JPH07301888A - 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法 - Google Patents

写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法

Info

Publication number
JPH07301888A
JPH07301888A JP14466094A JP14466094A JPH07301888A JP H07301888 A JPH07301888 A JP H07301888A JP 14466094 A JP14466094 A JP 14466094A JP 14466094 A JP14466094 A JP 14466094A JP H07301888 A JPH07301888 A JP H07301888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shielding member
photographic film
main body
shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14466094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kubota
正之 久保田
Yuzo Tsunekawa
雄三 恒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14466094A priority Critical patent/JPH07301888A/ja
Publication of JPH07301888A publication Critical patent/JPH07301888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱が容易な遮光部品を簡易に作成するとと
もに、遮光性部材を精度よく写真フイルムパトローネに
貼着する。 【構成】 帯状の遮光性部材11及び支持体12はドラ
ム13,14から引き出されてフィードローラ31で重
ね合わされる。遮光性部材11,支持体12はフィード
ローラ31,32によって一定の張力が付与されながら
間欠送りされ、間欠送りの停止時に超音波溶着機30に
よって溶着される。溶着された遮光性部材11,支持体
12は、間欠送りされながら切断位置へ搬送され、カッ
ター装置46によって写真フイルム通路の幅に対応した
長さに切断され、遮光部品50となる。また、パトロー
ネ部品を僅かな間隔をおいて複数個整列し、これらの写
真フイルム通路に遮光性部材を長尺のまま一定の張力を
かけながら貼着した後、各パトローネ部品間の遮光性部
材を切断する。 【効果】 遮光性部材が捩れたり、伸縮することがなく
なる。パイル密度が一定になり、写真フイルムの送り出
し抵抗が一定になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムパトロー
ネの組立工程に関し、更に詳しくは写真フイルム通路を
遮光する遮光部品の作成方法及び写真フイルムパトロー
ネへの遮光性部材貼着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、樹脂成形された2個の本体部品を
接合することによって写真フイルムパトローネ本体が形
成され、この内部に写真フイルムを巻回したスプールを
回動自在に収納し、このスプールを回転させることで、
写真フイルムがこれの先端からパトローネ外部に送り出
されるようにした写真フイルムパトローネが知られてい
る。この写真フイルムパトローネには、パトローネ本体
の合わせ目の内壁に写真フイルム通路がトンネル状に形
成され、写真フイルム通路の内壁にはテレンプと称され
る遮光性部材が貼着される。この遮光性部材は、織機で
細い帯状に織られたパイル織物であり、ドラム等に巻き
つけられて保管,輸送される。そして、この遮光性部材
は、ドラムから引き出されながら写真フイルム通路の長
さに切断された後、写真フイルム通路の内壁に貼りつけ
られる(実公平3−26514号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記遮光性部材は、伸
び縮みしやすく、保管,輸送中に捩れや波打ち等が生じ
ることが多い。このため、切断する時には、遮光性部材
に張力をかけてこれらの捩れや波打ちを矯正している。
ところが、切断した後、張力を失うと、再び縮みや捩れ
が発生し、写真フイルム通路に貼着できないか、貼着で
きても精度よく貼着できない場合がある。このため、切
断時に、遮光性部材に張力をかける把持機構によって切
断後も遮光性部材を把持して、そのまま遮光性部材を変
形させずに搬送,貼着する方法が提案されている。しか
しながら、この方法では、機構が複雑になり、設備コス
トが高くなるという欠点があった。
【0004】本発明は、取扱が容易な遮光部品を作成す
る簡易な方法及び写真フイルムパトローネへ遮光性部材
を精度よく貼着する簡易な方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の遮光部品作成方法は、写真フイルム
パトローネのパトローネ本体に形成された写真フイルム
通路の内壁に取り付けられ、該写真フイルム通路を遮光
する遮光部品の作成方法において、帯状の遮光性部材を
帯状の剛性を有する支持体に一定の張力をかけながら接
合した後、これを該写真フイルム通路の幅に対応した長
さに切断して遮光部品とするものである。したがって、
簡単な方法でありながら、捩じれたり縮んだりすること
がなく、取扱いが極めて容易な遮光部品が得られる。
【0006】請求項2記載の遮光部品作成方法は、写真
フイルムパトローネのパトローネ本体に形成された写真
フイルム通路の内壁に取り付けられ、該写真フイルム通
路を遮光する遮光部品の作成方法において、予め該写真
フイルム通路の内壁に対応したサイズに形成された剛性
を有する支持体を僅かな間隔をおいて複数個整列させ、
これらの上に帯状の遮光性部材を長尺のまま一定の張力
をかけながら接合した後、各支持体間の遮光性部材を切
断して遮光部品とするものである。したがって、保存,
搬送中にも変形することがなく、取扱いが極めて容易な
遮光部品が得られる。
【0007】請求項3記載の写真フイルムパトローネへ
