JPH07302544A - 蛍光表示管用排気装置 - Google Patents

蛍光表示管用排気装置

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JPH07302544A
JPH07302544A JP11608094A JP11608094A JPH07302544A JP H07302544 A JPH07302544 A JP H07302544A JP 11608094 A JP11608094 A JP 11608094A JP 11608094 A JP11608094 A JP 11608094A JP H07302544 A JPH07302544 A JP H07302544A
Authority
JP
Japan
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filament
display tube
carbonate
fluorescent display
decomposition
Prior art date
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Pending
Application number
JP11608094A
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English (en)
Inventor
Shigeki Kikuta
繁樹 菊田
Mitsugi Kitade
貢 北出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Itron Corp
Original Assignee
Ise Electronics Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭酸塩の分解を最適条件で行って安定して高
いエミッション能力を有するフィラメントを得る。 【構成】 蛍光表示管111〜114が取り付けられるマ
ニホールド14に炭酸塩分解時の圧力を測定して分解終
了時のタイミングを検出する測定子21を有する電離真
空計20と、この電離真空計20が分解終了時のタイミ
ングを検出したときに通電時間を設定する制御回路22
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光表示管用排気装置
に係わり、特に高融点金属芯線に酸化物が被覆されて形
成された酸化物被覆カソードを用いた蛍光表示管の蛍光
表示管用排気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管には、高融点金属芯線として
Wや3%Re−Wなどの細線にBaCO3 ,(Ba,S
r)CO3 ,(Ba,Sr,Ca)CO3 などの電子放
射性物質である炭酸塩を被覆したフィラメント状直熱型
酸化物被覆カソード(以下、フィラメントと呼ぶ)が使
用されている。
【0003】例えば図3に斜視図で示すように表面に蛍
光表示体を形成する絶縁層1を形成したガラス基板2上
に両端部に一対の426合金などからなるフィラメント
支持体3a,3bを垂設し、これらのフィラメント支持
体3aの先端にステンレス薄板などの弾性材からなるア
ンカー4を固着し、これらのアンカー4をその弾性に抗
して撓ませつつ、フィラメント支持体3aとフィラメン
ト支持体3bとの間にフィラメント5を張架することに
より、フィラメント5を懸張保持している。
【0004】そして、これらの電極群が形成されたガラ
ス基板2上に図示しないフェイスガラスを低融点ガラス
にて封着させて真空容器を形成した後、同じく図示しな
いフェイスガラスに一体形成された排気管を通して真空
容器内の空気を油拡散ポンプなどにより排気させる。こ
こで約350℃程度の加熱を行い、真空度が10-5〜1
-6Torrの圧力になったところで、一対のフィラメ
ント用配線層6の間に定電圧電源または定電流電源によ
り所定時間電圧を印加し、前述した炭酸塩をBaO,
(Ba,Sr)O,(Ba,Sr,Ca)Oなどの酸化
物に分解し、放出されたCO2 やCOを排気させた後、
排気管をガスバーナなどで封じ切る。この後、予め真空
容器内に固定されているゲッターを高周波誘導加熱によ
り加熱し、活性なBa膜を真空容器内に形成することに
より高真空を維持させる。
【0005】なお、フィラメント支持体3a,3bとフ
ィラメント用配線層6との間には、銀とフリットとを主
成分とする導電ペースト(例えばNP−10:ノリタケ
製)で通電がとられる。また、導電ペーストでは、充分
な接着力が得られないため、フィラメント支持体3a,
3bのガラス基板2への固定には結晶質のフリットガラ
スが使用される。また、フィラメント用配線層6は、銀
ペースト(例えばNP−4011:ノリタケ製,H−4
