JPH07301107A - ミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装置 - Google Patents

ミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装置

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JPH07301107A
JPH07301107A JP6257494A JP25749494A JPH07301107A JP H07301107 A JPH07301107 A JP H07301107A JP 6257494 A JP6257494 A JP 6257494A JP 25749494 A JP25749494 A JP 25749494A JP H07301107 A JPH07301107 A JP H07301107A
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valve
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pressure
intake valve
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    • F02B2275/32Miller cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御
装置に係わり、特には、気筒毎に複数の吸気弁を備えた
多気筒内燃機関において、吸気弁の開閉時期を、別の弁
機構を設けること無く直接、油圧装置を使って制御する
ように改善されたミラーサイクルエンジン用吸気弁の開
閉制御装置の改良を提供することを目的としている。 【構成】 エンジンのシリンダヘッド部に組み込まれた
吸気弁装置において、ロッカアームの揺動によりガイド
を案内にして上下動するクロスヘッドに、一方をロッカ
アームと接し、他方は油圧とスプリングによりその動き
が制御されるシリンダを内蔵したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラーサイクルエンジ
ン用吸気弁の開閉制御装置に係わり、特には、気筒毎に
複数の吸気弁を備えた多気筒内燃機関において、吸気弁
の開閉を制御する油圧装置を設けたミラーサイクルエン
ジン用吸気弁の開閉制御装置。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの熱効率改
善、排気ミッション低減の一手段として、低圧縮比、高
膨張比がえられるミラーサイクルエンジンは効果的な手
段である。しかし、エンジンの低速、低負荷域でミラー
サイクルを作動させると有効圧縮比が下がるため着火が
安定しない問題がある。ミラーサイクルには、図13に
示すようなミラーサイクルエンジンの吸気弁の早閉じの
ように吸気工程の途中で吸気の流れを遮断する方式と、
図14に示すような吸気弁を遅閉じとして圧縮工程初期
に吸気圧を逃がす方式がある。特に前者の方式は、図1
5に示す通り吸気弁の上流に別の弁機構を設け、吸気弁
の閉止に先立って吸気通路を閉鎖する構造が知られてい
る。即ち、図示しないクランクシャフトから、タイミン
グギヤー、カムシャフト、タペット、プッシュロッドを
介してロッカアーム8の揺動により吸気弁5が開閉す
る。一方吸気弁5の上流通路61の中間には新たに弁機
構62を設けて、エンジンの回転数、負荷などを信号と
して検出し、変換機構63を介して弁機構62を吸気弁
5の閉止時期より早めに閉鎖してミラーサイクルを作動
させるように改善された提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
よればミラーサイクルを作動させて弁機構62が閉鎖し
ても吸気弁5が開いている間はシリンダ室4の空気量に
吸気弁5と弁機構62との中間にある通路64の空気量
が加算され、ボリュウムとしては増加するため吸気工程
の途中で弁機構62を閉鎖した効果が少なくなり、ミラ
ーサイクルの効果を低下させることになる。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目されて
成されたもので、ミラーサイクルエンジン用吸気弁の開
閉制御装置に係わり、特には、気筒毎に複数の吸気弁を
備えた多気筒内燃機関において、吸気弁の開閉時期を、
別の弁機構を設けること無く直接、油圧装置を使って制