の遮光性部材貼着方法は、上下2個の樹脂製本体部品を
互いに接合してなる写真フイルムパトローネ本体のつな
ぎ目に形成される写真フイルム通路を遮光する遮光性部
材の該写真フイルム通路への貼着方法において、上又は
下の樹脂製本体部品を僅かな間隔をおいて複数個整列さ
せ、これらの上に帯状の遮光性部材を長尺のまま一定の
張力をかけながら接合した後、各樹脂製本体部品間の遮
光性部材を切断するものである。したがって、遮光性部
材の貼着位置不良や波打ち等が生じることなく、遮光性
部材を写真フイルム通路へ精度よく貼着することができ
る。
【0008】請求項4記載の写真フイルムパトローネへ
の遮光性部材貼着方法は、帯状の遮光性部材をロール状
に巻き回した遮光性部材ロールから遮光性部材を引き出
し、その先端部を上又は下の樹脂製本体部品の1個の写
真フイルム通路に貼着するとともに、前記樹脂製本体部
品と同じ種類の樹脂製本体部品を僅かな間隔をおいて複
数個整列させ、この樹脂製本体部品列の外側で遮光性部
材ロールから最も遠い樹脂製本体部品の隣に遮光性部材
の先端部を貼着した樹脂製本体部品を移動させて遮光性
部材を引き出し、前記樹脂製本体部品列の各写真フイル
ム通路上に帯状の遮光性部材を長尺のまま一定の張力を
かけながら貼着した後、各樹脂製本体部品間の遮光性部
材を切断するものである。したがって、遮光性部材の捩
れや波打ち等が生じることなく、遮光性部材を写真フイ
ルム通路へ高精度で効率よく貼着することができる。
【0009】請求項5記載の写真フイルムパトローネへ
の遮光性部材貼着方法は、上又は下の樹脂製本体部品を
僅かな間隔をおいて複数個整列させ、帯状の遮光性部材
をロール状に巻き回した遮光性部材ロールから遮光性部
材を引き出し、その先端部を整列した複数の樹脂製本体
部品のうち最も遮光性部材ロールに近い樹脂製本体部品
の写真フイルム通路に貼着し、この樹脂製本体部品を整
列した複数の樹脂製本体部品の外側で遮光性部材ロール
から最も遠い樹脂製本体部品の隣に移動させることによ
って遮光性部材を引き出すとともに、前記整列した複数
個の各樹脂製本体部品の写真フイルム通路上に帯状の遮
光性部材を長尺のまま一定の張力をかけながら貼着した
後、遮光性部材ロールに最も近い樹脂製本体部品と遮光
性部材ロールとの間の遮光性部材のみは切断せずに各樹
脂製本体部品間の遮光性部材を切断するものである。し
たがって、遮光性部材の捩れや波打ち等が生じることな
く、遮光性部材を写真フイルム通路へ高精度で効率よく
貼着することができる。
【0010】請求項6記載の写真フイルムパトローネへ
の遮光性部材貼着方法は、請求項4ないし5いずれか記
載の写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法に
おいて、前記遮光性部材に一定の張力をかける手段は、
遮光性部材ロールの近傍に設けた遮光性部材の一部を把
持する把持手段である。したがって、確実に遮光性部材
に一定の張力をかけることができる。
【0011】請求項7記載の写真フイルムパトローネへ
の遮光性部材貼着方法は、請求項2ないし6いずれか記
載の写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法に
おいて、前記遮光性部材は帯状に織ったパイル織物であ
って、この遮光性部材を切断する際には、基布側からパ
イル側に向かう方向にカッター刃を入れるものである。
したがって、パイルの切断量が少なくなって切り屑の発
生量を著しく減少させることができる。
【0012】
【実施例】本発明の遮光部品作成装置10を示す図1に
おいて、帯状の遮光性部材11,例えば予め織機にて幅
4mm程度の帯状に織られたパイル織物がドラム13に
巻き付けられた状態で遮光部品作成装置10に供給され
る。同様に、剛性を有した帯状の薄い支持体12,例え
ばカーボンブラック等の遮光性色素を混入したPS(ポ
リスチレン)がドラム14に巻き付けられた状態で遮光
部品作成装置10に供給される。これらのドラム13,
14の各軸には、テンション付与装置17,18が連結
されており、遮光性部材11,支持体12の各引出し方
向と逆方向への回転力が与えられている。これによっ
て、遮光性部材11,支持体12をドラム13,14か
らそれぞれ引き出す際に、遮光性部材11,支持体12
の弛みが防止される。なお、遮光性部材11のパイル1
1a(図2参照)は、幅方向に傾斜癖が付けられてい
る。
【0013】モータ21,22で駆動されるフィードロ
ーラ23,24によって遮光性部材11,支持体12が
それぞれ引き出され、ダンサーローラ25,26及び中
継ローラ27,28を介して接合位置まで搬送される。
接合位置には超音波溶着機30が配置され、ここでは遮
光性部材11,支持体12が2個のフィードローラ3
1,32によって間欠送りされる。フィードローラ3
1,32は、互いに同期されたステッピングモータ3
3,34によって間欠駆動される。
【0014】前記ダンサーローラ25,26は、遮光性
部材11,支持体12を間欠送りするフィードローラ3
1,32と連続送りするフィードローラ23,24との
間に配置され、遮光性部材11,支持体12が弛んだ
り、逆に引っ張られ過ぎて遮光性部材11に強い張力が
かかることを防止し、遮光性部材11,支持体12に一
定の適度な張力がかかるようにしている。このため、ダ
ンサーローラ25,26には、位置検出器35,36が
設けられており、アーム37,38の回転位置が検出さ
れる。この検出データに基づいてモータ21,22の回
転速度が調節され、遮光性部材11,支持体12のドラ
ム13,14からの引出し速度がそれぞれ変更される。
【0015】超音波溶着機30の溶着ホーン39の下方
には、バックアッププレート41が設けられている。間
欠送りされる遮光性部材11と支持体12は、停止した
瞬間に溶着ホーン39とバックアッププレート41との
間に挟まれ、これらに超音波が付与される。これによっ
て、樹脂製である支持体12の表面が溶け、これに接触
されている遮光性部材11の基布が接合される。この溶
着時には、遮光性部材11,支持体12にフィードロー
ラ31,32によって一定の適度な張力が付与されてい
るから、遮光性部材11のパイル密度は一定になる。
【0016】このように接合された遮光性部材11,支
持体12が切断位置に到達すると、エアシリンダ43に
よって押圧部材44が降下して遮光性部材11,支持体