168:昭栄化学製)またはアルミニウム薄膜で形成さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成される蛍光表示管において、フィラメントに所
定時間通電して炭酸塩を酸化物に変換する際に次のよう
な問題があった。図4は、前述した酸化物被覆カソード
(フィラメント)が製作される過程において、炭酸塩分
解終了までの通電時間がフィラメントのコーティング膜
厚に対してどのように変化するかを示した図である。同
図から判るようにコーティング膜厚の変化で炭酸塩分解
に要する通電時間が大きく変化している。
【0007】また、図5は、コーティング膜厚が一定の
フィラメントに対して炭酸塩分解のための通電時間を変
えたときにエミッション量がどのように変化するかを示
した図である。同図から判るように通電時間が長すぎる
と、エミッション能力が顕著に低下する。また、通電時
間が短すぎると、炭酸塩が十分に酸化物に変換されず、
排気終了後に大量のガス(CO2 やCOなど)が放出さ
れ、短寿命となる。
【0008】このようにコーティング膜厚を極めて高精
度にコントロールすることは極めて難しく、ロット間の
バラツキを含めると、±2μm程度のバラツキがある。
このようなバラツキのあるフィラメントに対して従来の
ように一定時間通電した場合、コーティング膜厚の大き
いものは分解が不十分となり、短寿命となったり、逆に
コーティング膜厚の小さいものは通電時間が長すぎてエ
ミッション能力が低下するという問題があった。
【0009】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、炭
酸塩の分解を最適条件で行って安定して高いエミッショ
ン能力が得られるフィラメントを得ることができる蛍光
表示管用排気装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による蛍光表示管用排気装置は、炭酸塩
分解時の圧力を測定して分解終了時のタイミングを検出
する圧力測定手段と、この圧力測定手段がタイミングを
検出したときに通電時間を設定する通電時間設定手段と
を設けたものである。
【0011】
【作用】本発明においては、通電時間設定手段がフィラ
メントのコーティング膜厚が変化しても、そのフィラメ
ントに適合した時間だけ通電を行うため、炭酸塩の分解
が不十分であったり、通電時間が過剰であったりするこ
とがなく、安定して高いエミッション能力のフィラメン
トとなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明による蛍光表示管用排気装置
の一実施例による構成を示すブロック図である。同図に
おいて、111〜114は蛍光表示管、11a,11bは
各蛍光表示管111〜114のフィラメント端子、12は
各蛍光表示管111〜114のフィラメント端子11a,
11bに所定の電圧を供給するフィラメント通電用電
源、13はフィラメント通電用電源12から各蛍光表示
管111〜114のフィラメント端子11a,11bに耐
熱性クリップにより接触させて所定の電圧を印加するフ
ィラメント通電用配線、14は各蛍光表示管111 〜1
4 をその排気管部分で連結させるマニホールドであ
る。
【0013】また、15はマニホールド14に制御弁1
6を介して連結された油回転ポンプ、17はマニホール
ド14にメイン制御弁18を介して連結された油拡散ポ
ンプ、19は油回転ポンプ15と油拡散ポンプ17との
間に連結された制御弁、20はマニホールド14に電離
真空計測定子21を介して結合された電離真空計であ
り、この電離真空計20はその測定子21の一端をマニ
ホールド14内に露出させて内部の圧力を測定する。2
2はフィラメント通電用電源12と電離真空計20との
間に接続されかつ電離真空計20のメータリレーによる
出力に対応してフィラメント通電用電源12の各蛍光表
示管111 〜114 に対する通電時間を制御する制御回
路である。
【0014】このような構成において、マニホールド1
4に取り付けられた測定子21および電離真空計20を
動作させるとともにマニホールド14の管球取り付け部
に蛍光表示管111〜114をそれぞれ取り付けた後、図
示しない電気炉により約350℃程度まで加熱しなが
ら、油回転ポンプ15および油拡散ポンプ17を駆動さ
せて約10-6Torrオーダーの真空度まで排気する。
この状態においてフィラメント通電用電源12からフィ
ラメント通電用配線13を介して各蛍光表示管111
114の各フィラメント端子11a,11bに蛍光表示
管111〜114の1本毎に順次通電を行い、炭酸塩を分
解させる。
【0015】この状態において、電離真空計20により
測定される真空度が図2(a)に示すように瞬間的に約
10-4Torr程度まで上昇した後、時間t1 において