御するように改善されたミラーサイクルエンジン用吸気
弁の開閉制御装置の改良を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明では、エンジンのシリンダヘッ
ド部に組み込まれた吸気弁装置において、ロッカアーム
の揺動によりガイドを案内にして上下動するクロスヘッ
ドに、一方をロッカアームと接し、他方は油圧とスプリ
ングによりその動きが制御されるシリンダを内蔵してい
る。
【0006】第1の発明を主体とする第2の発明では、
シリンダ内の圧油が圧油供給側に戻るのを防ぐチェック
弁と、エンジン高速回転時にはシリンダ内の圧油をレギ
ュレーションバルブを介してタンクに戻すためシリンダ
とレギュレーションバルブとを連通し、かつ、エンジン
低速回転時にはシリンダ内の圧油を遮断し、シリンダの
動きを制御するコントロールバルブとからなる。
【0007】第1の発明を主体とする第3の発明では、
シリンダ内の圧油が圧油供給側に戻るのを防ぐチェック
弁と、エンジン高速回転時にはシリンダ内の圧油をレギ
ュレーションバルブを介してタンクに戻すためシリンダ
とレギュレーションバルブとを遮断し、かつ、エンジン
低速回転時にはシリンダ内の圧油を連通し、シリンダの
動きを制御するコントロールバルブとからなる。
【0008】第2あるいは第3の発明を主体とする第4
の発明では、シリンダの動きを制御するコントロールバ
ルブへのパイロット圧力を制御する弁と、エンジンの回
転速度を検出する回転速度センサーと、回転速度センサ
ーからの信号を受け、エンジンの回転速度が所定回転速
度以上のとき弁への開閉あるいは調圧の指令を出力する
コントローラとからなる。
【0009】第1、第2、第3、のいずれかの発明を主
体とする第5の発明は、エンジンの過給機に温度センサ
ー、あるいは圧力センサーを付設し、センサからの信号
を受けシリンダの動きを制御するため制御装置からの指
令を受ける電磁式バルブを設けている。
【0010】第1、第2、第3、第4のいずれかの発明
を主体とする第6の発明は、パイロット油圧作動コント
ロールバルブあるいは電磁式バルブにはレギュレーショ
ンバルブに連通する通路とクロスヘッドおよびガイドを
経由してシリンダに通じる油路とを開閉するスプールを
設けるとともに、スプールに当接し開閉圧力を調整する
スプリングを設けている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、エンジン高速回転時では、
コントロールバルブはエンジン潤滑用オイルポンプの吐
き出し油量が多いため高い油圧がスプリングに打ち勝っ
てスプールを動かしてガイド、クロスヘッドを介して通
じているシリンダの油路と、レギュレーションバルブを
通じてドレンする油路とを結ぶ。このとき、ロッカアー
ムで押されるとシリンダ内の油圧は上昇し、レギュレー
ションバルブのセット圧力に打ち勝ちシリンダ内の圧油
はドレーンされる。この結果、シリンダは移動し、スト
ロークエンドになりクロスヘッドと当接し、初めてクロ
スヘッドは動き始める。一方、エンジン低速回転時で
は、油圧が低いため、コントロールバルブはスプリング
力によりスプールはレギュレーションバルブとシリンダ
の油路とを遮断する位置にある。これにより、シリンダ
内の圧油は密閉されることになり動きが拘束されるため
ロッカアームによるクロスヘッドの動き(即ち、吸気弁
の開閉)は前もって設定されたカムプロフィールに従っ
て作動する。このように、パイロット油圧が作動するコ
ントロールバルブを開閉してクロスヘッドと、クロスヘ
ッドに内蔵したシリンダで構成された空間の油を制御す
ることにより、吸気系に別の弁機構を設けること無く吸
気弁を直接制御して高速域ではミラーサイクルに、低速
域では従来のサイクル(ディーゼルサイクル)にするこ
とができる。また、このパイロット圧力を調整すること
により、エンジン回転速度のミラーサイクルへの切り換
え位置を調整することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係わるミラーサイクルエン
ジン用吸気弁の開閉制御装置の実施例につき、図面を参
照して詳細に説明する。図1はエンジンの一部を、図
2、図3は本発明の第1実施例を示す早閉じミラーサイ
クルの吸気弁の開閉制御装置の概念図である。図1にお
いて、シリンダライナ1にはピストン2が枢密に挿入さ
れ、その上部にエンジンヘッド3が配設されている。エ
ンジンヘッド3には吸気管3aと排気管3bがもうけら
れ、吸気管3aのシリンダ室4との連絡口には茸型の吸