12が押さえられるとともに、搬送用ハンド45によっ
て遮光性部材11,支持体12の先端部が掴まれる。次
の瞬間にカッター装置46が作動してカッター刃47,
48により遮光性部材11,支持体12が一緒に所定の
長さに切断され、図2に示すような遮光部品50が作成
される。なお、カッター装置46の下方には、集塵機4
9が配置され、遮光性部材11を切断した際に出るパイ
ル屑を除塵する。また、カッターとしては図19に示し
た方式も使用できる。
【0017】遮光部品50は、図3に示すように、搬送
用ハンド45によって搬送ベルト51に載置され、検査
装置52を介して写真フイルムパトローネ組立工程53
へ搬送される。この検査装置52では、遮光部品50の
長さが測定され、これと所定の長さとの誤差が許容範
囲,例えば±0.1mm以内であるか否かが検査され
る。そして、不合格の遮光部品50は廃棄され、合格し
た遮光部品50のみが写真フイルムパトローネ組立工程
53へ搬送される。この間に、遮光部品50は剛性を有
する支持体12に裏打ちされているから、捩れや縮み等
を起こすことがない。
【0018】写真フイルムパトローネ組立工程53で
は、図4及び図5に示すように、ポート部材55の内部
に形成された溝部56,57に、遮光部品50が1枚ず
つパイル11aを互いに対面させて挿入される。このと
き、遮光部品50はロボットハンドによって掴まれて溝
部56,57に挿入されるが、遮光部品50は剛性をも
っているから変形することがなく、取扱いが容易であ
る。また、この挿入の際には、パイル11aの傾き方向
がポート部材55に形成された写真フイルム出入口55
a側に向かうようにする。これによって、遮光性能を低
下させることなく、写真フイルム60が写真フイルム出
入口55aから送り出される際に、写真フイルム60の
先端部60aとパイル11aとの摩擦抵抗が減少され
る。
【0019】写真フイルムパトローネ65のパトローネ
本体66は、上下2個のパトローネ部品66a,66b
を接合して形成される。パトローネ部品66a,66b
のつなぎ目には写真フイルム通路67が形成され、この
先端部に前記ポート部材55が嵌入される。パトローネ
本体66の内部には、写真フイルム60がローラ状に巻
き付けられたスプール68が回動自在に収納される。
【0020】パトローネ部品66a,66bの内周面に
は、それぞれ一対の突条部71,72が形成されており
(71の一方は図示せず)、これらによって写真フイル
ム60の巻き緩みが防止される。未使用時には、写真フ
イルム60の先端部60aがパトローネ本体66内に入
っており、スプール68をフイルム送り出し方向に回す
と、1対のフランジ68a,68bでホールドされたロ
ーラ状の写真フイルム60がスプール4とともに回転す
る。この回転中に先端部60aが分離爪73で剥離さ
れ、フランジ68a,68bの間から抜け出てから写真
フイルム通路67を通ってポート部材55の写真フイル
ム出入口55aから外部に送り出される。
【0021】遮光部品作成装置10の作用を説明する。
フィードローラ23によってドラム13から引き出され
た遮光性部材11は、ダンサーローラ25及び中継ロー
ラ27を介してフィードローラ31まで送られる。一方
の支持体12も同様にフィードローラ31まで送られ、
遮光性部材11の基布面が支持体12の上に重ねられ
る。そして、これらがフィードローラ31によって間欠
的に超音波溶着機30の下方まで送られ、遮光性部材1
1と支持体12の送りが停止された瞬間に、溶着ホーン
39が下降して遮光性部材11と支持体12とを溶着す
る。このとき、遮光性部材11,支持体12には、それ
ぞれフィードローラ31,32によって一定の張力がか
けられているから、溶着後の遮光性部材11のパイル密
度は一定となる。
【0022】溶着された遮光性部材11,支持体12
は、フィードローラ31と同期したフィードローラ32
によって間欠送りされながら、切断位置に到達すると、
押圧部材44が降下して遮光性部材11,支持体12が
押さえられるとともに、その先端部が搬送用ハンド45
によって保持される。次の瞬間にカッター刃47,48
が遮光性部材11,支持体12を写真フイルム通路67
の幅に対応した長さに切断し、遮光部品50が作成され
る。
【0023】別の実施例を示す図6において、遮光部品
作成装置80は、写真フイルム通路の取付スペースに合
わせたサイズに予め樹脂成形された支持体82を並列さ
せ、これに遮光性部材11を長尺のまま溶着してから、
各支持体82間の遮光性部材11を切断して遮光部品を
作成するものである。支持体82を並列させるには、仕
切り83aが形成された搬送ベルト83が使用され、こ
の仕切り83aの間に支持体82が順次に供給される。
この搬送ベルト83は、フィードローラ31の間欠送り
と同期して間欠駆動される。また、搬送ベルト83の内
側には、バックアッププレート84が配置され、その上
方には超音波溶着機30が設置されている。フィードロ
ーラ31及び搬送ベルト83が停止した瞬間に溶着ホー
ン39が降下して遮光性部材11を支持体82に溶着す
る。このとき、遮光性部材11,支持体12には、それ
ぞれフィードローラ31,32によって一定の張力がか
けられているから、溶着後の遮光性部材11のパイル密
度は一定となる。
【0024】溶着位置の下流には、送りベルト85と搬
送用ハンド45が配置されている。送りベルト85は、
フィードローラ31の間欠送りと同期して間欠駆動さ
れ、溶着済みの遮光性部材11,支持体82を切断位置
まで間欠的に送る。送りベルト85の下方に設けられた
支持台86から遮光性部材11,支持体82が突出され
ると、これを搬送用ハンド45が保持し、次の瞬間に下
方からカッター刃87が上昇して支持体82間の遮光性
部材11を基布側から切断する。
【0025】この切断動作は同一の支持体82間に対し
て2度ずつ行われ、例えば1回目は搬送用ハンド45側
の支持体82の縁に沿って遮光性部材11が切断され、
2回目は送りベルト85側の支持体82の縁に沿って遮
光性部材11が切断される。これによって、遮光性部材
11が支持体82から突出しないように遮光性部材11
が切断される。なお、この切断位置の上方には、集塵機
88が設けられ、そのノズル89から遮光性部材11の
パイル屑を集塵する。この結果、図7に示すような遮光
部品90が得られる。
【0026】支持体83は、遮光性部材11が溶着され
