JPH0730208B2 - 光安定性の改善された高分子材料組成物 - Google Patents

光安定性の改善された高分子材料組成物

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JPH0730208B2
JPH0730208B2 JP14464087A JP14464087A JPH0730208B2 JP H0730208 B2 JPH0730208 B2 JP H0730208B2 JP 14464087 A JP14464087 A JP 14464087A JP 14464087 A JP14464087 A JP 14464087A JP H0730208 B2 JPH0730208 B2 JP H0730208B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高分子量のシュウ酸ジアミド化合物を配合し
てなる高分子材料組成物、詳しくは、アルキレン若しく
はオキシビス(4−アミノベンゼン)のシュウ酸アミド
化合物を配合することにより光安定性の改善された高分
子材料組成物に関する。
〔従来の技術〕 ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、スチレン系樹脂等の
高分子材料は光の作用により劣化し、変色或いは機械的
強度の低下等を引き起こし、長期の使用に耐えないこと
が知られている。
そこで、高分子材料の劣化を防止するために、従来から
種々の光安定剤が用いられており、シュウ酸ジアニリド
化合物も高分子材料用の光安定剤として知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の公知の光安定剤は、高分子材料の加工中に揮散し
たり、或いは水、有機溶媒に抽出され易い欠点を有して
おり、実用上不満足なものであった。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、高分子材料に対する光安定化効果に優
れ、しかも耐熱性、耐水性、耐溶剤性の良好な化合物を
得るべく鋭意検討を重ねた結果、次の一般式(I)で表
される化合物が上記課題を全て解決し、高分子材料に添
加した場合、高分子材料の光安定性を著しく改善するこ
とを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、高分子材料100重量部に、次の一般式
(I)で表される化合物0.001〜5重量部を配合してな
る、光安定性の改善された高分子材料組成物を提供する
ものである。
一般式(I) (式中、R1,R2,R3及びR4は各々水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基又はハロゲ
ン原子を示し、Xはアルキレン基又は酸素原子を示し、
nは1〜10の数を示す。) 以下、本発明の高分子材料組成物について詳述する。
本発明で用いられる前記一般式(I)で表される化合物
において、R1、R2、R3及びR4で示されるアルキル基とし
ては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、第2ブチル、第3ブチル、アミル、第3アミル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクル、2−エチルヘキシル、第3
オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、
オクタデシル、ベンジル、α−メチルベンジル、α,α
−ジメシルベンジル等が挙げられ、アルコキシ基として
は上記のアルキル基から誘導されるアルコキシ基が挙げ
られる。また、アリール基としてはフェニル、メチルフ
ェニル、ブチルフェニル、シクロヘキシルフェニル等が
挙げられ、アリーロキシ基としては上記のアリール基か
ら誘導されるアリーロキシ基が挙げられる。ハロゲン原
子としては塩素、臭素、沃素が挙げられる。
Xで表されるアルキレン基としては、メチレン、メチル
メチレン(エチリデン)、ジチルメチレン(イソプロピ
リデン)、メチルエチルメチレン、1,2−エチレン等が
挙げられる。
従って、本発明で用いられる前記一般式(I)で表され
る化合物の代表例としては、次に示す化合物が挙げられ
る。
上述の本発明で用いられる前記一般式(I)で表される
化合物は、例えば、シュウ酸ジエステル、アニリン類、
及びアルキレ若しくはオキシビス(アミノベンゼン)類
を逐次的に反応させることにより容易に製造することが
できる。
次に、本発明で用いられる前記一般式(I)で表される
化合物の具体的な合成例をあげるが、本発明は下記の合
成例によって制限を受けるものではない。
合成例(No.1化合物の合成) シュウ酸ジエチル29.8g(0.2モル)、2−メトキシアニ
リン24.6g(0.2モル)、キシレン50ml及びホウ酸0.2gを
とり、110〜115℃で生成するアルコールを除去しながら
16時間撹拌した。
冷却して生じた沈澱物を濾別し、エタノール100mlに加
え加熱溶解させ、不溶のジアミド体を熱時に濾過するこ
とによって除去した。
濾液に水を加え、析出した粉末を濾別後、水/エタノー
ル(2/1)混合溶液から再結晶し、融点85.5〜87.5℃の
白色粉末の生成物を得た。
この生成物は、赤外分光分析の結果、1720cm-1にエステ
ルに基づく吸収があり且つ3400cm-1にアニリドに基づく
吸収があることから、シュウ酸モノエチルモノ(2−メ
トキシアニリド)であることを確認した。
上記のシュウ酸モノエチルモノ(2−メトキシアニリ
ド)11.2g(0.05モル)、4,4′−メチレンビス(2−エ
チルアニリン)6.36g(0.025モル)、脂肪族炭化水素溶
