JP2003123628A - 電子源及びその製造方法 - Google Patents

電子源及びその製造方法

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JP2003123628A
JP2003123628A JP2002224349A JP2002224349A JP2003123628A JP 2003123628 A JP2003123628 A JP 2003123628A JP 2002224349 A JP2002224349 A JP 2002224349A JP 2002224349 A JP2002224349 A JP 2002224349A JP 2003123628 A JP2003123628 A JP 2003123628A
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博彰 戸島
Yoshiki Uda
芳己 宇田
Kazuya Ishiwatari
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出部材と配線とを備える電子源におい
て、電子放出部材と配線との電気的接続における信頼性
の向上を図る。 【解決手段】 基板上に配置され、互いに交差する第一
の導電体5及び第二の導電体8と、絶縁体6と、第一の
導電体5と第二の導電体8とに電気的に接続された電子
放出部材4とを備える電子源であって、第一または第二
の導電体と電子放出部材との接続は、絶縁体6に設けら
れた開口部7を通じて第三の導電体によりなされてお
り、この開口部7は、第一または第二の導電体と電子放
出部材との接続をなす、第三の導電体の一端の領域にお
いてその幅が、当該一端から他端に向けて狭まる領域を
有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線とそれに接続
された電子放出部とを備える電子源及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子としては、熱電子源
と冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源
には、電界放出型(以下、EFと記す)、金属/絶縁層
/金属(以下、MIMと記す)や表面伝導型電子放出素
子等がある。
【0003】EF型の例としては、W.P.Dyke&
W.W.Dolan,“Fieldemissio
n”,Advance in Electron Ph
ysics,8,89,(1956)等が知られてい
る。
【0004】MIM型の例としては、C.A.Mea
d,“Tunnel−emissionamplifi
er”,J,Appl.Phys,32,646(19
61)等が知られている。
【0005】表面伝導型電子放出素子の例としては、
M.I.Elinson,RadioEng.Elec
tron Phys.,10,(1965)等がある。
【0006】表面伝導型電子放出素子は基板上に形成さ
れた小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を長すことによ
り、電子放出が生ずる現象を利用するものである。この
表面伝導型電子放出素子としては、前記、Elinso
n等によるSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜による
もの[G.Dittmer:“Thin SolidF
ilms”,9,317(1972)],In23/S
nO2薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonstad:“IEEE Trans
.ED.Conf.”,519,(1975)]、カ
ーボン薄膜によるもの[荒木 久 他:真空、第26
巻、第1号、22ページ(1983)]等が報告されて
いる。
【0007】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、前述のM.Hartwellの素子
構成を図14に示す。この図において901は、絶縁性
基板である。902は、電子放出部形成用薄膜で、スパ
ッタリングで形成されたH型形状の金属酸化物等からな
り、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理により電子
放出部905が形成される。
【0008】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜9
02を予めフォーミングと呼ばれる通電処理によって電
子放出部905を形成するのが一般的である。即ち、フ
ォーミングとは、前記電子放出部形成用薄膜902の両
端に電圧を印加し電子放出部形成用薄膜を局所的に破
壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態に
した電子放出部905を形成することである。なお、電
子放出部905は電子放出部形成用薄膜902の一部に
亀裂が発生し、その亀裂付近から電子放出が行われる場
合もある。
【0009】上述の冷陰極電子源、特に表面伝導型電子
放出素子は、構造が単純で製造も容易であることから、
大面積にわたって多数の素子を配列形成できる利点があ
る。そこで、その特徴を生かせるような様々な応用が研