る面83aに傾斜した面91を持っている。これによっ
て、最初に写真フイルム60の先端部60aが遮光性部
材11のパイル11aに接触される付近の写真フイルム
通路が広くなり、写真フイルム60の送り出し抵抗が減
少される。また、これとは逆に写真フイルム出入口付近
は写真フイルム通路が狭くなっており、遮光性の向上が
図られている。
【0027】遮光部品90は、図8及び図9に示すよう
に、写真フイルムパトローネ本体93の写真フイルム通
路94に形成された溝95,96に写真フイルム出入口
97側から嵌入される。遮光部品90を停止するまで挿
入すると、遮光性部材11の面91の端部が溝98,9
9に嵌入されて遮光部品90が固定される。なお、遮光
部品90を写真フイルム出入口97から挿入する際に、
上下の遮光部品90のパイル11aが互いに対面すると
ともに、パイル11aの傾斜方向が、前記実施例と同様
に、写真フイルム出入口97側に向くようにする。ま
た、図10に示すように、遮光部品101の両端部に凹
部102を形成するとともに、写真フイルム通路103
側には凹部102に対応した形状の凸部104を形成し
ておき、遮光部品101を写真フイルム通路103に挿
入することによって遮光部品101が写真フイルム通路
103にスナップ止めされるようにしてもよい。
【0028】別の実施例を示す図11において、遮光性
部材貼着装置110は、樹脂製のパトローネ部品に帯状
の遮光性部材11を直接に貼着するものである。搬送ベ
ルト112の上には、例えば下側のパトローネ部品11
1が複数個狭い間隔をおきながら整列され、溶着位置へ
搬送される。溶着位置には、前記超音波溶着機30が設
置され、搬送ベルト112の内側には、バックアッププ
レート113が配置されている。前記実施例と同様に、
搬送ベルト112はフィードローラ31の間欠送りと同
期して間欠駆動される。
【0029】溶着位置に搬送されてきたパトローネ部品
111の写真フイルム通路に遮光性部材11が長尺のま
ま溶着される。このとき、遮光性部材11には適度に張
力がかけられているから、遮光性部材11が捩れたり、
波打ったりすることなく、正確な位置に精度よく溶着さ
れる。遮光性部材11が溶着されたパトローネ部品11
1は、フィードローラ31の間欠送りと同期して間欠駆
動される送りベルト115によって間欠送りされなが
ら、切断位置に搬送される。切断位置では、先頭から2
番目のパトローネ部品111が押さえ装置116によっ
て押さえられるとともに、先頭のパトローネ部品111
が搬送用ハンド117によって保持された瞬間に、カッ
ター刃118により先頭のパトローネ部品111と2番
目とのパトローネ部品111との間の遮光性部材11が
切断される。
【0030】この結果、図12に示すように、パトロー
ネ部品111の写真フイルム通路119に遮光性部材1
1が溶着された状態になる。なお、カッター刃118の
切断動作は2度ずつ連続して行われ、例えば1度目は先
頭のパトローネ部品111の縁に沿って遮光性部材11
が切断され、2度目は2番目のパトローネ部品111の
縁に沿って遮光性部材11が切断される。これによっ
て、遮光性部材11の端がパトローネ部品111の側面
から突出しないように遮光性部材11が切断される。同
様に、上側のパトローネ部品に対しても遮光性部材11
の溶着が行われる。このように、精度よく遮光性部材1
1の溶着が行われるため、遮光性のよい写真フイルムパ
トローネを製造することができる。また、上下の遮光性
部材がフイルム送り方向に0.5mm以上ずれると、写
真フイルムとパイルとの摩擦抵抗が著しく増加すること
が実験の結果判っているが、そのようなずれが生じるこ
とがないため、写真フイルムとパイルとの摩擦抵抗が低
下するとともに、その摩擦抵抗のバラツキも減少する。
また、カッターとしては図19に示した方式も使用でき
る。
【0031】図12及び図13に示すように、下側のパ
トローネ部品111の写真フイルム通路119には、フ
イルム送り方向に一対の突条121,122が形成さ
れ、上側のパトローネ部品124の写真フイルム通路1
25には、一対の溝部126,127が形成されてい
る。遮光性部品11は写真フイルム通路119,125
の各形状に沿ってそれぞれ溶着される。下側のパトロー
ネ部品111と上側のパトローネ部品124とを接合す
ると、突条121,122が溝部126,127に入り
込み、これらの隙間は迷路のようになる。この迷路には
上下のパイルが重なりあって密になるから、側方からの
光が遮断される。なお、ポート部131,132は、図
14に示すように、傾斜部のある固定部品133,13
4によってクランプされる。
【0032】また、図15に示すように、下側のパトロ
ーネ部品140と上側のパトローネ部品141とを接合
する際に、傾斜部のある固定部品143,144によっ
てポート部145,146を側方からクランプするよう
にしてもよい。
【0033】以上説明した実施例では、前記支持体83
として、傾斜した面を有する予め樹脂成形されたものを
用いたが、長尺のPS等を予め所定長に切断したものを
用いてもよい。また、本発明は、写真フイルムの先端部
がパトローネ本体から予め出ている写真フイルムパトロ
ーネに対しても利用できる。
【0034】また、遮光性部材と支持体との接合や遮光
性部材とパトローネ部品との接合は、いずれも超音波溶
着機によって溶着するようにしているが、本発明ではこ
れに限らず、ホットメルト接着剤によって貼着するよう
にしてもよい。この場合には、予め支持体やパトローネ
部品の被接着面にホットメルト接着剤を塗布しておくと
ともに、超音波溶着機の代わりにホットメルト接着剤の
接着温度まで加熱する加熱圧接機を用いる。更にまた、
支持体を接合した遮光性部材の切断は必ずしも2回に限
らず、1回で済むこともある。
【0035】次に、樹脂製のパトローネ部品の写真フイ
ルム通路に帯状の遮光性部材を直接に貼着する遮光性部
材貼着装置の別の実施例を示す図16において、遮光性
部材貼着装置150には、遮光性部材11がドラム15
1に巻き付けられた状態で供給される。このドラム15
1が取り付けられた軸152には、テンション付与装置
153が連結されており、これによってドラム151に
遮光性部材11の引出し方向と逆方向へ回転力が与えら
れ、遮光性部材11の引出し時に遮光性部材11が弛ま
ないようになっている。
【0036】遮光性部材11の引出し方向には、複数個
