はあまり考えなくてよい。これは、Al原子のマイグレ
ーション過程がGaに比較して極めて小さいことと関係す
る。
【0045】なお、量子箱を形成する際には、マスクを
除去せずに、溝22内で半導体層を選択成長させてもよ
い。以上の化合物半導体の成長は、MOVPE法を用い
ているが、量子構造の実現は特にMOVPE法の使用に
限るものではなく、MBE、ALE(atomic layerepita
xy)、GSMBE(gas source MBE) 、CBE(chemic
al beam epitaxy)、MOMBE (metal organic MB
E)、クロライドVPE、ハイドライドVPEなどの気
相成長を始め、場合によってはLPE(liquid phase ep
itaxy)などでも実現できる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、(1
11)B基板上に異方性エッチングにより形成した
(正)四面体溝を用い、ここにバンドギャップの大きな
材料と小さな材料の積層構造を成長することにより量子
箱、量子細線、量子井戸など単独構造、およびそれらの
複合体が形成できる。さらに、成長温度、V族元素供給
量などを選ぶことによりこれらの構造を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は、本発明に使用する正四
面体の溝を結晶層に形成する工程を示す平面図である。
【図2】図2は、図1(b)に示された溝を示す斜視図
である。
【図3】図3は径の異なる丸穴を有するマスクを使用し
て本発明に使用される溝を形成する工程を示す平面図で
ある。
【図4】図4は、本発明に使用する溝が正四面体となる
場合を示す平面図である。
【図5】図5(a),(b)は、本発明に使用されるマ
スクの窓の丸穴以外の形状を示す平面図である。
【図6】図6は、本発明に係る量子箱、量子細線、量子
井戸の形成を選択するための砒素分圧と成長温度との関
係を示す図である。
【図7】図7(a),(b)は、本発明に使用する溝内
に選択的に形成された量子井戸を示す平面図と断面図で
ある。
【図8】図8(a),(b)は、本発明に使用する溝内
に選択的に形成された量子井戸と量子細線を示す平面図
と断面図である。
【図9】図9(a),(b)は、本発明に使用する溝内
に選択的に形成された量子井戸、量子細線及び量子箱を
示す平面図と断面図である。
【図10】図10(a),(b)は、本発明に使用する
溝内に選択的に形成された量子井戸と量子細線を示す平
面図と断面図である。
【図11】図11(a),(b)は、本発明に使用する
溝内に選択的に形成された量子箱を示す平面図と断面図
である。
【図12】図12(a)〜(d)は、本発明の実施例の
GaAs基板の(111)B面から形成される正四面体の溝に
量子箱を形成する工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1、6 化合物半導体層 2、7 SiO2膜(マスク) 3、8a〜8c 丸穴(窓) 4、9a〜9c 溝(凹部) 10、12 窓 11、13 溝 15 化合物半導体基板 16 溝 17 半導体膜 21 GaAs基板 22 溝 23、25 AlAs層 24 GaAs層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶層と、 前記結晶層内に形成され、かつ深くなるにつれて開口面
    積が小さくなる凹部と、前記凹部の底部と側面と該側面
    の交差線の少なくとも1つの上に形成された量子構造と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記結晶層は閃亜鉛鉱型結晶構造を有
    し、前記凹部が形成された前記結晶層の面は(111)
    Bであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記凹部の形状は、1つの頂点を前記結
    晶層内に有し、かつ{-1-11 }A面を含む4つの三角形
    を有する四面体であることを特徴とする請求項2記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記凹部の底部の上に形成される量子構
    造は量子箱であり、前記交差線の上に形成される量子構
    造は量子細線であり、前記側面に形成される量子構造は
    量子井戸であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 結晶層の上に窓を有するマスクを形成す
    る工程と、 前記窓を通してエッチャントを供給することにより前記
    結晶層に凹部を形成する工程と、 前記凹部の底部と側面と該側面の交差線の少なくとも1
    つの上に量子構造を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記結晶層は閃亜鉛鉱型結晶構造を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記凹部の形状は、1つの頂点を前記結
    晶層内に有する4つの三角形よりなる四面体であること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記量子構造は、III-V族の化合物半導
    体層からなり、バンドギャップの大きな材料と小さな材
    料を順に積層して形成されることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記凹部の底部の上に形成される量子構
    造は量子箱であり、前記交差線の上に形成される量子構
    造は量子細線であり、前記側面に形成される量子構造は
    量子井戸であることを特徴とする請求項5記載の半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記量子箱、前記量子細線、前記量子
    井戸はIII-V族の化合物半導体層からなり、前記量子
    箱、前記量子細線、前記量子井戸はV族元素の分圧と成
    長温度の少なくとも1つを変えることにより選択される
    ことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記凹部の形状は、1つの頂点を前記
    結晶層内に有する4つの三角形よりなる四面体であり、
    前記量子箱は前記結晶層内の前記頂点の上に形成され、
    前記量子井戸は前記三角形の面上に形成され、前記量子
    細線は前記三角形の交差線上に形成されることを特徴と
    する請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記凹部が形成される前記結晶層の面
    は(111)Bであることを特徴とする請求項5、6、
    7、8、9、10、又は11記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記マスクの窓は、前記凹部の(11
    1)B面に形成される三角形に内接していることを特徴
    とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記マスクの窓の形状は、任意形状の
    曲線図形あるいは多角であることを特徴とする請求項5
    記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記マスクの窓は、複数の開口部から
    なることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 前記マスクの窓は、絶縁物、導電材料
    あるいは半導体材料のいずれかによって構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記量子構造は、前記マスクを除去し
    た後に形成されることを特徴とする請求項5記載の半導
    体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記量子構造は、前記マスクを残した
    ままの状態で形成され、かつ前記凹部内に選択成長され
    ることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記量子構造は、MBE,MOVPE,ALE,CBE,
    GSMBE,MOMBE,クロライドVPE,ハイドライドVPE,LPE のい
    ずれかによって形成されることを特徴とする請求項6記
    載の半導体装置の製造方法。
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KR100497051B1 (ko) * 2001-06-22 2005-06-23 샤프 가부시키가이샤 반도체 기판 특성의 면 방위 의존성 평가방법 및 이를이용한 반도체 장치

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