究されている。例えば、複数の電子放出素子を配列形成
した電子源基板(荷電ビーム源)、かかる電子源基板を
用いた表示装置等の画像形成装置が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】複数の電子放出素子を
配列形成した電子源基板の構成として、複数の第一導体
層と、これに交差する複数の第二導体層と、これらの導
体層が交差するそれぞれの位置に配設され両導体層に接
続された複数の電子放出素子とを備える単純マトリクス
方式配線された電子源基板がある。
【0011】図12に、冷陰極電子放出素子である表面
伝導型電子放出素子を単純マトリクス方式配線してなる
従来の電子源基板の構成図を示す(第二導体層の一部を
切り欠いて示している)。また、図13に、この電子源
基板の製造方法の工程フローを示す。尚、図12及び図
13には両導体層の交差部近傍のみを示している。
【0012】図12及び図13において、101は表面
伝導型電子放出素子、102及び103は素子電極、1
04は電子放出部形成用薄膜、105は第一導体層、1
06は層間絶縁層、107は層間絶縁層に設けられる抜
けパターン(コンタクトホール)、108は第二導体層
である。
【0013】ここで、素子電極102と第二導体層10
8が接続される部分では、層間絶縁層106に設けられ
た抜けパターン107によって第二導体層108が落ち
込む構成で形成されるために、少なからず第二導体層1
08の膜厚が厚くなる。さらに、低抵抗マトリクス配線
を実現するに際しても、各導体層の膜厚は厚くなる傾向
にある。
【0014】一般に、第二導体層108は厚膜材料で作
製されるため、熱応力が大きくなり、場合によっては、
第二導体層108と接続される左右非等長で長い方の素
子電極102が、上記厚膜の保持する熱応力によって、
引き裂かれる現象が発生し、上記部分での電気的接続性
を著しく阻害する場合があることが確認されている。
【0015】本発明の目的は、電子放出部材と配線との
電気的接続における信頼性の向上を図ることにある。
【0016】また、本発明の目的は、電子放出素子を用
いた電子源、ひいては該電子源を用いた画像表示装置の
信頼性を高め得る製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に配置
され、互いに交差する第一の導電体及び第二の導電体
と、前記第一または第二の導電体の下部に配置され、前
記交差する第一の導電体と第二の導電体とを絶縁する絶
縁体と、前記第一の導電体と前記第二の導電体とに電気
的に接続された電子放出部材とを備える電子源であっ
て、前記第一または第二の導電体と前記電子放出部材と
の接続は、前記絶縁体に設けられた開口部を通じて第三
の導電体によりなされており、当該開口部は、前記第一
または第二の導電体と前記電子放出部材との接続をな
す、当該第三の導電体の一端の領域においてその幅が、
当該一端から他端に向けて狭まる領域を有していること
を特徴とする電子源である。
【0018】また、本発明の電子源は、前記電子放出部
材が、前記基板上の前記第一または第二の導電体の占有
領域以外の領域に配置されていること、あるいは、前記
電子放出部材は、前記基板上に複数配置されており、前
記第一の導電体の複数と前記第二の導電体の複数とによ
ってマトリクス配線されていること、あるいは、前記第
三の導電体の一端は、前記開口部の下部に在って、当該
開口部内に充填された別の導電体によって、前記第一ま
たは第二の導電体と前記電子放出部材との電気的接続を
なしていること、あるいは、前記別の導電体は、前記開
口部内において、厚さの分布を有していること、あるい
は、前記厚さの分布は、前記第三の導電体の一端から他
端に向けて薄くなる分布であること、あるいは、前記別
の導電体は、前記開口部内に充填された前記第一または
第二の導電体であること、以上の形態をより好ましい形
態として含むものである。
【0019】また、本発明は、絶縁性基板上に、複数の
第一の導電体と、該複数の第一の導電体と交差する複数
の第二の導電体と、該第一の導電体の各々と該第二の導
電体の各々とが交差する位置にそれぞれ配設され、当該
第一及び第二の導電体に接続された複数の冷陰極電子放
出素子とを備える、マトリクス配線された電子源の製造
方法において、絶縁性基板上に、複数の電極対を形成す
る工程と、前記電極対の一方に接続される複数の第一の
導電体を形成する工程と、前記第一の導電体の一部を覆
う絶縁体を形成する工程と、前記絶縁体上に、前記複数
の第一の導電体と交差させて複数の第二の導電体を形成
する工程と、前記電極対間に電子放出部を形成する工程
とを有し、前記絶縁体を形成する工程において、前記電
極対の他方と前記第二の導電体との電気的接続をなすた
めの開口部を、前記電極対の他方を直線で横切らない形
状で形成することを特徴とする電子源の製造方法であ
る。
【0020】また、本発明の電子源の製造方法は、前記
電極対の他方と前記第二の導電体との電気的接続は、前
記開口部内に充填された前記第二の導電体によってなさ
れるものであること、あるいは、前記絶縁体の開口部内
において、充填された前記第二の導電体の膜厚が段階的
に変化し、その最も厚い部分が30μm以下になるよう
にすること、あるいは、前記電子放出部を形成する工程
は、電子放出部形成用薄膜を形成する工程と、該電子放
出部形成用薄膜に通電処理を施す工程を有すること、以
上の形態をより好ましい形態として含むものである。