気弁5が、また、排気管3bのシリンダ室4との連絡口
には茸型の排気弁6が配設されている。吸気弁5は図
2、図3に示す通りスプリング7にて吸気管3aとシリ
ンダ室4とを遮断している。しかし、図示しないクラン
クシャフトの回転によりタイミングギヤー、カムシャフ
ト、タペット、プッシュロッドを通してロッカアーム8
が揺動するとクロスヘッド9がガイド10を案内として
上下動するため、吸気弁5も上下動し吸気管3aとシリ
ンダ室4との通路が開閉される。クロスヘッド9の中心
には一方をロッカアーム8に接し、他方をスプリング1
1と油圧に保持されたシリンダ12が組み込まれてお
り、シリンダ12とクロスヘッド9との空間13は油路
14,15,16によりコントロールバルブ17のAポ
ートと通じている。一方コントロールバルブ17のBポ
ートはレギュレーションバルブ18に接続し、レギュレ
ーションバルブ18はタンク19に接続している。
【0013】コントロールバルブ17にはスプール20
が枢密に挿入されておりコントロールバルブ内を左右に
スライドしてAポートとBポートを連通、または遮断す
る。スプール20の端面の空間21には配管22が接続
し、配管22は図示しないエンジン潤滑用ポンプに接続
し、エンジンの回転速度に応じて変動する油圧が配管2
2(矢印P)を経て供給される。スプール20の他端面
の空間24には調整ネジ17cにより調整可能なスプリ
ング25が組み込まれている。前記空間21に油圧を供
給する配管22は分岐され、分岐された配管22aには
逆止弁26が配設されている。逆止弁26を経た油圧は
油路16に合流し、一方では前記のコントロールバルブ
17のAポートと、他方では、油路14,15を経て、
シリンダ12の空間13と接続し、配管22からの圧油
をシリンダ12の空間13に補充している。
【0014】上記構成において、エンジン高速回転にお
ける作動を図2で説明する。エンジン高速回転時には図
示しないエンジンと直結したポンプの吐き出し量は多く
なり各部を潤滑する潤滑油の回路圧力(P)が高くな
り、この圧力がスプールの端面の空間21に作用しスプ
リング25により生ずる調整圧力よりも高くなる。この
ためコントロールバルブ17のスプール20はスプリン
グ25に抗して図示の左側に移動し、AポートとBポー
トは連通した状態になる。この状態で吸気弁5を開くた
めにロッカアーム8が開弁方向(W方向)に揺動したと
き、シリンダ12はW方向の力を受ける。このとき、シ
リンダ12はスプリング11と油圧に保持されている
が、AポートとBポートが連通しているため、空間13
の油はシリンダ12の端面12aがクロスヘッド9に当
接するまで、油路14,15,16およびAポートとB
ポートを経て、レギュレーションバルブ18よりタンク
19に排出される。このシリンダ12の端面12aがク
ロスヘッド9に当接するまでの間、クロスヘッド9はW
方向に動かない。即ち、クロスヘッド9のストローク
(S)が小さくなり、これにより図6に見る通り開弁時
期(T)が遅れることになり、また、閉弁時期(R)は
早まり、エンジンは高速時の早閉じミラーサイクルで作
動する。なお、ロッカアーム8が閉弁方向(W方向の反
対)に揺動すると逆止弁26より油が油路16,15,
14を通って空間13に補充され元の状態になる。ま
た、コントロールバルブ17のスプリング25の力を調
整することにより、図7に示すとおりミラーサイクル領
域のエンジン回転速度(Q)の位置を設定できる。
【0015】エンジン低速回転では図示しないポンプの
吐き出し量が少ないため回路圧力は低くなる。このため
スプール端面の空間21に作用する圧力(P)も低くな
り、図3に示す通りコントロールバルブ17のスプール
20はスプリング25の作用でAポートとBポートとを
遮断する方向(N)に移動する。この結果、ロッカアー
ム8が開弁方向(W方向)に揺動してもシリンダ12の
空間13および油路14,15,16,からAポートま
で油で充満し、かつ、AポートとBポートが遮断されて
いるいるために上記は密閉され、シリンダ12とクロス
ヘッド9とは一体となって移動し、図7に示す従来のサ
イクル(ディーゼルサイクル)として作動する。
【0016】図4では本発明の早閉じミラーサイクルの
第2実施例を示し、コントロールバルブ部分と制御装置
を示す。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。 コントロールバルブ17を電磁
式バルブ30に替えた場合の吸気弁開閉制御装置40に
