JPH0730095B2 - 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH0730095B2
JPH0730095B2 JP2057279A JP5727990A JPH0730095B2 JP H0730095 B2 JPH0730095 B2 JP H0730095B2 JP 2057279 A JP2057279 A JP 2057279A JP 5727990 A JP5727990 A JP 5727990A JP H0730095 B2 JPH0730095 B2 JP H0730095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
benzazadisirolidine
general formula
derivative
platinum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2057279A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474186A (ja
Inventor
正人 田中
祐子 内丸
Original Assignee
工業技術院長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 工業技術院長 filed Critical 工業技術院長
Priority to JP2057279A priority Critical patent/JPH0730095B2/ja
Publication of JPH0474186A publication Critical patent/JPH0474186A/ja
Publication of JPH0730095B2 publication Critical patent/JPH0730095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、医薬、農薬等の製造中間体として有用な2,1,
3-ベンゾアザジシロリジン誘導体を高収率で得るため
の、新規な製造方法に関するものである。
従来の技術 o-ビス(ジアルキルシリル)ベンゼンと置換アセトニト
リルとをロジウム錯塩や鉄カルボニルを触媒として反応
させることにより2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導体
を製造することは知られている(「J.Organometallic.C
hem.」,第228巻、第301〜308頁)。
しかしながら、この方法は、その収率が最も良いもので
も60%、多くの場合50%以下と低い上に、反応に時間が
かかる、反応の選択性が低いという欠点を有している。
発明が解決しようとする課題 本発明は、前記した従来の方法の欠点を克服し、短時間
で、しかも高収率で2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導
体を製造しうる方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導体の
製造方法について、種々研究を重ねた結果、o-ビス(ジ
アルキルシリル)ベンゼンと反応させるための成分とし
てアジリン化合物を用い、これを特定の触媒の存在下で
反応させるとにより、短時間でしかも高収率で目的化合
物が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明
をなすに至った。
すなわち、本発明は、一般式 (式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は異なった
アルキル基あるいは水素原子である) で表わされる化合物と、一般式 (式中のR5及びR6はそれぞれ同一又は異なったアルキル
基又はアリール基あるいは水素原子である) で表わされるアジリン化合物とを、オレフィン及びホス
フィン類を配位子とした白金の錯塩の存在下で反応させ
ることを特徴とする、一般式 (式中のR1,R2,R3,R4,R5及びR6は前記と同じ意味を
もつ) で表わされる2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導体の製
造方法を提供するものである。
本発明方法において、出発原料として用いられる前記一
般式(I)の化合物は、その中のR1,R2,R3及びR4が全
部同一で、それぞれ水素原子又はメチル基、エチル基、
プロピル基のような低級アルキル基であるものや、その
一部又は全部が異なっているものを用いることができ
る。この前記一般式(I)で表わされる化合物の例とし
ては、o-ジシリルベンゼン、o-ビス (メチルシリル)ベンゼン、o-ビス(エチルシリル)ベ
ンゼン、o-ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、o-ビス
(ジエチルシリル)ベンゼン、o-ビス(ジプロピルシリ
ル)ベンゼン、o-ビス(メチルエチルシリル)ベンゼ
ン、o-ビス(メチルプロピルシリル)ベンゼンなどを挙
げることもできる。この一般式(I)で表わされる化合
物は、そのベンゼン環が、反応に対し不活性な基、例え
ばアルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子などによって置換されていてもよい。このよ
うな化合物の例としては、1,2-ビス(ジメチルシリル)
‐4-メトキシベンゼン、1,2-ビス(ジメチルシリル)‐
4-クロロベンゼン、3,4-ビス(ジメチルシリル)フェニ
ルエチルエーテルなどがある。
次に、このような化合物と反応させる前記一般式(II)
のアジリン化合物としては、式中のR5及びR6の一方若し
くは両方がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基、デシル基のようなアルキル基あるい
は、フェニル基、ナフチル基、o−,m-又はp-トリル
基、2-、3-又は4-クロロフェニル基のようなアリール基
である化合物が用いられる。このような化合物の例とし
ては、2-メチルアジリン、2-デシルアジリン、2-フェニ
ルアジリン、o-,m-又はp-トリルアジリン、2-,3-又は4-
クロロフェニルアジリンなどを挙げることができる。
このアジリン化合物は、一般式(I)で表わされる化合
物に対しモル比で1:100ないし100:1好ましくは1:10ない
し10:1の範囲で用いられる。
本発明方法においては、反応を、白金の、不飽和炭化水
素及びホスフィン類の中から選ばれた少なくとも1種の
配位子を含む錯体から成る触媒の存在下で行うことが必
要である。この不飽和炭化水素の配位子の例としては、
エチレン、プロペン、ブテンのようなオレフィンや、ジ
フェニルアセチレン、フェニルアセチレンのようなアセ
チレン類を、またホスフィン類の配位子としては、トリ
メチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニ
ルメチルホスフィン、フェニルジメチルホスフィン、ト
リブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィンな
どをそれぞれ挙げることができる。
また、本発明では、これらの錯体を単独でなく、2種以
上を共存させて実施してもよく、さらに錯体と共に該錯
体にふくまれるものと同一もしくは異なるホスフィン、
オレフィン又はアセチレン配位子を添加して実施するこ
とも本発明の有利な態様に含まれる。
したがって、この触媒として用いられる錯体の例として
は、(η‐エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)
白金、(η‐エチレン)ビス(トリブチルホスフィン)
白金、(プロペン)ビス(トリフェニルホスフィン)白
金(ブテン)ビス(トリフェニルホスフィン)白金、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)白金、ビス((η
‐1,5-シクロオクタジエン)白金、トリス(η‐エチレ
ン)白金、ジクロロビス(フェニルジメチルホスフィ
ン)白金、クロロヒドリドビス(トリブチルホスフィ
ン)白金、ジクロロ(η‐1,5-シクロオクタジエン)白
金、ジフェニルアセチレンビス(トリフェニルホスフィ
ン)白金などが挙げられる。
これらの触媒の使用量としては、一般式(I)で表わさ
れる化合物1モル当り、0.00001〜0.5モルの範囲で選ば
れる。
本発明方法における反応は、溶媒を用いずに行うことが
できるが、必要ならば反応の生起に障害とならない不活
性溶媒中で行うこともできる。このような溶媒は、使用
される原料化合物の反応性や沸点を考慮して選ばれる
が、通常は、炭化水素類やエーテル類の中から選ぶのが
好ましい。
この反応は、0℃以下でも進行するが、反応速度を促進
するために250℃までの温度で加熱して行うのが好まし
い。一般的にいって、好適な温度範囲は0℃ないし150
℃の間である。
反応終了後、反応混合物から溶媒を除去し、慣用の分離
手段及び精製手段例えば精留、再結晶、クロマトグラフ
ィ等を用いて目的化合物を単離する。
得られた目的化合物の同定は、核磁気共鳴スペクトル及
び赤外吸収スペクトルによって行うことができる。
発明の効果 本発明によれば、2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導体
を短時間の反応で、しかもほぼ定量的収率で得ることが
できるので、工業的製法として好適である。
実施例 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 Pt(CH2=CH2)(PPh3)2を0.005ミリモル及びo-ビス(ジ
メチルシリル)ベンゼンを0.25ミリモル含むベンゼン溶
液2ミリリットルに25℃にて、フェニルアジリンを0.25
ミリモル含むベンゼン溶液2ミリリットルを1滴ずつ滴
下して加え、25℃にて反応させた。5分間反応させた後
濃縮し、蒸留すると次に示す1,1,3,3-テトラメチル‐N-
(1-フェニルエテニル)‐2,1,3-ベンゾアザジシロリジ
ンが定量的に得られた。
この化合物の物性値、スペクトルデータは以下の通りで
あった。1 H−NMR(CDCl3):δ7.57−7.21(m,9H),5.04(s,1
H),4.81(s,1H),0.21(s,12H)13 C−NMR(CDCl3):δ149.39,146.51,141.58,131.21,1
28.67,127.80,127.65,127.34,104.29 また、このものの赤外吸収スペクトルを第1図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法で得た化合物の1例の赤外吸収ス
ペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は異なった
    アルキル基あるいは水素原子である) で表わされる化合物と、一般式 (式中のR5及びR6はそれぞれ同一又は異なったアルキル
    基又はアリール基あるいは水素原子である) で表わされるアジリン化合物を、不飽和炭化水素及びホ
    スフィン類の中から選ばれた少なくとも1種の配位子を
    含む白金の錯体の存在下で反応させることを特徴とす
    る、一般式 (式中のR1,R2,R3,R4,R5及びR6は前記と同じ意味を
    もつ) で表わされる2,1,3-ベンゾアザジシロリジン誘導体の製
    造方法。
JP2057279A 1990-03-08 1990-03-08 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0730095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2057279A JPH0730095B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2057279A JPH0730095B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0474186A JPH0474186A (ja) 1992-03-09
JPH0730095B2 true JPH0730095B2 (ja) 1995-04-05