【0021】また、本発明は、電子源と、これに対向す
る位置に配置され、電子の照射により可視光を発する蛍
光体とを備えた画像表示装置であって、前記電子源が上
述の本発明の電子源であることを特徴とする画像表示装
置である。
【0022】また、本発明は、電子源と、これに対向す
る位置に配置され、電子の照射により可視光を発する蛍
光体とを備えた画像表示装置の製造方法であって、前記
電子源が上述の本発明の製造方法により製造されること
を特徴とする画像表示装置の製造方法である。
【0023】本発明の電子源、あるいは、その製造方法
によれば、前記開口部における、前記第一または第二の
導電体と前記電子放出部材との電気的な接続をなす部材
に加わる応力を緩和することが可能であり、よって、電
子放出部材と配線との電気的接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0024】また、本発明の電子源、あるいは、電子源
の製造方法によれば、とりわけ、マトリクス配線におい
て、前記電極対の他方(一般に長く形成される)と接続
される開口部内の導電体の膜厚を段階的に変化させるこ
とができ、これに接続される電極に加わる応力も同様に
段階的に変化させることができる。このため、開口部内
の導電体の応力により、これに接続される電極が引き裂
かれることを防ぐことができ、かかる部分の電気的接続
の信頼性を従来構成に比べて著しく高めることができ
る。
【0025】また、前記第二の導電体が、完全に絶縁体
に設けられた前記開口部を覆わない構成とするなら、開
口部内に充填される導電体(例えば第二の導電体)と当
該開口部の下部に位置する導電体(例えば電極対の他
方)との間の浮き現象による通電不良も回避される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。
【0027】図1に、本発明の実施形態に係る画像表示
装置で用いられる、冷陰極電子放出素子である表面伝導
型電子放出素子を単純マトリクス方式配線してなる電子
源の構成図を示す(第二の導電体の一部を切り欠いて示
している)。尚、図1には両導体層の交差部近傍のみを
示している。また、図2に、図1の電子源の製造方法の
工程フロー図を示す。
【0028】これらの図において、1は電子放出素子、
2及び3は素子電極(電極対)、4は電子放出部形成用
薄膜、5は第一の導電体、6は絶縁体、7は絶縁体に設
けた開口部、8は第二の導電体である。
【0029】以下、図2の工程フロー図を参照して本実
施形態に係る電子源の製造方法を詳細に説明する。
【0030】まず基板(不図示)に、素子電極2,3を
形成する(図2(a))。素子電極2,3は、電子放出
部形成用薄膜4と第一の導電体5及び第二の導電体8と
のオーム性接触を良好にするために設けられるものであ
る。通常、電子放出部形成用薄膜4は、配線用の各導体
層5及び8と比べて著しく薄い膜であるために、「ヌレ
性」、「膜厚保持性」等の問題を回避するために素子電
極2,3を設けているものである。
【0031】素子電極2,3の形成方法としては、真空
蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法等の真空
系を用いる方法や、溶媒にAg成分及びガラス成分を混
合した厚膜ペーストを印刷、焼成することにより形成す
る厚膜印刷法、さらには、Ptペーストを用いたオフセ
ット印刷法、等がある。尚、配線用の各導体層5及び8
を、例えばスパッタリング法により薄膜にて構成する場
合は、必ずしも素子電極2,3を設ける必要はなく、配
線用の第一の導電体5と同時に形成することが可能であ
る。
【0032】次に、素子電極対の一方(本例では素子電
極3)と接続する第一の導電体5を形成する(図2
(b))。第一の導電体5の形成方法には、素子電極
2,3の形成方法と同様の形成方法が適用可能ではある
が、第一の導電体5の場合には、素子電極2,3とは異
なり、膜厚は厚い方が電気抵抗を低減でき有利である。
そこで、厚膜印刷法を用いるのが有利である。
【0033】近年、厚膜ペースト印刷にフォトリソグラ
フィー技術を導入したフォトペースト法による膜形成技
術も開発されており、フォトペースト法による形成も、
もちろん可能であり、配線(第一の導電体5)の幅が狭
くなる場合、大型基板に対応して位置精度が要求される
場合などは、フォトペースト法が有利である。
【0034】もちろん、薄膜配線の適用も可能である
が、配線抵抗値を下げる為に膜厚を厚くするには成膜に
多大な時間が必要であり、膜の内部応力の問題で、配線
抵抗を低く抑えたい場合など、膜を厚くできないのが現
状である。
【0035】次に、絶縁体6を形成する(図2
(c))。絶縁体6は、第一の導電体5の一部、具体的
には第一の導電体5の第二の導電体8との交差部を覆う
様にして、形成することが重要である。
【0036】本発明の最大の特徴は、素子電極対の他方
(本例では素子電極2)と第二の導電体8との接続を確
保するために、この絶縁体6に設けられる開口部7の形
状が、素子電極2を直線で横切らないパターン形状とし
た点にある。
【0037】図12及び図13に示した従来の方法のよ
うに、開口部107を矩形パターンで形成し、素子電極
102の形状と平行に配置すると、開口部107は素子
電極102を直線で横切る形となってしまう。
【0038】素子電極2を直線で横切らないパターン形
