JPH0730152B2 - プレポリマーの製造方法 - Google Patents

プレポリマーの製造方法

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JPH0730152B2
JPH0730152B2 JP62225356A JP22535687A JPH0730152B2 JP H0730152 B2 JPH0730152 B2 JP H0730152B2 JP 62225356 A JP62225356 A JP 62225356A JP 22535687 A JP22535687 A JP 22535687A JP H0730152 B2 JPH0730152 B2 JP H0730152B2
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prepolymer
ppdi
liquid
screw extruder
acid
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勝弘 川崎
征夫 大渕
義昭 前田
佐藤  進
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、末端にイソシアネート基を含有するプレポリ
マーの製造方法に関する。
更に詳しくは、パラフェニレンジイソシアネートと活性
水素含有化合物とを多軸押出し機を用いて末端にイソシ
アネート基を有するプレポリマーの製造方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
ポリウレタン樹脂は、フォーム、接着剤、塗料、エラス
トマー、合成皮革、繊維等広い分野に進出し、多くの有
用な製品をうみだしている。
ポリウレタン樹脂用原料としては、イソシアネート基
(‐NCO)を2個以上含有する有機ポリイソシアネー
ト、活性水素基を2個以上含有する活性水素含有化合物
等が主原料として重要なものであり、有機ポリイソシア
ネートとしては、トルエンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート等の単独又は2種以上を混合して使用している。
更に、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル等との反応によって得られるプレポリマーが使用され
ている。
このような有機ポリイソシアネート、プレポリマー等
は、常温で液状あるいは融点が低く安定性もあり取扱い
易いものである。
しかし、有機ポリイソシアネートとして使用されるパラ
フェニレンジイソシアネート(以下PPDIと略す)は、常
温で固体、融点が95℃と高く、昇華性があり、液体状態
では他の有機ポリイソシアネートに比較し沈澱物を生じ
たり、白濁する等非常に安定性が劣る。そのため取扱い
易い化合物にするため、活性水素含有化合物と反応せし
めてプレポリマーにしたとしても、従来の反応釜による
製造法では、昇華したPPDIが作業環境を汚染したり、PP
DIの反応活性が大きいために、反応釜の温度を調節する
ことが非常に困難なため、得られるプレポリマーは反応
毎に毎回イソシアネート基含有量、粘度、外観等が異り
安定したプレポリマーが得られないという欠点があっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このようなPPDIと活性水素含有化合物からのプレポリマ
ーの製造方法及び安定性等について鋭意研究を重ねた結
果、特定の製造方法により改善できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は、 パラフェニレンジイソシアネートと2個以上の活性水素
を含有する化合物とを反応せしめて末端にイソシアネー
ト基を有するプレポリマーの製造方法に於いて、パラフ
ェニレンジイソシアネートと活性水素含有化合物とを各
々定量フィーダーでセルフクリーニング性を有する完全
噛合型スクリュー二軸押出し機の同方向回転型である。
多軸押出し機へ注入し、連続的に反応せしめることを特
徴とするプレポリマーの製造方法に関するものである。
本発明に用いられるPPDIは融点が95℃と高く、強い昇華
性を有し、反応活性が大きく、更に液体状態では、ダイ
マーの生成によると思われる白濁や沈澱物等を発生しや
すい等安定性の劣るもので、取扱いにくいものである。
本発明に用いることのできる2個以上の活性水素を含有
する化合物としては、平均分子量が62〜6000、好ましく
は1000〜3000のものである。これらにはポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、分子中に窒素を含
有するポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリ
アミン化合物、ポリブタジエンポリオール等がある。