のパトローネ部品155を僅かな間隔をもって細長い載
置面に整列載置し、貼着位置と退避位置との間で上下動
される可動台156と、各パトローネ部品155の上方
に1個ずつ設けられ、遮光性部材11の貼着時には、パ
トローネ部品155の写真フイルム通路に予め塗布して
あるホットメルト接着剤に遮光性部材11を押しつけて
加熱し、遮光性部材11をパトローネ部品155に接着
する加熱圧接プレート157と、各パトローネ部品間に
1個ずつ設けられ、遮光性部材11の貼着後にパトロー
ネ部品155間の遮光性部材11を切断するカッター刃
158と、可動台156の長手方向と平行して設けら
れ、遮光性部材11を切断した際に出る切り屑を集塵す
る複数個の集塵口159aを備えた筒状の集塵機159
と、パトローネ部品151を把持して搬送する搬送用ハ
ンド161と、ドラム151の近傍で遮光性部材11の
一部を把持して搬送用ハンド161との間で遮光性部材
11に所定の張力を与える把持用ハンド162とが配置
されている。
【0037】図17に示すように、遮光性部材11を最
初に引き出す際には、まず遮光性部材11の先端部を1
個のパトローネ部品155に貼着する(A)。このパト
ローネ部品155を搬送用ハンド161が把持して位置
161aから矢印αで示す水平方向に移動する。これに
よって、遮光性部材11がドラム151から引き出され
る。遮光性部材11が所定の長さだけ引き出されたら、
搬送用ハンド161が所定位置に停止される(B)。こ
の停止位置としては、例えば可動台156の上方でかつ
ドラム151から最も遠いパトローネ部品155の外側
の隣とする。続いて、把持用ハンド162が遮光性部材
11を把持して、遮光性部材11の不用意な引出しを防
止するとともに、搬送用ハンド161との間で遮光性部
材11に適度な張力を与え、かつ搬送用ハンド161よ
りやや下がった位置ではあるが、遮光性部材11をほぼ
水平に保持する(C)。このように、遮光性部材11に
適度な張力を与えることにより、捩れたり曲がったりし
ていた遮光性部材11はまっすぐになり、貼着・切断を
高い精度で行うことができる。この後、可動台156が
貼着位置まで上昇すると、整列したパトローネ部品15
5の各写真フイルム通路が遮光性部材11に接触する
(D)。
【0038】このとき、上述したように、把持用ハンド
162は搬送用ハンド161よりやや下がった位置にあ
り、ドラム151に最も近いパトローネ部品155の貼
着面と遮光性部材11とが僅かではあるが角度を持った
状態で接触されるから、パトローネ部品155と遮光性
部材11との接触がより確実に行われる。
【0039】この後、図18に示すように、位置決め部
材165がパトローネ部品155の前方から遮光性部材
11を押し、遮光性部材11をパトローネ部品155の
写真フイルム通路の所定位置にセットする。続いて、各
加熱圧接プレート157が降下して、各パトローネ部品
155の写真フイルム通路に遮光性部材11を接着す
る。
【0040】そして、図19に示すように、各カッター
刃158が集塵口159aを避けるように矢印β方向に
進入してから矢印γ方向に回動あるいは直動し、所定の
角度でパトローネ部品155の各隙間の遮光性部材11
を基布側から切断する。この切断に際して、図20に示
すように、遮光性部材11のパイル11a側から基布1
1b側に向かってカッター刃158を入れると、パイル
11aがカッター刃158によって切断され、多量のパ
イル屑が発生する(A)。これに対して、遮光性部材1
1の基布11b側からパイル11a側に向かってカッタ
ー刃158を入れると、カッター刃158の移動が進む
に従ってパイル11aが逃げるから、パイル屑の発生量
が極めて少なくなる(B)。したがって、基布11b側
からカッター刃158を入れると、遮光性部材11の切
り屑の全発生量が少なくなる。そして、遮光性部材11
の切断によって発生した切り屑は、集塵機159の集塵
口159aに吸い込まれ、図示しない塵収納箱に集積さ
れる。
【0041】この実施例では、パトローネ部品155の
数,例えば8個に対して、カッター刃158が数は1個
少ない,例えば7個になっており、ドラム151側の1
個のパトローネ部品155は、帯状の遮光性部材11か
貼着されたままになっている。このパトローネ部品15
5を搬送用ハンド161が位置161aで把持すると、
可動台156が降下して、他のパトローネ部品155
は、次の工程に搬送される。この後、搬送用ハンド16
1は、再び矢印α方向に移動して1個のパトローネ部品
155ごと遮光性部材11を所定長だけドラム151か
ら引き出す。以下、前述した動作が繰り返されて、各パ
トローネ部品155の写真フイルム通路への遮光性部材
11の貼着が行われる。
【0042】なお、搬送用ハンド161の可動部161
aの内壁には、樹脂製のパトローネ部品155を傷つけ
ないように、例えばウレタンゴムやナイロン等のフラッ
トなクッション材166を張り付けてあり、パイル11
aと接触する可動部161bの内壁には、パイル11a
の潰れを少なくするため、例えば櫛状もしくは針状の部
材167を取り付けてある。
【0043】また、把持用ハンド162が遮光性部材1
1の一部を把持した状態を示す図21において、把持用
ハンド162の可動部162a,162bの内側奥に
は、可動部162a,162bを閉じた際に互いに当接
される規制突起168,169が形成されており、可動
部162a,162bがパイル11aを潰さない範囲で
閉じるように規制している。また、可動部162aの内
壁はフラットでもよいが、可動部162bの内壁には、
前記部材167と同様の櫛状もしくは針状の部材171
が取り付けてある。
【0044】別の遮光性部材の引き出し方法を示す図2
2において、パトローネ載置台175の上に所定の隙間
をもって配列された複数のパトローネ部品155のう
ち、ドラム151に最も近いパトローネ部品155の写
真フイルム通路に遮光性部材11の先端部を貼着した
後、このパトローネ部品155を搬送用ハンド161で
把持して(A)上方に持ち上げ(B)、水平方向に移動
する(C)。このとき、把持用ハンド162でドラム1
51に近い遮光性部材11の一部を把持して遮光性部材
11に一定の張力をかける。この後、搬送用ハンド16
1と把持用ハンド162とを同時に降下させ、搬送用ハ
ンド161で把持したパトローネ部品155を配列した
複数のパトローネ部品155の外側でかつドラム151