状とは、例えば図1に示したような▽型の他にも、菱
形、円形、楕円形等、が挙げられる。
【0039】素子電極2を直線で横切らないパターンで
の重要な点は、例えば開口部7を▽型とした場合、第二
の導電体8を形成すると、▽の頂点部分から底辺に向か
うに従って第二の導電体8の膜厚が厚くなるように自然
に形成される点である。このように形成されることで、
一般に長く形成される素子電極2が引き裂かれること無
く第二の導電体8を形成することができる。尚、開口部
7を単に三角形状とすれば良いのではなく、図1に示す
ような▽の配置ではなく、△のように配置してしまう
と、素子電極2を直線で横切るようになってしまい、第
二の導電体8の熱応力により素子電極2が引き裂かれる
場合がある。
【0040】絶縁体6の構成材料は絶縁性を保てるもの
であればよく、例えば金属成分を含有しない厚膜ペース
トである。もちろん、金属成分を含有しないフォトペー
ストの適用も可能である。
【0041】次に、第二の導電体8を形成する(図2
(d))。形成方法は第一の導電体5と同様の方法が適
用可能である。
【0042】次に、電子放出部形成用薄膜4を形成して
冷陰極電子ビーム源用の素子1が完成する(図2
(e))。電子放出部形成用薄膜4の成膜方法および電
子放出部の形成方法は、従来の方法をそのまま適用する
ことが可能である。
【0043】図1及び図2では、1素子部分のみを図示
したが、これを複数個、同時に形成するようにすること
で、単純マトリクス構成の電子源の構成が完成する。
【0044】表面伝導型電子放出素子の代表的な構成、
製造方法および特性については、たとえば特開平2−5
6822号公報に開示されている。
【0045】以下に、本実施形態にかかわる表面伝導型
電子放出素子の基本的な構成と製造方法および特性につ
いて概説する。
【0046】図3は、本発明にかかわる典型的な電子放
出素子の構成を示す図面である。図において、31は絶
縁性基板、32と33は素子電極、34は電子放出部形
成用薄膜、35は電子放出部である。
【0047】本実施形態における、電子放出部35を含
む電子放出部形成用薄膜34のうち電子放出部35とし
ては、粒径が数nmの電気伝導性粒子からなり、電子放
出部35を含む電子放出部形成用薄膜34のうち電子放
出部35以外の部分は、微粒子膜よりなる。なお、ここ
で述べる微粒子膜とは、複数の微粒子が集合した膜であ
り、その微細構造として、微粒子が個々に分散した状態
のみならず、微粒子が互いに隣接あるいは重なり合った
状態(島状も含む)の膜をさす。
【0048】電子放出部を含む電子放出部形成用薄膜3
4の構成原子又は分子の具体例としては、Pd、Ru、
Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、Fe、Zn、S
n、Ta、W、Pb等の金属、PdO、SnO2、In2
3、PbO、Sb23等の酸化物、HfB2、Zr
2、LaB6、CeB6、YB4、GdB4等のホウ化
物、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、WC等
の炭化物、TiN、ZrN、HfN等の窒化物、Si、
Ge等の半導体、さらにはカーボン、AgMg、NiC
u、PbSn等である。
【0049】また、電子放出部形成用薄膜34の形成方
法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、化学的気
相成長法、分散塗布法、ディッピング法、スピナー法等
がある。
【0050】図3に示したような表面伝導型電子放出素
子の形成方法としては様々な方法があるが、その一例を
図4に示す。
【0051】以下、素子の形成方法を説明する。尚、以
下の説明は、単一の素子の形成方法を説明したものであ
るが、既述の本発明の実施形態による電子源の製造方法
にも適用されるものである。
【0052】(1)絶縁性基板31を洗剤、純水および
有機溶剤により十分に洗浄後、真空蒸着技術、フォトリ
ソグラフィー技術により該絶縁性基板31の面上に素子
電極32、33を形成する(図4(a))。素子電極3
2、33の材料としては電気伝導性を有するものであれ
ば、どのようなものであってもかまわないが、例えばニ
ッケル金属が挙げられる。素子電極32、33の寸法に
ついては、例えば、素子電極間隔Lは10μm、素子電
極長さWは300μm、膜厚dは100nmである。素
子電極32、33の形成方法として、厚膜印刷法を用い
ても一向にさしつかえない。印刷法の場合の材料として
は有機金属ペースト(MOD)等がある。
【0053】(2)絶縁性基板31上に設けられた素子
電極32と33との間に、有機金属溶液を塗布して放置
することにより、有機金属薄膜を形成する。尚、有機金
属溶液とは、前記Pd、Ru、Ag、Au、Ti、I
n、Cu、Cr、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等
の金属を主元素とする有機化合物の溶液である。この
後、有機金属薄膜を加熱焼成処理してリフトオフ、エッ
チング等によりパターニングし、電子放出部形成用薄膜
34を形成する(図4(b))。
【0054】(3)続いて、フォーミングと呼ばれる通
電処理により素子電極32、33間に電圧を印加するこ
とにより、電子放出部形成用薄膜34の部分に構造の変
化した電子放出部35が形成される(図4(c))。こ
の通電処理により電子放出部形成用薄膜34を局所的に