剤(イプゾール150)20ml及びホウ酸0.15gをとり、160
〜165℃で生成するエタノールを除去しながら30時間撹
拌した。冷却後、微量の不溶物を濾別し、濾液を脱溶媒
した。ここにアセトン20mlを加えることにより、融点20
0〜201.5℃の淡褐色粉末の生成物を得た。
この生成物は、赤外分光分析の結果、1720cm-1のエステ
ルに基づく吸収が消失しており、目的物であることを確
認した。
本発明は、前記一般式(I)で表される化合物を高分子
材料に添加してその安定性、特に光安定性を改善するも
のであり、その添加量は、通常、高分子材料100重量部
に対し0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部で
ある。
本発明における安定性改善の対象となる高分子材料とし
ては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリ−3−メチルブテン等のα−オレフィン重合
体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロ
ピレン共重合体等のポリオレフィン及びこれらの共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニル、ポリフッ化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩素化
ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、臭素化ポリエ
チレン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニ
ル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三
元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル
共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
ル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレ
ン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル
三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビ
ニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−ア
クリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニル等
の含ハロゲン合成樹脂、石油樹脂、クマロン樹脂、ポリ
スチレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリ
ロニトリル、スチレンと他の単量体(例えば無水マレイ
ン酸、ブタジエン、アクリロニトリル等)との共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合
体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重
合体、ポリメチルメタクリレート等のメタクリレート樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルブチラール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等の直鎖ポリエステル、ポリ
フェニレンオキシド、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリアセタール、ポリウレタン、繊維素系樹脂、或いは
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を挙
げることができる。更に、イソプレンゴム、ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合ゴム等のゴム類やこれらの樹脂
のブレンド品であってもよい。
また、過酸化物或いは放射線等によって架橋させた架橋
ポリエチレン等の架橋重合体及び発泡剤によって発泡さ
せた発泡ポリスチレン等の発泡重合体も包含される。
本発明の組成物に更にヒンダードアミン系の光安定剤0.
01〜3重量部を添加することによってその光安定性を一
層改善することができる。
このヒンダードアミン系の光安定剤としては、ピベリジ
ン骨格を有するヒンダードアミンが好ましく、例えば、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−
第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニト
リロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート、N−ヒドロキシエチル−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン/
コハク酸ジメチル縮合物、2−第3オクチルアミノ−4,
6−ジクロロトリアジン/1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン縮合物、1,6−
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/1,2−ジブロモエタン縮合物、2,2,4,4−
テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ〔5.