から最も遠いパトローネ部品155の隣に載置する
(D)。このとき、把持用ハンド162は搬送用ハンド
161よりやや低い位置まで降下し、遮光性部材11は
各パトローネ部品155の写真フイルム通路に確実に接
触される。
【0045】遮光性部材11を整列した各パトローネ部
品155の写真フイルム通路に貼着した後、各パトロー
ネ部品155の隙間にある遮光性部材11を切断し、ド
ラム151に最も近いパトローネ部品155のみを残し
て他のパトローネ部品155を次の工程に搬送する。そ
して、残ったパトローネ部品155の右方に新しいパト
ローネ部品155を整列して(A)に示した状態にす
る。以下、同様の動作を繰り返す。
【0046】さらに別の遮光性部材の引き出し方法を示
す図23において、遮光性部材11の先端部を搬送用ハ
ンド161で把持する(A)。この搬送用ハンド161
をドラム151から最も遠いパトローネ部品155の上
方まで移動させ、遮光性部材11をドラム151から所
定長引き出す(B)。遮光性部材11が他のパトローネ
部品155に接触しないように、把持用ハンド162で
ドラム151に近い遮光性部材11の一部を把持してお
き、搬送用ハンド161を降下させ、ドラム151から
最も遠いパトローネ部品155の写真フイルム通路に遮
光性部材11の先端部を貼着する(C)。それから、把
持用ハンド162を搬送用ハンド161よりやや低い位
置まで降下させ、確実に遮光性部材11を各パトローネ
部品155の写真フイルム通路に接触させる(D)。
【0047】この例では、遮光性部材11を各パトロー
ネ部品155の写真フイルム通路に貼着した後、各パト
ローネ部品155の隙間にある遮光性部材11を切断す
るとともに、切断ドラム151に最も近いパトローネ部
品155のドラム151寄りの遮光性部材11も切断す
る。この後、パトローネ載置台177ごと新しいパトロ
ーネ部品155を載せたものと交換し、(A)に示した
状態にする。以下、同様な動作の繰り返しであるから説
明を省略する。
【0048】以上説明した実施例では、遮光性部材はパ
トローネ部品の上方から貼着するようにしたが、遮光性
部材とパトローネ部品との位置関係を逆にして、遮光性
部材をパトローネ部品の下方から貼着するようにしても
よい。
【0049】なお、遮光性部材としては、パイル織物の
他に、スポンジや不織布等からなる遮光性部材としても
よい。さらに、パイル織物の素材としては、レーヨン、
ナイロン、アクリル、ポリエステル、ビニロン、塩化ビ
ニル、ビニリデン共重合体、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリカーボネート繊維のような合成繊維や、キュ
プラアセテート、木綿、絹等の天然、再生繊維等が用い
られる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の遮光部品作成方
法によれば、剛性をもつ帯状の支持体に帯状の遮光性部
材を一定の張力をかけながら接合した後、これを所定の
長さに切断するようにしたので、簡単な方法でありなが
ら、捩じれたり縮んだりすることがなく、極めて取扱い
が容易な遮光部品を得ることができ、遮光部品を写真フ
イルムパトローネ本体の写真フイルム通路に精度よく貼
着することが容易にできる。また、パイル密度が一定の
遮光部品を得ることができるから、フイルム送り出し時
のフイルム先端部とパイルとの摩擦抵抗を一定にするこ
とができる。
【0051】また、予め写真フイルム通路の内壁に対応
したサイズに形成された剛性を有する支持体を僅かな間
隔をおいて複数個整列させ、これらの上に帯状の遮光性
部材を長尺のまま一定の張力をかけながら貼着した後、
各支持体間の遮光性部材を切断して遮光部品としたの
で、単独でも変形する心配がなく、取扱いが極めて容易
な遮光部品を得ることができる。この結果、遮光性部材
を切断してから写真フイルム通路に貼着するまでの間、
遮光性部材を把持したままの状態で搬送,位置決めする
複雑な機構が不要になり、設備コストを低減することが
できる。
【0052】また、樹脂製本体部品を僅かな間隔をおい
て複数個整列させ、これらの上に帯状の遮光性部材を長
尺のまま一定の張力をかけながら貼着した後、各樹脂製
本体部品間の遮光性部材を切断したので、遮光性部材の
貼着位置不良や波打ち等が生じることなく、遮光性部材
を写真フイルム通路へ精度よく貼着することができる。
この結果、上下の遮光性部材が互いにフイルム送り出し
方向にずれてフイルム送り出し時の写真フイルムにかか
る摩擦抵抗が増加したり、この摩擦抵抗にバラツキが生
じる等の不都合が解消される。
【0053】また、遮光性部材の先端部を貼着した樹脂
製本体部品を移動させて樹脂製本体部品列の外側に置く
ことにより遮光性部材ロールから遮光性部材を引き出す
とともに、この遮光性部材に一定の張力をかけながら樹
脂製本体部品列の各写真フイルム通路に貼着した後、各
樹脂製本体部品間の遮光性部材を切断したので、遮光性
部材の捩れや波打ち等が生じることなく、遮光性部材を
写真フイルム通路へ高精度で効率よく貼着することがで
きる。
【0054】また、整列した複数の樹脂製本体部品のう
ち遮光性部材ロールに最も近い樹脂製本体部品の写真フ
イルム通路に遮光性部材の先端部を貼着し、この樹脂製
本体部品を移動させて樹脂製本体部品列の外側に置くこ
とにより遮光性部材ロールから遮光性部材を引き出すと
ともに、この遮光性部材に一定の張力をかけながら樹脂
製本体部品列の各写真フイルム通路に貼着した後、各樹
脂製本体部品間の遮光性部材を切断したので、遮光性部
材の捩れや波打ち等が生じることなく、遮光性部材を写
真フイルム通路へ高精度で効率よく貼着することができ
る。
【0055】また、遮光性部材ロール近傍の遮光性部材
の一部を把持したので、長尺の遮光性部材に一定の張力
を確実にかけることができる。また、帯状に織ったパイ
ル織物である遮光性部材を切断する際には、基布側から
パイル側に向かう方向にカッター刃を入れるので、パイ
ルの切断量が少なくなって切り屑の発生量を著しく減少
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺の支持体に長尺の遮光性部材を溶着する遮
光部品作成装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示した遮光部品作成装置で作成された遮
光部品を示す斜視図である。