破壊、変形もしくは変質せしめ、構造の変化した部位を
電子放出部33と呼ぶ。先に説明したように電子放出部
33は金属微粒子で構成されていることが観察された。
【0055】フォーミング処理中の電圧波形を図5に示
す。図5中、T1およびT2はそれぞれ電圧波形のパルス
幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒〜10ミリ
秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒、三角波の波
高値(フォーミング時のピーク電圧)は4Vから10V
程度とし、フォーミング処理は真空雰囲気下で数十秒間
で適宜設定した。
【0056】以上、説明した電子放出部を形成する際
に、素子電極間の三角波パルスを印加してフォーミング
処理を行っているが、素子電極間に印加する波形は三角
波に限定することはなく、矩形波など所望の波形を用い
てもよく、その波高値およびパルス幅、パルス間隔等に
ついても上述の値に限るものではなく、電子放出部が良
好に形成されれば所望の値を選択することができる。
【0057】上記の素子構成をもち上記の製造方法によ
って作製された本実施形態にかかわる電子放出素子の基
本特性について図6と図7を参照して説明する。
【0058】図6は、図3で示した構成を有する素子の
電子放出特性を測定する為の測定評価装置の概略構成図
である。図6において、31は絶縁性基板、32、33
は素子電極、34は電子放出部形成用薄膜、35は電子
放出部を示す。また、61は素子に素子電圧Vfを印加
するための電源、60は素子電極32、33間の電子放
出部35を含む電子放出部形成用薄膜34を流れる素子
電流Ifを測定するための電流計、64は素子の電子放
出部35より放出される放出電流Ieを捕捉するための
アノード電極、63はアノード電極64に電圧を印加す
るための高圧電源、62は素子の電子放出部35より放
出される放出電流Ieを測定するための電流計である。
【0059】電子放出素子の上記素子電流If、放出電
流Ieの測定にあたっては、素子電極32、33に電源
61と電流計60とを接続し、該電子放出素子の上方に
電源63と電流計62を接続したアノード電極64を配
置している。また、本電子放出素子およびアノード電極
64は真空装置65内に設置され、その真空装置には排
気ポンプ66および真空計等の真空装置に必要な機器が
具備されており、所望の真空下にて本素子の測定評価を
行えるようになっている。なお、アノード電極64の電
圧は1〜10kV、アノード電極64と電子放出素子と
の距離Hは3〜8mmの範囲で測定した。
【0060】図6に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図7に示す。なお、図7は任意単位で
示されており、放出電流Ieは素子電流Ifのおよそ1
000分の1程度である。図7からも明らかなように、
本電子放出素子は放出電流Ieに対して3つの特性を有
する。
【0061】第一に、本素子はある電圧(閾値電圧とよ
ぶ、図7中のVth)以上の素子電圧を印加すると、急
激に放出電流Ieが増加し、一方、閾値電圧以下では放
出電流Ieがほとんど検出されない。即ち、放出電流I
eに対する明確な閾値電圧Vthを持った非線形素子で
ある。
【0062】第2に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存する為、放出電流Ieが素子電圧Vfで制御できる。
【0063】第3に、アノード電極64に捕捉される電
荷量は、素子電圧Vfを印加する時間により制御でき
る。
【0064】以上のような特性を有する為、本発明にか
かわる電子放出素子は、多方面への応用が期待される。
また、素子電流Ifは素子電圧Vfに対して単調増加す
る(MI)特性の例を示したが、このほかにも、素子電
流Ifが素子電圧Vfに対して電圧制御型負性抵抗(V
CNR)特性を示す場合もある。この場合も電子放出素
子は上述した3つの特性を有する。なお、予め導電性微
粒子を分散して構成した表面伝導型電子放出素子におい
ては、前記実施形態の基本的な素子構成の、基本的な製
造方法の一部を変更しても構成できる。
【0065】また、本実施形態による電子源が適用され
るカラー画像表示装置の代表的な構成としては、まず、
図8に示すように上記特開平2−56822号公報に開
示された製造方法により作製される電子放出素子を複数
個、基板81上に形成する。該基板81をリアプレート
82上に固定した後、基板81の5mm上方にフェース
プレート90(ガラス基板87の内面に蛍光体膜88と
メタルバック89が形成されて構成される)を支持枠8
3を介して配置し、フェースプレート90、支持枠8
3、リアプレート82の接合部にフリットガラスを塗布
し、大気中もしくは窒素雰囲気中にて400℃乃至50
0℃で10分間以上焼成することで封着した。また、リ
アプレート82への基板81の固定もフリットガラスに
て行った。図8において、35は電子放出部、85、8
6は夫々X方向配線(第一の導電体)およびY方向配線
(第二の導電体)である。
【0066】なお、ここではフェースプレート90、支
持枠83、リアプレート82で外囲器91を構成した
が、リアプレート82は主に基板81の強度を補強する
目的で設けられるため、基板81自体で十分な強度をも
つ場合には、別体のリアプレート82は不要であり、基