1.11.2〕ヘンエイコサン−21−オン、3,9−ビス〔1,1−
ジメチル−2−トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ
エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウン
デカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−トリス(1,2,
2,6,6−ベンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニ
ル)ブチルカルボニルオキシエチル〕−2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,3,8−トリアザ−
3−ドデシル−8−アセチル−7,7,9,9−テトラメチル
スピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、1,5,8,12−テトラ
キス〔4,6−ビス〔N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アミノ〕−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル〕ドデカン等が挙げられる。
本発明の組成物に更に周知のフェノール系の抗酸化剤を
添加することによってその酸化安定性を一層改善するこ
とができる。このフェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ−第3ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフ
ェニル−4−オクトキシフェノール、ステアリル−(3,
5−ジ−メチル−4−ヒドロキシベンジル)チオグリコ
レート、ステアリル−β−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−第3ブチルフェニル)プロピオネート、ジステアリル
−3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホネート、2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−第3ブチル
−4−ヒドロキシベンジルチオ)1,3,5−トリアジン,
ジステアリル(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−第3
ブチル)ベンジルマロネート、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−第3ブチルフェノール)、4,4−メ
チレンビス(2,6−ジ−第3ブチルフェノール)、2,2′
−メチレンビス〔6−(1−メチルシクロヘキシル)p
−クレゾール〕、ビス〔3,5−ビス(4−ヒドロキシ−
3−第3ブチルフェニル)ブチリックアシド〕グリコー
ルエステル、4,4′−ブチルデンビス(6−第3ブチル
−m−クレゾール)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ
−第3ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス
(4−第2ブチル−6−第3ブチルフェノール)、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブ
チルフェノール)ブタン、ビス〔2−第3ブチル−4−
メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第3ブチル−5−
メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−
トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第3ブ
チル)ベンジルイソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6
−トリメチルベンゼン、テトラキス〔メチレン−3−
(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕メタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレ
ート、2−オクチルチオ−4,6−ジ(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−第3ブチル)フェノキシ−1,3,5−トリアシ
ン、4,4′−チオビス(6−第3ブチル−m−クレゾー
ル)等が挙げられる。
本発明の組成物に更に硫黄系の抗酸化剤を加えてその酸
化安定性の改善をはかることもできる。この硫黄系抗酸
化剤としては、例えば、ジラウリル−,ジミリスチル
−,ジステアリル−等のジアルキルチオジプロピオネー
ト及びブチル−,オクチル−,ラウリル−,ステアリル
−等のアルキルチオプロピオン酸の多価アルコール(例
えばグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、トリスヒドロキシ
エチルイソシアヌレート)のエステル(例えばペンタエ
リスリトールテトララウリルチオプロピオネート)が挙
げられる。
本発明の組成物に、更にホスファイト等の含リン化合物