【図3】遮光部品作成装置で作成された遮光部品が写真
フイルムパトローネ組立工程へ搬送される様子を示す説
明図である。
【図4】写真フイルムパトローネを示す分解斜視図であ
る。
【図5】図4に示した写真フイルムパトローネのポート
部を示す端面図である。
【図6】予め樹脂成形された支持体に遮光性部材を長尺
のまま溶着する遮光部品作成装置を示す説明図である。
【図7】図6に示した遮光部品作成装置で作成された遮
光部品を示す斜視図である。
【図8】図7に示した遮光部品を取り付けた写真フイル
ムパトローネのポート部を示す端面図である。
【図9】図7に示した遮光部品を取り付けた写真フイル
ムパトローネのポート部を示す正面図である。
【図10】遮光部品をポート部に取り付ける別の例を示
す端面図である。
【図11】パトローネ部品に遮光性部材を長尺のまま溶
着する遮光性部材貼着装置を示す説明図である。
【図12】下側のパトローネ部品の写真フイルム通路に
遮光性部材を溶着した状態を示すポート部の正面図であ
る。
【図13】上側のパトローネ部品と下側のパトローネ部
品とを接合した状態を示すポート部の正面図である。
【図14】図13に示したポート部のクランプ例を示す
斜視図である。
【図15】ポート部の別のクランプ例を示す斜視図であ
る。
【図16】遮光性部材貼着装置の別の実施例を示す説明
図である。
【図17】遮光性部材を貼着したパトローネ部品を移動
させて遮光性部材を引き出す引出し動作を示す説明図で
ある。
【図18】遮光性部材の貼着状況を示す説明図である。
【図19】搬送用ハンドがパトローネ部品を把持した状
態とカッター刃が遮光性部材を切断する様子を示す説明
図である。
【図20】遮光性部材のパイルとカッター刃との関係を
示す説明図である。
【図21】把持用ハンドが遮光性部材を把持している状
態を示す説明図である。
【図22】遮光性部材を貼着したパトローネ部品を移動
させて遮光性部材を引き出す別の引出し動作を示す説明
図である。
【図23】搬送用ハンドで遮光性部材を引き出す遮光性
部材の引出し動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10,80 遮光部品作成装置 11 遮光性部材 11a パイル 12,82 支持体 30 超音波溶着機 39 溶着ホーン 46 カッター装置 47,48,87,118,158 カッター刃 49,88,159 集塵機 50,90,101 遮光部品 51,83,112 搬送ベルト 53 写真フイルムパトローネ組立工程 55 ポート部材 55a,97 写真フイルム出入口 60 写真フイルム 65 写真フイルムパトローネ 66,93 写真フイルムパトローネ本体 66a,66b 写真フイルムパトローネ部品 67,94,103,119,125 写真フイルム通
路 110,150 遮光性部材貼着装置 111,124,140,141,155 パトローネ
部品 121,122 突条部 126,127 溝部 131,132,145,146 ポート部 133,134,143,144 固定部材 156 可動台 161 搬送用ハンド 162 把持用ハンド 175,177 パトローネ載置台

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムパトローネのパトローネ本
    体に形成された写真フイルム通路の内壁に取り付けら
    れ、該写真フイルム通路を遮光する遮光部品の作成方法
    において、 帯状の遮光性部材を帯状の剛性を有する支持体に一定の
    張力をかけながら接合した後、これを該写真フイルム通
    路の幅に対応した長さに切断して遮光部品とすることを
    特徴とする写真フイルムパトローネの遮光部品作成方
    法。
  2. 【請求項2】 写真フイルムパトローネのパトローネ本
    体に形成された写真フイルム通路の内壁に取り付けら
    れ、該写真フイルム通路を遮光する遮光部品の作成方法
    において、 予め該写真フイルム通路の内壁に対応したサイズに形成
    された剛性を有する支持体を僅かな間隔をおいて複数個
    整列させ、これらの上に帯状の遮光性部材を長尺のまま
    一定の張力をかけながら接合した後、各支持体間の遮光
    性部材を切断して遮光部品とすることを特徴とする写真
    フイルムパトローネの遮光部品作成方法。
  3. 【請求項3】 上下2個の樹脂製本体部品を互いに接合
    してなる写真フイルムパトローネ本体のつなぎ目に形成
    される写真フイルム通路を遮光する遮光性部材の該写真
    フイルム通路への貼着方法において、 上又は下の樹脂製本体部品を僅かな間隔をおいて複数個
    整列させ、これらの写真フイルム通路上に帯状の遮光性
    部材を長尺のまま一定の張力をかけながら貼着した後、
    各樹脂製本体部品間の遮光性部材を切断することを特徴
    とする写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方
    法。
  4. 【請求項4】 上下2個の樹脂製本体部品を互いに接合
    してなる写真フイルムパトローネ本体のつなぎ目に形成
    される写真フイルム通路を遮光する遮光性部材の該写真
    フイルム通路への貼着方法において、 帯状の遮光性部材をロール状に巻き回した遮光性部材ロ
    ールから遮光性部材を引き出し、その先端部を上又は下
    の樹脂製本体部品の1個の写真フイルム通路に貼着する
    とともに、前記樹脂製本体部品と同じ種類の樹脂製本体
    部品を僅かな間隔をおいて複数個整列させ、この樹脂製
    本体部品列の外側で遮光性部材ロールから最も遠い樹脂
    製本体部品の隣に遮光性部材の先端部を貼着した樹脂製
    本体部品を移動させて遮光性部材を引き出し、前記樹脂
    製本体部品列の各写真フイルム通路上に帯状の遮光性部
    材を長尺のまま一定の張力をかけながら貼着した後、各
    樹脂製本体部品間の遮光性部材を切断することを特徴と
    する写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法。
  5. 【請求項5】 上下2個の樹脂製本体部品を互いに接合
    してなる写真フイルムパトローネ本体のつなぎ目に形成
    される写真フイルム通路を遮光する遮光性部材の該写真