板81に直接、支持枠83を封着し、フェースプレート
90、支持枠83、基板81にて外囲器91を構成す
る。また、蛍光体膜88の内面側には通常メタルバック
89が設けられる。
【0067】メタルバック89を設置する目的は、蛍光
体のうち内面側への光をフェースプレート90側へ鏡面
反射することにより輝度を向上すること、電子ビーム加
速電圧を印加する為の電極として作用させること、外囲
器内で発生した負イオンの衝突によるダメージからの蛍
光体を保護することなどである。
【0068】メタルバック89は、蛍光体膜作成後、蛍
光体膜の内面の平滑処理(通常フィルミングと呼ばれ
る)を行い、その後Alを真空蒸着することで作成す
る。更に、フェースプレート90の蛍光体膜88の電気
伝導性を高めるため、蛍光体膜88の外面側に透明電極
(図示せず)が設けられる場合もある。
【0069】前述の封着を行う際、カラー画像表示装置
の場合には、各色に対応する蛍光体と電子放出素子との
位置合わせを十分に行う必要がある。このようにして作
成されるガラス容器内の雰囲気を排気管(図示せず)を
通じて真空ポンプにて排気し、十分な真空度に達した
後、容器外端子Dox1〜DoxmとDoy1からDo
ynを通じ素子電極間に電圧を印加して前述のフォーミ
ング処理を実施し、電子放出部35を形成し電子放出素
子を作成する。最後に、10-4Pa程度の真空度にて、
排気管を熱して溶着し外囲器の封止を行う。さらに、封
止後に真空度を維持するために、ゲッター処理なる工程
を実施する。これは、封止を行う直前あるいは封止後
に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等により、画像表示装
置の所定の位置(図示せず)に配設されたゲッターを加
熱してゲッター蒸着膜を形成する処理である。ゲッター
としては、通常、Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸
着作用により真空度を維持するものである。
【0070】以上のような製造方法により構成される画
像表示装置において、各電子放出素子には容器外端子D
ox1〜DoxmとDoy1〜Doynを通じて電圧を
印加することにより電子放出させる。
【0071】すなわち、走査線に対応する容器外端子D
ox1〜Doxmには画像信号の1水平期間づつ順次電
圧が印加され、容器外端子Doy1〜Doynには水平
期間に選択された走査線の画像信号の強度に応じた信号
電圧が印加される。従って、選択された容器外端子Do
xi(1≦i≦m)に接続される各電子放出素子の両端
に画像信号の強度に応じた電圧が印加され、画像信号の
強度に応じた電子が放出される。なお、容器外端子Do
x1〜Doxmと容器外端子Doy1〜Doynとは逆
であってもよい。
【0072】また、高圧端子Hvを通じメタルバック8
9または透明電極に数kV以上の高圧を印加し電子ビー
ムを加速して蛍光体膜88に衝突させて蛍光体を励起・
発光させることにより画像が形成される。もちろん、こ
れらの構成は画像表示装置を作成する上で必要な構成の
概略であり、各部材の材料等は上述の内容に限るもので
はない。
【0073】蛍光体膜88は、モノクローム表示の場合
には蛍光体のみからなるが、カラー表示の場合は、図9
に示すように、蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクスと呼ばれる黒色部材92と
蛍光体93とで構成される。黒色部材92を設ける目的
は、カラー表示の場合に必要となる3原色蛍光体の、各
蛍光体93の塗り分け部分を黒くすることで混色等を目
立たなくすること、蛍光体膜88における外光反射によ
るコントラストの低下を抑制することである。該黒色部
材としては、通常、黒鉛を主成分とするものが多いが、
電気伝導性があり、光の透過および反射が少ない材料で
あれば、これに限るものではない。
【0074】ガラス基板87に蛍光体93を塗布する方
法としては、モノクロームの場合には沈殿法、印刷法等
がある。カラーでは、スラリー法等がある。もちろん、
カラーにおいて印刷法を用いることも可能である。
【0075】
【実施例】次に、実施例を示して、電子源、特に表面伝
導型電子放出素子を用いた画像表示装置における電子源
の本発明による製造方法について説明する。
【0076】[実施例1]第1の実施例を、図1及び図
2を参照して説明する。
【0077】本実施例は、絶縁体6の開口部(コンタク
トホール)7を▽型にし、第二の導電体8の膜厚を段階
的に変化させられる形態としたものである。
【0078】まず、素子電極2,3を形成する。本実施
例では、Ptのターゲットによりスパッタリング法によ
り膜を真空形成した。膜厚は、〜0.08μmであっ
た。スパッタリング法により基板全面に膜を形成後、フ
ォトリソグラフィーにより、所望のパターンを形成し
た。素子電極2,3のパターンは、左右非等長パターン
である(図2(a))。
【0079】次に、第一の導電体5を形成する(図2
(b))。形成方法は、スクリーン印刷法を用いた。印
刷に使用した材料は、導体成分としてAgを含有したス
クリーン印刷用ペーストである。
【0080】次に、本発明の特徴であるコンタクトホー
ル部7の形状を▽型とした層間絶縁層6を形成する(図
2(c))。ペースト材料はPbOを主成分としてガラ
スバインダーと樹脂及び感光成分を混合した感光性絶縁
ペーストである。焼成温度は480℃で、ピーク保持時