ついて説明する。一般にエンジンのブースト圧力、ブー
スト温度は高速回転、高負荷になるほど高くなる傾向を
示す。従って、図示しない過給機の出口にブースト圧
力、又は、温度を検出するためのブースト温度センサ4
1、又はブースト圧力センサ42とを設け、この信号を
吸気弁開閉制御装置40を介して電磁式バルブ30のソ
レノイド31への通電を制御する。例えばブースト圧
力、又は温度が高いときにはミラーサイクルに、ブース
ト圧力、又は温度が低いときにはディーゼルサイクルを
行なうことにより、前記の油圧パイロットでの制御と同
様の効果をもたらす。
【0017】図5では本発明の早閉じミラーサイクルの
第3実施例を示し、コントロールバルブ部分と制御装置
を示す。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。 コントロールバルブ17は吸気
弁開閉制御装置50で制御される。吸気弁開閉制御装置
50は、エンジン51で駆動される油圧ポンプ52と、
2位置切換弁53と、エンジン51に付設された回転速
度センサー54と、回転速度センサー54からの信号を
受けて2位置切換弁53に指令を出力するコントローラ
55とからなる。なお、第1実施例の空間13および空
間21に供給する油圧(P)が変動するのに対し、第3
実施例では、空間13にはエンジン51で駆動される油
圧ポンプ56とリリーフ弁57を用いて所定の一定圧力
を供給する。
【0018】上記構成において、次に早閉じミラーサイ
クルの作動について説明する。エンジン51が所定の回
転速度以上に達すると、コントローラ55は回転速度セ
ンサー54からの信号を受け、所定のパイロット圧力を
空間21に供給するように2位置切換弁53に指令を出
力する。これにより、空間21には油圧ポンプ52が生
ずるパイロット圧力が2位置切換弁55により制御され
て所定の圧油が供給される。この圧油を受け、スプール
20はスプリング25に抗して、スプール20を図示の
左方向に移動し、AポートとBポートとを連通する。こ
れにより、第1実施例と同様に、所定の回転速度以上で
は、図6に見る通り開弁時期(T)が遅れることにな
り、また、閉弁時期(R)は早まり、高速時のミラーサ
イクルで作動する。なお、上記において、油圧ポンプ5
2と56と二個の油圧ポンプを用いたが、一個でも良
く、また、2位置切換弁53を用いたが電磁比例圧力弁
53、若しくは、減圧弁等の弁でも良い。 〔以下、追加記載である。〕
【0019】図7、図8は本発明の後閉じミラーサイク
ルの吸気弁の開閉制御装置の第1実施例を示す概念図で
ある。なお、早閉じミラーサイクルの第1実施例と同一
部品には同一符号を付して説明は省略する。
【0020】後閉じ用コントロールバルブ70には後閉
じ用スプール71が枢密に挿入されておりコントロール
バルブ内を左右にスライドしてAポートとBポートを連
通、または遮断する。後閉じ用スプール71の端面の空
間21には配管22が接続し、配管22は図示しないエ
ンジン潤滑用ポンプに接続し、エンジンの回転速度に応
じて変動する油圧が配管22(矢印P)を経て供給され
る。後閉じ用スプール71の他端面の空間24には調整
ネジ17cにより調整可能なスプリング25が組み込ま
れている。前記空間21に油圧を供給する配管22は分
岐され、分岐された配管22aには逆止弁26が配設さ
れている。逆止弁26を経た油圧は油路16に合流し、
一方では前記の後閉じ用コントロールバルブ70のAポ
ートと、他方では、油路14,15を経て、シリンダ1
2の空間13と接続し、配管22からの圧油をシリンダ
12の空間13に補充している。
【0021】上記構成において、エンジン高速回転にお
ける作動を図7で説明する。エンジン高速回転時には図
示しないエンジンと直結したポンプの吐き出し量は多く
なり各部を潤滑する潤滑油の回路圧力(P)が高くな
り、この圧力がスプールの端面の空間21に作用しスプ
リング25により生ずる調整圧力よりも高くなる。この
ため後閉じ用コントロールバルブ70の後閉じ用スプー
ル71はスプリング25に抗して図示の左側(K方向)
に移動し、AポートとBポートは遮断した状態になる。
この状態で吸気弁5を開くためにロッカアーム8が開弁
方向(W方向)に揺動したとき、シリンダ12はW方向
の力を受ける。このとき、シリンダ12はスプリング1
1と油圧に保持されているが、AポートとBポートが遮
断しているため、ロッカアーム8が開弁方向(W方向)
に揺動してもシリンダ12の空間13および油路14,
15,16,からAポートまで油で充満し、かつ、Aポ