    フイルム通路への貼着方法において、 上又は下の樹脂製本体部品を僅かな間隔をおいて複数個
    整列させ、帯状の遮光性部材をロール状に巻き回した遮
    光性部材ロールから遮光性部材を引き出し、その先端部
    を整列した複数の樹脂製本体部品のうち最も遮光性部材
    ロールに近い樹脂製本体部品の写真フイルム通路に貼着
    し、この樹脂製本体部品を整列した複数の樹脂製本体部
    品の外側で遮光性部材ロールから最も遠い樹脂製本体部
    品の隣に移動させることによって遮光性部材を引き出す
    とともに、前記整列した複数個の各樹脂製本体部品の写
    真フイルム通路上に帯状の遮光性部材を長尺のまま一定
    の張力をかけながら貼着した後、遮光性部材ロールに最
    も近い樹脂製本体部品と遮光性部材ロールとの間の遮光
    性部材のみは切断せずに各樹脂製本体部品間の遮光性部
    材を切断することを特徴とする写真フイルムパトローネ
    への遮光性部材貼着方法。
  6. 【請求項6】 前記遮光性部材に一定の張力をかける手
    段は、遮光性部材ロールの近傍に設けた遮光性部材の一
    部を把持する把持手段であることを特徴とする請求項4
    ないし5いずれか記載の写真フイルムパトローネへの遮
    光性部材貼着方法。
  7. 【請求項7】 前記遮光性部材は帯状に織ったパイル織
    物であって、この遮光性部材を切断する際には、基布側
    からパイル側に向かう方向にカッター刃を入れることを
    特徴とする請求項2ないし6いずれか記載の写真フイル
    ムパトローネへの遮光性部材貼着方法。
JP14466094A 1994-03-10 1994-06-27 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法 Pending JPH07301888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14466094A JPH07301888A (ja) 1994-03-10 1994-06-27 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-39790 1994-03-10
JP3979094 1994-03-10
JP14466094A JPH07301888A (ja) 1994-03-10 1994-06-27 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07301888A true JPH07301888A (ja) 1995-11-14

Family

ID=26379180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14466094A Pending JPH07301888A (ja) 1994-03-10 1994-06-27 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07301888A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971311A (en) * 1996-05-21 1999-10-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photo film cassette, and method of attaching light-trapping fabric to

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971311A (en) * 1996-05-21 1999-10-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photo film cassette, and method of attaching light-trapping fabric to

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101585398B1 (ko) 포장지 접속장치, 포장지 접속방법 및 포장장치
JP2597441B2 (ja) 半折りフィルム等の合成樹脂包装材料による連続包装機
JPH07209878A (ja) 感光層積層装置
JPH06282041A (ja) 遮光材料の小片を切り出し、カートリッジに取着する装置および方法
KR102235188B1 (ko) 조인트 테이프, 이를 이용한 포장용 필름의 연결방법 및 연결장치
JPH07301888A (ja) 写真フイルムパトローネの遮光部品作成方法及び写真フイルムパトローネへの遮光性部材貼着方法
KR100943369B1 (ko) 시트 공급 장치 및 이것을 이용한 시트 포장기
JP2006036296A (ja) おにぎりの包装装置
EP0810947B1 (en) Device and method in wrapping machine
JPH06340368A (ja) 両面粘着ラベル供給装置
JPH03158348A (ja) 紙継ぎ方法およびその装置
JPH09311411A (ja) 遮光用テレンプの貼着方法及び写真フイルムパトローネ
JP3025125B2 (ja) 打抜剥離方法および打抜剥離装置
JP2001328755A (ja) ウェブ接合支援装置および同装置を備えたウェブ加工機
JP3078653B2 (ja) マイクロフィルムシール装置
JP2773841B2 (ja) 帯状材供給装置の帯状材交換機構
JP2776769B2 (ja) 包装フィルムへの開封手段の付与方法及びその装置
JP2581478Y2 (ja) リーダとフィルムの連結構造
JPS6260977B2 (ja)
EP0750561B1 (en) Taped bag supply and method of manufacturing
JPH07101610A (ja) 両面粘着テープの自動供給取付装置
JP2562595B2 (ja) ウエブ巻取方法および装置
JP2604058Y2 (ja) フィルムの送り出し引締装置
JP2003054792A (ja) ウェブ接合方法及びその装置
JP2691749B2 (ja) ウエブ巻取ボビンのチャック装置