徐々に低下する。このとき、予め設定した圧力、例えば
2×10-5Torr程度に達したときに電離真空計20
がそのメータリレーのオン信号を制御回路22に対して
出力し、この制御回路22がこの出力を入力したときに
フィラメント通電用電源12に対してさらにそれから一
定時間(時間t2 )通電させた後、通電を一旦停止させ
る。次に時間t3 休止後、次の蛍光表示管112 に対し
て通電を開始し、時間t4 において同様に真空度が約2
×10-5Torr程度まで低下した後、さらに時間t2
だけ通電を続ける。
【0016】以下、同様に蛍光表示管113,蛍光表示
管114に対して順次実施することによって炭酸塩の分
解を終了する。この場合、上記時間t2および時間t
3は、実験的に時間t2 ,t3 を変化させたときのカソ
ード特性の変化などを調べ、適正時間を決定する。通常
では、時間t2 は5〜10sec,停止時間t3 は1〜
5sec程度の範囲である。
【0017】このような動作を行うことにより、フィラ
メントのコーティング膜厚、すなわち炭酸塩のコーティ
ング量にバラツキがあっても個々の蛍光表示管に対して
最適な条件で炭酸塩の分解が行え、安定した高いエミッ
ション能力を有するフィラメントが得られることにな
る。
【0018】なお、前述した実施例においては、電離真
空計20でマニホールド14内の全圧力の変化をモニタ
ーした例について説明したが、マスフィルターを利用し
てCO2 やCOなどの特定のガス分圧をモニターして同
様な動作を行っても前述と同様の効果が得られる。
【0019】また、前述した実施例において、制御回路
22は、電離真空計20とフィラメント通電用電源12
との間に外部接続型として設けた場合について説明した
が、本願発明はこれに限定されるものではなく、例えば
フィラメント通電用電源12または電離真空計20内に
収納する、いわゆる内蔵型で構成しても良いことは言う
までもない。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による蛍光
表示管の排気装置によれば、フィラメントの炭酸塩のコ
ーティング量の変動に左右されずに炭酸塩の分解を最適
条件で行えるので、安定して高いエミッション能力のフ
ィラメントを有する蛍光表示管が製造できるという極め
て優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による蛍光表示管用排気装置の一実施
例による構成を示す図である。
【図2】 本発明による蛍光表示管用排気装置の通電時
間と圧力変化との関係を示す図である。
【図3】 蛍光表示管の構成を示す要部斜視図である。
【図4】 炭酸塩分解終了までの通電時間のコーティン
グ膜厚の依存性を示す図である。
【図5】 炭酸塩分解時の通電時間とエミッション量と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
111〜114…蛍光表示管、11a,11b…フィラメ
ント端子、12…フィラメント通電用電源、13…フィ
ラメント通電用配線、14…マニホールド、15…油回
転ポンプ、16…バルブ、17…油拡散ポンプ、18…
メインバルブ、19…バルブ、20…電離真空計、21
…測定子、22…制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属芯線にアルカリ土類炭酸塩を
    被覆し、真空中にて通電加熱を行い、前記アルカリ土類
    炭酸塩を分解し、酸化物に変換させて酸化物被覆カソー
    ドを形成する蛍光表示管用排気装置において、 前記アルカリ土類炭酸塩分解時の圧力を測定し分解終了
    時のタイミングを検出する圧力測定手段と、 前記圧力測定手段がタイミングを検出したときに通電時
    間を設定する通電時間設定手段と、を設けたことを特徴
    とする蛍光表示管用排気装置。
JP11608094A 1994-05-06 1994-05-06 蛍光表示管用排気装置 Pending JPH07302544A (ja)

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JP (1) JPH07302544A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100280351B1 (ko) * 1997-02-21 2001-02-01 가네꼬 히사시 전자관의제조장치및그제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100280351B1 (ko) * 1997-02-21 2001-02-01 가네꼬 히사시 전자관의제조장치및그제조방법

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