ートとBポートが遮断されているいるために上記は密閉
され、シリンダ12とクロスヘッド9とは一体となって
移動する。このときの、シリンダ12とクロスヘッド9
とは一体となって移動するストローク(S)を後閉じ用
のミラーサイクルに設定することにより、図9に見る通
り開弁時期(M)が遅れることになり、後閉じのミラー
サイクルとして作動する。
【0022】エンジン低速回転における作動を図8で説
明する。エンジン低速回転では図示しないポンプの吐き
出し量が少ないため回路圧力は低くなる。このためスプ
ール端面の空間21に作用する圧力(P)も低くなり、
図8に示す通り後閉じ用スプール71はスプリング25
の作用でAポートとBポートとを連通する方向(N)に
移動する。この結果、ロッカアーム8が開弁方向(W方
向)に揺動するとシリンダ12の空間13の油はシリン
ダ12の端面12aがクロスヘッド9に当接するまで、
油路14,15,16およびAポートとBポートを経
て、レギュレーションバルブ18よりタンク19に排出
される。このシリンダ12の端面12aがクロスヘッド
9に当接するまでの間、クロスヘッド9はW方向に動か
ない。即ち、クロスヘッド9のストローク(S)が小さ
くなり、これにより図9に見る通り開弁時期(J)が早
くなり、従来のサイクル(ディーゼルサイクル)として
作動する。なお、ロッカアーム8が閉弁方向(W方向の
反対)に揺動すると逆止弁26より油が油路16,1
5,14を通って空間13に補充され元の状態になる。
また、後閉じ用コントロールバルブ70のスプリング2
5の力を調整することにより、図9に示すとおりミラー
サイクル領域のエンジン回転速度(Q)の位置を設定で
きる。
【0023】図10では本発明の後閉じミラーサイクル
の第2実施例を示し、コントロールバルブ部分と制御装
置を示す。なお、後閉じミラーサイクルの第2実施例
は、早閉じミラーサイクルの第2実施例のコントロール
バルブ17を、後閉じミラーサイクルの第1実施例の後
閉じ用コントロールバルブ70に置換したのみであるの
で詳細な説明は省略する。
【0024】図11では本発明の後閉じミラーサイクル
の第3実施例を示し、コントロールバルブ部分と制御装
置を示す。なお、後閉じミラーサイクルの第3実施例
は、早閉じミラーサイクルの第3実施例のコントロール
バルブ17を、後閉じミラーサイクルの第1実施例の後
閉じ用コントロールバルブ70に置換したのみであるの
で詳細な説明は省略する。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように吸気弁を
直接制御出来るようにしたこと、および、エンジン回転
により駆動されるポンプ油圧、ブースト圧力、温度ある
いはエンジン回転速度に応じてコントロールバルブを制
御することによりエンジンが高速回転ではミラーサイク
ルとなり、低速回転では従来のサイクルとして作動させ
ることが出来るようになったため、高速では低圧縮比、
高膨張比がえられ熱効率の改善ができ、低速では有効圧
縮比が下がることがなく着火は安定する。しかも、スプ
ールを押しつけているスプリング力の強さを調整するこ
とによりミラーサイクルと従来のサイクルとの切替えが
任意の回転速度で撰択できるなどの優れた効果がえられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルエンジンの一般的な概念図である。
【図2】本発明の早閉じミラーサイクルの第1実施例
で、エンジンが高速回転での吸気弁の開閉制御装置の作
動状況を示す図である。
【図3】本発明の早閉じミラーサイクルの第1実施例
で、エンジンが低速回転での吸気弁の開閉制御装置の作
動状況を示す図である。
【図4】本発明の早閉じミラーサイクルの第2実施例
で、第1実施例に対して吸気弁の開閉制御装置のコント
ロールバルブを電磁式バルブに置き換えた図である。
【図5】本発明の早閉じミラーサイクルの第3実施例
で、第1実施例に対して他の吸気弁の開閉制御装置を示
す図である。
【図6】本発明の早閉じミラーサイクルの第1、第2実
施例における吸気弁の開閉線図である。
【図7】本発明の後閉じミラーサイクルの第1実施例
で、エンジンが高速回転での吸気弁の開閉制御装置の作
動状況を示す図である。
【図8】本発明の後閉じミラーサイクルの第1実施例
で、エンジンが低速回転での吸気弁の開閉制御装置の作
動状況を示す図である。
【図9】本発明の後閉じミラーサイクルにおける吸気弁
の開閉線図である。
【図10】本発明の後閉じミラーサイクルの第2実施例
で、第1実施例に対して吸気弁の開閉制御装置のコント