間は10分である。また、通常、絶縁体6は上下層間の
絶縁性を十分確保するために、全面印刷、パターン露
光、現像、乾燥、焼成を繰り返す。パターン形成方法は
種々可能であるが、本実施例では、(1)全面印刷、
(2)IR乾燥を2回繰り返し実施し、(3)パターン
露光、(4)現像、(5)焼成、の順番で工程を実施し
た。尚、膜層数は、絶縁性を考慮して増減される。
【0081】次に、第二の導電体8を形成する(図2
(d))。形成方法は厚膜スクリーン印刷法を用いた。
以上で、マトリクス配線の部分が完成する。もちろん、
ペースト材料、印刷方法等は、ここに記したものに限る
ものではない。
【0082】配線完成後、電子放出部形成用薄膜4を形
成する(図2(e))。具体的には、上記配線基板上に
有機パラジウム(CCP4230、奥野製薬工業(株)
製)をスピンナーにより回転塗布後、300℃で10分
間の加熱処理を実施しPdからなる薄膜を形成する。こ
のようにして形成されたPd薄膜は、Pdを主元素とす
る微粒子から構成され、その膜厚は10nm、シート抵
抗値は5×104Ω/□であった。シート抵抗値は長さ
と幅が等しい導体の単位長さ換算の抵抗値として定義さ
れる。このPd薄膜をフォトリソグラフィー法を用い
て、パターニングすることにより電子放出部形成用薄膜
4を形成した。
【0083】次に、フォーミング処理を施す。フォーミ
ング方法は、従来の方法を導入することが可能であり、
本実施例では、以下の条件とした(図5(a)参照)。
図5(a)中、T1およびT2は電圧波形のパルス幅とパ
ルス間隔であり、本実施例ではT1を1ミリ秒、T2を1
0ミリ秒とし、三角波の波高値(フォーミング時のピー
ク電圧)は14Vとしフォーミング処理は約1.3×1
-4Paの真空雰囲気下で60秒間実施した。このよう
にして作製された電子放出部は、パラジウム元素を主成
分とする微粒子が分散配置された状態となり、その微粒
子の平均粒径は3nmであった。
【0084】次に、すべての表面伝導型電子放出素子の
フォーミングが終了後、この電子源を用いて図8に示し
たような画像表示装置の外囲器91を組み立てた。そし
て、1.3×10-4Pa程度の真空度で排気管(図示せ
ず)をガスバーナーで熱して溶着し外囲器の封止を行っ
た。
【0085】尚、封止後の真空度を維持するために、ゲ
ッター処理を実施した。これは、封止を行う直前に高周
波加熱等の加熱法により、画像表示装置内の所定の位置
(図示せず)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を
形成する処理である。ゲッターはBa等を主成分とする
ものである。
【0086】以上のようにして完成した本実施例の画像
表示装置において、各電子放出素子には、容器外端子D
ox1乃至Doxm、Doy1乃至Doynを通じて、
走査信号および変調信号を信号発生手段(図示せず)に
より、それぞれ印加することにより、電子放出させ、高
圧端子Hvを通じて、メタルバック89に数kVの高圧
を印加し、電子ビームを加速して蛍光体膜に衝突、励
起、発光させることで画像を表示させた。
【0087】[実施例2]第2の実施例を、図10及び
図11を参照して説明する。図10は、本実施例の画像
表示装置で用いられる、表面伝導型電子放出素子を単純
マトリクス方式配線してなる電子源の構成図であり(第
二の導電体の一部を切り欠いて示している)、両導体層
の交差部近傍のみを示している。また、図11は、電子
源の製造方法の工程フロー図である。
【0088】本実施例は、絶縁体6の開口部(コンタク
トホール)7を菱形にし、第二の導電体8の膜厚を段階
的に変化させられる形態としたものである。
【0089】まず、素子電極2,3を形成する。本実施
例では、Ptのターゲットによりスパッタリング法によ
り膜を真空形成した。膜厚は、〜0.08μmであっ
た。スパッタリング法により基板全面に膜を形成後、フ
ォトリソグラフィーにより、所望のパターンを形成し
た。素子電極2,3のパターンは、左右非等長パターン
である(図11(a))。
【0090】次に、第一の導電体5を形成する(図11
(b))。形成方法は、感光性を付与したペーストを全
面印刷し、フォトリソグラフィー法によりパターン形成
する方法を用いた。全面印刷に使用した材料は、導体成
分としてAgを含有したフォトペーストである。
【0091】次に、本発明の特徴であるコンタクトホー
ル部7の形状を菱形とした層間絶縁層6を形成した(図
11(c))。ペースト材料はPbOを主成分としてガ
ラスバインダーと樹脂及び感光成分を混合した感光性絶
縁ペーストである。焼成温度は480℃で、ピーク保持
時間は10分である。本実施例では、(1)全面印刷、
(2)IR乾燥を2回繰り返し実施し、(3)パターン
露光、(4)現像、(5)焼成、の順番で工程を実施し
た。
【0092】次に、第二の導電体8を形成した(図11
(d))。形成方法は厚膜スクリーン印刷法を用いた。
以上で、マトリクス配線の部分が完成する。
【0093】配線完成後、実施例1と同様にして電子放
出部形成用薄膜4を形成した(図11(e))。
【0094】さらに、実施例1と同様に、フォーミング
処理を施した後、この電子源を用いて図8に示したよう
な画像表示装置を作製した。
【0095】以上のようにして完成した本実施例の画像
表示装置において、各電子放出素子には、容器外端子D
ox1乃至Doxm、Doy1乃至Doynを通じて、