を添加することによってその耐光性及び耐熱性を一層改
善することができる。この含リン化合物としては、例え
ば、トリオクチルホスファイト、トリラウリルホスファ
イト、トリデシルホスファイト、オクチル−ジフェニル
ホスファイト、トリス(2,4−ジ−第3ブチルフェニ
ル)ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス
(ブトキシエチル)ホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、ジステアリンペンタエリスリトー
ルジホスファイト、テトラ(トリデシル)−1,1,3−ト
リス(2−メチル−5−第3ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタンジホスファイト、テトラ(C1215混合
アルキル)−4,4′−イソプロピリデンジフェニルジホ
スファイト、テトラ(トリデシル)−4,4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−第3ブチルフェノール)ジホ
スファイト、トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)ホスファイト、トリス(モノ・ジ混合
ノニルフェニル)ホスファイト、水素化−4,4′−イソ
プロピリデンジフェノールポリホスファイト、ビス(オ
クチルフェニル)・ビス〔4,4′−ブチリデンビス(3
−メチル−6−第3ブチルフェノール)〕・1,6−ヘキ
サンジオールジホスファイト、フェニル・4,4′−イソ
プロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトールジホ
スファイト、ビス(2,4−ジ−第3ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−
第3ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、トリス〔4,4′−イソプロピリデン
ビス(2−第3ブチルフェノール)〕ホスファイト、フ
ェニル・ジイソデシルホスファイト、ジ(ノニルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(1,
3−ジ−ステアロイルオキシイソプロピル)ホスファイ
ト、4,4′−イソプロピリデンビス(2−第3ブチルフ
ェノール)・ジ(ノニルフェニル)ホスファイト、9,10
−ジ−ハイドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、テトラキス(2,4−ジ−第3
ブチルフェニル)−4,4′−ビスフェニレンジホスホナ
イト等が挙げられる。
その他必要に応じて、本発明の組成物には重金属不活性
化剤、造核剤、金属石けん、有機錫化合物、可塑剤、エ
ポキシ化合物、顔料、充填剤、発泡剤、帯電防止剤、難
燃剤、滑剤、加工助剤等を包含させることができる。
本発明によって安定化された高分子材料は極めて多様な
形で、例えば、フィルム、繊維、テープ、シート、各種
成型品として使用でき、また、塗料、ラッカー用結合
剤、接着剤、パテ及び写真材料における基材としても用
いることができる。
次に本発明を実施例によって具体的に説明する。しかし
ながら、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
実施例1 <配 合> ポリプロピレン 100 重量部 ステアリン酸カルシウム 0.2 ペンタエリスリトールテトラキス(3,5−ジ−第3ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート) 0.1
安定剤(下記表−1参照) 0.2 上記配合にて厚さ0.3mmのプレスシートを作成し、この
シートについて高圧水銀ランプを用いての耐光性試験を
行った。また、80℃の熱水に48時間浸漬後のシートにつ
いても耐光性試験を行った。その結果を下記表−1に示
す。
実施例2 本発明の組成物に更にヒンダードアミン系の光安定剤を
併用した時の効果を観察するために、次の配合により、
実施例1と同様にしてシートを作成した。
このシートを用いて、高圧水銀ランプによる耐光性試験
を行った。その結果を下記表−2に示す。
<配 合> ポリプロピレン 100 重量部 ステアリン酸カルシウム 0.2 ペンタエリスリトールテトラキス(3,5−ジ−第3ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート) 0.1
No.1化合物 0.1 ヒンダードアミン系光安定剤(表−2参照) 0.1 実施例3 通常の安定剤は樹脂の高温加工時に揮発、分解等により
その効果が著しく失われることが知られている。
本実施例では押し出し加工を繰り返し行うことにより高
温加工による影響を確かめた。
次の配合により樹脂と添加剤をミキサーで5分間混合し
た後、押し出し機でコンパンドを作成した(シリンダー
温度230℃、240℃、ヘッドダイス温度250℃、回転数20r
pm)。押し出しを5回繰り返し行った後このコンパンド
を用いて試験片を射出成形機で作成した(シリンダー温
度240℃、ノズル温度250℃、射出圧475Kg/cm2)。
得られた試験片を用いて高圧水銀ランプで耐光性試験を
行った。また、押し出し1回のものについても同様に試
験した。その結果を下記表−3に示す。