Family

ID=13051100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2057279A Expired - Lifetime JPH0730095B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730095B2 (ja)

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ChemicalAbstracts,102〔17〕(1985),149346z.
J.Organometal.Chem,228〔3〕(1982),301−308.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474186A (ja) 1992-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002241386A (ja) アルケニルホスフィンオキシド類の製造方法
JPH0730095B2 (ja) 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法
Vicente et al. New acetonyl palladium (II) complexes
JP4092448B2 (ja) 有機ビスマス化合物を用いる有機化合物の製造方法
JP4156857B2 (ja) 3−クロロ−3−ブテン酸エステル誘導体及びその製造方法
JP2676001B2 (ja) 1,2―ビスシリルエチレン誘導体の製造方法
JPH0730101B2 (ja) 2,1,4―ベンゾオキサジシラン誘導体及びその製造方法
JP2535794B2 (ja) 含ケイ素5環性化合物及びその製造方法
JP2690037B2 (ja) 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法
JP2838193B2 (ja) 環状シリルエノールエーテルの製法
JPH0730094B2 (ja) 2h―2,1,4―ベンゾアザジシリン誘導体及びその製造方法
JP5417842B2 (ja) イミダゾール化合物およびそれを用いたクロスカップリング反応用触媒組成物
JP2869521B2 (ja) 環状シリルエノールエーテル類およびその製造方法
JP3505569B2 (ja) α−(シリルメチル)ボロンエノラート及びその製造方法
JPH0730100B2 (ja) 5h―2,1,6―ベンゾオキサジシロシン誘導体及びその製造方法
JPH07113033B2 (ja) 4,5−ベンゾ−1,3−ジシラシクロペンテン誘導体及びその製造方法
JP2690038B2 (ja) ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法
JP2952336B2 (ja) 有機ゲルマニウム化合物の製造方法
JP2500382B2 (ja) ビス(1,2―ビスシリルエチレン)類及びその製造方法
JPH09295993A (ja) アルケニルホスフィンオキシド化合物の製造方法
JP3561237B2 (ja) ベータアリールチオアクリル酸エステル誘導体の製造法
JPH02235888A (ja) アルケニルシラン類の製造方法
JP5493352B2 (ja) イミダゾール化合物及びそれを用いたクロスカップリング反応用触媒組成物
JP2005060238A (ja) 末端アセチレンのトランス型二量体の製造方法
JPH07165769A (ja) 有機ゲルマニウム化合物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term