走査信号および変調信号を信号発生手段(図示せず)に
より、それぞれ印加することにより、電子放出させ、高
圧端子Hvを通じて、メタルバック89に数kVの高圧
を印加し、電子ビームを加速して蛍光体膜に衝突、励
起、発光させることで画像を表示させた。
【0096】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、電子放出
部材と配線との電気的接続における信頼性の向上を図る
ことができる。
【0097】また、電子放出素子を用いた電子源、ひい
ては該電子源を用いた画像表示装置の信頼性を高め得る
製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる電子源の一部を模
式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる電子源の製造方法
の工程フロー図である。
【図3】表面伝導型電子放出素子の典型的な構成を示す
図である。
【図4】表面伝導型電子放出素子の作製方法のプロセス
工程を示す図である。
【図5】フォーミング処理に用いる典型的な波形を示す
図である。
【図6】本発明に好適な表面伝導型電子放出素子の特性
評価装置を示す図である。
【図7】本発明に好適な表面伝導型電子放出素子の典型
的な特性を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる画像表示装置の一
部を切り欠いて示す斜視図である。
【図9】蛍光体膜のパターン図である。
【図10】本発明の実施例2に係わる電子源の一部を模
式的に示す図である。
【図11】本発明の実施例2に係わる電子源の製造方法
の工程フロー図である。
【図12】従来例の電子源基板の一部を模式的に示す図
である。
【図13】従来例の電子源基板の製造方法の工程フロー
図である。
【図14】従来例の表面伝導型電子放出素子を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 素子 2、3 素子電極(電極対) 4 電子放出部形成用薄膜 5 第一の導電体 6 絶縁体 7 開口部(コンタクトホール) 8 第二の導電体 31 絶縁性基板 32、33 素子電極 34 電子放出部形成用薄膜 35 電子放出部 60 素子電流Ifを測定するための電流計 61 素子に素子電圧Vfを印加するための電源 62 放出電流Ieを測定するための電流計 63 高圧電源 64 アノード電極 65 真空装置 66 排気ポンプ 81 電子源基板 82 リアプレート 83 支持枠 85 X方向配線(第一の導電体) 86 Y方向配線(第二の導電体) 87 ガラス基板 88 蛍光体膜 89 メタルバック 90 フェースプレート 91 外囲器 92 黒色部材 93 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD17 DD19 5C036 EE08 EE14 EF01 EF06 EF09 EG12 EH01 EH06 5C127 AA01 CC11 CC51 CC52 CC53 DD18 DD19 DD43 DD52 DD63 DD64 EE04 EE17 5C135 FF11 FF13 FF14 HH04 HH07 HH17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に配置され、互いに交差する第一
    の導電体及び第二の導電体と、前記第一または第二の導
    電体の下部に配置され、前記交差する第一の導電体と第
    二の導電体とを絶縁する絶縁体と、前記第一の導電体と
    前記第二の導電体とに電気的に接続された電子放出部材
    とを備える電子源であって、前記第一または第二の導電
    体と前記電子放出部材との接続は、前記絶縁体に設けら
    れた開口部を通じて第三の導電体によりなされており、
    当該開口部は、前記第一または第二の導電体と前記電子
    放出部材との接続をなす、当該第三の導電体の一端の領
    域においてその幅が、当該一端から他端に向けて狭まる
    領域を有していることを特徴とする電子源。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に、複数の第一の導電体
    と、該複数の第一の導電体と交差する複数の第二の導電
    体と、該第一の導電体の各々と該第二の導電体の各々と
    が交差する位置にそれぞれ配設され、当該第一及び第二
    の導電体に接続された複数の冷陰極電子放出素子とを備
    える、マトリクス配線された電子源の製造方法におい
    て、 絶縁性基板上に、複数の電極対を形成する工程と、 前記電極対の一方に接続される複数の第一の導電体を形
    成する工程と、 前記第一の導電体の一部を覆う絶縁体を形成する工程
    と、 前記絶縁体上に、前記複数の第一の導電体と交差させて
    複数の第二の導電体を形成する工程と、 前記電極対間に電子放出部を形成する工程とを有し、 前記絶縁体を形成する工程において、前記電極対の他方
    と前記第二の導電体との電気的接続をなすための開口部
    を、前記電極対の他方を直線で横切らない形状で形成す
    ることを特徴とする電子源の製造方法。
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