<配 合> エチレン−プロピレン共重合樹脂 100 重量部 ステアリン酸カルシウム 0.2 ステアリル−β−3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオネート 0.1 ジラウリルチオジプロピオネート 0.2 安定剤(表−3参照) 0.2 実施例4 <配 合> ポリエチレン 100 重量部 ステアリン酸カルシウム 1.0 テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−第3ブチル−
4−ヒドロキシフェニル(プロピオネート〕メタン 0.1
ジステアリルチオジプロピオネート 0.3 安定剤(表−4参照) 0.2 上記配合物を混練後プレスとして厚さ0.5mmのシートを
作成した。このシートを用いてウエザオメーター中で耐
光性を測定し、脆化するまでの時間を測定した。その結
果を下記表−4に示す。
実施例5 <配 合> 重量部 ポリ塩化ビニル(ビニカ37H) 100 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 45 トリクレジルホスフェート 5 エポキシ樹脂(エピコート828) 3 ステアリン酸バリウム 0.3 バリウムノニルフェネート 0.3 ステアリン酸亜鉛 0.6 オクチルジフェニルホスファイト 0.5 ソルビタンモノパルミテート 2.0 メチレンビスステアリルアミド 0.3 安定剤(表−5参照) 0.1 上記配合により、混練ロールで厚さ0.1mmのフィルムを
作成した。このフィルムを用いてウエザオメーター中で
の耐候性試験を行った。その結果を下記表−5に示す。
実施例6 <配 合> ABS樹脂 100 重量部 4,4′−ブチリデンビス(2−第3ブチル−m−クレゾ
ール) 0.1 安定剤(表−6参照) 0.25 上記配合物をロール練り後プレスして厚さ3mmのシート
を作成した。このシートを用いウエザオメーター中で80
0時間照射後の抗張力残率を測定した。その結果を下記
表−6に示す。
実施例7 <配 合> ポリウレタン樹脂(旭電化製U−100) 100 重量部 ステアリン酸バリウム 0.7 ステアリン酸亜鉛 0.3 2,6−ジ−第3ブチル−p−クレゾール 0.1 安定剤(表−7参照) 0.5 上記配合物を70℃で5分間ロール上で混練し、120℃で
5分間プレスして厚さ0.5mmのシートを作成した。この
シートを用いてフェードメーターにて50時間照射後の伸
び残率を測定した。その結果を下記表−7に示す。
実施例8 本発明の安定剤成分は塗料用の光安定剤としても有用で
ある。本実施例においては金属顔料を含有するベースコ
ート及び透明なトップコートからなる二層金属光沢塗料
についてその効果をみた。
a)ベースコート塗料 メタクリル酸メチル100g、アクリル酸n−ブチル66g、
メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル30g、メタクリル
酸4g、キシレン80g及びn−ブタノール20gをとり、110
℃に加熱撹拌しながらアゾビスイソブチロニトリル2g、
ドデシルメルカプタン0.5g、キシレン80g及びn−ブタ
ノール20gからなる溶液を3時間で滴下した。その後同
温度で2時間撹拌し、樹脂固形分50%のアクリル樹脂溶
液を調製した。
上記アクリル樹脂溶液12重量部、ブトキシ化メチロール
メラミン(三井東圧社製;ユーバン20SE60;樹脂固形分6
0%)2.5重量部、セルロースアセテートブチレート樹脂
(20%酢酸ブチル溶液)50重量部、アルミニウム顔料
(東洋アルミニウム社製;アルペースト1123N)5.5重量
部、キシレン10重量部、酢酸ブチル20重量部及び銅フタ
ロシアニンブルー0.2重量部をとりベースコート塗料と
した。
b)トップコート塗料 上記アクリル樹脂溶液48重量部、ブトキシ化メチロール
メラミン10重量部、キシレン10重量部、ブチルグリコー
ルアセテート4重量部及び安定剤(表−8参照)0.15重
量部(固形分に対し0.5%)をとり、トップコート塗料
とした。
プライマー処理した鋼板にベースコート塗料を乾燥膜厚
が20μになるようにスプレーし、10分間放置後トップコ
ート塗料を乾燥膜圧が30μになるようにスプレーした。
15分間放置後140℃で30分間焼付し試片とした。
上記試片をウエザオメーターに入れ塗膜のワレの発生す
るまでの時間を測定した。その結果を下記表−8に示
す。
〔発明の効果〕 本発明の高分子材料組成物は、安定性、特に光安定性の
著しく改善されたもので、例えば、フィルム、繊維、テ
ープ、シート、各種成型品として使用でき、また、塗
料、ラッカー用結合剤、接着剤、パテ及び写真材料にお
ける基材としても用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子材料100重量部に、次の一般式
    (I)で表される化合物0.001〜5重量部を配合してな
    る、光安定性の改善された高分子材料組成物。 一般式(I) (式中、R1,R2,R3及びR4は各々水素原子、アルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基又はハロゲ
    ン原子を示し、Xはアルキレン基又は酸素原子を示し、
    nは1〜10の数を示す。)
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