ポリエステルポリオールとしては、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,3ーブチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、2,2′−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジエチ
レングリコール、1,5−ペンタメチレングリコール、3
−メチル−1,5−ペンタングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキ
サン−1,4−ジメタノール等のグリコールの単独あるい
はこれらの混合物とコハク酸、マレイン酸、アジピン
酸、グルタル酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸
等の二塩基酸およびこれらの酸エステル、酸ハライドと
を重縮合することによって得られるポリエステルポリオ
ール類およびこれらポリエステルポリオール類と上記グ
リコール類の混合物、更に、ε−カプロラクトン、δ−
ブチロラクトンなどのラクトンをグリコール等の存在下
で開環付加重合したポリカプロラクトンジオール類を使
用することができる。
ポリエーテルポリオールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグ
リコール類、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等にエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオ
キサイドを附加重合せしめた水酸基含有ポリエーテルポ
リオール等の単独又は、2種以上を混合して使用するこ
ともできる。
分子中に窒素を含有するポリオールとしては、エチレン
ジアミンにプロピレンオキサイドを付加したようなテト
ラオールに更に、プロピレンオキサイドを付加したポリ
オールがある。
ポリカーボネートポリオールとしては、ジアルキルカー
ボネート、アルキレンカーボネート、あるいはジアリー
ルカーボネート等とヒドロキシ化合物、例えば、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等との反応に
より得ることができるものがある。
ポリアミン化合物としては、例えばポリテトラメチレン
オキシドジアミノベンゾエイト、ポリオキシプロピレン
ジアミン等がある。
更に、本発明は必要に応じて触媒、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、界面活性剤、滑剤、等を添加することができ
る。
本発明の反応は、多軸押出し機を使用して行うことがで
きる。
多軸押出し機としては、どの様な型式でも合成可能であ
るが、シリンダー内のセルフクリーニング性を有する型
式が好ましく、例えば、完全噛合型で二軸の同方向回転
型や、プラネタリーローラー押出し機などが好ましい。
多軸押出し機にセルフクリーニング性がないと、反応性
が高いPPDIが多軸押出し機内に滞留し、副反応を起こ
し、期待されるプレポリマーがえられない可能性がある
からである。
完全噛合型の多軸押出し機の同方向回転型として、低速
回転型と高速回転型とがある。低速回転(最高50rpm)
は高速回転型(最高300rpm)に比較して液の滞留時間が
長いのでシリンダー内温を低目にする必要がある。
又、プレポリマーの種類によっても異なるが、低速回転
型のシリンダー温度は、フィード部75℃〜85℃、中間部
110℃〜140℃、先端部75℃〜85℃、スクリュー回転数10
rpm〜50rpm、液の滞留時間は3分〜6分で反応せしめる
ことができ、好ましくは、シリンダー温度は、フィード
部77℃〜83℃、中間部120℃〜140℃、先端部77℃〜83
℃、スクリュー回転数15rpm〜30rpm、液の滞留時間は3
分〜5分である。これに対し高速回転型のシリンダー温
度は、フィード部75℃〜85℃、中間部120℃〜150℃、先
端部75℃〜85℃、スクリュー回転数100rpm〜300rpm、液
の滞留時間は2分以下で反応せしめることができ、好ま
しくは、シリンダー温度は、フィード部77℃〜83℃、中
間部140℃〜150℃、先端部77℃〜83℃、スクリュー回転
数150rpm〜200rpm、液の滞留時間は1分程度である。
このようにして得られるプレポリマーのイソシアネート
基含有量は、2重量%〜20重量%、好ましくは3重量%
〜10重量%になるように有機ポリイソシアネートと活性
水素含有化合物とを反応せしめる必要がある。得られる
プレポリマーのイソシアネート基含有量が20重量%をこ
えて大になると、遊離のPPDIが多くなりプレポリマーの
貯蔵安定性が劣るようになる。又、2重量%より小さく
なると、プレポリマーとしてはイソシアネート基含有量
が低く粘度が非常に高くなるため、取扱いが困難であ
る。これら好適なイソシアネート基含有量は、反応時に
使用する活性水素含有化合物、あるいはポリウレタン樹
脂への用途等によっても変ってくる。
〔発明の効果〕
本発明は、PPDIを固体状態で使用し、多軸押出し機内で
2個以上の活性水素を含有する化合物と短時間で連続的