ロールバルブを電磁式バルブに置き換えた図である。
【図11】本発明の後閉じミラーサイクルの第3実施例
で、第1実施例に対して他の吸気弁の開閉制御装置を示
す図である。
【図12】本発明の第1、第2実施例におけるエンジン
回転速度とエンジントルクとの関係においてミラーサイ
クルと従来のサイクルとの領域を示す図である。
【図13】ミラーサイクルエンジンの吸気弁の早閉じの
4サイクルヂーゼルエンジンの指圧線図である。
【図14】ミラーサイクルエンジンの吸気弁の遅閉じの
4サイクルヂーゼルエンジンの指圧線図である。
【図15】従来のミラーサイクルエンジンの早閉じの4
サイクルヂーゼルエンジンの吸気弁を説明するための概
念図である。
【符号の説明】
1 シリンダライナ、 2 ピストン、 3 エンジ
ンヘッド、3a 吸気管、 3b 排気管、
4 シリンダ室、5 吸気弁、 6 排気弁、
7 スプリング、8 ロッカアーム、 9 ク
ロスヘッド、10 ガイド、11 スプリング、 1
2 シリンダ、 13 空間、14,15,16 油
路、17 コントロールバルブ、18 レギュレーショ
ンバルブ、 20 スプール、21,22 空
間、 25 スプリング、 26 逆止弁、30 電磁
式バルブ、40 吸気弁開閉制御装置。53 弁、70
後閉じ用コントロールバルブ、 71 後閉じ用スプ
ール、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッド部に組み込ま
    れた吸気弁装置において、ロッカアームの揺動によりガ
    イドを案内にして上下動するクロスヘッドに、一方をロ
    ッカアームと接し、他方は油圧とスプリングによりその
    動きが制御されるシリンダを内蔵したことを特徴とする
    ミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シリンダ内の圧油が
    圧油供給側に戻るのを防ぐチェック弁と、エンジン高速
    回転時にはシリンダ内の圧油をレギュレーションバルブ
    を介してタンクに戻すためシリンダとレギュレーション
    バルブとを連通し、かつ、エンジン低速回転時にはシリ
    ンダ内の圧油を遮断し、シリンダの動きを制御するコン
    トロールバルブとからなるミラーサクルエンジン用吸気
    弁の開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、シリンダ内の圧油が
    圧油供給側に戻るのを防ぐチェック弁と、エンジン高速
    回転時にはシリンダ内の圧油をレギュレーションバルブ
    を介してタンクに戻すためシリンダとレギュレーション
    バルブとを遮断し、かつ、エンジン低速回転時にはシリ
    ンダ内の圧油を連通し、シリンダの動きを制御するコン
    トロールバルブとからなるミラーサクルエンジン用吸気
    弁の開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは3において、シリンダ
    の動きを制御するコントロールバルブへのパイロット圧
    力を制御する弁と、エンジンの回転速度を検出する回転
    速度センサーと、回転速度センサーからの信号を受け、
    エンジンの回転速度が所定回転速度以上のとき弁への開
    閉あるいは調圧の指令を出力するコントローラとからな
    るミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの過給機に温度センサー、ある
    いは圧力センサーを付設し、センサからの信号を受けシ
    リンダの動きを制御するため制御装置からの指令を受け
    る電磁式バルブを設けた請求項1、2、3のいずれかの
    記載のミラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装
    置。
  6. 【請求項6】 パイロット油圧作動コントロールバルブ
    あるいは電磁式バルブにはレギュレーションバルブに連
    通する通路とクロスヘッドおよびガイドを経由してシリ
    ンダに通じる油路とを開閉するスプールを設けるととも
    に、スプールに当接し開閉圧力を調整するスプリングを
    設けた請求項1,2、3、4、5のいずれかの記載のミ
    ラーサイクルエンジン用吸気弁の開閉制御装置。
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