に反応させ、末端イソシアネート基含有プレポリマーを
安定製造することを可能にしたものである。
現在の反応釜を使用したPPDIのプレポリマー製造法で
は、作業環境が昇華したPPDIで汚染される欠点を有す
る。多軸押出し機(密閉型)を使用して反応するため上
記の欠点を解消することができ、イソシアネート基含有
量、粘度、外観等の製造毎のバラツキをなくすことがで
きる。
更に、PPDIは反応活性が大である性質を利用し、短時間
で合成できるため作業能率もよいこと等従来の技術に比
し優れている。
次に、実施例ならびに比較例をあげて本発明を更に詳細
に説明する。以下における「%」は「重量%」を意味す
る。
実施例1 フレーク状のPPDIを固体定量フィダーを使用して0.144
モル/分、液状ポリカプロラクトンポリオール(分子量
2000、2官能)を80℃に保温して液体定量フィダーを使
用し0.072モル/分の各々の割合で、高速回転型押出し
機(多軸押出し機)へ注入した。
押出し機のシリンダー部における温度は、注入部80℃、
中間部140℃〜150℃、先端部80℃に保ち、スクリュー回
転数は200rpmとした。
得られたプレポリマーのNCO含有量は3.6%、粘度は200c
st/75℃、75℃での外観は淡黄色透明であった。
実施例2 フレーク状のPPDIを固体定量フィダーを使用して0.144
モル/分、液状ポリエチレンブチレンアジペート(分子
量2000、2官能)を80℃に保温して液体定量フィーダー
を使用し0.072モル/分の各々の割合で、低速回転型押
出し機(多軸押出し機)へ注入した。
押出し機のシリンダー部における温度は、注入部80℃、
中間部120℃〜140℃、先端部80℃に保ち、スクリュー回
転数は35rpmとした。
得られたプレポリマーのNCO含有量は3.5%、粘度は4000
cst/75℃、75℃での外観は淡黄色透明であった。
実施例3 フレーク状PPDIを固体定量フィーダーを使用して0.252
モル/分、液状ポリテトラメチレンオキシドジアミノベ
ンゾエイト(分子量1000、2官能)を80℃に保温して液
体定量フィーダーを使用し0.126モル/分の各々の割合
で、高速回転押出し機(多軸押出し機)へ注入した。
押出し機のシリンダー部における温度は、注入部79℃、
中間部135℃〜145℃、先端部79℃に保ち、スクリュー回
転数は200rpmとした。
得られたプレポリマーのNCO含有量は、6.4%、75℃での
外観は淡黄色透明であった。
比較例1 攪拌機、温度計、窒素シール管を備えた100lの反応釜
に、フレーク状PPDI86.2モルと液状ポリカプロラクトン
ポリオール(分子量2000、2官能)を43.1モル予め80℃
にしたものを仕込み、80℃で攪拌下2時間反応せしめ
た。反応中最高温度は90℃になった。合成したプレポリ
マーのNCO含有量は3.6%であった。反応中釜内の内壁は
PPDIの昇華物で白くなった。
比較例2 液状PPDI(温度100℃で液体としたもの)を液体定量フ
ィダーを使用して0.144モル/分、液状ポリカプロラク
トンポリオール(分子量2000、2官能)を80℃に保温し
て液体定量フィダーを使用して0.072モル/分の各々の
割合で、以下実施例1と同じ条件で反応せしめた。
得られたプレポリマーのNCO含有量は3.6%であった。ま
たプレポリマーの外観は僅かに白濁していた。これはPP
DIを100℃に保温していたときダイマーが生成したため
と考えられる。
実施例4 各プレポリマーの経時変化 75℃に保存しNCO含有量と粘度を測定した。結果を表.1
に示す。
以上の様に同ポリオール使用プレポリマーでの経時変化
比較では、本発明方法で製造したプレポリマーが最も貯
蔵安定性があることがわかる。
また本発明は他の固体ジイソシアネートのプレポリマー
製造にも適用可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラフェニレンジイソシアネートと2個以
    上の活性水素を含有する化合物とを反応せしめて末端に
    イソシアネート基を有するプレポリマーの製造方法に於
    いて、パラフェニレンジイソシアネートと活性水素含有
    化合物とを各々定量フィーダーでセルフクリーニング性
    を有する完全噛合型スクリュー二軸押出し機の同方向回
    転型である多軸押出し機へ注入し、連続的に反応せしめ
    ることを特徴とするプレポリマーの製造方法。
JP62225356A 1987-09-10 1987-09-10 プレポリマーの製造方法 Expired - Lifetime JPH0730152B2 (ja)

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DE2925944A1 (de) * 1979-06-27 1981-01-22 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von polyurethanharnstoffen

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